DeNA(☆7対4★)広島 =リーグ戦19回戦(2025.08.20)・横浜スタジアム=
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広島
00111010041111
DeNA
05000200X71410
勝利投手:東 克樹(12勝6敗0S)
(セーブ:入江 大生(3勝2敗19S))
敗戦投手:大瀬良 大地(5勝8敗0S)

本塁打
【広島】ファビアン(14号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは2回裏、三森、京田、東の3者連続適時打などで5点を挙げ、先制に成功する。その後5-3となって迎えた6回には、林とオースティンの適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・東が5回3失点の投球で今季12勝目。敗れた広島は、先発・大瀬良が乱調だった。

◆広島の先発大瀬良大地投手(34)が2回に突如崩れた。1回は3者凡退で滑り出した右腕だったが、2回に暗転。オースティンの三塁への内野安打と山本の二塁打で二、三塁とし、1死後は三森、京田、投手東まで下位打線に3者連続適時打を浴びて点を先制された。さらに2死一、三塁から佐野の右前適時打で失点。打者一巡の猛攻を受け、この回5点を失った。同一カードでは交流戦明け最初の中日3連戦以来、14カードぶりの連勝がかかった試合だったが、序盤2回に6安打を集中されて大量失点する展開となった。

◆DeNAの策がぴたりとハマった。東克樹投手(29)が偽装スクイズでランナーを走らせた後、自らの一打で追加点をもぎ取った。2回に2点を先制してなおも1死一、三塁で投手・東が打席へ。セオリー通りのセーフティースクイズではなく、2球目に犠打の構えのまま空振りした。一走・京田はスタートを切っていたが、相手捕手はスクイズを警戒して投げられず。「偽装スクイズ」が成功して1死二、三塁とチャンスを広げた。そして3球目、広島大瀬良の143キロカットボールを強くスイングして前進守備の外野を越える左翼越えの2点適時二塁打。今季は試合前までで得点圏打率4割2分9厘と圧倒的な打撃センスを披露しており、27年からセ・リーグにDH制が採用されることが決まった直後にも「それはもちろん、僕としては全打席ホームラン狙ってる。あと1年半、残りの打席で1本打てるように頑張りたいと思います」と話しているとおり、自慢の打撃で"自援護"した。

◆新加入選手登場? 広島坂倉将吾捕手(27)が、横浜スタジアムの場内アナウンスで「板倉」と誤アナウンスされる珍場面があった。2点を追う5回2死、坂倉が打席へ。すると場内アナウンスで「5番、キャッチャー、板倉」と誤アナウンスされた。直後、「坂倉」とすぐに訂正されたが、珍しい場面に、SNSでは「板倉は草」「びっくりした」などの投稿が見られた。誤アナウンスにリラックス? したのか、坂倉はDeNA東から左前打を放ってチャンスメークした。

◆広島が先発大瀬良の乱調もあり、連勝はならなかった。1回を3者凡退で滑り出した先発だったが、2回に崩れた。先頭からの連打で1死二、三塁とし、投手東までの下位打線に3者連続適時打を浴びた。2死一、三塁から佐野にも右前適時打を浴びるなど、この回打者一巡で6安打5失点を喫した。今季最短3回5失点で8敗目となった。大量ビハインドでも打線は3回から5回まで1点ずつ返し、一時は2点差にまで詰め寄った。6回に3番手高橋が2失点して再びリードを広げられた後も、7回に1点を返すなど意地を見せたが、序盤の大量失点が最後まで大きく響いた。同一カードでは交流戦明け最初の中日3連戦以来、14カードぶりの連勝がかかった試合だったが、連勝ならず、3位でDeNAとのゲーム差は再び4に広がった。

◆広島は先発大瀬良大地投手(34)が今季最短の3回5失点で8敗目を喫した。2回1死二、三塁から、投手東までの下位打線に3者連続適時打を浴びた。さらに佐野にも適時打を許し、この回だけで6安打5失点。序盤の大量失点で試合を重くした。「何とかしたかったですけど、さすがに5点は...。申し訳ないです」。上位浮上へ大事な3位DeNAとの対戦で連勝を逃し、右腕は責任を背負った。▽広島新井監督(大瀬良について)「少しずつ(球が)甘く入ったのを逃してくれなかったという感じ。ビッグイニングになってしまったけど、いい攻撃はできたと思います」

◆広島がDeNAに敗れ、再びゲーム差は4に広がった。先発大瀬良が2回に先頭からの連打で1死二、三塁とし、投手東までの下位打線に3者連続適時打を浴びた。さらに佐野にも右前適時打を浴び、この回だけで6安打5失点。今季最短3回降板で8敗目となった。打線は一時2点差にまで詰め寄り、再びリードを広げられた7回も1点を返すなど意地を見せたが、序盤の大量失点が最後まで大きく響いた。

◆"自援護"で白星をたぐり寄せた。DeNA東克樹投手(29)が渾身(こんしん)のスイングで2点をもぎ取った。2点を先制した直後の2回1死一、三塁で打席へ。セオリー通りのセーフティースクイズではなく、2球目に犠打の構えで揺さぶる。一走の京田はスタートを切る「偽装スクイズ」のような形で走者を進めると、続く3球目で左翼越えの2点適時二塁打。得点圏打率は今季5割と抜群の打撃センスを見せつけた。「投手が打てば球場の流れも変わる」と二塁ベース上で両手を掲げてガッツポーズした。その後、1死一、二塁から林の右邪飛で三塁へのタッチアップに成功。好走塁でこの回打者一巡、一挙5点の猛攻に導いたが「駆け回りすぎました。バランスを整えることができずにマウンドに上がってしまった」と直後の3回から3イニング連続で失点を喫した。本職の投球では「原点回帰」をテーマに臨んだ。きっかけは自ら願い出た「緊急ミーティング」だ。前回対戦の6日広島戦(横浜)で5回6失点と乱れ、大原チーフ投手コーチらに「ミーティングお願いします」と願い出た。コーチ、アナリストら総出で参加し「どういった投球をしていくべきなのかを考えた」と原点に立ち返った。この日は5回8安打3失点。ハーラー単独トップ12勝目にも「心から喜ぶことはできない。こんなところでバテているようでは柱として良い投球ではない」と悔しがった。勝手なお反省。東が求める"エース道"はこんなもんじゃない。【小早川宗一郎】

◆DeNA・森原康平投手(33)が20日、出場選手登録日数が7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。球団を通じ「これまで支えてくださったファンの皆さま、球団関係者、そしてチームメートに心から感謝申し上げます。これからも一日一日を大切に、全力でプレーしていきたいと思います」とコメントした。

◆引き締まった表情で横浜スタジアムに戻ってきた。7日に出場選手登録を抹消されたDeNA・松尾汐恩捕手が、約2週間ぶりに出場選手登録。強打が持ち味の21歳は「自分のやるべきことは明確にあったので、しっかり調整してきた。バッティングもそうですけど、やっぱり守備面でも。日々、考えながらやってました」と汗をぬぐった。3年目の今季は試合前時点で59試合に出場し打率・237、3本塁打、12打点。開幕1軍を果たし、プロ初本塁打もマークしている。捕手としてもバウアーの女房役を務め存在感を示したが、6月以降は打撃の調子が上がらなかった。2軍では降格後の7試合で25打数11安打、打率・440。直近2試合では本塁打も放った。松尾と入れ替わる形で、7月に加入したフォードが降格。松尾は「結果でどんどんアピールするしかない。しっかり見返せるような結果を出していきたい」と口元を引き締めた。2軍調整中の15日には、大阪桐蔭高の大先輩である中日・中田が今季限りでの現役引退を表明した。2022年春に選抜優勝をつかんだ松尾にとっても「憧れて、目標にしていた選手」。現在試合で使用するバットは、昨年中田からもらったものだという。「翔さん(中田)にはバットもいただいたり、本当に色んなことを教えてもらった。偉大な先輩に近づけるように」。大きな背中を追い、松尾が打撃に磨きをかける。(阿部慎)

◆腰の違和感で出場選手登録を抹消されていたDeNA・バウアー投手が21日の広島戦に先発する。5日以来の登板で「現状は体(の状態)がすごくいいので、しっかり投げられるんじゃないか」と腕をぶした。2軍では実戦登板の機会はなく、2度のブルペンで調整。体の姿勢に気を使って再発防止に努めてきた。助っ人が6月6日以来の5勝目を目指す。

◆DeNA・東克樹投手(29)が先発し、バットで見せ場をつくった。二回に2点を先行してなお1死一、三塁で打席を迎え、2球目に偽装スクイズを仕掛けて一塁走者の二盗をお膳立て。3球目の浮いた速球を力強く捉え、背走した左翼手のグラブを弾く2点二塁打を放った。さらに、足でも存在感を放った。1死一、二塁で林が右邪飛を放つと、二塁からタッチアップで三塁を陥れた。積極的な走塁で好機を広げ、佐野の右前適時打で5点目のホームを踏んだ。

◆広島の大瀬良は7安打5失点と打ち込まれ、今季最短の3回で降板し、8敗目を喫した。二回に甘く入った変化球を痛打され、投手の東に2点二塁打を許すなど6長短打を浴びて大量失点。「さすがに5点は申し訳ない」と唇をかんだ。相性の良かった横浜スタジアムで、2019年からの連勝が8で止まった。クライマックスシリーズ進出を目指す上で負けられない一戦だったが、3位DeNAと4ゲーム差となり「チームとして大事なところ。貢献どころか水を差す投球をしてしまった」と責任を負った。

◆DeNAは先発の東克樹投手が8安打されながら5回3失点で粘り、リーグ単独トップの12勝目(6敗)を挙げた。打線は二回に三森、京田、東の連続適時打などで5点を奪い、六回に林の適時打などで突き放した。

◆投打が?み合ったDeNAが勝利した。二回に三森、京田、東の3者連続適時打で5点を先制。その後も林、オースティンの適時打で突き放した。先発の東は5回3失点でリーグ単独トップの12勝目を挙げた。

◆DeNA・山本祐大捕手(26)が3打数3安打。二回無死一塁で左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスを広げれば、続く2打席も左前に運んだ。8月は打率・478(46打数22安打)と絶好調。攻守で存在感を放つ正捕手は「数字は見ていないようにしている。すごく投手陣が頑張っていたので、打線が奮起できるようにと。助けられてよかった」と息をついた。

◆投打が?み合ったDeNAが勝利した。二回に三森、京田、東の3者連続適時打で5点を先制。その後も林、オースティンの適時打で突き放した。先発の東は5回3失点でリーグ単独トップの12勝目を挙げた。DeNAのデータは以下のとおり。?DeNA・東がリーグ単独トップとなる今季12勝目(6敗)。通算58勝28敗で勝ち数と負け数の差はプラス30となった。貯金30は7月21日以来の自身最多タイで、東はプロ初登板の2018年4月5日の阪神戦で敗戦投手となり、黒星が先行したが、以降は1度も勝敗の差でマイナスになったことがない。通算貯金30はNPBの現役投手では巨人・田中将大の51(120勝69敗)、楽天・岸孝之の45(169勝124敗)に次ぐ3位。4位がソフトバンク・東浜巨の29(75勝46敗)。?プロ野球の通算貯金数の最多は西鉄・稲尾和久の139(276勝137敗)で、東の貯金30はDeNA(前身を含む)では秋山登の22(193勝171敗)を大きく上回り現時点では歴代トップ。

◆DeNAは20日、広島19回戦(横浜)に7-4で打ち勝った。先発した東克樹投手(29)が、2-0の二回に左越え2点二塁打を放ち、バットで存在感を発揮。直後の走塁では二塁からのタッチアップで好機を広げ、足でも見せ場をつくって一挙5点を奪う猛攻に貢献した。投げては5回8安打3失点と粘り、リーグ単独トップの12勝目。3位のチームは2位の巨人とのゲーム差を0・5に縮めた。土で汚れたユニホームのパンツが、東の奮闘ぶりを物語った。その左腕でチームに白星をもたらしてきたエースがこの夜は打って、走って、勝利に貢献。肝心の投球は苦しんだだけに「心から喜べるものではない。駆け回りすぎた」と苦笑いで頭をかいた。まずは打撃で存在感を放った。二回に2点を先行してなお1死一、三塁で迎えた第1打席。一塁走者の京田が二盗を決めた後の3球目、大瀬良の浮いた速球を力強く捉えた。打球は背走した左翼手のグラブを弾き、2者が生還する二塁打となり、塁上で誇らしげに両拳を掲げた。さらに、足でも見せ場をつくった。二回1死一、二塁で右翼ファウルグラウンドに飛球が上がると、二塁走者の東は素早く帰塁し、タッチアップで三塁に滑り込んだ。積極的な走塁で好機を広げ、佐野の右前適時打で生還。打者一巡で一挙5点を奪った猛攻の一役を買った。強打が求められる場面では芯付近が最も太く、ヘッドに向かって細くなる特殊な形状の魚雷バットを握り、今季の得点圏打率は・444(9打数4安打)。「投手が打つことによって球場の雰囲気や流れは変わる」。2027年からセ・リーグもDH制が導入されるが、その心意気は〝9人目の打者〟。三浦監督は「しっかりコンタクトできる選手。バッティングはいい」と買っており、「それにしてもよく打った」とたたえた。二回の攻撃後にリズムを乱し、三、四、五回と1点ずつ失ったが、大崩れせず粘った。その後は救援陣がリードを守り、リーグ単独トップの12勝目をマーク。「リリーフのみんなが抑えてくれて勝てた。残りも大事な試合が続く。こんなところでバテているようでは...」。チームメートへの感謝と反省を忘れず、大黒柱としての自覚をにじませた。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
67422 0.615
(↓0.005)
M20
(↑1)
32378
(+1)
259
(+2)
68
(-)
84
(-)
0.244
(-)
2.080
(-)
2
(-)
巨人
53543 0.495
(↓0.005)
13
(-)
33335
(+2)
329
(+7)
72
(-)
43
(-)
0.243
(↓0.001)
2.690
(↓0.05)
3
(-)
DeNA
51535 0.490
(↑0.005)
13.5
(↑1)
34361
(+7)
339
(+4)
70
(-)
55
(+4)
0.242
(↑0.002
2.860
(-)
4
(-)
広島
47575 0.452
(↓0.004)
17.5
(-)
34332
(+4)
355
(+7)
57
(+1)
48
(-)
0.242
(↑0.001
2.980
(↓0.04)
5
(-)
中日
48602 0.444
(↑0.005)
18.5
(↑1)
33294
(+2)
337
(+1)
59
(-)
66
(+1)
0.227
(-)
2.830
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
40605 0.400
(↑0.006)
22.5
(↑1)
38302
(+7)
420
(+2)
58
(+2)
47
(-)
0.231
(↑0.001)
3.620
(↑0.01)