1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 9 | 1 | 1 |
日本ハム | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | X | 8 | 12 | 0 | 3 |
勝利投手:福島 蓮(3勝0敗0S) 敗戦投手:有原 航平(10勝7敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆日本ハムは2回裏、レイエスのソロと万波の適時打などで一挙4点を先制する。2点差となって迎えた4回には、清宮幸の適時打で1点を加えるなど、その後も着実に得点を重ねた。投げては、先発・福島が5回2失点と試合をつくり今季3勝目。敗れたソフトバンクは、先発・有原が振るわなかった。
◆首位ソフトバンクと2位日本ハムの「真夏の天王山」は第2戦が行われる。20回戦を終え、1点差ゲームは半分を超える11試合。前日22日に行われた天王山の第1戦は、4-3で日本ハムに軍配が上がった。互いのチーム成績を見ると、打率(ソフトバンク2割5分、日本ハム2割4分8厘)、防御率(ソ2・35、日2・44)、得点(ソ423、日427)、失点(ソ298、日308)もほぼ同じ。実力が拮抗(きっこう)しているといえる。今日も接戦が予想されるが、ソフトバンクは勝って優勝マジックを点灯させたい。
◆日本ハム河野竜生投手(27)が出場選手登録を抹消された。17日楽天戦は、5点リードの8回に登板し3失点。21日オリックス戦は8点を追う5回に登板し、中川、杉本に被弾し2失点と、2試合連続で複数失点していた。代わりに、この日のソフトバンク戦で中継ぎ待機する、ドラフト1位柴田獅子投手(19)が、1軍登録された。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、22年の就任後4年目にして初めて打順、守備位置すべて3試合連続変わらない、同一スタメンで臨む。2試合連続同一スタメンで1点差勝利した前夜の試合後、指揮官は「明日も同じ」と話しており、発言通りだった。
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が試合前、24日に先発で投げ合うソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)と意外な"前哨戦"を繰り広げた。日本ハムの試合前練習に左翼ブルペンに来ていたモイネロに近寄っていった伊藤は、しばし談笑。伊藤は「さっきしゃべってたんですけど『もういいよ』って(笑い)」と今季5度目のマッチアップに両者苦笑いだったという。会話の中心は24日の試合のことではなかった。「釣りの話が9割くらいで」。お互いに釣りが大好き。モイネロも伊藤と同じく海釣り派で「ずっと『釣り一緒に行こうよ』っていう話をしていて。で、どのタイミングでしようかって話していて、いろいろ日程を詰めていました」という。ちなみに海釣りを行う場所の候補は詰め切れなかったようだが、伊藤は「その"決戦の場所"によるんじゃないですか」と不敵な笑み。互いに健闘を誓い合うように、エース対決の"前哨戦"となった釣り談義を終えた。天王山の今カード。24日に両エースが投げ合う第3戦は、今後のペナントレースの方向性を決めるかもしれない大一番となる。モイネロとの投げ合いは、ここまで1勝3敗の伊藤は今季5度目のマッチアップに「慣れないです」と話しながらも「でもやっぱ(モイネロとの投げ合いは)愉しいのは愉しいので。勝って、もっと愉しいっていう状態で終われたらなと思います」と意気込んだ。前回登板は互いに17日に先発し、伊藤が7回100球、モイネロが7回103球と余力を残して注目の一戦に備えてきた。盛り上がり必至の投手戦で"決戦の場所"のゆくえも決まりそうだ。【木下大輔】
◆アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」がファーストピッチに臨んだ。6人全員が日本ハムのユニホームにひらひらのスカートを着て登場。代表して櫻井優衣(25)がマウンドに上がり、2段モーションから投球した。山なりのボールは、スリーバウンドして捕手役を務めた有薗直輝内野手(21)のミットに、おさまった。大役を終え櫻井は「練習の時みたいにできなくて悔しかったですけど、試合後のライブ頑張りまーす」と"本業"でのリベンジを誓った。ちなみに有薗は、20日がCANDY TUNE、21日は日向坂46藤嶌果歩のファーストピッチを受けており、この週3度目の"アイドル担当捕手"。SNS上では「ズルすぎるぞw」などと、コメントが寄せられていた。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が、来日最多の26号を放った。0-0の2回先頭で、カウント2-2から、ソフトバンク先発有原の内角へのフォークを左翼ブルペンへ運んだ。好投手からの貴重な先制弾に「有原投手とは何回も対戦していて、成績は良くなかった。でも今日は彼との対戦ではなく、ファイターズ対ホークス。両者にとって大事な試合なので、自分の結果よりもバットの芯にボールを当てて、何かを起こすことを意識しました。バットに当たった瞬間、全力疾走しました」とコメントした。レイエスは昨季、日本ハムに加入。NPB1年目で25本塁打をマークしており、2年目でその数字を上回った。本塁打26本、打点75と打撃2部門でトップを独走している。レイエスの先制弾がきっかけとなり、この回、野村、石井が連打で続き無死一、三塁とし、万波の中前適時打で2点目。満塁で水野が押し出し四球を選んで3点目を挙げると、無死満塁から、水谷の二ゴロの間に4点目が入った。レイエスが2回に26号ソロ、7回に27号ソロを放ち、これで今季エスコンフィールドで20本目。52年のフランチャイズ制後、日本ハムの選手が本拠地球場で20本打ったのは、81年ソレイタが後楽園球場で24本、93年ウインタースが東京ドームで21本打って以来、球団32年ぶり3人目。ちなみに札幌ドーム時代のシーズン最多本塁打は04年セギノールの19本で、20本以上打った選手はいなかった。
◆ファーストピッチに登場したアイドルグループ「FRUITS ZIPPER」が、球団公式チア「ファイターズガール」、ソフトバンクの公式チア「ハニーズ」ときつねダンスでコラボした。スカートをひらひらさせ、キレキレのダンスを披露。FRUITS ZIPPERを含む3グループの融合ダンスにSNS上では「カオスなきつねダンス」「めっちゃ人多いなぁ」「良すぎてがちえっぐい」などと、コメントが寄せられていた。
◆ソフトバンクの有原航平投手(33)が6回を9安打6失点で降板した。2回だった。先頭の4番レイエスに先制ソロを被弾。カウント2-2からの5球目、甘く入ったフォークを左翼スタンドへ運ばれた。さらに3連打などで3点を失い、この回打者一巡の猛攻を受けて計4点を与えた。2点差に迫った直後の4回は2死一、三塁から清宮幸に中前適時打を許し、6回も2死三塁で再び清宮幸にダメ押し打を献上した。試合前時点で対日本ハム戦は通算8試合に登板して2勝3敗。ただ、エスコンフィールドでは白星がなく、2試合登板で0勝1敗、防御率4・85と苦手にしていた。
◆日本ハムが2連勝し、首位ソフトバンクと1・5ゲーム差に縮めた。0-0の2回先頭で、フランミル・レイエス外野手(30)が、来日最多の26号を放ち先制。この1発がきっかけとなり、野村、石井が連打で続き無死一、三塁とし、万波の中前適時打で2点目。満塁で水野が押し出し四球を選んで3点目を挙げると、無死満塁から、水谷の二ゴロの間に4点目を加えた。4回表に2点返されるも、その裏、2死一、三塁のチャンスをつくり、清宮幸太郎内野手(26)の中前適時打で5点目を追加した。投げては福島蓮投手(22)が5回3安打2失点で自身キャリアハイの3勝目。「重要な試合と理解して、良い緊張感で試合に入れました。ホームランで簡単に失点してしまったことが悔やまれます。もっと長いイニングを投げたかったですが、四球が多かったのでそこは課題です」と反省も忘れなかった。3点リードの6回から2番手でドラフト1位の柴田獅子投手(19)が初めて中継ぎ登板。2回2/3 1失点でプロ初ホールドを挙げた。>
◆首位を走るソフトバンクが2位日本ハムとの「真夏の天王山」に連敗し、優勝マジック点灯は持ち越しとなった。先発マウンドに上がった有原航平投手(33)が6回9安打6失点で降板した。2回、先頭のレイエスにソロを被弾するなど、この回打者一巡の猛攻を受けて4失点。2点差に迫った直後の4回は2死一、三塁から清宮幸に中前タイムリーを許し、6回も2死三塁で再び清宮幸に適時打を浴びた。4点を追う4回無死一塁では牧原大成内野手(32)の今季3号2ランで2点差に迫ったが、勝ち越すことはできなかった。チームは11カードぶりの負け越しを喫し、後半戦初の連敗となった。2位日本ハムとのゲーム差は「1・5」に縮まった。
◆ソフトバンクの前田悠伍投手(20)が、日本ハムの一発攻勢に沈んだ。2-6の7回から2番手でプロ初のリリーフ登板。だが、先頭の4番レイエスにソロ本塁打を被弾した。カウント2ボールからの3球目、内角145キロ直球を中堅のバックスクリーンへ運ばれた。さらに、1死からは石井にソロアーチを献上。1回を2安打2失点、2奪三振だった。前田悠は7月13日の敵地楽天戦で6回無失点の好投を見せ、プロ1勝を挙げた。8月5日の敵地ロッテ戦では4回1/3を8安打5失点(自責3)でプロ初黒星を喫していた。この日は約3週間ぶりの登板となったが、悔しい結果に終わった。>
◆日本ハムのドラフト1位、柴田獅子投手(19)が3点リードの6回から2番手で登板した。初のリリーフ登板は、2回2/3 1失点でプロ初ホールド。今後、登録を抹消するが、1軍に同行していくことが決まった。
◆前夜に決勝19号ソロを放った日本ハム万波中正外野手(25)が、この日も勝負どころで貴重な一打を放った。1点先制した直後の2回無死一、三塁で中前適時打。「いい流れで回ってきたので、思い切って打ちにいきました」。2点リードの4回先頭でも左前打で出塁し、2死一、三塁から清宮幸の中前適時打で、5点目のホームも踏んだ。>
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が3号2ランを含む3安打3打点で気を吐いた。0-4の4回無死一塁から右翼スタンドへ1発。日本ハム福島の初球、内角高め146キロ直球を仕留めた。「積極的に自分のスイングができた」。6回1死からは遊撃へ内野安打をマークし、8回2死一、二塁では右前適時打を放った。8月は月間打率4割の好調ぶりも「勝ちたい一心でやっているだけ」と振り返った。
◆通算1500安打に残り2安打と迫るソフトバンク中村晃外野手(35)が軽傷を強調した。3-8の8回2死一、三塁から代打出場。カウント2-2からの5球目、日本ハム柴田のスライダーが左ふくらはぎに直撃する死球を受けた。代走が出て途中交代。ベンチへ下がる際は「びっくりしました」と歩み寄ってきた柴田から直接謝罪を受けた。試合後は「大丈夫です」と大事に至らなかったようだ。
◆日本ハム石井一成内野手(31)が3号ソロを含む3安打で勝利に貢献した。5点リードの7回1死、前田悠の高めに浮いた直球を右翼ブルペンに放り込んだ。8月1日オリックス戦以来出場18試合ぶり、エスコンフィールドでは5月11日楽天戦以来3カ月ぶりの1発。「厳しいボールしか来ないと思っていて。甘い球を打ち損じないように準備してました」と振り返った。
◆ソフトバンクが北の大地で新庄ハムに連敗を喫した。チームの連敗は7月12日の楽天戦で3連敗を喫して以来、約1カ月半ぶり。後半戦は初めてだ。優勝マジック点灯に「王手」をかけながら、11カードぶりに負け越した。誤算は先発有原だった。2回、先頭レイエスに先制の26号ソロを被弾。さらに3連打などで一挙4点を失った。牧原大の2ランで2点差に詰め寄った4回裏には2死一、三塁から清宮幸に中前適時打。小久保監督は「(4回裏の)1点がもったいなかった。2-4なら面白いと思っていたが、展開的にはそこが一番痛かった」と振り返った。「天王山」第1ラウンド(9~11日)の本拠地での日本ハム3連戦は有原、モイネロ、大関の3本柱で3連勝。北海道に乗り込んで初戦を落としただけにエース右腕への期待は大きかったが、古巣に粉砕された。6回9安打6失点KO。敵地エスコンフィールドでは3戦2敗。「大事な試合で先制点を与えてしまい、ビッグイニングを作ってしまった。(4回に)2点を返してもらったあと、すぐに失点してしまったことで、完全に相手に流れを渡してしまった」と有原は唇をかんだ。連敗は痛いが下を向くことはない。敗戦の中でも小久保監督は敵の新星に目を奪われた。初対決となった日本ハム2番手のルーキー柴田の投球だ。昨年ドラフトの外れ1位で競合し、新庄監督が引き当てた。「こんなにも成長するのかと思って見ていた。高卒1年目の投手が優勝争いの2番手で投げて。それだけのものはあるなと思って見ていた」と称賛。連敗のいら立ちはない。「切り替えて勝ちに行きます」。3戦目を取れば、優勝マジック27が点灯する。【佐竹英治】
◆日本ハム新庄剛志監督(53)の勝負手がハマって天王山2連勝だ。「なかなか行けないっすよ...福島くん、柴田くん(の継投)。心臓が6センチぐらい飛び出てた...ハッハッハ」。腹をくくって送り込んだ"近未来エース"リレーで首位ソフトバンクを封じた。先発を任された高卒4年目、22歳の福島蓮投手にも期する思いがあった。「去年の8月23日、ここで負けてるんで」。1年前も本拠地でソフトバンク戦に先発したが、5点リードを守りきれなかった。この日は2回に4点の援護を受けると、同じ轍(てつ)は踏まない。リードを守ってキャリアハイの3勝目。成長した姿に指揮官も「福島くんでいってよかった」と笑顔だ。そして6回からはドラフト1位の二刀流右腕、19歳の柴田獅子投手を投入した。「僕と小久保監督が(昨秋の)ドラフト会議で柴田くんの人生を決める(くじ引きをした)。1年目にソフトバンク戦で投げさせることに僕は意味があると思った」と大事な試合を託した。柴田も快投した。自己最速タイの154キロをマークし、8回2死から3連打を浴びてプロ初失点を喫したが、堂々と初ホールドだ。「最後、連打を食らったことは間違いなくプラスになる」という新庄監督の思惑通りに、柴田も「打たれて良かった。バッターとしての感覚も吸収できる。投げながら勉強していた」と振り返った。1度抹消されるが、今後も1軍に同行する予定だ。将来のエース候補2人がノビノビと結果を残して連勝し、首位とは1・5差。新庄監督は「2つ取ったら3つ行きたいね」。逆転Vが射程圏に入る3連勝へ、24日はエース伊藤で正面突破する。【木下大輔】
◆日本ハムのドラフト1位、柴田獅子投手(19)が3点リードの6回から2番手で登板した。初のリリーフ登板は、2回2/3 1失点でプロ初ホールドを挙げた。8回2死一、三塁の場面でソフトバンク中村に、プロ初の死球を与えたところで上原と交代。その際、帽子を取って謝罪した上で、マウンドを降りる時にも、中村に歩み寄って再度、謝罪し、中村は右手を差し出して、応えた。柴田は「謝らないと済まないですね、あれは。そのまま帰ってたらダメっす、絶対。(死球を)当てて代わるかなと思ったので、もうそこは、その時間があったので謝りに行きました」と、自身の思いを口にした。SNS上では「柴田君のスポーツマンシップを見て応援したくなりました」「心の美しい選手だ」「直接謝罪ってメンタルまで最強」などと、コメントが寄せられていた。
◆日本ハムのドラフト1位、柴田獅子投手(19)が3点リードの6回から2番手で登板した。初のリリーフ登板は、2回2/3を1失点でプロ初ホールドを挙げた。お立ち台後の囲み取材での一問一答は、以下の通り。-疲労感はないっす。はい。-最後は投げ切りたかったいや、もちろんあります。-すごい実績のあるバッターが最後は並んでいたが、抑えてやろうという気持ちだったいやもう、もちろんありましたけど、逆にあれでよかったのかなって思います。やっぱほんとにレベルの桁違いな一流の選手たちだったんで、すごいなと思いました。-桁違いを感じたのは特にどこの部分ですか僕がバッターしてるんで、捉え方とか、ピッチャーのどういう球を見て、どういう反応されてるんかなと思ったら、やっぱなんかバットが軽そうっていうか、動きがめちゃくちゃ軽そうに見えて、投げる球がなくなる。だから、すごく感じました。バッターとして見てて、ピッチャーで投げながらどういう反応するのかなって。違いました。-山川選手は6回は抑えて8回に打たれた球はフォークですね。-山川選手に対して初めて投げたフォークそうですね。-その対応力はどう感じた僕も(フォークが)ちょっと抜けちゃったんですけど、それでもあれをヒットゾーンに持って行かれるので。逆に本当に、そういうレベルの高さを感じました。-左打者の近藤との対決はいや、自分の真っすぐを試したかったんですけど、本当にファウルを取るつもりで投げてて、あれをセンター前にはじき返されて。いや、ファウル取れるかなと思ったんすけど、やっぱり無理だと思いました。-新庄監督は今日の起用の意図について、昨年のドラフト会議で競合した相手に1年目から投げさせたかったと言っていたいや、そうですね。いや、なんとなくはわかってたんですけど、ほんとになんかそこでホークス戦っていう、なんかちょっとあるかなと思いながらやっていて。僕も本気で抑えるっていうことをやっていたんで、そこはどっちのチームっていうか、それでまあ良かったかなと思います。-マウンドですごい笑顔を見せていたが、重圧がかかる試合でも気持ちは変わらないそうですね。変わんないですけど、打たれて逆に笑えるようになりましたね。打たれて...「ハハッ、これ打ってくるんだ」みたいな(笑い)。笑けてくるじゃないですか。そんな通用しないだろうって。通用っていうか、投げる場所とかもちろんあるんですけど、逆にそこを考えないといけないなと。球の威力があっても、そのバッターの1番打ちやすいところに投げたら打たれるんで。-1軍デビュー戦のロッテ戦とは違う手応え全然違いますね。なんか全てをはじき返される。ロッテ戦はファウルが多かったんで、そこはガンガン押せていけたんですけど、やっぱそこは何年もこれだけやってたら違うなって。「違うよ」って言われました、選手に。-同僚の先輩たちにはい。上原さんにも、いろんな人に言われました。「なめすぎ」って(笑い)。-その中でも楽しいメンタルいや、楽しいっすよ、やっぱ、もうほんとにファンの人もいますし、自分の、なんて言うんすかね、やっぱピッチャーとしてのあれもできますし。バッターとしての感覚も吸収できるんで、投げながら勉強はしてたんですよ。どんな反応してくるのかなって。やっぱすごいえげつなかったんで、僕もああいうバッティングしたいなと思いました。-そういう人たちを抑えるために、もうちょっと自分の中でプラスしたい部分は今の段階では制球力じゃないですか。制球力とフォークで言うと落ち幅とか。そういうのを増やせたらなと思いますけど、正直やっぱわかんないです。その時その時によるんで、結局は。だからピッチャーに関しては実力、球速を上げながら、落ち幅を出したら曲がり球も効くんで。ほんとに全部、今のところは並ぐらいなんで。なんかもう他の選手みたいな1つ武器になるような変化球もあれば、またいいなと思います。調整とかもあるんで、そこはこれからまた考えないといけないと思います。-マウンドを降りる時に新庄監督とハイタッチしてましたけど、かけられた言葉は「よく頑張った」って言われて。いや、悔しかったですね。あそこまでで。あと1人っていうところで。でも打たれて、さっきも言ったんですけど、やっぱ良かったなと思います。-マウンドに上がった時は3点リードだったが、その時の気持ちはほんとにそこは、もう1点も取られないっていうのはもともと持っていたので。だから、そうですね、0-0だったとしても、やりきるっていう気持ち。なんかやっぱそこで気を抜いちゃうと、やっぱ結局は打たれるんで。そこだけ気の緩みはないように0-0の感じで行きました。-緊張より愉しさが上回ったいや、さすがに緊張はしますよ。今回はなんか、ほんとに中継ぎっていうか、別のつくり方なんで、そこの緊張ですね。そこでミスしたらいけないんで、よくできたかなと思います、今回は。-緊張のある中ですけど、今季最多の3万6000人の観衆で、自分の名前がコールされたときには大歓声が起きたいや、前回登板も最多って言っていて、今回も最多で、すごい"当たり"って感じです(笑い)。-うれしいいや、うれしいですよ、それは。-降板する際に死球を当てた中村に謝罪していたいや、謝らないと済まないですね、あれは。そのまま帰ってたらダメっす、絶対。-当てたときも帽子を取って謝っていたがいやいや。当てて代わるかなって思ったんで、もうそこは、その時間があったので謝りに行きました。-球速は154キロをマークいや、出すつもりで投げてないんで。ほんとに抑えるつもりで投げてても、逆にそれで、やっぱそういう時が一番出るなと思いました。-今日は8月23日ですが、1年前は何をして過ごしていたか覚えてますか家でゴロゴロじゃないですかね。夏負けて、まだ夏休みなんで。侍ジャパン選ばれるかなっていう希望を持ちながら過ごしていました。-ゴロゴロと言っても遊んでいたわけではないそうっすね。いや、高校時代はなんかそうやって長い期間、休む時間がなかったんで、逆に、遊んではないですけど、ほんとにゴロゴロって言った言葉が一番。-全然この1年後は違う未来が待っていたいや、違いますね、もちろん。
◆日本ハム・レイエスが2本の特大アーチでエスコンフィールドを大熱狂させた。1本目は2回。今季の対戦成績が9打数1安打、6三振の有原から左翼へ先制26号ソロ。「有原投手とは何回も対戦していて成績はよくなかった。でも、今日は彼との対戦ではなくファイターズ対ホークス。自分の結果よりもバットの芯にボールを当てて何かを起こすことを意識した」と相性の悪さも吹き飛ばした。2本目は7回。高卒2年目左腕の前田悠から中堅へ27号ソロを放った。今季2度目の1試合2発、本拠地では今季20本目の節目の1発で勝利を決定付け、チームは今季最多の貯金25だ。新庄監督も「今、ゾーンに入ってますね。センターのあれ、何番アイアン?(笑い)」と頼もしい超優良助っ人にご満悦。本塁打数は昨季の25本を超え、打点数もリーグ断トツ76打点。「35本ホームラン打って、100打点できるように頑張ります」。逆転でのリーグ制覇へ、事を起こし続ける。レイエスが2回に26号ソロ、7回に27号ソロを放ち、これで今季エスコンフィールドで20本目。52年のフランチャイズ制後、日本ハムの選手が本拠地球場で20本打ったのは、81年ソレイタが後楽園球場で24本、93年ウインタースが東京ドームで21本打って以来、球団32年ぶり3人目。ちなみに札幌ドーム時代のシーズン最多本塁打は04年セギノールの19本で、20本以上打った選手はいなかった。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、天王山のキーマンになった。逆転勝ちにつながる反撃打を放った22日の初戦に続き、第2戦は2点差に詰め寄られた4回2死一、三塁で貴重な中前適時打。6回にも左前適時打で、3安打2打点と気を吐いた。貯金は今季最多「25」となり、首位ソフトバンクとのゲーム差は1・5。24日の第3戦も、清宮幸のバットに期待がかかる。大事な場面で清宮幸が、けん引役としてのミッションを果たした。2点差に詰め寄られた4回2死一、三塁。3ボールから4球目、有原のチェンジアップをきれいに中前にはじき返した。「点を入れられた後、自分たちがチャンスをつくって(相手に)切り抜けられたら流れが傾きそうだった。積極的にいけてよかったです」。6回にも外角低めのツーシームを、逆らわず丁寧に左前へ運び2打点。貴重な適時打2本で、昨季王者を突き放した。対有原は今季、試合前時点で10打数2安打と抑え込まれていた。だが「確かに今季は抑えられていますけど、通算で見たら打ってるので」。初めて対戦した昨季は7打数4安打(1本塁打)、打率5割7分1厘。いいイメージだけを考え「うまく球種を絞れた。ボール先行の中、甘い球をしっかり捉えられたのは良かった」と手応えを口にした。チームでは唯一、シーズン規定打席に到達している。新庄監督は今季、「(清宮幸が)打たないと優勝はないよ」と言い続け、自覚を持たせてきた。7月は打率3割1厘と、夏に期待を抱かせたが、8月は2割3分8厘と波に乗りきれていない。それでも清宮幸は「こういう時期。打たないと負ける。気合入ってます」と自らを奮い立たせ、首位ソフトバンクとの天王山で再び快音を響かせ始めた。プロ入り8年目で初めて経験する優勝争い。この日は22歳福島、19歳柴田への援護に、「投げやすい環境をつくってあげたいと、いつも思っているので。打てて良かったです」と"お兄ちゃん発言"も似合うようになってきた。首位へ1・5差に迫り「明日も勝ちます」。自らのバットでソフトバンクを追い詰めていく。【永野高輔】
◆日本ハムが首位ソフトバンクと直接対決で2連勝し、ゲーム差を1・5に縮めた。2回にフランミル・レイエス外野手(30)の26号ソロで先制。その後も打線がつながって一気に4点を先行した。2点差とされた4回には清宮幸太郎内野手(26)の中前適時打で5点目。7回にはレイエスにこの日2本目となる27号ソロ、石井にも3号ソロが飛び出した。投げては先発した福島蓮投手(22)が5回3安打2失点で自身キャリアハイの3勝目。3点リードの6回から2番手でドラフト1位の柴田獅子投手(19)が初めて中継ぎ登板し、2回2/3を1失点でプロ初ホールドを挙げた。新庄剛志監督(53)も、まずはカード勝ち越しを決めて笑顔。今カードは「2勝1敗」を目標としていたが、もちろん3連勝に目標を上方修正した。
◆日本ハムが8得点で快勝。二回にレイエスのソロなどで4点を先行。6―2の七回はレイエスの27号ソロ、石井の3号ソロで突き放した。福島が無傷の3勝目。ルーキーの柴田は2回?を1失点。ソフトバンクは約1カ月半ぶりの連敗。
◆日本ハムのルーキー柴田は、2度目の登板も堂々の投球だった。5―2の六回から2番手で投げ、2回?を1失点。最速154キロの力強い速球を軸に攻め「最後は打たれて代わってしまったが、それまではいい内容だった」と胸を張った。六回は1死から牧原大にプロ初安打を許したものの、続く今宮を遊ゴロ併殺打に仕留めて切り抜け、七回は三者凡退。八回2死から3連打で失点し、死球を与えて降板したが、後を受けた上原が踏ん張った。昨年のドラフト会議で、地元福岡のソフトバンクとの競合を制して引き当てた。今後もライバルとは大事な戦いが続くだけに、新庄監督は「1年目にソフトバンク戦で投げさせることに意味がある。この経験は今しかできない」と強調した。(共同)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
68 | 40 | 4 | 0.630 (↓0.006) | - (-) |
31 | 426 (+3) | 306 (+8) | 80 (+1) | 86 (+1) |
0.250 (-) | 2.400 (↓0.05) |
2 (-) |
日本ハム |
68 | 43 | 2 | 0.613 (↑0.004) | 1.5 (↑1) |
30 | 435 (+8) | 311 (+3) | 104 (+3) | 56 (-) |
0.249 (↑0.001) | 2.440 (-) |
3 (-) |
ORIX |
55 | 52 | 3 | 0.514 (↑0.005) | 12.5 (↑1) |
33 | 389 (+8) | 410 (+6) | 76 (+1) | 48 (-) |
0.258 (↑0.001) | 3.450 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
53 | 56 | 2 | 0.486 (↓0.005) | 15.5 (-) |
32 | 350 (+6) | 396 (+8) | 53 (-) | 96 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.330 (↓0.05) |
5 (-) |
西武 |
51 | 58 | 2 | 0.468 (↑0.005) | 17.5 (↑1) |
32 | 298 (+2) | 329 (-) | 54 (-) | 72 (+3) |
0.229 (-) | 2.770 (↑0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
40 | 66 | 3 | 0.377 (↓0.004) | 27 (-) |
34 | 326 (-) | 435 (+2) | 56 (-) | 53 (-) |
0.235 (↓0.001) | 3.700 (↑0.03) |
コメント