西武(★1対8☆)オリックス =リーグ戦20回戦(2025.08.29)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:九里 亜蓮(9勝8敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(5勝7敗0S)

本塁打
【オリックス】宗 佑磨(6号・2回表3ラン),杉本 裕太郎(14号・9回表ソロ)

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◆オリックスは2回表、宗の3ランで先制する。2点差とされて迎えた4回には、杉本と若月の適時二塁打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・九里が7回1失点の力投で今季9勝目。敗れた西武は、先発・高橋光成が振るわず、打線も7安打で1得点とつながりを欠いた。

◆歌手中村あゆみ(59)が西武-オリックス20回戦の始球式を務めた。この日は球団スポンサーである株式会社立飛ホールディングス(本社・東京都立川市)による「当てろ1億円!立飛デー」として開催され、中村がマウンドに上がった。水色の帽子と白いショートパンツ姿で、ダイナミックなフォームから投球。ノーバウンドとはならなかったものの、捕手のミットに収まり、観客から大きな拍手を浴びた。中村は球団を通じ「もうちょっと遠くに投げられたらよかったのですが、マウンドに立つととても緊張しました。多くのお客さまの前で投げられ、とても楽しかったです。点数をつけるなら、ちょっと厳しめですが45点くらいですかね。親交のあった小倉智昭さんから、ライオンズのお話はよく伺っており、良い選手がたくさんいるチームだと聞いていたので、ベルーナドームでこのような経験ができてうれしいです。これからも応援しています」とコメントを寄せた。同社はベルーナドーム左翼席上方、推定150メートル地点にある「ここに当たれば1億円」の大看板を掲出していることでも知られている。本塁打を直撃させた選手が出た場合、その選手への1億円贈呈に加え、立飛グループ従業員に1億円を分配する企画となっている。掲出から3シーズン目、ここまでのところ直撃はまだ出ていない。

◆逆転CS進出への大事なオリックス3連戦で、西武がいきなりアクシデントに見舞われた。2回無死、オリックス中川の三塁への強いゴロが、土の部分でイレギュラー。ワンバウンド後、三塁手のデービスの左手首付近に直撃した。打球は左翼へ抜け安打となったが、デービスはその場にうずくまり、トレーナーや通訳とともにベンチ裏へ。しばし治療を行ったものの、西口監督は交代を決断。デービスの代わりに源田壮亮内野手(32)が遊撃に入り、遊撃の滝沢夏央内野手(22)が二塁へ、二塁の山村崇嘉内野手(22)が三塁へ回った。デービスはその後、所沢市内の病院を受診し、「左母子大菱(ひし)形骨の打撲」と診断された。

◆元SKE48の俳優松井玲奈(34)が西武-オリックスの試合前、セレモニアルピッチに登場した。この日はプロ野球初の「ハリー・ポッター」とのコラボイベントが実施され、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」にハーマイオニー・グレンジャー役で出演する松井が来場した。登板が決まった際は「歴史ある球場で、球団のファンの皆さまと過ごす時間とともに、このような貴重な機会をいただけたことをとても光栄に思います」とコメントしていた松井。黒マントのレオとライナに見守られながら、ハリーポッターのテーマとともに、同作が4年目だということにちなんで背番号「4」で登場した。MCの「自信はありますか?」との問いかけに、目をつぶって「頑張りたいと思います!」と手を挙げた松井。投げた瞬間に「きゃー」という声が響き、4バウンドほどで捕手役の元山のミットに届いた。大役後は「まっすぐボールを投げられたので良かったです。次回はもっと肩を鍛えて、またチャレンジしたいです。ベルーナドームに入った瞬間にライオンズファンの熱い声援を感じました。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』も熱い舞台を繰り広げているので、ぜひ魔法を感じに赤坂まで遊びにきてください!」とコメントした。

◆オリックス頓宮裕真捕手(28)がアクシデントに見舞われた。3-1の4回、無死一塁で西武高橋の2球目が左手に直撃。その場に倒れ込み、トレーナーが駆けつけた。一度ベンチに下がり治療。テーピングを巻き、出場を続けた。2回には中前打を放ち、宗佑磨内野手(29)の先制3ランに貢献していた。

◆逆転CS進出を目指す5位西武が、3位オリックスに痛い負けを喫した。残り28試合でゲーム差は「6・5」に広がり、自力でのCS進出の可能性が再び消滅した。大事な3連戦の先陣を任された高橋光成投手(28)が2回と4回、強い打球を浴びてそれぞれ3失点。7回にも154キロをマークするなど球速は出ていたものの、その7回も失点し、自身今季ワーストの7失点となってしまった。守備陣は好守でもり立てたが、重い失点が響き、打線の流れにつながらない。3回に源田壮亮内野手(32)の適時打でオリックス九里から1点を返したものの、直後の失点で追い上げムードもしぼんだ。

◆3位オリックスは打線がつながり、5位西武に勝利した。2回、1死一、三塁から6番宗佑磨内野手(29)が西武先発高橋の2球目、149キロ内角直球をすくい上げ、右翼へ6号3ランを放った。4回には無死一、二塁で6番杉本裕太郎外野手(34)が左翼フェンス直撃の適時二塁打。8番若月健矢捕手(29)も右中間へ2点適時二塁打を放ち、6-1とした。7回は広岡大志内野手(28)の適時打で1点を追加した。先発の九里亜蓮投手(33)は7回122球を投じ、7安打1失点の力投。走者を出しながら、持ち味の打たせて取る投球で、西武打線を手玉に取った。チームトップ9勝目を挙げた。

◆西武は5位からの逆転CS進出を狙う中、3位オリックスに痛い黒星だ。先発高橋光成が4回までに6失点。「もっと大胆なピッチングで攻めても良かったと思います」と話した。6回は力投し、続投志願した7回も粘った。西口監督も「こういう投球ができるなら最初からそういう気持ちで投げてくれ、と本人にも終わったあとに話しました」とため息をついた。

◆左手首付近に死球を受けたオリックス頓宮裕真捕手(28)について、岸田護監督(44)は試合後「打撲ですね。大丈夫だと思います」と説明した。3-1の4回、無死一塁で西武高橋の2球目が左手首に直撃。その場に倒れ込み、トレーナーが駆けつけた。1度ベンチに下がり治療。グラウンドに戻ると拍手が送られた。6回の第3打席で右飛を放ち、直後の守備から交代していた。チームは西川龍馬外野手(30)が左足首の負傷から復帰したばかり。右ハムストリングス筋損傷で離脱していた森友哉捕手(30)はこの日の2軍中日戦(ほっともっと神戸)で実戦復帰。けが人が復帰しつつあるなか、大事に至らないことを願うばかりだ。

◆オリックス九里亜蓮投手(33)がチーム単独トップの9勝目を挙げた。7回まで7安打を許しながら、要所を押さえて1失点にまとめた。「試合途中に水本ヘッドコーチに『ヒットを打たれても粘り強く投げていけ』と言ってもらって、考えすぎずに1人1人と勝負できた」と粘った。9月1日の誕生日を前に、33歳ラスト先発は122球の熱投。ここまでローテを守り続けているタフネス右腕を、岸田護監督(44)も「投げ続けているのはさすがにしんどいとは思いますけどね。頑張ってくれていますね」とたたえた。打線は宗佑磨内野手(29)の先制3ランに始まり、九里と同学年の杉本裕太郎外野手(34)にも14号ソロが飛び出すなど、9安打8得点の快勝。4位楽天とのゲーム差は5に広がった。30日は今季2度目のブルペンデーを予定。先発事情が苦しい中、九里がきっちりと役割を果たした。

◆西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=の表情に明るさが戻ってきた。27日の日本ハム戦(ベルーナ)で同点の8号2ラン。残念ながら、停電の影響で試合後のヒーローインタビューは中止。それでも「下準備とかしてなかったので」と笑い飛ばし、「ずっと悔しかったんで、やっと仕事ができたという感じ。ただ、今日からまた新しい試合が始まるんで気持ちを切り替えたい」と話した。月間打率は7月は・217、8月もここまで・159(28日現在)。自身は「後半に入って、インコースを攻められ、チェンジアップやフォークの落ち球をカウント球で投げてくるような配球に変わってきた」と分析する。「インコースを攻められすぎると、アウトステップになりがちで、外角に来た球にバットが遠回りする。いつも捉えられる球が捉えられない。インコースを前日に攻められるとどうしても体に染みついちゃうので、頭だけで修正できない部分があって、フォームを崩されていた」と振り返る。さらに最近は1番に起用されることが多く、「自分の中で出塁しなくては、ピッチャーに球数を投げさせなければ、というイメージが強すぎて、積極的にいけない部分もあった」という。球団では2003年の後藤武敏(11本)以来となる新人の2桁本塁打まで2本。「2桁いきたい気持ちは強いが、踏み込んで強いスイングでまずは投手の足元、センター前を狙っていきたい」と力を込めた。(東山貴実)

◆今年7月に入団した西武のJ・Dデービス内野手(32)が負傷交代した。二回の三塁守備で中川の打球が左親指付近を直撃。そのままベンチに下がり、埼玉・所沢市のライオンズ整形外科クリニックで検査を受けた結果、「左母指大菱形骨の打撲」と診断された。デービスはここまで30試合に出場し、打率・224(98打数22安打)、3本塁打、9打点。

◆シンガー・ソングライターの中村あゆみ(59)が始球式を務めた。中村は「もうちょっと遠くに投げられたらよかったのですが、マウンドに立つととても緊張しました。多くのお客さまの前で投げられ、とても楽しかったです。点数をつけるなら、ちょっと厳しめですが45点くらいですかね」と振り返った。その上で、「親交のあった小倉智昭さん(享年77)から、ライオンズのお話はよく伺っており、良い選手がたくさんいるチームだと聞いていたので、ベルーナドームでこのような経験ができてうれしいです。これからも応援しています」と続けた。

◆女優の松井玲奈(34)がセレモニアルピッチを務めた。松井はTBS赤坂ACTシアターで上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」で、ハーマイオニー・グレンジャー役を演じており、プロ野球と「ハリー・ポッター」のコラボレーションは初めて。ロングランとなっている同公演は今年で4年目に突入。背番号「4」のユニホームに身を包んだ松井は渾身?のスリーバウンド投球。「練習では何度かノーバウンドですごくきれいに投げられた瞬間があったんですけど...。でも、一番の目標にしていた真っすぐ投げることはできたので、65点は出せたかな」と振り返った。夫でシンガー・ソングライターの近藤晃央(39)は愛知県出身ということで熱狂的な中日ファン。「『頑張って』と言われてたんですけど、頑張れたと思います」とはにかんだ。最後に「ぜひライオンズファンの方にも、魔法を感じに、赤坂まで遊びに来ていただけたら」と話した。

◆オリックスの九里が7回1失点でチームトップの9勝目。走者を出しながらも、要所を締めた。二回に宗の6号3ランで先制し、四回に杉本の適時二塁打と若月の2点二塁打で計3点。西武の高橋は制球が甘く、7回7失点で7敗目。

◆西武は先発した高橋光成投手(28)が今季ワーストの7失点。3位・オリックスとのゲーム差は6・5差に開き、再び自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。試合前まで8月は3試合で防御率1・06と復調の兆しを見せていた高橋だったが、「先制点を与えたことと、大量失点してしまったところは反省点。もっと大胆なピッチングで攻めてもよかった」と猛省。続投志願した七回にも1点を失った。今季60敗目を喫した西口文也監督(52)は「(序盤はストライクを)取りにいっている感じに見えたが、六、七回はしっかり腕が振れていた。本人にも言いましたけどね、『こういうピッチングができるんだったら、最初からそういう気持ちで投げてくれ』と」と苦言を呈していた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70424 0.625
(↑0.003)
-
(-)
27435
(+3)
319
(+1)
82
(+1)
88
(+1)
0.250
(-)
2.390
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
70443 0.614
(↑0.003)
1
(-)
26445
(+5)
316
(-)
106
(+1)
57
(-)
0.248
(-)
2.390
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
58533 0.523
(↑0.005)
11.5
(-)
29407
(+8)
424
(+1)
82
(+2)
49
(-)
0.259
(-)
3.430
(↑0.02)
4
(-)
楽天
54592 0.478
(↓0.004)
16.5
(↓1)
28363
(-)
410
(+5)
54
(-)
96
(-)
0.248
(↓0.001)
3.320
(↓0.02)
5
(-)
西武
52603 0.464
(↓0.004)
18
(↓1)
28304
(+1)
343
(+8)
55
(-)
75
(+1)
0.228
(-)
2.790
(↓0.05)
6
(-)
ロッテ
42683 0.382
(↓0.003)
27
(↓1)
30340
(+1)
445
(+3)
57
(-)
60
(+1)
0.236
(-)
3.650
(-)