ロッテ(★0対3☆)西武 =リーグ戦17回戦(2025.08.22)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
0011001003901
ロッテ
0000000000400
勝利投手:髙橋 光成(5勝6敗0S)
(セーブ:平良 海馬(3勝1敗25S))
敗戦投手:ボス(2勝7敗0S)

本塁打
【西武】古賀 悠斗(6号・3回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆西武は3回表、古賀悠のソロで1点を先制する。その後2-0となって迎えた7回には、代打・平沼の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・高橋光成が8回無失点の快投で今季5勝目。敗れたロッテは、打線が4安打無得点と振るわなかった。

◆5位西武が勝利し、連敗を3で止めた。西武はこの勝利でシーズン50勝目に到達。49勝91敗3分けと歴史的敗北を喫した昨季の勝利数を、今季はシーズン110試合目にして超えた。ただしこれで50勝58敗2分けと、まだ借金はかさんでいる。なお昨季は110試合消化時点では、34勝74敗2分けの借金40だった。この日は先発の高橋光成投手(28)が好投。時折左足を上げるタイミングを変えながらロッテ打線を揺さぶって、順調にアウトを重ねた。試合中盤まではアウトの多くが内野ゴロ。チームの今季50勝と同時に、自身の今季5勝目を手にした。打線は3回、古賀悠斗捕手(25)の6号ソロで先制。古賀悠はこれで8月だけで4本塁打となった。4回にも相手暴投で加点。7回にも代打平沼翔太外野手(28)の適時打で加点した。もしこの日、3位オリックスが敗れれば、20日に消滅したばかりの「自力でのCS出場」の可能性が2日ぶりに復活する。

◆ロッテは今季21度目の0封負けで連勝ストップとなった。先発のオースティン・ボス投手(33)は6回1/3を7安打3失点、今季最多114球と粘投したが今季7敗目を喫した。3回に先頭打者古賀にソロを浴び先制を許す。4回には2死一、三塁から自らの暴投で追加点を許した。なんとか立て直したものの、7回にも1死一、三塁から平沼に右前適時打を浴び失点したところで降板した。打線は西武先発の高橋を前に沈黙。4安打にとどまり本塁が遠かった。

◆西武古賀悠斗捕手(25)が、西武OBの中島宏之氏(43)の前で、また快音を響かせた。0-0の3回無死、ロッテ・ボスから先制の6号ソロを放ち、チームを勝利に導いた。この日、文化放送で解説を務めた球団OBの中島氏の前では、同氏が始球式を務めた8月14日のソフトバンク戦に続き、2試合連続のアーチだった。ともに1打席目の本塁打だったが、片岡保幸氏とゲストで訪れた7月14日の日本ハム戦では3回の1打席目に中前打をマーク。古賀悠は中島氏が球場を訪れた試合では、1打席目の打率は10割で2本塁打とバットで輝きを放つ。

◆ロッテは今季21度目の0封負けで連勝ストップとなった。先発のオースティン・ボス投手(33)は6回1/3を7安打3失点、今季最多114球と粘投したが今季7敗目を喫した。3回に先頭打者古賀悠にソロを浴び先制を許す。4回には2死一、三塁から自らの暴投で追加点を許した。なんとか立て直したものの、7回にも1死一、三塁から平沼に右前適時打を浴び失点したところで降板した。吉井理人監督(60)は「春先の強い球を投げるボスに戻ってきている」としながらも、「古賀(悠)選手はキャッチャーなので配球読んで一発勝負かけてくる。そこにまんまと打ちやすい球投げちゃったんで、あれはボスの油断と言ってもいいかもしれない」と先制弾を浴びた場面を振り返った。「ワイルドピッチのところは、彼は元々リリーバーだったので、ピンチでギア上げたときにちょっと制球を乱す。先発になってそこの加減、やり方がまだうまくないので、コントロールミスしてしまったかなと。でも状態は良くなってきている」と話した。打線は西武先発高橋の前に沈黙。4安打にとどまり本塁が遠かった。吉井監督は「高橋投手の制球が良くて、ストライクゾーン広げてしまって、低めの変化球フォークボールを振らされていた。今日は相手のピッチャーにやられた」と語った。

◆西武古賀悠斗捕手(25)が8月だけで4本目となる6号先制ソロを放った。捕手として5勝目に導いた高橋からも「いつの間にホームランバッターになっちゃって心強いです」と絶賛のひと言。古賀悠も「先制点取れて良かったっていう思いだけです」と笑顔で振り返った。2年ぶり通算2個目の盗塁も、リクエストの末に記録。「タッチされそうなのをよける形で。ラッキーっす」と笑っていた。▽西武西口監督(昨季を上回る50勝に到達。自力CS出場の可能性も復活)「なんとか食らいついていけるように1戦1戦頑張ります」

◆西武の高橋光成投手(28)が8月22日、今季5勝目を挙げた。12年前のこの日、前橋育英(群馬)の2年生エースとして甲子園V投手になった。干支(えと)がひと回りし、ロン毛で154キロを投げ込むパワフル右腕に成長。8回無失点で奮闘した試合後に尋ねられると「無理やりつなげすぎじゃない?」といたずらっぽく笑った。「覚えてないですよ」と記憶は追わない。自身はビジターで12連敗中だった。チームは勝てば昨季超えの50勝目。そのあたりは高橋の意識の中にない。「変な意味じゃなく1試合に過ぎないので」といつも143分の1で捉える。だから、シーズン大詰めのこの時期になっての"進化"だって恐れない。「良くなるために毎日やってるので」と芯は強い。試合中、何球か左足の上げ方を変えた。ひざを伸ばし気味に上げたり、元日本ハムの斎藤佑樹氏のように抱え込みながら上げたり。どの球でそうするかは「あ、適当ですね」と基準もない。「キャッチボールで骨盤の動きがシャープだったので、試してやった感じですね」。調整の中での副産物。「力感なく投げられて、うまく脱力ができたなというところでは新しい発見でした」と挑戦を成功にし喜んだ。いかにプレッシャーやストレスなく、本来を出し切るか。若い選手が多いチーム全体の課題でもある。「同じルーティンを続けていきたい」と高橋は言う。その上での応用問題としての創意工夫。父や祖父が営む高橋りんご園(群馬県沼田市)も、毎年のように新たな品種の栽培にトライしている。高橋親子が「無理やり~」といたずらっぽく笑いそうだが、現状に甘んじないDNAは確かに受け継いでいる。【金子真仁】

◆絶好調男の秘密が垣間見えた。ロッテ・山口航輝外野手(25)は「4番・DH」で先発。前日の楽天戦でプロ野球史上15人目の4打席連続本塁打をマークした大砲は、試合前の綿密なルーティンで状態の維持に努めている。面白いように打球がスタンドに吸い込まれていく。この日の試合前練習で山口はスイングの半分以上で柵越え。バックスクリーンの中ほどに当てる超特大の一打もあった。20日の楽天戦の第4打席から、21日の同戦の第3打席まで4連発。3戦連発で計5本塁打を放っている。ゾーンに入っている山口が大事にしているのが、フリー打撃練習前に行うティー打撃だ。正面からのトスに、角度を付けて打ち返す練習の間、山口の足元にはボールが置かれている。位置を微調整しながらスイングを続けた山口に、このボールの意味を聞くと、「スイングしてもボールが視界に入っているようにすると、頭の位置が動かない。その意識付けです」と明かしてくれた。「今は練習からすごくいい感覚で試合に入れているので、これを維持できるように」とうなずく。再び目覚めたスラッガーが描く弾道が、チームを上昇気流に乗せようとしている。(片岡将)

◆23日のロッテ戦に先発する西武・今井達也投手(27)はブルペンで投球練習。4打席連続本塁打を記録した山口に「一発が魅力な選手ですし、状態も非常にいい選手なので力負けしないように」と警戒した。今季ここまで7勝5敗。前回登板から中7日での先発となるが「1日余裕ができたのでありがたい。トレーニングとか、投げる方も全くしない日が作れる」と、酷暑の中で続く登板の疲れを癒すために有効活用している。

◆西武の古賀悠が好調を維持している。0―0の三回、ボスの投じた147キロの直球が浮いたのを見逃さず、西武ファンが陣取る左翼席まで運んだ。イニングの先頭打者として積極的な打撃を見せ「高めの甘い球を一発で捉えることができた」と自賛する6号ソロとなった。14日以来のアーチで、これで8月に入って4本目の一発。プロ4年目のシーズン後半戦から取り入れた左足をほとんど上げないノーステップの打法がはまり、好成績につながっている。

◆西武が連敗を3で止めた。高橋は8回を4安打無失点の好投で、約1カ月ぶりの白星となる5勝目を挙げた。三回に古賀悠のソロ本塁打で先制し、四、七回に1点ずつ加え、最後は平良が締めた。ロッテは打線がつながらなかった。

◆ロッテは打線が沈黙した。攻撃はちぐはぐで、三塁を踏むことができずに零敗。ここ3試合で計5本塁打と絶好調だった4番の山口は一回の好機で併殺打に倒れるなど4打数無安打だった。吉井監督は、高橋について「制球が良くて、みんなストライクゾーンを広げてしまって、低めの変化球を振らされていた」と相手をたたえた。

◆ヒーローインタビューで笑顔が輝いた。「いやー、やっぱり勝つってうれしいですね!」。西武・高橋光成投手(28)が8回を投げ、4安打無失点。およそ1カ月ぶりに5勝目を手にした。一回のピンチを乗り切って波に乗った。1死一、二塁で迎えたのは山口。前日の楽天戦で4打席連続本塁打と絶好調の主砲に真っ向勝負を挑み、150キロの速球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。二回以降、許した走者は3人のみ。無失点で八回を終え、球数は99。2023年7月以来2年ぶりの完封もあり得たが、汗が噴き出すような暑さの中の奮闘はかなりこたえた様子。西口監督に続投するか問われると「疲れた」と交代を願い出た。前回登板で右上腕に打球を受け、早々に緊急降板。影響が心配されたものの、不安を吹き飛ばす快投でチームの連敗を3で止めた。ビジターでの自身の連敗も12でストップ。「皆さんが騒ぐほど僕はそんなに意識してない。嫌なイメージは全くない。自分の仕事ができた試合もあるので、そんなネガティブに捉えてないです」。昨季0勝11敗ともがき苦しんだ右腕。自らの手で呪縛を解いていく。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68394 0.636
(↓0.006)
-
(-)
32423
(+3)
298
(+4)
79
(+2)
85
(-)
0.250
(-)
2.350
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
67432 0.609
(↑0.003)
2.5
(↑1)
31427
(+4)
308
(+3)
101
(+1)
56
(-)
0.248
(↓0.001)
2.440
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
54523 0.509
(↓0.005)
13.5
(-)
34381
(+2)
404
(+3)
75
(-)
48
(+1)
0.257
(-)
3.440
(-)
4
(-)
楽天
53552 0.491
(↑0.005)
15.5
(↑1)
33344
(+3)
388
(+2)
53
(+2)
96
(-)
0.247
(↓0.001)
3.280
(↑0.01)
5
(-)
西武
50582 0.463
(↑0.005)
18.5
(↑1)
33296
(+3)
329
(-)
54
(+1)
69
(+1)
0.229
(-)
2.790
(↑0.03)
6
(-)
ロッテ
40653 0.381
(↓0.004)
27
(-)
35326
(-)
433
(+3)
56
(-)
53
(+1)
0.236
(↓0.001)
3.730
(-)