阪神(☆3対2★)巨人 =リーグ戦23回戦(2025.08.30)・阪神甲子園球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
01001000021000
阪神
10101000X3810
勝利投手:髙橋 遥人(3勝0敗0S)
(セーブ:岩崎 優(1勝2敗28S))
敗戦投手:井上 温大(4勝8敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 阪神戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆阪神が接戦を制した。阪神は1-1の3回裏、佐藤輝の適時打でリードを奪う。同点とされて迎えた5回には、熊谷が押し出し四球を選び、再び勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が5回2失点と試合をつくり今季3勝目。敗れた巨人は、10安打で2得点と打線がつながりを欠いた。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)は3試合連続でスタメン出場中。相手先発が左腕の井上温大投手(24)の30日もスタメンの可能性がありそうだ。一気にスタメン機会を増やした8月の出場試合は「18」を数える。今年の5月と6月の17を超えて、月別でキャリア最多になった。内容も伴っている。過去は代走や守備固めの出場が主だったが8月はスタメンで12試合だ。今季は左打ちの小幡竜平(24)が台頭したため、熊谷の出番は当初、対左投手がメインだったが、今では投手の左右関係なく出場機会をつかんでいる。出場した8試合連続で安打をマークしており、8月は49打数15安打の打率3割6厘と上々だ。「守備が第一」と言ってはばからない内外野の守備でも好プレーが目立つ。長年続いたユーティリティーの枠を飛び出し、能力を存分に発揮している。

◆優勝マジック11の阪神が、甲子園で優勝を決める可能性が高まっている。前日29日の巨人戦に敗れたことで最短でのV決定が9月5日にずれた。9月2~4日に名古屋である中日3連戦(バンテリンドーム)での優勝決定はなくなった。そのあと5日からは甲子園が続く。5日から広島3連戦、9日からDeNA3連戦。13日の東京ドーム巨人戦1試合をはさんで、14日から甲子園で中日2連戦。

◆巨人阿部慎之助監督(46)が勝ってかぶとの緒を締めた。前日29日の阪神戦(甲子園)に勝利し、連敗が4で止まった。先発山崎伊織投手(26)は8月15日以来となる、中13日のマウンドで6回5安打1失点と好投。打線もトレイ・キャベッジ外野手(28)が同点で迎えた6回1死満塁から右中間フェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。一方で、阿部監督は勝ち越し打を放った場面でのキャベッジの走塁を問題視した。クッションボールが転々としている間に三塁も狙えたように見えたが、キャベッジは二塁止まり。指揮官は「その後の走塁がね、細かいことになるがそういうのも取れる1点だったかもしれないですし、勝ったからこそいい反省をしてほしいですね」と猛省を促した。試合には勝利したが、首位阪神とは14ゲームも離されている。「だからこそ細かいことが大事で、それができてなくて惨敗している。そこはもう明確に出てるので、そういうところ突き詰めていかないとやっぱり上には行けない」と語気を強めた。

◆連勝を狙う巨人が大幅に打順を入れ替えた。巨人岸田行倫捕手(28)が「4番捕手」でスタメン出場。巨人の第96代4番打者となった。岡本和真内野手(29)は「3番三塁」でスタメンに名を連ね、18年6月1日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の3番出場となった。先発は井上温大投手(24)が務める。登板前日は「前々回(の登板で)阪神にやられているので、そこでやり返せるよう頑張りたいと思います」と意気込んでいた。

◆前日に続いてファーストピッチセレモーにOBが登場した。上田二朗、江本孟紀、山本和行、中西清起、野田浩司、藪恵壹の名投手6氏が、当時の背番号をつけたユニホームで登場。呼び込みのアナウンスがあるたびに場内から「おお~」と声が上がった。球団創設90周年を記念した3連戦の共通企画。「未来へ受け継がれる想いを1球に込めて届ける、世代をつなぐセレモニー」との意味がある。31日は片岡篤史、福留孝介、糸井嘉男、西岡剛の4氏。

◆阪神近本光司外野手(30)が、16打席ぶりに出塁した。初回からの先制につながった。近本は先頭で四球。24日ヤクルト戦以来5試合ぶりの出塁となった。続く中野拓夢内野手(29)の犠打で1死二塁とし、森下翔太外野手(25)が中堅への鋭い当たりを放った。相手中堅手がダイビングキャッチを試みるも捕球できず、先制の適時二塁打となった。近本は22日ヤクルト戦の第3打席から、自己ワーストの31打席連続無安打となっている。

◆前日に続いてファーストピッチセレモーにOBが登場した。上田二朗、江本孟紀、山本和行、中西清起、野田浩司、藪恵壹の名投手6氏が、当時の背番号をつけたユニホームで登場。呼び込みのアナウンスがあるたびに場内から「おお~」と声が上がった。73年に22勝した名サブマリンの上田氏は「私が一番年上だけど、久しぶりに会って『みんな年とってるな』と思いながら。この年齢で、こういう場を与えてもらえるのは幸せ。私の家内はユニホーム姿を初めて(球場で)見たんですよ。現役の時、見に来ていなかったので。もう最後やから見に来い、言うて誘いました」と笑みを浮かべた。江本氏は藤川監督の野球について「野球の本筋を進んでいるなと。慌てず、騒がず、堂々とした戦い。(毒舌を出せず)寂しいんだよ。もうちょっと、よたよたしてくれるとボロクソに言ってやるって考えるんだけど」と笑わせた。中西氏との左右ダブルストッパーで85年優勝に貢献した山本氏は「マウンドに行ったのは久しぶりで、うれしかった。昔を思い出します。僕らは優勝のあとに3位、最下位。気を引き締めてやればずっと黄金時代が続くだろうと見ています」と太鼓判を押した。中西氏は同郷高知の藤川監督について「一番はコンディションを1年間しっかりケアできたこと。各チーム、主力がいない中で万全で戦えた」と首位独走の要因を挙げた。92年限りでオリックスに移籍した野田氏は「呼んでいただいてありがたいです。甲子園はたぶんOB戦ぐらいだと思うけど、それがいつか覚えてないくらい。やっぱり雰囲気ありますね。お客さんがいっぱいで」と感慨深げ。90年代をエースとして支えた藪氏は「今日は山本和行さんが来てくれたのが一番うれしかったですね。優勝はもう間近。僕らOBもうれしい。そんなに経験できることではないから楽しんでほしいですね」と後輩たちにエール。31日は片岡篤史、福留孝介、糸井嘉男、西岡剛の4氏が登場予定。

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演した。試合開始序盤から阪神高橋遥人投手(29)、巨人井上温大投手(24)の両先発の立ち上がりへの不安を口にした。井上に関しては初回、先頭近本に四球。1死二塁から森下にセンターへの二塁打を許し、早々に先制を許した。「井上はしんどいな。3回持たないんちゃうか」と酷評。一方の高橋も岸田、吉川の安打などで2回に1死一、二塁のピンチを背負うと「今日はあんまり良くない。今年一番悪い」とばっさり。直後、リチャードに三遊間を破る同点適時打を許した。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付き顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演。前日29日まで30打席連続無安打の近本光司外野手(30)の打撃不振に言及した。近本は初回に四球を選んだが、3回先頭の第2打席は巨人先発井上の低めフォークに空振り三振を喫した。この時点で32打席連続無安打となり、岡田顧問は「近本は当分打てないな。(シーズン後半は)いつも悪い。バテですね。素振りを見ても、上半身ばかりで振っている。下半身を使えていないからしんどいな」と分析した。

◆阪神が足も使って勝ち越しに成功した。1-1の3回。中野拓夢内野手(29)が1死走者なしから9試合連続出塁となる四球を選んだ。続く森下翔太外野手(25)がフルカウントから左前打を放つと、スタートを切っていた中野は、二塁を回って一気に三塁まで到達。直後に佐藤輝明内野手(26)の右前適時打で、勝ち越しのホームを踏んだ。後続は抑えられ、三塁まで走者を進めたことが効果的だった。佐藤輝は29日の同戦まで、2試合連続本塁打。これで3試合連続打点となった。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付き顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演。1-1で迎えた3回に阪神佐藤輝明内野手(26)に勝ち越し適時打を許した巨人バッテリーの配球を厳しく指摘した。1死一、三塁で阪神主砲佐藤輝と対戦した巨人井上温大投手(24)と岸田行倫捕手(28)のバッテリーは、カウント3-2から7球目129キロ低めへのスライダーで一、二塁間を破られた。配球は外角中心で、ストレートは全てストライクゾーンを外れ、フォーク、スライダーの変化球中心での勝負。岡田顧問は「(ゾーンには)真っすぐゼロですよ。ひどいよね。野球だから打つ、打たないはあるけど、プロだからすごい勝負をしないと。1年間やってて、そういうことやるかな」と、伝統の一戦での逃げ腰の勝負に落胆しながら、厳しい言葉を口にした。

◆阪神森下翔太外野手(25)が、攻守でファンを沸かせた。前夜に19号ソロを放っていた。打撃では初回1死二塁から、中堅への先制適時二塁打。3回の第2打席では1死一塁から、2打席連続安打となる左前打を放ち、一、三塁として勝ち越しにつなげた。守っては勝ち越し直後の4回2死から巨人オコエの飛球を追って好捕。捕球後は勢いそのままに、右翼ファウルゾーンのフェンスに体をぶつけた。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付き顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演。巨人がこの日、「4番捕手」として4番に初起用した岸田行倫捕手(28)の打撃を称賛した。1点を追う5回2死一、二塁で阪神先発高橋遥人投手(29)の内角への初球142キロカットボールを振り抜き、三塁頭上を越える左翼線への同点二塁打を放った。3打席連続安打で巨人の第96代4番打者の務めを果たした。岡田顧問は「すごいね。明日(31日)も4番やな。これは、してやったりやな。びっくり。2打席をヒットやから、バットが出るんですよ」と巨人阿部監督の采配を持ち上げた。

◆強打の4番が誕生した。巨人岸田行倫捕手(28)が「4番捕手」でスタメン出場。球団の第96代4番打者に就任すると、5回2死一、二塁で迎えた第3打席だった。阪神先発高橋の初球、内角142キロカットボールを捉え、左翼線への適時二塁打を放った。2回先頭の第1打席は中前打。続く3回2死一塁の第2打席は、詰まりながらも右前に運んでおり、猛打賞を記録。「4番捕手」としての猛打賞は15年4月4日阪神戦(東京ドーム)での阿部慎之助以来となった。"きっしゃん"の存在感は日に日に高まっている。ここまで68試合に出場していた甲斐が25日に「右中指中手骨頭骨折」で登録抹消。26日からの試合は全て岸田がスタメンマスクをかぶっている。扇の要として献身的なプレーはもちろんのこと、試合前時点で得点圏打率3割4分6厘と勝負強い打撃も光る。同学年の"オカキシ"コンビが打線を引っ張る。不動の4番として君臨していた岡本は「3番三塁」でスタメンに名を連ね、18年6月1日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来となる3番出場。第2打席で遊撃内野安打を放つと、続く第3打席では四球を選んで好機を演出した。時折、打撃論を交わすなど親交も深い新3、4番が打線の核になった。【水谷京裕】

◆阪神高橋遥人投手(29)がハルト対決でわずかに上回った。5回2失点で勝利投手の権利を持って降板した。巨人井上温大(24)との投げ合い。高橋は先制直後の2回に1-1と同点とされ、2-1の5回に再び追いつかれた。両左腕とも立ち上がりから不安定な投球が続いた。井上が先に5回途中で降板。この攻撃で阪神が1点を勝ち越し、高橋に3勝目の権利が回ってきた。8安打を浴びたが、粘りの投球だった。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演。巨人が1点を追う6回に3番手登板した巨人カイル・ケラー投手(32)の思い出を披露した。ケラーは22年~23年に阪神に在籍。岡田顧問が監督を務めて優勝した23年途中に帰国し、そのまま退団した。「ケラーはいつの間にかいなくなっていたんよ。お父さんの病気で8月からいなくなった。(シーズンが終わったら)クビになって、(翌年は)巨人にいた。俺は知らんかったんよ。(23年の)胴上げのときに(ケラーのこと)思い出したんだ。誰かが42番のユニホームを持っていたんだ」。アナウンサーや、ともに解説した阪神OB江本孟紀氏(78=野球評論家)を笑わせていた。

◆観客が皆、息をのんでいた。3-2の6回、2死満塁で巡ってきた阪神佐藤輝明内野手(26)の打席。ファンが望むのはもちろん豪快なグラウンドスラムだ。初球をいきなり強振。高々と舞いあがる飛球に耳をつんざくような歓声が上がった。大きく切れて、一塁側アルプススタンドの上段まで飛んでいったが、この日一番の盛り上がりとなった。元阪神のカイル・ケラー投手(32)はそれでも直球を続けた。6球すべてが150キロ台の直球で、追い込んでからは高めのボールゾーンに意図的に投げ込んだ。佐藤輝はハーフスイング、ファウルを繰り返した。そのたびに静寂と歓声、ため息が球場全体を包んだ。最後は高めの直球を思い切りスイングして空振り三振だったが、息詰まる力と力の勝負に、大きな拍手も送られた。

◆観衆は今季最多の4万2643人と発表された。長期ロードを終えたばかりの、8月最後の週末。巨人戦に加えて、優勝が近づく独特のムードも相まって、場内のボルテージも高かった。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)がニッポン放送のラジオ解説に出演。阪神投手陣が前日時点で防御率2・08と両リーグトップの安定感を誇る要因を語った。この日も7回まで巨人打線に2桁10安打を許したが、要所を締めて2失点。7回2死一塁では3番手及川雅貴投手(24)が3安打の巨人岸田を内角への147キロ直球で空振り三振に仕留めた。岡田顧問は「坂本がインコースへ投げさせられるようになった」と、今季88試合でスタメンマスクをかぶる坂本誠志郎を捕手の成長を要因の1つとして説明。さらに「インコースの真っすぐを全部のピッチャーが投げられる」と投手陣全体の制球力の高さを付け加えた。

◆阪神が3連敗を阻止して優勝マジックを2減らして、ついに1ケタ台の9とした。先制は初回。先頭の近本光司外野手(30)が、四球で16打席ぶりに出塁し、1死二塁のチャンスで森下翔太外野手(25)が中堅へ先制適時二塁打を放った。2回に同点に追いつかれるも、今度は3回1死一、三塁で佐藤輝明内野手(26)が勝ち越しの適時二塁打を放った。再び5回に2-2と追いつかれたが、直後の5回裏。先頭の近本がこの日2つ目の四球で出塁すると、2死一塁から佐藤輝が右翼へ二塁打を放ち、続く大山が申告敬遠で2死満塁。ここで打席に立った熊谷敬宥内野手(29)が四球を選び、押し出しで勝ち越しに成功した。先発の高橋遥人投手(29)は5回8安打2失点の粘投で無傷の3勝目。8回に登板した石井大智投手(28)は1回を3者凡退に仕留め、自身の日本記録を更新する44試合連続無失点としたこれでチームは2位巨人と今季最大タイの15ゲーム差。いよいよ優勝へカウントダウンだ。

◆巨人が接戦を落として、敵地での連勝を逃した。先発の井上温大投手(24)が4安打3四球3失点で5回途中で降板。前回8月16日に3回3失点で負け投手となった雪辱を期したが、「先頭への四球が全て失点に絡んでしまった」と悔やんだ。初回に阪神近本に四球を出すと森下に適時二塁打を許すなど、流れを渡した。内角を攻めきれない場面も目立ち、課題を残す79球になった。打線は4番捕手でスタメン出場し、球団の第96代4番打者に就任した岸田行倫捕手(28)が大暴れ。2回先頭の第1打席は中前打、3回2死一塁の第2打席は右前打、5回2死一、二塁で迎えた第3打席では左翼線への適時二塁打。「次につなぐ気持ちでした。いいところに飛んでくれました」と語った。「4番捕手」としての猛打賞は15年4月4日阪神戦(東京ドーム)での阿部慎之助以来となった。7年ぶりに3番に座った岡本和真内野手(29)もマルチ安打と好機をつくったが、あと1点が遠く、借金は2となった。

◆巨人が接戦を落として、敵地での連勝を逃した。先発の井上温大投手(24)が4安打3四球3失点で5回途中で降板。前回8月16日に3回3失点で負け投手となった雪辱を期したが、「先頭への四球が全て失点に絡んでしまった」と悔やんだ。初回に阪神近本に四球を出すと森下に適時二塁打を許すなど、流れを渡した。内角を攻めきれない場面も目立ち、課題を残す79球になった。打線は4番捕手でスタメン出場し、球団の第96代4番打者に就任した岸田行倫捕手(28)が大暴れ。2回先頭の第1打席は中前打、3回2死一塁の第2打席は右前打、5回2死一、二塁で迎えた第3打席では左翼線への適時二塁打。「次につなぐ気持ちでした。いいところに飛んでくれました」と語った。「4番捕手」としての猛打賞は15年4月4日阪神戦(東京ドーム)での阿部慎之助現監督以来となった。同監督は「岡本に数多く打席を回したい」と7年ぶりに3番に岡本和真内野手(29)を起用。マルチ安打と好機をつくったが、あと1点が遠く、借金は2に。同監督は中継ぎも含めて11四球に「出そうと思って出してるんじゃないけど、ああいう四球挟むと失点につながりやすい。『結局は痛かったな、あの四球』となるので、反省してもらいたいなと思います」と促した。

◆テルでマジック9! 阪神佐藤輝明内野手(26)が適時打&チャンスメークで1カ月ぶりの甲子園勝利を呼び込んだ。同点の3回に一時は勝ち越し打となる適時打。5回は右翼線二塁打で好機を広げ、熊谷敬宥内野手(29)の決勝押し出し四球をお膳立てした。チームは3連敗を阻止。2位巨人に今季最大タイの15ゲーム差をつけ、ついに優勝マジックを1ケタ台の9とした。今季最多4万2643人を飲み込んだマンモス甲子園。LED光線に照らされた背番号8の背中が大きく見える。1カ月ぶりに甲子園のファンに勝利を届けた佐藤輝は、穏やかな笑みで歓喜の輪に加わった。4番打者の働きだった。どちらに転ぶか分からない展開で、流れをしっかり引き寄せた。「良かったですね。しっかりと自分の考えを持って、いいバッティングができたと思います」と納得の表情で振り返った。まずは1-1の3回1死一、三塁。巨人の左腕井上のスライダーに泳がされたが、打球は狭い一、二塁間を抜けていった。再び同点とされた5回には2死一塁から船迫の甘いスライダーをとらえて右翼線二塁打。二、三塁とチャンスを広げ、熊谷の決勝押し出し四球につなげた。先発高橋が本調子でないながら粘っていた。楽な試合ではない中、つないでもぎ取った1点だ。「ヒーロー」は自分でなくとも、ベンチに戻ると最高の笑顔で仲間と喜び合った。接戦を取れたことに「それが一番です。よかったです」とうなずいた。昨年までより打撃の「幅」が広がっている。小谷野打撃チーフコーチは「打てるポイントが多くなった印象」と語る。以前から、今年のような打撃ができる時もあった。ただ再現性が低く、シーズン中の好不調の波が極端だった。今年は大崩れすることなく、理想に近いスイングを繰り返してきた。少しタイミングがずれても、バットの軌道がいいため、ヒットゾーンに打球が飛ぶ。すべては、長年の努力のたまものだ。8月最後の週末。球場の少年たちは佐藤輝のスイングを、息をのんで見つめた。地元西宮で育ってきた佐藤輝にとって、ここ甲子園の歓声は「ほかの球場とは違います」という何よりのビタミン剤。熱烈なファンの大歓声を浴びながら甲子園でプレーすることが至上の喜びと言い切る。3試合ぶりの勝利。足踏みはすぐに終わった。いよいよ優勝マジックは1桁。最短優勝は9月5日。甲子園での胴上げの期待が大きく高まっている。栄光へのカウントダウンが始まった。【柏原誠】

◆阪神高橋遥人投手(29)が粘投で無傷の3勝目をつかんだ。昨年11月の手術から7月に1軍復帰の左腕。3回までに今季最多タイ被安打6。2回と5回に2度同点とされ、今季最短5回で降板した。直後にドラフト同期で同学年の熊谷が押し出し四球を選んで勝ち越し。相手先発井上との"ハルト"対決で約4年ぶりの巨人戦勝利だ。「2対2で勝ち越しだけは、と思いながら投げた。周りに勝たせてもらったので、次はしっかり投げられるように」と燃えた。

◆優勝マジックを9とするも、阪神藤川球児監督(45)が珍しく苦言を呈した。3-2の6回無死一塁。投手の代打に高寺を送り、犠打を命じた。しかし初球の甘い直球を投飛にしてバント失敗に終わった。「もう単純にバントのフライが上がって走っていないとか。その後、(ベンチで)1軍の選手と同じように後ろに下がってしまって。逃げてんじゃない、と。自分のプレーに少しうまくいかないからって下がっているようではこのチームじゃ戦えないよと」。終始厳しい表情で話した。続けて「ただ高寺でそうということは他みんなそうだということですね。それは自分の責任ということで、タイガースの1、2軍のスタッフ含めて全員で反省して、いきたいと思います」と自らの戒めにもした。藤川監督はこの日、テレビインタビューの中で「修羅場をくぐり抜けている選手はそれが当たり前なんですけど、それ以前のお子ちゃまレベルの選手も多いですから」と指摘。「まだまだひよっこな選手たちがいますから、私としてもしっかり頑張ってほしいな」と厳しい言葉を続けた。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が攻守で大きな仕事を果たした。2-2の5回2死満塁で押し出し四球をゲット。「スライダーが曲がりすぎて手が出なかった」と謙遜したが、これが決勝点となった。最終回の守備では若林の三塁へのゴロの当たりを佐藤輝が後逸するも、左翼から素早くつかんで送球し、間一髪での二塁タッチアウトを奪取。「想定はしてないですけど、イメージはしてたので。それがいいプレーになりました」と胸を張った。▽阪神岩崎(味方失策を左翼熊谷の好守にも救われ1回無安打無失点で28セーブ)「毎日やることは一緒。明日がんばります」

◆阪神石井大智投手(28)が珍しく焦りを顔に出した。1点リードの8回2死走者なし。巨人リチャードに投じた3球目の136キロ変化球が甘く入り、打球は左翼ポール際へ。ファウルゾーンの柵に当たったことを確認すると「あっぶね~」と口を動かした。4球目の149キロ直球は外角きわどいコースに投げ込み一ゴロ。プロ野球記録をさらに伸ばす44試合連続無失点。今度は表情を変えずにベンチに向かった。「最近ずっとランナーを出してばかりだったので、反省するところもあるが、なんとか3人で終われていい流れで渡せたので良かった」3-2の8回、26日DeNA戦以来4日ぶりの登板。キャベッジ、吉川を2者連続で、決め球の「シンカー」で空振り三振に斬った。2死走者なしからのリチャードに対してはヒヤッとする当たりもあったが、直球で抑えて降板。意外にも9日ヤクルト戦以来、登板6試合ぶりの無安打で3者凡退に仕留めた。「横浜の時に監督にアドバイスをいただいて、感覚的にもすごく良く投げられた。アドバイスのおかげです」43回連続無失点は球団3位のまま、2位の小山正明まであと4回、1位の藤川監督まで4回2/3。新たな記録更新にも1歩ずつ近づいている。防御率は0・19。ついに0・2を下回った。リチャードの打球で動揺が表に出たのには理由がある。登板した時点では1点リード。失投が本塁打になっていれば、同点となっていた。常に、記録よりもチームの勝利が最優先である右腕。1点をとられなかったことよりも、無失点記録が途切れなかったことよりも、追いつかれず勝利できたことが重要だ。6回以降は、打線が3イニング連続で満塁のチャンスをつくるも無得点。流れが相手に傾いてもおかしくなかったが、ドリス、及川、石井、岩崎の救援4人が無失点リレーでリードを守った。【塚本光】▽阪神ドリス(6回から2番手で登板し、先頭吉川に中前打も後続を3者凡退で5ホールド)「持っているボール(球種)をすべて使って、何としてでも今日は0点に抑えたかった」▽阪神及川(7回に両リーグトップの56試合目に登板し、1回無失点で8試合連続36ホールド)「シーソーゲームで、取って取られてのゲームだったので。6回以降ゼロで行けたのはデカいと思います」

◆阪神近本光司外野手(30)が選球眼で勝利に貢献した。5打席2打数無安打で35打席無安打と自己ワーストを更新したものの、3四球を選び、5回の決勝点を含め2得点で勝利に貢献した。初回先頭で巨人先発井上から四球を選ぶと、2番中野の犠打で進塁。森下の二塁打で先制のホームを踏んだ。2-2の同点で迎えた5回先頭ではカウント3-2から井上の低めへの際どいツーシームを見極めた。2個目の四球をゲット。2死満塁から熊谷の押し出し四球で決勝点のホームを踏んだ。6回にも四球。1点リードの7回2死満塁での第5打席。35打席ぶりの安打を、甲子園を埋めた虎党は待ち受けた。田中瑛の外角スライダーに中飛に終わったが、近本は前向きだ。「しっかり得点で帰ってこれたので。あと最後とかしっかり勝ち切れたので。先頭でしっかり出られたのが良かったなと思います」。先頭打者の仕事は果たした。無安打は35打席続くが、その間8つの四球を積み重ねている。後半戦11カード連続負け越しのない阪神。甲子園での巨人最終戦の勝ち越しへ、虎のヒットマンが次こそ打つ。【伊東大介】

◆阪神森下翔太外野手(25)が年間自己最多タイの73打点をマークした。初回1死二塁で適時二塁打。24年の年間記録に並び「キャリアハイを毎年更新していくのは自分の中でも目標というか、1つ区切りとしておいていることなんで、できたことはよかった」と喜んだ。今季9度目の猛打賞に加え、巨人戦の6本塁打、19打点はカード別で自己最多。「相手にプレッシャーをかけられるというところでプラスに働くと思う。CSになったら短期決戦なので。その意味ではプレッシャーを与えられ続けるのかなと」と先も見据えた。

◆接戦を制して優勝マジックをついに9としたが、阪神藤川球児監督(45)の表情は険しかった。「修羅場をくぐり抜けている選手はそれが当たり前なんですけど、それ以前のお子ちゃまレベルの選手も多いですから」。テレビインタビューの中でも、珍しく続く厳しい言葉。「まだまだひよっこな選手たちがいますから、私としてもしっかり頑張ってほしい」。目についたのは、リードして迎えた中盤のシーンだった。3-2の6回無死一塁。投手の代打に高寺望夢内野手(22)を送った。犠打を命じたが、初球の甘い直球を投飛にしてバント失敗。痛恨のミスに、高寺は打球の行方を見つめたまま立ち尽くしてしまった。「単純にバントのフライが上がって走っていないとか。その後、(ベンチで)1軍の選手と同じように後ろに下がってしまって。逃げてんじゃない、と」。指摘したのはミスではなく、その後の姿だ。「僕は最高の選手を送り込んだつもりで、グラウンド上に立ってもらっている。その選手が自分のプレーに少しうまくいかないからって下がっているようではこのチームじゃ戦えないよと」。信じているからこそ、口惜しかった。一方で、選手だけのせいにはしなかった。「高寺でそうということはみんなそうだということ。それは自分の責任ということで、タイガースの1、2軍のスタッフ含めて全員で反省していきたいと思います」。優勝を目前に、厳しく引き締めた。【磯綾乃】

◆阪神石井大智投手(28)が珍しく焦りを顔に出した。1点リードの8回2死走者なし。巨人リチャードに投じた3球目の136キロ変化球が甘く入り、打球は左翼ポール際へ。ファウルゾーンの柵に当たると「あっぶね~」と口を動かした。4球目の149キロ直球は外角きわどいコースで詰まらせ一ゴロ。44試合連続無失点でプロ野球記録をさらに伸ばすと、今度は表情を変えずにベンチに向かった。「横浜で藤川監督にアドバイスをいただいて、すごくいい感覚で投げられた。アドバイスのおかげです」3-2の8回、26日DeNA戦以来4日ぶりのマウンドに上がった。28日の同戦では疲労も考慮されてベンチ外となるなど、間隔が空いていた。武器のシンカーで先頭からキャベッジ、吉川を2者連続の空振り三振斬り。意外にも9日ヤクルト戦以来、登板6試合ぶりの3者凡退だ。「最近はランナーを出してばかりだった。反省するところもあるけど、なんとか3人で終われて、いい流れで渡せたので良かった」と胸をなで下ろした。連続イニング無失点も「43」に伸ばした。球団3位のまま、2位の小山正明まであと4回、1位の藤川監督まで4回2/3。新たな記録更新にも1歩ずつ近づいている。防御率は0・19。ついに0・2を切った。リチャードの打球での動揺には理由がある。登板時は1点差。失投が本塁打になれば同点だった。常に、記録よりもチームの勝利が最優先の右腕。1点をとられなかったことよりも、無失点記録が途切れなかったことよりも、追いつかれず勝利できたことが重要だ。打線は6回以降、3イニング連続で満塁のチャンスを作りながら無得点。ドリス、及川、石井、岩崎の救援4人が無失点リレーで流れを渡さなかった。藤川監督は4投手を「いろんな経験をしながら全て自分の糧にして今日までやってきている選手たち。現状で言うことはないです」と絶賛。強固な虎のリリーフ陣が、V奪回へチームを支え続けている。【塚本光】

◆首位の阪神が、2位の巨人に競り勝ち、優勝マジックを「9」とした。シーズン後半戦の成績も断トツで首位に立ち、優勝マジックを順調に減らしながら、リーグを独走する。夏の長期ロードを14勝7敗1分けで終了。シーズン後半戦は19勝9敗1分けで、後半戦だけでも貯金が2ケタを超える。現在、2位巨人が借金2、3位DeNA、広島は借金7で2位以下が借金生活の異常事態だが、シーズン後半戦だけに限っても、貯金は阪神のみ。巨人、広島が勝率5割となる。

◆31日の24回戦に先発する阪神・才木浩人投手(26)はキャッチボール、ショートダッシュなどで調整。「8月ラスト(登板)ですし、久々の甲子園。いい感覚で投げられたら」と話した。7月26日のDeNA戦の完封勝利以降5連勝中。それ以来の甲子園のマウンドだ。8月は4戦4勝、防御率1・63。月間MVPの最有力候補だ。巨人には24年7月30日(甲子園)から7連勝中。「去年は夏場、ズルズルと落ちちゃったんで。今年はしっかりと最後まで継続していきたい」。12勝、防御率1・54はともにリーグトップ。8月の月間MVPと投手2冠へ、レギュラーシーズンでは今季甲子園での最後の伝統の一戦で快投を演じる。

◆。阪神は「3番・右翼」で先発する森下翔太外野手(25)に注目だ。29日の22回戦では大勢から19号ソロを放った。球団生え抜き右打者がプロ3年目以内に20号を放てば1981年の岡田彰布以来。相手先発・井上とは今季対戦打率・333、2本塁打と好相性。得意の相手から2夜連続の放物線を描く。

◆巨人・岸田行倫捕手(28)がプロ8年目で初めて4番で起用された。球団では第96代目の4番。4番が定位置だった岡本は今季初の3番に入った。甲子園にオーダーが発表されると、阪神ファンからもどよめきが起こった。

◆30日に25歳の誕生日を迎えた巨人・横川が、31日の阪神戦(甲子園)に先発する。滋賀県出身の左腕。両親が観戦に訪れるといい、「産んでもらった感謝(の気持ち)を勝ちで表せたら。いい姿を見せられるように頑張りたい」と好投を誓った。リーグ最多タイ12勝を誇る才木との投げ合いへ「日本を代表するようなピッチャー。先に点を取られないように」と力を込めた。

◆阪神が森下翔太外野手(25)の痛烈な二塁打で先制に成功した。0-0の一回、巨人の先発・井上から、先頭の近本光司外野手(30)が四球で出塁すると、続く中野拓夢内野手(29)の犠打で1死二塁。好機で打席に入った森下がカウント3-1からの外角低めの直球を中前にはじき返して、先制の走者が生還した。現在、阪神は2連敗中。先発・高橋遥人投手(29)の今季3勝目に向けて、幸先の良いスタートを切った。

◆阪神の先発・高橋遥人投手(29)が二回に1点を失い、同点に追いつかれた。森下の適時二塁打で先制し、1-0で迎えた二回。先頭の4番・岸田の中前打、吉川の左前打で1死一、二塁とされ、7番・リチャードに同点の左前打を浴びた。それでも後続のオコエ、井上を連続三振に斬り、勝ち越しは許さなかった。

◆阪神が森下翔太外野手(25)の痛烈な二塁打で先制に成功した。0-0の一回、巨人の先発・井上から、先頭の近本光司外野手(30)が四球で出塁すると、続く中野拓夢内野手(29)の犠打で1死二塁。好機で打席に入った森下がカウント3-1からの外角低めの直球を中前にはじき返して、先制の走者が生還した。現在、阪神は2連敗中。先発・高橋遥人投手(29)の今季3勝目に向けて、幸先の良いスタートを切った。「打ったのはストレート。良い形で繋いでもらったので、しっかり打ち返せて良かったです。追いつかれてしまったので、次の打席も頑張ります」とコメントした。

◆球団創設90周年の8月度特別企画として「タイガースOBによるファーストピッチセレモニー」が行われ、上田二朗(78)、江本孟紀(78)、藪恵壹(56)=いずれもサンケイスポーツ専属評論家、山本和行(76)、中西清起(63)、野田浩司(57)の6氏が登場した。アナウンスとともに、歓声を浴びながら、マウンドへ並ぶと、捕手役のタイガースアカデミーの子供たちに向かって同時に投じ、大きな拍手が送られた。シーズン22勝を挙げて優勝を争った1973年当時のデザインのユニホームに身を包み、列の中央に立った上田氏は「(ほかのメンバーと)久しぶりに会って『みんな年取ってるな』と思いながら無事に始球式ができたというだけでよかった」と和やかに話した。エース兼選手会長としてチームを引っ張った江本氏は「広いとこやね。こんな広かったかな。昔とまた雰囲気が違うからいいですよね」と甲子園のマウンドの景色を楽しんだ。1985年に抑え投手としてチームのリーグ優勝に貢献した山本氏は、現役引退後に甲子園のマウンドに立ったのは初めてといい「うれしかった。これ(縦縞のユニホーム)を着て甲子園球場のマウンドに行くと昔を思い出します」と懐かしんだ。85年にダブルストッパーの一人としてリーグ優勝時の胴上げ投手となった中西氏は「(ファーストピッチの時間帯は)我々の頃はまだガラガラだった。スタンドがもう、ぎゅうぎゅう詰めなので」と試合前の熱気に目を丸くした。シーズン最終盤まで優勝を争った1992年に先発ローテーションを支えた野田氏は今年の阪神について「もう強いですね。あとは時間の問題なんでね、ここからだんだん盛り上がっていきますよね」とチームのラストスパートを楽しみにした。入団年の1994年に新人王を獲得し、長らくエースを担った藪氏は「(捕手まで)めちゃくちゃ遠かったですね」と笑った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が3試合連続打点となる適時打を放ち、勝ち越しに成功した。1-1で迎えた三回。1死から中野拓夢内野手(29)が四球で出塁すると、続く森下翔太外野手(25)の左前打で、スタートを切っていた一走・中野が三塁に到達。1死一、三塁で打席に立った4番・佐藤輝がフルカウントから外角低めのスライダーを泳ぎながらはじき返すと、打球は一、二塁間を破り、勝ち越しの走者が生還した。

◆阪神・高橋遥人投手(29)が五回2死からピンチを招き、同点に追いつかれた。2-1で迎えた五回。井上、丸を連続三振に斬って2死を奪うも、泉口の安打、岡本には際どい球を見極められて四球を許し、2死一、二塁。ピンチを背負うと、4番・岸田に初球の内角カットボールを左翼線へ運ばれて同点に追いつかれた。それでも続くキャベッジを空振り三振に仕留めて、逆転は阻止した。

◆「4番・捕手」で先発した巨人・岸田行倫捕手(28)が7月8日以来、今季2度目の3安打猛打賞をマーク。4試合連続安打とした。第96代4番に座った岸田。第1打席で中前打を放ち、三回の第2打席も右前打。1-2の五回2死一、二塁から左翼線へ同点となる適時二塁打をマークした。ベンチへ戻ると、丸に頭をたたかれて祝福を受けた。レフトスタンドのG党から「岸田」コールが起き、左手を挙げて応えた。

◆巨人は新打線でさらなる得点力アップを狙う。前日、阪神に4-3で勝利した巨人が、打線の組み替えを敢行。同戦で先制適時打を放った岸田を5番から、巨人の第96代4番に据えた。同じく3安打の4番・岡本が3番に入った。捕手の岸田は試合前時点で64試合に出場し、打率・278、6本塁打、30打点とパンチ力のある打撃で勝負強さを見せていた。この日も0-1の二回の第1打席で〝4番初安打〟となる中前打。好投手の阪神・高橋から放った。続くキャベッジは二ゴロに倒れたが、6番に入った吉川がつないで1死一、二塁。7番・リチャードの左前適時打で同点に追いついた。三回には右前打をマークし、マルチ安打とした。さらに1-2の五回2死一、二塁から左翼線へ同点となる適時二塁打をマークした。現在2位のチームは今季、主砲の岡本を3カ月の長期離脱で欠くなど、貧打に悩まされる期間も長かった。シーズン終盤に来て、岡本、吉川らがけがから復帰。本来のレギュラーメンバーで打線を組める状況になってきた。長打力が魅力で一発に期待できるリチャードを下位打線に据えれば、相手投手としても怖い打線になる。前カードは広島に3連敗を喫したが、首位の阪神相手に1戦目で先勝した。「とにかく勝つしかありません。また一丸となって頑張ります」と話す阿部監督の言葉通り、一つでも上の順位を目指して戦う。(原田優介)

◆阪神・熊谷敬宥内野手(29)が押し出し四球を選び、ガッツポーズで感情を爆発させた。同点に追いつかれた直後の五回、先頭の近本光司外野手(30)が四球で出塁すると、2死後に佐藤輝明内野手(26)が右翼線への二塁打を放って好機を演出。大山悠輔内野手(30)が申告敬遠され、2死満塁で打席に立った6番・熊谷敬宥内野手(29)が四球を選んで勝ち越しに成功した。

◆阪神の先発・高橋遥人投手(29)は5回8安打2失点。3勝目の権利を持ってマウンドを降りた。4番・岸田に3安打を許すなど、計8安打を浴びながらも、要所で三振を奪い試合を作った。一回、先頭の丸に安打を許したが、1死後に岡本を併殺打に打ち取り無失点。二回に3安打を浴びて1失点、五回にも2死からピンチを招いて一時同点とされたが、勝ち越しは許さなかった。

◆阪神の先発・高橋遥人投手(29)は5回8安打2失点。3勝目の権利を持ってマウンドを降りた。4番・岸田に3安打を許すなど、計8安打を浴びながらも、要所で三振を奪い試合を作った。一回、先頭の丸に安打を許したが、1死後に岡本を併殺打に打ち取り無失点。二回に3安打を浴びて1失点、五回にも2死からピンチを招いて一時同点とされたが、勝ち越しは許さなかった。「ランナーを背負っての投球ばかりで野手が作ってくれた流れを止めてしまいました。イニングも短く、粘りの投球もできずに申し訳ないです」とコメントした。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が「ニッポン放送ショウアップナイター」にゲスト解説で登場。1-1の三回1死一、三塁から佐藤輝明内野手(26)が右前適時打を放った阪神の攻撃で、内角に直球を一球も投げなかった井上&岸田の巨人バッテリーの配球に苦言を呈した。「真っすぐゼロ。ほんとひどいよね。野球だから打つ、打たないはあるけど、インコースにこれでもか、といって打ち返すとかね。プロだからすごい勝負をしないと」。何度も首をかしげ、ぼやきが止まらなかった。

◆阪神が巨人との接戦を制し、連敗を「2」でストップ。優勝へのマジックナンバーを一気に2つ減らして「9」とした。一回に幸先よく先制に成功した。先頭の近本光司外野手(30)が四球で出塁すると、中野拓夢内野手(29)の犠打で1死二塁。森下翔太外野手(25)が中前へ痛烈な適時二塁打を放った。1-1の三回には1死一、三塁で佐藤輝明内野手(26)が一時勝ち越しの右前打。再び同点に追いつかれた直後の五回には熊谷敬宥が決勝の押し出し四球を選んだ。先発した高橋遥人投手(29)は5回2失点で今季3勝目。8安打を浴びながらも7三振を奪うなど、要所を締めて試合を作った。六回はラファエル・ドリス投手(37)、七回は及川雅貴投手(24)がゼロを並べると、八回には石井大智投手(28)が8月26日のDeNA戦(横浜)以来、4試合ぶりに登板。キャベッジ、吉川を連続三振に斬るなど貫禄の投球で44試合連続無失点、防御率は0・19に良化した。九回は岩崎優投手(34)が味方の守備にも助けられ、無失点で試合を締めた。

◆阪神が1950年の2リーグ分立後、6度目のG戦16勝(最多は23年の18勝)。優勝マジックを2減の「9」とした。五回2死満塁で「6番・左翼」熊谷敬宥内野手(29)の押し出し四球で得た1点がが決勝点となった。一回に森下翔太外野手(25)の二塁打で先制するも追いつかれ、三回の佐藤輝明内野手(26)の右前打で勝ち越すも、再び同点とされたが、5回2失点の高橋遥人投手(29)が勝ち越しを許さなかった。高橋は無傷の3連勝。八回登板の石井大智投手(28)はNPB記録の連続試合無失点を「44」に更新し、43回ゼロ封となった。森下の73打点は自己最多タイ。また2三振の佐藤輝は21年のルーキーイヤーの173三振に次ぐ、140三振。九回の失策は4月25日巨人戦(甲子園)以来。近本光司外野手(30)は7戦35打席連続無安打となったが、3四球2得点で勝利に貢献した。観衆4万2643人は今季最多(成績=72勝44敗3分、観衆=4万2643人)。

◆セ・リーグ2位の巨人は接戦を落とした。阿部慎之助監督(46)は好調の岸田を「4番・捕手」で起用し、岡本を2018年以来の3番に据える新打線で挑んだ理由を「岡本に数多く打席を回したい。和真の前に(走者が)たまらないケースが多いので、それだったら初回に相手にプレッシャーかけられるんじゃないか」と語った。岡本は2安打1四球、岸田は3安打も猛打賞と気を吐いたが、5番キャベッジが4打数無安打2三振とブレーキ。2得点に終わった。指揮官は球団史上96人目の4番経験者となった岸田に「(捕手として)必死でリードしているし、あと1歩、勝って自信を付けてほしい。なんとか勝たせてあげられるように頑張ります」と話した。一方、投手陣が今季最多、初の2桁となる11四球(うち申告敬遠3個)と大乱調。五回途中4安打3失点の井上の3四球に始まり、2番手以降の船迫(2)、ケラー(3)、田中瑛(1)、宮原(2)と制球が乱れた。阿部監督は「出そうと思って出しているんじゃないけど、ああいう四球挟むと失点につながりやすい。結局は『痛かったな、あの四球』となるので反省してもらいたい」と促した。

◆阪神が1950年の2リーグ分立後、6度目のG戦16勝(最多は23年の18勝)。優勝マジックを2減の「9」とした。五回2死満塁で「6番・左翼」熊谷敬宥内野手(29)の押し出し四球で得た1点がが決勝点となった。一回に森下翔太外野手(25)の二塁打で先制するも追いつかれ、三回の佐藤輝明内野手(26)の右前打で勝ち越すも、再び同点とされたが、5回2失点の高橋遥人投手(29)が勝ち越しを許さなかった。高橋は無傷の3連勝。八回登板の石井大智投手(28)はNPB記録の連続試合無失点を「44」に更新し、43回ゼロ封となった。森下の73打点は自己最多タイ。また2三振の佐藤輝は21年のルーキーイヤーの173三振に次ぐ、140三振。九回の失策は4月25日巨人戦(甲子園)以来。近本光司外野手(30)は7戦35打席連続無安打となったが、3四球2得点で勝利に貢献した。観衆4万2643人は今季最多。

◆巨人・岡本和真内野手(29)が2018年以来、7年ぶりに3番打者で先発出場し、マルチ(複数)安打をマーク。三回に遊撃内野安打、七回に左前打を放った。第89代4番として打線を引っ張ってきた主砲は「僕はずっと何番でもいいと言っている。関係ないです」と与えられた場所での役目を全うする。

◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(56)が九回の阪神守備に言及。巨人・若林楽人外野手(27)のゴロを佐藤輝明内野手(26)がトンネル。左翼でスタメン出場の熊谷敬宥内野手(29)が打者走者の二進を阻止したプレーに触れた。九回の熊谷のプレーが今の阪神を象徴している気がする。若林の打球を守備が安定してきた佐藤輝が捕球できず、熊谷は最初から全力でカバーに走っていたため、素早く打球を処理して二塁送球。打者走者を刺した。何となく快勝ムードの試合だが、あのプレーがなければ、延長に突入していたかもしれない。やるべきことをきっちりやる。それができているのが阪神。もちろん、送りバントの失敗などはあったが、巨人と比べると、圧倒的に少ない。巨人は七回に熊谷のバントが飛球になり、田中瑛はわざとワンバウンド捕球しながら、結局、一塁送球して送りバントを成功させてしまった。岡本を3番に、岸田を4番にした打線の組み方も、どこがおかしい。今季はシーズンを通じて「あれっ」と感じる戦い方が多かった。その結果が対戦成績(7勝16敗)になっているのでは。阪神にとって、巨人に大きく勝ち越したことが、独走の要因と言ってもいいだろう。

◆及川が1点リードの七回を無失点で抑えた。2死から岡本に左前打を浴びたが、この日3安打の4番・岸田は147キロ直球で空振り三振。「(岸田は)状態のいい打者ですし、今日も当たっていた。しっかり投げ切るというところではよかった」とうなずいた。4試合連続無失点で36ホールドに到達。「大事な時期になってきたけど、変わらず自分の投球をできるように準備していくだけ」と頼もしかった。

◆自分の求めるレベルが高いからこそ、勝っても喜べない。阪神・高橋遥人投手(29)は5回80球を投げて8安打2失点、7奪三振の粘投で無傷の3連勝。4年ぶりの巨人戦勝利にも、いつもの愛くるしい笑顔はみられなかった。「周りに助けてもらって勝てた感じ。イニングも少ないし、流れを持ってこられるピッチングじゃなかった」森下の先制二塁打で援護をもらった直後の二回、2本のヒットで1死一、二塁とされ、リチャードに左前へ運ばれて同点。球が高めに浮いたところを狙い打ちされ、三回までに7安打を許した。2-1の五回2死一、二塁からは岸田に内角カットボールを左翼線に運ばれ、再び追いつかれたが、なおも二、三塁のピンチをしのいだ。「勝ち越しだけは(許さない)と思いながら投げていた」。直後の五回に同期入団の熊谷が勝ち越しの押し出し四球。リリーフ陣が六回から無失点リレーで白星をつかんだ。「みんな勝負強いのでこういう順位にいる。すごいなと思いながらみていました」巨人戦は2021年9月25日(東京ドーム)に完封勝利して以来となる白星も「あんまり、そこは意識しなかった。相手(打者)が違うんで」と関心を示さなかった。22年4月下旬に左肘のトミー・ジョン手術を受け、2年間のリハビリ生活。昨年1軍復帰したが、11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受け、7月15日の中日戦(甲子園)で1軍復帰した。「みなさんは僕を過大評価していますよ。実績もないし、そんなにたいした投手でもない」大きく報道されることにギャップを感じていたが、調子が悪いなりに抑えられることを伝統の一戦で示した。リーグ制覇した23年、岡田監督の胴上げの瞬間、グラウンドにはいなかった。あれから2年。「もっとしっかり頼られるようなピッチングができるように頑張ります」。信頼される投手へ。次回登板で、野手やリリーフ陣に、きっちりとお返しをする。(三木建次)

◆宿敵と白熱のつばぜり合いを制して、1点差を逃げ切った。ただ、心強い主力の陰で若虎の弱さが目に映る。阪神・藤川球児監督(45)は勝利を手放しで喜ぶことはなく、一つの怠慢プレーに語気を強めた。「たくさん1軍で野球を見て、戦ってきた選手は、こういった時期になると非常に強みが出る。反対に言うと、そうではない選手たちというのは、本当にいるのかなというレベル。お子ちゃまレベルの選手も多い」指揮官の目に留まったのは、3-2で迎えた六回無死一塁のプレー。バント要員として高寺を送り出した。結果は初球を打ち上げ、投飛。ただ、バント失敗よりも、一塁へ走ってすらいない若虎の姿が目に余った。「単純にバントのフライが上がって走っていない。その後、1軍の選手と同じように(ベンチの)後ろに下がってしまって。『逃げてるんじゃないか』と(感じた)」高卒5年目の高寺は今季初の開幕1軍をつかみ、ここまで50試合に出場。最近では先発出場も増えた。「僕は最高の選手を送り込んだつもり。その選手が自分のプレーに少しうまくいかないからと下がっているようではこのチームじゃ戦えない」と指揮官。結果よりもその姿勢が問題だった。「高寺でそうということは、他みんなそうだということですね。それは自分の責任。タイガースの1、2軍のスタッフ含めて全員で反省していきたい」2年ぶりのリーグ優勝を確実にする中、見えてきた弱さ-。「まだまだヒヨッコな選手たちがいますから、私としてもしっかり頑張ってほしい」。この叱咤激励が未来につながる。虎はまだまだ強くなる。(原田遼太郎)

◆石井は1点リードの八回に登板し、キャベッジ、吉川を連続三振に斬ると、リチャードを一ゴロに仕留めて自身の日本記録を更新する44試合連続無失点とした。連続無失点イニングは43で、球団2位の小山正明まであと4イニング。三振を奪う球威を取り戻した要因を「横浜(遠征)の時に監督にアドバイスをいただいて、そのおかげかな」と明かし、指揮官の支えに感謝した。

◆さぁ、V奪回へまっしぐら! 阪神は巨人戦に3-2で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「9」とした。森下翔太外野手(25)が一回に先制の適時二塁打を放つなど、3安打1打点と活躍。昨季に並ぶ自己最多の73打点目をマークした。優勝マジックは1桁台に突入し、いよいよカウントダウンが始まる。背番号1が奏でる快音が、V奪回へのカウントダウン開始の号令だ。森下が先制の適時二塁打で自己最多タイの73打点目。優勝に向けてボルテージ最高潮の甲子園で、意気揚々と躍動感を放った。「いい形でつないでもらえて、しっかり打ち返せて良かった。チャンスだったので、全力を尽くしただけです」まるで火が出るような打球だった。一回、先頭の近本が四球で出塁し、中野の犠打で二塁へ。先制機で打席に入った森下が、カウント3-1から先発の井上が投じた外角直球を完璧に捉えた。鋭いライナーが中堅方向へ伸びると、オコエがダイビングキャッチを試みるも打球は芝生に弾み、近本が生還。さらにボールが点々としている間に森下は二塁へ。119試合目で昨季記録したキャリアハイの打点数に並んだ。「キャリアハイを毎年更新していくのは自分の中でも目標というか、一つ区切りとして置いているところ。達成できたことは去年よりは成長できているのかなと思っています」

◆熊谷が攻守に集中力を発揮し、森下とお立ち台に上がった。2-2の五回2死満塁で「なんとか粘りながら次の打者へつなげたい」と冷静に見極め、勝ち越しの押し出し四球を選んだ。九回の守備では佐藤輝が後逸した代打・若林の打球を処理し、二塁への鋭い送球で打者走者をアウトに仕留めた。「試合中は集中力が切れることはない。それがいいプレーにつながってよかった」と大粒の汗をぬぐった。

◆快音から遠ざかっている近本は5打席に立って安打が出ず、自己ワーストを更新する35打席無安打となったが、3四球を選んだ。特に五回先頭での四球の出塁が勝ち越し点につながり、「しっかり得点でかえってこられたので。先頭でしっかり出られたのが良かったなと思います」と前向きに振り返った。

◆佐藤輝が4番の存在感を示した。1-1の三回1死一、三塁で、左腕・井上の低めスライダーを泳ぎながらもしぶとくとらえ、一、二塁間を破る適時打。「しっかりと自分の考えを持って、いい打撃ができたと思います」。3試合連続打点で、トップ独走の83打点。さらに2-2の五回2死一塁ではチャンスを広げる右翼への二塁打を放ち、熊谷の決勝の押し出し四球につなげた。

◆サンケイスポーツ専属評論家・江本孟紀氏(78)が30日、「ニッポン放送ショウアップナイター」の阪神-巨人(甲子園)中継で、ゲストの前阪神監督、岡田彰布氏(67)=現阪神オーナー付顧問=と初めてダブル解説を務めた。猛虎OB同士が伝統の一戦で牙をむいた?!丁々発止も納得。江本氏が選手会長だった1980年に、岡田氏が入団。翌81年に江本氏が引退。野球人生の節目となる2年間を、同じユニホームで過ごしただけに、掛け合いは絶妙だ。「え、ここで交代か」と岡田氏が漏らしたのは、終わってみれば決勝点につながったシーン。2-2の五回1死一塁での巨人・井上の交代だ。江本氏が話を引き取る。「ピッチャー出身として言わせてもらうと、この場面での交代はどうか。私が投げているとき、あそこで代えるコーチはいなかった。目先の1勝にこだわる段階ではなく、ピッチャーを育てるべき」。これに岡田氏も「そう思います」。江本氏の現役時代を知るため余計、説得力あり。2番手・船迫が2死満塁で熊谷に押し出し四球を許すと、岡田氏は直前の二、三塁で大山を申告敬遠したことに着目。「(阿部監督は)即座に申告したけど、満塁を嫌がるピッチャーもいる。ピッチャーの意見も聞いてやらないと」。江本氏も「俺も満塁は嫌だった。四球を出すから」と自身の制球の悪さを引き合いに笑いを誘った。もちろん、球界を思うがゆえの声も多々あり。岡田氏は佐藤輝への配球に関して「(勝負球は)外角か変化球ばかり。インハイに真っすぐで、これでもかと突かないと。またバッターもそれをなんとか打とうとする。そういうプロの勝負を見たい」と熱弁。江本氏は阪神の独走について「2位以下がすべて借金チームとは問題。本当にシステムを考え直さないと」と危機感。放送を終えた江本氏は「さすが、最近まで現場にいた岡田だ。ものの見方が違うね」と、3時間54分のロングゲームの疲労も忘れたかのようだった。

◆あのさ~、何で弱い弱い巨人と1勝1敗で競り合わなきゃいけないの?わが阪神はリーグ優勝がほとんど決まったあたりから、野球が雑になってまへんか~!?本日、虎の先発・天才左腕(と思う)高橋の5回8安打2失点でも7奪三振ってんだから、一か八か?的な繊細さが気になるし...。レギュラーを狙おうという高寺の六回のバント失敗もありえまへ~ん!!そんな中、本日の決勝点となる五回、満塁から押し出し四球を選んだ熊谷は、レギュラー候補としてほとんど勝ちじゃねーの!? だってさ①内野を守る②外野手でスタメン③おっと1番打者起用(19日の中日戦)④代走で足をみせつける⑤守備固めもおまかせ!! って二刀流どころか、何刀流やってくれてんの...。ペナントVの裏MVPをたたえましょう!!に、してもイライラ...。う~ん、近本の35打席ノーヒット! いずれ1試合3安打などを続けると分かっているけどさ~。森下、佐藤輝、大山のクリーンアップ以上に、先頭打者の重要性を見せつけてやー!!

◆石井が八回、先頭のキャベッジから三振を奪った。その瞬間、スコアボードに表示されている防御率が「0・20」から「0・19」に変化。防御率が〝動いた〟のは4試合ぶり。ゼロに抑えても、なかなか下がらない領域の投手を、現実に眺めている幸運を満喫したい。語り継がれるレジェンドになりつつある。阪神球団創設90周年の特別企画は、1年かけていろいろ行われてきた。バックスクリーン3連発を祝って、ランディ・バースさん、掛布雅之さん、岡田彰布さんが勢ぞろいしたかと思えば、レジェンドショートに敬意を表して、藤田平さん、鳥谷敬さんが定位置でノックを受けたり。虎党にはたまらないイベントばかりが次から次へと。8月の終わりの巨人3連戦は、タテジマで一時代を築いたOBたちが連日、続々と姿を見せた。題して「タイガースOBによるファーストピッチセレモニー」。30日は6人のレジェンドが登場。その中に江本孟紀さん、上田二朗さん、藪恵壹さんという、わがサンケイスポーツが誇る専属評論家が3人も。久しぶりのヤマカズこと山本和行さんがいて、球道・中西清起さん。さらにおばけフォークの野田浩司さん。実に豪華だった。中でも江本さんは大サービスだった。グラウンド一周の際には、三塁側スタンドに、バックネット裏のスタンドに、最後は一塁側のスタンドに向かって、グラブを投げ込むポーズ。この意味、分かりますか?先日のこの欄でも書いたが、1981年8月26日、投手交代に激怒した江本さん。一塁側ベンチに戻る途中に、なんとグラブをスタンドに投げ込んだのだ。明らかに異常な行動に、当時のトラ番キャップは記者席でビックリ仰天。トラ番をすぐにベンチ裏に直行させた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
72443 0.621
(↑0.004)
M9
(↑2)
24406
(+3)
277
(+2)
74
(-)
89
(+1)
0.244
(-)
2.080
(-)
2
(-)
巨人
57593 0.491
(↓0.005)
15
(↓1)
24368
(+2)
357
(+3)
81
(-)
47
(-)
0.242
(-)
2.700
(-)
3
(-)
DeNA
53605 0.469
(↓0.004)
17.5
(↓1)
25392
(+7)
385
(+9)
87
(+4)
58
(-)
0.240
(↑0.001)
2.980
(↓0.04)
3
(-)
広島
53605 0.469
(↓0.004)
17.5
(↓1)
25371
(+4)
385
(+5)
62
(+1)
52
(-)
0.245
(-)
2.970
(↓0.02)
5
(-)
中日
54622 0.466
(↑0.005)
18
(-)
25334
(+9)
368
(+7)
67
(-)
72
(+2)
0.229
(-)
2.850
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
42666 0.389
(↑0.006)
26
(-)
29319
(+5)
455
(+4)
68
(+3)
51
(-)
0.227
(-)
3.610
(↓0.01)