1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 3 | 1 | 0 | 2 | 10 | 10 | 1 | 2 |
ロッテ | 2 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 12 | 10 | 1 | 4 |
勝利投手:吉川 悠斗(1勝0敗0S) (セーブ:澤田 圭佑(1勝0敗1S)) 敗戦投手:瀧中 瞭太(4勝9敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは初回、山口の2ランが飛び出し、先制に成功する。その後1点差とされて迎えた4回裏には、山口が1イニング2本塁打をマークするなど一挙9点を加え、リードを広げた。投げては、先発・吉川が5回4安打4失点でプロ初勝利。敗れた楽天は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆ロッテ山口航輝外野手(25)が先制本塁打を放った。初回、2死から高部瑛斗外野手(27)が右越え三塁打でチャンスを作ると、山口はカウント0-1から楽天滝中の145キロ直球を左翼スタンドへ放り込んだ。前々日には2ラン、前日には今季初めての4番起用に応える決勝の勝ち越し3ランを放っており、18日に25歳の誕生日を迎えてから3試合連続で本塁打をマークして好調を維持。期待の大砲は直近9試合で5本とハイペースで本塁打を量産している。山口は「打ったのはシュートです。ヨシ君(吉川)ファームで一緒に頑張っていたのでなんとか勝ちをつけてあげたいし、初回も良いピッチングをしていたのでなんとか先に点を取ってあげたかった。ちょっと緊張もしていたように見えたので点を取ってあげられて良かった」と振り返った。
◆ロッテ山口航輝外野手(25)が2打席連続本塁打を放った。初回、2死から高部瑛斗外野手(27)が右越え三塁打でチャンスを作ると、山口はカウント0-1から楽天滝中の145キロ直球を左翼スタンドへ放り込んだ。4回の第2打席では無死一塁のカウント1-1から今度は134キロフォークを左中間への今季6号2ランにした。前々日には2ラン、前日には今季初めての4番起用に応える決勝の勝ち越し3ランを放っており、18日に25歳の誕生日を迎えてから3試合連続で本塁打をマーク。さらに前日の最終打席から3打席連続本塁打と好調を維持。期待の大砲は直近9試合で6本とハイペースで本塁打を量産している。山口は「打ったのは、フォークです。しっかり捉えることができて良かったです」と振り返った。
◆ロッテ山口航輝外野手(25)が衝撃の3打席連続本塁打を放った。初回、2死から高部瑛斗外野手(27)が右越え三塁打でチャンスを作ると、山口はカウント0-1から楽天滝中の145キロ直球を左翼スタンドへ放り込んだ。4回の第2打席では無死一塁のカウント1-1から今度は134キロフォークを左中間への今季6号2ランにした。打線がつながり4回に再び打席がまわってきた。直前に代わった柴田の148キロ直球を左翼スタンドへたたき込み、球場は歓声に包まれた。前々日には2ラン、前日には今季初めての4番起用に応える決勝の勝ち越し3ランを放っており、18日に25歳の誕生日を迎えてから3試合連続で本塁打をマーク。さらに前日20日の最終打席から4打席連続本塁打と好調を維持している。
◆ロッテ吉川悠斗投手(20)は初の1軍先発マウンドで5回4安打4失点(自責3)と粘投し初勝利の権利を得て降板した。初回から2者連続三振で幸先の良いスタートを切る。2-0の3回には1死一塁から武藤に左中間への適時打を浴び1点差に迫られたが、後続を抑えた。野手からは、山口航輝外野手(25)の3打席連続本塁打など、4回までに大量11得点の援護をもらった。5回は無死一、二塁から太田に中前適時打を浴びるなど打者一巡の攻撃を許したが、回の最後まで投げきった。
◆ロッテ山口航輝外野手(25)のプロ野球タイ記録となる5打席連続本塁打はならなかった。前日20日楽天戦の最終打席から4打席連続本塁打で迎えた7回、先頭でこの日4打席目に向かった。だが、加治屋に空振り三振を喫した。それでも、4打席連続本塁打はパ・リーグタイ記録。また、全て走者を置いた場面で4打数連続本塁打はプロ野球史上初めてとなった。山口が20日楽天戦の第4打席から4打席連続本塁打。連続本塁打のプロ野球記録は22年村上(ヤクルト)の5打数(5打席)で、パ・リーグで4打数連続は17年レアード(日本ハム)以来9人、10度目のタイ記録。山口は途中に四死球を挟まず、4打席連続はパ・リーグ7人目になる。山口は3ラン→2ラン→2ラン→3ラン。すべて走者を置いた場面で打った4打数連続本塁打はプロ野球史上初めてだ。また、山口は4回に2本打ち、1イニング2本塁打は22年辰己(楽天)以来22人、24度目のプロ野球タイ記録。
◆楽天は4回の9失点が重くのしかかり、最下位ロッテに痛恨のカード負け越しを喫した。先発の滝中瞭太投手(30)が試合を作れなかった。初回2死から高部に三塁打を打たれると、続く4番山口に先制2ランを献上。4回にも山口に2ランを浴びるなど失点を重ねた。2番手の柴田大地投手(27)も山口に3ランを打たれ、前日から4打席連続本塁打とされた。4回はまさかの9失点。この3連戦で山口には計5発を食らった。滝中は4回途中7安打2四球、自己ワーストタイの10失点(自責5)でKOされ、対ロッテは8試合で0勝6敗となった。打線は10点を追う5回に太田光捕手(28)の中越え適時打などで3点をかえす。6回は中島大輔外野手(24)の4号3ラン、7回はオスカー・ゴンザレス外野手(27)の中前適時打、9回はルーク・ボイト内野手(34)の6号2ランと驚異的な追い上げを見せたが、及ばなかった。
◆ロッテは乱打戦を制し、カード勝ち越しを決めた。打線が爆発した。山口航輝外野手(25)が初回に先制2ラン。そこから3打席連続本塁打を放った。20日楽天戦の最終打席から数えて、パ・リーグタイ記録の4打席連続本塁打。しかも全て2ラン以上は史上初の快挙となった。終盤には藤原恭大外野手(25)にも1発が飛び出すなど、10安打12得点と投手を大量援護した。先発の吉川悠斗投手(20)は初の1軍先発マウンドで5回4安打4失点(自責3)と粘投し、プロ初勝利を果たした。初回から2者連続三振で幸先の良いスタートを切る。2-0の3回には1死一塁から武藤に左中間への適時打を浴び1点差に迫られたが、後続を抑えた。5回は無死一、二塁から太田に中前適時打を浴びるなど打者一巡の攻撃を許したが、回の最後まで投げきった。中継ぎ投手陣が相次いで失点し、最大10点あったリードを2点差にまで詰め寄られたが、最後は沢田圭佑投手(31)が試合を締めた。
◆ロッテ吉川悠斗投手(20)は初の1軍先発マウンドで5回4安打4失点(自責3)と粘投し、プロ初勝利を挙げた。初回から2者連続三振で幸先の良いスタートを切る。2-0の3回には1死一塁から武藤に左中間への適時打を浴び1点差に迫られたが、後続を抑えた。野手からは、山口航輝外野手(25)の3打席連続本塁打など、4回までに大量11得点の援護をもらった。5回は無死一、二塁から太田に中前適時打を浴びるなど打者一巡の攻撃を許したが、回の最後まで投げきった。降板後は「1軍と2軍は違うなと改めて思いました。雰囲気もそうですし、5回の先頭もいつもなら三振や凡打のところで、欲が出てボールが浮いてしまってヒットにされて苦しい感じになってしまった」と反省。「持ち球の使い方を1軍レベルでアジャストして組み立てとかを変えていけたら」と話した。
◆ロッテ吉川悠斗投手(20)が、プロ初の1軍先発マウンドで5回4安打4失点(自責3)で初勝利した。味方打線から大量援護を受けて迎えた5回は、無死一、二塁から太田に中前適時打を浴びるなど打者一巡の反撃を許したが、それでも崩れることなくイニングを投げ切り、意地を見せた。試合後、初めてのお立ち台に立ち「うれしいですけど、人前で話すのに慣れていないので、すごい緊張しています」と初々しい一面をのぞかせた。7月31日に育成から支配下登録を勝ち取り、8月1日には1軍デビューを果たしたばかり。「マリンから試合後に帰るとき、ファンの方の間を通っても全然、誰にも気づかれない」と苦笑いを浮かべる。だが、この日のピッチングで状況は一変。力投で一躍ヒーローの座を射止めた。「これからどんどん勝てるように頑張ります。よろしくお願いします」と力強くファンに呼びかけ、第1歩を踏み出した。
◆ロッテは乱打戦を制し、カード勝ち越しを決めた。打線が爆発した。山口航輝外野手(25)が初回に先制2ラン。そこから3打席連続本塁打を放ち、勝利に貢献した。吉井理人監督(60)は「もともと打てる子。ここ何年かちょっと何か彼の中でうまくいかないところがあって打ててなかったんですけども、元の山口、それ以上になったかなと思います」と話した。先発の吉川悠斗投手(20)は初の1軍先発マウンドで5回4安打4失点(自責3)と粘投し、プロ初勝利を果たした。「特徴のあるフォームで、バッターはタイミング取りづらいのかなと思う。よそのチームのああいうタイプの左ピッチャーの時のマリーンズ打線も(球速)表示よりもさされる選手が多いので、彼もそういう何かを持ってるんだと思います」と語った。中継ぎ投手陣が相次いで失点し、最大10点あったリードを2点差にまで詰め寄られたが、最後は沢田圭佑投手(31)が試合を締め、連勝した。山口が20日楽天戦の第4打席から4打席連続本塁打。連続本塁打のプロ野球記録は22年村上(ヤクルト)の5打数(5打席)で、パ・リーグで4打数連続は17年レアード(日本ハム)以来9人、10度目のタイ記録。山口は途中に四死球を挟まず、4打席連続はパ・リーグ7人目になる。山口は3ラン→2ラン→2ラン→3ラン。すべて走者を置いた場面で打った4打数連続本塁打はプロ野球史上初めてだ。また、山口は4回に2本打ち、1イニング2本塁打は22年辰己(楽天)以来22人、24度目のプロ野球タイ記録。
◆ロッテの主砲、山口航輝外野手(25)の勢いがとどまるところを知らない。衝撃の3打席連続アーチで、ZOZOマリンを埋めたファンの度肝を抜いた。20日楽天戦の最終打席から数えて、パ・リーグタイ記録の4打席連続本塁打。しかも全て2ラン以上は史上初の快挙で、本拠地の夜空を彩った。初回から球場を沸かせた。2死三塁の絶好機でカウント0-1から楽天先発・滝中の145キロ直球を豪快に振り抜くと、打球は左翼スタンドへ一直線。早くも試合の流れを呼び込む1発となった。続く第2打席は4回無死一塁から甘く入った134キロフォークを見逃さず、左中間スタンドへ運ぶ今季第6号の2ラン。さらにこの回、再び巡ってきた2死一、三塁から、代わったばかりの柴田の直球を完璧に捉えた。まさか、まさかの1イニング2発。打球は再び左翼席へ吸い込まれ、球場は大歓声に揺れた。19日には2ラン、今季初の4番に抜てきされた前日20日は決勝3ランと止まらない。18日に25歳の誕生日を迎えたばかりで、その直後から3試合連続で本塁打をマークし「奇跡ですね。いいことしかないんで、後がこわい」と話した。山口にとって、今年は「勝負の年」だった。昨季はわずか51試合の出場にとどまり、本塁打も2本と悔しさの残るシーズン。その現実を真摯(しんし)に受け止め、オフからは「できることは何でも試す」という覚悟で自分を変えることを決意した。「去年の成績があまり良くなかったので、いろいろ変えてみようと思って」。言葉通り、プレースタイルだけでなく細部にもこだわった。例えば今季からは直筆サインを、長年親しんできたひらがな表記からローマ字へ一新。プロ入りから6年間守り続けてきた形をあえて変えたのは、自らを奮い立たせるための小さな決断でもあった。この日、プロ初先発となった吉川に初勝利をプレゼントした。「ヨシ君(吉川)とはファームで一緒に頑張っていたのでなんとか勝ちをつけてあげたかったので、助けてあげてられてよかった」と、先輩として大きな背中を見せた。1試合3本塁打は22年9月22日のオリックス戦以来。ロッテの未来を背負う若き大砲が覚醒した。【星夏穂】▽ロッテ吉井監督(山口の3打席連続本塁打に)「打ってた頃も知ってますけど、山口のホームランは本当に気持ちいい初速の速い打球が出るんで、その山口に戻ってきた。遠くに飛ばすっていうのは本当に素晴らしい」山口が20日楽天戦の第4打席から4打席連続本塁打。連続本塁打のプロ野球記録は22年村上(ヤクルト)の5打数(5打席)で、パ・リーグで4打数連続は17年レアード(日本ハム)以来9人、10度目のタイ記録。山口は途中に四死球を挟まず、4打席連続はパ・リーグ7人目になる。山口は3ラン→2ラン→2ラン→3ラン。すべて走者を置いた場面で打った4打数連続本塁打はプロ野球史上初めてだ。また、山口は4回に2本打ち、1イニング2本塁打は22年辰己(楽天)以来22人、24度目のプロ野球タイ記録。
◆楽天は最大10点のビハインドから2点差まで迫る猛追も、あと1歩届かなかった。4回の9失点が響き、最下位ロッテにカード負け越しを喫した。三木肇監督(48)は「いろんなことがあったけど、結果負けてしまったので、僕の責任だと思う。選手たちはよく頑張ってくれた」と総括した。この3連戦でロッテ山口に計5本塁打を許した。前日の最終打席から4打席連続本塁打を被弾。三木監督は「そこも、対策というか。進め方もあったと思うから。選手たちはよくやってくれているから。こっちができることをしっかりやろうと思って」。4回終了時点で1-11と大敗ムードが漂ったが、驚異的な反撃を見せた。5回に太田光捕手(28)の中越え適時打などで3点をかえし、6回には中島大輔外野手(24)が4号3ランを決めた。7回にオスカー・ゴンザレス外野手(27)の中前適時打、9回にルーク・ボイト内野手(34)の6号2ランが飛び出すも、同点、勝ち越しには至らなかった。チームは2連敗で3位オリックスとのゲーム差が3に開いた。
◆「4番・DH」で先発したロッテ・山口航輝外野手(25)が初回に3戦連発となる5号先制2ランを放った。18日に25歳になったばかりの大砲が止まらない。一回2死三塁と先制の好機。1ストライクから楽天先発の瀧中が投じた内角145キロに鋭く回転し、腕を畳みながら左翼ポール際に運ぶ力と技の一発。プロ初先発の吉川に大きな勇気を与える先制弾となった。「打ったのはシュートです。ヨシ君(吉川)がファームで一緒に頑張っていたので、なんとか勝ちを付けてあげたいし、初回も良いピッチングしていたのでなんとか先に点を取ってあげたかった。ちょっと緊張もしていたように見えたので点を取ってあげられて良かったし、もうちょっと点を取ってヨシ君に勝ちを付けられるように頑張ります」と山口。前日は決勝3ランを放ちお立ち台に呼ばれて右翼席の応援団にハッピーバースデーの演奏をおねだり。球場内から大合唱の祝福を受け、「マジで嬉しかったっす!」とパワーを充電した。誕生日以降、全試合で本塁打を放つ長距離砲の勢いは増すばかりだ。
◆「4番・DH」で先発したロッテ・山口航輝外野手(25)が初回に3戦連発となる5号先制2ランを放つと、四回にも前日の最終打席から3打席連発となる6号2ランをマークした。18日に25歳になったばかりの大砲が止まらない。一回2死三塁と先制の好機。1ストライクから楽天先発の瀧中が投じた内角145キロに鋭く回転し、腕を畳みながら左翼ポール際に運ぶ力と技の一発。プロ初先発の吉川に大きな勇気を与える先制弾となった。「打ったのはシュートです。ヨシ君(吉川)がファームで一緒に頑張っていたので、なんとか勝ちを付けてあげたいし、初回も良いピッチングしていたのでなんとか先に点を取ってあげたかった。ちょっと緊張もしていたように見えたので点を取ってあげられて良かったし、もうちょっと点を取ってヨシ君に勝ちを付けられるように頑張ります」と山口。前日20日は決勝3ランを放ちお立ち台に呼ばれて右翼席の応援団にハッピーバースデーの演奏をおねだり。球場内から大合唱の祝福を受け、「マジで嬉しかったっす!」とパワーを充電した。誕生日以降、全試合で本塁打をマークする長距離砲の勢いは増すばかり。四回には無死一塁から瀧中の真ん中フォークを完璧にとらえて確信歩きの6号2ランで有言実行の強力援護をおかわりした。
◆「4番・DH」で先発したロッテ・山口航輝外野手(25)が四回までに3打席連続弾を放った。初回に3戦連発となる5号先制2ランを放つと、四回にも6号2ラン、打者一巡で再び回ってきた打席で7号3ランと大爆発した。前日20日の最終打席でもアーチをかけており、4打席連発となった。パ・リーグタイ記録。18日に25歳になったばかりの大砲が止まらない。一回2死三塁と先制の好機。1ストライクから楽天先発の瀧中が投じた内角145キロに鋭く回転し、腕を畳みながら左翼ポール際に運ぶ力と技の一発。プロ初先発の吉川に大きな勇気を与える先制弾となった。「打ったのはシュートです。ヨシ君(吉川)がファームで一緒に頑張っていたので、なんとか勝ちを付けてあげたいし、初回も良いピッチングしていたのでなんとか先に点を取ってあげたかった。ちょっと緊張もしていたように見えたので点を取ってあげられて良かったし、もうちょっと点を取ってヨシ君に勝ちを付けられるように頑張ります」と山口。前日は決勝3ランを放ちお立ち台に呼ばれて右翼席の応援団にハッピーバースデーの演奏をおねだり。球場内から大合唱の祝福を受け、「マジで嬉しかったっす!」とパワーを充電した。誕生日以降、全試合で本塁打中の長距離砲の勢いは増すばかり。四回には無死一塁から瀧中の真ん中のフォークを完璧にとらえて確信歩きの6号2ラン、さらに代わった柴田から2死一、二塁で1イニング2発となる7号3ラン。四回までに3打数3安打7打点3本塁打と驚異的な打棒を振るっている。
◆支配下登録最後の1枠を勝ち取った力は伊達ではない。ロッテ・吉川が初先発。一、二回を完全に抑える上々の立ち上がりをみせた。登録期限最終日の7月31日に、70人目の支配下選手として登録された若き左腕が才能の片りんをのぞかせた。1日の西武戦(ベルーナ)で救援として初登板し、10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で初先発のマウンドを踏むはずだったが雨天中止。そのまま登録抹消となっていた。「記念というか節目だったので、投げたかった」と振り返った、そのうっ憤を十分に晴らす投球を繰り広げた。一回、先頭の中島を捕邪飛に打ち取ると村林、ボイトを連続三振。二回も三者凡退で退けた。三回に先頭の辰己に四球を与え、武藤に適時二塁打を浴びたが後続を断った。若き左腕の好投に4番が応えた。「ヨシ君(吉川)はファームで一緒に頑張っていたのでなんとか勝ちを付けてあげたい」と気合を入れた山口が一回に3戦連発となる5号2ラン、四回にも2打席連続となる6号2ランを放った。(片岡将)
◆ロッテが打ち勝った。山口が一回に先制2ラン、四回には1イニング2発で計3本塁打し、20日の試合から4打席連続本塁打。プロ初先発の吉川が5回4失点で初勝利を挙げた。楽天は中盤から追い上げたが、大量失点が響いた。
◆若き大砲が再びブレークのときを迎えた。「4番・DH」で先発したロッテ・山口航輝外野手(25)が一回の第1打席から3打席連続本塁打を放ち、前日の最終打席と合わせてパ・リーグタイ記録となるプロ野球史上15人目の4打席連続本塁打を記録した。圧倒的な飛距離を武器に2022、23年に2年連続2桁本塁打をマークし、不動の中軸として君臨したが、昨季はけがと不振でわずか2本塁打どまり。今季も一発を放てないまま6月4日に2軍降格が言い渡された。その間、5年目の23歳、山本ら若手が台頭し「もう1軍には呼ばれないかもと思った」と追い込まれたが、折れそうになる心を奮い立たせ、ファームでは福浦2軍監督、堀2軍打撃コーチとタイミングの合わせ方を正面からのティー打撃で徹底的に練習してきた。まさにその成果が出た3発だ。楽天先発の滝中と対戦した第1打席は内角高め146キロシュートを読み切って腕を畳みながら鋭くターンし、やや詰まりながらも左翼ポール際に運ぶ5号2ラン。四回無死一塁では浮いたフォークを完璧にとらえて左翼席中段への確信歩きの一打。打者一巡で再び回ってきた2死一、三塁の第3打席は代わったばかりの2番手柴田の内角148キロの速球を左翼席へ。「タイミングさえ合えばホームランになる感覚はある」と胸を張る3連発。ヤクルト・村上に並ぶプロ野球記録の5打席連発に期待がかかった七回の第4打席は空振り三振だった。「記録への意識はなかったんですが、ベンチ裏で準備しているときに(山本)大斗が『あと一本で神様、仏様、村上様、山口様だな』って言ってきて。あいつのせいです」と大笑い。不遇を味わい、「やり返す気持ちが原動力」という山口。「最後まで持たないといけないと思いますし、そこは終わるまで切らしたらいけない」と貪欲に次の一本を狙い続ける。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
68 | 38 | 4 | 0.642 (-) | - (-) |
33 | 420 (-) | 294 (-) | 77 (-) | 85 (-) |
0.250 (-) | 2.330 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
66 | 43 | 2 | 0.606 (↓0.005) | 3.5 (↓0.5) |
32 | 423 (-) | 305 (+10) | 100 (-) | 56 (-) |
0.249 (-) | 2.430 (↓0.07) |
3 (-) |
ORIX |
54 | 51 | 3 | 0.514 (↑0.004) | 13.5 (↑0.5) |
35 | 379 (+10) | 401 (-) | 75 (+4) | 47 (-) |
0.257 (-) | 3.440 (↑0.03) |
4 (-) |
楽天 |
52 | 55 | 2 | 0.486 (↓0.005) | 16.5 (↓0.5) |
34 | 341 (+10) | 386 (+12) | 51 (+2) | 96 (+1) |
0.248 (↑0.001) | 3.290 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
49 | 58 | 2 | 0.458 (-) | 19.5 (-) |
34 | 293 (-) | 329 (-) | 53 (-) | 68 (-) |
0.229 (-) | 2.820 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
40 | 64 | 3 | 0.385 (↑0.006) | 27 (↑0.5) |
36 | 326 (+12) | 430 (+10) | 56 (+4) | 52 (+1) |
0.237 (-) | 3.730 (↓0.05) |
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