ロッテ(★6対8☆)日本ハム =リーグ戦17回戦(2025.09.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:伊藤 大海(13勝6敗0S)
(セーブ:上原 健太(3勝0敗1S))
敗戦投手:石川 柊太(4勝6敗0S)

本塁打
【ロッテ】ソト(11号・7回裏2ラン)

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◆日本ハムは3回表、水谷の適時二塁打などで一挙5点を先制する。そのまま迎えた6回には、山縣の適時打などで3点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・伊藤が7回2失点の力投で今季13勝目。敗れたロッテは、打線が終盤に6点を返すも、反撃が遅かった。

◆リフレッシュ抹消中の日本ハムの守護神、柳川大晟投手(22)が近日中に戦列復帰する見通しとなった。今回の千葉遠征に同行しており、この日の試合前練習ではブルペン入り。3日以降に可能となる再登録へ向けて調整した。8月24日に出場選手登録を抹消されてからは、チームの遠征には同行せず、本拠地のエスコンフィールドを拠点に疲労回復などに努めてきた。柳川は「状態もちょっと落ち気味だったところもあるんで、もう1回、一からつくりなおして」と抹消中の10日間でコンディションを整えなおし、今カード中にもカムバックできる状態となった。新庄剛志監督(53)は柳川を抹消した際に「あの年齢で、育成からはい上がってきて、今シーズンずーっとプレッシャーのある場面で投げさせて、抑えてくれて。休ませたいなっていう気持ちが1週間前ぐらいからあった。ちょっと箱根の方に(行って)温泉でリラックスしてもらって」と冗談交じりに話していた。実際にはずっと北海道での調整となった柳川は「そこまで、がっつり休みがあるって感じじゃなかったんで。普通にエスコンで練習はしていましたが、十分ゆっくりできました」とリフレッシュ完了を宣言した。4年目の今季は6月途中から抑えを任され、ここまで35試合登板、2勝1敗7ホールド11セーブ、防御率0・81。抹消前まで21戦連続無失点を記録している。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(28)が、キャリアハイとなるシーズン162個目の三振を奪った。この日の試合前まで157三振。2回1死から3回にかけて5者連続と一気に5三振を積み上げ、これまで自己最多だった昨季の161個を上回った。162三振はパ・リーグ1位で、勝利数(現在12勝)とともに、投手2部門でトップを走っている。

◆「2番二塁」でスタメン出場した日本ハム石井一成内野手(31)が3回裏の守備から途中交代した。二塁にはルーキーの山県秀内野手(23)が入った。チームが5点を先取した3回表の攻撃では、1点リードの無死二、三塁で打席が回ったが、見逃し三振に終わっていた。1回の第1打席は右飛。2回までの守備機会は、2回無死一塁でロッテ田村が犠打をした際に、一塁ベースカバーに入って伊藤からの送球を受けた場面のみだった。突然の途中交代にX(旧ツイッター)では「ん?ん?石井一成交代?なんで?」「もうガタシュー出すの???」「テレビから見ている感じだとベンチにいるのが映っていたから怪我ではない感じかな」などの投稿が相次いだ。

◆日本ハムの海賊打線が、打つだけじゃなく塁を"盗んで"7点目をつかんだ。5点リードの6回2死一、三塁、水谷の中前適時打で6点目。さらに2死一、三塁、山県の打席で一塁走者の水谷がスタートを切り、ロッテ捕手田村が二塁へ送球するや、三塁走者の万波が本塁に突入し、重盗で7点目をたたき出した。打って走って、次は打つ。続く2死二塁から山県の右前適時打で、8点目を加えた。6回までに既に11安打8得点。前カードで2連敗も、リーグトップ12勝のエース伊藤大海投手(28)の好投を、畳みかける打線と好走塁で、がっちり援護している。【動画】これぞ"新庄野球" 日本ハム一、三塁で仕掛けたホームスチール 万波中正が間一髪、生還

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますこれぞ"新庄野球"の真骨頂!一、三塁で仕掛けたホームスチール万波中正が間一髪、生還(※リクエストも判定通り)?プロ野球(2025/9/2)??ロッテ×日本ハム??live on DAZN#オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN

◆先発の石川柊太投手(33)が日本ハム打線にKOされた。前回対戦の7月9日は5回8失点。リベンジのマウンドだったが、5回2/3を11安打8失点で降板となった。3回に打者9人の猛攻を浴びた。先頭の五十幡に三塁打を許すと、続く水野は死球。無死一、三塁のピンチを招くと、水谷の適時二塁打で先制を許した。なおも無死二、三塁でレイエスに中前適時打を浴びて2失点。その後も2死二、三塁から田宮に適時三塁打を許すなど、この回大量5点を失った。6回にも水谷の適時打などで3失点。この回途中でマウンドを降りた。前日1日には「自信をもって1球1球できることに集中していければ、おのずと結果につながる部分があると思っています」と意気込んでいたが、日ハム打線を抑えることはできなかった。

◆日本ハム伊藤大海投手(28)は初回から大ピンチを招いた。ZOZOマリンらしく常時13メートル前後の強風だった立ち上がり。やや制球もまとまらず、2死二塁から死球、四球で満塁とされた。そして、6番山本にはフルカウント。ボール球は許されない場面で、選んだのは外角低めへのスライダー。打ち損じた山本を捕邪飛に仕留めて、スコアボードに「0」を刻んだ。同球場での先発は4月15日以来だった。経験はあってもアジャストするまでは苦労するはずのグラウンドコンディション。それでも勝負どころで意図したボールが投げられるのがエースたるゆえんだ。2回も1死二塁と得点圏に進まれたが、連続三振で切り抜けた。その直後の3回に打線が一挙5得点。踏ん張った先に、ご褒美のようなビッグイニングが待っていた。その裏は3者連続三振と打線の援護に応えたのも、さすがだった。2回1死からの5者連続三振で、奪三振数も「162」まで伸ばし、キャリアハイを更新。初の最多奪三振タイトルも視野に入ってきた。昨季は9月に4戦4勝で「9月は"ストロングフィニッシュ(力強く締めくくる)"じゃないですけど、いいイメージ」という伊藤。今季はリーグ優勝が手に届く位置での9月戦線。その初戦から力強い投球だった。【木下大輔】プロ野球

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(36)が今季第11号となる2ランを放った。8点ビハインドで迎えた7回2死走者なしから西川史礁外野手(22)が四球を選び、2死一塁で打席を迎えた。日本ハム伊藤が投じた4球目の148キロ直球を捉え、右翼スタンド最前列へと運んだ。「打ったのは、ストレート。甘く入ってきた球をうまく打つことができた」とコメントした。先発の石川柊太投手(33)が5回2/3を11安打8失点で降板。打線も伊藤を前にあと1本が出ないという中で、一矢報いる一打だった。

◆日本ハムが連敗を2で止めた。3回無死一、三塁で水谷瞬外野手(24)が「9月チーム初打点!」と、先制の中越え二塁打。1死二、三塁で続くフランミル・レイエス外野手(30)が中前に2点適時打を放ち、あっさり3点をたたき出した。さらに2死二、三塁、田宮裕涼捕手(25)の右中間への2点適時打で、この回一気に5点をリードした。さらに6回2死一、二塁、海賊打線の"着火マン"水谷が今度は中前適時打で6点目を加えると、2死一、三塁で新庄剛志監督(53)が動いた。山県の打席で一塁走者の水谷がスタートを切り、ロッテ捕手田村が二塁へ送球するや、三塁走者の万波が本塁に突入し、重盗で7点目をたたき出した。続く2死二塁で山県も右前適時打を放ち、8点目を加えた。投げては"ミスターセプテンバー"ことエース伊藤大海投手(28)が7回9安打2失点でリーグトップの13勝目。昨季から9月は無傷の5連勝で、ZOZOマリンでは6連勝となった。首位ソフトバンクも勝ったため、ゲーム差1をキープした。

◆ロッテは日本ハムに敗れ、3連勝とはならなかった。先発の石川柊太投手(33)は5回2/3を11安打8失点でノックアウトされた。3回無死一、三塁のピンチを招くと、水谷に先制の適時二塁打を浴びた。さらに1死二、三塁からレイエスにも中前に運ばれ、2死後、田宮にも2点適時三塁打を許して、この回大量5点を失った。6回にも水谷の適時打などで3失点。この回途中でマウンドを降り「要所で甘くなってしまった。そこに尽きると思うのですが...申し訳ないとしか言えないです」と反省を口にした。打線は8点を追う7回2死一塁、ネフタリ・ソト内野手(36)の2ランで反撃ののろしを上げた。8回に1死満塁の好機をつくると、西川史礁外野手(22)の適時打で2点を返した。さらに1点を追加し、2死一、三塁。藤岡裕大内野手(32)の適時打で、2点差まで詰め寄ったが、反撃及ばず。序盤の失点が響き、悔しい敗戦となった。

◆日本ハム上原健太投手(31)が10年目でプロ初セーブを挙げた。2点リードの8回2死一、二塁のピンチで登板し無失点に抑えると、9回も回またぎで登板し、リードを保ったまま試合を締めた。

◆日本ハム伊藤大海投手(28)が7回121球を投げ、9安打6奪三振2失点でリーグトップの13勝目を挙げた。「立ち上がりは風の強さに苦戦しましたが、なんとか最低限の仕事ができました。攻撃陣が序盤から援護点をくれたので、とても投げやすかったです」。シーズン奪三振をキャリアハイの163まで増やしたが、7回にソトに2ランを浴び「最後に許した本塁打が悔しい。もったいない」と反省した。

◆日本ハムが連敗を2で止めた。3回無死一、三塁で水谷瞬外野手(24)が「9月チーム初打点!」と、先制の中越え二塁打。1死二、三塁で続くフランミル・レイエス外野手(30)が中前に2点適時打を放ち、あっさり3点をたたき出した。さらに2死二、三塁、田宮裕涼捕手(25)の右中間への2点適時打で、この回一気に5点をリードした。さらに6回2死一、二塁、海賊打線の"着火マン"水谷が今度は中前適時打で6点目を加えると、2死一、三塁で新庄剛志監督(53)が動いた。山県の打席で一塁走者の水谷がスタートを切り、ロッテ捕手田村が二塁へ送球するや、三塁走者の万波が本塁に突入し、重盗で7点目をたたき出した。続く2死二塁で山県も右前適時打を放ち、8点目を加えた。投げては"ミスターセプテンバー"ことエース伊藤大海投手(28)が7回9安打2失点でリーグトップの13勝目。昨季から9月は無傷の5連勝で、ZOZOマリンでは6連勝となった。首位ソフトバンクも勝ったため、ゲーム差1をキープした。8点リードから2点差に詰め寄られるも、新庄監督は「2-0のいいゲームでしたね(笑い)。って思えば楽ですね」と、笑い飛ばしていた。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(25)が今季3度目の猛打賞で、エース伊藤大海投手(28)を援護した。3点リードの3回2死二、三塁で、カウント2ボールからロッテ先発石川柊の低めのフォークを、器用にすくい上げた。打球はぐんぐん伸びて、右中間を真っ二つに割る貴重な2点適時三塁打。「これまでチャンスで打てていなかったので、何とか1本出したいと思って打席に入りました」と振り返った。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後に「2番二塁」でスタメン起用した日本ハム石井一成内野手(31)を3回の守備から途中交代させた理由を明かした。「あれはない。あれはなんとかしないと。三振はダメだって」チームが1点先取した直後の3回無死二、三塁。石井は見逃し、空振り、ボール、ファウルでカウント1-2からの5球目、ロッテ石川柊のパワーカーブを見逃し三振していた。新庄監督は「自信を持って送り出して。さあ打ちなさいって送り出してるのに。あれはもう、すぐ(二塁手を)山県くんに代えようと思って。なんとかしてほしかった」と振り返った。

◆ロッテは日本ハムに敗れ、3連勝とはならなかった。先発の石川柊太投手(33)が5回2/3を11安打8失点でノックアウト。今季6敗目を喫した。吉井理人監督(60)は石川柊について「ビッグイニングつくっちゃう癖があるんで、それが続いている」とコメントした。3回無死一、三塁のピンチを招くと、水谷に先制の適時二塁打を浴びた。さらに1死二、三塁からレイエスにも中前に運ばれ、2死後、田宮にも2点適時三塁打を許して、この回大量5点を失った。6回にも水谷の適時打などで3失点。この回途中でマウンドを降り「要所で甘くなってしまった。そこに尽きると思うのですが...申し訳ないとしか言えないです」と猛省した。打線は8点を追う7回2死一塁、ネフタリ・ソト内野手(36)の2ランで反撃ののろしを上げた。8回に1死満塁の好機をつくると、西川史礁外野手(22)の適時打で2点を返した。さらに1点を追加し、2死一、三塁。藤岡裕大内野手(32)の適時打で、2点差まで詰め寄ったが、反撃及ばず。序盤の失点が響き、悔しい敗戦となった。吉井監督は「先発ピッチャーがうまくいかなかったんで、野手は頑張ったと思います」と話した。

◆日本ハム・レイエス外野手(30)が2安打2打点と気を吐いた。1点リードの3回1死二、三塁で中前に2点適時打を放ち「とにかく点が欲しい場面だったので、犠牲フライでもいいので外野に飛ばそうとアグレッシブに打ちにいきました」。この一打で打点をリーグトップの80に伸ばすと、6回2死一塁で中前打を放ち、代走の有薗と交代した。

◆ロッテ西川史礁外野手(22)が今季29度目のマルチ安打をマークした。5回の第3打席で、日本ハム伊藤から右前打。8回は1死満塁から2点適時打を放ち「みんなでつないでつないで回ってきた打席。シュートが得意なピッチャーと分かっていたので、引っ張りになるのではなくてしっかりバットをインサイドアウトでセンター意識でシュートを打ちました」とコメントした。チームは終盤に2点差まで詰め寄るも、序盤の失点が響いて敗戦した。西川は9回2死一塁の最終打席、中飛に倒れ最後の打者に。「最終回の打席が悔しいしかない。また明日からしっかりと反省をしてこの悔しさを忘れずに頑張ります」と次戦を見据えた。

◆日本ハム水谷瞬外野手(24)が「海賊打線」の火付け役になった。3回無死一、三塁では初球でセーフティースクイズがファウルとなったが、「まあ頑張ろうと思いました(笑い)。これ三振したら恥ずかしくね...と思いながら」と気持ちを切り替えて先制適時二塁打。6回も適時打を放って2打点を挙げた。この日も午前中に2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷に出向き、佐藤2軍打撃コーチと自主練。関東遠征時のルーティンを怠らず、結果につなげた。

◆プロ10年目左腕が、ひりひりした戦いにけりをつけた。日本ハム上原健太投手(31)が、最大8点あったリードが2点差まで詰め寄られた8回2死一、二塁のピンチで登板。9回まで回またぎで投げ、1回1/3無失点で、プロ初セーブを記録した。今季開幕直前に先発から中継ぎに配置転換。6月の1軍昇格から地道に結果を残し19試合連続無失点となった。チームは連敗を2で止め、首位ソフトバンクとゲーム差1のまま、食らい付いている。前倒しのスクランブル登板にも、上原は動じなかった。試合前に9回の登板を伝えられていたが、8回に玉井、斎藤がロッテ打線につかまり、急きょ8回2死一、二塁からの出番となった。「急に(ブルペンに)電話きて"え、代わるんすか"。みたいな感じで。逆にそれがすごくよかったかも」。いきなり山本に四球を与え満塁。一打逆転のピンチの中、後続を断ち、まず8回を乗り切った。9回も回またぎ登板。再び先頭の佐藤に四球を与えたが、踏ん張った。10年目でついた初セーブに「ちょっとまだ、実感ないです。とにかく苦しかった...」と、声を絞り出した。変化球の曲がりなどが独特に変わる強風吹くZOZOマリンでの登板。新庄監督は「上原くんは8回でもう全力使い果たしたと思うんですけど、新しく投げるピッチャーは、この風をコントロールしづらいと思って。1回でも投げてるピッチャーの方が感覚わかるじゃないですか。焦りもあるし。ヒリヒリしたと思いますけどね」。しびれる最終回を任せる、思い切った新庄流采配が吉と出た。上原自身も試合中、先発伊藤が引き揚げてくる際、風の強さや変化球への影響などを聞いて、情報収集していた。「言っていた通りだった。難しい状況の中で、ストライクを投げることはできました」。リーグトップ13勝目を挙げたエースの的確な助言も、生きた。昨季は先発で5試合に登板し0勝5敗。今季開幕は2軍で迎え、イースタン・リーグ開幕前に先発から中継ぎへ配置転向を言い渡された。「結構、引きずりましたけど、昨年の成績もそうですし、そういう可能性もあるんじゃないかと。時間はかかりましたけど、早くそっちに切り替えようとやってきました」。1軍昇格は6月までずれ込んだが、今では19試合連続無失点。背番号と同じ20試合にあと1と迫り「とにかくアウト1つずつ。また明日、投げます」。ひたむきに信頼を、勝ち取っていく。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が逆転Vへ向けて"鬼采配"モードに突入だ。5点を先行した直後の3回の守備。「2番二塁」でスタメン起用した石井をベンチに下げ、ルーキー山県に代えた。明確なメッセージが込められていた。新庄監督 あれは、ない。あれは、なんとかしないと。三振はダメだって。指摘したのは、1点先取した直後の3回無死二、三塁の場面。リードを広げたい絶好機で石井は見逃し三振に終わった。その瞬間に交代を決断した。新庄監督 自信を持って、さあ打ちなさいって送り出してるのに。あれはもう、すぐ(二塁手を)山県くんに代えようと思って。なんとかしてほしかった。内容よりも結果が求められる勝負の9月。消極的な姿勢では勝てないという、厳しさ全開の采配だった。だから大量リードでも、貪欲に追加点を狙った。6点目を奪った直後の6回2死一、三塁で重盗を仕掛け、7点目を奪った。新庄監督 (ロッテは)やっぱ勢いありますね。前のカードでソフトバンクさんにいい勝ち方してたんで、すんなりと(行くと)は思っていなかった。気抜かないようにダブルスチールで1点でも多く取っとこうと。あれは効きましたね。7回表までに8点リードも最後は2点差のヒヤヒヤ勝利。気を抜かずに奪った7点目が、ものを言った。3日には有薗に代わってマルティネスを再昇格させる見通しで、打線にさらなるカンフル剤を投入予定。「いいゲームでしたよ。この緊張感がまた成長につながる」。首位ソフトバンクとのデッドヒートを勝ち抜くためにムチを入れ、大きな1勝を逃さなかった。【木下大輔】

◆日本ハムがヒヤヒヤ勝利で連敗を2で止めた。7回表までに8-0と大量リードも、終盤に追い上げられ、最後は2点差で逃げ切った。同じく連敗していた首位ソフトバンクも勝ったため、1ゲーム差はキープした。

◆リーグ屈指の打てる捕手が戻ってきた。不調で今季2度の2軍落ちを経験したロッテ・佐藤都志也捕手(27)はここまで打率1割台ながら8月の月間打率を・324と上げて終えた。前カードのソフトバンク戦(ZOZOマリン)では2試合連続本塁打をマークするなど長打が出だした。打率・186とまだ本来の数字ではないが、8月は37打数12安打だった。佐藤は「いい感じで振れているし、やっぱり打てる球を待って、しっかりそれにアジャストできているってことは、すごくいい傾向」と自身の状態を分析する。7月までわずか2つだった四球数は8月だけで9つに上った。「ここ最近、8月に入ってからそうですけど、四球を結構多く取れてるっていうのは、低めのボール球を振っていないっていう証拠にもなってくる。しっかり打つべき球、打たない球を見極められているのがすごいいいことだと思います」とうなずく。不振にあえぎ、2度のファーム再調整を強いられる中、2年目の寺地が打率・264、5本塁打、30打点と大健闘。主戦捕手に名乗り上げたが、8月末から右肘の違和感のため、代打とDHでの出場が続く。シーズン最終盤に再び存在感を発揮したいところだ。(片岡将)

◆日本ハムが逃げ切った。伊藤は球威があり、7回を2失点の好投でリーグトップを更新する13勝目を挙げた。打線は三回に水谷の適時二塁打などで5点を先行し、六回に3点を追加。ロッテは七回から追い上げたものの、及ばなかった。

◆ロッテのドラフト1位、西川史礁外野手(22)=青学大=が5打数2安打2打点で29度目のマルチ安打を記録した。「2番・左翼」で先発した西川は、2打席凡退で迎えた五回2死一塁で右前に痛烈なライナーで3試合連続安打をマーク。八回1死満塁の第5打席にはバットを折りながら中前に運ぶ2点打を放った。「みんなでつないでつないで回ってきた打席。シュートが得意なピッチャーと分かっていたので、引っ張りになるのではなくて、しっかりバットをインサイドアウトでセンター意識で、シュートを打ちました」と引き付けて打つ意識で快打した。しかし、2点を追う九回には中飛に倒れ、「やっぱり最終回の打席が悔しいしかない。また明日からしっかりと反省をして、この悔しさを忘れずに頑張ります」と3日以降の活躍を誓った。

◆日本ハム・伊藤大海投手(28)は7回2失点でリーグトップを独走する13勝目(6敗)。ソフトバンクとマッチレースを繰り広げる中、強風に負けない修正力でつかんだ白星だ。立ち上がりから風速13メートルの強風にあおられ、先頭の高部には二塁打、さらに2四死球で2死満塁のピンチを背負ったが、ここは山本を捕邪飛に打ち取って切り抜けた。二回以降は「何となくつかんできた。使える球種が何かを見極めていくのと、途中からバンバン投げるくらいの感じで、真っすぐはちょうど良くなってきた」と直球主体の投球で立て直した。七回にはソトに2ランを許したが、味方の大量援護を受けて白星の権利を手にしてマウンドを降りた。9日には中6日で本拠地エスコンにソフトバンクを迎えての首位攻防戦が控える。相手の予想先発は防御率1・08のモイネロだ。「分からないですよ? 僕が(順番を)飛ぶかも」と冗談を飛ばしつつも「もちろん、そのつもりでしっかり準備はしていきたいと思います」と力を込めた伊藤。ペナントを巡るマッチレースはさらに熱を増している。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71444 0.617
(↑0.003)
-
(-)
24444
(+2)
330
(+1)
84
(-)
92
(-)
0.251
(-)
2.400
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
71463 0.607
(↑0.004)
1
(-)
23455
(+8)
329
(+6)
106
(-)
61
(+2)
0.249
(↑0.001
2.440
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
60543 0.526
(↓0.005)
10.5
(↓1)
26419
(+1)
428
(+2)
84
(+1)
51
(+1)
0.259
(-)
3.380
(↑0.01)
4
(-)
楽天
56602 0.483
(↓0.004)
15.5
(↓1)
25370
(-)
414
(+2)
56
(-)
98
(-)
0.247
(↓0.002)
3.260
(↑0.01)
5
(-)
西武
53623 0.461
(↑0.005)
18
(-)
25308
(+2)
354
(-)
56
(+1)
76
(+1)
0.229
(↓0.001)
2.800
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
44693 0.389
(↓0.004)
26
(↓1)
27356
(+6)
460
(+8)
61
(+1)
60
(-)
0.238
(↑0.001
3.680
(↓0.04)