ソフトバンク(☆5対4★)西武 =リーグ戦22回戦(2025.08.20)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:上沢 直之(9勝6敗0S)
(セーブ:杉山 一樹(3勝2敗20S))
敗戦投手:山田 陽翔(2勝2敗1S)

本塁打
【西武】ネビン(13号・4回表2ラン),デービス(3号・9回表2ラン)
【ソフトバンク】山川 穂高(20号・2回裏ソロ),牧原 大成(2号・4回裏ソロ),野村 勇(12号・7回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは1点を追う4回裏、牧原大のソロで同点とする。そのまま迎えた7回には、代打・中村が適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が7回2失点12奪三振の力投で今季9勝目。敗れた西武は、9回にデービスの2ランで1点差とするも、反撃は及ばなかった。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が2年連続8度目のシーズン20本塁打に到達した。0-0の2回無死、西武松本航のカットボールを右翼ホームランテラスに運んだ。これで直近5試合で3本塁打目。「いいポイントで打つことができました。大事な先制のホームランとなって良かったです」とコメントした。

◆西武ネビン外野手(28)が2試合連続本塁打となる13号2ランを放った。1点を追う4回2死一塁、ソフトバンク上沢のカットボールを右中間へ運んだ。一時逆転となった1発に「強い打球を意識して打席に入りました。真ん中付近の甘い球を見逃さずに仕留めることができてよかったです」とコメントした。

◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が代打で勝ち越しタイムリーを放った。2-2の7回1死二塁で右翼越え二塁打。勝負どころで登場する打撃職人が最高の仕事を成し遂げ、球場はお祭り騒ぎとなった。この安打で中村は通算1500安打まで残り3安打となった。さらに1死二塁で1番起用された野村勇内野手(28)が12号2ラン。拮抗(きっこう)していた試合はソフトバンクが1歩前に出た。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが3連勝を飾り、貯金を大台「30」に乗せた。2回に山川穂高内野手(33)が今季20号の先制ソロ。1点ビハインドの4回は牧原大成内野手(32)の2号ソロで同点に追いついた。2-2の7回は先発の上沢直之投手(31)が1死満塁のピンチで2者連続三振。右腕は何度も雄たけびをあげて勝ち越しの危機を乗り越えた。直後の攻撃でベテラン中村晃外野手(35)が代打で勝ち越しタイムリーを放ち、野村勇内野手(28)にも12号2ランが飛び出した。ソフトバンクは21日の札幌移動日をはさみ、22日から2位日本ハムとの直接対決3連戦に向かう。

◆西武がソフトバンクに敗れ、109試合目で自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅した。2回にソフトバンク山川に先制の20号ソロを浴びたが、4回にネビンの13号2ランで一時逆転に成功。直後に追いつかれたが、2-2のまま6回まで接戦に持ち込んだ。しかし、7回に中村の適時二塁打と野村の12号2ランで3点を勝ち越された。9回にデービスが3号2ランを放ったが反撃も及ばず、3連敗を喫した。西武は109試合で49勝58敗2分け。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが3連勝を飾り、貯金を大台「30」に乗せた。ソフトバンクが110試合目で貯金を30の大台に乗せた。昨年は91試合目に貯金30を記録したが、今年は5月1日時点の借金7から到達。借金7以上から貯金30は48年巨人(借金9→貯金30)88年中日(借金7→貯金33)12年巨人(借金7→貯金44)に次いで4度目となり、パ・リーグでは初めて。また、監督1年目から2年連続貯金30到達は15~17年工藤監督(ソフトバンク)以来2人目。16年の工藤監督は最終的に貯金を29に減らしたが、小久保監督はどこまで増やすか。

◆ソフトバンク野村勇内野手(28)が3試合ぶりの12号2ランを放った。2-2の7回にベテラン中村が代打決勝タイムリー。直後に西武山田のスライダーを右翼に運んだ。「うれしすぎて覚えてないです」。9回に2失点したため結果的に野村の1発が大きな追加点に。「とにかく毎日同じことをやる。疲れているから何かをしないとかはない。同じ準備をして試合に入っています」と夏バテを知らない男がキャリアハイ更新中だ。

◆ジャスト100球目。ソフトバンク上沢直之投手(31)は渾身(こんしん)のストレートを外角に投げ込み、西武の代打村田を見逃し三振に切った。跳ねるようにマウンドを駆け下り雄たけびを上げて両手でガッツポーズ。同点の7回2死満塁。最大のピンチを切り抜けると、直後に打線が勝ち越しの3得点。9勝目をゲットした。「最後まで粘れば打線が打ってくれると思っていた。ひやひやさせてすみません」。上沢はお立ち台で大観衆に苦笑いでわびた。今季一番のコンディションだった。初回は3者連続三振。直球が走り、変化球も切れた。1点リードの4回2死一塁からネビンに2ラン。一時は逆転を許したが、軸足を沈みこませるようにして好感触を得た投球フォームでしっかり7回2失点で投げ抜いた。毎回の12奪三振は今季自身最多。21年以来、4年ぶりの2ケタ勝利にも王手をかけた。「次の試合もしっかり自分の仕事をして何とかクリアできるように頑張りたい」。日本ハムとは激しいV争いが続く。8月戦線で古巣対決の登板がないのは少しばかり悔しいが、チーム必勝のために淡々と白星を積み重ねていく覚悟だ。「ここからの試合がすごく大事」。上沢はさらに気持ちを高め、腕を振り続けるつもりだ。【佐竹英治】

◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)の一振りで試合を引き戻した。1点を追う4回2死走者なし。初球のフォークを強振し、右翼スタンド前列に同点の2号ソロをたたき込んだ。「初球から思い切ってスイングができた結果がホームランになってくれたと思います。とにかくすぐに追いつくことができてよかった」。6日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の1発。8月は打率3割8分7厘と絶好調男が価値ある快音を響かせた。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが3連勝を飾り、貯金を大台「30」に乗せた。2-2の7回1死二塁、代打の中村晃外野手(35)が右翼越えに決勝の適時二塁打を放った。プロ18年目、35歳のベテランがチャンスで持ち前の勝負強さを発揮。節目の通算1500安打にも残り3安打と迫った。2位の日本ハムも勝利して3ゲーム差は変わらないが、最短22日の優勝マジック点灯へ視界良好だ。中村が本格的に代打の準備を始めたのは、5回裏終了後だった。登場の直前はミラールームではなく室内の打撃練習場。「打ってます。投げてもらって。間が空くと体も冷めてしまうんで。行く前ぐらいにはしっかりバットを振ってます」。投じられたボールを打つ感覚を保ち、大仕事につなげる。2-2の7回表、先発の上沢が1死満塁のピンチを切り抜けた。中村は自身の出番を予想していた。「僕も見ながら準備してました。ああいうところを抑えると、だいたい次の回はチャンスが来るんじゃないかと」。予想は的中。1死二塁で代打を告げられ、西武山田のフォークを右翼越えに運んだ。「狙い球とかはないですよ。ストライクゾーンに来た球をしっかり打てたかなと思います」。たった1打席の勝負で結果を出す。中村の準備のたまものだった。「代打1本」で臨んだはずのシーズンも、故障者が続出した前半戦はスタメンも4番も務めた。昨季までと同じように守備、打撃、バント練習などのルーティンを崩さなかったからこそ動じなかった。前半戦で放った安打は66安打。後半戦はこの日が4安打目だった。「後半戦にペースが落ちるのは想定内です」と話していた中村。節目の通算1500安打まで「M3」としたが「今は個人の記録よりもチームが勝つことが優先。前の方が意識していましたけど、今は負けられない戦いも続くので」と、寡黙な打撃職人らしく、泰然自若の姿勢を貫く。小久保監督も「あそこしかないところで打つんですからね。去年の経験も生きている」とプロ18年目のベテランに最敬礼した。中村の一打でチームは3連勝。貯金はついに「30」に到達した。21日の札幌移動日をはさみ、22日からは日本ハムとの直接対決3連戦。シーズン最終盤の行方を占う「真夏の天王山」だ。強いソフトバンクには頼もしい男がいる。【只松憲】

◆ソフトバンク今宮健太内野手(34)が復帰後初安打を放った。左脇腹痛から19日に1軍復帰。この日は「2番遊撃」で出場し、左前打2本でマルチ安打となった。「とりあえずですね。(体の)張りは全然違います。2軍ではDH含めて6試合出たのでいけると思いましたけどね」と苦笑いしていた。安定の遊撃守備でも勝利に貢献。22日からの日本ハム3連戦でも攻守でチームを引っ張る。

◆ソフトバンクの牧原大が1―2の四回に2号ソロを放った。初球の甘く入った変化球をすくい上げるようにして捉え、右翼ホームランテラス席へ。「思い切ってスイングができた結果」と持ち味の積極性を発揮し、9試合連続安打とした。8月は打撃好調で、守備でもチーム状況に応じて内外野をこなし、万能な活躍を続けている。19日に今宮が1軍に戻り、栗原の復帰も近づくなど内野手の厚みが増す中で「必死にやってる。明け渡す気はさらさらない」ときっぱり。懸命なプレーで存在感を示している。

◆ソフトバンクは、2-2で迎えた七回、代打・中村晃外野手の適時二塁打で勝ち越し、野村勇内野手の12号2ランで突き放した。先発の上沢直之が7回2失点、12奪三振で9勝目(6敗)。杉山一樹投手は20セーブ目。貯金は今季最多の30とした。

◆競り負けた西武は自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。2―2の七回1死満塁で炭谷、代打の村田が連続三振に倒れて無得点。直後の守りで山田が代打中村に適時二塁打、続く野村の2ランで痛恨の3失点を喫し、勝機を手放した。九回にデービスの2ランで1点差に迫る粘りも実らず、3連敗で負け越しは今季最多の9に膨らんだ。西口監督は「他力でもいいから、頑張ってそこ(CS)を目指していく」と懸命に前を向いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68384 0.642
(↑0.004)
-
(-)
33420
(+5)
294
(+4)
77
(+3)
85
(-)
0.250
(-)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
66422 0.611
(↑0.004)
3
(-)
33423
(+6)
295
(+5)
100
(+3)
56
(+1)
0.249
(↑0.001)
2.360
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
53513 0.510
(↓0.005)
14
(↓1)
36369
(+5)
401
(+6)
71
(+2)
47
(-)
0.257
(↑0.001)
3.470
(↓0.03)
4
(-)
楽天
52542 0.491
(↓0.004)
16
(↓1)
35331
(+3)
374
(+5)
49
(-)
95
(-)
0.247
(↓0.001)
3.270
(↓0.02)
5
(-)
西武
49582 0.458
(↓0.004)
19.5
(↓1)
34293
(+4)
329
(+5)
53
(+2)
68
(-)
0.229
(-)
2.820
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
39643 0.379
(↑0.006)
27.5
(-)
37314
(+5)
420
(+3)
52
(+1)
51
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.680
(↑0.03)