巨人(☆8対1★)DeNA =リーグ戦19回戦(2025.08.22)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:横川 凱(1勝0敗0S)
敗戦投手:ジャクソン(9勝6敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(9号・3回裏ソロ),リチャード(7号・7回裏3ラン)

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◆巨人は3回裏、岡本のソロで1点を先制する。その後は6回に甲斐と泉口の適時打で4点を加えると、7回にはリチャードが3ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・横川が5回無失点6奪三振の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、投打ともに精彩を欠いた。

◆3位のDeNAが、1・5ゲーム差で追いかける2位の巨人との"2位攻防戦"に臨む。シーズン後半戦に入って、3カード目の対戦。1日からの3連戦(東京ドーム)はDeNAが2勝1敗で勝ち越し、8日からの2連戦(横浜)は巨人が2連勝した。金曜日のこの日は、過去2度ともに「DeNAキラー」の山崎伊だったが、登録抹消によって、今回は横川凱投手(24)と対峙(たいじ)する。DeNAはジャクソンが先発。今季は巨人戦6試合に登板し、2勝3敗ながら、防御率1・95と安定するだけに、助っ人右腕の投球に大きな期待がかかる。DeNAにとっては、2位の巨人、首位の阪神と上位チームとの対戦が続き、CS進出に向け、大事な6試合になりそうだ。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が、22日のDeNA戦から1軍に合流した。7月31日に腰痛で出場選手登録を抹消。リハビリに取り組み、17日のイースタン・リーグ西武戦で実戦復帰した。残りは32試合で、首位阪神とのゲーム差は12・5ゲーム差。1・5差の3位DeNAとの3連戦を前に、頼りになる男が1軍に戻った。X(旧ツイッター)でも吉川への注目度は高く、「吉川尚輝」がトレンド入り。ファンからは「吉川尚輝楽しみ」、「吉川尚輝1軍復帰という素晴らしいニュースが飛び込んできた」、「今シーズン初の丸、岡本、吉川尚輝が全員揃った」など、歓迎する声が上がった。

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)が元チームメートらと交流した。22年にともに阪神でプレーした巨人ケラーとは、通訳なしで英語で会話。ベンチに腰かけながら仲良さそうに談笑した。さらに筒香とともに巨人坂本にあいさつに出向いたり、巨人丸へあいさつ。さらに大阪桐蔭の後輩でもある巨人泉口からあいさつされる場面も。NPB復帰後は初の東京ドームとあって、多くの面々と交流した。藤浪は17日の中日戦(バンテリンドーム)で移籍後初先発し、5回1失点。21日には「ローテーションの関係」(三浦監督)で出場選手登録を抹消されていた。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます東京ドームに描く久々のアーチ絶対的存在4番が完全復活岡本和真が復帰後初ホームラン??ジャイアンツファン待望の一発???プロ野球 (2025/8/22)??巨人×DeNA??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ #だったらDAZN

◆巨人が、岡本和真内野手(29)の5月1日広島戦(東京ドーム)以来113日ぶりとなる9号ソロで先制点を挙げた。両チーム無得点の3回2死走者なし、DeNA先発ジャクソンの130キロスライダーを完璧に捉えた。打球は大きな放物線を描いて左中間席へ。主砲の1発で流れを呼び込んだ。岡本は5月に左肘靱帯(じんたい)を損傷し、長期離脱。16日の「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」から1軍復帰し、24打席目で待望のアーチを描いた。岡本は「打てて素直にうれしいです。先制できてよかったです」と話した。

◆3回に巨人岡本和真内野手(29)が復帰後初本塁打を放ち、東京ドームが湧いた。その熱気冷めやらぬドームで「すしレース」が開催された。エビが好スタートを切り、マグロがやや出遅れた。エビがどんどんと加速していく中、1貫差でタマゴが必死に食らいつく。アナゴとコハダも、激しい3着争い。エビの勢いはとどまることを知らず、後続を振り切って見事1着をつかみ取った。2着はタマゴで、3着アナゴ、4着コハダ、5着マグロの順で入線した。通算成績はアナゴが18勝。2位以下はエビ13勝(白エビ1勝を含む)、マグロ10勝、タマゴ9勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆巨人横川凱投手(24)が、5回無失点で24年9月26日のDeNA戦(横浜)以来、330日ぶりとなる白星の権利を持って降板した。身長190センチの長身から角度のある直球と多彩な変化球を投げ込み、丁寧にコーナーを突いて凡打を重ねた。初回は連打で先制のピンチを背負ったが、佐野、オースティン、宮崎を打ち取り無失点。2回には林、三森から連続三振を奪い、勢いに乗った。5回2死から蝦名にこの日初の四球を与えたものの、続く桑原を低めのスライダーで三ゴロに仕留め、得点を与えなかった。打線は3回、主砲の岡本和真内野手(29)が復帰後初の9号ソロを放ち援護。横川は5回を91球で投げきり、4安打6奪三振1四球の無失点投球。先頭打者として迎えた裏の攻撃で代打を送られた。横川は「0点に抑えられたことがよかった。反省すべきこともあったので、そこはしっかり反省したい。あとはチームが勝てるようにしっかり応援します」とコメントした。

◆巨人が3位DeNAに大勝し、ゲーム差を2・5に広げた。4番のバットがチームに勢いをもたらした。両チーム無得点で迎えた3回2死。岡本和真内野手(29)が相手先発ジャクソンから左中間席最前列に飛び込む先制9号ソロを放った。5月1日広島戦(東京ドーム)以来、左肘靱帯(じんたい)損傷のけがから復帰してから待望の初アーチに「打てて素直にうれしいです。先制できてよかったです」と喜んだ。投げては先発の横川凱投手(24)が5回4安打無失点の好投で今季初勝利をマークした。初回に1番蝦名、2番桑原の連打で無死一、二塁のピンチを招くも後続を打ち取って無失点。2回以降は丁寧にコーナーを突いて凡打の山を築いた。「0点に抑えられたことが良かった。その中でも反省すべきこともあったので、そこはしっかり反省したいと思います」と話した。

◆DeNAが巨人に大敗を喫し、6試合を残して今季の対巨人戦は5勝13敗1分けで負け越しが決定した。23年の11勝14敗、昨年の8勝16敗1分けに続いて3年連続での負け越しとなった。序盤は拮抗(きっこう)したゲームだった。1回先頭、蝦名と桑原の連打で無死一、二塁とするも、佐野、オースティン、宮崎のクリーンアップが打ち取られて無得点。チャンスを逸すると、巨人先発左腕の横川にリズムを作られた。3回にも2死から桑原と佐野の連打でチャンスを作るも、オースティンが見逃し三振に倒れた。8回に代打梶原の二塁打と桑原の3安打猛打賞となる中前適時打で1点を返すも、反撃はここまで。投げては先発ジャクソンが3回2死、岡本に先制ソロを浴びると、6回に2死満塁のピンチを招いて115球で降板。後を受けた坂本が甲斐に走者一掃の3点適時二塁打、泉口に適時二塁打を打たれて4点を失った。7回には3番手の三嶋がリチャードに3ランを被弾。大量リードを許す展開となった。巨人戦はこれで4連敗で今季ここまで5勝13敗1分けと借金8。23年は11勝14敗で借金3、昨季も8勝16敗1分けで借金8と3年で合計19の借金を作るなど苦手にしている。

◆巨人石川達也投手(26)が、古巣DeNA戦でリリーフ登板し、1回無失点の好救援でチームの勝利に貢献した。5点リードの7回に登板。山本を左飛、林を空振り三振、三森を三ゴロに抑え、3者凡退でチームを勢いに乗せた。3アウトを取り、ベンチに戻る際は、グラウンドに転がったバットを手に取り、笑顔でボールボーイに手渡し、感謝された。打線は、直後の7回の攻撃で3点を追加。3位DeNAとの"2位攻防戦"に先勝し、ゲーム差を2・5ゲーム差に広げた。

◆主砲が"おかえりアーチ"を決めた。巨人岡本和真内野手(29)が均衡を破る先制9号ソロで勝利へ導いた。3回2死、DeNAの先発ジャクソンのスライダーを左中間スタンド最前列に運んだ。5月1日の広島戦以来113日ぶりのダイヤモンド1周に「いやもう1周ってめっちゃ長いなと思って。うれしかったです」と懐かしい感触が心地よかった。5月に左肘靱帯(じんたい)を損傷して離脱。長らく1軍の"定位置"を留守にした。孤独なリハビリを経て、16日の「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」で戦列に復帰。1軍復帰から24打席目での待望の1発となった。阿部監督も「いるだけでやっぱりチームが落ち着くというかね、どっしり構えられるってのもあるし、それぐらい大きい存在」と全幅の信頼を寄せる。主砲の背中は球団を超え、球界の若手にとって指針となっている。2軍戦ではロッテ山口が駆け寄り、言葉を交わす場面も。右尺骨茎状突起の骨折から、この日1軍復帰した浅野も「たくさん打撃を聞けていい時間だった」と感謝した。長期離脱が響き、今季はここまで出場38試合にとどまっているが、8年連続2ケタ本塁打も目前に迫った。帰ってきた主砲の1発を皮切りにチームは8得点で3位DeNAに圧勝。ゲーム差を2・5に広げ、今季の同カード勝ち越しを決めた。この日から吉川も1軍に復帰した。今季112試合目にして不動の正二塁手と正三塁手が1軍の舞台にそろい踏み。「残り試合全部いいゲームをして、まだまだ諦めずに頑張りたい」と岡本。役者がそろった巨人がスパートをかける。【佐瀬百合子】

◆腰痛から戦列に戻った吉川尚輝内野手(30)が万全ぶりをアピールした。1軍合流即「5番二塁」でスタメン出場。6回2死の第3打席で一塁内野安打を放ち、復帰後初安打をマークした。次打者の中山の打席で二盗にも成功。フル出場し4打数1安打で復帰戦を終え「良かったです。それが全てです。チームが勝ったことが一番うれしいです」と話した。

◆巨人リチャード内野手(26)がトドメの一撃を放った。7回2死一、二塁からDeNA三嶋の外角高め直球を強振。打った瞬間本塁打と分かる確信歩きの1発を放った。前日21日ヤクルト戦(神宮)でも第1打席に2ランをマーク。2戦連発、直近4戦3発と勢いに乗るロマン砲は「気持ちです。岡本さんとホームランを打てて良かったです」と喜んだ。

◆DeNAが、巨人に大敗し、首位阪神とのゲーム差が今季最大の15ゲーム差に開いた。今季の対巨人戦は5勝13敗1分けで、6試合残した状態で負け越しが決定。23年の11勝14敗、昨年の8勝16敗1分けに続き、3年連続での負け越しとなった。三浦大輔監督(51)は「同じ相手と対戦する中でこれだけ負け越しているのは、選手だけじゃなく、チームとして巻き返そう、やり返そうという気持ちを持って、明日に向かっていかなきゃいけないと思います」と語気を強めた。

◆巨人の吉川尚輝内野手(30)、浅野翔吾外野手(20)が1軍に合流した。アーリーワークに参加し、出場選手登録される予定。吉川は腰痛のため7月31日に、浅野は6月5日のロッテ戦で死球を受け「右尺骨茎状突起不全骨折」のため翌6日に出場選手登録を抹消されていた。セ・リーグ2位のチームは前日21日のヤクルト戦に快勝し、3カードぶりの勝ち越しで勝率を5割に戻した。22日から1.5ゲーム差の3位DeNAとの3連戦を前に、頼もしい戦力が戻ってきた。一時期は4番にも座る打線を引っ張った増田陸、来日2年目のヘルナンデスが登録抹消される見込み。

◆巨人の吉川尚輝内野手(30)、浅野翔吾外野手(20)が1軍に復帰した。吉川は腰痛のため7月31日に出場選手登録抹消。リハビリを経て約3週間後の復帰に「トレーナーの方に感謝しながら、いいプレーができるように頑張りたい」と誓った。

◆1軍に合流した巨人・浅野翔吾外野手(20)が試合前練習に姿を現し、バント練習やフリー打撃を行った。浅野は6月5日のロッテ戦で死球を受け「右尺骨茎状突起不全骨折」のため翌6日に出場選手登録を抹消された。約2カ月半ぶりの1軍昇格に「一番シーズンの中で大事な時期だと思う。勝ちにつながるバッティングだったり、守備ができたらいい」と意気込んだ。

◆23日のDeNA戦に先発する井上温大投手(24)が報道陣の取材に応じ「1つのアウトに対して全力で、先を見ずに目の前のアウトを1つ取ることに集中して、一個一個アウトを積みあげていきたい」と意気込んだ。同日に決勝戦を迎える夏の甲子園では、同じ名前の県岐阜商・横山温大外野手(3年)が生まれつき左手指のないハンディを抱えながら、同校を4強に導く活躍を見せ話題となった。その姿をテレビ越しに見ていたという井上は「自分と漢字も同じなのは初めて見た。そういう選手がああやってハンディがある中で、普通の選手に負けないぐらい活躍しているのは、すごいなって思いました」と語った。

◆DeNA・石田裕太郎投手(23)が中10日で23日の巨人戦に先発する。登板間隔が空いたが、「問題ない。難しい所もあったが、(トレーニングで)いつもと違う刺激を入れたりして準備してきた」と頼もしかった。今季ここまで2勝3敗。前々回の登板で巨人に六回途中3失点。今季は開幕前にエースの東から「6回3失点でいいんだよ」と助言を受けている中、試合を作った。岡本、吉川ら主力が復帰した打線を前に、「自分のピッチングを貫ければ」と意気込んだ。

◆頼れる戦力が、続々と戻ってきた。巨人は腰痛のため7月31日に出場選手登録を抹消された吉川尚輝内野手(30)が、約3週間ぶりに1軍に復帰。早速、「5番・二塁」で先発出場した。昨季、自身初の全143試合に出場した吉川は、9年目の今季も不動の正二塁手として活躍。丸、岡本らが故障で離脱を余儀なくされる中で、中心選手として攻守でチームに貢献し続けた。2軍降格後は川崎市のジャイアンツ球場でリハビリに励み、迎えた1軍復帰戦で「トレーナーの方に感謝しながら、いいプレーができるように頑張りたい」と決意を新たにした。浅野翔吾外野手(20)もまた、時同じくして1軍に帰ってきた。6月5日のロッテ戦で死球を受け、「右尺骨茎状突起不全骨折」のため翌6日に出場選手登録抹消。長期離脱を余儀なくされた。慎重なリハビリ期間を経て、今月12日に3軍で実戦復帰。いきなり本塁打を放つと、着々と打席を重ねて1軍に復帰。「シーズンの中で、一番大事な時期だと思うので、しっかり結果を残して、勝ちにつながるバッティング、守備をやりたい」と誓った。チームは8月に入り、主砲の岡本が左肘靱帯(じんたい)損傷から3カ月ぶりに1軍に復帰するなど、シーズン最終盤へ向けて戦力が整ってきた。(浜浦日向)

◆巨人・岡本和真内野手(29)が「4番・三塁」で先発し、1軍復帰後初となる9号ソロを放った。0-0で迎えた三回の第2打席にDeNA先発右腕・ジャクソンの甘く入ったスライダーを強振。打球はぐんぐんと伸び、左翼席に吸い込まれた。5月1日の広島戦以来113日ぶりの本塁打に「打てて素直にうれしいです。先制できて良かったです」と岡本。帰ってきた主砲の一発に本拠地東京ドームのファンからは大きな歓声が上がった。5月6日の阪神戦で左肘靱帯(じんたい)損傷を負い、長期離脱を余儀なくされた岡本は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催された16日の阪神戦(東京ドーム)から1軍復帰していた。

◆充実の夏を過ごしている。DeNA・蝦名達夫外野手(27)が8試合連続で1番打者で先発に名を連ねた。前日に7月27日から続いていた連続安打が18試合でストップしたが、一回の第1打席に横川の143キロを引っ張り左前打で出塁。得点にはつながらなかったが、好調ぶりは健在だ。試合前時点で8月は打率・383、3本塁打、11打点と絶好調。他球団の警戒は6死球という数字が物語る。「しっかり逃げずに立ち向かっていく。そこだけは気をつけるようにしている」との言葉に決意がにじむ。5年目の昨季は自己最多の76試合に出場して打率・256、57安打、3本塁打、17打点。前半戦の5~6月にかけて1番打者も託されたが、6月中旬に右太もも裏の肉離れで一時離脱した。後半戦は先発での出場機会が減り、代わって梶原が台頭を見せ1番に座った。今年こそ定位置確保のチャンスを逃すわけにいかない。三浦監督は蝦名について、「毎週必死に戦っているし、結果も出し続けている。本人も体は相当きついと思うが、そういうところも見せずにグラウンドに立っている」とたたえつつ、「死球も多くなってきている中で、それでも出続ける。(レギュラーを)つかみきれるのか、という所」と期待を寄せる。月間MVPも十分視野に入る勝負の8月。蝦名の勢いが止まらない。

◆「8番・捕手」で先発した巨人・甲斐拓也捕手(32)が1-0とリードして迎えた六回2死満塁でDeNA2番手・坂本から3点適時二塁打を放った。直近の試合では岸田がスタメンマスクをかぶる機会が多い中、16日の阪神戦以来5試合ぶりの先発起用に応え、8日のDeNA戦(横浜)以来の打点を挙げた。その後、浅野が四球で出塁すると、泉口も左翼線への適時二塁打を放ち、チームは5-0とリードを広げた。

◆「7番・一塁」で先発の巨人・リチャード内野手(26)が5-0の七回2死一、二塁で右翼席に飛び込む7号3ランを放った。DeNA・3番手の三嶋が投じた外角への直球を見事に流し打ったリチャードはスイングの直後に〝確信歩き〟を披露。推定飛距離120mを記録した打球はライトスタンドへ華麗な放物線を描いた。19日、21日のヤクルト戦(神宮)でも本塁打を放ったリチャードは直近4戦で3発目をマークした。

◆巨人・中山礼都内野手(23)がついに〝ライト〟を守った! 「6番・左翼」で先発し、8-0で迎えた八回から右翼へ。プロ5年目、通算235試合目で初めて名前の「らいと」と同じポジションに就いた。中山と同じ愛知・中京大中京高OBの父・慎也さんから、イチローや高橋由伸ら一流は右翼手(ライト)が多いとの考えから名付けられた。今季は好打を生かして出場機会を増やすため、外野にも挑戦。主に左翼を守ってきた。丸に代わって右翼に就いた八回は無死二塁で蛯名の飛球をキャッチし、右飛を処理。1死一塁でもファウルフライをキャッチした。

◆10勝目を目指したDeNAのアンドレ・ジャクソン投手(29)は、今季最多タイの115球を投じて六回途中4失点だった。「今日は四球を多く出してしまったことが全てです。またベースカバーの初動も遅く反省しています。次に生かしたいと思います」と振り返った。三回に4番・岡本に復帰後初となる左翼越え本塁打を被弾。制球に苦しみ、六回2死から単打と2四球で満塁とした場面で降板となった。その後、2番手・坂本が甲斐に左中間を破る3点二塁打を許すと、その後も1失点。0-5と一気に突き放された。

◆DeNAは2連敗。投手陣が試合を作れなかった。先発のジャクソン投手は三回に岡本に被弾すると、六回には2死無走者から安打と2四球で満塁のピンチを招き降板。ここで2番手の坂本裕哉投手が甲斐に走者一掃の3点二塁打を許して勝負の行方は決した。七回には3番手の三嶋一輝投手がリチャードに3ランを喫した。打線も元気がなく八回に桑原将志外野手の適時打で1点を返すのが精いっぱいだった。

◆巨人が快勝した。三回に岡本のソロ本塁打で先制し、その後は甲斐の3点二塁打、リチャードの3ランなどで突き放した。横川が5回を無失点で今季初勝利を挙げた。DeNAは3年連続で巨人戦のシーズン負け越しが決まった。

◆セ・リーグ2位の巨人は2連勝で3位・DeNAとの差を2.5ゲーム差に拡大した。阿部慎之助監督(46)は左ひじのけがから復帰後、初アーチとなる先制決勝の9号ソロを三回に放った岡本和真内野手(29)を「効果的なホームランってすごく相手にダメージを与えられる。復帰していい形でやってくれている。いなかった分、もっと打ってもらえたらうれしい」とたたえた。直近4試合で3本塁打となる7号3ランのリチャードには「振ったら何かあると思ってどんどん振らせている。それがいい結果につながっていますね。続けてほしい」と話し、追加点を奪った六回2死一、二塁で粘って四球を選んだ打席にも「とても大きかった」と評価した。5試合ぶりのスタメンマスクを託された甲斐は六回に3点二塁打を放ち、二塁手・吉川の復帰に伴って左翼で先発した中山は4四球と貴重な働きぶり。途中出場の若林、門脇も安打を放つなど打線が活発で、阿部監督は「みんな状態がよくなってきていますし、スタメンを考えるこちらが多少悩める。いい悩みかなと思いますけどね」とうれしい苦悩を抱えている。

◆巨人は、岡本和真内野手(29)が1軍復帰後初となる先制の9号ソロを放ちチームを勝利に導いた。先発の横川凱投手(24)は5回無失点の好投で今季初勝利を挙げた。以下、岡本のヒーローインタビュー。--久々のホームラン(5月1日の広島戦以来)「めちゃくちゃ嬉しかったです」--どんなことを意識して打席にたった「2アウトでしたし、ちょっと打ちたいなと思ったので打ててよかったです」--感触は「どうかなと思って走ったんで、ホームランになってくれてよかった」--先発の横川投手の投球をどう見ていた「よこはいつ投げてもいいテンポでいいピッチングしてるんで、今日は勝ててよかったなと思います」--レギュラーシーズン残り30試合「残り試合も全力で戦っていきたいなと思います」--ファンにメッセージ「皆さん、ありがとうございます」

◆巨人は先発の横川凱投手(24)が5回無失点の好投で今季初勝利を挙げた。打線は三回、岡本和真内野手(29)が先制の9号ソロを放つなど左腕を援護した。以下、横川のヒーローインタビュー。--今季初勝利「ほっとしてますね。嬉しいです」--先発としては去年4月以来の白星「今日も初回ちょっとやばいなと思ったんすけど、甲斐さんが引っ張ってくれたんで、助かりました」--どんな意識で投球した「とにかくバッターに対して攻めていく気持ちだけ持って、あとは甲斐さんが声をかけてくれたんで、すごい助けられました」--甲斐選手からはどんな声かけが「我慢強く頑張ろうっていうのはすごい言っていただいた。それを念頭にランナーを出してても粘り強く頑張ろうと思って投げ切れた」--隣の岡本投手から声が小さいと「すみません」--様々な役割をこなしてきた中で、大事なところで先発での勝利「与えられたところで一生懸命頑張るだけなんで。1日1日大切にこれからも過ごしていきたいなと思います」--8月30日が25歳の誕生日「1日1日必死に生きるだけなんで。頑張りたいと思います」--ファンにメッセージ「今日もマウンドにあがる時にすごい声援が聞こえて、背中を押していただいたんで感謝してます。ありがとうございます。明日からも頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします」

◆巨人は「6番・左翼」で出場した5年目の中山礼都内野手(23)が八回、「人生初」の右翼守備に就いた。イチローら一流選手の多い右翼手(ライト)を由来に「らいと」と名付けられた23歳は、ファン待望(?)の守備も無難にこなし「話題になるだろうなとは多少、思っていた。角度とか景色は違ったけど、特に違和感なくやれた」とうなずいた。

◆DeNAが投打に及ばず完敗した。一回に蝦名、桑原の連打で無死一、二塁としたが、後続が凡退して先制点を奪えず。その後、投手陣が崩れ、三浦大輔監督(51)は「先にチャンスがあった中で、もうひと押しが(出ず)、ああいう結果になった」と肩を落とした。先発・ジャクソンが6四球と制球に苦しみ、六回途中4失点。三回に岡本に先制弾を許すと、六回には2死から単打と2四球で満塁として降板した。2番手・坂本は勢いを止められず、甲斐に左中間を破る3点二塁打を献上。さらに1点を失い七回には、3番手・三嶋が2死から走者をためてリチャードに3ランを浴びた。巨人戦は今季6試合を残して5勝13敗1分け。3年連続でのシーズン負け越しが決まり、指揮官は「これだけ負け越している。選手だけじゃなくて、チームとして、なんとか巻き返してやり返そうという気持ちを最後まで持ち続けて、向かっていかないといけない」。2位巨人とのゲーム差は2・5。必死に前を向いた。(阿部慎)

◆セ・リーグ2位の巨人は22日、DeNA19回戦(東京ドーム)に8―1で快勝。左肘靱帯(じんたい)損傷から16日に1軍復帰した岡本和真内野手(29)が三回に決勝の9号ソロを放った。復帰後初で、5月1日の広島戦以来、113日ぶりの一発。まだ動きの制限も多かったリハビリ初期、岡本がハマっていたのが韓国ドラマ『弱いヒーロー』だ。「あの感じが、なんか良いんですよね」。一度は孤独になった主人公が、転校先で新たな出会いを経て、仲間の大切さを再確認し、巨悪組織に立ち向かう物語。「LINEマンガ」に課金し、原作にも目を通した。経験がないほど長く1軍を離れた岡本は、ある意味〝孤独〟だった。新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を購入。後輩右腕の大勢のもとには、「マリオカート」のプレー画像とともに「早く買ってや」と対戦相手を募るメッセージが届いたという。だが、新たな出会いもあった。これまでは交流する機会の少なかった球団スタッフ、若手選手らとも多くの時間を過ごし「普段、話さない子たちとも話すことができた。僕にとっては、すごくいい時間だったなと思います」。自らのプレーの裏にあった周囲の尽力、サポートの大きさを再確認したリハビリ期間。岡本は〝強いヒーロー〟になって帰ってきた。(巨人担当・浜浦日向)

◆巨人・甲斐拓也捕手(32)が「8番・捕手」で5試合ぶりに先発し、攻守で躍動した。1-0の六回2死満塁にはDeNA・坂本から3点二塁打で貴重な追加点をもたらし、守っては横川を5回無失点の好投に導くなどフル出場した。「ヨコ(横川)が我慢強く投げてくれた結果。要所でやるべきことができた」横川凱(かい)との〝カイバッテリー〟となった24歳左腕の多彩な球種を駆使し、的を絞らせなかった。5回4安打無失点で昨年4月27日のDeNA戦(横浜)以来482日ぶりの先発勝利に導いた。横川は「イニングの終わりに毎回『我慢強くいくぞ』と言ってくれたのが励みになった。甲斐さんのおかげ」と強気にリードに感謝した。打っては3安打3打点。ソフトバンクからFAで加入した今季、後半戦に入って打撃好調の岸田に1番手の座を譲っている中、開幕2戦目、3月30日のヤクルト戦以来の猛打賞でアピールした。「よかったです。また(いい打撃の感覚を)見つけながらやっていけたら」。経験豊富な捕手は、少ない出番で意地を見せる。(谷川直之)

◆主砲の帰還だ!! セ・リーグ2位の巨人は22日、DeNA19回戦(東京ドーム)に8―1で快勝。左肘靱帯(じんたい)損傷から16日に1軍復帰した岡本和真内野手(29)が三回に決勝の9号ソロを放った。復帰後初で、5月1日の広島戦以来、113日ぶりの一発。チームは2連勝で貯金1とし、3位DeNAとのゲーム差を2・5に広げた。4万2215人の大観衆がどよめき、大歓声に包まれる。待望の瞬間。久々の情景をかみしめながら、岡本がダイヤモンドを周った。長期離脱を乗り越え、113日ぶりの一発を東京ドームの左中間へ。「早く打ちたいなと、正直思っていた。一周って、めっちゃ長いなって思って。うれしかったですね」。〝岡本節〟も帰ってきた。5月6日の阪神戦の一塁守備で打者走者と交錯し、左肘靱帯を損傷。もし利き腕だったら、手術の可能性もあった大けがだった。左腕を固定し、屋外に出てのリハビリは右腕一本での壁当てから始まった。入浴時に右半身が洗いにくいなど、私生活にも支障が出た。それでも、前を向き続けた。治癒力を高めるため、食事は「オメガ脂肪とコラーゲン」を摂取することを意識。すしは「いっても20皿」の肉食派だったが、サバ、サケ、カツオなど魚類を多く食べ「魚もおいしいっすけどね」と笑った。一時は増えた体重を7月には戻し、動きが制限されて約2センチ細くなった左腕はトレーニングを重ね、逆に右腕より約1センチ太くなった。離脱後も1軍の試合は全て見た。ジャイアンツ球場のリハビリは朝が早く、「7時起き。(ナイターと)真逆ですよ」という生活でも、試合終了が深夜に及ぶ延長戦や、時間が合えば2、3軍戦も見た。画面越しに戦う仲間を応援。「負けたら悔しいし、勝ったら気持ちよく寝られる。ファンの気持ちが分かった」。理解した思いに、バットで応えた。今月16日の1軍復帰後、24打席目で飛び出した一発。阿部監督は「いるだけでやっぱりチームが落ち着く。それぐらい大きい存在。復帰して、良い形でやってくれていますので、いなかった分、もっと打ってもらえたらうれしい」と期待を寄せた。リーグ2位のチームは2連勝で貯金1。3位DeNAとの直接対決に勝ち、2・5ゲーム差に広げた。吉川が腰痛から復帰し、昨季優勝の原動力となった丸、岡本、吉川が今季初めて1軍に集結。首位阪神とは12・5ゲーム差だが、帰ってきた主砲は「残り試合全部、ほんとにいいゲームして、まだまだ諦めずに頑張りたい」と逆襲を誓った。(浜浦日向)

◆セ・リーグ2位の巨人は8―1で快勝。左肘靱帯(じんたい)損傷から16日に1軍復帰した岡本和真内野手(29)が三回に決勝の9号ソロを放った。復帰後初で、5月1日の広島戦以来、113日ぶりの一発となった。6月某日、東京・銀座の焼き肉店に岡本とDeNAのオースティン、牧が集結した。「岡本選手のことがシンプルに大好きで、彼がどういう野球観を持っているのか聞いてみたかった」という助っ人砲の呼び掛けで、球界屈指の強打者たちによる豪華食事会が実現。通訳をまじえて野球談議などを楽しんだ。支払いも済ませてくれたというオースティンが見つめる前で、岡本が豪快な復帰アーチを架けた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
68422 0.618
(↑0.003)
M19
(↑1)
31381
(+3)
260
(+1)
68
(-)
84
(-)
0.244
(-)
2.060
(↑0.02)
2
(-)
巨人
55543 0.505
(↑0.005)
12.5
(-)
31350
(+8)
331
(+1)
76
(+2)
45
(+1)
0.244
(-)
2.660
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
51555 0.481
(↓0.005)
15
(↓1)
32364
(+1)
352
(+8)
71
(-)
55
(-)
0.240
(↓0.001)
2.930
(↓0.05)
4
(-)
広島
48585 0.453
(↓0.004)
18
(↓1)
32341
(+4)
363
(+6)
59
(-)
51
(-)
0.243
(↑0.001)
3.000
(↓0.02)
5
(-)
中日
49602 0.450
(↑0.006)
18.5
(-)
32300
(+6)
341
(+4)
60
(+1)
66
(-)
0.228
(↑0.001)
2.830
(-)
6
(-)
ヤクルト
40625 0.392
(↓0.004)
24
(↓1)
36304
(+1)
430
(+3)
60
(+1)
47
(-)
0.230
(-)
3.620
(↑0.02)