オリックス(★0対1☆)西武 =リーグ戦18回戦(2025.08.16)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
0010000001500
ORIX
0000000000500
勝利投手:與座 海人(4勝3敗0S)
(セーブ:平良 海馬(3勝1敗24S))
敗戦投手:エスピノーザ(3勝6敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆西武が投手戦を制した。西武は3回表、外崎の適時二塁打で1点を先制する。投げては、先発・與座が6回無失点の好投。その後は3人の継投で完封リレーを展開し、與座は今季4勝目を挙げた。敗れたオリックスは、先発・エスピノーザが好投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。

◆前日15日に0-1で敗れた西武が、今度はオリックスにやり返した。オリックス先発のエスピノーザに対し3回、2番滝沢夏央内野手(22)が四球で出塁し、4番タイラー・ネビン外野手(28)の安打で2死一、二塁とすると、5番外崎修汰内野手(32)が左翼への先制適時二塁打を放った。西武先発の与座海人投手(29)はアンダースローからの高め直球に力があり、5回、6回とそれぞれ2走者を許しながら、最後は落ち着いて切り抜けた。与座は今季4勝目を挙げた。リリーフでは8回に山田陽翔投手(21)が1イニング無失点に抑え、今季10ホールド目を挙げた。

◆3位オリックスは5位西武に2連勝とはならなかった。先発のアンダーソン・エスピノーザ投手(27)は6回5安打1失点、5奪三振の粘投。3回に四球と左前打で2死一、二塁のピンチを招き、西武外崎に左翼線へ適時二塁打を許した。打線は1点を追う5回、5番西野真弘内野手(35)の中前打と、6番若月健矢捕手(29)の左翼二塁打で1死二、三塁の好機をつくるも、無得点。西武与座を前に6回まで3安打に抑えられた。7回からは才木海翔投手(25)、8回山岡泰輔投手(29)と3者凡退リレー。その裏、大里昂生内野手(26)の遊撃内野安打から二盗で無死二塁も、あと1本が出なかった。前日17日の「スミ1勝利」から一転。今季15度目の0封負けとなった。

◆西武が0-1で敗れた前夜から一転、1-0で勝利した。唯一の打点は外崎修汰内野手(32)によるもの。3回2死一、二塁で左翼へ適時二塁打を放った。前夜は左翼ポール際ぎりぎりのファウルを2本飛ばし、この日も第1打席へ三塁へのライナー。西口監督も「状態自体はそんな悪くない」と口にする。カットボールに反応した外崎は「うまく前でさばくことができましたし、いいところに飛んでくれました」と振り返っていた。

◆西武の与座海人投手(29)が6回無失点の好投で「1-0」勝利に貢献した。京セラドーム大阪のマウンドを「どちらかというと高く感じるので、ちょっと上から投げ込む形になる」とイメージしていた。しかし立ち上がりから崩れることなく、1番広岡、2番宗をフライアウトに。「崩したフライアウトが多かったので、そういうのは良かったです」とその後もオリックス打線のタイミングをずらしていった。高め直球が球威、制球とも安定したのもフライアウトの背景に。「シンカーも落ちてくれましたし、高めのまっすぐもちゃんと投げ切れたので。マウンドに合わせて投げられました」。ここまで被本塁打数がチーム最多だったものの、大事な試合でしっかりと投げきった。これで自身は今季4勝3敗に。1つ勝ち越した。母校の沖縄尚学は17日、夏の甲子園で3回戦を迎える。「2試合、いい勝ち方をして自信もついてきたと思うので、そのまま楽しんで、最後の夏を味わってほしいなと思います」とエールを送っていた。

◆3位オリックスは今季15度目の完封負けを喫した。前日17日の1-0勝利をやり返えされた。岸田護監督(44)は「良い投球されましたね。高低使ってなかなか打てないと思いますね。西武さんはピッチャー良いですから。勝ちパターン、先発。やりかえされましたね」と脱帽だった。打線は西武与座を前に4回まで1安打。1点を追う5回、5番西野真弘内野手(35)の中前打と、6番若月健矢捕手(29)の左翼二塁打で1死二、三塁の好機をつくるも、無得点に終わった。先発アンダーソン・エスピノーザ投手(27)は6回5安打1失点、5奪三振と粘ったが、6敗目を喫した。8月に入り、12試合で23得点と打線が苦しんでいる。指揮官は「全員でなんとか1点の執念。1点ずつやっていくしかない」と力を込めた。この日は左足首の負傷で離脱している西川龍馬外野手(30)がウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)に指名打者で実戦復帰。4打数1安打2打点だった。「今日出てみて、足がどんな状況か、というところですよね。守備は(練習で)ずっとやっていますからね。足の状況を見て」と話した。

◆西武山田陽翔投手(21)は「1-0」のマウンドに上がったものの、いつものように「いや特に」と緊張していなかったようだ。大事な仕事。でも緊張せず「いい緊迫感で」と感じ取り、21歳にして見事な仕事をしてみせる。なぜ緊張しないのか尋ねると「なんでですかね」と本人もいまだ、その理由に確証なし。ただ「楽しめてると言ったらそうなのかもしれないですけど、割りきってるというか、自分のできることだけをやろうと思って投げてるので」とイメージはした。8回、先頭のオリックスの8番大里を内野安打で出塁させたものの「自分なりに変化球を打たせてのヒットだったので、それは特に気にすることなく」と、ここでやはり"特に気にしない"と揺らがないのがメンタルの強さを物語る。9番麦谷はバントの構え。「まっすぐで簡単にバントさせることもあります」と山田は言うが「ここは1点もやれない場面だったので」と、特に重要な局面と感じたようだ。ツーシームでファウル、次はシュートでファウル。盗塁は許したが最後はアウトロー直球で空振り三振に。「(西口)監督にも、進塁はされたけどあそこの三振が良かった、と言ってもらえたので」。右方向へのゴロにされていたら、その後同点に追いつかれたかもしれない。極めて大きな奪三振だった。近江(滋賀)で甲子園を沸かせ、今年でプロ3年目。開幕戦で緊急招集され、そこからあれよあれよと好投し、大事な場面を任される中継ぎに進化した。初勝利、初ホールド、初セーブとひとしきりクリアし、ホールド数もこの日で「10」に達した。ただ「うーん、まぁそうですね」と数にもそこまでこだわっていない。「もっと、まだまだシーズンあるんで、もっと頑張って、そういう場面で投げられたら(ホールドを)付けていければ」無欲と無心で投げ続け、この日で今季34試合目。それだけ投げても防御率は0・78。プロ3年目で、昨季までは1軍登板はなし。だから新人王の資格をまだ持っている。【金子真仁】

◆西武は先発の与座海人投手が約1カ月ぶりの白星で4勝目を挙げた。緩い変化球を使って打者の打ち気をそらし、6回3安打無失点の好投。打線は三回に外崎修汰内野手の適時二塁打で先制すると、このリードを4人の継投で守り切った。

◆オリックスは貧打に泣き、今季15度目の零敗。打線と同様、岸田護監督(44)の声にも元気がなかった。「西武は投手が良いですから。(野手が)なんとかしないといけない」0―1の五回に先発の与座から1死二、三塁を作ったが、頓宮、大里が凡退。八、九回も得点圏に走者を進めながらも決め手を欠いた。チームは8月、1試合平均で1・92得点と苦しんでいる。貧打解消のキーマンの1軍復帰が待たれる。左足首の靱帯を痛めていた西川がウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で1カ月半ぶりに実戦復帰。七回に適時打を放つなど4打数1安打2打点と貫禄を見せた。岸田監督は西川の1軍復帰について「足の状況を見てというところ」と話すにとどめたが、最短で17日から昇格する可能性が出てきた。(織原祥平)

◆オリックス・太田椋内野手(24)がプロ初の満塁本塁打で反撃した。「いい感触で打つことができました!なんとか逆転していけるように、このあとも頑張ります!」0-6の五回、3本の安打で1死満塁となり、太田が打席へ。先発の隅田の初球のフォークを完璧にとらえてバックスクリーンに運んだ。今季8号はチームを勢いづけるグランドスラム。リーグ2位の打率・304を誇る24歳が勝負強さを発揮した。

◆オリックス・中川圭太内野手(29)が9号2ランを放ち、同点に追いついた。「ゾーンに来たら初球から思い切って振っていこうと思って打席に入っていました!なんとか同点の1本になってくれてよかったです!」4-6の六回に2死一塁で先発・隅田の初球のチェンジアップを一閃。左翼席に飛び込む一発で一時最大6点差から追いついた。

◆オリックスは今季9度目のサヨナラ勝利。延長で広岡が決勝弾を放ち、カード勝ち越しに成功した。先発の高島が制球に苦しみ、2回4失点。2番手・片山は3回2失点と最大6点のビハインドとなった。それでも打線が執念を見せた。五回に1死満塁で太田がプロ初となる満塁弾で2点差とすると、六回には中川が左翼へ2ランを放って同点。七回以降は両軍の救援陣が好投し、延長戦に突入した。十二回に7月末に支配下に復帰した横山楓が無得点に封じ、最後の攻撃へ。1死走者なしから広岡がこの日チーム3本目の一発となるサヨナラ弾で試合を決めた。横山はプロ初勝利をつかんだ。「Bs夏の陣2025」のラストゲームを華麗な逆転勝利で締めくくった。

◆オリックスは最大6点差をひっくり返し、広岡のプロ初のサヨナラ弾で劇的勝利を飾った。岸田護監督(44)は試合後に、左足首の靱帯を痛めていた西川龍馬外野手(30)が19日の日本ハム戦(エスコン)から1軍に昇格することを明かした。「全く問題ないと聞いていますから。元気に上がってきてくれたら」16日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で「1番・DH」で実戦復帰し、この日の同戦では「1番・左翼」で守備にも就き、5打数無安打1打点で1軍復帰のGOサインが出された。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
65384 0.631
(↓0.006)
-
(-)
36409
(+2)
288
(+7)
74
(+2)
82
(-)
0.250
(-)
2.340
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
63422 0.600
(↑0.004)
3
(↑1)
36404
(+9)
280
(+5)
97
(+1)
55
(+1)
0.246
(↑0.002)
2.320
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
52493 0.515
(↓0.005)
12
(-)
39352
(-)
383
(+1)
64
(-)
46
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
4
(-)
楽天
51522 0.495
(↓0.005)
14
(-)
38319
(+5)
359
(+9)
47
(+2)
94
(-)
0.249
(↑0.002)
3.220
(↓0.05)
5
(-)
西武
49552 0.471
(↑0.005)
16.5
(↑1)
37281
(+1)
312
(-)
50
(-)
67
(-)
0.229
(↓0.001)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
38623 0.380
(↑0.006)
25.5
(↑1)
40306
(+7)
412
(+2)
50
(-)
47
(+2)
0.236
(↑0.002)
3.730
(↑0.02)