1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 |
ヤクルト | 0 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | X | 7 | 10 | 0 | 2 |
勝利投手:アビラ(5勝8敗0S) 敗戦投手:森田 駿哉(2勝2敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトは2回裏、村上のソロで先制する。その後同点を許すも、4回に山田の2ランで勝ち越すと、5回には古賀の走者一掃の適時二塁打などで一挙4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・アビラが6回途中2失点9奪三振で今季5勝目。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。
◆巨人森田駿哉投手(28)の初先発からの連続無失点記録が途絶えた。初先発から13イニング連続無失点でこの試合に臨んだが2回に失点を喫し、連続無失点イニングが14回でストップした。森田は6日ヤクルト戦(東京ドーム)でプロ初先発すると、6回2安打無失点の好投でプロ初勝利を手にした。翌週の12日の中日戦(東京ドーム)では、中5日で先発マウンドに上がり7回2安打無失点。初先発から13イニング連続無失点とし、球団の日本人投手では83年槙原寛己(17イニング)以来の記録をマークしていた。
◆モデル藤本唯千夏(いちか=14)が始球式を行った。名前の「いちか」にちなみ、背番号1のユニホームでマウンドへ。ワンバウンド投球で役目を果たすと、両手を挙げて満面の笑みだった。「ものすごく緊張したのですが、気持ちを込めて投げさせていただきました。目指していたストライクはならなかったですけど、自分では90点です」と振り返った。試合はオープンハウスの冠協賛試合「応燕ハウスナイター」として開催。藤本は同社のTVCMに出演している。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)が先制の8号ソロを放った。2回先頭、2ボールから巨人森田の内角ツーシームをかち上げた。右翼ポール際に高く舞い上がった打球は、約7秒の滞空時間で切れずに右翼スタンドへ飛び込んだ。村上自身も驚きの表情を浮かべた。6日の対戦で2打数無安打に封じられていた2年目左腕から先制点を呼び込んだ。村上は「難しい球でしたが、うまく打つことができました。先制できてよかったです」と振り返った。7月29日DeNA戦の1軍復帰から20試合で、8号はオスナと並ぶチームトップタイとなった。
◆全ての視線は神宮の空へどこまで上がったんだ打球はライトポールのはるか上村上宗隆が驚愕のホームラン???プロ野球 (2025/8/20)??ヤクルト×巨人??Live on DAZN#オレをみろ#swallows #だったらDAZN
◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)が復帰20試合目でチーム最多本塁打数に並んだ。2回無死で巨人森田の内角高めのツーシームをコンパクトに鋭く振り抜くと、ボールは高々と神宮の空へ。滞空時間が長い1発は、右翼ポールの上を越えて右翼席へと飛び込む先制の8号ソロとなった。ここ8戦で5発目。7月29日DeNA戦の1軍復帰から量産モードを切らさずに、チームトップだったオスナ内野手(32)に並んだ。この超高弾道弾にはX(旧ツイッター)でも話題沸騰。「もう楽天の誰よりも打ってる」「フルで出ていたら歴史動いていた」「今の村上のHR全然理解出来ない インパクトのとき体開いてたし、あの打球がポール巻くわけないのに」などの驚きの声が起きた。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)と山田哲人内野手(33)が今季初のアベック弾を決めた。2回先頭、村上が右翼ポール際への8号先制ソロを決めた。同点の4回1死一塁からは、山田が左翼席の最前列に8号2ランをたたきこんだ。「YM砲」がそろって本塁打を放つのは、24年4月29日巨人戦以来で今季初だった。
◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が怒りのバット折りだ。2番左翼でスタメン出場して迎えた5回1死一塁。ヤクルト先発アビラの4球目、ストライクからボールに落ちていくチェンジアップを空振りすると、フラストレーションを隠さずに太ももでバットをへし折った。この日は第1打席が見逃し三振、第2打席は遊飛だった。キャベッジは試合前まで直近4試合で16試合で安打なしを苦しんでいた。ストライクの判定に大きなリアクションで不満を示す姿もあった。
◆巨人リチャード内野手(26)が反撃の適時打を放つも、途中交代した。6点ビハインドの6回2死二塁。ヤクルト先発のアビラから左翼フェンス直撃の適時打を放った。だが、走塁中に足を気にするそぶりを見せた。なんとか一塁ベースまで到達するも、巨人ベンチは交代を決断。増田陸内野手(25)が代走に送られた。リチャードは5回裏の守備の際にヤクルト増田と交錯していた。一塁を駆け抜けた増田の左足がリチャードの左腰付近に直撃。リチャードは、その場に倒れ込んでいた。
◆巨人がヤクルトに完敗し、借金は再び「1」に逆戻りした。先発の森田駿哉投手(28)は5回途中8安打6失点でノックアウトされた。2回先頭の村上に先制ソロを被弾し、プロ初先発からの連続無失点記録が14でストップ。同点の4回には1死一塁から山田に2ランを浴びた。登板最終回の5回にも失点し、イニング途中で無念の降板。「0点で抑えなければいけないところで、長打を打たれたり、粘り切れず悔しいです」と肩を落とした。打線は好機でもう1本が出なかった。泉口友汰内野手(26)が3回無死満塁から中前適時打を放つも、なおもチャンスで後続が倒れ追加点ならず。前日の同戦は今季最多となる20安打15得点で大勝したが、この日はつながりに欠いた。
◆ヤクルトは打線がつながり、巨人に快勝した。試合を動かしたのは村上宗隆内野手(25)だった。2回先頭、巨人森田から8号先制ソロ。7月29日DeNA戦の1軍復帰から20試合で8本目となった。続いたのは山田哲人内野手(33)だった。4回1死一塁、勝ち越しの8号2ランを放った。村上、山田のアベック弾は今季初で、24年4月29日巨人戦以来だった。5回は内山壮真捕手(23)の右翼への適時二塁打、古賀優大捕手(27)の走者一掃となる左中間への3点適時二塁打で追加点を奪った。打線の援護を受け、先発のペドロ・アビラ投手(28)が6回途中3安打2失点だった。試合をつくって5勝目を挙げた。7回は上半身コンディション不良から5週間ぶりに復帰した石山泰稚投手(36)が1イニングを3者凡退に封じた。前夜は2-15で大敗したが、悪い流れは引きずらなかった。
◆巨人がヤクルトに完敗し、借金は再び「1」に逆戻りした。先発の森田駿哉投手(28)は5回途中8安打6失点でノックアウトされた。2回先頭の村上に先制ソロを被弾し、プロ初先発からの連続無失点記録が14でストップ。同点の4回には1死一塁から山田に2ランを浴びた。登板最終回の5回にも失点し、イニング途中で無念の降板。「0点で抑えなければいけないところで、長打を打たれたり、粘り切れず悔しいです」と肩を落とした。打線は好機でもう1本が出なかった。泉口友汰内野手(26)が3回無死満塁から中前適時打を放つも、なおもチャンスで後続が倒れ追加点ならず。前日の同戦は今季最多となる20安打15得点で快勝したが、この日はつながりに欠いた。前日に大勝した次戦の難しさを説いていた阿部慎之助監督(46)は「そうだね、言ったとおりになっちゃったね」とし、「まあ(苦戦したのは)相手のピッチャーに対する絞り球だったんじゃないかな」と振り返った。
◆巨人リチャード内野手(26)がグラウンドに横たわりもん絶した。5回の守備でヤクルト増田の三ゴロのベースカバーで捕球後に増田の左膝が臀部(でんぶ)付近に直撃。そのままプレーは続行したが、6回2死二塁で左前適時打を放った直後に代走増田陸が送られてベンチに退いたが「マジで大丈夫っす」と軽症を強調。阿部監督も「やっぱり激突してたプレーがあんまり...。でも明日は大丈夫だと思うよ」と説明した。
◆巨人森田駿哉投手(28)が1発攻勢に沈んだ。ヤクルト戦に先発し5回途中8安打6失点で降板。2回先頭で4番村上を迎えると、2ボールから内角高めツーシームを捉えられ先制ソロを被弾した。プロ初先発からの連続無失点記録が14イニングでストップ。同点の4回には1死一塁から山田に勝ち越し2ランを浴び「何とかゴロを打たせたいなというところができなかったのが、こういう結果になった」と唇をかんだ。5回にも失点し、イニング途中で無念の降板となった。いい思い出がある場所に、上書きすることはできなかった。法大1年時に東京6大学春季リーグ戦の開幕投手に抜てきされ、慶大相手に6回無失点と好投した。だが、同年夏に左肘を痛め、大学2年の2月に手術を受けた。プロ入り後初の神宮のマウンドは悔しい結果に終わった。プロ初先発から3戦3勝はならなかったが「まだまだ技術的にも足りないと思うので、もっと良くなるように練習していきたい」と前を向いた。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)と山田哲人内野手(33)が今季初のアベック弾で快勝した。2回先頭、村上が右翼ポール際への8号先制ソロを決めた。同点の4回1死一塁からは、山田が左翼席の最前列に8号2ランをたたきこんだ。「YM砲」がそろって本塁打を放つのは、24年4月29日巨人戦以来で今季初だった。お立ち台ではまずは村上が登壇し、「当たりは良かったんですけど、ファウルかなと思ってみていた。ボールが見えなくて、塁審がホームラン回してくれた」。山田の本塁打の際にはベンチで両腕を上下に振る「山ポーズ」で出迎え、「僕、あのポーズ結構好きなんで。哲さん打ったとき、ファンの皆さんも一緒にお願いします!」と声を張り上げた。次に登壇した山田はポーズの話を振られると「僕は気に入ってないんで」とほほえみながらきっぱり。「でもみんなが盛り上がってくれるのでやってます」と主将らしく自分を押し殺していると明かし、会場の笑いを誘っていた。
◆上半身コンディション不良から5週間ぶりに1軍復帰したヤクルト石山泰稚投手(36)が1回を3者凡退に抑えた。7回から3番手で登板。先頭の代打ヘルナンデスを134キロスライダーで見逃し三振に仕留めるなど球数10で危なげなかった。「緊張しました。抑えられて良かった。継続して頑張りたい」と7月9日DeNA戦以来の1軍マウンドで役目を果たした。
◆ヤクルトは打線がつながり、巨人に快勝した。高津臣吾監督(56)は開口一番、「よし。今日は寝れるぞ」と笑った。前夜は2-15で大敗して「今日のことは忘れられない。寝れないでしょうね」と唇をかんでいたが、一夜明けた快勝にほおを緩ませた。試合を動かしたのは村上宗隆内野手(25)だった。2回先頭、巨人森田から8号先制ソロ。7月29日DeNA戦の1軍復帰から20試合で8本目となった。 高津監督は「相手からしてもプレッシャーがかかるだろうし、こちらからしたら期待感を持てる。何とかしてくれるんじゃないかなと思ってこっちは見ています」とたたえた。続いたのは山田哲人内野手(33)だった。4回1死一塁、勝ち越しの8号2ランを放った。村上、山田のアベック弾は今季初で、24年4月29日巨人戦以来だった。5回は内山壮真捕手(23)の右翼への適時二塁打、古賀優大捕手(27)の走者一掃となる左中間への3点適時二塁打で追加点を奪った。打線の援護を受け、先発のペドロ・アビラ投手(28)が6回途中3安打2失点だった。試合をつくって5勝目を挙げた。7回は上半身コンディション不良から5週間ぶりに復帰した石山泰稚投手(36)が1イニングを3者凡退に封じた。前夜は2-15で大敗したが、悪い流れは引きずらなかった。指揮官は「今日のゲームはすごく難しかったです。ゲーム展開も含めて、やっぱり精神的な、心の中というか、みんなが少し重いものがある中で挑んだと思う。ただ、アビラがあそこまで良く投げたと思うし、今日勝ったことは非常に大きい」と話した。
◆ヤクルトの「YM砲」が今季初アベック弾を決めた。村上宗隆内野手(25)が8号先制ソロ、山田哲人内野手(33)が決勝8号2ランを放った。2人のアーチの競演は今季初、24年4月29日巨人戦以来だった。村上が滞空時間7秒の驚弾で先陣を切った。2回先頭、巨人森田の内角ツーシームをかち上げた。右翼ポールに向かって高々と舞い上がった打球は薄暮の空に紛れ、自身も見失った。距離は十分。ただ「ファウルかな」と思った打球はポール上を通過した。「いい風も吹いてくれましたが、いい打ち方ができた。前回の対戦でイメージはできていた」。森田には6日の前回対戦で2打数無安打に封じられた。2週間前に多投された内角ツーシームを打ち砕き、やり返した。山田が続いた。同点の4回1死一塁、低めフォークを左翼席の最前列に運んだ。ベンチでは村上らチームメートと、漢字の「山」を表現する"山ポーズ"で喜びを分かち合った。山田は「彼がすごすぎて、あっという間に同じ本塁打数になってしまった。自分も負けないように」と言った。お立ち台でも共演した。アベック弾に村上は「あのポーズ、結構好きなので。哲さん打ったとき、ファンの皆さんも一緒にお願いします!」と山ポーズを豪放にあおった。山田は少し照れながら呼応した。「僕は気に入っていないのですけど...。みんながやってくれるのでやっています」。勝利の余韻が充満する神宮を笑いに包んだ。13点差で大敗した前夜に「今日のことは忘れられない。寝られないでしょう」と唇をかんだ高津監督は、開口一番に「今日は寝られるぞ」と笑った。主役が打てば勝てる。まだ残りは38試合ある。【上田悠太】
◆2位の巨人は、首位の阪神が中日に敗れた日に最下位のヤクルトに痛恨の黒星を喫した。先発の森田駿哉投手(28)が、5回途中6失点でKO。首位阪神とゲーム差を縮めるチャンスだったが、今季最大タイの13ゲーム差のままで、3位DeNAに0・5差に迫られた。勝利すれば、貯金生活に入れたが、再び借金1。阪神が、セ・リーグの貯金を独占する状態が続く。シーズン後半戦は、首位の阪神が14勝7敗に対し、巨人は11勝10敗。3位のDeNAは10勝11敗、4位の広島は9勝12敗とつぶし合いが続き、阪神とのゲーム差がさらに開いた。
◆日米通算198勝の巨人・田中将大投手が21日のヤクルト戦に先発する。最近2試合は5イニング以上を投げ、3失点以内に抑えている右腕。「一球一球自分の意図を持って、ベストのボールを投げ続けていくことが一番大事だと思います」と意気込んだ。立ち上がりに関しては「ずっと課題」とし、「いいバッターを必ず3人迎えるので、難しいのは当然」と一回のマウンドを大切に臨む。
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が先制の8号ソロを放った。「難しい球でしたが、うまく打つことができた」0-0の二回。巨人の先発左腕・森田が投じた変化球を強振。大きな放物線を描いた打球は、右翼席に着弾した。17日の広島戦(マツダ)以来、2試合ぶりの一発。直近8試合で5本塁打を放つ主砲が、前回6日の巨人戦(東京D)で苦杯をなめさせられた左腕を一振りで攻略した。
◆球界最年長45歳のヤクルト・石川雅規投手が21日の巨人戦(神宮)に先発する。松岡弘氏と並んで歴代トップの神宮通算91勝を挙げている左腕だが、2022年6月19日の広島戦以来、本拠地での白星からは遠ざかっている。本拠地最多の92勝目を目指すベテランは「早くクリアしていけるものはどんどんしていきたい。ホームで勝ちたい気持ちは強い」と力を込めた。
◆ヤクルトのトップスポンサーであるオープンハウスグループの冠協賛試合「応燕ハウスナイター」として開催された20日の巨人戦(神宮)で、オープンハウスのテレビCMに出演するモデルで俳優の藤本唯千夏(いちか、14)が始球式を務めた。名前にちなみ背番号1のユニホームを着用して登場。「ものすごく緊張しましたが、気持ちを込めて投げさせていただきました」とワンバウンド投球を披露した。大役を終え「目指していたストライクとはならなかったですけど、自分では90点です」と笑顔で振り返った。同グループの「挑戦する人や組織を応援する」という企業姿勢を体現した社会共創活動「O-EN HOUSE PROJECT」として継続している「東京ヤクルトスワローズ 応燕プロジェクト」の一環。サンケイスポーツ発行の「丸ごとスワローズ」特別版も先着2万部が配布された。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(33)が勝ち越しの8号ツーランを放った。1-1の四回、1死一塁で巨人の先発左腕・森田が投じた外角低めのフォークを捉え、打球は左翼席に吸い込まれた。13日のDeNA戦以来、出場4試合ぶりの一発はチームにとって貴重な勝ち越し弾。二回には村上が先制の8号ソロを放っており、両者のアベックホームランは今シーズン初となった。
◆巨人のトレー・キャベッジ外野手(28)が「2番・左翼」で先発出場し、五回に空振り三振。自身へのいら立ちを募らせ、打席からベンチに戻る際に左膝蹴りでバットを真っ二つにへし折った。19日の第1戦はチームが15得点大勝の中、6打数無安打。この日もこの時点で3打席連続凡退、2三振と振るわず、13日の中日戦での安打以降、20打席連続無安打となった。試合前には球団トレーナーが運ぶクーラーボックスを代わりに運ぶなど、普段は優しいナイスガイ。一方でグラウンドでは闘志むき出しの助っ人は、極度の打撃不振に悔しさを抑えきれない様子だった。
◆2年目左腕の巨人・森田駿哉投手(28)が先発し、4回1/3を投げ8安打6失点、2本塁打を浴びて降板した。プロ初先発から自身2連勝中で迎えたマウンド。二回無死から4番・村上に右越え先制ソロを浴びた。一度味方が追いついたが、四回1死一塁から山田に左越え勝ち越し2ランを許した。続く五回は内山に適時二塁打を浴び、走者を塁に置いた状態で降板した。
◆神宮の夜空に滞空時間の長い貫禄の一発を打ち上げた。「4番・三塁」で出場したヤクルト・村上宗隆内野手が先制の8号ソロを放った。「難しい球でしたが、うまく打つことができた。先制できてよかった」0-0の二回。カウント2-0から巨人先発左腕、森田が投じた変化球を豪快にかち上げた。大きな放物線を描いた打球は、右翼席に着弾。17日の広島戦(マツダ)以来、2試合ぶりの一発で貴重な先取点をもたらした。同じ相手に2度はやられない。先発の森田とは、前回6日に対戦し、2打数無安打。チームとしても完全に封じ込まれ、試合に敗れた。試合後に主砲は「もっと違う対策があったと思う。次に対戦する機会があればしっかり打てるように頑張りたい」と話していた。苦杯をなめさせられた左腕との2度目の対戦。第1打席で最高の結果でやり返した今季2度目となる上半身のコンディション不良から7月29日のDeNA戦(横浜)で1軍復帰した主砲は、直近8試合で5本塁打をマーク。復帰21試合で8本塁打と早くも量産態勢に入ってきた。球団のトップスポンサーであるオープンハウスの冠協賛試合「応燕ハウスナイター」として開催されたこの日、右翼席からの燕党の〝声燕〟に背番号55が応えた。(樋口航)
◆ヤクルト・古賀優大捕手(27)が3-1の五回、2死満塁で3点適時二塁打を放った。巨人2番手・菊地の直球をうまく捉えた鋭い当たりは、左中間を真っ二つ。打球が転々とする間に3人の走者が生還し、走者一掃の貴重な一打となった。打った古賀は二塁ベース上でガッツポーズを見せ、本拠地神宮球場のファンからは大きな歓声が飛んだ。
◆巨人・リチャード内野手(26)が試合途中でベンチに退いた。「7番・一塁」で先発し、六回に左越え適時打をマーク。打った瞬間に顔をしかめながら一塁へ走りだし、脚を気にするそぶりを見せた。直前の五回の守備で、三ゴロの送球を一塁ベースで捕球した際に、打者走者と交錯していた。
◆途中交代した巨人・リチャード内野手(26)が試合後、「マジで大丈夫っす」と無事を強調した。「7番・一塁」で先発。五回の守備で、三ゴロの送球を一塁ベースで捕球した際に、打者走者と交錯。膝が臀部付近にぶつかったが、プレーを続行した。直後の六回に左越え適時打をマーク。打った瞬間に顔をしかめながら一塁へ走り、代走が告げられた。阿部監督もリチャードについて「明日は大丈夫だと思うよ」と話した。
◆巨人は20安打15得点で快勝した19日のカード初戦から一転、この日はヤクルト打線に10安打7失点と打ち込まれた。阿部慎之助監督(46)は「相手のピッチャーに対する絞り球だったんじゃないかな」と5安打2得点の打線が苦戦したポイントを指摘した。ヤクルト先発・アビラのチェンジアップやカーブなどの変化球にタイミングを狂わされ、9三振を献上した。今カード1勝1敗となり、指揮官は「勝つために切り替えるしかない」と前を見据えた。
◆ヤクルトは山田哲人内野手(33)が勝ち越しの8号2ランを放ちチームを勝利に導いた。山田は1-1で迎えた四回、1死一塁の場面で打席に立つと、フォークを捉え、左翼席へ運んだ。先発のペドロ・アビラ投手(28)5回2/3を2失点で5勝目(8敗)を挙げた。以下、山田のヒーローインタビュー。--今日はどんな思いで試合に臨んだ「昨日悔しい負け方をしたので、今日はなんとか勝ちたいという思いで試合に挑みました」--四回に勝ち越しのツーラン「いいバッティングができたかなと。スピンの効いた打球が打つことができました」--村上選手とのアベックホームラン「彼は凄すぎてあっという間に僕と同じ本塁打数(8本)なんで。僕も負けないように打とうと思ってます」-ー山のポーズで出迎えられて「僕は気に入ってないんで。でもみんながああやって盛り上がってくれるんでやってます」--明日に向けて意気込み「明日も今日みたいな試合ができるように、なんとか勝てるように頑張りたいと思います。ご声援よろしくお願いします」
◆ヤクルトは山田哲人内野手(33)が勝ち越しの8号2ランを放ちチームを勝利に導いた。以下、二回にチームに勢いをつける先制の8号ソロを放った村上宗隆内野手(25)のヒーローインタビュー。――二回の第1打席どんな気持ちで打席に入った「チームとして、前回ちょっとやられてしまったので、なんとか今日はやり返そうっていう気持ちで試合に臨んだので、先制したいなという思いで、打席に立ちました」――特大の先制ホームラン「当たりは良かったんですけど、ちょっとファウルかなと思いながら見てたらボールが見えなくなった。塁審がホームランを回してくれたんで、ホームランだって感じで回りましたね」――山田選手とアベック弾「僕この(山)ポーズ結構好きなんで、哲人さんが打った時、ファンの皆さんも一緒によろしくお願いします」――最後に、ファンの皆さんに一言「ここから神宮4連戦があるので、ちょっと空席目立つので、球場に足を運んで、熱いご声よろしくお願いします」
◆ヤクルトが打線の奮起で快勝した。二回に村上の8号ソロで先制。四回には山田の8号2ラン、五回には内山、古賀の適時打などで効果的に加点した。投げては先発・アビラが六回途中2失点で5勝目を挙げた。
◆セ・リーグ2位の巨人は散発5安打の2得点で敗れて借金生活に戻り、3位DeNAに0・5ゲーム差に迫られた。20安打15得点で大勝した前日19日のカード初戦の勢いはなく、阿部慎之助監督(46)は「相手投手に対する絞り球だったんじゃないかな」と反省点を指摘した。六回途中まで2失点と好投した相手先発のアビラに9三振。追い込まれてからチェンジアップやカーブを振らされた。心配なのは今カードから中軸を外れて2番に座るキャベッジだ。前日は6打席、この日は4打席音なしで21打席連続無安打。五回1死一塁で空振り三振に倒れると、いらだちを爆発させて右太ももでバットをへし折った。試合前には球団トレーナーの重い荷物を代わりに運ぶなど、普段はナイスガイ。貴重な長距離打者だけに、復調が待たれる。(谷川直之)
◆ヤクルトが快勝。1―1の四回に山田の2ランで勝ち越し、五回は内山の適時二塁打、古賀の3点二塁打で4点を加え、継投でリードを守った。アビラが六回途中まで2失点で5勝目を挙げた。巨人は先発の森田が6失点と崩れた。ヤクルトのデータは以下のとおり。?ヤクルト・村上と山田がともに今季8号本塁打。両選手のアベック本塁打は今季初めてで、昨年4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来、通算38度目(チームの勝敗は23勝13敗2分け)。対巨人でマークしたのは8度目。チームの勝敗は6勝2敗で、2021年7月13日(東京ドーム)から5連勝となった。ヤクルトのアベック弾では池山隆寛と広沢克己がマークした通算43度がある。?対巨人の本塁打は村上が昨年9月14日(東京ドーム)以来、通算32目。山田が昨年7月5日(神宮)以来、通算57本目。
◆ヤクルトが7-2で巨人に快勝。前日19日のゲームでは2-15と大敗を喫していたが、この日は先発のアビラが6回途中2失点と試合を作り、打っては村上、山田に今季初のアベック弾が飛び出すなど投打が噛み合った。前日の大敗後、報道陣に「今日のことは忘れられないので、寝られないでしょうね」と漏らしていた高津臣吾監督(56)だが、この日は開口一番「よーし、今日は寝れるぞ」と顔をほころばせた。指揮官は、試合の流れを大きく手繰り寄せた二回の村上の先制ソロ、四回の山田の勝ち越し2ランを振り返り、「やっぱりムネ(村上)の一発でなんとか行ける雰囲気になったし、その後の哲人(山田)の一発も大きかった」と両選手を高く評価した。21日のカード最終戦は、球界最年長、45歳の石川と巨人・田中将が先発。「期待している人もたくさんいるでしょうし、たくさんお客さんも入るでしょうし、相手投手も含めてすごく楽しみなゲーム」とのベテラン左腕に期待をかけた。
◆頼れる守護神が帰ってきた。上半身のコンディション不良で離脱していたヤクルト・石山泰稚投手(36)が、7-2の七回に3番手で登板。7月9日のDeNA戦(神宮)以来の復帰戦で1回を三者凡退に封じ「結構、緊張しました。内容としては抑えられて良かった」と安堵の表情を浮かべた。先頭の代打ヘルナンデスをスライダーで見逃し三振。泉口を二ゴロ、キャベッジを一ゴロに仕留める圧巻の投球。5月9日の巨人戦(同)から継続する連続無失点試合を「17」に伸ばし、防御率は0・64になった。〝欲張らない〟チームファーストの姿勢で役割を全うした。7月12日に出場選手登録を抹消され、出場予定だったオールスターを辞退した。早期復活に向けて慎重にリハビリを重ねて戻ってきた後も、防御率0点台をキープする右腕の心構えは不変だった。「僕自身、九回をやっているときも『誰かがカバーしてできればいい』と思っていた。九回を誰にも譲らないという気持ちでもなかった。みんなでやれればいいと思っていた」シーズン終盤に離脱した昨季の反省を踏まえて今季から採用した考えだった。2軍調整期間には、大西、星らが代役守護神を担うなど奮闘。ドラフト3位・荘司(セガサミー)、星、大西の勝利の方程式が定着しつつある中、頼れるベテランも輪に加わり、盤石の救援陣が整った。「しっかり準備をして、結果を出して頑張りたい」。救援陣の精神的支柱でもある背番号12が反攻へ、チームをけん引する。(樋口航)
◆主力のアーチ共演でやり返した!! ヤクルト・山田哲人内野手(33)が20日、巨人18回戦(神宮)の四回に決勝8号2ランを放った。二回に先制8号ソロを放った村上宗隆内野手(25)との今季初のアベック弾で、前夜に大敗を喫した相手に7-2で勝利。球団のトップスポンサー、オープンハウスグループの冠協賛試合「応燕ハウスナイター」として開催されたこの日、燕の二枚看板が存在感を示した。前夜の屈辱を胸に振り抜いた打球は、スピンが効いて左翼席へと伸びていった。1-1の四回1死一塁、山田が決勝の8号2ラン。20安打15失点の大敗を喫した前夜とは一変、10安打7得点と快勝し、お立ち台で白い歯をのぞかせた。「自分らしいきれいな回転の打球が打てた。(昨日は)守っている時間も長くて『何とか明日やり返す』という気持ちになっていた。勝ててよかった」森田が投じた外角低めのフォークを一閃。ベンチ前ではムードメーカーの増田が考案した両手を上に掲げる「山ポーズ」でナインに祝福された。インタビュアーに感想を求められた主将は「いや、僕は気に入ってないんでね」と笑いながら却下し、スタンドの爆笑を誘った。二回には主砲の村上が2試合ぶりの一発となる先制の8号ソロ。メジャー5球団のスカウトが視察する前で、滞空時間8秒の大きな放物線を右翼ポール際に描き、神宮球場の観客の視線をくぎ付けにした。7月29日にけがから1軍に復帰し、直近8試合で5発と量産態勢に突入した。この日は球団のトップスポンサー、オープンハウスグループの冠協賛試合「応燕ハウスナイター」として開催。お立ち台には特別に9人も呼ばれた。同社とパートナーアスリート契約を結ぶ村上は、今季初となる山田とのアベック弾に「僕、このポーズ(山ポーズ)結構好きなので哲さんが打ったとき、ファンの皆さんも一緒によろしくお願いします」と呼び掛けた。2021、22年のリーグ連覇に貢献した山田と村上による一発攻勢。胸のすくような勝ちっぷりで、前夜のモヤモヤを吹き飛ばした高津監督は開口一番「今日は寝られるぞ」と報道陣の笑いを誘った。2年目左腕の森田には前回6日の対戦で6回無得点に抑えられていた。「投げる球は低く集まる難しい投手だったけど、(村上)ムネの一発で何となくいける雰囲気になったし、その後の(山田)哲人の一発も大きかった」と燕が誇る二枚看板をたたえた。山田は「彼(村上)がすごすぎて、あっという間に僕と同じ本塁打数になってしまった。負けないように打とうと思います」と誓った。インタビュー後には9人そろって記念撮影。ミスタースワローズと令和の三冠王を中心に上位進出へ、「山ポーズ」がチームを一つにする。(樋口航)
◆巨人の直接の敗因は、三回無死満塁から泉口のタイムリーによる1点に終わったこと。まあ、長年の経験則。かなりの確率で、予想はできた。大勝の翌日はこうなりがち。どうしたって各打者、粗くなる。アビラの低めに落ちる変化球をブリブリ振り回し、術中にはまった。調子を維持しようと思ったら、調子に乗らないことだ。もうひとつ、コンスタントに点を取れるようになるには、やはり岡本の打棒が不可欠。まだ打球音が悪い。文字で表現すると「バシャッ」という感じ。「カシーン」という澄んだ音にならないと、復活とはいえない。主軸が打たないことには、この先の展望も開けないよ。先発の森田には、こう言いたい。四回までに3失点した時点で、ヨシ、これ以上は許さず、逆に最後まで投げてやろう、というくらいの意欲を持ってほしい。先発で生きていくには、スタミナが課題になるからね。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
67 | 42 | 2 | 0.615 (↓0.005) | M20 (↑1) |
32 | 378 (+1) | 259 (+2) | 68 (-) | 84 (-) |
0.244 (-) | 2.080 (-) |
2 (-) |
巨人 |
53 | 54 | 3 | 0.495 (↓0.005) | 13 (-) |
33 | 335 (+2) | 329 (+7) | 72 (-) | 43 (-) |
0.243 (↓0.001) | 2.690 (↓0.05) |
3 (-) |
DeNA |
51 | 53 | 5 | 0.490 (↑0.005) | 13.5 (↑1) |
34 | 361 (+7) | 339 (+4) | 70 (-) | 55 (+4) |
0.242 (↑0.002) | 2.860 (-) |
4 (-) |
広島 |
47 | 57 | 5 | 0.452 (↓0.004) | 17.5 (-) |
34 | 332 (+4) | 355 (+7) | 57 (+1) | 48 (-) |
0.242 (↑0.001) | 2.980 (↓0.04) |
5 (-) |
中日 |
48 | 60 | 2 | 0.444 (↑0.005) | 18.5 (↑1) |
33 | 294 (+2) | 337 (+1) | 59 (-) | 66 (+1) |
0.227 (-) | 2.830 (↑0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
40 | 60 | 5 | 0.400 (↑0.006) | 22.5 (↑1) |
38 | 302 (+7) | 420 (+2) | 58 (+2) | 47 (-) |
0.231 (↑0.001) | 3.620 (↑0.01) |
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