1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 2 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 | 0 |
勝利投手:村上 頌樹(11勝3敗0S) (セーブ:石井 大智(1勝0敗8S)) 敗戦投手:マラー(3勝8敗0S) 本塁打 |

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◆阪神は3回表、佐藤輝と熊谷の2ランが飛び出し、4点を先制する。そのまま迎えた7回には、1死一三塁から大山が犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・村上が7回途中3失点の好投で今季11勝目。敗れた中日は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆優勝マジック「7」の阪神が今季最後の名古屋3連戦に臨む。植田海内野手(29)が「2番二塁」で今季2度目のスタメン。中野拓夢内野手(29)が前の試合で走者と交錯し、頭部を負傷。途中交代した。大事には至らず、この日もグラウンドで元気な姿を見せていたがベンチスタートとなった。左翼は2試合連続で小野寺暖外野手(27)が守る。今季初スタメンだった8月31日の巨人戦(甲子園)は2安打に、好守でもアピールした。遊撃には熊谷敬宥内野手(29)が入る。村上頌樹投手(27)は11勝目を狙う。
◆セ・リーグの盗塁王争いが白熱してきた。阪神近本光司外野手(30)が独走してきたが、8月は3盗塁とペースダウン。逆に8月中旬以降のペースを上げた中日上林誠知外野手(30)が「直接対決」となったこの日の初回に二盗を決め、27盗塁でついに近本に追いついた。
◆阪神大山悠輔内野手(30)が今季6個目の盗塁をマークした。18年の5個を超えて自己最多となった。2回無死一塁からランエンドヒットの形でスタートを切った。打者が空振りし、盗塁が記録された。阪神のチーム盗塁数は90個となり、セ・リーグトップ。昨年の41個から飛躍的に伸ばしている。
◆阪神佐藤輝明内野手(35)に35号の先制2ランが飛び出した。3回1死一塁で左腕のカイル・マラー投手(27)の内角寄りの147キロを完璧にとらえ、右翼席中段に運んだ。打った瞬間、確信したように歩き出した。生還したところで一塁走者だった森下翔太外野手(24)とお決まりのジャンピングエルボータッチを決めた。35本は2位森下に16本差をつけてのリーグ独走。打点も森下に11差の86打点とした。
◆阪神熊谷敬宥内野手(29)がプロ初本塁打を放った。3回1死一塁で、左腕のカイル・マラー投手(27)のフルカウントからの6球目、カット気味に入ってくる球を鋭く振り抜き、左翼席最前列に届かせた。照れ笑いを浮かべながらスピーディーにダイヤモンド1周。小兵の意外な1初に、ベンチの阪神ナインも手荒い祝福をした。熊谷は大卒8年目。232打席目でようやく飛び出した初アーチ。これまではベンチスタートが多かったが、今年は一気に出場機会を増やしている。
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますバンテリンDでは6本目バチバチの威圧感から確信弾佐藤輝明が第35号2ランホームラン?プロ野球(2025/9/2)??中日×阪神??live on DAZN#オレをみろ #阪神タイガース#だったらDAZN
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます8年目の大飛躍嬉しい嬉しいプロ初アーチ熊谷敬宥が2ランホームランを放つ?プロ野球(2025/9/2)??中日×阪神??live on DAZN#オレをみろ #阪神タイガース#だったらDAZN
◆阪神大山悠輔内野手(30)が5試合ぶりの打点を挙げた。4-0の7回1死一、三塁で右翼の犠飛を打ち上げた。大山はリーグ3位の今季61打点目。入団3年目の19年から7年連続で「60」打点をクリアしている。球団では藤村富美男の10年連続、金本知憲の7年連続に続く3人目。金本氏は大山がドラフト1位指名された当時の監督だ。
◆プロ16年目のベテラン中日大島洋平外野手(39)が、中日球団での通算安打数単独3位となった。7回2死二、三塁の場面で代打で登場。フルカウントから阪神村上頌樹投手(27)の151キロストレートを弾き返し、中前に2点タイムリーを放った。大島はこの適時打で通算2063安打となり、中日一筋17年で首位打者2回、生涯打率3割2厘を誇る谷沢健一を抜いてNPB歴代41位に立った。中日球団では2480安打の立浪和義、2274本の高木守道に次ぐ歴代3位となった。
◆阪神村上頌樹投手(27)が、7回途中3失点で降板した。勝利投手の権利を獲得。白星を挙げれば自己最多の11勝目で、勝率は規定投球回に到達する投手の中でリーグ単独1位となる。6回までは4回から3イニング連続で3者凡退に抑えるなど、無失点投球を披露した。5点差の7回は中日先頭細川成也外野手(27)に左越え二塁打。無死一、三塁から元チームメートの中日山本泰寛内野手(31)に、右翼線への適時二塁打を浴びて失点を喫した。無死二、三塁から2死二、三塁にまで持ち込むも、代打の大島洋平外野手(39)に中前2点適時打を許し2点差。7回2死一塁で降板した。後を受けた及川雅貴投手(24)が、岡林勇希外野手(23)を中飛。村上は6回2/3を投げ6安打1死球<8>奪三振で3失点だった。登板6試合連続のQS(クオリティースタート、6回以上で自責3以下)となった。勝率は試合前時点で、巨人山崎と並びリーグトップタイの7割6分9厘。タイトル獲得には、13勝以上が必要となる。
◆阪神岩崎優投手(34)が今季初めて8回に登板し、無失点に抑えた。2点リードの展開でマウンドへ。中日先頭の田中幹也内野手(24)に中前打で出塁を許すも、続く上林誠知外野手(30)を二ゴロ併殺。2死走者なしから細川成也外野手(27)に四球を与えるも、ジェイソン・ボスラー外野手(31)を空振り三振に斬った。今季はここまで主に抑え投手として9回の登板が多く、リーグ3位の29セーブを挙げていた。
◆阪神石井大智投手(28)が自身の日本記録を更新する46試合連続無失点を達成した。この日は8月31日巨人戦(甲子園)以来のマウンド。9回に登板し、この日も0を並べて、連続無失点イニングは45となった。石井は13日広島戦(マツダスタジアム)でセ・リーグ記録を更新する39試合連続無失点とすると、17日の巨人戦(東京ドーム)でプロ野球新の40試合連続無失点を達成。19日の中日戦(京セラドーム大阪)から、この日まで0を並べて記録を更新し続けている。また、石井は26日に42イニング連続無失点とし、1969年(昭44)にマークしたレジェンド江夏豊を抜いて、球団単独3位。同2位の小山正明まであと2回、1位の藤川監督まで2回2/3。新たな記録更新にも1歩ずつ近づいている。
◆阪神が3連勝で優勝マジックを6に減らした。貯金は今季初の30に到達。新人監督の貯金30到達は、阪神では1リーグ時代も含めて球団初。セ・リーグでは55年野口監督(中日)、81年藤田監督(巨人)、02年原監督(巨人)以来4人目となった。3回1死一塁、佐藤輝明内野手(26)が中日先発マラーの内角寄りの147キロを完璧にとらえ、右翼席中段へ先制の35号2ランを放った。さらになおも3回1死一塁、今度は熊谷敬宥内野手(29)が左翼席最前列へプロ1号となる2ラン。大卒8年目での1発に、照れ笑いを浮かべた。4-0で迎えた7回には、1死一、三塁から大山悠輔内野手(30)が右犠飛を放ち、5試合ぶりの打点を挙げた。先発の村上頌樹投手(27)が、7回途中3失点でキャリアハイの11勝目。6回までわずか被安打2、無失点。7回に3連打から3点を失い、2死一塁で降板となるも、続くリリーフ陣が無失点でつないだ。この日は8回に岩崎優投手(34)が登板し、抑えを任されたのは石井大智投手(28)。最終回を無失点に抑え、自身の日本記録を更新する46試合連続無失点を達成した。阪神が貯金30に到達。阪神の貯金30到達は日本一となった23年以来、8度目。就任1年目で貯金30に到達した監督は昨季の小久保監督(ソフトバンク)がいるが、セ・リーグでは55年野口監督(中日)81年藤田監督(巨人)02年原監督(巨人)に次ぎ、藤川監督が4人目。阪神の新人監督では1リーグ時代を含めてもおらず、球団史上初めてだ。なお、新人監督では15年工藤監督(ソフトバンク)が貯金49、セでは02年原監督が貯金35まで到達しているが、藤川監督はいくつ貯金を増やせるか。
◆中日上林誠知外野手(30)がシーズン規定打席に到達した。今季通算439打席、残り4打席で迎えた2日阪神戦(バンテリンドーム)は「3番右翼」で出場。8回の第4打席を終え、規定打席に達した。第4打席は無死一塁から残念ながら二併殺打に倒れたものの、シーズン規定打席到達は18年ソフトバンク時代以来、実に7年ぶり。故障を乗り越えた証しと言える。
◆阪神村上頌樹投手(27)が自己最多の11勝目を挙げた。6回までは被安打わずか2で、3者凡退のイニングが4度の無失点投球。7回に4安打を許し3点を奪われ、2死一塁で降板した。2番手の及川が続く打者を抑えた。勝利投手となり、登板した試合でチームは6連勝だ。7勝11敗の昨季から勝ち負けの数を「ひっくり返したい」と挑んだ今季。宣言通り11個目の白星をつかみ、わずか3敗で勝率は7割8分6厘。規定投球回到達者でリーグ単独トップに浮上した。「11勝目できたのはうれしいが、粘りきれなかったのは次に生かしていきたい」。勝率タイトルが獲得できる13勝も射程圏内だ。
◆阪神岩崎優投手(34)が今季初めて8回に登板した。2点リードの場面でマウンドへ。先頭2番田中に中前打を落とされた後、3番上林を二ゴロ併殺。4番細川に四球を与えるも5番ボスラーを空振り三振に仕留めた。リーグ3位の29セーブを挙げる中での8回登板にも「どこでも頑張りますよ」ときっぱり。「四球がいらんかったっすね。また次回頑張ります」と苦笑いした。藤川監督は「一番大変なところを岩崎にいってもらいました」と8回起用を説明した。
◆阪神が3連勝で優勝マジックを6に減らした。貯金は今季初の30に到達。新人監督の貯金30到達は、阪神では1リーグ時代も含めて球団初。セ・リーグでは55年野口監督(中日)、81年藤田監督(巨人)、02年原監督(巨人)以来4人目となった。この日は8回に守護神岩崎優投手(34)が登板し、9回のマウンドには石井大智投手(28)が上がった。今季初となる起用を、藤川球児監督(45)は「一番、大変なところを岩崎に行ってもらいました」と説明した。岩崎は2番田中幹に中前打を許すも、続く上林を二ゴロ併殺。細川には四球を与えたが、最後はボスラーを空振り三振に仕留め無失点。石井は2死から石伊に中前打を浴びるも最後は代打板山を遊飛に打ち取り、自身の日本記録を更新する46試合連続無失点を達成した。
◆阪神中野拓夢内野手(29)は交錯プレーの大事を取って、今季2度目のベンチスタートとなった。8月31日巨人戦(甲子園)の9回の守備で、二塁ベース上で一塁走者と交錯。「前も頭に当たっているので。2回目ということもあるので、一応大事をとってという形ではあると思いますけど。全然大丈夫です」と話した。この日は8回1死一塁で代打で出場し左飛。3日以降については「もちろん行くつもりとも思います。そこは明日の状態になってみないと分からない部分もあるので、しっかりと練習で体を動かした状態で、どうかという判断にもなると思うので、自分の中では、大丈夫だと思います」とした。
◆プロ16年目のベテラン中日大島洋平外野手が通算安打数を2063本とし、谷沢健一を抜いて球団単独3位に立った。4点を追う7回2死二、三塁の好機に代打登場。阪神村上の151キロ速球を弾き返し、中前に2点適時打を運んだ。「うまく打てたかなと思う。ああいう場面で1本出たことを、いい意味で自信にして次からに生かしたい」。球団では2480本の立浪和義、2274本の高木守道に次ぐ安打数。NPBでも歴代41位に浮上した。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が今季35号となる先制2ランを放った。0-0で迎えた、3回1死一塁の大2打席。1ボールから、先発マラーの147キロツーシームをしばきあげた。高めの速球に振り負けず、右翼席へ悠々と描いた放物線。中前打で出塁した一走森下もゆっくりと生還させた。「すごくイメージ通りだったので。いいホームランだったと思います」初回2死二塁の第1打席では2球で追い込まれ、129キロ変化球で見逃し三振。3球で仕留められた左腕を次打席で撃ち砕いた。「(1打席目は)打てるところにはきていなかったので。しっかり打つ球を打てたのでよかったです」。マラーとはマルチ安打を放った8月19日に続き、今季2度目の対戦。対戦打率を5割に伸ばし、相性の良さを印象づけた。8月29日巨人戦(甲子園)以来、3試合ぶりの1発。5試合連続打点となる、今季86点目をマークした。量産態勢が続き、これでシーズン41発ペース。ここから4試合に1発のペースで、悠々と到達する勢いだ。広いとされるバンテリンドームだが、すでに今季6本目の本塁打となった。昨季は10試合を戦いながら0本塁打に終わった球場。セ・リーグの本拠地では8発を放った甲子園に次ぐ本数を誇っている。「たまたまなんでしょうけど。まあまあ、よかったです」。左打者に不利となる聖地の浜風も、球場の広さも関係なし。取り組み続けて来た打撃の結実を、数字が物語っている。チームの優勝マジックもこれで6に減少。「もう、変わらず。明日も頑張ります」。虎の4番として、最後まで自分の仕事を全うする。【波部俊之介】
◆阪神及川雅貴投手(24)が2球で火消しに成功した。7回に先発村上が2点差に追いつかれ、なおも2死一塁でマウンドへ。迎えた中日岡林を高めスライダーで中飛に打ち取った。「頌樹さん(村上)もずっといいピッチングをしていたので、何とか抑えたかった。前回打たれたバッターを抑えられて良かった」。前回対戦の8月19日は、岡林にソロ本塁打を献上。リベンジの37ホールド目となった。
◆中日は追い上げも実らず、3位DeNAとのゲーム差が2・5に広がった。先発マラーは3回、佐藤輝と熊谷に2ランを浴び、6回4失点で8敗目。打線は7回、山本の適時打と代打大島の中前2点適時打で3点をかえしたが、反撃はそこまで。井上一樹監督は「最近、後半に点が取れないわけじゃないんで。いいところなしの試合をそこまで盛り上げたのはよかったなと思いますけど...。1戦必勝。テンション上げながら戦っていくしかない」と悔しそうだった。中日マラー(6回4失点で8敗目)「早い段階で点を取られてしまい、チームに申し訳ない」
◆猛虎の勢いが止まらない。大卒8年目の阪神熊谷敬宥内野手(29)が中日戦(バンテリンドーム)の3回にプロ初本塁打を放った。プロ通算232打席目で飛び出した初アーチに虎ベンチはお祭り騒ぎだ。チームは3連勝で優勝マジックが1つ減って「6」。リーグ優勝&日本一に輝いた23年以来、2年ぶりの貯金30に到達した。最後のゴールを見据えた藤川球児監督(45)の「球児流マネジメント」がチームの勢いをさらに加速させる。佐藤輝の1発の余韻が残っていたバンテリンドームに、もっと希少価値の高い放物線がかかった。間近で見届けた名古屋の虎党も一瞬、キョトン。視線の先で軽快にダイヤモンドを回っているのは、熊谷だった。3回、2-0と先制してなお1死一塁。左腕マラーのフルカウントからの6球目。カット気味に入ってくる球をとらえた。「コンパクトに。大きいのは狙っていなかった」と言うが、小さな体に強くはじかれた打球は左翼席へ。プロ初本塁打だ。仲間に「おめでとう」と口々に祝福され「自分が一番びっくりしています。思いのほか飛んでくれました。入ってくれてうれしい。慣れていないので、普通に走っていました」。29歳が野球少年のように驚きと喜びを表現した。大卒8年目、232打席目での1発。これまでは代走や守備固めがメインだったが、今年は一気に活躍のフィールドを広げた。藤川監督の固定観念を排した方針の"代表作"といえる。左翼を固定せず、若手の高寺や捕手の中川、そして内野手の熊谷も、左翼の1枠を争いながら台頭した。遊撃も同じだ。一時は小幡がレギュラー決定とみられたが、そうはならなかった。出れば存在感を示す熊谷は、8月に主に遊撃でスタメン12試合。その流れで、自己最長の6試合連続で先発中だ。ユーティリティーの枠を飛び出した。藤川監督は「努力をやめないのは、年齢関係なく重要。力を蓄えながら準備して、向上心を持っているから伸びてくる」と評した。数字に表れない特殊能力は勝負根性だろう。昨年はこのバンテリンドームで、投手を使い果たした場合に備えてブルペンで準備に走った。緊急時に「捕手」の準備に入ったことは1度や2度じゃない。もちろん投手も捕手も"素人"だが、言い訳も弱音も吐かない。「もうチームが勝負にいっているわけだから。経験なんてなくても、やるしかないんで」。そのメンタルを首脳陣は評価する。セ・リーグで唯一勝率5割を超えている歴史的な独走。貯金はついに30に達した。新人監督では球団史上初のこと。経験豊富なレギュラー陣と、ニューフェースたちが力を結集しながら突き進んできた。優勝マジックは1つ減って6。最高のカウントダウンが進んでいる。【柏原誠】阪神が貯金30に到達。阪神の貯金30到達は日本一となった23年以来、8度目。就任1年目で貯金30に到達した監督は昨季の小久保監督(ソフトバンク)がいるが、セ・リーグでは55年野口監督(中日)81年藤田監督(巨人)02年原監督(巨人)に次ぎ、藤川監督が4人目。阪神の新人監督では1リーグ時代を含めてもおらず、球団史上初めてだ。なお、新人監督では15年工藤監督(ソフトバンク)が貯金49、セでは02年原監督が貯金35まで到達しているが、藤川監督はいくつ貯金を増やせるか。
◆中日の終盤の追い上げも実らず、競り負けて連敗を喫した。先発カイル・マラー投手(27)は3回、阪神4番佐藤と熊谷に2ランを許し、このイニングだけで4失点。その後は、立ち直ったものの、6回6安打7三振4失点で降板。今季8敗目を喫した。打線は7回、3連打で1点を返し、さらに2死二、三塁から大島洋平外野手(39)が中前2点適時打を放ったが、反撃はそこまで。阪神との対戦成績が9勝9敗となった。
◆阪神森下翔太外野手(25)が3試合連続の複数安打で得点に絡んだ。初回2死で左翼へ二塁打を放つと、3回1死から2打席連続となる中前打をマーク。この回4得点を呼び込んだ。「その日の最大限のパフォーマンスができるようにという形で準備している。打ったのもいいですけど、反省点もあるんで、そこをしっかり見つめていきたい」。30、31日巨人戦では猛打賞と安打が続くが、冷静に振り返った。
◆阪神大山悠輔内野手(30)は貴重な犠飛を決めた。4点リードの7回1死一、三塁。1ボール2ストライクと追い込まれながら、左腕吉田のチェンジアップを丁寧に右犠飛。終わってみれば2点差の勝利に「試合が終わった時に『あの1点が大きかった』というのが野球なので。勝てたことが1番です」とホッと胸をなで下ろした。この日は無安打ながら2四球も選び、しっかり打線をつないでいる。
◆阪神石井大智投手(28)が自身の日本記録をさらに更新する46試合連続無失点を達成した。この日は守護神岩崎と登板順が入れ替わり、2点リードの9回裏に登板。「別に変わらないですよ。いつも通り投げるだけなので」。1イニングを難なく無失点で締め、今季8セーブ目を手にした。8月31日巨人戦(甲子園)以来、2日ぶりのマウンド。先頭6番山本には3球連続で快速球を投げ込み、外角153キロで空振り三振に仕留めた。7番チェイビスにも2球連続ストレート勝負を挑み、あっさり右飛に打ち取った。途中出場の石伊にはライナーで中前にはじき返されたが、最後は代打板山から151キロ直球で遊飛を奪った。8月17日の巨人戦(東京ドーム)でプロ野球新記録の40試合連続無失点を達成。その後もスコアボードに0を並べ続け、球団3位の連続無失点イニングも45まで伸びている。同2位の小山正明まであと2回、1位の藤川監督まで2回2/3。新たな記録の更新も近づいているが、本人はチームの勝利を最優先する姿勢を崩さない。勝てて良かった-。そんな問いに「もちろん。また明日も頑張ります」とサラリ。快記録は一体どこまで続くのか。【佐井陽介】阪神伊藤将司投手(29)(3日敵地中日戦で先発)「つないでくる打線だと思うので。1人1人、丁寧に抑えられたらいいなと思います」
◆阪神が3連勝で優勝マジックを6に減らした。貯金は今季初の30に到達した。○...阪神のマジックは、3日の試合でM6から一気に2つ減らすには、阪神が中日戦で○、巨人がヤクルト戦に●、DeNAが広島戦に△か●が条件になる。現在阪神が巨人、DeNAそれぞれに対してM6という状況のためで、阪神○、巨人●だけではマジックは1つしか減らない。
◆阪神が3連勝で優勝マジックを6に減らした。貯金は今季初の30に到達。新人監督の貯金30到達は、阪神では1リーグ時代も含めて球団初となった。3回1死一塁、佐藤輝明内野手(35)が先制の35号2ランを放つと、なおも3回1死一塁で、今度は熊谷敬宥内野手(29)が左翼席最前列へプロ1号となる2ランを放った。試合後、藤川球児監督(45)は「どんな選手もそうですけど、日々向上心持って練習してきたからこそ。常に準備をしているからだけだと思うんですけど、努力をやめないということは、年齢関係なく、それが重要なんですよね」とプロ8年目での初アーチをたたえた。昨季まで主に代走や守備固めでの出場が続いていたが、今季はスタメン出場の機会も一気に触れた。指揮官は「姿勢はみんなあると思うんですけど、それが力になっているかどうか。力があるからゲームに出るし、力を蓄えながら準備して、自分の向上心を持っているからこそ伸びてくる。僕が努力してるから使うとかはないです」と実力主義での起用を強調した。
◆中日松山晋也投手(25)が26イニング連続奪三振の日本人投手新記録をマークした。9回、4番手で登板。先頭の坂本を空振り三振に仕留めた。5月21日DeNA戦から続いており、すでに8月29日DeNA(横浜)で20年R・マルティネス(中日)の24イニングを抜く、セ・リーグ新記録を達成した。パ・リーグも含めた日本人投手では20年山本(オリックス)、22年佐々木朗(ロッテ)、25年今井(西武)の25イニングと並んだため、この日の26イニング到達で日本人投手最長記録となった。なお、最長記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニング。記録の更新だけじゃない。この日も勝利を締めくくり、今季38セーブをマークした。CS進出へ、育成出身の守護神がチームをけん引する。松山が5月21日DeNA戦から26イニング連続奪三振。自身がつくったセ・リーグ記録を更新した。日本人投手では20年山本(オリックス)22年佐々木朗(ロッテ)25年今井(西武)の25イニングを抜いて最長となったが、この日藤井(ソフトバンク)も25イニングに伸ばし、松山と藤井の2人が連続イニング奪三振記録を争っている。
◆中日は投打がかみあい、連敗を2で止めた。1点を追った4回に上林の適時打で追いつき、細川が決勝の3ラン。この日出場選手登録をされたばかりの石川昂も6回に今季1号を放ち、先発の大野雄大投手(36)を援護した。阪神との対戦成績はこれで10勝9敗。井上監督は「一戦必勝でやる。阪神はマジックですけど、僕らは僕らで違う目標がある。頑張っていきます」と気合十分だった。▽中日大野(6回2失点で今季9勝目を挙げ、チームの連敗を7度目の阻止)「本塁打を2本打たれて反省点はありますが、チームが勝てば何でもいい」
◆優勝へのマジックナンバー「7」としている阪神は中日戦成績8勝9敗。この日は「2番・二塁」で植田海内野手(29)が今季2度目のスタメン。中野は8月31日の巨人戦(甲子園)の九回守備で走者と交錯し、途中交代していたが、試合前の練習は通常通りこなしていた。また「7番」左翼」には小野寺暖外野手(28)が入った。
◆阪神は二回の先制機を逸した。二回の先頭として四球で出塁した大山が二盗を決めて得点圏に進むと、2死後には坂本も四球を選び、村上が放った二塁へのゴロは名手・田中がファンブルをして満塁。大チャンスを築いたが、近本は追い込まれてから相手先発・マラーが投じた曲がりの大きなスライダーにバットの空を切り、アウト。森下の左越え二塁打で2死二塁とした一回に続き、先制とはならなかった。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の2点本塁打で先制に成功した。三回1死から森下翔太外野手(25)が安打で出塁すると、1死一塁で打席に立った佐藤輝が左腕・マラーの直球を完璧にとらえた。打った瞬間にフェンスオーバーを確信し、右翼手も一歩も動かず。特大の35号。8月29日の巨人戦(甲子園)以来となる一発で、3試合連続となる先制点を奪った。
◆阪神・熊谷敬宥内野手(29)が「6番・遊撃」で出場。三回にプロ初アーチを放った。佐藤輝明内野手(26)の先制2ランが飛び出したあとだった。大山悠輔内野手(30)が四球で出塁し、第2打席へ。先発左腕・マラーの141キロをコンパクトに振り抜くと、打球は高々と舞い上がり、そのまま左翼スタンド最前列に飛び込んだ。8年目の今季はスタメンでの出場機会も多く与えられる中、これが通算319試合目&232打席目でのプロ初アーチ。記念の一発は広いバンテリンDで決め、詰めかけたファンを大いに沸かせた。
◆阪神・熊谷敬宥内野手(29)が「6番・遊撃」で出場。三回にプロ初アーチを放った。佐藤輝明内野手(26)の先制2ランが飛び出したあとだった。大山悠輔内野手(30)が四球で出塁し、第2打席へ。先発左腕・マラーの141キロをコンパクトに振り抜くと、打球は高々と舞い上がり、そのまま左翼スタンド最前列に飛び込んだ。8年目の今季はスタメンでの出場機会も多く与えられる中、これが通算319試合目&232打席目でのプロ初アーチ。記念の一発は広いバンテリンDで決め、詰めかけたファンを大いに沸かせた。「打ったのはカットボール。フルカウントでしたし、コンタクトする意識で打ちにいきましたが、思いのほか飛んでくれました。入ってくれてうれしいです!」とコメントした。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の2点本塁打で先制に成功した。三回1死から森下翔太外野手(25)が安打で出塁すると、1死一塁で打席に立った佐藤輝が左腕・マラーの直球を完璧にとらえた。打った瞬間にフェンスオーバーを確信し、右翼手も一歩も動かず。特大の35号。8月29日の巨人戦(甲子園)以来となる一発で、3試合連続となる先制点を奪った。「打ったのはツーシーム。翔太が出てくれて、自分も打ってやろうと思っていました。高めの球でしたが、しっかりと振り抜くことができました」
◆阪神は七回、大山悠輔内野手(30)の犠飛で1点を加えた。三回に佐藤輝明内野手(26)と熊谷敬宥内野手(29)の2ランで4点を奪ってから追加点を奪えずにいた七回だった。代わった2番手の吉田から2つの四球と内野ゴロで1死一、三塁とチャンスを作ると、大山がしっかりと右翼へ打ち上げた。三塁走者の植田海内野手(29)が生還。終盤に大きな1点を加え、5-0とリードを広げた。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、七回途中6安打3失点で降板した。力のある直球に縦横の変化球を織り交ぜて中日打線に立ち向かった。アーチ2発で4点の援護点をもらった直後の三回2死一、二塁のピンチで上林を左飛に打ち取ると、四回からの中盤3イニングはパーフェクト投球。マウンドを支配した。しかし、5-0の七回は先頭・細川の左越え二塁打を起点に3連打で1点を返されると、なおも二、三塁のピンチでは2死までこぎつけながら、代打・大島に151キロ直球を中前へ運ばれて2点差。ここで交代が告げられた。ただ、バトンを託した2番手・及川雅貴投手(24)が同学年の岡林を中飛に打ち取り、さらなる追い上げはシャットアウト。村上は自身初となるシーズン11勝目の権利を保った。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、七回途中6安打3失点で降板した。力のある直球に縦横の変化球を織り交ぜて中日打線に立ち向かった。アーチ2発で4点の援護点をもらった直後の三回2死一、二塁のピンチで上林を左飛に打ち取ると、四回からの中盤3イニングはパーフェクト投球。マウンドを支配した。しかし、5-0の七回は先頭・細川の左越え二塁打を起点に3連打で1点を返されると、なおも二、三塁のピンチでは2死までこぎつけながら、代打・大島に151キロ直球を中前へ運ばれて2点差。ここで交代が告げられた。ただ、バトンを託した2番手・及川雅貴投手(24)が同学年の岡林を中飛に打ち取り、さらなる追い上げはシャットアウト。村上は自身初となるシーズン11勝目の権利を保ったが「先制点、追加点と取ってもらって、この試合を投げ切らないといけない展開の試合でした。最小失点で粘りたかったのですが、余計な得点を与えてしまい、悔しいです」とコメントした。
◆阪神が勝利し、優勝へのマジックナンバーを「6」に減らした。三回に佐藤輝明内野手(26)の35号先制2ランと、熊谷敬宥内野手(29)のプロ8年目にして初本塁打となる2ランで4点を先行。七回にも四球からチャンスを作って大山悠輔内野手(30)の右犠でノーヒットで効果的な追加点を奪った。投げては先発の村上頌樹投手(27)が七回途中まで3失点の投球で、キャリアハイを更新する11勝目をゲット。村上の後を受けた及川雅貴投手(24)が無失点で締めると、この日は勝利の方程式を入れ替える。八回にはクローザーを務めていた岩崎優投手(34)が登板して無失点。九回は石井大智投手(28)が抑えて46試合連続無失点とし、8セーブ目を挙げた。
◆阪神が佐藤輝明内野手(26)の35号本塁打と入団8年目の熊谷敬宥内野手(29)の319試合&232打席目のプロ初アーチなどで、優勝マジックを1減の「6」とした。三回、佐藤輝の今季2度目で自己最長タイの5試合連続打点となる2ランで先制。さらに1死一塁から熊谷の本塁打で加点した。七回1死一、三塁からは大山悠輔内野手(30)の右犠飛で突き放した。6回?を投げ3失点の村上頌樹投手(27)は自身3連勝で、リーグ最多に1差に迫るキャリアハイの11勝目(3敗)。七回からは及川雅貴(24)、岩崎優(34)の2投手がつなぎ、九回を締めた石井大智投手(28)はNPB記録の連続試合無失点を更新する「46」とし、「45回ゼロ封」に達した。8月12日広島戦(マツダ)以来2度目のスタメン落ちの中野拓夢内野手(29)は八回の代打で森下翔太外野手(25)とともに全試合出場を継続した。中日戦は9勝9敗で1962、2023年に次ぐセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り7戦で4勝(成績=74勝44敗3分、観衆=3万6148人)。
◆阪神が佐藤輝明内野手(26)の35号本塁打と入団8年目の熊谷敬宥内野手(29)の319試合&232打席目のプロ初アーチなどで、優勝マジックを1減の「6」とした。三回、佐藤輝の今季2度目で自己最長タイの5試合連続打点となる2ランで先制。さらに1死一塁から熊谷の本塁打で加点した。七回1死一、三塁からは大山悠輔内野手(30)の右犠飛で突き放した。6回?を投げ3失点の村上頌樹投手(27)は自身3連勝で、リーグ最多に1差に迫るキャリアハイの11勝目(3敗)。七回からは及川雅貴(24)、岩崎優(34)の2投手がつなぎ、九回を締めた石井大智投手(28)はNPB記録の連続試合無失点を更新する「46」とし、「45回ゼロ封」に達した。8月12日広島戦(マツダ)以来2度目のスタメン落ちの中野拓夢内野手(29)は八回の代打で森下翔太外野手(25)とともに全試合出場を継続した。中日戦は9勝9敗で1962、2023年に次ぐセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り7戦で4勝。
◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は岩崎優投手(34)と石井大智投手(28)の阪神の両輪について言及した。岩崎と石井の順番を入れ替えた真意は藤川監督に聞かないと分からないが、岩崎の球の力がここにきて落ちているのは確か。現状は間違いなく石井の球威が上回っているので、万が一に備えて石井を後ろに配したのではないか。岩崎は無死一塁から上林を二ゴロ併殺に仕留めたが、当たりも良かったし、直後の細川への四球もらしくない。登板間隔をあけるなどしながら、回復を待つことになると思う。CS、日本シリーズに向けて、抑えを石井に託す選択肢はあっていい。自信を持って投げている。石井は復帰して以降、打球を見る投球フォームに微妙にマイナーチェンジさせている。頭部直撃するまでは、全く打球を見ていなかった。小さい体から、あの威力ある球を投げるには、あそこまで体をひねる必要があるんだろうと思っていた。が、短い期間で、少し打者方向に目をやるフォームに変えて、それでもバランスは崩れず、球威は落ちていない。大記録を樹立するにふさわしい投手だ。
◆阪神が佐藤輝明内野手(26)の35号本塁打と入団8年目の熊谷敬宥内野手(29)の319試合&232打席目のプロ初アーチなどで、優勝マジックを1減の「6」とした。三回、佐藤輝の今季2度目で自己最長タイの5試合連続打点となる2ランで先制。さらに1死一塁から熊谷の本塁打で加点した。七回1死一、三塁からは大山悠輔内野手(30)の右犠飛で突き放した。6回?を投げ3失点の村上頌樹投手(27)は自身3連勝で、リーグ最多に1差に迫るキャリアハイの11勝目(3敗)。七回からは及川雅貴(24)、岩崎優(34)の2投手がつなぎ、九回を締めた石井大智投手(28)はNPB記録の連続試合無失点を更新する「46」とし、「45回ゼロ封」に達した。8月12日広島戦(マツダ)以来2度目のスタメン落ちの中野拓夢内野手(29)は八回の代打で森下翔太外野手(25)とともに全試合出場を継続した。中日戦は9勝9敗で1962、2023年に次ぐセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り7戦で4勝。
◆熱いの拍手に背を押され、マウンドに上がる。阪神・石井大智投手(28)の出番は八回に登板した岩崎優投手(34)からバトンを受ける九回。スコアボードにはまたもゼロを刻んで試合を締め、45イニング連続無失点とした。「(九回に登板する気持ちは)別に変わらないです。いつも通り」今季初パターンのリレーにも動じない。先頭の山本をオール直球で三球三振に仕留めると、チェイビスも150キロ直球で右飛に打ち取った。石伊には頭をかすめるようなライナーで中前へ運ばれたが、代打・板山には遊飛を打たせ、ゲームセット。つながれれば上位打線に回っていくところを断ち切り「全部良くなりました」と胸をなでおろした。4月5日の巨人戦(東京ドーム)から始まった連続無失点日本記録を46試合に更新した。ゼロ行進に終わりがくる気配すらない安定感だ。「また明日も頑張ります」記録を気にすることなく、平常心でマウンドに立つ。その存在感は高まるばかりだ。(須藤佳裕)
◆阪神・大山悠輔内野手(30)は4―0の七回1死一、三塁で右犠飛を放った。「終わったときに『あの1点が大きかったよね』となるのが野球。そこで得点を挙げられたことはよかったし、これからも続けていきたい」。直後に3点を返されたことを考えれば、チームにとって大きい、自身5試合ぶりとなる打点だった。頼もしい5番打者は「勝てたことが一番。あしたも頑張りたい」と汗をぬぐった。
◆今季2度目のベンチスタートとなった阪神・中野拓夢内野手(29)は八回に代打で登場して左飛に倒れた。8月31日の巨人戦(甲子園)の守備時に、頭部が走者と接触して途中交代。スタメンを外れたが、「一応大事をとって、というのもあると思いますけど、全然大丈夫です」と無事を強調した。3日以降については「もちろん(スタメンで)いくつもりでいる。あしたの状態になってみないと分からないところもあるけど、自分の中では大丈夫だと思います」と話した。
◆阪神・森下翔太外野手(25)の勢いが止まらない。一回に左越え二塁打を放つと、三回の中前打は佐藤輝明内野手(26)の決勝2ランにつながった。先発・マラー攻略には「対応ができたというより、自分の準備をしていただけ」と冷静に振り返った。3試合連続マルチ安打と好調にみえても「打ったことはいいけど、まだ反省点もある。そこをしっかりと見つめていきたい」と切り替えて次戦に向かう。
◆5-3の八回に3番手で登板した阪神・岩崎優投手(34)は好守にも支えられ無失点で切り抜けた。先頭の田中に安打を許すも、続く上林を二ゴロに打ち取ると、二塁・植田の流れるような送球で併殺。しかし、続く細川に四球を与え、「フォアボールがいらなかったですね。次回頑張ります」と反省した。これまで守護神を担ってきた左腕の八回での起用について、藤川球児監督(45)は「一番大変なところをいってもらいました」と信頼を口にした。
◆高々と上がった打球の行方を追いながら一塁ベースを回ると、スタンドまで届いた。大卒8年目、阪神・熊谷敬宥内野手(29)がプロ初アーチ。昨年まで守備固め、代走要員だった男のバットから火が噴いた。「行くと思わなかったのでビックリした気持ちですけど、本当にうれしかったです。後ろにつなごうという気持ちで打席に立っていたので、最高の結果になってよかったです」三回、佐藤輝の先制2ランが飛び出した後だった。大山が四球を選び、1死一塁で「6番・遊撃」で6試合連続スタメンの熊谷が打席へ。フルカウントからカットボールを捉えた打球は高々と舞い上がり、左翼スタンドギリギリに着弾した。「あんま慣れていないんで、普通にダイヤモンドは回っていました」。通算319試合目、232打席目でのうれしいプロ初アーチを広いバンテリンドームで記録し、自分だけでなく、チームメートも、虎党も驚かせた。昨季は9打席しかチャンスをもらえなかった男がこの日はマルチ安打をマークし、打率・282まで上昇。充実の時を迎えている。食うか、食われるかのプロの世界-。9個しかないポジションを奪えなければ、いずれチームを去る。熊谷は遊撃手で試合に出るために、甲子園で午後6時からのナイターの場合、朝9時30分には球場入りして、試合に備える。どれだけ頑張っても、かなわないこともある。それでも「試合に出なかったら味方を応援するしかない。出たら自分のことを必死にやらないといけない。アマチュアのときは悔しいと思っていましたけど、チームで優勝を目指している中で個人的な感情はないです」。遊撃手を争う小幡がファインプレーをすれば、ベンチの最前列でラバーをたたいて喜びを表現し、ガッツポーズを送る。左翼手争いでも同様の光景がある。まさにプロ集団。この団結力が首位を走る本当の強さだ。「僕にとっては一日一日が大事なんで、そこで常に結果を求めてやっていくだけ。またあしたも試合に出たら頑張ります」一生忘れない放物線。次は一生忘れられない美酒を味わうために走り続ける。(渡辺洋次)
◆9月もますます輝いテル!! 阪神は中日に5―3で勝ち、貯金を今季最多の30に更新し、優勝へのマジックナンバーを6とした。三回に佐藤輝明内野手(26)が右翼席中段に運ぶ先制の35号2ランを放ち、これで今季のバンテリンドームでは10試合で6本塁打。同球場でのシーズン6発は、球団では2005年の金本知憲に並ぶ最多記録だ。広い敵地でも大暴れのセ・リーグ2冠王は、てっぺんに向けて歩みを止めない。打った瞬間に、スタンドインを確信した。プロ野球界を代表するアーチストが、ひと振りで勝利を呼ぶ。キングには、広いバンテリンドームも関係ない。佐藤輝が豪快な先制弾で、虎を頂点にまた一つ近づけた。「しっかり打つ球を打てた。すごくイメージ通りだったので、いいホームランだったと思います」圧巻の一発に納得顔だった。両軍無得点の三回。1死から安打で出塁した森下を一塁に置いて、左腕マラーの速球を仕留めた。内角高めの147キロを力負けすることなく完璧に捉えると、右翼手が一歩も打球を追うことができないほどの特大弾に。両リーグトップをひた走る35号2ラン。右翼席中段への着弾を見届け、ゆっくりとダイヤモンドを回った。バンテリンドームでの本塁打は、今季10試合で6本目となった。両翼100メートル、中堅122メートルに加えてフェンスも4・8メートルと日本一ホームランが出にくいともいわれる球場も、全く苦にしない。「いや、広いでしょ。たまたまなんでしょうけど」と語ったが、ビジター球場では最多の本数を誇っている。本拠地とする竜戦士を合わせても、ボスラー、上林の7本に次ぐ単独3位だ。同球場での年間6本塁打は、球団では金本知憲(11試合で6本)が2005年に記録して以来で2人目となった。常勝軍団を支える主砲のパワーも、鉄人に肩を並べる域に近づいてきたということだ。迫力満点の本塁打を毎度生み出すのは、トレードマークのフルスイング。体勢を崩したり、ヘルメットが飛びそうになったりする空振りもある。それでも、どんな打席でも中途半端なスイングをすることはない。「狙いと違えば空振りすることもありますけど、それだけのこと。無理に当てにいくことはしない。そういうことじゃないですかね」しっかりと振り切るからこそ、その1球が打ち損じの凡打とならない。ファウルや空振りになることで、次の1球の勝負につなげることができる。そして、仕留めれば特大の一発になる。持ち味のフルスイングを貫くことが、35本塁打、86打点でリーグ2冠独走につながっている。
◆セ・リーグ初の新人王&MVPのダブル受賞を達成し、球界に衝撃を与えた2年前の自分を超えた。村上が七回途中3失点でキャリアハイの11勝目。それでもエースは内容を悔やみ、次戦に向けて表情を引き締めた。「11勝目できたことはうれしいですけど、最後粘り切れなかったところは、また次に生かしてやっていきたい」六回までは危なげない投球でスコアボードにゼロを重ねた。「全部(の球種を)うまく使えていた」と手応え抜群に竜打線を翻弄。4番・細川からは2打席続けてスライダーで空振り三振を奪った。しかし、5-0で迎えた七回に歯車が狂った。先頭の細川に安打を許すと、3連打で1失点。さらに2死二、三塁で代打・大島に2点打を浴びて2点差に迫られた。ここで虎党の拍手に包まれながらマウンドを降りた。右腕はキャリアハイの勝利数が懸かる登板に、普段と変わらない精神状態でマウンドに上がった。「あんまり気にしていない。勝ち星というより、イニング数をもっと投げたいなと思うので、そこは意識していますね」。開幕前からイニング数にこだわってきて、ここまで150回?。昨季記録した自己最多の153回?まであと3回?だ。さらに投手3冠も見えてきた。勝率・786(11勝3敗)はリーグ最高。勝利数も東(DeNA)、才木(阪神)の12勝に1差に迫り、この日の8奪三振で、リーグ最多のバウアーに1差の117奪三振とした。「チームが勝てたんでよかった」途中降板の悔しさを糧に、村上はより高みを目指す。(萩原翔)?...村上は中日戦で2024年7月26日(甲子園)から6連勝とした。通算10勝目(3敗)で球団別勝利数では最多
◆足踏みすることなく突き進む「Vロード」の舞台は、尾張名古屋へ。名古屋のテレビ局の実況アナウンサーが試合開始早々、明るく話していた。「ドラゴンズは借金がありますが、まだまだAクラスを狙える位置にいます。楽しみがいっぱいです」すると、中日OBの大ベテラン解説者も楽しそうに...。「見どころがいっぱいですねぇ。きょうは、こういう感じ(中日びいき)の話をドンドンしていきましょう。去年(DeNAが3位からCSを勝ち抜いて日本一)みたいなこともありますから。阪神ファンも、この状況なら、どんな中継をしても、絶対に怒らないでしょう」よくご存じです。いま、虎党は何を言われても怒りません。時間の問題なので。どうぞ、愛するチームのことばかり伝えてください。余裕です。こんな気分でペナントレースを眺めたことがあっただろうか!?ゆとりの理由の1つに、名古屋の地では絶対に優勝は決まらないこともある。バンテリンドームのチケットをお持ちの虎党には申し訳ないが、「甲子園で胴上げ」を願うファンにとっては、最高の展開なのだ。とにかく勝て!何の気兼ねもなく声援を送れる。これが、もし、名古屋で胴上げの可能性が1%でもあったら、心の片隅で「1つぐらい負けたほうが...」「甲子園で舞うほうが、ええのに」というファンにあるまじき、悪魔のつぶやきをしてしまう人が現れたりするのだが。
◆阪神タイガースはなんてすてきなチームなんでしょう? ただ勝ってマジックを減らすだけじゃなくて、主役・佐藤輝の35号先制2ラン!!さらに「刺し身にワサビ」「ウナギにサンショウ」のように、主役を引き立てる脇役の「ワサビサンショウ男」の熊谷がプロ初ホームラン!!おまけに常勝なれど、さらなる『進化』を求めて、九回に守護神だった岩崎を八回に...。そして最後は46試合連続無失点の石井をマウンドへ! 酒好きならこのぜいたくな勝利をさかなに1勝だけに1升飲めるわ~、ウィッ!!勝利の美酒に酔う俺は阪神だけでなく、再来年からDH制になるセ・リーグの来季はこんなのどうと考えたので~す! 『サヨナラ投手打席』にスポットを当てて、ピッチャーだけのホームラン王、首位打者、打点王の賞を作ったらどーでしょう(打率は規定投球回数をクリアした投手として)。いや、半分冗談のように聞こえるかもしれないけどさ~! こーいうことがNPBの二刀流・大谷翔平を生む可能性を膨らませるんじゃねーか、オイ! と酔に任せて声を荒らげる俺でした。さ、阪神は対中日9勝9敗の五分とした! 完全Vのために、あと2ついただきまっせ!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
74 | 44 | 3 | 0.627 (↑0.003) | M6 (↑1) |
22 | 416 (+5) | 284 (+3) | 76 (+2) | 90 (+1) |
0.245 (-) | 2.100 (-) |
2 (-) |
巨人 |
58 | 60 | 3 | 0.492 (↑0.005) | 16 (-) |
22 | 376 (+4) | 363 (+1) | 82 (+1) | 47 (-) |
0.244 (↑0.001) | 2.710 (↑0.01) |
3 (-) |
DeNA |
55 | 60 | 5 | 0.478 (↑0.004) | 17.5 (-) |
23 | 402 (+8) | 390 (+5) | 89 (+2) | 58 (-) |
0.240 (↑0.001) | 2.970 (↓0.02) |
4 (-) |
広島 |
53 | 62 | 5 | 0.461 (↓0.004) | 19.5 (↓1) |
23 | 380 (+5) | 400 (+8) | 63 (-) | 52 (-) |
0.246 (-) | 3.050 (↓0.04) |
5 (-) |
中日 |
54 | 64 | 2 | 0.458 (↓0.004) | 20 (↓1) |
23 | 337 (+3) | 375 (+5) | 67 (-) | 74 (+1) |
0.229 (-) | 2.860 (↓0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
43 | 67 | 6 | 0.391 (↓0.003) | 27 (↓1) |
27 | 327 (+1) | 463 (+4) | 69 (-) | 51 (-) |
0.229 (-) | 3.620 (↓0.01) |
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