楽天(★5対9☆)日本ハム =リーグ戦19回戦(2025.08.16)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
03103001191601
楽天
00010100351522
勝利投手:加藤 貴之(8勝5敗0S)
敗戦投手:内 星龍(3勝5敗1S)

本塁打
【日本ハム】水野 達稀(4号・9回表ソロ)
【楽天】フランコ(5号・4回裏ソロ),フランコ(6号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは2回表、万波の適時二塁打などで3点を先制する。4-1となって迎えた5回には、野村の適時二塁打と水野の適時三塁打で3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・加藤貴が6回2失点の好投で今季8勝目。敗れた楽天は、投手陣が振るわなかった。

◆3年ぶりに8番でスタメン出場した日本ハム万波中正外野手(25)が先制打を放った。2回1死一、三塁で楽天内から左翼線へ2点適時二塁打。「八木コーチとのミーティングの通りに打つことができました」と初球の内角高めの直球を捉えた。8月は試合前まで打率1割3厘と絶不調だが、5回も追加点につながる四球を選ぶなど復調の兆しを見せた。

◆日本ハムが快勝し、首位ソフトバンクとのゲーム差を1つ縮めて「3」とした。直近7試合で計80三振を喫していた「海賊打線」が10試合ぶりの2桁安打となる16安打で9得点マークして効果的に得点を積み重ねた。2回に万波の2点適時二塁打と水野の犠飛で3点を先制。3回は清宮幸の犠飛で1点、5回は野村の適時二塁打と水野の適時三塁打で3点。8回は相手失策で1点を加えた。そして9回には水野の4号ソロも飛び出した。投げては先発の加藤貴が6回8安打2失点と好投。楽天フランコに2本のソロ本塁打を浴びたが、要所は粘って8月初勝利となる8勝目を挙げた。

◆前日に勝率5割に復帰した楽天が、日本ハムに力負けした。連勝は3でストップし、4月29日以来の貯金生活はならなかった。内星龍投手(23)が試合を作れなかった。0-0の2回1死一、三塁から万波の2点適時二塁打で先制を許し、続く水野の犠飛で早々と3点のビハインドを背負った。3回にも清宮幸の犠飛で1点を奪われ、4回途中7安打4失点でKOされた。打線はマイケル・フランコ内野手(32)が4回、6回と2打席連続本塁打を放つ意地を見せたが、空砲となった。前日15日に6月20日以来の勝率5割に復帰も、連勝を逃して貯金1はならなかった。

◆"離島の星"こと楽天泰勝利投手(21)が、プロ初登板した。2-7の8回から5番手でマウンドに上がった。日本ハム先頭の五十幡は149キロ直球で空振り三振。続く田宮に左前打を打たれ、代打マルティネスは147キロ直球で右飛に抑えた。ここまで13球連続で直球勝負に徹したが、郡司の初球にカーブを投じ、最後は5球目の149キロ直球を中前にはじき返された。2死一、二塁から続く清宮幸の左前打を打たれ、左翼ゴンザレスがファンブル。その間に1点をかえされたが、松本剛を二ゴロで切り抜けた。デビュー戦は1回を21球、3安打1失点(自責0)1奪三振。最速は自己最速タイの152キロをマークした。鹿児島・奄美大島出身の泰は神村学園(鹿児島)から21年ドラフト4位で入団。23年3月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、昨年9月に実戦復帰を果たした。今季のイースタン・リーグで32試合に登板し、0勝1敗、27セーブ、防御率2・15。セーブ数はリーグ最多だ。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)がプロ入り8年目で初めてシーズン100安打に到達した。2回の第1打席に右前打で節目に達して先制のホームを踏むと、3回無死満塁の2打席目は大飛球の左犠飛。「ゲッツーにはならないようなアプローチを心がけていました。最低限の仕事ができて良かったです」。5、8回にも安打を重ね、7月12日オリックス戦以来となる3安打の固め打ちだった。

◆日本ハム野村佑希内野手(25)が5試合連続安打をマークした。5回1死二塁の好機には、左中間へ適時二塁打。直前の清宮幸が自打球を当てた後に二塁打で出塁しており、「キヨさんが足が痛そうだったので、楽にかえせるようにと思っていました。いいところに飛んでくれてよかったです」と、喜んでいた。

◆日本ハムが下位打線に並んだ水野達稀内野手(25)と万波中正外野手(25)の活躍で楽天に打ち勝った。前夜はともにいいところがなかった"ミレニアム・コンビ"は、プチ同学年会で巻き返しを誓い合い、この日は水野が3カ月ぶりのアーチを含む2安打4打点。万波も1安打2打点と10試合ぶりに2桁安打をマークした打線をけん引した。首位ソフトバンクとのゲーム差は1つ縮めて「3」となった。万波が今季初の「8番右翼」で決勝の先制2点適時二塁打を放った。2回1死一、三塁。「八木コーチとのミーティングの通りに打つことができました」と楽天内の初球、内角高めの144キロ直球を捉えた。そのミーティングで八木打撃コーチは「矢印(意識)が自分ばっかりに向かないように、ちゃんと野球をやろう、と言った」という。全体的に打撃フォームを意識しすぎて投手との対戦に集中できていないことを指摘。それが直近7試合で計80三振にもつながっていることも説明した。そこで万波が「じゃあ八木コーチは、三振するなって思っているはずだ」と呼びかけ、積極的に仕掛ける姿勢を野手全員に共有したという。同コーチは「"三振するな"とは言ってないんだけど...」と苦笑いも、この日は初球打ちで7安打。打線全体では16安打で9得点、三振は8個にとどめ、快勝につながった。万波は、この決勝打が8月4本目の安打。15日までの月間打率は1割3厘と絶不調で3年ぶりの8番スタメンとなったが、どんな打順でもチャンスで打席が巡るのは主力の宿命。「今のチームにプラスアルファを出すには僕がどんどん復調していくこと。またゲーム差は詰まった。そこは大いに意識しながらやりたい」と話した。【木下大輔】

◆日本ハム田宮裕涼捕手(25)がプロ初の1試合4安打を放った。3回は一塁内野安打、4回は中前打、6回は右前打、8回は左前打。広角に単打を重ねて2度生還と攻撃の中心となったが、試合後は「たまたまです。いや、それよりも打たれすぎたので」。リード面では楽天打線に15安打を浴びて5失点したことを反省していた。

◆"離島の星"こと楽天泰勝利投手(21)が、プロ初登板で強気の投球を貫いた。日本ハムの上位打線に13球連続で直球勝負を挑むなど1回を21球、3安打1失点(自責1)1奪三振だった。「だいぶ緊張したんですけど、自分の真っすぐで勝負することができたり、いい登板機会になったと思う」と振り返った。2-7の8回から5番手で登板。「真っすぐが強みなんで、空振りとファウルを取れるように、どこまで通用するかが気になって」。1番五十幡には6球続けて直球を投じた。最後はフルカウントからの149キロで空を切らせた。しかし、続く2番田宮には自己最速タイの152キロ直球を左前にはじき返された。2死から4番郡司の安打で一、二塁とされると、続く清宮幸に150キロ直球を左前に運ばれ、左翼ゴンザレスがファンブルする間に1点をかえされた。それでも、最後は松本剛を二ゴロで3つのアウトを奪った。1軍デビューを終えた4年目左腕は「イメージでは3者連続三振をイメージしてたんで。そこが先頭だけだったんで。でもホームで応援がたくさんある中で投げられたのはすごい良かった」と振り返った。鹿児島・奄美大島出身の泰は神村学園(鹿児島)から21年ドラフト4位で入団。今季のイースタン・リーグで32試合に登板し、リーグ最多の27セーブをマークしている。

◆楽天は反撃が遅く、4月末以来の貯金1に届かなかった。日本ハムと1本差の15安打を放つも、8回まで適時打なしの拙攻。7点を追う9回に3得点を挙げるも、及ばなかった。三木肇監督(48)は「負けてしまったけども、野手陣はしっかりできたかなっていう部分と、先に点を取られてしまうと、追っかけるのは難しい。今後につながるようにとは思います」と振り返った。先発の内星龍投手(23)が苦しんだ。0-0の2回1死一、三塁から万波の2点適時二塁打で先制を許すなど、4回途中7安打4失点でKO。三木監督は「若いんだからもっと躍動感を持ってマウンドで思い切って腕振って投げてほしいなっていうのがちょっと思ったかな」と話した。チームは前日15日に6月20日以来の勝率5割復帰を果たしたが、一夜にして借金生活に逆戻りとなった。連勝は3でストップした。

◆日本ハム加藤貴之投手(33)が6回2失点の粘投で8勝目を挙げた。立ち上がりから走者は背負っても要所を締める投球。失点はフランコに浴びた2本のソロアーチのみで、大量援護にも恵まれて試合をつくった。「3者凡退が少なく、長いイニングを投げられなかったことが悔やまれます」と反省したが、8月は3試合目の先発で初勝利となった。

◆好調の楽天マイケル・フランコ内野手(32)に2打席連続本塁打が飛び出した。まずは4点を追う4回1死、日本ハム加藤の初球シュートを強振。左中間スタンドに推定飛距離130メートルの5号ソロを放った。13試合ぶりの1発に「間違いなく感触が良かったので、捉えたなっていう当たりでした」と振り返った。6点を追う6回無死では、加藤の初球カットボールを左越えに運んだ。「ちょっと微妙かなっていうところはあったんですけど、芯で捉えてはいたので、入ってくれて良かった」。チームトップタイの6号ソロとした。2打席連続本塁打は昨年7月15日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来となった。「自分が打てる球、強く捉える、芯で捉えるっていうのを待ってた結果が、ああいう形になった」とうなずいた。フランコは打撃不振により6月12日に2軍降格。7月15日に再昇格して以降は、72打数26安打の打率3割6分1厘、4本塁打、9打点と好成績を残している。

◆日本ハムが下位打線に並んだ水野達稀内野手(25)と万波中正外野手(25)の活躍で楽天に打ち勝った。前夜はともにいいところがなかった"ミレニアム・コンビ"は、プチ同学年会で巻き返しを誓い合い、この日は水野が3カ月ぶりのアーチを含む2安打4打点。万波も1安打2打点と10試合ぶりに2桁安打をマークした打線をけん引した。首位ソフトバンクとのゲーム差は1つ縮めて「3」となった。水野はヒーローインタビューで秘めていた思いを明かした。「昨日全然打てなかったので、今日は絶対打ってやろうって思っていたので、それが結果につながって良かったです」。24時間前を思い出しながら、言葉を紡いだ。前夜は5回に中前打こそ放ったが、3三振を喫した。さらに遊撃守備では逆転負けにつながる失策もあった。試合後は4打数無安打だった万波と「すごいイライラすんな」と互いに話すほど、自分たちのふがいなさに腹を立てていた。帰宿後、気分転換を図った。「プチ同級生会をしました」と、水野、万波に加えて野村、水谷、金村と5人で食事に出かけた。気心知れた仲間との時間で、いつの間にか荒れた心も落ち着いていた。水野 昨日の試合はちょっとコトイチ(今年一番)ぐらいイライラしていて、そんな中でのプチ同級生でしたけど、帰る頃にはもう忘れてるぐらい笑ったりして。ほんとにいい会だったなと思います。5回の2点適時三塁打の際、試合中に「ジェッシー(水谷)と、たくさんお肉を食べたおかげで打球が伸びたと思います!」とコメントしたのは、食事会でのラストシーンが理由だ。支払いは公平にじゃんけんで決め、負けた水谷が全員分をごちそうした。さらに9回に5月16日ロッテ戦以来の4号ソロを放つと、水谷から「俺のおかげやろ」と言われた。「すごい絡んできましたよね」と振り返った水野だが、もちろん「ジェッシー・パワーです」と感謝。8月は打率1割台と苦しむが、復調のきっかけをつかめそうな夜となった。【木下大輔】

◆日本ハムが16安打9得点で大勝した。二回に万波中正外野手の2点二塁打などで3点を先行し、5回には水野 達稀内野手が2点三塁打を放つなど着実にリードを広げた。先発の加藤貴之投手は6回2失点で8勝目(5敗)を挙げた。

◆楽天の4年目左腕、泰勝利投手(21)が八回から5番手としてプロ初登板。1回21球を投げ、3安打1失点(自責点0)、1奪三振。最速152キロを計測し、「強みの真っすぐで勝負できた」と胸を張った。鹿児島・奄美大島出身で、2022年に神村学園高からD4位で入団。23年3月に左肘の側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。今季はイースタン・リーグで27セーブを挙げていた。

◆日本ハムの水野が1本塁打を含む2安打4打点と活躍した。二回に犠飛、五回に2点三塁打を放ち、九回は右翼ポール直撃の4号ソロ。5月16日以来の一発については「自分の持ち味を出すことができた」と?を緩めた。15日は自身の失策が絡んで黒星を喫した。その後に行われたチームの同学年の集まりで気持ちを切り替えたという。「帰る頃には忘れるくらい笑った」と振り返り、明るい表情を見せた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
65384 0.631
(↓0.006)
-
(-)
36409
(+2)
288
(+7)
74
(+2)
82
(-)
0.250
(-)
2.340
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
63422 0.600
(↑0.004)
3
(↑1)
36404
(+9)
280
(+5)
97
(+1)
55
(+1)
0.246
(↑0.002
2.320
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
52493 0.515
(↓0.005)
12
(-)
39352
(-)
383
(+1)
64
(-)
46
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
4
(-)
楽天
51522 0.495
(↓0.005)
14
(-)
38319
(+5)
359
(+9)
47
(+2)
94
(-)
0.249
(↑0.002
3.220
(↓0.05)
5
(-)
西武
49552 0.471
(↑0.005)
16.5
(↑1)
37281
(+1)
312
(-)
50
(-)
67
(-)
0.229
(↓0.001)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
38623 0.380
(↑0.006)
25.5
(↑1)
40306
(+7)
412
(+2)
50
(-)
47
(+2)
0.236
(↑0.002)
3.730
(↑0.02)