ヤクルト(☆7対4★)広島 =リーグ戦19回戦(2025.08.31)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:下川 隼佑(1勝0敗0S)
(セーブ:星 知弥(1勝2敗9S))
敗戦投手:常廣 羽也斗(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(5号・8回表ソロ)
【ヤクルト】北村 恵吾(4号・5回裏ソロ)

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◆ヤクルトは1点を追う2回裏、岩田と長岡の適時打で3点を奪い、逆転に成功する。その後3-2となって迎えた4回には長岡と村上の適時打で2点を加え、5回には北村恵のソロで追加点を挙げた。投げては、先発・下川が5回3失点でプロ初勝利。敗れた広島は、投手陣が振るわなかった。

◆広島常広羽也斗投手(23)が今季2度目の先発マウンドに立った。「ストライク先行を意識して投げたい。いい打者が多いイメージがある」とヤクルト打線を警戒して臨んだが、1-0の2回につかまった。1死から3連打で同点に追いつかれた。さらに2死満塁とされ、長岡に勝ち越しの2点適時打を許した。青学大出身の2年目。この日がプロ入り初のビジター登板だった。神宮球場では大学4年時の6月、全日本大学選手権決勝で完封勝利を挙げ、最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を受賞。「懐かしい」。思い出の詰まった舞台だった。前夜(8月30日)、3本塁打を放った村上から2打席連続三振を奪うなど、走者を背負いながらも粘った。しかし、4回にも長岡と村上の適時打を浴び、4回10安打5失点で降板。神宮のマウンドで白星をつかむことはできなかった。

◆ヤクルト育成出身のサブマリンルーキー下川隼佑投手(25)がプロ初勝利の前にプロ初安打を決めた。4回1死の第2打席。広島常広の直球に力負けしなかった。快音を響かせ、打球は右中間を突破した。下川は悠々と二塁に到達した。二塁打で出塁すると、浜田の左前打と長岡の右前適時打で生還した。これがプロ初得点となった。マウンドでは5回まで8安打3失点で耐えた。球数93。3者凡退は1度だけだったが、1イニングの複数失点がなく最少失点で粘った。打線の援護を受け、プロ初勝利の権利を手にした。オイシックスから育成ドラフト3位で入団したサブマリン右腕。5月1日に支配下契約を勝ち取った。この日は、6月1日DeNA戦以来となるプロ2度目の先発を託された。

◆ヤクルトが広島に打ち勝った。打線が広島先発の常広を攻略した。1点を追う2回。打者9人の攻撃で3点を奪って逆転した。1死から北村恵吾内野手(24)の二塁打を皮切りに1イニング5安打を集中した。岩田幸宏外野手(28)の右前適時打と長岡秀樹内野手(23)の左前への2点適時打と打線がつながった。4回にも長岡と村上宗隆内野手(25)が適時打で2点を追加。5回は先頭の北村恵が4号ソロで中押しした。5回までに6得点と打線の援護を受け、先発の下川隼佑投手(25)がプロ初勝利を手にした。サブマリン右腕は5回8安打3失点。直球とカーブを軸に、1イニングに複数失点を許さず、最少失点で粘った。下川はバットでも4回1死から右中間への二塁打を決め、プロ初安打も記録した。6回以降は継投で広島の反撃をしのいだ。負ければ、セ・リーグ優勝の可能性が消滅する一戦だったが、いったん踏みとどまった。しかし、阪神が巨人に勝利すれば、3年連続のV逸が決定する。

◆ヤクルトのルーキー下川隼佑(しゅんすけ)投手は5回を投げ終え、勝ち投手の権利を得ると、ベンチ前で味方の野手を待ち構え、1人1人とグラブタッチを交わした。苦しみながらも5回3失点(被安打8)で役割を果たした。6月1日のDeNA戦(横浜)以来、1軍では2度目の先発。本拠地・神宮では初先発だった。「前回は緊張しました。(今回は)少し落ち着いて投げられるかなとは思います」。登板前日の30日に話していた通り、1回は広島の1番中村奨にいきなり安打も許すも後続をしっかり断つ。2回以降、ピンチの連続だったが、致命傷につながる一打だけは許さなかった。昨年ドラフト育成3位でオイシックスから入団した25歳。下手からの最速137キロの速球と変化球で結果を出し、5月1日に支配下選手枠を勝ち取った。プロ初先発は4回2失点で勝ち負けはつかず、その後は2軍の先発ローテーションと1軍救援登板で場数を踏み、この日を迎えていた。大卒1年目から2年連続で指名漏れし、プロ入りは「ほとんど諦めかけていた」だけに、1球1球をおろそかにしない。4回の打席では右中間にプロ初安打(二塁打)を放ち、この回2得点の火付け役となった。広島先発で2年前のドラフト1位常広が下川に対して3ボールにしてしまい、投手に安打を許した結果、手痛い2点を失った「甘さ」とは対照的だった。「良い緊張感の中、マウンドにあがれました。途中に苦しい場面もありましたが、野手の皆さんに助けてもらって、なんとか5回投げきることができました」。同じく変則右腕だった高津監督のもとで、新たなピースの1つとなった。

◆ヤクルトが3年連続となるV逸に沈んだ。試合は広島に打ち勝ったが、甲子園で首位阪神が巨人に勝利した。28試合を残し、阪神を上回れなくなった。今季は故障者が続出し、苦しい戦いを強いられた。開幕前に塩見と村上、4月下旬には長岡も離脱した。4月26日以降は最下位と低空飛行を続けた。5月は5勝18敗1分け、6月は6勝15敗1分けと苦しんだ。試合は先発全員16安打の7得点で広島に打ち勝った。1点を追う2回。打者9人の攻撃で3点を奪って逆転した。1死から北村恵吾内野手(24)の二塁打を皮切りに1イニング5安打を集中した。岩田幸宏外野手(28)の右前適時打と長岡秀樹内野手(23)の2点左前適時打と好機で打線がつながった。4回にも長岡と村上宗隆内野手(25)が適時打で2点を追加。北村恵は5回先頭でも4号ソロ、7回無死一塁でも中越え適時二塁打で中押しした。打線の援護を受け、先発の下川隼佑投手(25)がプロ初勝利を手にした。サブマリン右腕は5回8安打3失点。直球とカーブを軸に、1イニングに複数失点を許さず、最少失点で粘った。下川はバットでも4回1死から右中間への二塁打を決め、プロ初安打も記録した。6回以降は継投で広島の反撃をしのいだ。試合は阪神巨人24回戦(甲子園)の終了前に終わっていた。打線が援護し、下川がプロ初勝利を挙げた試合について、高津監督は「ピシャリとはいかなかったけど、打線に感謝でしょうね。5回まで3失点でいったので、それなりにゲームを作ることができたのかなとは思います。今度は打線がなかなか打ってない時、勝てるピッチングを、今度は本人がやらなきゃいけないでしょうね」と話した。

◆広島の2年目・常広羽也斗投手(23)が今季2度目の先発で4回10安打5失点。プロ初黒星を喫した。打線は2回、末包昇大外野手(29)の右前適時打で先制した。3回、菊池涼介内野手(35)の押し出し四球で加点。5回には坂倉将吾捕手(27)が中犠飛を放った。前日30日に来日初の4三振を喫したエレフリス・モンテロ内野手(27)が猛打賞。8回、坂倉が右翼席に2試合連続の5号ソロを放つなど、2ケタ13安打をマークして追い上げたが、届かなかった。熾烈(しれつ)なAクラス争いを展開する中、打ち負けて連敗。4位に逆戻りした。

◆ヤクルト北村恵吾内野手(24)がプロ3年目で初の猛打賞をマークした。4号ソロを含む3安打2打点。2連勝に貢献し、お立ち台に。「素直にうれしいです。ようやく1歩というか、これからもさらにヒットを打ち続けたい」。同じく猛打賞の長岡秀樹内野手(23)も4月の右後十字靱帯(じんたい)損傷による長期離脱後、初となるお立ち台を終えると「ここに帰ってこられたのが奇跡だと思うし、うれしい気持ちでいっぱい」と話した。

◆ヤクルトの25歳新人、下川隼佑投手(25)がプロ初勝利を挙げた。6月1日DeNA戦(横浜)以来2度目、神宮では初先発で、広島相手に5回8安打3失点と役割を果たした。「苦しい場面もありましたが、勝ち越されなくて良かったです」と話した。2、3、5回とピンチの連続だったが、致命傷につながる一打は許さなかった。3回に押し出し四球を与えた後、村上から「テンポ良くいきましょう」と声をかけられ「気合が入った」。5回までに12安打6得点の援護にも助けられた。昨年の育成ドラフト3位。下手からの最速137キロの速球と変化球で結果を出し、5月1日に支配下選手枠を勝ち取った。「すごく運よく進んでいる」。4回には右中間二塁打を放ち、プロ初安打もマーク。両親も見守ったスタンドにウイニングボールを見せた。今後は登録抹消予定で間隔を空け、次回登板に備える。高津監督は「8月31日、下川はいい絵日記を書くんじゃないですか。夏休みの宿題でね」と投球術を課題に挙げつつ祝福した。

◆ヤクルトが高津臣吾監督(56)と来季の契約を結ばない方針を固めたことが8月31日、分かった。この日の広島19回戦(神宮)に先発全員の16安打で白星を挙げたが、首位阪神も勝利したため、3年ぶりリーグ優勝の可能性が完全に消滅した。高津監督は21年にリーグ優勝&日本一へと導き、22年はリーグ2連覇を達成。だが23年から2年連続で5位と低迷し、1年契約で迎えた就任6年目の今季は43勝66敗6分けの最下位。クライマックスシリーズ(CS)進出も厳しい状況となっており、球団はすでに来季は新監督で臨む方針を決めた。3年連続V逸が決まったヤクルトが、来季から新体制にかじを切る。1年契約の高津監督と来季の契約を結ばない方針を決め、指揮官の退任が決定的となった。球団幹部は「リーグ優勝ができなかったら、新生スワローズになるでしょう」と語っており、仮に3位以内に入ってCS進出を決めたとしても、高津監督に続投を要請しない方針で固まった。勝負の年と位置づけて臨んだシーズンだった。2年連続5位からの巻き返しを目指し、「捲土重来2025」をスローガンに掲げた。開幕前には、高津監督は「もう1回、頂点に立ちたい。もう1回強いスワローズを鍛え上げ、喜びを分かち合いたい」と決意を表明した。だが、苦しいチームマネジメントを強いられた。開幕前に塩見と村上、4月下旬には長岡も離脱した。4月26日以降は最下位に沈んだまま。主力を欠く打線は機能せず、5月18日DeNA戦から6月4日西武戦までプロ野球ワースト記録となる14試合連続の2得点以下に沈んだ。7月にはサンタナが負傷した右前腕部の再検査のため米国に帰国し、国内FAで楽天から獲得した茂木も左膝半月板の手術を受けた。村上、長岡が戻ってきたのは残り60試合を切ってからだった。ただ、就任6年間でリーグ優勝2度と日本一1度の功績は大きい。就任1年目の20年は最下位だったが、当時3年目の村上を4番に据えるなど種をまき、翌21年に6年ぶりのリーグ制覇と日本一を達成。適材適所のマネジメントで統率し、22年もリーグ連覇を達成したが、その後は低迷期に入っていた。今後は、球団OBを基本線に後任の選定に入る。今オフには村上もポスティングシステムでメジャー挑戦する。代えの利かない4番が抜け、新たなチームづくりが必要になる。世代交代の波も押し寄せる。新生スワローズで、再建に進んでいく。高津臣吾(たかつ・しんご)1968年(昭43)11月25日、広島県生まれ。広島工-亜大を経て90年ドラフト3位でヤクルト入団。最優秀救援投手4度。03年オフにFAでホワイトソックス移籍。メッツ、ヤクルト、韓国ウリ、台湾興農、BC新潟を経て12年引退。日本通算286セーブは歴代2位。日本シリーズは93、95、97、01年の4度出場し、すべて胴上げ投手。14年に1軍投手コーチでヤクルトに復帰し、20年から監督。21年に20年ぶり日本一で正力松太郎賞受賞。22年にプレーヤー部門で野球殿堂入り。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。

◆ヤクルトが高津臣吾監督(56)と来季の契約を結ばない方針を固めたことが8月31日、分かった。この日の広島19回戦(神宮)に先発全員の16安打で白星を挙げたが、首位阪神も勝利したため、3年ぶりリーグ優勝の可能性が完全に消滅した。高津監督は21年にリーグ優勝&日本一へと導き、22年はリーグ2連覇を達成。だが23年から2年連続で5位と低迷し、1年契約で迎えた就任6年目の今季は43勝66敗6分けの最下位。クライマックスシリーズ(CS)進出も厳しい状況となっており、球団はすでに来季は新監督で臨む方針を決めた。高津臣吾(たかつ・しんご)1968年(昭43)11月25日、広島県生まれ。広島工-亜大を経て90年ドラフト3位でヤクルト入団。最優秀救援投手4度。03年オフにFAでホワイトソックス移籍。メッツ、ヤクルト、韓国ウリ、台湾興農、BC新潟を経て12年引退。日本通算286セーブは歴代2位。日本シリーズは93、95、97、01年の4度出場し、すべて胴上げ投手。14年に1軍投手コーチでヤクルトに復帰し、20年から監督。21年に20年ぶり日本一で正力松太郎賞受賞。22年にプレーヤー部門で野球殿堂入り。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。

◆ヤクルトが、8月最終戦だった31日の広島戦を競り勝ち、8月を白星で終えた。8月は11勝15敗1分けで、月別の成績でも最下位に低迷した。主砲の村上宗隆内野手(25)が、月間12本塁打でアーチを量産したが、打率はリーグワーストの2割2分9厘で、投手陣はリーグ5位の防御率3・76で黒星が先行した。8月31日の広島戦に勝利したが、首位の阪神が巨人に勝利し、3年ぶりのリーグ制覇の可能性が完全に消滅した。

◆昨季、最多安打のタイトルを獲得した巧みなバットコントロールで鯉に牙をむいた。「2番・遊撃」で先発出場したヤクルト・長岡秀樹内野手が今季3度目の猛打賞を記録した。「チャンスだったので、追加点を取りたい気持ちだった。最高の結果になってくれた」3-2の四回1死一、三塁で右前適時打を放ち、球団を通じ納得のコメントを残した。一回には右翼線への二塁打で出塁。1-1で迎えた二回2死満塁で迎えた第2打席では左前へ勝ち越しの2点打を放った。17日の広島戦(マツダ)以来となる固め打ち。初勝利を目指す先発の育成D3位・下川(オイシックス)を援護した。「これからの結果次第で(リハビリ期間が)無駄になるか無駄にならないかが決まる。いい3カ月だったと思えるようなプレーをしたい」右膝の後十字靱帯(じんたい)を損傷して離脱し、約3カ月のリハビリ期間を経て、8月1日に1軍復帰。打撃の状態が上がらず、スタメンから外れる日もあったが、ルーキーイヤーから師事する大松チーフ打撃コーチと、試合前のティー打撃を欠かさず、復調の足掛かりを模索し続けた。直近7試合中5試合で安打を記録。状態を少しずつ上げてきた。「自分の居場所をつかむために一生懸命やっている。もっと練習して結果を出したい」。昨季163安打を放った背番号7に快音が戻ってきた。(樋口航)

◆ヤクルトの新人、下川隼佑投手(オイシックス)が6月1日のDeNA戦(横浜)以来、プロ2度目の先発登板で5回93球を投げ8安打3失点と粘投した。四回の第2打席ではプロ初安打となる右中間二塁打をマーク。育成D3位で入団し、5月1日に支配下登録された右下手投げ右腕は「久しぶりの先発でいい緊張感の中、マウンドに上がれました。野手の皆さんに助けてもらって、何とか5回を投げることができました」と汗をぬぐった。

◆ヤクルトの下川がプロ初勝利を挙げた。粘りの投球で5回を3失点とした。0―1の二回に岩田と長岡の適時打で3点を奪って逆転し、以降も着実に加点した。長岡は3安打3打点。広島の常広は5失点してプロ初黒星を喫した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が「4番・三塁」で5打数2安打1打点の活躍を見せ、同学年の新人・下川隼佑投手(25)=オイシックス=のプロ初勝利をアシストした。「もうちょっと序盤で打ちたかったですけど、勝てたのでよかったです。(下川の初勝利は)うれしいですね」試合後には、下川を笑顔で祝福する場面も見られた。主砲は一回2死三塁で空振り三振、二回2死満塁で見逃し三振を喫したが、四回2死一、三塁の好機ではバットを折られながらも左前適時打。八回2死一塁では右前打を放って勝利に貢献した。

◆育成D3位の新人、下川隼佑投手(オイシックス)がプロ2度目の先発で5回3失点の粘投を見せプロ初勝利を挙げた。以下、下川のヒーローインタビュー。--ピンチを背負いながらも粘りの投球「勝ち越されなくてよかったです」--三回の満塁ピンチ、村上選手から話しかけられて「テンポよく行こうって言われて気合が入りました」--固い守備陣も心強かった「とってもありがたかったです」--プロ初安打も記録「いや、もう楽しかったです」--ファンに自己紹介を「今年から入りました下川隼佑です。よろしくお願いします」--神宮に来ている両親に一言「いつもありがとう。これからも頑張ります」--最後にファンに一言「本当にみんな頼もしいので、ここからどんどん上がっていくと思うので、応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは長岡秀樹内野手(23)が勝ち越し打を含む3安打3打点の活躍でチームを連勝に導いた。長岡は1-1で迎えた二回、2死満塁のチャンスで左前に勝ち越しの2点打を放つと、四回は1死一、三塁で右前適時打を放った。以下、長岡のヒーローインタビュー。--猛打賞の活躍「今年はなかなかチームに貢献できてなかったんで、なんとかやってやろうという気持ちで打席に入りました」--調子が戻ってきている「どうすかね。もっともっと打ちたいし、全打席打てるように頑張りたいなと思います」--四回には下川選手を助ける守備も「下川さん、(投球の)テンポが早いんで、ちょっと構えが遅れる時とか、見てない時に投げちゃう時もあるんで、もう少し周り見て、お願いします」--ケガで苦しい時期もあった「ここにいられることが当たり前じゃないですし、僕に関わってくれた全ての方々に感謝しないといけないなって思います。もっともっと結果で恩返しできるように頑張りたい」--今日は浦添デー「毎年お世話になっています。浦添に行くとすごく緊張感がありますし、僕、浦添のパイナップルがめっちゃ好きなんで、送っていただけると嬉しいです」--最後に一言「暑い中ご声援ありがとうございます。あと1カ月ありますけど、もっともっと熱い応援よろしくお願いします」

◆広島の2年目、常広は4回で10安打を浴び、5失点してプロ初黒星を喫した。二回は5長短打を浴びて3失点。四回は長岡と村上に適時打を許して失点を重ね「(狙ったコースと)逆球が多かった」と悔やんだ。青学大時代に東都大学リーグの舞台として慣れ親しんだ神宮球場でプロ入り後初登板だった。好結果を残せず「捕手の配球通りに投げられなかったのが全て」と制球面を反省した。

◆ヤクルトの下川がプロ初勝利を挙げた。粘りの投球で5回を3失点とした。0―1の二回に岩田と長岡の適時打で3点を奪って逆転し、以降も着実に加点した。長岡は3安打3打点。広島の常広は5失点してプロ初黒星を喫した。

◆ヤクルトの下川がプロ初勝利を挙げた。粘りの投球で5回を3失点とした。0―1の二回に岩田と長岡の適時打で3点を奪って逆転し、以降も着実に加点した。長岡は3安打3打点。広島の常広は5失点してプロ初黒星を喫した。以下に下川のデータ。育成ドラフト3位で入団した新人の下川がプロ初勝利。育成ドラフト出身の新人投手が白星を挙げたのは、8月27日の阪神・早川太貴(先発、対DeNA)に続く史上8人目で、ヤクルトでは初めて。ヤクルトの新人投手の勝利は7月3日の中村優斗(先発、対広島)、同26日の荘司宏太(救援、対中日)に次いで今季3人目。同一シーズンに3人の新人投手が勝利を挙げたのは、2014年の秋吉亮(3勝)、杉浦稔大(2勝)、岩橋慶侍(1勝)以来11年ぶり。

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手が今季3度目の猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。一回に右翼線への二塁打を放つと、1-1の二回2死満塁で迎えた第2打席では左前へ勝ち越しの2点打をマーク。3-2の四回1死一、三塁では右前適時打を放つなど3打点と躍動し「何とかやってやろうという気持ちで打席に入った」と胸を張った。昨季163安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得した左打者は「もっと打ちたい」と貪欲だった。

◆ヤクルトの育成ドラフト3位・下川隼佑投手(25)=オイシックス=が、プロ2度目の先発登板で5回8安打3失点と力投し、初勝利をマーク。本拠地のお立ち台で屈託のない笑顔を見せた下手投げ右腕は「すごく気持ちがよかった」と待望の景色をかみしめた。三回、押し出し四球で1点差に迫られた場面では、同学年の三塁手・村上から「テンポよくいこう」と声をかけられ「気合が入った」と後続を断った。あの頃に眺めていたプロの舞台で主役となった。神奈川・湘南工大付高に進学直後に下手投げに転向。神奈川工大時代は、練習の合間を塗ってアルバイトに励むのが日課だった。コンビニ、マクドナルドなど多岐に渡り、横浜スタジアムで警備の仕事も経験した。「球場の雰囲気を楽しみながら、(仕事の合間に)ブルペンをのぞけるところがあって、こっそりと見ていました」選手が円滑にプレーできるように警備していた学生時代。今では同僚となった小川の投球に目を輝かせていた日々も懐かしい。昨季は2軍戦のみに参加するオイシックスに所属し、イースタン・リーグで最多奪三振に輝いた。育成ドラフト3位でプロの扉をたたき、今年5月に支配下登録。かつて警備員として努力を積み重ねてたどり着いた憧れの舞台で躍動し、ウイニングボールを手にした。四回には右中間への二塁打を放ち、プロ初安打を記録。育成ドラフト出身の新人投手が白星を挙げたのは、球団では初めてだった。「運よくここまで進んでいる。新潟で3年間教わってきたことを出せるようにとやってきた中で結果がついてきてうれしい」と苦労人の下川。生きる道として選んだアンダースローで、大きな一歩を踏み出した。(樋口航)■下川 隼佑(しもかわ・しゅんすけ) 2000(平成12)年3月22日生まれ、25歳。神奈川県出身。湘南工大付高から神奈川工大を経てBC新潟(現オイシックス)に入団。昨季はNPB2軍戦に参加して、イースタン・リーグトップの102奪三振を記録するなど40試合で4勝8敗、防御率3・86。25年育成ドラフト3位でヤクルトに入団。同年5月に支配下登録された。今季は5試合で1勝0敗、防御率3・46。176センチ、88キロ。右投げ右打ち。独身。年俸500万円。背番号69。

◆ヤクルトの育成ドラフト3位・下川隼佑投手(25)=オイシックス=が、プロ2度目の先発登板で5回8安打3失点と力投し、初勝利をマークした。初々しい受け応えでヒーローインタビューを受けた新人・下川は、普段から報道陣の前でも少し恥ずかしそうに質問に答える。ただ、漫画、アニメで大人気の「名探偵コナン」の話になると少し熱っぽく語ってくれた。「コナンにはまってアニメを一から見ているんですよ。今年に入って1話から見始めたんですけど、今はまだ80話ぐらいで...。(怪盗)キッドが出てきたぐらいですね」きっかけは、オイシックス時代のチームメートで同学年の上村との会話だった。「今年、映画がやっていたときに『アニメを一から全部見るのもありだよね』という話をしていて、見始めたんです。お互いコナン好きなので」。小学生の頃からアニメを見ていたというコナン好き。好きなキャラクターを聞くと「灰原(哀)さん。灰原さんと(主人公の江戸川)コナン君を推しています」と笑って明かしてくれた。下手投げから緻密なコントロールと緩急を使い、冷静な頭で配球して打者を封じた下川。名探偵に負けじと、プロ初勝利への〝解〟を見つけた。(ヤクルト担当・赤尾裕希)

◆ヤクルトの育成ドラフト3位・下川隼佑投手(25)=オイシックス=が、プロ2度目の先発登板で5回8安打3失点と力投し、初勝利をマークした。下川の母校、神奈川工大の新田晃司監督(51)は川崎市内の自宅で勝利を見届けた。「稀少なタイプで投げる機会を考えていたけど、制球に不安があったので(神奈川大学リーグ戦では)数試合しか使えなかった」。BC新潟(現オイシックス)に進んだ当時を振り返り「指定校(推薦)で入ってきて学業の成績もよかったのに、一般就職には見向きもしないで野球を続けたいと選んだ。初勝利を挙げた本人はすごいし、よかった」と感慨深げだった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
73443 0.624
(↑0.003)
M7
(↑2)
23411
(+5)
281
(+4)
74
(-)
89
(-)
0.245
(↑0.001)
2.100
(↓0.02)
2
(-)
巨人
57603 0.487
(↓0.004)
16
(↓1)
23372
(+4)
362
(+5)
81
(-)
47
(-)
0.243
(↑0.001)
2.720
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
54605 0.474
(↑0.005)
17.5
(-)
24394
(+2)
385
(-)
87
(-)
58
(-)
0.239
(↓0.001)
2.950
(↑0.03)
4
(1↓)
広島
53615 0.465
(↓0.004)
18.5
(↓1)
24375
(+4)
392
(+7)
63
(+1)
52
(-)
0.246
(↑0.001
3.010
(↓0.04)
5
(-)
中日
54632 0.462
(↓0.004)
19
(↓1)
24334
(-)
370
(+2)
67
(-)
73
(+1)
0.229
(-)
2.840
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
43666 0.394
(↑0.005)
26
(-)
28326
(+7)
459
(+4)
69
(+1)
51
(-)
0.229
(↑0.002
3.610
(-)