ヤクルト(★1対7☆)巨人 =リーグ戦19回戦(2025.08.21)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:田中 将大(2勝1敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(2勝4敗0S)

本塁打
【巨人】リチャード(6号・2回表2ラン),丸 佳浩(6号・2回表2ラン)
【ヤクルト】オスナ(9号・4回裏ソロ)

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◆巨人は初回、岡本の適時二塁打が飛び出し、先制に成功する。続く2回表には、リチャードと丸の2ランなどで一挙5点を加え、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・田中将が5回3安打1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆巨人田中将大投手(36)が先発マウンドに上がる。今季はここまで5試合に先発して1勝1敗、防御率4・79。登板前日にはキャッチボールなどで調整し「しっかりと1球1球自分の意図を持って、ベストのボールを投げ続けていく、それが一番大事」と意気込んでいた。日米通算199勝目を狙う。野手では若林楽人外野手(27)が「8番左翼」でスタメンに名を連ね、トレイ・キャベッジ外野手(28)がベンチスタートとなった。

◆巨人リチャード内野手(26)が前日の不安をかき消す特大アーチを放った。1点リードの2回無死二塁。カウント2-2からヤクルト先発石川の内角高め直球をはじき返した打球は、左翼席中段に飛び込んだ。特大の今季第6号2ランで先発田中将大投手(36)を援護した。リチャードは前日同戦の5回、三ゴロで一塁に送球された球を捕球する際、打者走者の増田の左膝が臀部(でんぶ)付近を直撃した。そのままプレーを続行したが、6回2死二塁で左前適時打を放った直後に代走の増田大が送られた。試合後には「マジで大丈夫っす」と軽症を強調していた。この日の試合前練習では打撃練習などを行い、「7番一塁」でスタメンに名を連ねていた。

◆巨人リチャード内野手(26)が前日の不安をかき消す特大アーチを放った。1点リードの2回無死二塁。カウント2-2からヤクルト先発石川の内角高め直球をはじき返した打球は、左翼席中段に飛び込んだ。特大の今季第6号2ランで先発田中将大投手(36)を援護し「最低限、走者を進める打撃を意識していました。マー君さんを援護できてよかったです」と喜んだ。リチャードは前日同戦の5回、三ゴロで一塁に送球された球を捕球する際、打者走者の増田の左膝が臀部(でんぶ)付近を直撃した。そのままプレーを続行したが、6回2死二塁で左前適時打を放った直後に代走の増田大が送られた。試合後には「マジで大丈夫っす」と軽症を強調していた。この日の試合前練習では打撃練習などを行い、「7番一塁」でスタメンに名を連ねた。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)は2回8安打6失点で今季3勝目はならなかった。初回は2死一塁から4番岡本に三塁線を破られる先制適時二塁打を浴びた。2回は制球甘く、巨人打線につかまった。無死二塁からリチャードに2ランを浴びると、さらに2死から泉口の左翼フェンス直撃となる二塁打と佐々木の右前適時打で1失点。さらに丸に左翼への2ランを献上。首をかしげ、唇をかんでマウンドを降りた。今季2度目となる本拠地・神宮での登板だった。勝てば、単独最多となる神宮通算92勝だったが、お預けとなった。

◆ヤクルト中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成した。6点を追う3回先頭、巨人田中将から左前打を放ち、ヤクルトの球団マスコット「つばみ」から記念ボードを受け取った。8月11日DeNA戦で左前打を放ってリーチをかけ、ヤクルト一筋17年目で到達した。本拠地・神宮での達成だった。17日の広島戦後には「スケジュールの巡り合わせですが、神宮を達成するチャンスがある。今は夏休みですし、たくさんのファンがいる神宮で達成できるなら、それはうれしいですし、光栄」と話していた。ヤクルトファンの歓声を、かみしめた。中村悠は08年ドラフト3位で福井商から入団した。プロ初安打は2年目の10年4月14日広島戦で斉藤悠葵からだった。これまで3度のリーグ優勝に貢献し、23年WBCでは優勝の捕手としてウイニングボールをつかんだ。「大きいけがをすることもなく、コツコツと積み重ねてこられた結果なのかな1試合1試合、1本1本やるだけ」と話していたベテラン。チームの勝利につながる1本を積み重ね、節目に到達した。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます神宮の空を切り裂いたまさしくスラッガーの放物線リチャードが打った瞬間確信6号2ランホームラン???プロ野球 (2025/8/21)??ヤクルト×巨人??Live on DAZN#オレをみろ#ジャイアンツ #だったらDAZN

◆巨人田中将大投手(36)がリードを保ったまま、5回まで投げ、勝利投手の権利を得た。ヤクルト打線を手玉に取り、内海投手コーチも「良いね!」とコメント。このまま白星を挙げれば日米通算199勝目となる。打線が強力援護した。初回に2死一塁から岡本和真内野手(29)の三塁戦を破る適時二塁打で先制すると、続く2回にはリチャード内野手(26)の2ランなどで一挙5点を奪った。田中将は前回登板の13日の中日戦から中7日で、この日の先発マウンドに上がった。登板前日の20日はキャッチボールなどで調整し「しっかりと1球1球自分の意図を持って、ベストのボールを投げ続けていく、それが一番大事」と意気込んでいた。今季ここまでの田中将の1軍登板4月3日、中日戦=5回5安打1失点○4月17日、DeNA戦=2回7安打6失点●5月1日、広島戦=3回8安打3失点8月7日、ヤクルト戦=5回2/3 3安打2失点8月13日、中日戦=5回7安打3失点

◆ヤクルト中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成した。6点を追う3回先頭、巨人田中将から左前打を放ち、ヤクルトの球団マスコット「つばみ」から記念ボードを受け取った。ヤクルト一筋17年目で到達した。通算1000安打=中村悠(ヤクルト) 21日の巨人19回戦(神宮)の3回、田中将から左安打を放って達成。プロ野球326人目。初安打は10年4月14日の広島5回戦(マツダ)で斉藤から。

◆ヤクルトは先発石川雅規投手(45)が2回8安打6失点と崩れ、3カード連続の勝ち越しはならなかった。球界最年長左腕は初回に2死一塁、4番岡本に三塁線を破られる先制適時二塁打を浴びた。2回は制球が甘くなり、巨人打線にのみこまれた。リチャードに左翼席へ2ランを献上。さらに泉口、佐々木の連打で追加点を奪われると、丸にも2ランと一挙5失点。石川は神宮で歴代単独最多となる通算92勝目が懸かっていたが、無念のKOで4敗目(2勝)となった。打線は巨人投手陣に封じ込まれた。5回までは田中将にホセ・オスナ内野手(32)の9号ソロの1点に抑えられた。7回は2死一、二塁と攻めたが、代打宮本丈内野手(30)が相手の好守に阻まれ二ゴロだった。3回先頭では中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成したが、勝利にはつながらなかった。

◆巨人田中将大投手(36)の日米通算200勝に王手をかける今季2勝目で、借金生活を1日で抜け出し、勝敗を5分に戻した。田中将が初回から際立つ制球力でヤクルト打線を封じていった。4回にオスナにソロ本塁打を許したが、5回81球3安打1失点の好投で、4月3日中日戦(バンテリン)以来約4カ月ぶりの白星を飾り、日米通算199勝に到達。「序盤から野手の皆さんに援護していただいたので、失点をしても最少失点で、と思いながら投げました」と降板後の6回からはベンチから戦況を見守った。打線は初回から援護でもり立てた。4番岡本和真内野手(29)が適時二塁打で先制点を挙げると、2回には6安打の猛攻。リチャード内野手(26)の2ラン、丸佳浩外野手(36)の6号2ランなどで一挙5点を追加し、勝負の流れをつかんだ。田中将の降板後は救援陣がリードをつなぎ、カード勝ち越しも決めた。200勝メモ 日本で200勝は08年山本昌(中日)まで24人が達成。日米通算で記録した日本人選手は05年野茂(デビルレイズ)16年黒田(広島)24年ダルビッシュ(パドレス)の3人。日米199勝の田中将があと1勝と迫っており、田中将の下には石川(ヤクルト)が188勝、岸(楽天)が169勝、涌井(中日)が166勝と続く。▽巨人阿部監督(田中将に)「立ち上がりはちょっと球が走っていなかったけど、何とか切り抜けてそこから上がってきた。(日米通算200勝目へ)もう、頑張ってもらうよ。(ローテは)そのまま」

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が2回8安打6失点で4敗目を喫した。初回に1失点すると、2回はリチャード、丸に2ランを浴びるなど5失点。制球が甘く、打者のタイミングを外せなかった。神宮で歴代単独最多92勝目は、お預けとなり「先発の役割ができなかった」と唇をかんだ。高津監督は「長打を絡められると、ビッグイニングをつくられてしまう」と改善を求めた。

◆ヤクルトは先発石川雅規投手(45)が2回8安打6失点と崩れ、3カード連続の勝ち越しはならなかった。球界最年長左腕は初回2死一塁、巨人の4番岡本に三塁線を破られる先制適時二塁打を浴びた。2回は制球が甘くなり、巨人打線にのみこまれた。リチャードに左翼席へ2ランを献上。さらに泉口、佐々木の連打で追加点を奪われると、丸にも2ランと一挙5失点。神宮で歴代単独最多となる通算92勝目が懸かっていたが、無念のKOで4敗目(2勝)となった。高津臣吾監督(56)は「あれだけ長打を打たれるわけですから。投げる球も甘かったのだろうし、タイミングを崩すこともできなかった。長打を絡められると、ビッグイニングをつくられてしまう。反省するところが多い」とベテラン左腕に改善を求めた。打線は巨人投手陣に6安打1得点に封じ込まれた。5回までは田中将にホセ・オスナ内野手(32)の9号ソロの1点に抑えられた。7回は2死一、二塁と攻めたが、代打の宮本丈内野手(30)が相手好守に阻まれ二ゴロだった。打線について、高津監督は「この点差で確かに難しかったと思う。ただ、もうちょっとファーストストライクから積極的に打ってもいいのかなと思う。5回まで3回しかファーストストライクに手を出していないので。失投を見逃さず、勝負球に行く前に勝負を仕掛ける積極性は必要かなと思う」。消極的だった姿勢を指摘した。3回先頭では中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成したが、勝利にはつながらなかった。

◆巨人丸佳浩外野手(36)が3年ぶりの「左翼弾」で田中将を援護した。4点リードの2回2死二塁、ヤクルト石川のチェンジアップをとらえ、2試合ぶりの6号2ラン。22年7月3日広島戦(マツダ)以来の左翼席への一発に「強引にならずに素直に打ち返せた」。19日の同戦では自身初のサイクル安打も達成し、好調さが際立つ。「しっかりと振れるカウントの時にしっかり捉えられている」と頼もしかった。

◆あと1つ-。マー君が17年ぶりの神宮で仁王立ちした。プロ19年目の巨人田中将大投手(36)が5回3安打1失点で今季2勝目をマーク。4月3日中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で日米通算200勝に王手をかける199勝目。内外角ともベース板をいっぱいに使う、安定感ある投球を披露した。余力を残した81球で次回登板で悲願の大台到達を狙う。チームも3カードぶりの勝ち越しを決め、勝率を5割に戻した。

◆「マー君さん」に恩返しの大きな一発だ。巨人リチャードが1点リードの2回無死二塁で、ヤクルト先発石川から左翼席中段に運ぶ6号2ラン。「マー君さんを援護できてよかったです」と喜んだ。独特の呼び名は「上の存在なので。流れの中で『マー君さん』」と敬意の表れだ。6月に巨人に移籍加入後はオンオフの切り替えを「戦闘モードに入る方。見習えるところ」とかがみにし「しゃべったら教えてくれる」と感謝。「勝たせたかった」と一振りに思いを乗せた。この日、甲子園では母校の沖縄尚学が初の決勝進出を決めた。「びっくりです。ここまで来たら悔いないように楽しんでほしいな。監督を笑顔にしてほしい」と望む。20日には守備で走者と交錯し臀部(でんぶ)付近を痛打。6回の攻撃で途中交代していたが、特大弾で不安も吹き飛ばした。「(力を)もらえますね」と後輩の奮闘も糧にする。

◆あとひとつ-。マー君が17年ぶりの神宮で仁王立ちした。プロ19年目の巨人田中将大投手(36)が5回3安打1失点で今季2勝目。4月3日中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で、史上4人目の日米通算200勝に王手をかけた。内外角ともベース板をいっぱいに使う、安定感ある投球で余力を残した81球。中6日の28日広島戦(マツダスタジム)で悲願の大記録を狙う。チームも3カードぶりの勝ち越しを決め、勝率を5割に戻した。大好きなチームメートが待っていた。グラウンドを引き揚げる田中将を待ち受けていたのは内海投手コーチやリリーフ陣。歓喜のハイタッチや抱擁を交わした。約4カ月半ぶりの白星に「周りの方々に支えられているのはずっとそうですし。そういう支えやサポートがあって、マウンドに立ってプレーすることができている」と感謝の言葉を並べた。糸を引くようなアウトローで勢いに乗った。2回1死二塁。ヤクルト山田を2球で追い込むと、最後は外角低め146キロ直球で見逃し三振に仕留めた。4回にオスナにソロ本塁打を浴びて1点を失うも「全体的に直球の状態が良かった」と、ファームで取り組んできたアウトローへの制球力を遺憾なく発揮した。1軍の舞台を離れても決して気持ちを切らすことはなかった。5月2日に1軍登録を抹消されてから、3カ月以上にも及ぶ2軍暮らし。「いろんなところを意識しながら」と、1人黙々とネットスローを行う日もあった。楽天時代に数々の伝説を残し、米大リーグの名門ヤンキースでも主力を張ってきたレジェンド。どこかでやるせない思いもあったはず。それでも「グラウンドに出てきたらそこは関係ない」と、若手に交じって汗を流した。根底にはフォア・ザ・チームの精神がある。練習中の合間を縫っては、若手投手のブルペンを見学したり、アドバイスする姿があった。この日も5回に二塁手の中山が一塁へ悪送球し走者を背負ったが、後続を抑えて、笑顔で中山を出迎えた。大偉業が目前に迫る。日米通算199勝目。200勝の機運も高まるが「勝ちへの思いが強くなったからといって、勝てるわけじゃないし。できることを1つ1つやっていこう。自分の状況を理解して前に進んでいこう、もうそこだけ」。あとひとつだ。【水谷京裕】200勝メモ 日本で200勝は08年山本昌(中日)まで24人が達成。日米通算で記録した日本人選手は05年野茂(デビルレイズ)16年黒田(広島)24年ダルビッシュ(パドレス)の3人。日米199勝の田中将があと1勝と迫っており、田中将の下には石川(ヤクルト)が188勝、岸(楽天)が169勝、涌井(中日)が166勝と続く。▽巨人阿部監督(田中将に)「立ち上がりはちょっと球が走っていなかったけど、何とか切り抜けてそこから上がってきた。(日米通算200勝目へ)もう、頑張ってもらうよ。(ローテは)そのまま」

◆ヤクルト中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成した。6点を追う3回先頭、巨人田中将から左前打を放ち、ヤクルトの球団マスコット「つばみ」から記念ボードを受け取った。「勝って1000安打を迎えたかったですけど...ただ田中(将)さんから打てて非常に光栄に思います。プロに入って、まさか1000本打てるとは、僕自身も思ってなかった。今年は苦しいシーズンが続いていますが、こういった時こそ自分自身も成長できるチャンスだと思いますし、ここからはね返せるように。節目の1000本を打てたのは非常にうれしい」とかみしめた。7回2死一塁では田中瑛から左前打を放ち、通算1001安打とした。中村悠は08年ドラフト3位で福井商から入団した。プロ初安打は2年目の10年4月14日広島戦で斉藤悠葵からだった。「これを通過点にして、僕はバンバン打つ打者ではないので、チームの勝利に直結する1本を1本ずつ目指していきたい」と先を見据えた。通算1000安打=中村悠(ヤクルト) 21日の巨人19回戦(神宮)の3回、田中将から左安打を放って達成。プロ野球326人目。初安打は10年4月14日の広島5回戦(マツダ)で斉藤から。

◆あと1つ-。プロ19年目の巨人田中将大投手(36)が5回3安打1失点で今季2勝目をマーク。4月3日中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で日米通算200勝に王手をかける199勝目を挙げた。「FUNKY MONKEY BABYS」の代表曲「あとひとつ」はかつて登場曲として使用。球団の公式X(旧ツイッター)でFUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤は「田中将大投手、日米通算199勝おめでとうございます! ついにここまできましたね。史上4人目らしいですね。ぼくらは『あとひとつ』という楽曲で田中将大投手、マー君にミュージックビデオとかに出ていただいたんですが、それが2010年。もう15年前になります。シーズン中だったにもかかわらずオファーを受けてくださった」と祝福した。モン吉は「全然、年下なのに頼りがいが半端なかった」と当時を回想した。さらにファンキー加藤は「マー君の腕に(DJの)ケミカルがぶら下がっていた。そういうシーンを覚えています。いよいよ、ぼくらの楽曲ではないですけど200勝まで『あとひとつ』というところまできました。その歴史的瞬間をぼくらも応援しながら見守っていこうと思っています。マー君頑張ってください」とエール。最後は2人そろって「日米通算200勝まで『あとひとつ』」と声をそろえた。

◆あとひとつ-。プロ19年目の巨人田中将大投手(36)が5回3安打1失点で今季2勝目をマーク。4月3日中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で日米通算200勝に王手をかける199勝目を挙げた。「FUNKY MONKEY BABYS」の代表曲「あとひとつ」はかつて登場曲として使用。FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤は自身の公式X(旧ツイッター)を更新。「『あとひとつ』が100,000,000STREAMS達成した今日、マー君が日米199勝に到達。200勝まで#あとひとつ!」と投稿した。コメント欄にはET-KINGセンコウから「ほんと凄い あとひとつ!!」。ほかにも「そう 簡単じゃないからこそ 夢はこんなに輝くんだと」と歌詞を添えるファンも。「明日、Mステで歌うって、ナイスなタイミングですね! 楽しみにしています この日に合わせたような(笑)」と胸アツのコメントが多数、寄せられた。

◆プロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成したヤクルト中村悠平捕手(35)は強い信念に従い、日々を過ごす。「とにかく悩むよりまずトライ」。そう心がけ、腰痛とも折り合いをつけながらグラウンドに立つ。5月には直感のまま新たな扉も開いた。アメリカンフットボール界のレジェンド河口正史氏とタッグを組み、定期的にトレーニングを行う。同氏のジムに通い、体幹部を4つの部位に分けてトレーニングする「クアトロコア」を実施。もともとSNSで目にし、すぐに体験に向かった。体の連動性を意識し、ジムではバットも振る。「大きなけがをしないようにしつつ、いいパフォーマンスを出せるように。若い選手も勉強して頑張っているし、刺激も受けながらね」と現状打破の糸口を探す。まだ打率1割9分4厘と不本意ながら、8月は23打数8安打の月間打率3割4分8厘と調子を上げてきた。記録達成後は「今年は苦しいシーズンが続いているが、こういった時こそ自分自身も成長できるチャンス思う。ここからはね返すこともそう」と言った。チームで初めて魚雷バットを試合で使ったのも中村悠だった。積み重ねてきた経験を土台としながら、探求心に満ちあふれる。【ヤクルト担当=上田悠太】通算1000安打=中村悠(ヤクルト) 21日の巨人19回戦(神宮)の3回、田中将から左安打を放って達成。プロ野球326人目。初安打は10年4月14日の広島5回戦(マツダ)で斉藤から。

◆巨人田中将大投手(36)が、5回3安打1失点で今季2勝目を挙げ、史上4人目の日米通算200勝に王手をかけた。4月3日の中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で、自身17年ぶりの神宮で仁王立ちした。内外角ともベース板をいっぱいに使う、安定感ある投球でチームを3カードぶりの勝ち越しに導き、勝率を5割に戻した。一夜明けても、X(旧ツイッター)では「あとひとつ」、「あと1勝」、「日米通算200勝」など田中将の関連ワードが次々にトレンド入りした。ファンからは「マー君あと1勝で200勝」、「200勝まであとひとつ」、「さぁ、あと1勝だ」、「マー君あと1勝や」、「今年で決めよう!!」などの声があがった。今季ここまでの田中将の1軍登板4月3日、中日戦=5回5安打1失点○4月17日、DeNA戦=2回7安打6失点●5月1日、広島戦=3回8安打3失点8月7日、ヤクルト戦=5回2/3 3安打2失点8月13日、中日戦=5回7安打3失点8月21日、ヤクルト戦=5回3安打1失点○

◆巨人・リチャード内野手(26)が1-0の二回、左翼席へ豪快な6号2ランを放り込んだ。ヤクルト・石川の高めの直球を捉えた。2試合ぶりの一発で3試合連続安打とし、長く1割台だった打率を2割ちょうどに乗せた。リチャードは20日の第2戦で「7番・一塁」で先発。五回の守備で、三ゴロの送球を一塁ベースで捕球した際に打者走者と交錯し、膝が臀部付近を強打した。直後の六回に左越え適時打を打った瞬間に顔をしかめながら一塁へ走り、代走と交代。試合後は「マジで大丈夫っす」と語り、この日も「7番・一塁」で先発出場した。

◆ヤクルト・高梨裕稔投手が22日の阪神戦(神宮)に先発する。前回15日の広島戦(マツダ)では6回1失点で2勝目をマーク。阪神相手にはここまで2試合に登板し、0勝0敗、防御率0・75。8月に入ってからは3度目の対戦となる。3勝目を目指す右腕は「前回登板で出た課題をつぶしながら、やれることをしっかりやっていけたら」と気合を入れた。

◆ヤクルト・中村悠平捕手(35)が、史上326人目となる通算1000安打を達成した。残り1安打とする中、「8番・捕手」で先発出場し、三回先頭の第1打席で、左前打を放った。巨人・田中将が投じた2球目の直球を振り抜いた。かねて「ホームのたくさんのファンの皆さんの前で達成することができるのであれば、うれしいですし、大変光栄なことかなと思います」と口にしていた通り、本拠地・神宮球場で節目の記録を達成した。プロ初安打は、入団2年目の2010年4月14日の広島戦(マツダ)で記録。

◆巨人・田中将大投手(36)が先発。5回3安打1失点の力投を見せ、日米通算199勝目の権利を手にした。五回は1死から中村のゴロを処理した二塁手の中山が、一塁へ痛恨の悪送球。田中将は7日のヤクルト戦では増田大、13日の中日戦では門脇といずれも二塁手の失策をきっかけに失点し、白星を逃していた。3戦連続の〝悪夢〟も、続く代打北村拓を右飛に打ち取ると、最後は増田の二遊間へのゴロを中山が好捕。ベンチへ戻る際に〝謝罪〟する中山に対し、田中将は笑顔で尻をたたいた。

◆新記録はお預けとなった。ヤクルト・石川雅規投手(45)が2回8安打6失点で降板。本拠地の神宮単独最多となる92勝目とはならなかった。勢いに乗った巨人打線を止められなかった。一回2死一塁で岡本に三塁線を破る適時二塁打を許して先取点を献上。二回にはリチャードに2ラン、佐々木に適時打、丸に2ランを被弾するなど5失点。自身の打席を迎える前に交代を告げられ、2番手・松本健にマウンドを託した。2022年6月19日の広島戦で、通算191勝を誇るチームのレジェンド、松岡弘に並ぶ神宮通算91勝目をマーク。そこから本拠地では白星から遠ざかっていた。「早くクリアしていけるものはどんどんしていきたい。ホームで勝ちたい気持ちは強い」日米通算198勝の田中将との投げ合いに気合を入れていたが、今季2度目の本拠地登板で単独トップに躍り出ることはできなかった。球界最年長45歳のベテランは、プロ24年目の今季は試合前までで6試合に登板し、2勝3敗、防御率6・75。今季2勝目を挙げた5月4日の阪神戦(甲子園)以来、約3カ月半ぶりの勝利とはならず、ベンチ裏に下がった。(樋口航)

◆巨人は先発の田中将大投手(36)が5回3安打1失点で日米通算199勝とした。田中は、プロ2年目の2008年以来となる神宮のマウンドで力強い投球を披露。四回にオスナにソロを浴びたが、五回も無失点に抑えると、六回に代打を送られ交代した。打線は一回に岡本が先制の適時二塁打を放つなど、序盤に大量得点で援護した。以下、田中のヒーローインタビュー。--4月以来の勝利を目指す登板「チームが苦しい状況が続いているので、先発としてアウトを1つでも多く取りたいという気持ちでいました」--ピッチングを振り返って「全体的に直球の状態が良かったので、ストレートで押していくことはできたと思います」--二回には一挙5得点の援護「非常に自分自身楽になったので、とにかく失点しても最少失点で抑えよう、とにかく大胆に行こうという気持ちでいました」--日米通算199勝目「とにかく勝てて嬉しいです。ここまで2軍での暮らしも長かったですし、応援してくださる方の期待にも応えたいなと思っていたので、ここで1つ勝つことができてよかったです」--次回の登板に向けて「少しでも長いイニング、次は任せてもらえるように、もっといいピッチングできるように頑張りたいと思います」--最後にファンにメッセージ「たくさんのご声援ありがとうございました。非常に自分自身の背中を押していただいて力になりました。引き続きシーズン最後までよろしくお願いします」

◆巨人は二回までに6点を先取し、逃げ切った。阿部慎之助監督(46)は、5回3安打1失点で4月17日以来、通算199勝目となる今季2勝目を挙げた田中将大投手(37)について「立ち上がりはちょっと球が走っていなかったけど、まあ何とか切り抜けてそこから上がってきたしね」とねぎらった。5回81球と余力を残しての交代には「けっこう登板が空いている(救援の)ピッチャーも多いし、なんとか勝たせてあげたかったのもある」と説明。「もう、頑張ってもらうよ」と通算200勝に期待し、大記録達成がかかる次回登板については「(ローテーションは)そのまま」と話し、28日の広島戦(マツダ)を示唆した。

◆巨人が快勝。田中将は5回を投げて1得点に抑え、4月以来の白星となる2勝目を挙げた。一回に岡本の適時二塁打で先制し、二回はリチャードと丸が2ランを放つなど5点を加えた。ヤクルトは4年連続で巨人戦のシーズン負け越し。

◆ヤクルトが投打に精彩を欠いた。先発の石川が二回に巨人・リチャードに2ランを浴びるなど、2回6失点で降板。その後も丸の本塁打などでリードを広げられた。打線は中村が節目の通算1000安打を達成したが、オスナのソロ本塁打による1点にとどまった。

◆球界最年長45歳のヤクルト・石川雅規投手が、2回8安打6失点で4敗目(2勝)を喫した。一回2死一塁から岡本に三塁線を破る先制二塁打とされると、二回にはリチャードと丸に2ランを浴びるなど一挙5失点。松岡弘を抜いて神宮単独最多となる92勝目はお預けとなり「先発の役割ができなかった。先制点もそうですし、ロング(長打)を打たれてしまったところ」と反省が口をついた。

◆今季、楽天から巨人に移籍した田中将大投手(36)が先発し、5回3安打1失点の力投。4月3日の中日戦以来、約4カ月半ぶりの2勝目を挙げ、日米通算199勝目をマークした。以下、主な一問一答。――今季2勝目、大歓声を受けて「うれしいです。とにかくこのゲームを勝つっていう気持ちで、そのためにどういう投球するかっていうことを自分なりにしっかり考えて、キャッチャーの岸田とも話して、そのプラン通りしっかり投げることができたかなという風に思います」――常々、勝利に近づける投球をと語ってきた「これまでもやっぱり走者を出した後、ちょっと慎重になりすぎる部分とかもあった。今日は序盤から点数、点差があって、ここでしっかり変えていかないとっていう気持ちもあったので、ソロホームランOKぐらいの気持ちで、とにかくゾーン内に、ランナー置いても攻めていこうっていう気持ちがありました」――白星から遠ざかり、日に日に増す思い「でも、もうとにかく自分にできること、もうそこをやっていくしかないんで。それで、自分が今、何が課題なのか、何をやっていかないといけないのかっていうところを。もうそれの繰り返しですよね。だから、そこの勝ちへの思いが強くなったからといって勝てるわけじゃないし、2個も3個も一気に勝てるわけでもないし。もうほんと、できること1つ1つやっていこう。目の前に置かれてる状況を、自分の状況を理解して前に進んでいこう。もうそこだけですね」――チームメートの存在「いやもうほんとにきょう、いいゲームだったと思いますし、チームとしてはやっぱり連勝をしていきたいと思うので、自分もしっかりと乗っていけるように頑張りたいなと思います」――苦しい中でも、マウンド上で支えたもの「いろんな、ほんと周りの方々に支えられてるのはもうずっとそうですし、そういう支え、サポートがあって、しっかりマウンドに立ってプレーすることができると思いますし、あとは自分でしっかりと、繰り返しになりますけど、やるべきことをやる。自分のやらないといけないことを整理して、一日一日過ごすっていうことですかね」――次の勝利に向けて、またやっていくことは変わらず「変わんないっすね。はい。今日も投げて感じたこといろいろあるんで、また映像もしっかり見て、次に向けてまた前に進んでいきたいなという風に思います」

◆巨人・リチャード内野手(26)が二回に石川の直球を捉え、左翼席へ豪快な6号2ラン。2試合ぶりの一発で3試合連続安打とし、「〝マー君さん〟を援護できてよかった。めっちゃいい人なので」と笑顔。母校の沖縄尚学が甲子園で決勝進出を果たし「ここまで来たなら、悔いのないように楽しんでほしい」とエールを送った。

◆酸いも甘いも味わったホームで決めた。ヤクルト・中村悠平捕手(35)が三回に左前打を放ち、史上326人目となる通算1000安打を達成。本拠地の神宮で大台に到達し「プロに入ってまさか1000本も打てると思っていなかった。節目を田中さんから打てて非常に光栄」とかみしめた。残り1安打とする中、「8番・捕手」で先発出場。三回の第1打席で、「同年代のスーパースター」と話す2学年上の田中将が投じた直球を左前にはじき返した。球団の生え抜き捕手では、1981年の大矢明彦、97年の古田敦也に続く3人目。過酷な扇の要でつかんだ勲章を手にし「家族、トレーナーさんなどいろんな方に支えられてできている」と感謝した。プロ初安打は、入団2年目の2010年4月14日の広島戦(マツダ)で記録。17年の時を経て、コツコツ積み重ねてきた〝打てる捕手〟は「これを通過点にして、チームの勝利に直結する一本を一本ずつ何とか目指していきたい」。金字塔を打ち立てた裏で、捕手として石川をリード仕切れなかったことの反省を口にするのも中村悠らしかった。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
67422 0.615
(-)
M20
(-)
32378
(-)
259
(-)
68
(-)
84
(-)
0.244
(-)
2.080
(-)
2
(-)
巨人
54543 0.500
(↑0.005)
12.5
(↑0.5)
32342
(+7)
330
(+1)
74
(+2)
44
(+1)
0.244
(↑0.001
2.670
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
51545 0.486
(↓0.004)
14
(↓0.5)
33363
(+2)
344
(+5)
71
(+1)
55
(-)
0.241
(↓0.001)
2.880
(↓0.02)
4
(-)
広島
48575 0.457
(↑0.005)
17
(↑0.5)
33337
(+5)
357
(+2)
59
(+2)
51
(+3)
0.242
(-)
2.980
(-)
5
(-)
中日
48602 0.444
(-)
18.5
(-)
33294
(-)
337
(-)
59
(-)
66
(-)
0.227
(-)
2.830
(-)
6
(-)
ヤクルト
40615 0.396
(↓0.004)
23
(↓0.5)
37303
(+1)
427
(+7)
59
(+1)
47
(-)
0.230
(↓0.001)
3.640
(↓0.02)