1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | X | 6 | 8 | 0 | 2 |
勝利投手:大勢(7勝4敗1S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗34S)) 敗戦投手:湯浅 京己(3勝4敗0S) 本塁打 |

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◆巨人は4点を追う6回裏、代打・坂本の3ランで1点差に迫る。その後3-5となって迎えた7回に代打・中山の2ランで同点とすると、続く8回にはキャベッジが犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・大勢が今季7勝目。最終回は守護神・マルティネスが締め、NPB通算200セーブを達成した。敗れた阪神は、投手陣が精彩を欠いた。
◆阪神近本光司外野手(30)が初回に安打を放ち、今季130安打に到達した。1年目から7年連続でシーズン130安打は史上2人目。6月3日に89歳で亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの12年連続に続く記録だ。近本が歩む記録の道は、不思議と長嶋さんに縁がある。18年ドラフト1位で大阪ガスから入団。19年にいきなり159安打を放ち、長嶋さんのセ・リーグ新人記録を61年ぶりに更新。昨年は、入団6年目までの通算安打で長嶋さんが持っていた最多記録を超えた。また長嶋さんは入団から6年連続で打撃タイトルを獲得。打率、安打、盗塁でトップを走る近本が今年も打撃タイトルを獲得すれば7年連続で最長になる。近本は「毎年、長嶋さんと比較されるのはすごく光栄なこと。ヒットという部分だけですけど、毎年その記録に挑めるのはすごくモチベーションになっている。これからも1つ1つ積み重ねていきたい」と話している。偶然にも巨人戦での達成となった。16日の試合は追悼試合として開催される。
◆阪神大山悠輔内野手(30)の死球に、場内が一時騒然となった。2回先頭で山崎伊織投手(26)の抜けた変化球を左手首に受けた。その場に立ったまま顔をしかめると、トレーナーが急いで駆けつけ、藤川球児監督(45)ら首脳陣も心配そうにベンチの前で見守った。防具を外しながら状態を確認したところ、とくに問題はなさそうで一塁に歩いた。観客がざわつく中で、子どもの「大山頑張れ~」という声も響いた。
◆巨人リチャード内野手(26)が三塁手としてハッスルプレーをみせた。2回の守備。2死一、三塁で阪神伊藤将の三塁線ファウルゾーンへの飛球に猛ダッシュ。そのままエキサイトシートに1回転しながら飛び込んだ。189センチ、123キロの巨体がひっくり返る姿に場内は騒然。ただ、しばらくすると立ち上がった本人はどこか恥ずかしそうに笑顔をみせた。捕球ならずも、伝統の一戦でチームを鼓舞するようなプレーになった。
◆夏休み真っただ中のすしレースは、伝統の一戦にも負けない白熱の接戦となった。号砲とともにスタートダッシュを決めたのはタマゴ。一気に2貫差も引き離して独走状態に入るかと思いきや、わずかな失速の隙を逃さなかったのはアナゴ。中盤で一気に追い抜いた。ただ、この日はこれで終わらない。ここからタマゴが2段ロケットのような加速を披露。両貫が並走となって、ゴールまで駆け抜けた。判定は...。1着は米粒差でタマゴ、アナゴは惜しくも2着となった。以下、3着コハダ、4着マグロ、5着エビの順で入線した。なお、通算成績はアナゴが18勝。2位以下はエビ12勝(白エビ1勝を含む)、タマゴとマグロが9勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆阪神大山悠輔内野手(30)が先制の「確信弾」で沸かせた。0-0の4回、四球の佐藤輝明内野手(26)を一塁に置いて1ストライクからの2球目。巨人山崎伊織投手(26)の真ん中付近に来たフォークを完璧にとらえ、左翼ポール際の中段まで飛ばした。打った瞬間、東京ドームの左翼席を黄色に染めた阪神ファンは総立ち。その中に飛球は吸い込まれていった。大山は打球の行方を見ながら2歩、3歩、歩いてから軽快に走り出した。8月3日以来の7号2ラン。前の打席では左手首付近に死球を受けていたが、影響は感じさせなかった。
◆阪神内野陣が「三-遊-二」の鮮やかなバント処理を決めた。3回1死一塁で投手の巨人山崎伊織投手(26)がバント。うまく勢いを殺して転がしたが、チャージした三塁手の佐藤輝明(26)は素早く振り返り、二塁への長い距離を、メジャー選手のように矢のような送球。二塁カバーの遊撃手・小幡竜平(24)も素早く一塁送球。最後は一塁カバーの二塁手・中野拓夢(29)が受けた。先発の伊藤将司(29)も驚いたような表情で、左こぶしを握った。
◆阪神大山悠輔内野手(30)が5回の第3打席でシーズン規定打席の443打席に達した。プロ3年目の19年から7年連続。阪神ではすでに近本光司外野手(30)、森下翔太外野手(24)、中野拓夢内野手(29)、佐藤輝明内野手(26)が到達済みで大山が5人目。大山は4回に先制の7号2ランを放った。5回の第3打席も中前打で3試合ぶりのマルチ安打とした。
◆阪神がまた甲斐拓也捕手(32)に「神の手」を繰り出した。2-0の4回2死二、三塁で、近本光司外野手(30)が三遊間を抜いた。二塁走者・小幡竜平内野手(24)も三塁を回ったが、明らかに本塁はアウトのタイミング。それでも甲斐のミットをよけながら、左手を懸命に伸ばして、指先でホームベースをタッチ。球審津川がセーフと判定すると、東京ドームの巨人ファンも「ええ~」と信じられないといった声を上げた。巨人がリクエストしたが判定は変わらなかった。阪神は7月2日の巨人戦(甲子園)でも勝敗に関わる「神の手」走塁が話題になった。0-0の8回、森下翔太外野手(24)が甲斐のタッチを2度もかいくぐってセーフをもぎ取った。これが決勝点となった。
◆巨人山崎伊織投手(26)が19試合目の先発で、今季最短KOを喫した。4回4失点。虎打線に対し、4安打4四死球と崩れた。「大事なカードの初戦で、先発としての役割を果たすことができず申し訳ないです」とコメントした。初回から制球が定まらず、首をかしげるしぐさも見られた。2回には先頭の阪神大山に死球、続く高寺に四球と苦しむ。3回まで何とか「0」で抑えたが、4回につかまった。無死一塁から大山に先制の2点本塁打を許すと、下位打線に安打と四球。2死二、三塁から近本に2点適時打で加点され、この回だけで4失点。投げ終えて交代が告げられた。3年連続の2桁勝利をかけたマウンドだった。「勝ちはついてくるものだと思う。試合を壊さないように、先発としての役割をできるように」と臨んだ一戦。試合前まで防御率1・49はリーグトップと投手陣の軸だった。伝統の一戦のカード初戦で、悔しい結果となった。
◆夏男がバット一閃レフトは追わない大山悠輔が7号先制ホームラン???プロ野球(2025/8/15)??巨人×阪神??DAZN 無料ライブ配信中#無料だぞーん #華金野球#オレをみろ #阪神タイガース
◆阪神伊藤将司投手(29)が痛恨の1発を浴び、6回途中降板となった。5回までは快投を重ね、走者を許したのは3回に浴びた門脇の中前打のみ。6回だった。先頭リチャードの中前打、ヘルナンデスの左前打などで2死一、三塁。代打坂本を迎えたが、フルカウントからの131キロ変化球を左翼席まで運ばれた。直前まで防御率は0点台に良化していた中、この1発で再び1・38となった。1点リードに迫られたところでベンチは降板を決断。6回途中4安打3失点で、2番手及川に交代となった。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が今季本拠地初アーチを放った。4点ビハインドの6回2死一、三塁の場面で代打で登場。フルカウントから阪神伊藤将の内角131キロカットボールを完璧に捉えた打球は左翼席上段に飛び込む今季第3号3ランとなった。1点差に詰め寄る一打に場内は大歓声に包まれた。坂本は16年9月8日阪神戦(甲子園)以来、約9年ぶり自身2度目となる代打本塁打となった。
◆阪神近本光司外野手(30)が今季13度目の1試合3安打をマークした。初回先頭で左前打を放つと4回も左前に2点打。7回は投手のグラブをはじく内野安打だった。リーグトップを走る打率はこの時点で2割9分5厘まで上昇。「3割打者」不在が続くセ・リーグで再び、3割を射程圏にとらえた。近本は5回の中堅守備では滑り込みながらの好捕もあった。接戦の中で攻守に仕事を果たした。
◆阪神森下翔太外野手(24)が適時三塁打を放った。1点差に詰め寄られた直後の7回。1死二塁で右中間を深々と破り、一気に三塁まで走った。これが今季4本目の三塁打。同僚の佐藤輝明内野手(26)らに並ぶ2位に浮上した。トップは中日岡林勇希外野手(23)の5本。佐藤輝と森下は本塁打、打点で2トップを走り続けているが、三塁打でも上位をうかがっている。
◆阪神グラント・ハートウィグ投手(27)がこの日チーム2本目の代打本塁打を浴び、試合を振り出しに戻された。2点リードの7回に登板。今季5度目の登板だった。先頭甲斐に四球を与え、無死一塁で迎えた代打中山。1ボール2ストライクから、131キロ曲がり球を捉えられた。右翼席へ飛び込む同点弾。ハートウィグにとって、来日初失点となった。4点リードの6回には、先発伊藤将が代打坂本に3ランを浴びて降板。この日2本目となる、痛恨の代打本塁打となった。
◆巨人中山礼都内野手(23)が同点2ランを放ち、試合を振り出しに戻した。2点ビハインドの7回無死一塁で代打で登場。阪神3番手ハートウィグの内角低め131キロスライダーをすくい上げた打球は、右翼スタンド中段まで届く今季第3号2ランとなった。起死回生の一発に打った中山もガッツポーズしながらダイヤモンドを一周した。この日は、6回に坂本勇人内野手(36)が代打で3ランを放っており、代打攻勢がハマっている。
◆あなたはやはり千両役者#坂本勇人はなぜ神なのかドームの空気を一振りで変えるスコアは一気に1点差に坂本勇人が代打で3ランホームラン?プロ野球(2025/8/15)??巨人×阪神??DAZN 無料ライブ配信中#無料だぞーん #華金野球#オレをみろ #ジャイアンツ
◆巨人が4点差をひっくり返す逆転勝ちで、3連戦の初戦を制した。9回に登板したライデル・マルティネス投手(28)がNPB通算200セーブを達成した。先発山崎伊織投手(26)が4回に4失点し、今季最短で降板した。12ゲーム差離されて首位を独走する阪神に対し、早くも敗戦ムードが漂い始めた中で、流れを一気に変えたのは坂本勇人内野手(36)だった。6回2死一、三塁の場面で代打で登場すると、フルカウントから阪神伊藤将の内角131キロカットボールを左翼席上段に運ぶ今季第3号3ラン。16年9月8日阪神戦(甲子園)以来、約9年ぶり自身2度目となる代打本塁打で1点差に詰め寄った。1点を追加されて2点ビハインドとなった7回無死一塁、中山礼都内野手(23)が代打で阪神ハートウィグの内角低め131キロスライダーをすくい上げ、右翼スタンド中段まで届く今季第3号2ラン。起死回生の一発で同点とすると、8回に1死、二、三塁からトレイ・キャベッジ外野手(28)の犠飛で勝ち越した。9回にはマルティネスが登場。しっかりと抑え、外国人投手ではサファテ(ソフトバンク=234セーブ)に次ぐ2人目の200セーブを達成した。巨人は6回に代打坂本が3ラン、7回に代打中山が2ラン。坂本の代打本塁打は16年9月8日阪神戦で藤川から打って以来2本目で、中山は初めて。巨人が1試合で2本の代打本塁打は、96年9月20日中日戦で清水と吉村が記録して以来、29年ぶり7度目。今回のように2本とも走者を置いての代打本塁打は球団史上初めてだ。
◆阪神がマジックを減らせなかった。同点の8回に4番手湯浅京己投手(26)がつかまり、1死二、三塁からキャベッジに勝ち越し中犠飛を被弾し、逆転負けを喫した。大山悠輔内野手(30)が、0-0の4回、四球の佐藤輝明内野手(26)を一塁に置いて巨人山崎伊織投手(26)から8月3日以来の7号2ランで先制。5回にも中前打を決め、7年連続での規定打席にも到達した。近本光司外野手(30)が初回に1安打を放ち、今季130安打に到達した。1年目から7年連続でシーズン130安打は史上2人目。6月3日に89歳で亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの12年連続に続く記録を樹立。さらに4回には2点適時打も決めた。1点差に詰め寄られた7回には森下翔太外野手(25)が無死二塁から適時三塁打で加点。投手陣は先発伊藤将司投手(29)が4点リードの6回2死一、三塁で代打坂本に3点を本塁打を被弾し降板。3番手グラント・ハートウィグ投手(27)が2点リードの7回無死一塁で代打中山に同点本塁打を被弾していた。
◆巨人が4点差をひっくり返す逆転勝ちで、3連戦の初戦を制した。9回に登板したライデル・マルティネス投手(28)が、プロ野球史上最速でNPB通算200セーブを達成した。通算200セーブ=マルティネス(巨人) 15日の阪神19回戦(東京ドーム)で今季34セーブ目を挙げて達成。プロ野球11人目で、外国人投手では通算234セーブのサファテ(ソフトバンク)に次いで2人目。初セーブは中日時代の19年6月11日オリックス1回戦(京セラドーム)。通算348試合での達成は98年佐々木(横浜)の370試合を抜く最速記録。
◆左肘靱帯(じんたい)損傷で離脱していた巨人岡本和真内野手(29)が16日阪神戦(東京ドーム)から1軍復帰することが決まった。阿部慎之助監督(46)が試合後に取材に応じ「明日から(試合に)出てもらいます」と明かした。岡本は5月6日阪神戦(東京ドーム)で負傷し、翌7日に1軍登録を抹消。約3カ月間にも及ぶリハビリの末、3日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(Gタウン)で実戦復帰した。12日の同楽天戦(Gタウン)では「4番三塁」で出場し、故障後初めて守備にも就いた。この日の、同西武戦(Gタウン)では「4番一塁」で出場し、3打数2安打を記録。1軍復帰までに20打席に立つことをメドにしており、これで計21打席に立ち「初めの頃よりは試合勘も戻ってきました」と手応えを示していた。16日の試合は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催される一戦。特別な日に不動の4番が帰ってくる。
◆巨人が4点差をひっくり返す逆転勝ちで、3連戦の初戦を制した。流れを一気に変えたのは坂本勇人内野手(36)だった。6回2死一、三塁の場面で代打で登場すると、阪神伊藤将の内角131キロカットボールを左翼席上段に運ぶ今季第3号3ラン。16年9月8日阪神戦(甲子園)以来、約9年ぶり自身2度目となる代打本塁打で1点差に詰め寄った。2点ビハインドとなった7回無死一塁、中山礼都内野手(23)が、右翼スタンド中段まで届く今季第3号2ラン。起死回生の一発で同点とすると、8回に1死、二、三塁からトレイ・キャベッジ外野手(28)の犠飛で勝ち越した。巨人は6回に代打坂本が3ラン、7回に代打中山が2ラン。坂本の代打本塁打は16年9月8日阪神戦で藤川から打って以来2本目で、中山は初めて。巨人が1試合で2本の代打本塁打は、96年9月20日中日戦で清水と吉村が記録して以来、29年ぶり7度目。今回のように2本とも走者を置いての代打本塁打は球団史上初めてだ。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が「神の手生還」を披露した。2点を先制した直後の4回2死二、三塁。二塁走者として、近本の左前打で一気に三塁を回った。本塁へ送られた送球はアウトのタイミングに見えたが、ヘッドスライディングで捕手甲斐のミットを回避。巨人がリクエストしたが、判定通りセーフとなった。「外野が前にいたのは分かっていますし、ギリギリのプレーになるだろうなと思っていました」と振り返った。
◆巨人が4点差をひっくり返す逆転勝ちで、3連戦の初戦を制した。9回に登板したライデル・マルティネス投手(28)がNPB通算200セーブを達成した。阿部慎之助監督(46)は「最後まで諦めずにやってくれた結果だと思います。とにかく僕たちは勝ち続けるしかない。なんとかタイガースにくらいつく、みんなそういう気持ちでやっていますんで」と興奮気味に振り返った。先発山崎伊織投手(26)が4回に4失点し、今季最短で降板した。12ゲーム差離されて首位を独走する阪神に対し、早くも敗戦ムードが漂い始めた中で、流れを一気に変えたのは坂本勇人内野手(36)だった。6回2死一、三塁の場面で代打で登場すると、フルカウントから阪神伊藤将の内角131キロカットボールを左翼席上段に運ぶ今季第3号3ラン。16年9月8日阪神戦(甲子園)以来、約9年ぶり自身2度目となる代打本塁打で1点差に詰め寄った。阿部監督も「まだまだチャンスあるよっていうのを示してくれた1発だった」と、うなずいた。1点を追加されて2点ビハインドとなった7回無死一塁、中山礼都内野手(23)が代打で阪神ハートウィグの内角低め131キロスライダーをすくい上げ、右翼スタンド中段まで届く今季第3号2ラン。阿部監督は「もうね最高の結果になったんで。それで勝ったようなもの。すばらしいホームランでしたね」と賛辞を送った。起死回生の一発で同点とすると、8回に1死、二、三塁からトレイ・キャベッジ外野手(28)の犠飛で勝ち越した。9回にはマルティネスが登場。しっかりと抑え、外国人投手ではサファテ(ソフトバンク=234セーブ)に次ぐ2人目の200セーブを達成した。
◆阪神湯浅京己投手(26)が決勝点を許し、今季4敗目を喫した。同点の8回に登板。先頭の1番丸に遊撃への内野安打を許すと、続く坂本にも左前打でつながれた。その後に1死二、三塁となり、4番キャベッジの中犠飛で決勝点を奪われた。巨人戦では今季7試合目で初失点。「実力不足なので。チームに申し訳ないという気持ちです」と唇をかんだ。
◆巨人が4点差をひっくり返す逆転勝ちで、首位阪神との3連戦初戦を制した。4点リードされた6回、代打の坂本勇人内野手(36)が反撃の3点本塁打。9年ぶり2度目の代打弾で空気を一変させると、7回には中山礼都内野手(23)が代打同点2ラン、8回にはトレイ・キャベッジ外野手(28)の犠飛で勝ち越した。ライデル・マルティネス投手(28)がNPB通算200セーブも達成。16日に行われる「長嶋茂雄追悼試合」の前夜に、大きな1勝をつかんだ。ほえた。確信して、坂本がほえた。0-4の6回2死一、三塁で代打が告げられた。GReeeeNの「キセキ」が流れ、スタンドは大合唱。ムードを変えたいと願う気持ちを集めたようだった。その中を、打席に立つ。阪神伊藤将との勝負は3ボールからフルカウントへ。集中力を研ぎ澄ます。内角の軌道だ。131キロカットボールを振り抜く。感触は十分すぎた。瞬間、走るより先に、雄たけびをあげた。左翼席上段に打ち込む3号3ラン。16年9月8日に藤川現阪神監督から打った阪神戦(甲子園)以来、9年ぶり2度目の代打本塁打で1点差に迫った。ここまで防御率1・49でリーグトップだった先発山崎が、虎の攻勢に捕まっていた。4回に大山の2ランなどで4失点。今季最短の4回KOを喫していた。12ゲーム差と独走する阪神の強さをまざまざみせられる展開を、坂本の一振りが一変させた。7回に代打中山の同点2ラン、さらに8回にキャベッジの犠飛でついに勝ち越し、逆転勝ち。「チームも勝った。結果的にすごくいい本塁打になった」と振り返った。試合前、苦楽をともにしてきた1学年下の後輩に、思いをはせた。今季限りの引退を発表した中日中田に、「聞いてはいたんですけど、寂しいです」。日本代表、21年途中からは巨人で同僚だった。「かわいいやつなんで、思い出がたくさん。何よりね、あの守備が本当に天才だなって」とともに戦った日々を懐かしんだ。互いに年を重ね、昔のようにはいかないのは身をもって分かる。自らも今季は2軍生活も経験し、苦しみながらチームの勝利のために汗を流し続けてきた。阿部監督は「まだまだチャンスあるよと示してくれた1発だった」とたたえた。16日には、6月に亡くなった長嶋終身名誉監督の追悼試合が行われる。坂本は「1戦1戦頑張るだけ」。もたらした勢いを、節目の日につなげる。【阿部健吾】巨人は6回に代打坂本が3ラン、7回に代打中山が2ラン。坂本の代打本塁打は16年9月8日阪神戦で藤川から打って以来2本目で、中山は初めて。巨人が1試合で2本の代打本塁打は、96年9月20日中日戦で清水と吉村が記録して以来、29年ぶり7度目。今回のように2本とも走者を置いての代打本塁打は球団史上初めてだ。
◆阪神近本光司外野手(30)が新人から7年連続でシーズン130安打に到達した。巨人戦で4回に2点適時打を放つなど3安打。6月3日に89歳で亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの12年連続に続く快挙となった。試合は逆転負けでマジック26のまま。16日の同カードは長嶋さんの追悼試合。ライバル球団として、伝統の一戦を盛り上げる。目立たないが、大きな意味のある勲章だ。近本が初回の打席で山崎から鮮やかな左前打。これが今季の130安打目。プロ1年目から7年連続で年間130安打以上を打ったのはプロ野球史上2人目だ。6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの12年連続に続く記録となった。近本が歩む記録の道には、不思議とミスタープロ野球がいる。大阪ガスから入団した1年目に159安打を放ち、長嶋さんのリーグ新人記録を更新。昨年は6年目までの通算安打で長嶋さんが持つ最多記録を超えた。1年目から打撃タイトルを連ねるのも同じだ。「毎年、長嶋さんと比較されるのはすごく光栄。毎年その記録に挑めるのはモチベーションになっている」と、縁とともに励みに感じている。セ・リーグは長嶋さん以前から96年まで130試合制が長く続いた。現在は143試合あるが「1試合、まずは1本」を日々の絶対目標とする近本にとってはノルマの数字。それを7年続けてきた。多くの記録は「継続」によって生まれる。即戦力入団の期待に応えた上で、体のケア、スキルアップ、相手の研究にも余念がないからできることだ。長期ロードの「後半」初戦。宿泊先によって、どう時間を使い、どのジムで何をするかなど過ごし方は決まっている。「少し遠征が長いからと言って、何も変わらないですね。普段のビジターと同じです」と平然と言う。4回には点差を一時4点に広げる2点左前打。7回にも内野安打で今季13度目の3安打をマーク。5回の中堅守備では滑り込みながらの好捕も見せた。「先制したあと簡単に終わらず、チームとしていい攻撃だった。その中で走者をかえす打撃ができた。しっかり得点に絡みましたけど、最終的に勝てなかったので」と淡々と振り返った。偶然にも「130安打」目が巨人戦。しかも16日は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催される。巨人に敗れてマジックは減らなかったが、どんな試合も、いつもの準備、自分の仕事に集中するだけ。「明日は明日、今日は今日ですから」と、言い残してドームの回転ドアをくぐった。【柏原誠】
◆藤川阪神が4点のリードを守り切れなかった。2位巨人との直接対決初戦を落とし、マジック26から減らせなかった。2点リードの7回に3番手投入した新助っ人ハートウィグが誤算だった。先頭甲斐にカウント3-2からの7球目149キロツーシームが高めに浮き四球。左打者の中山が代打に送られ、1ボール2ストライクと追い込んだ。しかし、4球目131キロスライダーをはじき返されると、打球は右翼スタンドに吸い込まれた。「打たれた本塁打よりも先頭への四球がすごく反省点。四球を出した自分にすごくイライラしています。あんな状況で同点のランナーを出してしまっているわけですから。してはいけないことをしてしまったことをすごく反省しています」。ハートウィグにとっては、来日5戦目での初失点。リリーフ強化で7月に加入した変則右腕助っ人はがっくりと肩を落とした。今回の3連戦で巨人をたたき、ペナントレースの引導を渡すはずだった。巨人山崎を今季最短4回KOする理想的な展開。しかし自慢の投手陣がリードを守れない。8回には湯浅が、先頭からの連打で1死二、三塁を背負うと、キャベッジに決勝中犠飛を許した。ハートウィグの同点弾被弾に、藤川監督は「展開的には、いいところだったんですけどね。それはもう仕方ないんで。また明日ですね」と切り替えた。打線も大山が先制し、近本が追加点。さらに森下が加点した。打線の中心がいい働きを見せたが、まさかの逆転負け。指揮官は「明日またニューゲームですから。しっかり明日また気持ち切り替えてやるということですね」と前向きな姿勢は崩さない。敗戦コメントに5つの「明日」をまじえて、出直しを誓った。【伊東大介】
◆巨人マルティネスが史上最速でNPB通算200セーブを達成した。1点リードの9回に登板。2番中野から始まる阪神の上位打線を3者連続三振に抑え「本当に自分自身に感動しています」と、自画自賛の投球で大台に乗せた。17年に育成契約で中日に入団。「200セーブまでたどり着くのは想像もしていませんでした」としながらも「野球をしっかり勉強して、練習してきたのは一つあります」と持ち前の勤勉性で絶対的守護神の地位を確立した。お立ち台では思わず目を潤ませた。この日は父フェリペさん(61)、母クラリベルさん(55)、妻リリエンさんが現地で観戦。「ここまでサポートしてくれた父と母、そして自分の妻、本当に家族のおかげだと思っています」と感謝した。次の節目の記録は名球会資格の250セーブとなるが「しっかり健康でプレーし続けることが一番大事。積み重ねでそういうところにもたどり着くんだと思いますけど、そこは考えてない」と冷静に見据えた。
◆阪神伊藤将司投手(29)が4試合連続で、無傷の自身5連勝はお預けとなった。5回までは出塁が3回の門脇の中前打のみと快投。4点リードの6回2死一、三塁から代打坂本に左越え3ラン。1点差に迫られ降板した。7回にチームが同点とされ、7月21日巨人戦から4登板続けて勝ち負けがついていない。「前半は丁寧にできた。投げやすい展開をつくってもらったのに、2アウトから一番ダメな長打で失点してしまった。うまく打たれた」と反省した。
◆阪神森下翔太外野手(25)が「25歳初安打」で打点を挙げた。1点差に詰め寄られた直後の7回1死二塁。前進守備を敷いていた中堅手の頭を悠々と越える、適時三塁打を放った。3日ヤクルト戦以来9試合ぶりとなる長打で、適時打は20打席ぶり。前日14日に25歳の誕生日を迎え、初めての安打が適時打となった。「外野がちょっと前に出ていたので、しっかり捉えていこうというところですね」と振り返った。
◆阪神大山悠輔内野手(30)が先制2ランを放ったが、空砲となった。0-0の4回。先頭の4番佐藤輝が四球で出塁し、無死一塁で打席に入った。巨人先発山崎の甘く入った142キロフォークを捉え、打球は虎党が待つ左翼ポール付近のスタンドへ。「(伊藤)将司が頑張ってくれていたので、先制点をとることができて良かった」。今季7号のアーチをかけた。5回の第3打席が今季443打席目。この試合で7年連続でシーズン規定打席に到達した。プロ3年目の19年から継続。阪神では前試合までに近本、中野、森下、佐藤輝が到達済み。主に1~5番を打つ主力5人が早くも8月中旬で節目を超えた。セ・リーグで他には中日岡林のみ。首位を独走するチームの打線の安定感が数字にも出ている。5回の打席では中前打で、3試合ぶりのマルチ安打。2安打2四死球として、全4打席で出塁。今季の巨人戦は、セ球団でカード別最高となる打率3割8分4厘を記録。相性の良さを発揮した。「あしたは勝ちにつながる試合にしたい。きょうはきょうでしっかり反省して。全員で勝てるように頑張ります」。長嶋さんがつけていた巨人の永久欠番、背番号「3」を背負う虎の5番打者が猛虎を引っ張る。【塚本光】
◆16日巨人-阪神の試合は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催される。▽巨人阿部監督(伝統の一戦で逆転勝ち)「とにかく僕たちは勝ち続けるしかない。何とかタイガースに食らいつく、しがみついてでもいきたい。(16日の追悼試合へ)素晴らしい試合にしなくちゃいけない。何とか勝って、天国で笑ってもらえるように必死になってやります」
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が試合前に取材対応し、今季限りでの現役引退を発表した中日・中田翔内野手(36)についてコメントした。「ちょっと前に連絡をくれて。聞いた時はほんとに寂しかったですし。本人にも言いましたけど、同じチームで一緒にプレーできてよかったなって話もしました。あれだけ存在感のある野球選手は今なかなかね、ああいうキャラクターで僕もすごい大好きですし。色々考えた中で彼が決めることだと思うので、本当にお疲れ様でしたという気持ちです」中田は2021年途中に、日本ハムからトレードで加入。23年までの約2年半、チームメートとしてプレーした。豪快な打撃でファンを魅了していたが、坂本が最も評価していたのは一塁守備。「ゴロ、ショーバン、スローイング、フライを追いかけるスピード。彼の守備が日本一上手いんじゃないかなと思いました」と話した。1学年下の中田について「会話もたくさんした後輩の一人でもある」と坂本。「ほんとに可愛いやつなので。思い出はたくさんあります。今後も野球やめても付き合いが必ずあると思う」と語った。
◆巨人・丸佳浩外野手(36)が試合前に取材対応し、今季限りでの現役引退を発表した同学年の中日・中田翔内野手(36)についてコメントした。「(高校)1年生の時に彼が甲子園で、140(キロ)後半の速球を投げていて、なんだこいつはとすごい衝撃を受けた。寮のテレビで見ていたのは今でもすごく覚えている。ほんとに刺激的な選手ですね。僕ら世代の顔というか、中心人物でしたから。本当に寂しく思いました。また一人、同い年の選手がユニホームを脱ぐというのは寂しいです」中田は2021年途中に、日本ハムからトレードで加入。23年までの約2年半、チームメートとしてプレーした。丸は「ああいう見た目とは裏腹に、すごく優しいというか。面倒見もいいですし、後輩に対しても。気も遣うし。皆さんが思ってる以上にそんな感じなんすよ、すごく繊細というか。一緒にプレーするようになってより思いましたね」と振り返った。
◆阪神・小谷野栄一チーフ打撃コーチ(44)が日本ハム時代にともにプレーし、引退を発表した中日・中田翔内野手(36)にねぎらいの言葉を送った。「年はずいぶん離れてましたけど、めちゃくちゃ可愛い後輩だったっていうのと、一緒にプレーヤーとしてやってた時はいろいろ刺激しあえた仲だったのかなと思います」と9歳下の後輩とプレーした日々を振り返った。超高校級打者としてドラフト1位で日本ハムに入団した中田を「高卒で入ってきて、あんだけ振れる子なかなかいなかったですから。それは衝撃を受けました」と懐古した。
◆阪神の注目は14日に25歳の誕生日を迎えた森下翔太外野手。相手先発・山崎とは今季打率・375(8打数3安打)、1本塁打と当たっており、8月に入ってから打率・214と下降気味だが、浮上のきっかけにできるか。また近本光司外野手(30)は今季129安打を放っており、巨人・長嶋茂雄さん以来2人目の新人年から7年連続130安打の偉業に王手をかけている。
◆巨人・井上温大投手(24)が「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催される16日の阪神戦(東京ドーム)に先発する。大役へ向け「特別な試合なので勝たなければいけないと思いますけど、試合に入ったら自分のやるべきことに集中したい」と意気込んだ。今季ここまで3勝6敗。2軍降格を経て、自身16日ぶりの1軍マウンド。左腕は「2軍の試合でも投げて、いい感覚をつかめた。いいイメージを持って試合に臨める」と力を込めた。
◆阪神・近本光司外野手(30)が今年も偉業を達成した。一回、巨人・山崎から内角高めの直球を左前打。巨人・長嶋茂雄さん以来、2人目となる新人から7年連続130安打とした。ここまで全試合に出場して打率はリーグトップの・293。自身初の首位打者のタイトルも射程圏内だ。
◆2年ぶりの2桁勝利に王手をかける阪神・村上頌樹投手(27)が16日に先発する。19試合に先発して9勝3敗、防御率2・04。前回登板の6日・中日戦(バンテリンドーム)は6回2失点で勝ち負けはつかなかった。「1つの目標ではありますし、2桁っていうのはあした勝って達成したいと思っているので。しっかり勝てるようにやっていきたい」今季初めて、同学年の才木浩人投手(26)と同一カードで先発する。ともに先発ローテの柱を担ってきた右腕と並んで投げることに「あんまりないことで新鮮ですし、お互いカード頭じゃなくて2戦目3戦目なんで。連続で勝てるようにやっていきたい」と連勝を誓った。
◆阪神・大山悠輔内野手(30)の完璧な一発で2点を先制した。0-0で迎えた四回、先頭の佐藤輝明内野手(26)が四球で出塁すると、続く5番・大山が巨人の先発・山崎の浮いたフォークを一閃。打った瞬間、本塁打を確信する弾丸ライナーで、左翼スタンドに白球を突き刺した。今季7号2ランは3日のヤクルト戦(神宮)以来、出場8試合ぶりの一発。第1打席では左手首に死球を受けていたが、結果で無事をアピール。大山は「打ったのはフォーク。(伊藤)将司が頑張ってくれていたので、先制点を取ることができてよかったです。なにがあるかわからない球場なので、次の1点をまたチーム全員で取りにいきたいと思います」とコメントした。
◆阪神が巨人の先発・山崎を攻め立て、四回に一挙4点を奪った。大山悠輔内野手(30)の2ランで先制すると、1死から坂本誠志郎捕手(31)が中前打、小幡竜平内野手(24)が四球を選んで好機を演出。伊藤将司投手(29)が犠打を成功させ、2死二、三塁から近本光司外野手(30)が左前打を放った。三走が悠々と生還すると、二走・小幡も一気に本塁へ。タイミングはアウトも、ヘッドスライディングで捕手・甲斐のタッチをかいくぐる神走塁。巨人・阿部監督がリクエストするも判定は変わらず4点目を奪った。試合前時点でセ・リーグトップの防御率1・49を記録していた山崎は4回4失点で降板。防御率が1・73に悪化し、1・56の才木浩人投手(26)が現時点でリーグトップに躍り出た。
◆巨人・山崎伊織投手(26)が先発し、4回4安打4失点で降板。自身3年連続となる10勝到達とはならなかった。一、二回ともに得点圏に走者を置いたが、無失点で切り抜けた。三回は1番からの打順を三者凡退に抑えたが、四回に阪神打線に捕まった。先頭の4番・佐藤輝に四球を与え、続く大山に浮いたフォークボールを左翼席へ運ばれて先制2ラン。その後も2死二、三塁から近本に左前2点打を浴びて降板。五回から横川がマウンドに上がった。
◆阪神・大山悠輔内野手(30)がシーズンの規定打席となる443打席に到達した。4-0の五回の第三打席で2番手・横川から中前打。この打席で今季443打席に立ち、2019年から7年連続の規定打席を達成した。阪神は今季、近本光司外野手(30)、中野拓夢内野手(29)、森下翔太外野手(25)、佐藤輝明内野手(26)がクリアしており、チーム5人目。106試合に出場して打率・267、7本塁打、56打点。頼れる5番としてチームを支えている。
◆負けられない首位・阪神との3連戦が幕を開けた。巨人は試合前時点で12ゲーム差を追う2位で、優勝マジックはすでに26が点灯。今季ここまでの対戦成績は5勝13敗と大きく負け越している。カード初戦の先発マウンドに上がったのは、チーム最多9勝の山崎。3年連続の2桁勝利へ「しっかり先発としての役割をできるように。相手より、まずは自分で準備してやることをやっていきたい」と意気込んでいた。一回2死二塁で、打席には両リーグ最多31本塁打の佐藤輝。カットボールで中飛に打ち取った。二回も四死球で得点圏に走者を背負ったが、無失点で切り抜けた。四回無死一塁から大山の左越え先制2ラン、近本の2点打で計4失点。今季自己最短の4回で降板した。16日には、6月3日に89歳で逝去した長嶋茂雄終身名誉監督の追悼試合が控える。チーム一丸で虎に食らいつく。(原田優介)
◆阪神・近本光司外野手(30)がガッツあふれるプレーを披露した。4-0の五回、無失点投球を続ける先発の伊藤将司投手(29)が先頭のキャベッジに右中間のヒットコースへ打球を運ばれたが近本が快足を飛ばして落下地点に一直線。最後は体を反転させながらのダイビングキャッチで好捕した。
◆阪神が巨人の先発・山崎を攻め立て、四回に一挙4点を奪った。大山悠輔内野手(30)の2ランで先制すると、1死から坂本誠志郎捕手(31)が中前打、小幡竜平内野手(24)が四球を選んで好機を演出。伊藤将司投手(29)が犠打を成功させ、2死二、三塁から近本光司外野手(30)が左前打を放った。三走が悠々と生還すると、二走・小幡も一気に本塁へ。タイミングはアウトも、ヘッドスライディングで捕手・甲斐のタッチをかいくぐる神走塁。巨人・阿部監督がリクエストするも判定は変わらず4点目を奪った。近本は「打ったのはフォーク。先制したあと簡単に終わらずに、チームとしていい攻撃だったと思いますし、その中でランナーを還すバッティングできてよかったです」とコメントした。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が、反撃の狼煙を上げる3号3ランを放った。0-4の六回2死一、三塁。代打坂本がコールされると、場内は大歓声に包まれた。フルカウントから内角のカットボールを一閃。打った瞬間に柵越えを確信し、ほえた。7月11日のDeNA戦(横浜)以来、35日ぶりの一発となった。
◆先発した阪神・伊藤将司投手(29)が巨人・坂本に1点差に迫られる3ランを許して六回途中で降板した。五回まで巨人打線をわずか1安打に抑え、二塁を踏ませない完璧な投球。しかし、4-0で迎えた六回に2本の安打で2死一、三塁のピンチを招き、代打・坂本に特大の3ランを浴びた。ここで藤川監督は交代を決断。五回2/3を4安打3失点、85球でマウンドを降りた。及川雅貴投手(24)が2番手で登板。12球団最速で今季50試合登板に到達した。2死から泉口に安打を許すも、続くキャベッジを見逃し三振に斬って無得点に抑えた。
◆先発した阪神・伊藤将司投手(29)が巨人・坂本に1点差に迫られる3ランを許して六回途中で降板した。五回まで巨人打線をわずか1安打に抑え、二塁を踏ませない完璧な投球。しかし、4-0で迎えた六回に2本の安打で2死一、三塁のピンチを招き、代打・坂本に特大の3ランを浴びた。ここで藤川監督は交代を決断。五回2/3を4安打3失点、85球でマウンドを降りた。「野手のみんなに4点取ってもらって投げやすい展開を作ってもらったのに、交代となった六回は先頭を出してしまったことと、2アウトから一番ダメな長打で失点を許してしまいました。あとはチームが勝ち切れるように応援します」とコメントした。
◆1点差に迫られた直後の七回に、阪神・森下翔太外野手(25)の一打で再び巨人を突き放した。4-3で迎えた七回。この回から登板した巨人の3番手・石川から、先頭の近本光司外野手(30)がこの日3安打目となる内野安打で出塁すると、中野が犠打を決めて1死二塁。追加点のチャンスで、ここまで無安打だった3番・森下が前進守備の外野を越える適時三塁打を放った。リードを2点に広げ、大山、高寺が四球を選んで2死満塁としたが、坂本が捉えた打球の遊ゴロに終わり、さらなる追加点とはならなかった。
◆巨人・中山礼都内野手(23)が代打で登場し、3号同点2ランを放った。3-5の七回無死一塁。代打で打席へ入ると、カウント1-2から阪神・ハートウィグのスライダーを一閃。右翼席中段へ放り込み、ガッツポーズを見せた。7月17日のヤクルト戦(神宮)以来、29日ぶりの一発となった。
◆投手陣が終盤に捕まり、阪神が巨人に逆転負けを喫した。四回に大山悠輔内野手(30)の7号2ランで先制すると、近本光司外野手(30)にも適時打が生まれて一挙4得点。巨人の先発・山崎を4回4失点でKOした。1点差に迫られた直後の七回には森下翔太外野手(25)が中越え適時三塁打で5点を奪った。先発した伊藤将司投手(29)は五回まで巨人打線を1安打に抑えるも、六回に代打・坂本に1点差に迫られる3ランを浴びて降板。5-3の七回にはハートウィグが代打・中山に同点2ランを右翼スタンドに運ばれた。同点の八回、4番手で登板した湯浅が連続安打と犠打で1死二、三塁のピンチを招き、キャベッジに決勝の犠飛を許した。
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)がNPB通算200セーブを達成した。6-5の九回に登板し、三者凡退に抑えた。通算348登板で達成。歴代1位の佐々木主浩の370試合を上回り、史上最速での200セーブ達成となった。28歳での到達も、松井裕樹(27歳5カ月)に次いで歴代2位の年少記録となった。
◆大事な一戦で、主砲が帰ってくる。左肘靱帯(じんたい)損傷を負った巨人・岡本和真内野手(29)が、元巨人監督の長嶋茂雄さん(享年89)の追悼試合として開催される16日の阪神戦に「4番・三塁」で1軍に復帰する。試合後、阿部慎之助監督(46)が明言した。岡本は5月6日の阪神戦の一塁守備で負傷。慎重なリハビリを経て、今月3日に2軍で実戦復帰した。この日はイースタン・リーグの西武戦(ジャイアンツタウン)に「4番・一塁」で出場し、3打数2安打1打点。7試合ぶりの打点と復帰後初の1試合複数安打をマークし、故障後初めて一塁の守備にも就いた。2軍で8試合に出場し、二塁打2本を含む5安打2打点。途中、変化球を空振りした際に左腕に異変を感じ途中交代する試合もあったが、計21打席に立ち、1軍昇格の目安とされていた20打席をクリアし「初めの頃よりは試合勘も戻ってきましたし、打球も飛んでましたし、試合で(打席に)立ててよかった」とうなずいた。昨季まで7年連続20本塁打以上を放ってきた岡本の離脱後、チームは得点力不足に悩まされながらも、総力戦で粘ってセ・リーグ2位につける。今季106試合を消化し残り37試合。帰ってきた主砲とともに、スパートをかける。
◆阪神が五回終了時の4ー0から六回以降6失点で逆転負けを喫した。同点の八回1死二、三塁、湯浅京己投手(26)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に中犠飛を許して、決勝点を奪われた。四回、大山悠輔内野手(30)の3日ヤクルト戦(神宮)以来、35打席ぶり本塁打で2点を先取。さらに一回の左前打で巨人・長嶋茂雄氏以来、2人目の新人から7年連続年間130安打に到達していた近本光司外野手(30)が左前に運んで、2点を追加した。六回、伊藤将司投手(29)が3ランを浴びて降板。七回に森下翔太外野手(25)の三塁打で突き放したが、その裏に登板したグラント・ハートウィグ投手(27)が中山礼都内野手(23)に同点2ランを浴びた。湯浅は4敗目(3勝)。大山は五回の第3打席で近本、中野拓夢内野手(29)、森下、佐藤輝明内野手(26)に続くチーム5人目の規定打席をクリアした。優勝マジックは「26のまま(成績=64勝41敗2分、観衆=4万2337人)。
◆巨人は代打・中山礼都内野手(23)の同点弾などで終盤に逆転し、首位・阪神との直接対決の初戦を制した。4点を追う六回、代打・坂本が左翼席上段に3号3ランを放つと、3-5で迎えた七回は代打・中山の2号2ランで同点に追いついた。さらに八回1死二、三塁のチャンスでキャベッジが中犠飛を放ち三走・若林が生還し、勝ち越しに成功した。以下、中山のヒーローインタビュー。--勝利につながる一発「めちゃくちゃ嬉しいです。同点ホームランだったんで、僕が(お立ち台に)立っていいのかなっていう思いはあるんですけど、勝てて嬉しいです」--どんな思いで打席に入った「代打だったので、初球からどんどん行こうと思ってたんですけど、追い込まれてしまって...。なんとか食らいついて、いい形で次に繋ぎたいなと思って打ちました」--最高の形になった「あそこまで飛んでくれてよかったです」--六回には坂本選手が代打3ラン「やっぱり(坂本)勇人さんが打つとすごく盛り上がりますし、いい流れを作ってくださったので感謝してます」--明日は長嶋茂雄さんの追悼試合「いい流れが作れたと思うので、明日もなんとしても勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
◆阪神が五回終了時の4ー0から六回以降6失点で逆転負けを喫した。同点の八回1死二、三塁、湯浅京己投手(26)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に中犠飛を許して、決勝点を奪われた。四回、大山悠輔内野手(30)の3日ヤクルト戦(神宮)以来、35打席ぶり本塁打で2点を先取。さらに一回の左前打で巨人・長嶋茂雄氏以来、2人目の新人から7年連続年間130安打に到達していた近本光司外野手(30)が左前に運んで、2点を追加した。六回、伊藤将司投手(29)が3ランを浴びて降板。七回に森下翔太外野手(25)の三塁打で突き放したが、その裏に登板したグラント・ハートウィグ投手(27)が中山礼都内野手(23)に同点2ランを浴びた。湯浅は4敗目(3勝)。大山は五回の第3打席で近本、中野拓夢内野手(29)、森下、佐藤輝明内野手(26)に続くチーム5人目の規定打席をクリアした。優勝マジックは「26のまま。
◆巨人は首位阪神に0―4からの逆転勝利。阿部慎之助監督(46)は「最後まで皆、諦めずにやってくれた結果。とにかく僕たちは勝ち続けるしかないですし、何とかタイガースに食らいつく、しがみついてでもいきたいんで、みんなそういう気持ちでやっていますんで、それだけです」と語った。元巨人監督の長嶋茂雄さん(享年89)の追悼試合として開催される16日の同戦へ「とにかく、素晴らしい試合にしなくちゃいけないですし、何とか勝って、天国で笑ってもらえるように必死になってやります」と誓った。
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は2点リードの七回にグラント・ハートウィグ投手(27)を選択した阪神・藤川球児監督(45)の采配に疑問を呈した。4点リードで終盤を迎えての逆転負け。明らかにベンチの責任だろう。絶対に勝たなければいけない展開だった。なぜ、ハートウィグ? に尽きる。2点リードの七回裏に登板した瞬間、思わずベンチ入りメンバー表を見直した。またしても、主力救援陣の何人かを休養のために外しているのかと思って。でも全員ベンチ入りしていた。ハートウィグの投球を見てきたが全く制球が安定しない。すぐに四球を出してしまう。私は、勝ちパターンで出てくる投手ではないとみていた。首脳陣は、これまでの投球内容をどう判断していたのだろうか。下位打線だから大丈夫と思ったのか。2点のリードで何かを試そうとしたのか。案の定、いきなり先頭に四球。これは投手の失策と言っていい。そして同点2ラン...。いろんな選択肢があったと思う。六回に8球だけの及川のイニングまたぎでもいい。経験値に勝るドリスという選択が一番妥当かもしれない。勝利投手の権利を持っていた伊藤将もガッカリだっただろう。ただし、伊藤将は交代のタイミングが難しい。この日も、どこで代えるかを悩んだと思う。坂本の一発での交代はやむなしだ。その後の継投は大いに疑問だ。こういう試合は、やってはいけない。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が0-4の六回2死一、三塁で反撃の狼煙を上げる3号3ランを放った。7月11日のDeNA戦(横浜)以来、35日ぶりの一発となった。?坂本が六回に代打3ラン本塁打。通算298本塁打となり、王貞治の868本を筆頭に巨人で過去6人しか達成していない通算300本にあと2本。?代打弾は2016年9月8日の阪神戦(甲子園)で八回に藤川球児から放って以来9年ぶり通算2本目。今季の代打成績は11度の起用で、9打数4安打、打率・444、1本塁打、6打点。7月26日の広島戦(マツダ)から4打席連続打点と勝負強い。?本塁打を打った阪神・伊藤将とは対戦打率・400(20打数8安打)、4本塁打と好相性。阪神の投手から4本以上打ったのは、メッセンジャー(6本)、能見篤史(4本)に次いで3人目。?中山も七回に代打本塁打。巨人で1試合2本の代打弾は1996年9月20日の中日戦(東京ドーム)で八回に清水隆行、九回に吉村禎章が記録して以来29年ぶり。
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)がNPB通算200セーブを達成した。6-5の九回に登板し三者凡退に抑えた。?マルティネスが今季34セーブ目を挙げて、史上11人目となる通算200セーブを達成。初セーブは中日在籍時の2019年6月11日のオリックス戦(京セラ)。?通算348試合目での通算200セーブ到達は1998年の横浜・佐々木主浩の370試合を抜くプロ野球最速記録。28歳10カ月での達成は23年の楽天・松井裕樹の27歳5カ月に次ぐ年少2番目。?外国人投手の通算200セーブ以上はサファテ(ソフトバンクなど、234)に次いで2人目。
◆阪神が五回終了時の4ー0から六回以降6失点で逆転負けを喫した。同点の八回1死二、三塁、湯浅京己投手(26)がトレイ・キャベッジ外野手(28)に中犠飛を許して、決勝点を奪われた。四回、大山悠輔内野手(30)の3日ヤクルト戦(神宮)以来、35打席ぶり本塁打で2点を先取。さらに一回の左前打で巨人・長嶋茂雄氏以来、2人目の新人から7年連続年間130安打に到達していた近本光司外野手(30)の2点打で加点した。六回、伊藤将司投手(29)が3ランを浴びて降板。七回に森下翔太外野手(25)の三塁打で突き放したが、その裏に登板したグラント・ハートウィグ投手(27)が中山礼都内野手(23)に同点2ランを浴びた。湯浅は4敗目(3勝)。大山は五回の第3打席で近本、中野拓夢内野手(29)、森下、佐藤輝明内野手(26)に続くチーム5人目の規定打席をクリアした。優勝マジックは「26のまま。
◆先発した阪神・伊藤将司投手(29)は六回2死一、三塁で左翼席に運ばれた代打・坂本の3ランに「うまく打たれた」。直後に降板し、六回途中を4安打3失点。「野手のみんなに4点を取ってもらったのに、2アウトから一番ダメな長打で失点してしまった」と唇をかんだ。
◆巨人・中山礼都内野手(23)が3―5の七回無死一塁で代打で登場。値千金の3号同点2ランを放った。カウント1―2と追い込まれてから、ハートウィグの変化球を右翼席へ。7月17日のヤクルト戦以来となる一発に「流れを変えるような一打を打ててよかった。どんどん振っていきたいと思って、良い形で芯に当たり、最高の結果になった」と拳を握った。
◆背番号3の矜持だ! 阪神は巨人に5-6で逆転負け。四回、大山悠輔内野手(30)の7号2ランなどで4点をリードしたが、投手陣が崩れた。16日は6月に89歳で死去した長嶋茂雄さんの追悼試合。昨季の「長嶋茂雄DAY」でも大山は2本塁打を放つなど、ミスタープロ野球にちなんだ日に強い。優勝へのマジックナンバーは「26」のまま。きょうこそ勝って、伝統の一戦にふさわしい試合を届ける。背番号3が、フルスイングで東京ドームにアーチを描いた。長嶋さんにシルエットを重ねたくなる7号2ラン。まさかの4点差逆転負けも、大山が勝負強さを証明した。「明日はしっかり勝ちにつながるような試合にしたいです。きょうはきょうでしっかり反省して。全員で勝てるように頑張ります」0―0の四回に試合が動いた。先頭の佐藤輝が四球で出塁し、大山が打席に入る。山崎のフォークを振り抜くと打球は左翼スタンドへ。試合前まで対戦打率・375(8打数3安打)、1本塁打と好相性の相手から一発。「(伊藤)将司が頑張ってくれていたので、先制点を取ることができてよかったです」。近本の2点打もあり、一挙4得点で流れを握ったが...。六回には伊藤将が代打坂本に3ランを献上し、森下の適時三塁打で突き放した直後の七回にハートウィグが中山に同点2ラン。さらに八回には湯浅がつかまった。
◆勝ちパターンとしてマウンドに送り込んだが...。阪神・藤川球児監督(45)が七回にハートウィグを投入した意図を説明した。「展開的にはいいところだったんですけどね。期待というか、(相手)打線の並びを見てです」5-3の七回、右打者の甲斐から始まる打順だった。今季途中から加入した助っ人右腕がリードした展開での登板は5試合目で初。しかし、いきなり四球を与え、代打・中山に同点2ランを浴びて来日初失点を喫した。ブルペンには石井、湯浅、岡留、ドリスと右投手が残っていたが、石井は最終盤で起用したかった。湯浅は8日のヤクルト戦(京セラ)で敗戦投手となっていたからこそ、好投を続けてきたハートウィグに任せた。「また形をしっかりと。チームとしての形ですね」と指揮官。独走状態にあっても、余念はない。虎をさらに強くする道を模索し続けていく。(原田遼太郎)
◆偉大な背中を追い続けられることこそ、時代を作るスーパースターの証しだ。阪神・近本光司外野手(30)が長嶋茂雄(12年連続)以来、史上2人目となる新人年から7年連続130安打。それでも、逆転負けに笑顔はなかった。「得点には絡みましたけど、最終的に勝てなかったので...」節目の数字に王手を懸けて迎えた伝統の一戦。一塁側はオレンジ、三塁側は黄色に染まった東京ドームで、近本がいきなり魅せた。一回に先頭で打席に立つと、先発・山崎の高め148キロ直球を左前に運ぶ。偉業達成に左翼席から大歓声が沸き起こった。勢いは止まらない。大山の2ランで先制した四回。なおも2死二、三塁で131安打目となる左前打を放つと、二走・小幡の好走塁も光り、2者が生還。山崎を4回4失点でKOし「先制した後に簡単に終わらずに、チームとしていい攻撃だったと思いますし、その中でランナーをかえすバッティングができてよかった」とうなずいた。五回の守備ではキャベッジが放った右中間への飛球をスライディングキャッチ。プロの技で場内を沸かせると1点差に迫られた七回には先頭で打席に立って132安打目の内野安打で出塁。森下の適時打につなげる一打で今季13度目となる猛打賞を記録し、打率はリーグトップの・295とした。ルーキーイヤーから、常に巨人の背番号3の記録を追い続けてきた。2019年に159安打を放ち、長嶋さんが持っていたセ・リーグ新人安打記録(153安打)を61年ぶりに更新。昨季は入団6年目以内の通算安打数で長嶋さんのプロ野球記録(926安打)を超えた。16日は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として行われる。ミスターら先人が築き上げた日本プロ野球の歴史を、令和のスター近本が未来につないでいく。(萩原翔)
◆八回に4番手で登板した阪神・湯浅が1死二、三塁からキャベッジに勝ち越しの中犠飛を打たれ、4敗目(3勝)を喫した。「実力不足なので。チームに申し訳ないという気持ちです」とポツリ。先頭の丸に遊撃内野安打、前の打席で代打3ランを放った坂本には左前に運ばれ、試合の流れを完全に手放した。
◆阪神新外国人のハートウィグが来日5試合目で初失点を喫した。5-3の七回にマウンドへ。先頭の甲斐に四球。続く代打・中山にスライダーを右翼席に運ばれた。スイーパーを得意球に、これまでピンチを招いてもゼロで抑えてきたが...。「ホームランよりも先頭への四球が反省点。すごくイライラしている。クヨクヨしても仕方がないので、前を向いて、次(の登板)に備えたい」と汗をぬぐった。
◆今季、中日から巨人に新加入したライデル・マルティネス投手(28)が15日、阪神19回戦(東京ドーム)の6―5の九回に6番手で登板し、1回を3者三振で無失点。今季34セーブを挙げ、NPB通算200セーブを達成した。佐々木主浩の370試合を上回り、歴代1位の348試合目でのスピード記録となった。絶対的守護神の名のごとく、相手を制圧した。1点を勝ち越した直後の九回、守護神のマルティネスが阪神が誇る上位打線を圧巻の3者連続三振締め。史上最速でNPB通算200セーブを達成し「ここまでたどりつくというのは、想像もしていなかった。こうしてプレーできていること、健康でいることに感謝して、まだまだ積み上げていきたい」と誓った。キューバ出身。2017年に育成選手として中日に入団し、2度の最多セーブを獲得するクローザーへ成長した。大型契約で巨人に加入した今季も、セ・リーグ記録に並ぶ開幕から31試合連続無失点をマークするなど守護神に君臨。348試合目での200セーブ達成は、佐々木主浩の370試合を上回る歴代最速記録となった。お立ち台では感情がこみ上げ、涙した。「キューバから着いたばかりの家族の前で達成でき、本当にうれしい。感動しています」。最愛の家族は前日14日に来日し、この日に観戦。「父と母は自分が道をそれそうになったとき、野球をやめたくなったときにしっかり導いてくれた存在。彼らがいなければ、今の自分はいない」。感謝の思いをマウンドで体現した。名球会入りの250セーブも視界に入る右腕。「健康でプレーし続けることが一番大事。その積み重ねでたどりつく」とさらなる貢献を約束した。(浜浦日向)
◆阪神・小幡が気迫のヘッドスライディングで1点をもぎ取った。四回2死二、三塁。近本の一打に、二塁から激走。前進守備をかいくぐり、4点目のホームを踏んだ。「ギリギリのプレーになることは分かっていた。(ネクストの坂本)誠志郎さんが大きなジェスチャーをしてくれたので頭からいきました」。3打数無安打も存在感を示した。
◆阪神・森下が、1点差に迫られた直後の七回1死二塁で適時三塁打。4試合ぶりの打点を挙げた。「外野手がちょっと前に出ていたので、しっかり捉えていこうと」。逆転負けに笑顔なし。14日は25歳の誕生日だったが「まずは(優勝)マジックを減らすだけです」と話題を変えた。
◆プレーボールと同時に近本の7年連続となる130安打が飛び出す。相手投手が三回に送りバントを失敗したのとは対照的に、伊藤将は四回にしっかり送りバントを決め、近本の131安打目のタイムリーを呼ぶ。優勝へ向けてまっしぐらの阪神周辺は明るい話題がてんこ盛り。暗い話はこれっぽっちも見当たらない...。本日もマジックが2つ減るんだろうなぁ、と思っていたら、こんな展開もあるのか、という試合に。まあ、どうってことのない1敗だけれど。優勝争いから取り残されたチームから〝寂しい話題〟ばかりが届くのはプロ野球界の常だ。中日・中田翔が今季限りでの引退を表明して、会見を行った。泣いている姿が映像で届いた。あの中田もついに...。2007年10月3日。まだ分離ドラフトの時代で、高校生ドラフトで日本ハムが交渉権を獲得した。夏の甲子園2回戦で敗れた佐賀北高が「がばい旋風」を巻き起こして優勝した年だった。18年前のことだ。全くどうでもいい情報だが、このドラフト会議の2日前に、阪神のベテラン・下柳剛が横浜スタジアムで、関本賢太郎、田中秀太のお粗末プレーの連続に激怒。何度もグラブを地面に叩きつける、阪神史に残る事件を起こしている。トラ番記者は、阪神がドラフト1位を誰にするのか?という取材より、下柳騒動の余波を球団首脳に取材していた記憶がある。「もう一度、やったらどうするのか?」と。その阪神も1位指名の欄に「中田翔」と記入している。地元のスターが欲しかった。指名の瞬間、大阪桐蔭高で、中田を取材したのは、当番デスク席にいた阿部祐亮。当時アマ野球担当だった。「『プロに入ったら、どのポジションを守りたい?』と尋ねたら『サードです』と即答していました」
◆気分わり~! 4点リードから巨人にひっくり返されたことより...。いや、ここまで独走だから藤川采配に文句をつける俺はクレーマー? それで言わせてもらいまっせ!!六回、巨人・坂本に3ランを浴び1点差に詰め寄られたけど、次は左の泉口、キャベッジだから伊藤将の続投でええやん!! で、七回は及川、八回は石井、九回は岩崎が虎の勝利の方程式やんかー!! なのに、六回に及川を投入することによって七回にハートウィグをマウンドに上げ、勝利の方程式から『リーマン予想』(数学界の未解決問題)にわざわざ持ち込んだらアカンやろ~!!いやいや、その前に一回先頭の近本がヒットで出塁したのに、今まで通りに中野に送りバントさせず(結果は左飛)、二回無死一、二塁でも送りバントを徹底せず打たせて二ゴロ。そうは思いたくないけど、独走していることにより「ヒットになったらいいなぁ~」「新加入のハートウィグが抑えて新戦力になったらいいや~」の夢と二人三脚になっとるんとちゃうか!? 強い阪神だから誰も言えんのなら、そこがこの先の落とし穴になるでェ!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
64 | 41 | 2 | 0.610 (↓0.005) | M26 (-) |
36 | 366 (+5) | 252 (+6) | 67 (+1) | 84 (+1) |
0.244 (-) | 2.090 (↓0.04) |
2 (-) |
巨人 |
52 | 51 | 3 | 0.505 (↑0.005) | 11 (↑1) |
37 | 317 (+6) | 314 (+5) | 67 (+2) | 43 (-) |
0.242 (-) | 2.660 (↓0.02) |
3 (-) |
DeNA |
48 | 52 | 5 | 0.480 (↑0.005) | 13.5 (↑1) |
38 | 342 (+4) | 328 (+3) | 67 (+1) | 50 (+2) |
0.240 (↑0.001) | 2.880 (-) |
4 (-) |
中日 |
47 | 57 | 2 | 0.452 (↓0.004) | 16.5 (-) |
37 | 284 (+3) | 320 (+4) | 57 (+2) | 62 (-) |
0.227 (-) | 2.820 (↓0.01) |
5 (-) |
広島 |
45 | 55 | 5 | 0.450 (↓0.005) | 16.5 (-) |
38 | 318 (+1) | 337 (+2) | 53 (-) | 48 (-) |
0.240 (↓0.001) | 2.920 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
38 | 58 | 5 | 0.396 (↑0.007) | 21.5 (↑1) |
42 | 283 (+2) | 396 (+1) | 55 (+1) | 45 (-) |
0.228 (-) | 3.530 (↑0.04) |
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