ロッテ(☆2対0★)西武 =リーグ戦19回戦(2025.08.24)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(6勝7敗0S)
(セーブ:横山 陸人(2勝3敗2S))
敗戦投手:隅田 知一郎(9勝7敗0S)
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◆ロッテが投手戦を制した。ロッテは5回裏、藤原の野選出塁の間に1点を先制する。そのまま迎えた8回には、藤岡の適時打で貴重な追加点を奪った。投げては、先発・小島が7回3安打無失点の力投で今季6勝目。敗れた西武は、先発・隅田が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆ロッテOBの渡辺俊介氏(48)が、試合前にファーストピッチを務めた。マウンドに姿を現すと、現役時代と変わらぬ低いフォームからのサブマリン投法を披露し、独特の投球スタイルに観客席は大いに沸いた。球場全体から拍手と歓声が響き渡った。渡辺氏は投球後、スタンドを見渡しながらマイクを握り、「マリーンズファンのみなさん、20年前も良いときも悪い時も、泣いて笑って、一緒に支えてくれたみなさんを心強く思っていました。これからも選手、スタッフが一体となって、マリーンズの発展のために頑張っていってください」と熱いメッセージを送った。その言葉に応えるように、スタンドからは自然と「俊介コール」が沸き起こり、球場は温かい一体感に包まれた。渡辺氏は「大観衆のマリンスタジアムで投げるのは久しぶりだったので、ちょっと緊張しましたが、楽しかったです」と振り返った。「入団2年目の2002年は開幕11連敗もあり本当につらい時期だったにも関わらず、ライトスタンドの声援が励みになっていました。高校野球を見ていてもマリーンズの応援歌が使われ、球場が盛り上がっているのを見てうれしさもありますが、その応援曲を生み出した原点でプレーができていたことに誇りを持っています」と話した。

◆ロッテが23イニングぶりに得点した。高部瑛斗外野手(27)の快足が光った。両者無得点の5回、先頭高部が左翼への二塁打で出塁。直後の友杉篤輝内野手(24)が送りバントを失敗したものの、高部はすぐさま隙を突き三盗に成功。1死三塁の場面で藤原恭大外野手(25)の一ゴロで本塁へ突っ込み、セーフ。西武側がリクエストを要求したが覆らず、ロッテは先制点を奪取した。22日、23日と2試合連続で完封負けを喫しており、21日の9回以来23イニングぶりの得点となった。

◆ロッテ先発の小島和哉投手(29)は7回3安打無失点と好投し、6勝目の権利を持って降板した。2回には2死満塁のピンチを左飛に、4回には2死一、二塁で三ゴロに抑えるなど走者を出しても要所を締めるピッチングを披露し、西武打線を封じた。前回16日に8回2失点と好投したソフトバンク戦と同じく佐藤とのバッテリーで115球を投げきり、試合を作った。

◆ロッテは接戦制し、連敗をストップさせた。先発小島和哉投手(29)は7回3安打無失点と好投し6勝目を挙げた。2回には2死満塁のピンチを左飛に、4回には2死一、二塁で三ゴロに抑えるなど走者を出しても要所を締めるピッチングを披露し、西武打線を封じた。前回16日に8回2失点と好投したソフトバンク戦と同じく佐藤とのバッテリーで115球を投げきり、試合を作った。打線は両者無得点の5回、先頭打者の高部瑛斗外野手(27)が左翼への二塁打で出塁。直後の友杉篤輝内野手(24)が送りバントを失敗したものの、高部はすぐさま隙を突き三盗に成功。1死三塁の場面で藤原恭大外野手(25)の一ゴロで高部が本塁へ突っ込み、セーフ。西武側がリクエストを要求したが覆らず、ロッテは先制点を奪取した。22日、23日と2試合連続で完封負けを喫しており、21日の9回以来23イニングぶりの得点が貴重な1点となった。終盤8回には2死一、三塁で藤岡裕大内野手(32)が内野安打を放ち追加点を挙げた。

◆西武隅田知一郎投手(26)は6回1失点と好投も、初の10勝到達はお預けとなった。5回に先頭高部に二塁打を許したのが起点となり失点。「球数を使って連打を許すことなく抑えることができた点はよかった」と話しつつ「長打を打たれたことが失点につながっている。そこをしっかり修正していかなければいけないと思います」と次戦を見据えた。西武は自力でのCS進出の可能性が再び消滅した。

◆ロッテ高部瑛斗外野手(27)の快足が光った。5回に左翼への二塁打で出塁。さらに、隙を突き三盗に成功。1死三塁の場面で藤原は一ゴロだったが「あんまりいいスタートではなかったんですけど、なんとか勝負になるかなと思った」と本塁へ突っ込み先制点を奪取した。打撃でもマルチ安打をマーク。「サブローさんや栗原さんとかにアドバイスをもらって、これからにつながるような期間を過ごせている」とコーチ陣に感謝した。

◆最下位に沈む苦しいチーム状況でも、エース左腕は決して下を向かない。ロッテ小島和哉投手(29)が7回3安打無失点の力投。チームの連敗を2で止め、自身今季6勝目を挙げた。5位西武とは8・5ゲームも離れているが「勝ちに今、貪欲ですし、別にあんまり順位とかは気にしないで、自分が投げる試合はほんとチームを勝たせると思って投げてるので、それだけに尽きるかなと思います」と力強く言い切った。立ち上がりは不安定だった。初回は20球を要し、2回には2死満塁のピンチを背負う展開。だが、小島はベンチ裏でメンタルコーチと対話し、気持ちをリセット。「心が乱れているなと思ったので、お話を聞いてもらって。気持ちを新たに3回から臨めました」と切り替えた。3回を3者凡退。4回は2死一、二塁と走者を背負いながら三ゴロで切り抜け、西武打線を寄せつけなかった。チームを思う気持ちは誰よりも強い。背番号14の背中は、若手の道しるべにもなっている。ファームで残留練習を行っていた際には、同じ埼玉出身の左腕・吉川に自身のルーティンや調整法を惜しみなく伝授。その吉川は21日にプロ初勝利を飾り、「小島さんが残留練習にいると、暇さえあれば見てます。僕のお手本です」と感謝を口にする。エースが見せるブレない姿勢と気迫のピッチング。苦境のチームにとって、その存在感は何よりも大きい。【星夏穂】

◆ロッテが接戦を制し、連敗を2でストップさせた。好投した先発小島を、吉井監督は「ボール先行にもなってましたし、そんなに良くは見えなかったんですけど、危ないところでひと踏ん張りできたのはよかった」と、ねぎらった。打線は5回に高部が二塁打から三盗を決め、好走塁で先制点を奪取。「バッティングも良かった。ギャンブル(スタート)で彼が持ち味をしっかり発揮してくれた」と評価した。

◆ロッテOBで日本製鉄かずさマジック監督の渡辺俊介氏(48)が試合前のファーストピッチセレモニーに登場。往年のアンダースローを披露してファンを沸かせた。現役時代の背番号31を身に着けてマウンドに上がった渡辺氏はマウンド前方からノーワインドアップのサブマリンでストライク投球。「大観衆のマリンスタジアムで投げるのは久しぶりだったので、ちょっと緊張しましたが、楽しかったです。入団2年目の2002年は開幕11連敗もあり本当につらい時期だったにも関わらず、ライトスタンドの声援が励みになっていました。高校野球を見ていてもマリーンズの応援歌が使われ、球場が盛り上がっているのを見て嬉しさもありますが、その応援曲を生み出した原点でプレーが出来ていたことに誇りを持っています」とあいさつした渡辺氏には右翼席から大きな俊介コールが送られた。この試合はZOZOTOWN20周年を記念し、A BATHING APEとのコラボレーションによる特別ユニフォームを着用しての冠協賛試合として開催された。

◆全国高校野球選手権大会の決勝が23日に甲子園で行われ、沖縄尚学が日大三(西東京)を3―1で下して優勝した。同校初となる夏の頂点。OBで西武の下手投げ右腕、与座海人投手(29)が歓喜から一夜明け「偉業を成し遂げたことは本当に誇りです。信じられない感じというか、もううれし過ぎます」と改めて喜びを口にした。沖縄・浦添市出身の与座は2011年に沖縄尚学に入学。3年時には春夏連続で甲子園の土を踏んだ。今では地をはうようなサブマリン投法が代名詞だが、意外にも高校入学当初は上手投げだったという。投球フォーム変更のきっかけは恩師、比嘉公也監督(44)からもらった金言。上手投げで制球を乱し、3番手投手に甘んじていたという2年夏に「横から投げるのも一つの手なんじゃないか」と助言された。これを機に、肘の位置を下げ、その後の飛躍につなげた。恩師の教えは今も右腕の胸に刻まれている。「主体性。チャレンジ精神。コミュニケーション能力」を指導指針に掲げる比嘉監督。与座は当時を振り返り「野球よりも一人の学生、人間としてどう成長するかに重きを置いて指導してくださった」と背筋を伸ばした。「プロ野球選手は喜びを与えられる職業だと思う。良い結果を届けて喜んでもらえるように」。高校野球の次はプロ野球から故郷・沖縄に元気を届ける。(加藤次郎)

◆頼れるエースが上り調子だ。ロッテは先発の小島和哉投手(29)が7回3安打無失点の好投で6勝目をマークした。8回10奪三振2失点で白星を挙げた前回16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)から中7日のマウンド。一回は2死二塁、二回は味方の失策も絡んで2死満塁と連続でピンチを背負う立ち上がりだったが、勝負どころの制球がさえて切り抜けた。我慢の投球を続けるエースに打線は五回、先頭の高部が左翼線二塁打で出塁すると、続く友杉が痛恨のバント失敗も藤原の打席ですぐさま高部が三盗を決めて狙い通りの1死三塁。藤原の一ゴロで高部が頭から本塁に突入し、先制の1点をもぎ取った(記録は野選)。援護を受けた小島は四球で走者を背負いつつも緩急を効かせた。前回登板から引き続き、要所で高めの直球で空振りを奪う場面も多かった。八回からは2番手の高野脩にマウンドを譲った。「開幕前はもう少しいい成績を残せると自分の中で思いながらやっていたけど、それがあんまりうまくいかないことが多かった」と、もどかしさを抱えながらの登板が続いていた小島。完全復活はそう遠くはないはずだ。

◆西武の隅田は1点に泣き、自身初の10勝目は持ち越しとなった。ロッテの小島との投げ合いで、0―0の五回1死三塁からの内野ゴロでの失点が勝敗を分けた。過去2年は9勝止まりで、2桁勝利が懸かる登板は一昨年から数えて6度目だったが、またも白星をつかめなかった。前回の登板では6点リードを守れなかったものの、この日は立て直して切れのある球でコースを突き9三振を奪った。「球数を使って連打を許すことなく抑えることができたのは良かった」と前を向いた。

◆5位・西武は最下位のロッテに惜敗した。今季13度目の零封負けで自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が再び消滅した。自己最多の10勝目を目指した先発左腕、隅田は「三者凡退のイニングを作ることが少ないなかでも、球数を使って連打を許すことなく抑えることができた点はよかったです」と6回を4安打1失点にまとめたが、打線の援護なく7敗目。五回に先頭、高部の左翼線二塁打から先制点を奪われ「長打を打たれたことが失点につながっている。修正して無くしていかなければいけない」と反省した。打線はロッテ投手陣の前に4安打に抑えられた。西口監督は「(相手先発の)小島投手が調子が良かったかと言ったら、そこまでではなかったんですけど、そこも崩せなかった」と渋い表情。自軍先発の隅田については「粘りながらしっかりゲームを作ってくれた」と責めることはなかった。

◆先発したロッテ・小島和哉投手(29)が7回3安打無失点と好投し、自身2連勝で今季6勝目を挙げた。一、二回はピンチを背負い、それぞれ20球超の球数を要したが、「メンタルの先生とお話をして気持ちを新たに三回からマウンドに上がれた」とイニング間にメンタルコーチの助言を受け、試合中に立て直した。吉井監督は「そんなに良くは見えなかったが、危ないところでひと踏ん張りできたのは良かった」と一定の評価を与えた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68414 0.624
(↓0.006)
-
(-)
30426
(-)
307
(+1)
80
(-)
86
(-)
0.250
(-)
2.390
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
69432 0.616
(↑0.003)
0.5
(↓1)
29436
(+1)
311
(-)
104
(-)
56
(-)
0.249
(-)
2.420
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
56523 0.519
(↑0.005)
11.5
(↑1)
32392
(+3)
412
(+2)
77
(+1)
49
(+1)
0.258
(-)
3.440
(↑0.01)
4
(-)
楽天
53572 0.482
(↓0.004)
15.5
(-)
31352
(+2)
399
(+3)
53
(-)
96
(-)
0.248
(-)
3.320
(↑0.01)
5
(-)
西武
51592 0.464
(↓0.004)
17.5
(-)
31298
(-)
331
(+2)
54
(-)
73
(+1)
0.228
(↓0.001)
2.760
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
41663 0.383
(↑0.006)
26
(↑1)
33328
(+2)
435
(-)
56
(-)
56
(+3)
0.235
(-)
3.670
(↑0.03)