1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 6 | 10 | 0 | 2 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:竹田 祐(1勝0敗0S) 敗戦投手:髙橋 宏斗(5勝9敗0S) 本塁打 |

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◆DeNAは初回、佐野の適時二塁打で1点を先制する。続く2回表に山本のソロで加点すると、3-0で迎えた7回には林の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・竹田が7回2安打無失点の好投でプロ初勝利。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。
◆前日15日DeNA戦でバントの際、右手人さし指を負傷した中日石伊雄太捕手(24)が、試合前練習に姿を見せた。前日、病院から戻った際には「折れてないです」と骨には異常がなかったと話していた。この日はテーピングを巻いて、グラウンドではランニング、走塁練習などを行った。「大丈夫です。ボールも投げられたんで」と笑顔で話した。5月31日に木下拓哉捕手(33)が左太もも裏を痛めて抹消されると、ドラフト4位の即戦力ルーキーは正捕手としてチームを支えてきた。長期離脱などの最悪のケースは免れた。捕手陣の入れ替えで宇佐見真吾捕手(32)を1軍に昇格させ、石橋康太捕手(24)を抹消。前日15日のDeNA戦で打球を左膝下に受けた福敬登投手(33)の登録を抹消し、斎藤綱記投手(28)を昇格させた。
◆DeNAドラフト1位の竹田祐投手(26)が、緊急でのプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。90球を投げて7回2安打無失点6奪三振。中日打線に三塁すら踏ませず、球団のドラフト1位投手では06年山口俊以来、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた。1点の援護をもらった1回、先頭中日岡林への初球は148キロ直球で左飛。続く田中へは150キロを計測するなど高い出力で圧倒した。2死から上林に中前打を浴びて二盗で2死二塁とされるも、細川を落ち着いて遊ゴロに仕留めた。以降は持ち前の制球力を存分に生かしてストライクゾーンに140キロ台後半の直球とカーブやスライダー、フォークを集めた。7回先頭では上林に右前打を許してこの日2安打目を浴びるも、細川、ボスラー、チェイビスを打ち取って無失点で切り抜けた。登板予定だったケイが「腰の違和感」で前日の試合前練習を途中で切り上げ、この日、出場選手登録を抹消された。竹田は9日のイースタン・リーグのロッテ戦では7回6安打無失点と好投しており「びっくりしましたが練習ですることはしてきたのでワクワクしてます」と胸を高鳴らせていた。今季はキャンプ1軍スタートも、思うように出力が出ずに苦しんだ。ここまでイースタン・リーグ14試合で2勝5敗、防御率3・23。同リーグでは7月15日の楽天戦で初勝利を挙げるまでに12試合を要したが、1軍ではわずか1試合目で白星を手にした。打線もルーキー右腕を援護。1回1死一塁、明大の先輩でもある佐野が適時二塁打で先制すると、2回は女房役の山本が2試合連発となる2号ソロ。5回2死二塁には好調の蝦名が適時打、7回無死一塁には林が2号2ラン、8回にも林の内野安打でリードを拡大した。「次の打席も打って竹田を援護したいです」(佐野)「竹田を援護できて素直にうれしいです」(山本)「竹田がしっかり送ってくれたので、絶対かえす気持ちを強く持って打席に入りました」(蝦名)「祐くん(竹田)が必死で頑張っている姿に応えたかった」(林)と、配信コメントでも竹田を全力サポートした。
◆中日が今季19度目の完封負けで3位DeNAに連敗した。DeNA先発でプロ初登板の竹田に7回無失点に抑え込まれ、初勝利を献上した。安打は上林誠知外野手(30)の2本だけだった。中日先発の高橋宏斗投手(23)は初回に先制を許すと、2回には山本に2試合連発となる2号ソロを被弾、5回にも蝦名に適時打を浴びて6回3失点。自身の連勝は3でストップし、今季9敗目となった。高橋宏は「簡単に先制点を与えてしまい、その後も粘りきることができませんでした」とコメント。7回には2番手の橋本侑樹投手(27)が林に2号2ランを許し、8回は3番手伊藤茉央投手(24)も1失点と差を広げられた。借金は11となり、ナイターの広島戦の結果次第では5位転落の可能性がある。
◆バンテリンドームの中日ファンが、DeNAダヤン・ビシエド内野手(36)へ温かい拍手を送った。6点リードの9回先頭、代打でDeNA加入後はバンテリンドーム初出場。昨年オフに中日退団後は初の帰還となった。万雷の拍手に包まれながら打席へ。中日吉田のチェンジアップを捉えるも、中堅・岡林の好プレーに阻まれて中飛に倒れた。それでもバンテリンドームは温かい拍手に包まれ、ビシエドもヘルメットを脱いで高く掲げて声援に応えた。
◆素晴らしい門出ドラフト1位ルーキー竹田祐 初登板初先発初勝利※映像は7回の奪三振<投球内容>回数:7球数:90安打:2三振:6四球:1死球:0失点:0?プロ野球(2025/8/16)??中日×DeNA??Live on DAZN #オレをみろ#baystars
◆DeNAドラフト1位の竹田祐投手(26)が、緊急でのプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。90球を投げて7回2安打無失点6奪三振。中日打線に三塁すら踏ませず、球団のドラフト1位投手では06年山口俊以来、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた。
◆中日が今季19度目の完封負けで3位DeNAに連敗した。DeNA先発プロ初登板の竹田に7回無失点に抑え込まれ初勝利を献上した。
◆DeNA三浦大輔監督(51)が緊急でのプロ初登板初先発で初勝利を挙げたドラフト1位の竹田祐投手(26)を称賛した。90球を投げて7回2安打無失点6奪三振。中日打線に三塁すら踏ませず、球団のドラフト1位投手では06年山口俊以来、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた。指揮官は「まずはストライク先行で、投手有利のカウントでほぼほぼ勝負できたと思いますし、ボールが先行したこともありましたけど、立て直して基本のアウトローをしっかり決めていました。本当に素晴らしかったですよ。プロ初登板のデビュー戦で、あれだけの投球ができたし、バントもしっかり決められましたし、言うことなしです。最高のデビュー戦でした」と手放しで褒めたたえた。
◆これがドラ1の実力だ。DeNAルーキー竹田祐投手(26)が渾身(こんしん)のパワーを指先に込めた。7回無死一塁、中日細川を148キロ直球で空振り三振。試合前には「ゲボ吐きそう」と周囲に漏らすほどド緊張していたが、それを感じさせない堂々たるたたずまい。90球を投げて三塁すら踏ませず、7回2安打無失点6奪三振と快投。球団のドラフト1位投手では06年山口俊以来、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた。理想と現実のギャップに苦しんだ。目標に掲げたドラ1入団を果たすも、出力が出ない。イースタン・リーグで初勝利まで12試合もかかり「だましだましでやっている気がして、気持ち悪い」と暗闇をさまよった。SNSでの厳しい意見も嫌でも目に入ってきた。「結構書かれてたと思うんですけど、見返せればいいなと。そういう人にも応援してもらえるように」と活力にした。球速を意識するあまり力みすぎていたフォームを修正。リリースにパワーを込めて、一時は130キロ台まで落ち込んだ直球もこの日は最速150キロだった。緊急で巡ってきた初の1軍舞台で家族が見守る前でヒーローになった。「やるべきことができて100点。8月までかかりましたけど、やってきたことは間違いじゃなかったのかなと」。遅咲きのオールドルーキーが、本領を発揮していく。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(竹田について)「ストライク先行で、投手有利のカウントでほぼほぼ勝負できたと思いますし、素晴らしかったです。言うことなしの最高のデビュー戦でした」
◆ドラフト2位吉田聖弥投手(23)が本拠地デビューした。9回に4番手として登板。いきなり、DeNAの代打ビシエドがコールされ、場内は大歓声で異様な空気となった。その中で高めに浮いたチェンジアップを中堅へライナーで運ばれたが、中堅手岡林がスライディングキャッチ。「本来なら打たれてもおかしくない。たまたま正面に飛んでくれた。ああいう球をなくしていかないと通用しないのかな」と反省した。蝦名には二塁打を許したが後続を打ち取り、1イニング無失点。「(12日プロ初登板の)東京ドームはアウェー感が強かったけど、ホームは声援がすごく届いて、力になりました」。チケット完売、3万6316人の多くを占める竜党の大声援を初体験した。
◆「ド真面目」だけど困ったときは...。明大時代の竹田の1学年先輩でもあるDeNA入江が後輩の素顔を明かした。「師匠みたいな存在」と懐く竹田と大学時代から2人で練習したり、トレーニングしたり、パフェを食べに行ったり、お酒を飲んだり。「カワイイ後輩。意外な一面は...困ったらとりあえずお尻出せばいいと思ってます」と笑って回想した。プロ入り後は苦しむ後輩を横目に「何も心配してなかった」と言い切る。「結果がすぐ出るタイプではないけど、自分のやることは腐らずできる。僕は優柔不断で流されやすいですけど、竹田は『治療終わってから飲み行きます』とか決めたことは全うするタイプなので」と変わらない成長曲線だった。初勝利の後輩の姿を見届け「涙が出るほどうれしい。バッグを買ってあげたい」と約束。伊勢も含めた"明大リレー"もいつか見られそうだ。【DeNA担当=小早川宗一郎】
◆中日上林誠知外野手(30)が初回に二盗を決め、今季20個目の盗塁を決めた。「1つの目標だった20は達成できたので、30いけるか分からないが、できるだけ多く走れれば」。これまでの自己最多は23歳だった18年の13個。30歳での大台に「頭を使って走っている。がむしゃらに走っているわけではない」と明かす。相手のクセ、球種、配球などをを研究し、スタートを切る。盗塁失敗は4で盗塁成功率は8割3分3厘だ。7回2安打無失点と抑え込まれたDeNA先発竹田から、ただひとり2安打。「タイミング的にちょっと取りづらかった。(足の)おろし方が、まだ着かないの?みたいな感じなので」とプロ初登板初先発の相手に戸惑いながらも攻略し、今季通算安打も100に乗せた。チームは残り36試合。シーズンの規定打席443にはあと46打席。「規定は早めにいきたいですね」。レギュラーの証でもある規定打席到達を次の目標にする。
◆中日先発の高橋宏斗投手(23)が6回3失点で今季9敗目を喫した。初回、佐野に左中間へ適時二塁打を許し先制されると、2回には山本に2球続けたカーブを左翼席へ運ばれる2号ソロ。5回にも蝦名に初球カーブをとらえられ左前適時打で3点目を失った。「(捕手の)加藤さんの要求に応えられなかったのが一番かなと思います。抑えられる配球だったので」と、甘くなったことを悔やんだ。「相手がプロ初先発の投手だったので、こっちからプレッシャーを与えていかないと(打線も)点を取っていくことができないので、先にポンポンと点を取られて試合が決まったのかなと」と反省した。今季対DeNAは4試合で1勝3敗。防御率は4・50と対戦相手でワーストと苦手にしている。
◆19度目の完封負けで5位に転落した。3位DeNAとのゲーム差は4に広がった。3連勝中だったエース高橋宏が6回3失点で9敗目。「捕手の要求に応えられなかった」と球が甘くなったことを反省した。打線はプロ初登板初先発のDeNAドラフト1位竹田に7回2安打無失点に抑えられプロ初勝利を献上。今季は広島佐藤柳、高に続くプロ初先発投手への白星となり、井上監督は「初見に苦手意識を持ってもらっても困る」と嘆いた。借金は今季ワーストタイの11で、今季の対DeNAの負け越しも決まった。
◆DeNA藤田和男アマスカウト(45)が、担当スカウトとしてドラフト1位の竹田祐投手(26)のプロ初登板初先発で初勝利を喜んだ。竹田は90球を投げて7回2安打無失点6奪三振。圧倒的な投球で中日打線に三塁すら踏ませず、球団のドラフト1位投手では06年山口俊以来、19年ぶりのプロ初登板初先発初勝利を挙げた。藤田スカウトは「自分のことのようにうれしく思います。内面というか人間性は注目して見させていただいていた。くじけても起き上がってこられる選手。先ほども報告の電話をくれました。苦しんでいた中でもファームの方々がサポートしてくれていたので、現場の方々を頼もしく思いますし、感謝したいです」と祝福と感謝を強調した。
◆DeNAダヤン・ビシエド内野手(36)が古巣の本拠地に恩返し弾を届けた。日本復帰後、バンテリンドームでの初スタメン。1点リードの2回先頭、かつての同僚・中日松葉の初球133キロ直球を捉えてバックスクリーン左へと運ぶ1号ソロ。これが移籍後初アーチとなった。ビシエドは「打ったのはストレートです。昨日ドラゴンズファンの皆さんにあたたかい拍手をいただき熱い気持ちになりました。そして今日皆さんの前でホームランを打つことができとてもうれしい気持ちです!」とかみしめた。前日の同戦では万雷の拍手に包まれながら打席へ。中日吉田のチェンジアップを捉えるも、中堅・岡林の好プレーに阻まれて中飛に倒れた。それでもバンテリンドームは温かい拍手に包まれ、ビシエドもヘルメットを脱いで高く掲げて声援に応え「とても興奮しました。ファンに感謝したい」と話していた。ビシエドはこの1発で全12球団から本塁打を記録した。
◆DeNAダヤン・ビシエド内野手(36)が古巣から今季初本塁打を放った。日本復帰後、バンテリンドームで初スタメン。1点リードの2回先頭、かつての同僚・中日松葉の初球133キロ直球を捉えてバックスクリーン左へと運ぶ1号ソロ。これが移籍後初アーチとなった。「打ったのはストレートです。昨日ドラゴンズファンの皆さんにあたたかい拍手をいただき熱い気持ちになりました。そして今日皆さんの前でホームランを打つことができとてもうれしい気持ちです!」とかみしめた。ビシエドはこの1発で全12球団から本塁打を記録した。■ビシエドの本塁打数【セ・リーグ】DeNA 28本ヤクルト 27本広島 25本巨人 23本阪神 17本中日 1本【パ・リーグ】オリックス 6本日本ハム 5本ロッテ 3本ソフトバンク 2本西武 2本楽天 1本
◆DeNA・佐野恵太外野手(30)が初先発の後輩を援護した。一回1死1塁で高橋宏のスプリットを弾き返した打球は左中間を破る先制の適時二塁打に。この日は、明大の後輩であるドラフト1位の竹田(三菱重工West)がプロ初登板初先発。「追い込まれていたので食らいついていきました! 次の打席も打って竹田を援護したいです」と振り返った。
◆DeNA・山本祐大捕手(26)が二回、2試合連続となる2号ソロを放った。高橋宏の高めのカーブを捉え、左翼スタンドをギリギリ越える一発となった。「竹田を援護できて素直にうれしいですね! 今日はデスターシャのやり方は覚えてました!」と笑顔で振り返った。15日に昨年8月23日以来となる今季1号をマーク。ハマの正捕手が波に乗ってきた。
◆DeNA・蝦名達夫外野手(27)が0―2の五回、左前適時打を放った。2死2塁から高橋宏の初球のカットボールを左前に運んだ。1死から京田が二塁への内野安打で出塁。プロ初登板初先発の竹田祐が送りバントを決めたチャンスを生かした。試合前時点で8月の打率・447。第1打席にもヒットを打った15試合連続安打の絶好調男は、ドラフト1位ルーキーを援護する一打に「京田さんが必死で稼いだヒットを、竹田がしっかり送ってくれたので、絶対かえす気持ちを強く持って打席に入りました。まだまだ竹田を援護できるように攻守に頑張ります」と笑顔を見せた。
◆DeNA・林琢真内野手(24)が0―3の七回、2号2ランを放った。橋本のフォークを引っ張った打球は、本塁打を確信する完ぺきな当たりで右翼スタンドに吸い込まれた。13日のヤクルト戦で、プロ3年目での初本塁打を放ったばかり。ルーキー竹田祐が初登板初先発で力投する中、大きな援護点となり「祐くん(竹田選手)が必死で頑張っている姿に応えたかったので、打つことができて本当に良かったです! 守備も必死に頑張ります」と満面の笑みで振り返った。
◆プロ初登板初先発となったDeNAのドラフト1位ルーキー、竹田祐投手(26)=三菱重工West=が90球を投じて、7回2安打無失点で勝利投手の権利を持って降板した。直球の最速は150キロ。カーブ、スライダーなど変化球の制球も光り、緩急を使って6奪三振、凡打の山を築いた。プロ初登板初先発での勝利となれば、球団では2006年6月29日の巨人戦で6回1失点だった山口俊氏以来となる。
◆DeNAドラフト1位ルーキーの竹田祐投手(26)=三菱重工West=が90球を投げ、7回2安打無失点でプロ初勝利を飾った。直球の最速は150キロ。カーブ、スライダーなど変化球の制球も光り、緩急を使って6奪三振、凡打の山を築いた。ドラフト1位で入団した投手のプロ初登板初先発での勝利は、球団では2006年6月29日の巨人戦で6回1失点だった山口俊氏以来となった。打線は一回に佐野が先制二塁打。二回に山本が2号ソロ、五回に蝦名の適時打、七回には林の2号2ランが飛び出すなど小刻みに加点。前日にケイが腰の違和感を訴えて登板を回避する緊急事態の中、前夜に名古屋入りしたルーキーが最高の結果を残した。
◆DeNAが3連勝で5季連続の中日戦勝ち越しを決めた。ドラフト1位新人の竹田がプロ初登板先発で7回2安打無失点と好投し、初勝利。打線は一回に佐野の適時二塁打で先制し、その後も小刻みに加点した。中日は3安打で零敗。
◆DeNAは打線がルーキーの竹田を援護した。一回、佐野が高橋宏から左中間を破る適時二塁打。「追い込まれていたので食らいついていった」と、明大の後輩に先制点をプレゼントした。小刻みに加点し、2本塁打を含む10安打6得点。3試合連続の2桁安打と好調な打線に、三浦監督は「みんなが竹田を後押しできた」とうれしそうに語った。
◆DeNAのドラフト1位・竹田祐投手(26)=三菱重工West=がプロ初勝利を挙げた。★生まれ 1999(平成11)年7月5日生まれ、26歳。大阪府出身。★球歴 住道中時代は生駒ボーイズに所属。履正社高では1年秋に遊撃手でレギュラー。2年秋にエースとなり、明治神宮大会優勝。3年春の選抜大会は準優勝。明大に進学後は東京六大学リーグ戦で通算11勝を挙げた。22年から三菱重工Westに在籍。昨年の都市対抗大会で初戦で完投勝利を挙げた。25年にドラフト1位でDeNA入団。★スポーツ一家 立命大4年でアメリカンフットボール部の弟、剛さんは24年の全日本大学選手権で優勝。クオーターバックを務めている。年末年始はともにトレーニング。ベンチプレスで100キロの重量を挙げる兄に対し、弟は125キロを挙げる。★漫画好き 「キングダム」のファン。登場曲は、キングダムの実写映画で主題歌となったロックバンド「ONE OK ROCK」の『Wasted Nights』。沖縄・宜野湾キャンプ中のオフはアニメ「ドラゴンボール」を1話から鑑賞。最近は「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」を映画館で鑑賞した。★サイズなど 184センチ、96キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1600万円。背番号12。
◆DeNAのドラフト1位・竹田祐投手(26)=三菱重工West=がプロ初勝利を挙げた。三菱重工Westの森山誠監督(37)いわく、竹田は「完璧主義者」。大学、社会人時代と2度のドラフト指名漏れを経験した右腕は自らに妥協せず、道を切り開いた。2023年のドラフト会議で自身の名前が呼ばれなかった竹田は、中継を見届けた三菱重工Westのクラブハウスで一人、失意に暮れていた。業務で夜遅くまで残っていた森山監督が「来年プロに行くぞ」と励ますと、「分かりました」とうなずいたという。「相当悔しかったと思うけど、死んだ目はしていなかった」と当時を振り返った。竹田は論理的思考法を養う考え方の枠組み「ロジックツリー」を基に目標への道筋を明確にした。木の幹から枝葉が広がるように課題を細分化し、克服に向けた取り組みを文字にするもので、24年はドラフト1位指名を目標に掲げ、球速や筋肉量をアップさせるための強化法を細かく設定。森山監督いわく、竹田は「完璧主義者」。「(課題を)全てクリアしていたはず」と感心する。竹田は投手陣と外野のポール間を走り込む際、一番外側を走路に選び、毎日のように居残り練習も行った。森山監督が「365日継続できる選手」といえば、投手担当の守安玲緒コーチも「やりすぎじゃないかというぐらい練習していた。『休め』と声をかけた記憶もある」と証言した。2度のドラフト指名漏れを乗り越えた26歳。森山監督は「野球生命が終わるまで満足することなく歩んでほしい」と願った。折れない心がある限り、新芽は伸びる。(鈴木智紘)
◆DeNAのドラフト1位・竹田祐投手(26)=三菱重工West=が先発し、プロ初登板で勝利を挙げた。前日15日に急きょデビューが決まる中、7回2安打無失点と快投。ドラ1投手のプロ初登板先発での勝利は、球団では2006年の山口俊以来19年ぶり。クライマックスシリーズ(CS)進出を争う中日との直接対決に2連勝し、ゲーム差を4に広げた。突然巡ってきたチャンスをつかんだ。前日まで2軍戦の登板に備えていた竹田が、急きょ1軍デビューを飾ってプロ初勝利。ウイニングボールを手に笑みを広げた。「すごく緊張したんですけど、いい投球ができて良かった。やるべきことができたので100点だったと思います」先発予定だったケイが腰の違和感を訴えたことで、ドラフト1位の新人右腕に白羽の矢が立った。前日の夕方に横須賀市の球団施設で連絡を受け、名古屋入りしたのは夜11時。大阪から家族を呼び寄せ、せわしなく迎えたデーゲームにも「あんなに大勢の人に応援してもらいながら投げるのは経験できないようなこと」と胸が躍った。最速は150キロを計測。カーブを交えて緩急を駆使し、内外角も広く使った。四回は上林を直球、細川をフォークで連続三振。許した安打は単打2本で三塁すら踏ませず。打線の援護も受け「回を追うごとに緊張がほぐれて、楽しく投げられた」と7回90球の満点投球を振り返った。プロ入りの壁は高かった。大阪・履正社高、明大、三菱重工Westと名門チームで活躍しながらドラフト会議では大学4年、社会人2年目と2度の指名漏れを経験。「もういいかな」と諦めかけたとき、明大で1学年上だったDeNA・入江に電話を入れた。「駄目でした」と伝えると、「来年行け」と背中を押された。「一緒に野球をやりたいですと、(入江に)ずっと言っていた。頑張れと言ってくれたのが大きかった」と竹田。プロでも同じチームになると、2軍での登板を入江に全て映像で確認してもらい、助言を仰いだ。イースタン・リーグ14試合に先発して2勝5敗、防御率3・23。即戦力として期待されながら直球の出力が上がらず、2軍初勝利は7月だった。SNSの容赦ない意見は嫌でも目に入ったが、「見返せばいい」と練習に励んだ。26歳の苦労人の躍動を三浦監督は「言うことなしです。最高のデビュー戦でした」と手放しでたたえた。CS進出を争う中日に2連勝。ゲーム差を4に広げ、2位巨人には1・5差に詰め寄った。「次が大事。自分のやるべきことをやれば勝てると思う」と竹田。背番号12がハマのエースへの道を歩む。(阿部慎)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
65 | 41 | 2 | 0.613 (↑0.003) | M24 (↑2) |
35 | 369 (+3) | 252 (-) | 68 (+1) | 84 (-) |
0.244 (-) | 2.070 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 |
52 | 52 | 3 | 0.500 (↓0.005) | 12 (↓1) |
36 | 317 (-) | 317 (+3) | 67 (-) | 43 (-) |
0.241 (↓0.001) | 2.660 (-) |
3 (-) |
DeNA |
49 | 52 | 5 | 0.485 (↑0.005) | 13.5 (-) |
37 | 348 (+6) | 328 (-) | 69 (+2) | 50 (-) |
0.240 (-) | 2.850 (↑0.03) |
4 (1↑) |
広島 |
46 | 55 | 5 | 0.455 (↑0.005) | 16.5 (-) |
37 | 323 (+5) | 340 (+3) | 55 (+2) | 48 (-) |
0.241 (↑0.001) | 2.920 (-) |
5 (1↓) |
中日 |
47 | 58 | 2 | 0.448 (↓0.004) | 17.5 (↓1) |
36 | 284 (-) | 326 (+6) | 57 (-) | 63 (+1) |
0.226 (↓0.001) | 2.850 (↓0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
38 | 59 | 5 | 0.392 (↓0.004) | 22.5 (↓1) |
41 | 286 (+3) | 401 (+5) | 55 (-) | 45 (-) |
0.229 (↑0.001) | 3.540 (↓0.01) |
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