阪神(★3対4☆)巨人 =リーグ戦22回戦(2025.08.29)・阪神甲子園球場=
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巨人
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阪神
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勝利投手:山﨑 伊織(10勝3敗0S)
(セーブ:マルティネス(3勝2敗35S))
敗戦投手:大竹 耕太郎(6勝3敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(19号・8回裏ソロ),佐藤 輝明(34号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は0-0で迎えた4回表、岸田の適時打で1点を先制する。同点とされて迎えた6回には、キャベッジの3点適時二塁打で再びリードを奪った。投げては、先発・山崎が6回1失点の好投で今季10勝目。敗れた阪神は、8回に2者連続本塁打で1点差まで迫るも、反撃は及ばなかった。

◆高校野球の甲子園大会から6日。プロ野球が甲子園に帰ってきた。「長期ロード」に出ていた阪神は7月31日以来の本拠地。高校野球の決勝から中5日と余裕があった。グラウンド整備を担当する阪神園芸は、特別な修復をすることなくプロ野球に備えた。例年同様にマウンドの硬さをプロ仕様に戻した程度。一塁側、三塁側のグラウンド内ブルペンの土の山もいつも通りに除去した。この期間、十分な雨が降ったため、芝生の生育も良く、黒土の状態も良好だという。この巨人3連戦を皮切りに、9月は甲子園で多くの試合が組まれている。阪神の優勝決定も甲子園になる可能性十分だ。

◆阪神伊原陵人投手(25)が出場選手登録を抹消された。再登録は9月8日以降。前日28日のDeNA戦(横浜)に先発し、5回3失点で7敗目を喫した。自身6連敗。6月8日に5勝目を挙げてから白星をつかめていなかった。試合後には「最近、失点が続いてますし、せっかく味方が先制してくれているのに勝ち越したままバトンを渡せない。力不足」と話していた。ドラフト1位左腕は横浜から戻ったこの日も、1軍と一緒に甲子園で練習を行った。1軍本隊には新たに門別啓人投手(21)が合流した。コンディション不良でローテを外れているジョン・デュプランティエ投手(31)も一緒に練習を行った。

◆長期ロードを終えて甲子園に戻ってきた阪神は通常通りのオーダーを組んだ。近本光司外野手(30)が2試合ぶりにスタメンに復帰した。休養を兼ねて28日のDeNA戦(横浜)はベンチスタート。9回に代打で登場したが自己ワーストの25打席無安打となった。近本の代役で初めて中堅で先発した熊谷敬宥内野手(29)が遊撃で出場する。坂本誠志郎捕手(31)は3試合ぶりのスタメンマスク。

◆ファーストピッチセレニーにOBが登場した。佐野仙好、久慈照嘉、浜中治氏、関本賢太郎、前田大和の5氏。それぞれ当時の背番号がついたユニホームでグラウンドに入ると、大きな歓声が上がった。マウンドに並び、捕手役を務めたタイガースアカデミーの選手たちに同時にボールを投げた。球団創設90周年を記念した3連戦の共通企画。「未来へ受け継がれる想いを1球に込めて届ける、世代をつなぐセレモニー」との意味がある。85年の日本一メンバーの佐野氏は「うちの孫たちは僕のユニホーム姿を1回も甲子園で見たことがない。いい思い出ができたんじゃないかな。久しぶりに球場に来たら、やっぱり甲子園やな~って感じがしましたね。自分たちの時より今の方が盛り上がっている感じはします。ベテランと若手がうまく一緒にやっている感じがある。自分がスカウトの時に関係した選手もいますので、これからも頑張ってほしいです」と話した。03年、05年の優勝を知る久慈氏は「呼んでいただいてありがたい。優勝は300%。おめでとうございます、と先に言いたいぐらい。最後までケガなく主力が頑張れば普通にゴールできる」と、その瞬間を楽しみにしていた。浜中氏は「本当にいい雰囲気でやっている。優勝に向かって突き進んでほしい。こういう節目の年に後輩たちが優勝してくれたらうれしい。ケガだけはしないように」とエールを送った。関本氏は「大昔を思い出す感じがしました。勢いが落ちることなく戦っている姿が頼もしい。優勝が決まる瞬間まで、大事に戦ってほしいです」と話した。昨年、DeNAで現役を終えた前田氏は現役時は「大和」の登録名で親しまれた。「ユニホームは8年ぶりくらいかな。めちゃくちゃ懐かしい。(阪神時代の)帽子も、タオルを持ってくれている人もいてうれしい」と懐かしんだ。30日は上田二朗、江本孟紀、山本和行、中西清起、野田浩司、藪恵壹の6氏。31日は片岡篤史、福留孝介、糸井嘉男、西岡剛の4氏。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)が、元同期との初対戦で空振り三振を奪った。2回2死一塁の場面で、打席に迎えたのは7番リチャード。今季途中にソフトバンクからトレードで巨人に移籍した大砲だ。カウント2-2となり、最後は118キロの緩い球で空振り三振に打ち取った。大竹は元々、17年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。そこから22年の現役ドラフトで阪神に移籍した経緯がある。リチャードも17年にソフトバンクの育成ドラフト3位で入団しており、支配下を目指して切磋琢磨(せっさたくま)した元チームメートだ。2人が対戦したのはこの日の打席が初めて。リーグを変えた聖地甲子園での伝統の一戦で、熱い戦いを繰り広げた。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が山崎伊織投手(26)からチーム初安打を記録した。2回2死から中前にうまく転がした。8月は先発機会が増え、攻守ともに活躍が目立つ。出場試合は8戦連続安打。月間打率はこれで3割4厘となった。前日28日は休養の近本光司外野手(30)に代わって8年目で初めて「中堅」で先発した。マルチな働きぶりがチームを支えている。

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)が、ライバルの現状を憂いた。巨人が4回1死一、二塁と好機を迎え、現在打撃好調の岸田に打順が。ただ「一番当たっているバッターが岸田っていうのは寂しいよね」とぽつり。2回、佐藤輝、大山を封じた守備では岸田のリードをほめてはいたが、打撃に関しては「寂しいよね」と繰り返した。だが岡田顧問の声が聞こえたのか? 岸田は阪神大竹の初球ストレートを捉えて先制打。聞こえるはずのない岡田顧問のコメントが、奮起を促した?

◆開始1時間足らずで5回に入るという、高校野球も顔負けのハイペースで試合が進んだ。先発は阪神が大竹耕太郎(30)、巨人が山崎伊織(26)。4回終了時点で両軍の得点は4回に巨人が3連打で挙げた1点だけ。4回裏の阪神の攻撃が3人で終わると、まだ時計の針は午後7時前だった。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)が野手顔負けの同点適時打を放った。1点を追う5回1死満塁。先発山崎の初球146キロ直球を、クリーンヒットで中前にはじき返した。直前まではネクストバッターズサークルで代打豊田が待機していた中、そのまま大竹が打席。自らを援護した一打となった。この日、他球場でもDeNA先発のジャクソンが中日戦(横浜)で柳から先制の3ラン。投手陣が打力を発揮する1日となっている。

◆阪神近本光司外野手(30)がトンネルを抜け出せない。5回、1-1と追いついてなお1死満塁の大チャンス。ここで中前に抜けそうな強いライナーを放ったが、二塁手の吉川尚輝(30)にダイレクトで好捕され、二塁走者も戻れず一瞬でチャンスを逸した。これで28打席連続ノーヒットとなった。

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)が、ライバル巨人に疑問を投げかけた。4回無死一、二塁の阪神の攻撃で、坂本は遊ゴロ。巨人は併殺を狙ったが、一塁は微妙なタイミングながらセーフになった。これを見た岡田顧問は「巨人はリクエスト、いかないもんね」と首をかしげた。投手の山崎や野手陣が判定への疑問をあらわにしている姿を見て「ああいうときは(リクエストに)行ったらなあかん」と繰り返した。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)のファインプレーでピンチを切り抜けた。1点をリードし迎えた5回、先発の山崎伊織投手(26)が連打を浴びて1死満塁。阪神大竹に適時打を許し、同点とされた。なおも1死満塁、近本が放った中前に抜けようかというライナーを、前進守備だった二塁手の吉川がダイビングキャッチ。飛び出していた二走の高寺もアウトとし、逆転を阻止した。

◆緊急登板の阪神ラファエル・ドリス投手(37)は踏ん張れなかった。先発の大竹耕太郎(30)が1-1の6回、連打と四球で1死満塁としたところで異変を訴えてベンチに下がり、そのまま交代となった。急きょ、マウンドに向かったドリスは最初の打者のトレイ・キャベッジ外野手(28)に右中間フェンスを直撃する二塁打を打たれた。大竹が残した3人の走者を全員かえされた。

◆阪神先発大竹耕太郎投手(30)が6回途中に治療のためベンチに下がった。1-1の6回1死無走者から泉口、岡本に連打。続く岸田にカウント3-2から内角低めへ外し、四球を与えた。その時点で捕手坂本がベンチへ合図。安藤投手コーチとトレーナーがマウンドに向かい、大竹は指を気にするそぶりを見せながらベンチへ下がった。治療のためのアナウンスはあったが、藤川監督がベンチを出てドリスへの交代を告げた。大竹は85球で降板。前回12日広島戦(マツダスタジアム)では5回途中、9安打7失点でKO。中16日の調整期間をおいてこの日のマウンドに上がっていた。また、6月21日ソフトバンク戦(甲子園)では6回途中に左手中指がつって途中降板している。

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)が、早大の後輩、大竹の巧打を予言していた。1点を追った阪神の5回の攻撃で、1死満塁の絶好機で大竹に打席が回った。この場面で「流し打ちよ、流し打ち」と"予告"。大竹は巨人山崎の初球ストレートを捉えて、中前に同点打を放ってみせた。中継のアナウンサーに「岡田さんは見抜いておられましたね」とふられ「バッティング、悪くないもん」と顧問もにんまりだった。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が曲芸プレーでもり立てた。1-1の6回、トレイ・キャベッジ外野手(28)に勝ち越し3点二塁打を浴びて重いムードになった。だが、直後のリチャード内野手(26)の中前に抜けそうな打球を、倒れ込みながら押さえた。勢い余って転がったがすぐに起き上がり、一塁に矢のようなストライク送球を投げて、アウトにしてみせた。場内は沸きに沸いて、巨人優勢のムードも一変させた。連日、好プレーが目立つ熊谷にSNSでも「虎の忍者」と称賛の声が相次いだ。

◆阪神大山悠輔内野手(30)にファインプレーが飛び出した。6回2死二塁。若林楽人外野手(27)の三ゴロをさばいた佐藤輝明内野手(26)の一塁送球は本塁側にそれた上に、中途半端なワンバウンドになった。大山はベースを離れてうまくハーフバウンドをつかむと、ちょうど走り込んできた若林にそのままタッチ。左腕をもっていかれないように注意しながらの技術が詰まったプレーだった。セーフなら佐藤輝に今季3個目の失策がつくところだったが、文句なしのアウト判定だった。

◆大黒柱が帰ってきた。巨人山崎伊織投手(26)がテンポ良くイニングを進めた。リーグ首位を独走する阪神相手に強気の投球。150キロを超える直球を投げ込んだかと思えば、80キロ台のスローカーブで翻弄(ほんろう)。緩急自在の投球で6回5安打1失点と好投した。山崎のリズムに野手も乗った。3回無死。遊撃手・泉口が坂本の三遊間に抜けようかというライナー性の打球をダイビングキャッチ。同点の5回1死満塁の場面では、近本のライナー性の打球を二塁手・吉川が横っ跳びでつかんだ。飛び出していた二塁走者もアウトにしてダブルプレー。一瞬でピンチの芽を摘んだ。山崎は練習のブルペン投球からテンポを意識する。約3年前。桑田コーチ(現・2軍監督)から「投げて何があかんかったか(捕手からボールが)返ってくる間に考えて、すぐに投げる」ことを教わった。地道に続けたことで「自分ですぐに考えられる頭になった」。3年の歳月をかけて桑田イズムを習得した。今季はここまでエース級の活躍を見せている。試合前時点での9勝、防御率1・73、103奪三振はいずれもチームトップ。開幕から大車輪の活躍を見せたが、8月は3先発で防御率6・32と精彩を欠いていた。首脳陣は1度登録抹消することを決断。この日は8月15日阪神戦(東京ドーム)以来、中13日での1軍マウンドだった。リフレッシュして帰ってきた"無双の伊織"が敵地甲子園で輝いた。【水谷京裕】

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)が、かつての審判団との打席でのやりとりに言及した。阪神の6回1死二塁の攻撃で、佐藤輝は2ボール2ストライクからの外角へのストレートを見逃したが、判定はストライク。見逃し三振に倒れ、両手を上げて判定に不服そうな姿を見せた。これを見ていた岡田顧問は「昔やったら、審判に『お前、何球ボール球振ってんねん』て言われたもんよ。(判定に対し)ストライク? みたいな感じ見せたら」と言及していた。

◆巨人山崎伊織投手(26)が6回5安打1失点の好投で、勝利投手の権利を得て降板した。このまま白星を挙げれば、今季10勝目となる。テンポよくイニングを進めた。150キロを超える直球を投げ込んだかと思えば、80キロ台のスローカーブで阪神打線を翻弄(ほんろう)した。山崎の好投に野手も応えた。1点をリードし迎えた5回、1死満塁のピンチで阪神の先発大竹に適時打を許し、同点に追いつかれた。なおも1死満塁。近本のライナー性の打球を二塁手・吉川尚輝内野手(30)が好捕し、この回を最少点で切り抜けた。同点で迎えた6回1死満塁、トレイ・キャベッジ外野手(28)がフェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。7回の打席で山崎に代打が送られた。この日は8月15日阪神戦(東京ドーム)以来、中13日での1軍マウンドだった。内海哲也投手コーチ(43)は「状態はすごくいい。抹消期間でリフレッシュし、良い状態で帰ってきてくれた」と話していた。

◆阪神小野寺暖外野手(27)が今季初打席で安打をマークした。1-4の7回1死一塁、打者が高寺望夢内野手(22)の場面で巨人が左腕の中川皓太(31)にスイッチ。すかさず小野寺に声がかかった。1ボールからの2球目を強振すると三塁の岡本和真(29)が大きく打球をはじく強襲打になり、チャンスが広がった。今季4試合目の出場。これまでは守備だけで打席がなかった。

◆阪神前監督の岡田彰布顧問(67)が、森下翔太外野手(25)の現状を憂えた。8回1死の打席で初球をファウルしたスイングに「どんどん下がっていくよ」と、打率の降下を心配。「構えをもっと絞ればいい」などと打開策を挙げたあと「これは重症よ、言ってあげないと」と訴えた。ところが、岡田顧問の語り終わった瞬間、森下は左翼スタンドへ反撃の1発。聞こえていないはずの岡田顧問の言葉が、森下のハートに火をつけた?

◆阪神のツイン砲が甲子園を熱狂の渦に包んだ。8回に連続アーチが飛び出した。1-4と3点を追う展開。森下翔太外野手(25)が大勢(26)から左翼に19号ソロをぶち込むと、続く佐藤輝明内野手(26)も逆方向となる左翼席にソロ弾を放り込んだ。佐藤輝は2試合連続の34号。中継ぎエースからの連発で、一気に1点差に詰め寄った。

◆巨人が首位阪神に勝利し連敗を「4」で止めた。先発の山崎伊織投手(26)が緩急をつけた投球で、阪神打線を封じた。5回に投手大竹に適時打を許したが、味方の好守にも助けられ、6回5安打1失点の好投。3年連続となる10勝目、甲子園では通算8登板目で初勝利を挙げた。降板後には「久しぶりの登板で、バックのいい守備に助けてもらいながら、粘り強く投げることができました。反省点もあるので、次の登板までにしっかり修正したいです」と話した。打線も山崎を援護した。同点で迎えた6回1死満塁。トレイ・キャベッジ外野手(28)がフェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。キャベッジは「勝ち越すことができてよかったです」と勝利を呼び込む一打を振り返った。8回に大勢が3番森下、4番佐藤輝に2者連続ソロ本塁打を許し、1点差まで迫られたが、9回はマルティネスが抑えて逃げ切った。

◆阪神が連敗し、マジック減らしに失敗した。長期ロードを14勝7敗1分け。マジック11で本拠地に凱旋したが、主軸が巨人継投に抑えられた。休養を兼ねて28日のDeNA戦(横浜)をベンチスタートした近本光司外野手(30)が2試合ぶりにスタメンに復帰も起爆剤にはならなかった。巨人先発山崎に5安打1得点。5回の同点打も先発大竹耕太郎投手(30)の満塁での適時打だった。しかし8回に巨人大勢から森下翔太外野手(25)、佐藤輝明内野手(26)がソロ本塁打ながら今季6度目のアベック弾を放ち1点差に詰め寄る意地を見せた。大竹は5回まで3安打1失点と好投。しかし6回に突然崩れた。1-1の6回1死無走者から泉口、岡本に連打。続く岸田にカウント3-2から四球を与えた。その時点で捕手坂本がベンチへ合図。安藤投手コーチとトレーナーがマウンドに向かい、大竹は指を気にするそぶりを見せながらベンチへ下がり治療。直後に藤川球児監督(45)がベンチを出てラファエル・ドリス投手(37)への交代を告げた。緊急登板の助っ人右腕は最初の打者キャベッジに右中間フェンスを直撃する二塁打を打たれた。大竹が残した3人の走者を全員かえされた。

◆巨人岸田行倫捕手(28)が均衡を破る一打を放った。0-0で迎えた4回、泉口が中前打で出塁、岡本が左前打で1死一、二塁の好機を演出。岸田は初球の直球を捉え、先制となる中前適時打を放った。「チャンスで打席が回ってきて、なんとしてでも先制点が欲しかったので、打てて良かったです」と振り返った。2回には盗塁も阻止。女房役が山崎を攻守で支えた。

◆巨人が首位阪神に勝利し連敗を「4」で止めた。先発の山崎伊織投手(26)が緩急をつけた投球で、阪神打線を封じた。5回に投手大竹に適時打を許したが、味方の好守にも助けられ、6回5安打1失点の好投。3年連続となる10勝目、甲子園では通算8登板目で初勝利を挙げた。阿部慎之助監督(46)は「久しぶりにしてはしっかり立ち上がりも良かった。やっぱり貯金できる投手がいい投手だし、あと何回投げるか分からないけど貯金を1つでも増やしてほしいなと思います」と語った。山崎は降板後、「久しぶりの登板で、バックのいい守備に助けてもらいながら、粘り強く投げることができました。反省点もあるので、次の登板までにしっかり修正したいです」と話した。打線も山崎を援護した。同点で迎えた6回1死満塁。トレイ・キャベッジ外野手(28)がフェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。キャベッジは「勝ち越すことができてよかったです」と勝利を呼び込む一打を振り返った。8回に大勢が3番森下、4番佐藤輝に2者連続ソロ本塁打を許し、1点差まで迫られたが、9回はマルティネスが抑えて逃げ切った。

◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が勝利を呼び込んだ。同点で迎えた6回1死満塁、右翼フェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。「結果にとらわれず、プロセスを信頼して全力を尽くすことで状態が上がってきた」と復調をアピールした。阿部監督は三塁を目指さなかったことに対しては「走塁は細かい部分ですけど、そういうのも取れる1点だったかもしれない」と評価と同時に反省も促した。

◆阪神小野寺暖外野手(27)が今季初打席で結果を残した。7回1死一塁で代打で出場。三塁強襲の内野安打で今季初安打をマークし、1死一、二塁と好機を広げた。今季は開幕1軍入りも4月に2度、出場選手登録を抹消された。26日にようやく昇格。今季1軍で4試合目の出場となったが、打席に立ったのは初だった。貴重な機会でアピールに成功し「長い間ファームだったので。結構悔しかったので。一番大事なところでなんとか存在感を表せられるように、頑張ります」と力を込めた。

◆阪神ラファエル・ドリス投手(37)が緊急登板も、火消しに失敗した。1-1の6回1死満塁、先発大竹がアクシデントで降板。急きょマウンドに上がったが、キャベッジに走者一掃の適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。納得のいく結果にならず「いろんなことがある中で、自分はブルペンにいるので。常に準備しとかなきゃいけない場所がブルペンなので。そういうことも起こり得る中で、まあ自分もできることは、という思いでした」と振り返った。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が攻守で存在感を見せた。「6番遊撃」で出場。5回には大山の内野安打に続き、三遊間を破る左前打で同点機を演出。前日28日は中堅スタメンだったが、遊撃出場にも対応。3点を失った直後の6回1死二塁のピンチには難しい打球を好捕し、遊ゴロを完成させた。「ヒットが出ていることに関してはいいこと。それは継続していきたい。もう守備が第一なので。投手をしっかり助けられるようにしていきたい」。内野でも外野でも8年目のお助けマンが輝いた。

◆アイブラック兄弟が夢を届けた! 首位阪神が3点ビハインドの8回、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)による2者連続弾で超満員の虎党を沸かせた。高校球児に明け渡していた甲子園に1カ月ぶりに帰還しての伝統の一戦。惜しくも1点届かず2連敗となったが、佐藤輝は2戦連発の34号で、負けても強い虎を体現した。優勝マジックは11のままで最短Vは9月5日。30日こそ甲子園に1カ月ぶり、歓喜の六甲おろしを響かせたい。3、4番の連続アーチに、聖地が沸き返った。森下がかっ飛ばした左越えソロへの大歓声が鳴りやんだ直後。佐藤輝の打球も左翼スタンドに飛び込んだ。「よかったです」。約1カ月ぶりに帰ってきた甲子園のスタンドを黄色く染めたファンは歓喜。腹の底から出した大歓声は、圧を感じるような音量でこだました。森下のソロで2点差に迫った直後の8回1死。巨人大勢の低め154キロ直球を、逆らわずに捉えた。高々と上がった打球は、甲子園特有の「浜風」に乗って左翼方向へ伸びた。2戦連発の34号ソロ。森下とのアイブラック兄弟による2者連続弾は今季2度目、アベック弾は6度目だ。今季5戦全勝だった不敗神話は途絶えたが、主軸コンビが負けても強い虎を体現した。チームは夏の長期ロード8カード22試合で14勝7敗1分けの好成績。初日の8月1日に36で再点灯させた優勝マジックを、11まで減らしてホームに帰ってきた。佐藤輝はロード期間も7本塁打を量産。前夜のロード最終DeNA戦でも先制2ランを放つなど、敗戦の中で気を吐いた。シーズン41本ペースで、82打点とともにリーグトップを独走する勢いは止まらない。8月の8本塁打は5年目で月間自己最多タイ。昨年も8月に月間最多の6本塁打を放っており、夏場に強い姿も頼もしい。ただ、前戦までの7本はすべて中堅から右翼方向への引っ張りだった。左翼方向へのアーチは5月1日中日戦以来約4カ月ぶり。「いいんじゃないですか」。昨年11月の秋季キャンプでも取り組み、オフから強く意識してきた逆方向への1発は、状態を上げているバロメータだ。チームは今季甲子園で最後となる「伝統の一戦」の初戦を落とし、2連敗で優勝マジック11のまま。最短優勝は9月5日に伸びた。藤川監督は「悔しいですね」と正直に明かし「明日またしっかりと頑張るというところですね」と打線の粘りに手応えを感じながら前を向いた。この日は得点時に六甲おろしが3度合唱された。30日こそ甲子園で1カ月ぶりとなる勝利の凱歌を歌いたい。【塚本光】

◆阪神近本光司外野手(30)が5打席連続無安打で、30打席連続無安打と自己ワーストを更新した。1番中堅で2試合ぶりに先発。5回の大竹の同点打のあと、なお1死満塁と続いた絶好機で痛烈なライナーを放つも、二塁吉川の好捕で併殺に。1点を追った9回は中堅に抜けるかに見えた打球を遊撃泉口にさばかれ、最後の打者になった。「ヒットになるかならないかしかないので。ヒットになってくれたらうれしいですけど。勝つか負けるかなんで」と悔しげだった。

◆この男のバットには全てをひっくり返しそうな魔力がある。阪神森下翔太外野手(25)が希望の19号アーチをかけた。ベースを悠然と回る背番号1に満員札止め、4万2642人で膨れ上がった甲子園から大きな歓声が降り注いだ。「やっぱりホームですから。ファンの人たちも盛り上がっていますしね。甲子園なので広いですけど、終盤に点を取れたのは明日につながると思います」1-4の8回。巨人の投手は大勢だ。さすがに今日は無理か...。約1カ月ぶりに帰ってきた甲子園だったが、完敗ムードが漂っていた。だが、森下は違った。カウント2-2から、高めに浮いてきたスライダーをどんぴしゃりのタイミングでしばき上げた。白球は浜風にも乗って、120メートル先の左翼席へと吸い込まれた。「相手は大勢さん。じっくり引きつけて見るというよりは、真っすぐのタイミングで打ちにいかないといけない。4打席目に今までの反省も踏まえて自分の中で修正したので」。失投を逃さず、仕留めた。甲子園は息を吹き返し、ボルテージが急上昇。その熱狂のまま、4番の佐藤輝が続けざまの34号を打つのだから、たまらない。1カ月近く待たせた虎党に夢の時間をプレゼント。惜しくもあと1点届かなかったが、眼下の敵・巨人に首位独走チームの強さを示す攻撃となった。19号は佐藤輝に続くリーグ2位。長距離打者のノルマでもある初の20発にも王手をかけた。打点も72に増やし、10差で1位の佐藤輝を追いかける。「相手の勝ちパターンの投手から1本打てたけど、次はそう、うまくいかないと思う。そこも踏まえて、ちゃんと自分のスイングができるように準備したいです」と緩めなかった。少し鳴りをひそめていた森下のバット。優勝への最終コーナーに入り、改めて存在感をぐっと高めた。【柏原誠】

◆勝ち頭がチームの連敗を4で止めた。巨人山崎伊織投手(26)が首位を独走する阪神打線を封じた。15日の同戦以来、中13日の1軍マウンドで6回5安打1失点の好投。自身3年連続&自己最多に並ぶ2桁10勝をマークした。打線も4回に岸田行倫捕手(28)が先制打、一時同点とされるも6回にトレイ・キャベッジ外野手(28)が3点適時二塁打で突き放した。主砲の岡本和真内野手(29)も3安打猛打賞と反攻体勢が整ってきた。山崎が感情を爆発させた。登板最終回の6回1死二塁。4番佐藤輝を148キロ直球で見逃し三振に仕留めると、続く5番大山は136キロカットボールで空振り三振。マウンド上でガッツポーズを決め「カットボールが今日は有効的に使えていた。思ってる軌道から曲がったり、思ったコースに投げれるボールが結構あったので、良かったかな」とうなずいた。テンポ良くイニングを進めた。序盤から強気の投球で阪神打線を翻弄(ほんろう)。150キロ超えの直球を投げ込んだかと思えば、80キロ台のスローカーブでかわすなど、緩急自在の投球で凡打の山を築いた。同点に追いつかれ、なお5回1死満塁の場面では、近本のライナー性の打球を二塁手・吉川が横っ跳び。飛び出していた二塁走者もアウトにしてダブルプレーとなり「反省することはすごく多いけど、尚輝さんのゲッツーだったりと、助けられながらだった」と感謝した。今年の山崎はひと味違う。昨季は前半戦は7勝2敗、防御率1・67と好成績も後半戦は3勝4敗、防御率5・44。夏場の大失速を「ちょっと腕が下がってきちゃってるとか、床(地面)の力が使えてないとか、いろいろあった」と反省しながら改善点を確認した。「体のベース、基準をちょっと上げることで、そこに対応していけるかな」とオフには徹底的な走り込みを敢行。今年1月の自主トレ公開の際には「今年は(例年より)走ってると思います」と自信をのぞかせていた。3年連続で大台に到達した。23、24年はいずれもレギュラーシーズン最終戦で10勝目を挙げただけに「少しホッとしています。例年より早いと思いますし」と安堵(あんど)した。プロ5年目、兵庫県明石市出身で、地元といえる甲子園では自身8登板目にして初勝利の"おまけ"までついてきた。だが、ここで満足するつもりはない。「ここからは自分が知らない1勝になってくる。気を抜かずに明日からトレーニングを頑張りたい」。リフレッシュを経て帰ってきた"無双の伊織"がシーズンを駆け抜ける。【水谷京裕】巨人マルティネス(9回に中13日で登板し、3者凡退で35セーブ目)「ちょっと間隔空いたので最初のアウトを取るためにも球速は気にせず、ボールを低く集めるという思いで投げてました」

◆阪神大竹耕太郎投手(30)がアクシデントに見舞われる不運もあり、今季3敗目を喫した。1-1同点の6回。5番岸田に四球を与え、1死満塁を招いた直後だった。安藤投手チーフコーチがマウンドに向かい、そのままベンチへ。軸となる左足のふくらはぎがつっていた。治療で一時ベンチに戻ったがそのまま交代となり、くちびるをかんだ。「結果的にマウンドを降りてしまって、それでチームも負けたので。そのへんはプロ野球選手として、責任を果たしていない」直後、2番手ドリスが6番キャベッジに右中間フェンス直撃二塁打を浴びた。走者一掃の一打で、一挙3失点。出塁を許した大竹に失点がつき、6回途中5安打4失点となった。投打に躍動を見せていたが、暗転の1イニングとなった。直前の5回の攻撃では、1点を追う1死満塁の場面で打席へ。好投を続けていた巨人先発山崎の初球146キロ直球をとらえ、会心の一時同点タイムリー。野手顔負け、登板試合で3試合連続安打の打力を発揮した。患部の状態については「つっただけ。肉離れしたわけではないので」と軽傷を強調。それでも、6月21日のソフトバンク戦でも、指がつるアクシデントに見舞われていた左腕は悔しさを隠せない。「できる対策というか、そうならないように考えてやっていかないといけない。ふくらはぎを試合中につるのも野球人生であまりない。指の時もそうでしたけど。今年に限って2回もあるのは考えないといけない」。反省を次回につなげる。【波部俊之介】

◆巨人が首位阪神に勝利し連敗を「4」で止めた。トレイ・キャベッジ外野手(28)が勝利を呼び込んだ。同点で迎えた6回1死満塁、右翼フェンス直撃の3点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。「結果にとらわれず、プロセスを信頼して全力を尽くすことで状態が上がってきた」と復調をアピールした。一方で、阿部慎之助監督(46)は三塁を目指さなかったことに対しては苦言を呈した。「ホームラン入らなくて悔しがっていただけなんで。それがどうかなって。次のリチャードで1点入っていたかもしれないし、5対1と4対1は全然違いますから。細かいですけど、(キャベッジは)そういうのも結構多いんでね。こちらの指摘の仕方も、もっと"僕風"に怒鳴った方がいいのかなと。日本の野球をなめるなって言ってね。米国の野球を僕はなめているわけじゃないんだけど、そういう細かいこともしっかりできないと日本では成功しないよっていうのはね。今日は勝ったんで、言ってあげたいですけどね」。評価と同時に反省も促した。

◆阪神の門別啓人投手(21)が1軍の試合前練習に合流した。門別の1軍は11日に抹消されて以来今季5度目。前回の抹消からファームでは2試合に先発して1勝0敗だった。先発投手陣とともに球場入りして練習を行ったため、先発要員での合流とみられる。1軍で先発すれば6月4日の日本ハム戦(エスコン)以来となる。

◆巨人・泉圭輔投手(28)が甲子園球場入りし、1軍に合流した。出場選手登録されれば4月16日に抹消されて以来、約4カ月ぶりの昇格となる。移籍2年目の右腕は今季、開幕1軍入りを果たすも中継ぎで5試合に登板して防御率7・94。4月中旬に登録抹消された。ファームでは故障班での調整もあり、6月に3軍戦で実戦復帰。直近は2軍での登板が続いていた。

◆阪神のジョン・デュプランティエ投手(31)が1軍の試合前練習に合流した。当初19日の中日戦(京セラ)に先発が見込まれていたものの、下肢の張りにより18日に出場選手登録を抹消されていた。前回登板の9日のヤクルト戦(京セラ)では、5回3安打2失点(自責1)だった。

◆阪神の試合前打撃練習で使用するケージの後方に、テントが設置された。グラウンドに現れたのは球団のペットマークがあしらわれた黄色のテント。避暑を目的とするもので、他球団でも屋外球場を本拠地とするDeNAとヤクルトがすでに導入している。阪神は高校野球の開催で約1カ月間、甲子園を明け渡し、ようやくロードを終えて帰還。暑さが残る中で〝新アイテム〟を導入。早速、ケージ内で打つ順番を待つ選手らがテント内に置かれた椅子に座るなど、活用していた。

◆阪神が伊原陵人投手(25)を抹消した。伊原は28日のDeNA戦(横浜)で先発するも、2被弾を浴びるなど5回3失点で7敗目。自身6連敗を喫していた。試合後に藤川球児監督(45)は「1年目ですからね。走り続けて、まず最後まで、1年目に故障なく乗り切ることじゃないですかね」とコメントを残していた。練習には先発陣とともにグラウンドに姿を見せ、ジョギングなどで汗を流した。代わって巨人戦に先発する大竹耕太郎投手(30)が登録された。

◆阪神の先発は7勝目を目指す大竹耕太郎投手(30)。28日にスタメンを外れた近本光司外野手(30)は「1番・中堅」で復帰した。また石井大智投手(28)もベンチ入りメンバーに入り、湯浅京己投手(26)が外れた。

◆30日の23回戦に中7日で先発する阪神・高橋遥人投手(29)はショートダッシュなど軽めの調整を行った。前回登板の22日のヤクルト戦(神宮)は勝敗はつかなかったが、6回1失点11奪三振の好投と好調をキープ。巨人とは今季初対戦で「大きいのを打てる人が何人かいるんで、そこまでにランナー貯めて、その人たちが返すイメージなので、打線にしないように」と警戒心を強めた。ファームでリハビリ中にキャッチボールなどを共にしてきた早川太貴投手(25)が27日のDeNA戦(横浜)で初先発勝利。「与えられたところで一発でああいうピッチングができるのは、すごい」と刺激を受けた。

◆前回登板で約3カ月ぶりの白星を挙げた巨人・井上温大投手が、30日の阪神戦(甲子園)に先発する。左腕は「今までと変わって、少し明るく1週間を過ごすことができました」と充実の表情を見せた。しかし、相手は16日に東京ドームで3回3失点を喫した阪神。「やり返せるように頑張りたい。先頭を抑えることで大量得点につながりづらくなる。集中したい」と口元を引き締めた。

◆巨人・田中将大投手(36)が、出場選手登録を抹消された。阿部慎之助監督(46)は「一回(ローテーションを)飛ばして、どこかでまた(先発の)チャンスあるから、投げさせるからと言って落とした」と2軍で再調整させることを明かした。昨オフに楽天から加入した右腕は、史上4人目となる日米通算200勝をかけて28日の広島戦(マツダ)に中6日で先発したが、味方の失策が絡んで2回6安打5失点(自責点4)でKO。今季2敗目(2勝)を喫し、「悔しい結果に終わりました。相手のバランスを崩しきれなかった」と振り返っていた。先発ローテは赤星が不振、グリフィン、西舘が離脱している。阿部監督は右膝痛でファーム調整中のグリフィンの復帰時期に言及し、「早くても9月の2週目以降じゃないかな。(2軍で)ちゃんと投げさせてから」と見通しを明かした。(谷川直之)

◆球団創設90周年の8月度特別企画として「タイガースOBによるファーストピッチセレモニー」が行われ、佐野仙好(74)、久慈照嘉(56)、浜中治(47)、関本賢太郎(47)、前田大和(37)の5氏が登場した。それぞれが当時の背番号のユニホームでマウンドに上がると、球場は大きな歓声に包まれた。捕手役のタイガースアカデミーの子供たちに向かって、5人同時に投じた。1985年に球団初の日本一に貢献した佐野氏は「うちの孫たちは僕のユニホーム姿を一回も甲子園で見たことがないので、いい思い出ができたんじゃないかな」と喜びを口にし、今季のチームについて「ベテランと若手がうまく一緒にやっている感じがある。みんな競争意識で上を目指してやっている」と評した。浜中氏は「いつ(優勝が)決まるかはわからないですけど、とりあえずけがだけはしないように。2年ぶりの胴上げを見られるように、僕らも応援したい」とエール。関本氏も「戦い方を選手たちはわかっている。僕らは応援するだけ。楽しみにしています」と期待を込めた。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が読売テレビの中継で解説を務めた。一回に森下翔太外野手(25)が打席に入ると「右肘が上がり過ぎ、張り過ぎ。強く振ろうという意識が強過ぎる。力が入り過ぎ」と、打撃フォームについて指摘した。森下は空振り三振に倒れた。

◆先発した阪神の大竹耕太郎投手(30)が四回に先制点を献上した。12日の広島戦(マツダ)以来、中16日で臨んだ大竹は三回まで無安打とテンポのいいピッチングを見せていたが、四回にクリーンアップにつかまった。泉口、岡本に連打を浴びて1死一、二塁のピンチを招く。5番・岸田に甘く入った直球を中前へはじき返され、先制を許した。続くキャベッジは左飛、リチャードは見逃し三振に斬り、なんとか最少失点で切り抜けた。

◆後輩たちが躍動した聖地で戦う。今夏の甲子園大会で初優勝を飾った沖縄尚学OBの巨人・リチャードが「7番・一塁」で先発。二回の第1打席は大竹の前に緩急をつけられ、118キロのチェンジアップに空振り三振を喫した。甲子園大会は23日に決勝が行われ、沖縄尚学が日大三を3-1で下して幕を閉じた。高校野球終了後、この日初めて甲子園球場でプロ野球が開催された。母校にジャージーを寄付したというリチャードは快進撃に「初優勝おめでとうございます! 沖縄よりも暑い夏、本当にお疲れさまでした。皆さんのプレーに沢山の勇気と感動をもらいました」と喜びを語っていた。5月にソフトバンクからトレードで加入し、試合前時点で51試合に出場。打率・188ながら、8本塁打と持ち前のパワーを発揮している。東京ドームでは左翼スタンド後方上部の看板に直撃する、飛距離147メートルの特大弾。ビッグボードホームラン賞の100万円を獲得した。チームは試合前時点で首位阪神に15ゲーム差をつけられている状況。2位ではあるが、5位の中日まで混戦模様となってきた。シーズンも残り30試合を切る中、一つでも上の順位を目指して走りきる。(原田優介)

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が読売テレビの中継で解説を務めた。0―1の五回無死一塁で、タイムを取って三塁ベースコーチの田中内野守備走塁コーチがサインを出し直すと、手の内を隠すようにと、助言した。「(打者の)好きにさせたらいい。この試合で作戦を見せて勝つよりもね。(巨人と)CSで当たるかもわからない。それは取っておいた方がいい。何もしなくていい」無死一塁から熊谷が左前打で好機を広げると、1死満塁から大竹の中前適時打で追い付いた。岡田顧問は「だまし打ち。打つ気はない、という感じでね。そういう選手ですよ」と、初球を捉えた早大の後輩の打撃をたたえた。

◆阪神が大竹耕太郎投手(30)の適時打で試合を振り出しに戻した。四回に3連打で1点を失ったが、五回。先頭の大山が投手強襲の安打で出塁すると、熊谷も安打で続く。1死後、高寺も四球を選んで1死満塁と絶好の得点機を作った。ここでネクストバッターサークルで準備させていた豊田を下げて、投手の大竹がそのまま打席へ。すると巨人・山崎の初球を逃さず、中前に弾む適時打を放ち、自らのバットで1-1の同点とした。なおも1死満塁と勝ち越しのチャンスだったが、近本のとらえたライナーは二塁・吉川に好捕され、二塁走者も飛び出してゲッツーに。近本は自己ワーストを更新し続ける28打席無安打と、なかなか泥沼を抜け出せずにいる。

◆巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が同点の六回、走者一掃の3点二塁打を放った。「6番・左翼」で先発した左打者は1-1の六回1死満塁、代わったばかりの阪神・ドリスのツーシームを振り抜き、もう少しでスタンドインの右中間フェンス直撃となる3点二塁打とした。二回には阪神・大竹から左手首付近に死球を受けていたがるそぶりを見せていたが、心配無用を証明する豪快な打撃を披露した。チームにとって、最後に勝利した23日のDeNA戦(東京ドーム)以来の4得点目を刻んだ。

◆阪神が六回、一挙3点を失った。先発の大竹が自らの適時打で1-1の同点となった直後の守りだった。1死から泉口、岡本に連打を浴び、四回に適時打を許していた岸田をフルカウントからの四球で歩かせてしまう。このタイミングで捕手の坂本がベンチへ合図を出すと、安藤投手チーフコーチとトレーナーがマウンドへ。すぐに大竹はベンチに引き揚げたあとそのまま交代を告げられ、六回途中85球での降板となった。緊急でバトンを受けたのはドリス。いきなりキャベッジに右中間フェンスに直撃する走者一掃の二塁打を浴び、1-4と勝ち越しを許してしまった。

◆巨人・山崎伊織投手(26)が先発し、6回5安打1失点。3年連続2桁勝利となる、10勝目の権利を持ってマウンドを降りた。1-0の五回1死満塁から、投手の大竹に中前同点打を浴びたが、最少失点で切り抜けた。直後の攻撃でキャベッジが走者一掃の勝ち越し3点二塁打を放ち、援護をもらった。8月15日の阪神戦(東京ドーム)で4回4失点を喫し、登録抹消となった。1軍に帯同しながら、一度登板間隔を空けて調整。14日ぶりのマウンドで好投を披露した。

◆阪神の小野寺暖外野手(27)が代打で出場し、今季初打席で安打を放った。1-4の七回、1死から坂本誠志郎捕手(31)が安打で出塁し、1死一塁から代打で小野寺に今季初めての出番が巡ってきた。巨人の3番手・中川のシュートを鋭くはじき返し、三塁手のグラブをはじく強襲安打に。なかなか出番がなかった伏兵の安打に、甲子園球場は大歓声に包まれた。小野寺の安打で1死一、二塁とチャンスを拡大したが、この後は代打・中川勇斗捕手(21)が中飛、近本光司外野手(30)も29打席連続無安打となる左飛に倒れて無得点に終わった。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が3点リードの八回、先頭でネルソンから左中間を深々と破る二塁打を放ち、4打数3安打とした。今季4度目、左肘損傷から復帰した8月16日以降では初の猛打賞をマーク。不動の4番は四回、六回にも痛烈な左前打を放ち、広島との前カードでわずか1安打だったうっ憤を晴らした。

◆阪神の森下翔太外野手(25)、佐藤輝明内野手(26)の2者連続本塁打で1点差に詰め寄った。1-4と3点ビハインドの八回、巨人は勝ちパターンの大勢をマウンドに送る。先頭の中野は遊直に倒れたが、森下が高めの変化球を逃さなかった。打った瞬間にスタンドインを確信する、左翼席への19号ソロとなった。3番が打てば、4番も続く。佐藤輝は4球目の直球をとらえ、逆方向の左中間スタンドに飛び込む34号ソロ。ロードを終えて甲子園に戻った初戦で2人の主砲のアベック弾が飛び出し、1点差で九回に入った。

◆阪神は3ー4で巨人に敗戦。約1カ月ぶりの甲子園でのゲームを白星で飾れず、マジックは11のままとなった。先発した大竹耕太郎投手(30)は6回途中4失点。三回まで無安打とテンポよくアウトを積み重ねたが、四回だった。1死から連打を浴び、5番・岸田に適時打を放たれ先制点を献上。自身の適時打で追いついた直後の1―1の六回、連打と四球で1死満塁を背負うと、なんらかのアクシデントにより緊急降板。代わったラファエル・ドリス投手(37)が走者一掃の適時二塁打を浴びた。打線は1―4の八回に森下翔太外野手(25)の19号ソロと佐藤輝明内野手(26)の34号ソロが飛び出し、1点差に詰め寄るも、あと一歩及ばず。近本光司外野手(30)は5打席凡退で、自己ワーストを更新する30打席連続無安打。3度得点圏で打席が回るも快音は響かなかった。

◆阪神は7月31日広島戦以来の甲子園で、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)が通算3度目の連続本塁打を記録したが、巨人に競り負けた。五回に同点中前打を放った大竹耕太郎投手(30)が六回1死一、二塁で四球を与え、何らかのアクシデントで降板。2番手ラファエル・ドリス投手(37)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に右翼フェンス直撃の3点二塁打を浴びた。八回は森下が23日ヤクルト戦(神宮)以来、26打席ぶりの19号ソロ、佐藤輝が2戦連続の34号本塁打を、いずれも左翼席に運んだが、今季最多観衆で〝MSアベック弾連勝〟は「5」で止まった。自身2連敗で3敗目(6勝)の大竹は2024年5月29日の日本ハム戦以来の甲子園黒星で連勝は「8」でストップ。「1番・中堅」で2試合ぶりスタメンの近本光司外野手(30)は5打数無安打で、自己ワーストをさらに更新する30席連続無安打となった。チームは8月7、8日以来の2連敗(成績=71勝44敗3分、観衆=4万2642人)。

◆巨人は、先発の山﨑伊織投手(26)が6回1失点の好投で3年連続2桁となる10勝目(3敗)を挙げた。打線は1-1で迎えた六回、1死満塁のチャンスでキャベッジが走者一掃の二塁打を放ち右腕を援護した。以下、山崎のヒーローインタビュー。--中13日、調整期間を経てのマウンド「前投げた時にすごい不甲斐ないピッチングだったんで、時間ももらえましたし、3連戦の初戦ですし、1個目勝ったら流れも来ると思ったので、絶対に勝ちたいという気持ちで投げました」--投球を振り返って「反省する所はすごい多いんですけど、イズ(泉口友汰)のプレーだったり、(吉川)尚輝さんのゲッツーだったり、助けられながらなんですけど、ああいった良いプレーの後にフォアボールを出してしまいましたし、相手のピッチャーにタイムリーを打たれたり、もっともっとしっかりとするべきことはあるかなと思います」--3年連続の2桁勝利「いつも最終戦になってたんで、少しほっとしてます。ここからが自分の知らない11勝目になってくるので、気は抜かずに明日からもしっかりとトレーニングをして、最後まで頑張りたいと思います」--甲子園で自身初勝利「プロ5年目なんですけど、甲子園は一回も勝てたことがなかったんで、これからも続けれるように頑張っていきたいと思います」--明日以降の試合に向けて「明日からも全員全力で戦うので、応援の方よろしくお願いします」

◆巨人が連敗を4で止めた。山崎が6回1失点と粘って3年連続の10勝目。1―1と追い付かれた直後の六回、1死満塁でキャベッジが走者一掃の二塁打を放った。阪神は八回に森下、佐藤輝の連続本塁打で追い上げたが、届かなかった。

◆阪神は7月31日広島戦以来の甲子園で、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)が通算3度目の連続本塁打を記録したが、巨人に競り負けた。五回に同点中前打を放った大竹耕太郎投手(30)が六回1死一、二塁で四球を与え、何らかのアクシデントで降板。2番手ラファエル・ドリス投手(37)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に右翼フェンス直撃の3点二塁打を浴びた。八回は森下が23日ヤクルト戦(神宮)以来、26打席ぶりの19号ソロ、佐藤輝が2戦連続の34号本塁打を、いずれも左翼席に運んだが、今季最多観衆で〝MSアベック弾連勝〟は「5」で止まった。自身2連敗で3敗目(6勝)の大竹は2024年5月29日の日本ハム戦以来の甲子園黒星で連勝は「8」でストップ。「1番・中堅」で2試合ぶりスタメンの近本光司外野手(30)は5打数無安打で、自己ワーストをさらに更新する30席連続無安打となった。優勝マジックは「11」のまま。

◆阪神は7月31日広島戦以来の甲子園で、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)が通算3度目の連続本塁打を記録したが、巨人に競り負けた。五回に同点中前打を放った大竹耕太郎投手(30)が六回1死一、二塁で四球を与え、何らかのアクシデントで降板。2番手ラファエル・ドリス投手(37)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に右翼フェンス直撃の3点二塁打を浴びた。八回は森下が23日ヤクルト戦(神宮)以来、26打席ぶりの19号ソロ、佐藤輝が2戦連続の34号本塁打を、いずれも左翼席に運んだが、今季最多観衆で〝MSアベック弾連勝〟は「5」で止まった。自身2連敗で3敗目(6勝)の大竹は2024年5月29日の日本ハム戦以来の甲子園黒星で連勝は「8」でストップ。「1番・中堅」で2試合ぶりスタメンの近本光司外野手(30)は5打数無安打で、自己ワーストをさらに更新する30席連続無安打となった。チームは8月7、8日以来の2連敗。

◆巨人は連敗を4で止めた。阿部慎之助監督(46)は1-1の六回に決勝の3点二塁打を放ったトレイ・キャベッジ外野手(28)をほめつつ、走塁について反省を促した。「すごく大きな3点でした。そのあとの走塁がね。細かいことなんですけど、取れる1点だったかもしれないですし。勝ったからいい反省をしてもらいたいなと思います」1死満塁で右中間フェンス直撃の勝ち越し3点二塁打を放ったキャベッジだったが、ボールが跳ね返って転々とした中で三塁に向かわず二塁打に。阿部監督ら首脳陣はその瞬間もベンチから険しい表情でキャベッジに指摘していた。その意図について「いけるところはやっぱりいってほしい。ホームランにならなくて二塁ベースで悔しがっていたように見えた。(スコアが)5-1と4-1は全然違うから。けっこうそういうのが多いので。アメリカの野球をなめているわけではないけど、日本の野球をなめるなってね。こういう細かいこともできないと日本では成功しないよと言ってあげたいですけどね」と熱く語った。勝った試合にも反省点はあるという指揮官のメッセージだった。

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は30打席連続無安打の阪神・近本光司外野手(30)に言及した。正直に言えば、この時期に近本が不調でも優勝に向けて、大きなマイナスにはならない。言い方はよくないが「調子を落としたのが、この時期でよかった」ぐらいの受け止め方をしている。ただし近本という打者は、常に3割を軽くクリアする打者でいてほしい。投高打低の今季なら、3割には届かなくても首位打者争いはしていてもらいたい。打撃内容で気になるのは、引っかけた感じの内野ゴロが増えてしまっている。この日でいえば、三回2死二塁での二ゴロが象徴的だ。七回2死一、二塁の好機で左飛に倒れたが、この打席も甘い球は2球ほどあった。好調な近本なら間違いなく仕留めていた球だった。近本クラスの打者になれば、本人は一番分かっていると思う。私の経験からアドバイスを送るなら、「とにかく逆方向」だ。内角に来れば引っ張って、外角なら流してーという指示を出すコーチがする。簡単に言うが、これは意外に難しい。それができるなら調子は落ちない。徹することが大事。外角は流すのはもちろんだが内角に来ても、少々、強引になっても逆方向を狙ってもらいたい。好調時の近本は、そういう打席が多いと思う。現在の不調の原因も、本人にしか分からない部分もあるだろう。だから出続けるのも1つの解決策だが、思い切ってリフレッシュ休養するのも効果があるかもしれない。今のチーム状態だから、近本が休んでも、影響は少ないし、来るべきポストシーズンに備えて、一番大事な時期に絶好調になるための「休養」はあってもいい。ベストの選択で復調してもらいたい。

◆阪神は7月31日広島戦以来の甲子園で、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)が通算3度目の連続本塁打を記録したが、巨人に競り負けた。五回に同点中前打を放った大竹耕太郎投手(30)が六回1死一、二塁で四球を与え、何らかのアクシデントで降板。2番手ラファエル・ドリス投手(37)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に右翼フェンス直撃の3点二塁打を浴びた。試合後の大竹は指を気にしていた? との問いに「違います。指じゃないです」とコメント。足か? と聞かれ「つっただけです。軸足(左足)です」と話した。

◆26日に昇格した阪神・小野寺暖外野手(28)が今季初打席で安打を放った。1―4の七回1死一塁で代打で登場。3番手・中川のシュートを弾き返し、三塁強襲内野安打をマークした。「長い間ファームにいたので、ここまで悔しいシーズンだった。(優勝目前の)一番大事なところで存在感を出せるように頑張ります」と力強く誓った。

◆阪神ラファエル・ドリス投手(37)が痛恨の決勝点を許した。1―1の六回1死満塁、大竹耕太郎投手(30)のアクシデントで緊急登板。キャベッジに右中間フェンス直撃の3点二塁打を浴びた。阪神復帰後、初の回途中マウンドで「常に準備しておかなければいけない場所がブルペン。色々なことが起こりえる中で『自分のできることを(やる)』と思って登板した」と言葉を絞り出した。

◆2試合ぶりにスタメンに復帰した阪神・近本光司外野手(30)は5打席ノーヒットで自己ワーストを更新する30打席連続無安打となった。同点に追いついた五回1死満塁では山崎のフォークボールを捉えたが、二塁手・吉川が飛びついてキャッチ。二走が戻れずに併殺となり、ツキまでも見放された。三回2死二塁、七回2死一、二塁の得点機でも凡退し、打率は・277でリーグ6位に。「ヒットになるか、ならないかしかないので。ヒットになってくれたらうれしいですけど。勝つか負けるかなんで」と話した。

◆「6番・遊撃」で出場した阪神・熊谷敬宥内野手(29)が今季5度目のマルチ安打で気を吐いた。二回に中前へ、五回には左前へ安打を運んだ。「打席では必死に食らいつく気持ちを持っている。6番はチャンスで回ってくるので、そこで一本打てるように心がけている」。19日の中日戦(京セラ)から出場8試合連続安打と好調。「ヒットが出ていることはいいこと。継続していきたい」と力を込めた。

◆阪神は巨人に3―4で敗れた。3点を追う八回に森下翔太外野手(25)が19号ソロをほうり込めば、佐藤輝明内野手(26)が34号ソロで続いて意地を示した。通算9度目のアベック弾で、夏の長期ロードを終えて29日ぶりに戻ってきた甲子園を沸かせた。8月2度目の連敗で優勝へのマジックナンバーは11のままとなったが、きょうこそは本拠地で2年ぶりVへのカウントダウンに突入する。久しぶりに〝庭〟に立った2人の大砲が、帰還を告げるアーチを夜空にかけた。夏の長期ロードを終えて甲子園に戻ってきた虎戦士を、今季最多4万2642人の観衆が出迎える。歓声に応えるように、ビハインドの終盤に森下、佐藤輝が2者連続本塁打。衝撃の連弾で意地を見せ、森下は敗戦の中でも前を向いた。「甲子園は広いし、風もあるのでなかなか点は取りづらいですけど、その中で終盤粘れたのは、あしたにつながるかなと思います」7月31日以来、29日ぶりに甲子園に戻って臨んだ2位巨人との直接対決。序盤に1点を取り合うも、六回に一挙3点を奪われて1―4で終盤へ。相手は今季リーグ最多ホールドを誇るセットアッパー・大勢がマウンドに上がる。盤石な継投に入ったかと思えたが、左右の大砲が〝二矢〟を報いた。1死から森下が打席へ。ここまで3打席ヒットがなかったが、カウント2―2から浮いたスライダーに反応した。「大勢さんは真っすぐも速いですし、球をゆっくり引きつけて見るよりは、真っすぐのタイミングで打ちにいかないと。たまたまそれがいい結果になった」打った瞬間にスタンドインを確信した19号ソロは、左翼席中段への特大弾。7月15日以来となる甲子園での一発で、反撃ののろしを上げた。触発されたかのように、4番の兄貴分も負けじとアーチで続いた。佐藤輝も、追い込まれながら154キロ直球をジャストミート。甲子園での打ち方を熟知する大砲が、風にも乗せて軽々と左中間スタンド最深部に34号ソロをたたき込んだ。本塁打、打点の2冠を誇るキングはシーズン41・2本ペースとすると、逆方向の一発について「よかったんじゃないですか」と言葉少なに振り返った。

◆得意のマウンドで淡々と投げていた中、阪神・大竹耕太郎投手(30)がアクシデントに見舞われた。六回に満塁のピンチを背負った場面で安藤投手チーフコーチとともにトレーナーがベンチを飛び出すと、手当てのためにベンチへ。そのまま戦場に戻ることなく、無念の降板となった。「結果的にこうやってマウンドを降りてしまった。それでチームが負けたということなので、そのあたりはプロ野球選手として責任を果たしていないので」試合後、左腕は左ふくらはぎがつったことが降板の理由だったと明かした。緩急を駆使し、四回に3連打で先制点を献上するも、五回には自ら中前適時打を放って一時同点とした。しかし、六回は連打と四球で1死満塁としたところで、左足が悲鳴をあげた。代わったドリスがキャベッジに走者一掃の二塁打を打たれ、これが決勝点。反撃も及ばず、夏の長期ロード明けの甲子園初戦を勝利で飾れなかった。大竹は、甲子園では昨年7月10日のヤクルト戦から8連勝中とこの本拠地のマウンドを得意にしてきたが、その連勝もここで止まった。今季は6月21日のソフトバンク戦でも指をつって緊急降板した。左腕なりに再発防止に向けて対策も行ってきたが「今年に限っては2回もそういうことがあるということは、ちょっと考えないといけないかな」と唇をかんだ。「こうやって投げられなくなって代わるということが一番、チームにも迷惑だし、自分としても、そういう選手は使いにくいと思う。そうならないようにやっていくしかないと思います」クラブハウスへは自らの足で歩いて引き揚げた。5回?で5安打4失点の悔しさは、次回の全快ピッチングで晴らす。(須藤佳裕)

◆大台到達!! 巨人・山崎伊織投手(26)が29日、阪神22回戦(甲子園)で6回5安打1失点の好投で10勝目(3敗)をマーク。3年連続2桁勝利を達成した。一昨年、昨年はシーズン最終戦でつかんだシーズン10勝目をクリア。出場選手登録抹消を経た14日ぶりの1軍マウンドで、首位・阪神の打線を封じ、チームの連敗を4で止めた。勝利の瞬間まで、祈るようにベンチから戦況を見つめる。山崎は自己最多に並ぶ10勝目を手にし、表情がようやく緩んだ。プロ5年目の通算7登板目で甲子園初勝利を挙げ、3年連続2桁勝利をクリアした。「(10勝は)いつもいつも最終戦になっていたのでホッとしています。3連戦の初戦で勝てば流れもくると思うので、絶対に勝ちたい気持ちで投げました」前回15日の阪神戦(東京ドーム)で4回4失点を喫して登録抹消。14日ぶりのマウンドに立った。途中に3日間設けられた自由時間で気持ちをリフレッシュ。「今年自分が投げている映像を全部見た」と技術的にも見直す有意義な時間を過ごした。これまでとは違う。例年、夏場に調子を落とす傾向がある右腕。昨年8月は4試合で防御率4・82、9月は3試合で同7・71だった。昨オフから、夏バテ対策を見据えてきた。体のボリュームアップと維持、投球動作に支障が出ないことを両立させるためのトレーニングに注力。お尻や太ももなど、肉体のベースとなる骨盤に近い部位を重点的に鍛えた。シーズン中は登板間の1週間のうち3、4日は必ずウエートトレーニング。中でも疲労が残る登板翌日に、最も負荷のかかるメニューに励む。量も昨季より増え、徹底した自己規律を守っている。チームは4-3で逃げ切り、連敗を4でストップ。チーム一番乗りで2桁勝利を達成した右腕に対し、阿部監督も「(10勝3敗で)貯金できるのがいい投手。自分が引っ張っていくという姿が見える」とたたえた。「ここからは自分が知らない(数字の)11勝になってくる。一個ずつ頑張りたい」と山崎。10勝は通過点とし、次はキャリアハイ更新を目指す。(原田優介)

◆巨人・山崎伊織投手(26)が29日、阪神22回戦(甲子園)で6回5安打1失点の好投で10勝目(3敗)をマーク。3年連続2桁勝利を達成した。一昨年、昨年はシーズン最終戦でつかんだシーズン10勝目をクリア。出場選手登録抹消を経た14日ぶりの1軍マウンドで、首位・阪神の打線を封じ、チームの連敗を4で止めた。同じ境遇を乗り越えた理解者が、山崎の快投を支えている。野球経験者で、同じトミー・ジョン手術を受けたことのある神田昌也トレーナーだ。山崎は「僕と感覚がすごく似ていて、神田さんと野球の話をするのがすごく好きなんです」と語る。試合で思うようなボールが投げられなかったとき。周りから「今日はよかったね」と自己評価に反する言葉をかけられることがあっても、神田氏は「あまりよくなかったんじゃない?」と本心を理解してくれるという。山崎が手術後のリハビリに励んでいた1年目、神田氏は故障班を担当していた。復帰への過程で、痛みと不安はついて回る。生じた痛みが問題ないものなのか、そうでないのか。神田氏は経験者だからこそ分かる感覚を山崎と共有し、マウンドへの復帰を後押ししていた。「故障班のときからお世話になっていて、悪いときの自分も見てくれている」と感謝を口にする山崎。今ではトレーニングメニューなどを相談することも多く、絶大な信頼を置いている。(巨人担当・原田優介)

◆八回に3番森下、4番佐藤輝の連続ホームランで1点差としたのに...惜しい~! というか、下位チームの中日、広島さんスマ~ン!! 阪神が勝っていれば2位巨人―5位中日まで4チームのゲーム差が『3』とさらにひしめき合う状況になっていたのに...。とくに中日さ~ん、八回にDeNAに追いつかれ、九回に3点を奪ったのに、その裏、竜の守護神・松山が石上にまさかのプロ1号2ランを許して1点差。なお1本出たら同点の冷や汗タラタラ試合を逃げ切ったのにゴメ~ン!!(えっ、ヤケに詳しい? 中日ファンか? 確かに...)さて、わが阪神ですが、たかだか2連敗しただけなのにとんでもない大敗ムードは何? ま、そのくらい今年の虎は強いってことなんだろうけど...。2連敗は深刻ではないけど、近本の30打席ノーヒットはさすがに気になるのだ。もちろんこのまま湿りっぱなしってことはないだろうけど、安打製造機の近本よ、この屈辱は何が何でも縦ジマのユニホームで2000本打って晴らさねばいかんやろ!! よってFA権は取得したけど阪神残留決定でいいですねー!!

◆タテジマが甲子園に戻ってきた。7月31日の広島戦以来。〝甲子園以外〟で22試合(雨天中止が1試合)を圧倒的に勝ちまくって、振り返ってみれば「Vロード」という感じか。「死のロード」と呼ばれていた時代。ビジター球場でコテンパンにやられてきたが、「死のロード」という言葉自体がもはや死語だ。苦しみ抜いて戻ってきた弱い時代の指揮官と、試合前の練習で雑談した思い出がよみがえる。「やっぱり甲子園はいいよなぁ。芝の匂いも『帰ってきたなぁ』と思わせてくれる」中村勝広、吉田義男という歴代の監督が同じようなセリフを口にしていた。その記憶には必ず「赤トンボ」が含まれていた。秋近しを教えてくれるのが、甲子園の赤トンボ。なぜか、白線の上にとまる。バックネットにも何匹もとまっていた。ところが-。昨日は一匹も見つけられなかった。どこを探してもトンボはいない。これも温暖化のせいか。そういえば、前監督・岡田彰布も「甲子園に戻ったら、トンボがいっぱい飛んでたのに、最近はおらんなぁ」とつぶやいていたもの。「昔は、この時期に甲子園に戻ると、次の監督は誰になるんや?とか、誰が戦力外になりそうや、な~んて話が飛び交ったなぁ。機を見るに敏なコーチの動きをよく見とけ!と先輩に教えられたりした」弱かった時代を知る大物OB・川藤幸三前OB会長の記憶はリアルすぎて...。でも、当時のトラ番記者はよくわかる。死のロードを終えて、甲子園に帰ると、そこから始まる地獄のストーブリーグ...。それ以上は書くのを控えたい。

◆この時期の「伝統の一戦」で期待するのは、し烈な首位争い...。大外れだったね。しかもこれだけゲーム差が離れると、両チームを対比しようにも、寂しさが募るだけ。阪神は五回、同点に追いついてなお1死満塁から、近本の二塁ライナーでゲッツーに終わりながら、チームにショックの色がない。むしろ余裕すら漂わせた。巨人は六回、同じく1死満塁から、キャベッジの3点二塁打で突き放しながら、いつひっくり返されるか、と不安を抱いているように見えた。実際、八回に大勢が2発を浴び、必死の逃げ切りとなったからね。いわば阪神は、リードされているときでも〝上から目線〟。かつての力関係とは逆に感じる。こうなったら巨人は、プレーオフの短期決戦をにらんで手を打つこと。例えば、先発・山崎の交代が早いこともあって、ケラーをはさんだら走者を出して降板と、ここでも冷や汗をかいている。そのときどきの好不調で起用するのではなく、勝利へのパターンを固めておくべきだよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
71443 0.617
(↓0.006)
M11
(-)
25403
(+3)
275
(+4)
74
(+2)
88
(-)
0.244
(-)
2.080
(↓0.01)
2
(-)
巨人
57583 0.496
(↑0.005)
14
(↑1)
25366
(+4)
354
(+3)
81
(-)
47
(-)
0.242
(-)
2.700
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
53595 0.473
(↓0.004)
16.5
(-)
26385
(+8)
376
(+9)
83
(+3)
58
(+1)
0.239
(-)
2.940
(↓0.04)
3
(1↑)
広島
53595 0.473
(↑0.005)
16.5
(↑1)
26367
(+4)
380
(+2)
61
(-)
52
(+1)
0.245
(-)
2.950
(↑0.01)
5
(-)
中日
53622 0.461
(↑0.005)
18
(↑1)
26325
(+9)
361
(+8)
67
(+3)
70
(+1)
0.229
(↑0.002)
2.820
(↓0.05)
6
(-)
ヤクルト
41666 0.383
(↓0.004)
26
(-)
30314
(+2)
451
(+4)
65
(+2)
51
(-)
0.227
(↓0.001)
3.600
(↑0.01)