日本ハム(☆6対5★)オリックス =リーグ戦20回戦(2025.08.20)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
01100201051302
日本ハム
10012200X61213
勝利投手:玉井 大翔(3勝2敗1S)
(セーブ:柳川 大晟(2勝1敗10S))
敗戦投手:山岡 泰輔(3勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(11号・2回表ソロ),杉本 裕太郎(11号・6回表ソロ)
【日本ハム】水谷 瞬(11号・1回裏ソロ),レイエス(24号・4回裏ソロ),レイエス(25号・5回裏2ラン)

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◆日本ハムが4連勝。日本ハムは同点で迎えた5回裏、レイエスの2打席連続本塁打となる2ランが飛び出し、勝ち越しに成功する。直後に同点とされるも、6回に清宮幸と石井の連続押し出し四球で2点を加え、再びリードを奪った。投げては、2番手・玉井が今季3勝目。敗れたオリックスは、投手陣が精彩を欠いた。

◆21日オリックス戦に先発するドリュー・バーヘイゲン投手(34)が、達孝太投手の年齢を聞いて驚いた。高卒4年目の達は、今季6勝を挙げるなどブレーク中。先発陣の居残り練習なども含め、普段からよく話すようで、バーヘイゲンは「昨日まで、達がまだ21歳だと知らなくて(笑い)。もうちょっと歳がいってると思ってたんですけれど。24歳ぐらいだと思っていた。今日話して(本当の年齢を知り)『いやあ、ごめん。今まで24ぐらいだと思ってたよ』って言いました。ゴメンナサイ」。目鼻立ちのはっきりした風貌に、自分の考えをしっかり言葉に出来る芯の強さを併せ持つ達。さらにウイットに富んだ受け答えもできる硬軟自在な若武者は、元メジャー右腕からは、ちょっぴり大人びて見られていたようだ。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、今季初めて2試合連続で守備位置と打順が変わらない同一スタメンを組んだ。今季は開幕戦と12試合目の西武戦が、ともに相手先発が今井で同一スタメンを組んだケースがあったが、19日オリックス戦までに109試合で108通りのオーダーを組んできた。新庄監督が2試合連続で同一スタメンを組むのは昨年7月31日と8月1日のオリックス戦(エスコンフィールド)以来、約1年ぶり3度目となる。ちなみ新庄監督が就任してた22年以降で同一スタメンは6度目。この日が通算539試合目(新型コロナウイルス陽性判定のため、欠場した試合を含む)となるが、533通りのスタメンを組んできた。前夜は9回に2点差をはね返す劇的なサヨナラ勝利を飾ったが、2試合連続同一スタメンで今季7度目の4連勝&今季最多貯金「24」を目指す。

◆7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」が試合前、TikTokなどでも人気の楽曲「倍倍FIGHT!」を熱唱し、スタンドのボルテージを"倍の倍の倍の倍"に盛り上げまくった。奈良間大己内野手(25)は興奮のあまり、ベンチの中で手を振り、曲に合わせノリノリで踊りまくっていた。歌唱後は北海道出身の「なちこ」こと小川奈々子(25)が背番号75のユニホームを着て、ファーストピッチに挑戦。ノーバン投球とはいかなかったが、捕手役の有薗直輝内野手(22)のミットに、しっかりおさまった。小川は「親戚、家族がたくさん見に来ていて緊張していたんですけど、温かいみなさんの声援のおかげで何とかできました~。試合では"倍の倍の倍"で応援していきましょう!」と呼びかけ、スタンドをわかせていた。

◆オリックス中川圭太内野手(29)が3戦連発の11号ソロを決めた。1点を先制された直後の2回先頭。日本ハム山崎の5球目、外角高めの直球を左翼へ同点ソロを放った。「なんとか届いてくれてよかったですし、先制点を取られてしまった後だったので、すぐに同点に追いつくことができてよかったです!」17日西武戦(京セラドーム大阪)では左翼へ同点2ラン、前日19日は右翼へ反撃ののろしを上げるソロを放っており、広角に長打を量産。チーム単独トップとなった。

◆3回終了後、ファーストピッチとミニライブで来場していた7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」が、球団公式チア「ファイターズガール」と、きつねダンスでコラボした。キレキレの踊りを披露し、SNSでは「きゃんちゅーのきつねダンスつよい」などと、コメントが寄せられていた。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(25)が登場曲を変えて臨んだ2回の第1打席で左前打を放った。普段は中島健人の「CANDY~Can U be my BABY~」や「碧暦」を使用しているが、この日は最初の打席で7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」の「キス・ミー・パティシエ」を使用。試合前にミニライブを行ったアイドルの楽曲を使う粋な選択からの華麗な流し打ちにX(旧ツイッター)では「さすがアイドルオタク田宮裕涼WWWWWW」「田宮キスパティ笑」「田宮裕涼さん、1打席目登場曲キス・ミー・パティシエでレフト前ヒットですおめでとうございます」などのコメントが投稿された。

◆日本ハムが12球団最速でチーム本塁打数を大台の「100」に乗せた。1回に水谷瞬外野手(24)が先頭打者本塁打となる先制11号ソロを放って、今季のチーム98本目をマーク。1点を追う4回には背番号99のフランミル・レイエス外野手(30)が右翼へ同点24号ソロを放ち、チーム99本目。さらにレイエスが5回に2打席連発となる勝ち越しの25号2ランを再び右翼へ運んで、チーム100本目に到達した。チーム本塁打数の1/4を稼ぐレイエスは、4回の24号ソロに「すごくやる気とモチベーションが高く、良いマインドで打席に入りました。何としてでもチームのために仕事をしたいという思いでした」とコメント。5回の25号2ランには「大きい当たりではなく外野の間を抜いて(一塁走者の)ジェッシー(水谷)をホームにかえそうという意識でした。結果的にホームランでしたが、リラックスして良い力感で打つことができました」とコメントした。

◆日本ハム水谷瞬外野手が通算6本目の先頭打者弾を放った。0-0の1回、フルカウントからオリックス先発佐藤の外角へのストレートを右翼ブルペンに運んだ。試合前には7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」が人気曲「倍倍FIGHT!」を熱唱して球場を盛り上げており、水谷は「約1カ月ぶりの先頭打者ホームラン、気持ちいいですね。CANDY TUNEに感謝。現場からは以上です」と粋なコメントを発信した。先頭弾男の本領だ。プロデビューを果たした昨季は、98年田中幸雄(5本)以来26年ぶりのシーズン4先頭弾を放った。今季も7月4日楽天戦以来、2本目となる"いきなり弾"。同26日に自身初の2桁となる10号本塁打を放ってから、出場15試合ぶりの11号をかち上げてファンを喜ばせた。13日ロッテ戦では人生初のサヨナラ打を放ち、チームの連敗を4で止めた。「嫌な流れで来ていた1週間だったんで、その流れを全部、水谷くんが切り替えてくれた」と新庄監督がたたえた逸材の1発。5回にはレイエスが12球団最速のチーム100号となる2打席連続本塁打を放った。

◆3位オリックスは両軍ともに2ケタ安打のシーソーゲームに敗れ、2位日本ハム戦4連敗となった。今季1軍初登板となった先発の佐藤一磨投手(24)は初回に日本ハム水谷に先頭弾を浴びた。直後の2回、先頭の中川圭太内野手(29)が山崎から左翼へ同点の11号ソロ。3戦連発で試合を振り出しに戻した。さらに3回無死一、二塁。前日19日に左足首の負傷から復帰した西川龍馬外野手(30)が勝ち越しの左前適時打を決めた。だが、2-1の4回、佐藤がレイエスに右翼へ同点ソロを浴びた。4回7安打2失点で降板。5回は2番手の入山海斗投手(25)が2死一塁でレイエスに右翼席へ2ランを許した。それでも2-4の6回、6番杉本裕太郎外野手(34)が左翼へ11号ソロ。1点差に迫り、なお1死二塁から代打の西野真弘内野手(35)が2番手玉井から中越えの適時二塁打。再び試合を振り出しに戻した。4-4の6回、3番手の山岡泰輔投手(29)がつかまった。1死から3連打を浴び、1死後に押し出し四球。さらに3番石井に12球粘られ、2者連続押し出し四球で4-6。2/3回で42球を投じた。2点を追う、8回1死一、二塁から途中出場の若月健矢捕手(29)が中前適時打。1点差に迫り、なお1死満塁もあと1本が出なかった。

◆日本ハムが3カード連続の勝ち越しを決め、貯金を今季最多の「24」に増やした。5回にはレイエスが12球団最速のチーム100号となる2打席連続本塁打を放ち一時勝ち越すも、6回に追い付かれるというシーソーゲーム。だが、4-4の6回裏2死満塁で清宮幸太郎内野手(26)が押し出しの四球を選び勝ち越すと、さらに石井一成内野手(31)も連続の押し出し四球で、リードを2点に広げた。投げては6回途中から2番手で登板した玉井大翔投手(33)が、今季3勝目を挙げた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、勝ってかぶとの緒を締めた。試合は3カード連続の勝ち越しを決め、貯金を今季最多の「24」に増やしたが、最後は1点差での逃げ切り勝利に「こういう試合ではしっかりバントを決めたいね! これからは!」とのコメントを残した。指揮官が指摘したのは、2点リードの7回の攻撃。無死一、二塁で田宮裕涼捕手(25)に送りバントのサインを出したが、決まらなかった場面だ(結果は投ゴロ)。結果的には、この時点の2点リードで逃げ切れたが、接戦では確実に追加点を奪うための作戦を着実に遂行することを求めた。

◆オリックスはシーソーゲームに敗れ、2位日本ハムに4連敗を喫した。1点を追う2回に中川の11号ソロで追いつき、3回は西川の左前適時打で勝ち越し。だが4番レイエスに4回と5回に2打席連続弾を浴び、6回は3番手山岡が2者連続押し出し四球で4-6とされた。13安打5得点も中継ぎ陣が踏ん張れなかった。岸田監督は「毎試合しんどい試合になってくる。全員でやっていくしかない」と懸命に前を向いた。貯金は6月以来の2に減った。

◆日本ハム上原健太投手(31)が虎の子の1点リードを守りきった。8回1死一、二塁で登板。宗に中前打を許し満塁とされたが、続く広岡を空振り三振。さらに西川にはフルカウントに持ち込まれたが、最後は遊ゴロに抑えて粘り勝ち。「あれだけフルカウントからストライクが入ったのは間違いなくファンの声援と拍手のおかげ。僕はマウンドの上で震えていたので、ほんとにそう思います」と感謝した。

◆日本ハム柳川大晟投手(21)が自己最多を更新する10セーブ目を挙げた。1点リードの9回に登板。1安打を許すも、20試合連続無失点で試合を締めた。21日の22歳の誕生日を前に、節目の数字に到達した。チームは3カード連続の勝ち越し。貯金を今季最多の「24」とし、首位ソフトバンクとのゲーム差を3で維持した。柳川が、ひりひりする場面を愉しんだ。1点リードの9回に登板すると、先頭の太田に中前打を許した。「やばいなと思ったんですけど、田宮さんに感謝したいです」。直後に田宮が代走麦谷の二盗を阻止。頓宮を中飛、中川を左飛に打ち取った。自己最多を更新する10セーブ。「去年が8セーブだったのでそこを超えられたのと、これからも継続していきたいなという気持ちです」と、高みを見据えた。これで20試合連続無失点。前回登板の17日楽天戦は8回に2点差に詰め寄られたことで急きょ出番が来たが、いつも淡々と応えてきた。そんな鋼の心臓を持つ柳川でも、この日は「さすがに緊張しました」。8回1死一、二塁のピンチで登板した上原が見事な火消しでつないだマウンド。託された最後のミッションを、必死でまっとうした。昨季もシーズン途中から守護神を任され8セーブを挙げたが「去年は試合でいっぱいいっぱいで、トレーニングをする余裕がなかった」。今季は機を見てウエートトレや、体のキレを出すための瞬発系のトレーニングを取り入れるようにした。「投げた投げないに関係なくやるように。きついなと思うときは負荷を軽めにしたり、休み前にきついのをやったりとか。やらないと体がきつくなるのが去年わかったので」。オフから決めたルーティンを続け、シーズンを通してフィジカルや球威を維持する土台ができた。21日が22歳の誕生日。21歳ラスト登板をしっかり締めた。昨年はバースデー当日を挟む20、22日ロッテ戦で5、6セーブを挙げたが、今季はすでに10セーブ。「去年も誕生日にセーブを挙げられたので、今年もできて良かったです」。飛躍を示す2桁セーブを踏み台にして、さらなるステップアップを図る。【永野高輔】

◆日本ハムがチーム本塁打数を12球団最速で「100」の大台に乗せて接戦を制した。1点を追う4回にフランミル・レイエス外野手(30)が同点24号ソロ。さらに5回にもリーグトップを独走する一時勝ち越しの25号2ランを放って、チーム100本塁打に到達した。6回には100発打線の"圧"で2つの押し出し四球を勝ち取って今季7度目の4連勝。貯金を今季最多「24」とし、3差で追う首位ソフトバンクをぴったり追走した。日本ハムの強力「海賊打線」の主砲が軽々と節目を刻んだ。1点を追う4回先頭で打席へ向かったレイエスは「すごくやる気とモチベーションが高く、良いマインドで打席に入りました」。カウント2-1からの4球目。ストライクを取りに来た144キロ直球を逃さなかった。ジャストミートした打球は逆方向ながら"確信歩き"。あり余るパワーで右翼スタンドへ飛び込む同点24号ソロとなった。初回に水谷の先頭打者本塁打でチーム98本目。そして「何としてでもチームのために仕事をしたい」という思いを込めた背番号99による今季チーム99本目。さらにレイエスは5回も、また右翼へ2打席連発となる一時勝ち越しの25号2ラン。12球団最速のチーム100本塁打目を刻んで「うれしいね」と笑顔の理由は「ホームランは、ほんとにすごく重要な意味を持つものだと思っている」からだ。新庄監督が就任した22年以降は、これで4年連続でチーム100本塁打超えとなったが今季が最速クリア。これまで最も早かった昨季の130試合目よりも20試合早く110試合目で到達できたのは、本塁打と打点でリーグトップを独走するレイエスが、その4分の1を稼いでいるからだ昨年9月末の本拠地最終戦セレモニーで、新庄監督がファンを巻き込んでマルティネスとともに「どこも行かないで運動」で残留を熱望したのがレイエス。その熱意に応えてチームに残ったレイエスは、今年2月には「去年やり残した仕事を終わらせに来ました」と再来日。そんな熱いコメントを残したマインドは半年が経過しても変わらない。「僕の仕事は攻撃面で活躍すること」と早くも昨季の本塁打数に並んだ。そんな使命感に燃える男が、どっしりと打線の中心に座るからこそ、6回もじわじわと"圧"をかけて2つの押し出し四球で決勝点をもぎ取った。負けない首位ソフトバンクを捉えるには、勝ち続けるだけ。頼もしい超優良助っ人が、やり残した仕事の総仕上げに入った。【木下大輔】

◆オリックス・宮城大弥投手(23)が21日の同カードで2週間ぶりに先発する。登板に向けてキャッチボールなどで調整し、意気込みを語った。「一人一人楽しみながら投げられたら次のためのステップとしてはいいんじゃないかな」今月7日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では5回6安打2失点、今季最少となる89球で降板。8日にコンディション不良で登録を抹消され、主に1軍で再調整を続けてきた。2年連続2度目の開幕投手を務めた今季は4勝3敗、防御率2・55。なかなか白星に恵まれない状況が続いているが、「先発としての仕事をしておけばチームが勝つかもしれない。(防御率を)少しでも下げられたらうれしい。チームとして勝ちにつなげられたら」と力を込めた。

◆オリックス・中川圭太内野手(29)がプロ初となる3試合連続本塁打を記録した。「なんとか(フェンスの上まで)届いてくれてよかったですし、先制点を取られてしまった後だったので、すぐに同点に追いつくことができてよかったです!」0-1の二回に先頭で打席に立ち、先発の山崎の高めの直球を捉えて左翼席に運んだ。同点となる11号ソロとし、2023年に記録した自己最多の12本にあと1とした。17日の西武戦(京セラ)では六回に同点2ラン、19日の日本ハム戦は五回に右翼にソロを放ち、宗の一時逆転満塁弾を呼び込んだ。試合前時点でチームトップ&リーグ4位の47打点。二回のソロ本塁打で今季48打点とした。

◆日本ハムは前夜19日の逆転サヨナラ勝ちの勢いをつなげるように、水谷が一回先頭で本塁打を放った。サウスポー佐藤の外角速球を捉え、逆方向の右翼ポール際へ11号。初回先頭打者アーチは7月4日以来で「約1カ月ぶり。気持ちいいですね」とコメントした。打線を活気づける役割が求められるリードオフマンとして、重要と位置づけるのは「やっぱり第1打席」。今季、対左投手の打率が3割を超えていた中での一発だった。7月26日の10号から本塁打が出ないなど、今月は当たりが出ずに疲れを感じさせる時期もあったが、これで3試合連続安打と調子は上向きのようだ。

◆内角球を巧みなバットさばきで左翼の芝生に落とした。オリックス・西川が左足首のけがから復帰後初タイムリーを放った。「詰まりながらでしたけど、いいところに打球が飛んでくれた」1―1の三回だ。先頭の宗が遊撃手の失策で出塁し、広岡が左前打で続いて一、三塁。ここで西川が先発・山崎のツーシームに反応し、一時勝ち越しの適時打を放った。これでけがによる一時離脱を挟んで15試合連続安打。規定打席には未達ながら試合前時点で打率は・313と好成績を残している。1カ月半のブランクを感じさせない活躍だ。7月1日の西武戦(沖縄セルラー)の走塁時に左足首の靱帯(じんたい)を損傷して戦線離脱。ファームでのリハビリを経て16日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰。17日の同戦では左翼の守備にも就き、19日の日本ハム戦(エスコン)から1軍に復帰を果たした。4打数1安打だった同日の試合後には「まだ多少の(感覚の)ギャップはあるけど、嫌な感じはしない」と語っていた通り、復帰2戦目となったこの日も快音を響かせた。チームは試合前時点で2位日本ハムに3連敗中。4位楽天に2ゲーム差に迫られる中で、西川の復活の一打を起爆剤にしたい。(織原祥平)

◆オリックスは投手陣が踏ん張れず2連敗を喫した。1―1の三回に西川が一時勝ち越しとなる適時打。2点を追う六回には杉本のソロと西野の適時打で同点に追いついた。しかし、六回裏に登板した山岡が2死満塁で清宮幸、石井に2者連続の押し出し四球で2点を献上した。八回に1死一、二塁の好機で途中出場の若月の適時打で1点差。その後、満塁まで好機が広がったが、広岡が空振り三振、西川も遊ゴロに倒れて追いつけなかった。これで2位日本ハムに4連敗で、さらに4カード連続負け越しとなった。

◆日本ハムが4連勝で貯金を「24」に伸ばした。4-4と追い付かれた直後の六回、2死満塁から清宮幸太郎内野手、石井一成内野手が続けて押し出し四球を選び勝ち越し。八回に1点差に迫られたが、上原健太投手が好救援を見せた。

◆オリックスは両チーム2桁安打の乱打戦を落とし、2位日本ハムに2連敗。岸田監督は6失点と踏ん張れなかった投手陣の奮起を促した。「プレッシャーがかかるしんどい場面で(マウンドに)行くので。乗り越えてやってもらえるように」三回に西川が左足首のけがから1軍復帰後初となる適時打で一時勝ち越し。その後、リードを奪われながらも打線が得点を重ねて食らいついたが、追い付いた直後の六回に3番手・山岡が2死満塁から2者連続の押し出し四球で決勝点を献上した。1点差に迫った八回2死満塁で西川が遊ゴロに倒れ、チームは日本ハムに4連敗&4カード連続負け越し。さらに7月に最多12あった貯金は6月11日以来となる2まで減った。連敗ストップへ、21日はコンディション不良で再調整していた宮城が2週間ぶりに先発する。エースで負の流れを止められるか。岸田監督は「これから毎試合、しんどい試合になる。全員でやっていくしかない」とチーム一丸を強調した。(織原祥平)

◆1点差の九回無死一塁で代走で出場したオリックスのD1位・麦谷は積極性が裏目に出て好機をつぶしてしまった。頓宮の初球で二盗を試みたが、捕手田宮の好送球に阻まれた。「(送球が)ドンピシャで来た。準備をしていた中での結果。もっと練習していきたい」と悔やんだ。今季チームトップの10盗塁をマークしているルーキーは「チームを負けさせてしまった。しっかり受け止めたい」と猛省した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68384 0.642
(↑0.004)
-
(-)
33420
(+5)
294
(+4)
77
(+3)
85
(-)
0.250
(-)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
66422 0.611
(↑0.004)
3
(-)
33423
(+6)
295
(+5)
100
(+3)
56
(+1)
0.249
(↑0.001
2.360
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
53513 0.510
(↓0.005)
14
(↓1)
36369
(+5)
401
(+6)
71
(+2)
47
(-)
0.257
(↑0.001
3.470
(↓0.03)
4
(-)
楽天
52542 0.491
(↓0.004)
16
(↓1)
35331
(+3)
374
(+5)
49
(-)
95
(-)
0.247
(↓0.001)
3.270
(↓0.02)
5
(-)
西武
49582 0.458
(↓0.004)
19.5
(↓1)
34293
(+4)
329
(+5)
53
(+2)
68
(-)
0.229
(-)
2.820
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
39643 0.379
(↑0.006)
27.5
(-)
37314
(+5)
420
(+3)
52
(+1)
51
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.680
(↑0.03)