楽天(★5対7☆)日本ハム =リーグ戦20回戦(2025.08.17)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:伊藤 大海(12勝6敗0S)
(セーブ:柳川 大晟(2勝1敗9S))
敗戦投手:ヤフーレ(2勝5敗0S)

本塁打
【楽天】ボイト(5号・7回裏2ラン)

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◆日本ハムは初回、レイエスの適時二塁打で先制する。その後は3回表に矢澤と有薗の適時打で3点を加えると、5回には水野が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が7回2失点8奪三振の力投で今季12勝目。敗れた楽天は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆日本ハム伊藤大海投手(27)が新人から5年連続で規定投球回(143回)をクリアし、69~73年金田留広に続く球団タイ記録を樹立した。試合前まで19試合先発で138回2/3を投げていた伊藤は5回先頭の楽天フランコを遊ゴロに抑え、リーグ最速で規定投球回に到達した。伊藤が規定投球回に到達した登板数は1年目から23試合→23試合→23試合→22試合→20試合で今季が自己最速でのクリアで、8月中の到達も初めてだ。

◆日本ハム伊藤大海投手(27)が新人から5年連続で規定投球回に達し、69~73年金田留広に続く球団タイ記録を樹立した。5回先頭のフランコを遊ゴロに抑えてシーズン143回をクリアし、7回4安打2失点と快投。「初回から点を取ってくれたので、強気で攻めることができました」。次回先発見込みの首位攻防戦、24日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)へ向けても勢いづく100球の快投だった。

◆楽天は日本ハムに敗れ、勝率5割復帰を逃した。先発のミゲル・ヤフーレ投手(27)が誤算だった。初回2死から清宮幸に四球を与え、4番レイエスに先制の適時二塁打を打たれた。3回1死一、二塁で矢沢に2点適時三塁打を浴びたところで降板した。ヤフーレは2回1/3を6安打4失点。3戦連続で試合前半でのKOとなった。2番手の津留崎大成投手(27)も2回4安打2失点と苦しんだ。打線は7点を追う7回1死一塁からルーク・ボイト内野手(34)が5号2ランを放ったが、空砲となった。8回に3点を加え、2点差まで迫るも追いつくことはできなかった。15日に借金を完済していたが、日本ハムに2日連続で力負けして借金2となった。

◆2位日本ハムが楽天に連勝し、首位ソフトバンクとのゲーム差を「3」でキープした。前夜に続いて打線が活発だった。1回はレイエスの適時二塁打で先制すると、3回はプロ初5番の矢沢が2点適時三塁打、有薗も適時打で3点。5回は水野の適時打と水谷の犠飛で2点など効果的に得点を重ねた。先発の伊藤も快投を見せた。立ち上がりから抜群のキレ、制球力を見せてゼロ行進。5回先頭で楽天フランコを遊ゴロに抑え、リーグ最速で規定投球回にも到達した。7回はボイトに2ランを浴びたが、後続は断って「援護点をくれた野手のみなさんに感謝したいです。ただ、7回にもったいない失点を許してしまったことが心残りです。残り2イニング、リリーフ陣に思いを託します」と7回2失点で降板した。8回は救援陣が3失点して接戦に持ち込まれたが、9回は柳川が締めてキャリアハイとなる9セーブ目。伊藤も両リーグトップの12勝目を挙げた。デーゲームでソフトバンクがサヨナラ勝利して負けられないゲームだったが、なんとか2カード連続の勝ち越しを決めた。

◆楽天ルーク・ボイト内野手(34)が、大量ビハインドから意地の1発を放った。7点を追う7回1死一塁、日本ハム伊藤の初球152キロ直球を完璧に捉え、左翼スタンドに5号2ランを運んだ。「好投されていたので、なんとかやり返してやろうという気持ちで打席に立って、ああいう結果になったので、非常にいい当たりで入ってくれて良かった」と振り返った。直近5試合では18打数7安打の打率3割8分9厘、2本塁打、5打点と好調だ。「アジャストがすべてだと思う。足の幅だったり、スタンスだったり、タイミングっていうところでアジャストできたのが何よりも要因」と分析した。ボイトのアーチが反撃ののろしとなり、8回には3点を挙げて2点差まで迫ったが、あと1歩及ばず。チームは2連敗で勝率5割復帰を逃した。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、5試合ぶりの先発で2安打を放った。日本ハム戦に「2番遊撃」でスタメン出場。6点を追う6回2死、2ストライクと追い込まれながら伊藤のスプリットを右前にはじき返した。「しっかり落ちてた印象」と第1打席で空振り三振を喫した球種にアジャストした。5点を追う無死一、三塁では河野のスライダーを中前にポトリと落とす適時打を放った。「狙ってたんですけど、思ったよりも崩された感じです」。この回は黒川の適時打、フランコの犠飛も飛び出して最大7点のビハインドから2点差に迫るも、反撃はここまでだった。それでも、11日西武戦(ベルーナドーム)以来の先発で4打数2安打1打点と結果を残した。「もっともっとということもありますけど、まず打点がついたので良かったかなと思います」と力を込めた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)がメンタル的にドタバタだった1日を苦笑いで振り返った。新庄監督は「今日は試合前から、テンションめっちゃ下がってた」という。その理由のひとつは母校・西日本短大付(福岡)が3回戦で東洋大姫路(兵庫)に敗れたこと。ちょうど試合前練習中に行われていた試合をチェックしていた指揮官だが、そこにダブルショックが襲った。優勝争いを繰り広げる首位ソフトバンクもサヨナラ勝利を収めたのだ。数分間の間に、祈っていた展開と正反対の結果を立て続けに突きつけられた現実に「西短負けてのソフトバンクがサヨナラ勝ち。その3分後にメンバー交換(笑い)。三木監督も(3位争いをしている)オリックスがサヨナラホームランで、お互いテンション低いまま(笑い)」。実際は約1時間後にメンバー表交換だったが、それが3分間に思えるほどのショックだったようだ。さらに試合は7回表まで7点リードながら、最後は2点差まで詰め寄られての辛勝。先発伊藤は次週のソフトバンク戦も見据えて7回限りで降板させていたが、「8回、ああなるんだったら伊藤くん、またもう1回、行かせようかなと思って(笑い)。『用意しろ、大海』って。これ、わからんからね」と苦笑い。最後は「大変な1日でしたよ」と締めくくった。

◆日本ハム伊藤大海投手(27)がリーグ最速で規定投球回を突破し、両リーグトップの12勝目を挙げた。7回2失点、ちょうど100球という内容に「こういう試合で完投しなきゃいけないなって思ったんで、ちょっと自分としては納得いかない投球かなと思います」。7回にボイトに許した5号2ランから、最後は2点差まで詰められ、あまり笑顔はなかった。少しだけ口角を上げたのは「ローテーションを回っている証し」を今季も達成したことだ。5回先頭のフランコを遊ゴロに打ち取って、シーズン143投球回に到達。新人から5年連続となる規定クリアは、球団では69~73年金田留広に続くタイ記録だ。「そこはすごく、1つうれしいところ。1年目から首脳陣、トレーナーさん、家族含め支えてくれた。一番はやっぱ丈夫に産んでくれた両親にすごい感謝して、まだまだ愉しんでいる姿見せられるように頑張りたいと思います」。8月中旬での規定到達は5年目で自己最速となった。球団史に名を刻んだ後は、大仕事が待つ。次回登板は24日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)。10日に敵地で投げ負けたモイネロと再びマッチアップする。7回100球での降板も、新庄監督は「次の(登板へ向けて)ちょっとパワーをためといてほしいというところで」と説明した。エース右腕も「もちろん勝ちたいですし、特に大事なカードになると思う。いい1週間を過ごしてマウンドに上がることができたら」と言葉に力を込めた。【木下大輔】

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が1回に左中間へ決勝の先制適時二塁打を放った。「フライを打つと押し戻されていたので、アプローチを変えて低く強いライナーを意識していました」。前夜は手応え十分の打球がフェンス手前で失速。ベンチ内では「完璧に打った。何、この球場」と不思議がっていた助っ人は柔軟な思考で結果を出し、リーグトップの打点を「69」に伸ばした。

◆日本ハム有薗直輝内野手(22)がプロ初の3安打をマークした。3回に津留崎から左前適時打、5回にも右前打を放つと7回は柴田からも右前打。「ファームで対戦経験のある相手だったので、イメージはできていました」と固め打ちした。新庄監督も「あの右方向のバッティングは、ちょっと代打でも面白いかなって思いました」と高評価。イースタン・リーグ打率、本塁打2冠のポテンシャルが、1軍でも開花し始めた。

◆日本ハム柳川大晟投手(21)がキャリアハイの9セーブ目を挙げた。最大7点リードから2点差に詰められて迎えた9回に登板。「流れが悪かったんですけど、そんなに気にせずに」と3者凡退で試合を締めくくった。昨季の数字を超え、2桁セーブに王手。安定感抜群の守護神は「これから登板が詰まってきた時に、しっかりケアとかトレーニングをやって調整していきたい」と話した。

◆日本ハム矢沢宏太投手(25)が「5番の顔」で、2カード連続勝ち越しに貢献した。13試合ぶりのスタメン出場はプロ初のクリーンアップとなる「5番右翼」を任され、3回1死一、二塁で右中間を破る2点適時三塁打を放った。新庄監督の"勘ピューター"起用と「4番の顔」ができる郡司からの助言に応える一打で、存在感を発揮した。チームは貯金を「22」とし、首位ソフトバンクと3ゲーム差をキープした。チャンスで打席が回ってくることを「5番の顔」で待っていた。3回無死一、二塁、打席には4番レイエス。矢沢は「モーレ(レイエス)、頼むからアウトになってくれ」と心の中で願うと、結果は空振り三振。「よし、来た」ときりっとした、自信あふれる表情で打席へ向かった。2ボールからの3球目、147キロ直球をとらえた会心の打球は、右中間を破る2点適時三塁打となった。試合前に郡司から「5番の顔していけー」と助言を受けた。"4番の顔"をして何度も結果を出している先輩からのシンプルなアドバイスを、しっかり実践した。「顔が大事だと郡司さんに教わったので"5番の顔"で打席に入った。きりっと自信を持ってって感じですかね」。1回は4番の先制打に続けなかったが、次のチャンスは頼りになる"5番の顔"で結果を残した。プロ入り初の5番抜てきは、新庄監督の"勘ピューター"で決まった。「最初7番ぐらいだったんですけど、こっちに来るタクシーで(頭の中で誰かから)『矢沢くん、4番にしない?』って...(笑い)。『じゃ、5番にしますか』って」と、7番から5番へ打順を上げた経緯を説明。急に脳内に降ってきたアイデアが見事にハマった。クリーンアップ自体も初めての矢沢だったが、どうしても結果を残したい試合でもあった。「いつも出てる人たちじゃない中での試合で負けてたら意味ないですし、そこで活躍しないとずっと控えになっちゃうので」。1日オリックス戦以来のスタメンでも、きっちりインパクトを残せた意味は大きい。19日から3位オリックス、首位ソフトバンクと本拠地6連戦。チームにも大きな刺激と勢いを与える"5番の顔"の躍動だった。【木下大輔】

◆2位日本ハムが楽天に連勝し、首位ソフトバンクとのゲーム差を「3」でキープした。前夜に続いて打線が活発だった。1回にレイエスの適時二塁打で先制すると、3回はプロ初5番の矢沢が2点適時三塁打、有薗も適時打で3点。5回は水野の適時打と水谷の犠飛で2点など効果的に得点を重ねた。先発の伊藤も快投を見せた。立ち上がりから抜群のキレ、制球力を見せてゼロ行進。5回先頭で楽天フランコを遊ゴロに抑え、リーグ最速で規定投球回にも到達した。7回はボイトに2ランを浴びた。8回は救援陣が3失点して接戦に持ち込まれたが、9回は柳川が締めてキャリアハイとなる9セーブ目。伊藤も両リーグトップの12勝目を挙げた。デーゲームでソフトバンクがサヨナラ勝利して負けられないゲームだったが、なんとか2カード連続の勝ち越しを決めた。

◆楽天は前半の失点が響き、連敗。先発のヤフーレが2回?を6安打4失点で降板した。一回はレイエスに先制二塁打、三回は4長短打を浴びて3失点。44球を振り返り「大事な試合で、チームに流れを持ってくる投球ができず申し訳ない」と猛省した。ここ3試合連続で5イニングもたず、防御率は3・98に。

◆日本ハムが逃げ切った。一回にレイエスの適時二塁打で先制。三回に矢沢の2点三塁打などで3点、五回に2点、七回にも1点を加えた。7回2失点の伊藤がリーグ最多の勝利数を12に伸ばした。楽天は終盤の反撃が及ばなかった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
66384 0.635
(↑0.004)
-
(-)
35410
(+1)
288
(-)
74
(-)
83
(+1)
0.250
(-)
2.320
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
64422 0.604
(↑0.004)
3
(-)
35411
(+7)
285
(+5)
97
(-)
55
(-)
0.247
(↑0.001
2.320
(-)
3
(-)
ORIX
53493 0.520
(↑0.005)
12
(-)
38359
(+7)
389
(+6)
67
(+3)
47
(+1)
0.256
(-)
3.420
(-)
4
(-)
楽天
51532 0.490
(↓0.005)
15
(↓1)
37324
(+5)
366
(+7)
48
(+1)
95
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.250
(↓0.03)
5
(-)
西武
49562 0.467
(↓0.004)
17.5
(↓1)
36287
(+6)
319
(+7)
50
(-)
68
(+1)
0.229
(-)
2.780
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
38633 0.376
(↓0.004)
26.5
(↓1)
39306
(-)
413
(+1)
50
(-)
48
(+1)
0.235
(↓0.001)
3.710
(↑0.02)