巨人(★3対4☆)中日 =リーグ戦19回戦(2025.08.13)・東京ドーム=
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中日
00003100041101
巨人
3000000003711
勝利投手:柳 裕也(2勝2敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗31S))
敗戦投手:菊地 大稀(1勝1敗0S)

本塁打
【中日】チェイビス(3号・6回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(3号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は0-3で迎えた5回表、上林とボスラーの適時打などで3点を挙げ、同点とする。続く6回には、チェイビスのソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・柳が6回3失点8奪三振の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、守備の乱れが失点につながり、痛い逆転負けを喫した。

◆中日柳裕也が巨人戦に先発。巨人戦は今季3試合に先発して防御率2・12だが、まだ白星がない。柳が巨人戦登板時の中日打線は、4月2日は6回攻撃して0点、同23日は6回で0点、7月30日も6回で0点。昨年最後の登板も援護点がなく、巨人戦は昨年から4試合連続で援護点0の不運だ。巨人戦の白星は22年8月9日が最後で現在6連敗中となっているが、打線の援護を受けて3年ぶりの巨人戦白星を挙げられるか。

◆巨人田中将大投手(36)が13日中日戦の先発マウンドの臨む。7日ヤクルト戦から中5日での登板に「いや、もう一緒です。しっかりやるだけです」と短い言葉に決意を込めた。前回登板からの反省を踏まえ「結局は自分のボールをしっかり操れるかどうかなんで。そこをしっかりとできるように意識して練習は取り組んできました」と準備を進めてきた。名球会入会資格となる日米通算200勝まであと2勝だ。

◆巨人田中将大投手(36)が先発マウンドに上がる。前回登板の7日ヤクルト戦(東京ドーム)は6回途中3安打2失点(自責1)。そこから中5日での登板となり「しっかりやるだけ。自分のやることに集中するだけですね」と意気込んでいた。日米通算200勝まではあと2勝に迫っている。また、女房役は前回に続いて岸田行倫捕手(28)が務め、中山礼都内野手(23)が「6番一塁」でスタメンに名を連ねた。

◆中日は不振の岡林勇希外野手(23)を3戦ぶりに本来の1番で起用した。球宴後は打率1割2分5厘で、4試合連続無安打中。この日も早出で打撃練習を行い、練習中も井上一樹監督(54)から声をかけられていた。柳裕也投手(31)が8番に入った。巨人先発田中将大投手(36)には、4月3日に5回5安打1失点に抑えられ、移籍後初勝利を献上している。

◆両軍に所属し、今年3月に現役引退を発表した中島宏之さん(42)の引退セレモニーが試合前に行われた。ファーストピッチセレモニーでは、同学年の巨人亀井善行打撃コーチ(43)が捕手役を務め、ボールは外角低めにワンバウンド。「悔しい。ストライク入れるって言って投げたのに、ちょっと引っかかってほうれんかったんが、ちょっとあれかなあ」と苦笑いした。2000年ドラフト5位で西武に入団。4年目から遊撃の不動のレギュラーで活躍した。大リーグのアスレチックスを経て、オリックス、巨人、中日と渡り歩き、通算1928安打をマーク。日本代表でもプレーし、08年には北京五輪出場、09年の第2回WBCでは世界一に貢献した。登場時には両軍から「ナカジマ」コールも起きた。「一線を離れて、そういう風に言ってもらう機会もないので、今日あらためてスタンドからコールしてもらうとうれしいなという思いがありました。現役の人たちもいつも応援してもらっているのを分かって活躍して、期待に応えてほしいなと思います」と望んだ。

◆巨人丸佳浩外野手(36)が「ナカジパワー」注入の1発を放った。1回、先頭で中日柳の内角低め144キロ直球を一閃(いっせん)。右中間スタンドへと運び、先制3号ソロとなった。「久々にナカジさんに会ってパワーをもらえたので打てました」。この日は試合前に両軍でプレーし、今年3月に現役引退を発表した中島宏之氏(43)の引退セレモニーが試合前に行われた。「ナカジさんありがとうございます」と感謝した。通算14本目の先頭弾でチームに流れを呼び込むと、2番佐々木俊輔外野手(25)、3番泉口友汰内野手(26)が連打で続き、6番中山礼都内野手(23)の適時二塁打などで、初回に一気に3点。日米通算199勝目を目指して先発した田中将大投手(36)に大きな援護となった。

◆3試合ぶりに1番で起用された中日岡林勇希外野手(23)が、3回の第2打席で5試合ぶり、18打席ぶりの安打を放った。1ストライクから、巨人先発田中将の144キロ外角高め直球を逆らわず打ち返し、三遊間を破った。試合前まで岡林は、球宴後の打率1割2分5厘と大不振。4試合連続無安打中だった。前日の試合後に井上一樹監督(54)は「まだオレの中では外すつもりはない。俺の希望とあいつの我慢強さが合致すれば、143試合全部使うつもり」と話していたが、1番復帰でようやく1本飛び出した。

◆マー君の快投を江戸前スーシーズも盛り上げた。コハダとマグロが好スタートで飛び出した。中盤に差しかかろうとするところでマグロが驚異的なスピードを見せつけた。後続を引き離し独走状態に突入。全貫が大きく縦に伸びた。マグロが8貫差の大勝で1着。2着コハダ、3着タマゴ、4着アナゴ、5着エビの順で入線した。なお、通算成績はアナゴが18勝。2位以下はエビ12勝(白エビ1勝を含む)、マグロ9勝、コハダとタマゴ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆巨人田中将大投手(36)が日米通算199勝の勝ち投手の権利を得る直前に同点に追いつかれた。3点リードの5回に、失策なども絡んで3点を失った。打線は1回に丸の先頭打者本塁打で先制。さらに中山の適時二塁打などで3点を先制した。田中将は1回2死二塁のピンチを見逃し三振で切り抜けるなど、粘りの投球を続けた。5回は1死一塁から二ゴロに打ちとった打球を門脇が二塁に悪送球。ボールが外野を転々とする間に走者が生還。さらに1死二塁から上林に右翼フェンス直撃の二塁打を許し、1点差に迫られた。2死としたが2死二塁から、ボスラ-に中前適時打を浴びた。前回登板の7日ヤクルト戦から中5日のマウンドだった。移籍後初の中5日での登板には「いや、もう一緒です。しっかりやるだけです」。また、4月3日の今季初登板で5回5安打1失点で初勝利を挙げた中日との対戦には「4月に当たった時とは打線に並ぶラインアップも違うだろうし、僕自身も違うので。明日は明日でしっかりとチームの勝ちにつながる投球をやりにいくだけです」とも話していた。田中将は5回で降板した。

◆キャベッジ先生ありがとう! 中日の新外国人マイケル・チェイビス内野手(30)が同点の6回に勝ち越しとなる3号ソロを放った。6回、先頭で打席に立ち2ストライクから、巨人2番手菊地の140キロ内角低めフォークをすくいあげた。打球は竜党が待つ左翼席へ消えていった。試合前まで12試合で打率2割1分4厘、2本塁打、4打点。日本の緩い変化球や縦の変化球に苦しみ、10三振を喫していた。「打った球はフォークかな。落ち球にうまく反応できたよ。自分のバットで勝ち越せてうれしいね」と笑顔だ。この日の試合前練習時に巨人キャベッジから打撃指導を受けていた。バットを手に、身ぶり手ぶりで、10分を超える熱血打撃指導だった。メジャー42発のチェイビスも日本の攻めに悩み、日本で成功し巨人の4番を任される年下の元メジャーに助言を求めた。相手チームにもかかわらず快くアドバイスしたキャベッジと熱心に聞き入ったチェイビスは最後に笑顔で抱き合っていた。第1打席遊飛、第2打席三ゴロと凡打だったが、三振はしなかった。そして、第3打席、課題の落ちる球、しかも難しいフォークをとらえ、最高の結果を出した。

◆中日が巨人に勝ち越し、4カードぶりのカード勝ち越しで4位に浮上した。借金は9となった。先発柳裕也投手(31)は立ち上がりを攻められた。初回、丸に先頭打者本塁打となる3号ソロを許すなど打者9人で3点を先制された。巨人先発田中将大投手(36)に4回まで無失点に抑えられていたが、勝ち投手の権利がかかる5回1死一塁、山本泰寛内野手(31)の併殺コースの二塁へのゴロを門脇が二塁ベースを大きく越え、左翼方向へ悪送球。一塁走者が一気に生還した。さらに上林誠知外野手(30)の右翼フェンス直撃の適時二塁打、ジェイソン・ボスラー外野手(31)の中前適時打で同点に追いついた。6回にはマイケル・チェイビス内野手(30)が、巨人菊地の低めフォークを豪快に左翼席へたたき込む3号ソロで勝ち越した。先発柳は2回以降立ち直り、6回3失点で4月16日広島戦以来の2勝目。7回藤嶋健人投手(27)、8回清水達也投手(25)、9回松山晋也投手(25)とつなぎリードを守り切った。

◆巨人は逆転負けでカード負け越しが決まり、貯金生活が1日で終わった。先発は日米通算199勝目をかけた田中将大投手(36)。初回から打線が援護した。先頭打者の丸佳浩外野手(36)が中日柳から今季初、通算14本目の先頭弾を右翼席に放り込んで先制すると、この回に4安打を集めて3点を奪った。田中将は3回に2死満塁のピンチを背負うも、中日ボスラーをスプリットで一ゴロに打ち取って切り抜けた。勝利投手の権利がかかった5回。先頭の岡林に安打を許し、2番山本。二ゴロに打ち取ったかに見えた当たりを、二塁手の門脇が悪送球。岡林が一気に本塁まで達して1点を返された。さらに上林、ボスラーに適時打を許して同点に。石伊を右飛として5回3失点(自責0)と試合は作ったが、この回でマウンドを降りた。6回、2番手で登板した菊地大稀投手(26)が先頭のチェイビスに勝ち越しソロ本塁打で逆転を許すと、その後は中日救援陣を打線が沈黙。51勝51敗3分けの勝率5割に逆戻りした。

◆競泳の金メダリストがそろい踏みした。04年アテネ、08年北京五輪2冠で東京都水泳協会会長の北島康介氏(42)、16年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介氏(30)が並んで、バックネット裏に陣取った。巨人田中将大投手(36)が日米通算199勝目をかけて先発した試合。大の巨人ファンの北島氏は、巨人が昨年、特別企画でティファニーとコラボした帽子をかぶり、笑顔もみせた。この様子にXでは「ジャイアンツファンかな」「売り子が入れ代わり立ち代わり北島さん萩野さんのところへ来ている気がしちゃってる」などの投稿があった。

◆巨人阿部慎之助監督(46)が試合後の取材を回避した。広報担当者から「金曜日の試合から、また切り替えてやっていきます」と指揮官のコメントが伝達された。試合後の取材回避は、この日で今季4度目となった。痛恨の逆転負けで下位の中日にカード負け越した。貯金生活もわずか1日で終わった。1回、丸の先頭打者アーチを含む3得点を先制した。日米通算198勝の田中将大投手(36)も走者を出しながらも粘りの投球でイニングを進めた。だが、5回1死一塁から山本の二ゴロを二塁手門脇が痛恨の適時失策。この回に3失点で追いつかれ、続く6回に2番手菊地がチェイビスに決勝弾を許した。相手投手陣は7四球と終始、不安定だったが崩しきれず。2回以降は散発3安打無得点と攻め手を欠いた。攻めきれず、勝ちきれずの手痛い1敗で51勝51敗3分けの勝率5割に戻った。1日休養日を挟み、15日からは本拠地・東京ドームで首位阪神との3連戦が控える。

◆中日松山晋也投手(25)が1点差を守り、31セーブ目を挙げた。2死一、二塁と走者を出したが、最後は岸田を低め146キロフォークで空振り三振。マウンドでほえた。接戦を勝ち、9連戦を4勝5敗で終え井上監督は「打線も投手陣も頑張っている」とナインをたたえた。15試合連続セーブは、セ・リーグでは98年佐々木(横浜=現DeNA)の22試合、09年岩瀬(中日)、21年栗林(広島)の20試合、97年佐々木の16試合につぐ長さとなった。

◆キャベッジ先生ありがとう! 中日の新外国人マイケル・チェイビス内野手(30)が同点の6回に決勝の3号ソロを放った。先頭で打席に立ち2ストライクから、巨人菊地の140キロ内角低め、苦手のフォークをすくいあげた。打球は竜党が待つ左翼席へ。「落ち球にうまく反応できたよ」と笑った。メジャー42発の男は日本の緩い変化球や縦の変化球に苦しんでいる。この日の試合前練習時には巨人キャベッジから打撃指導を受けていた。バットを手に、身ぶり手ぶりで、10分を超える熱血打撃指導だった。「野球のことに限らず、いろいろ教えてもらったよ」。日本で13発放ち、巨人の4番を任されている2歳下の仲間に感謝した。「今はまだ学んでいるところだが、日本の野球に適応していくよ」と貪欲だ。チームは4カードぶりの勝ち越しで4位に浮上。15日からは2ゲーム差の3位DeNAとの3連戦。Aクラスも夢ではない。

◆あとアウト1つが遠い。巨人田中将大投手(36)が中5日で中日戦に先発するも、5回7安打3失点(自責0)で無念の降板となった。3点リードの5回に1死一塁から2番山本を二ゴロに打ち取ったかに見えたが、二塁手・門脇が二塁に悪送球。岡林は一気に本塁生還し1点を返された。続く上林の適時打でさらに1点を返され、2死二塁からボスラーに中前適時打を浴びて同点。それでもベテランは、イニングが終わると門脇に「ごめん」と声をかけ「1点失った後なんとかカバーして抑えたかった」と落ち込む後輩をかばった。初回から闘志をむき出しにして投げた。初回2死二塁。ピンチの場面で4番細川を迎えた。3球で追い込み、落ち球スプリットで空振りを誘うも、ファウルで粘られた。それでも気持ちを切らすことなく最後は内角低めに147キロツーシームを投げ込み、見逃し三振に仕留めた。我慢の投球が続く。前回登板の7日ヤクルト戦(東京ドーム)でも6回途中3安打2失点(自責1)の粘投も白星ならず。この時も味方の失策からピンチを招き、2番手船迫が同点打を許した。またも日米通算199勝はお預けとなったが「まだまだだと感じましたので、なんとかいい形で投げられるように修正したい」と前を向いた。【水谷京裕】

◆中日が巨人に勝ち越し4位に浮上した。新外国人のマイケル・チェイビス内野手(30)が決勝の3号ソロを放った。6回、先頭で打席に立ち2ストライクから、巨人2番手菊地の140キロ内角低め、苦手のフォークをすくいあげた。打球は竜党が待つ左翼席へ消えていった。「落ちる球にうまく反応できたよ。自分のバットで勝ち越せてうれしいね」と会心の笑顔だ。球場入りする時、段ボールに入ったバットを手にご機嫌でやってきた。「ようやく自分のバットが届いたよ。めちゃくちゃうれしい」。自分が普段使っているタイプのバットが手元に届いた。来日時に持参したバットはNPB認可のロゴが入っていないため、いろんなバットを使ってきた。試合前まで12試合で打率2割1分4厘、2本塁打、4打点。「違うバットを使うと自分の持っていることができなくなる時がある」と、思うように使えない時もあった。試合前には2つ下の巨人キャベッジに10分を越える熱血指導を受けた。バットを持って身ぶり、手ぶり。チェイビスは「本当にいろいろなことを教えてもらった。野球に限らず、プライベートのことも」と感謝した。米国での代理人が同じで知っていた仲。メジャー42発の新助っ人は日本の落ちる球、緩い球に苦労している。巨人の4番を任され13発を打っているキャベッジのアドバイスは大きなプラスとなった。「最終的には日本の野球に適応できるように」と貪欲だ。ヒーローインタビューでは日本語で「ミンナ、ドラゴンズファン、愛シテル」と熱い思いを届けた。チームは4位に浮上。15日からは2ゲーム差の3位DeNAとの3連戦。Aクラスへ破壊力あるチェイビスの打撃は欠かせない。【石橋隆雄】

◆巨人の二塁手・門脇誠内野手(24)が痛恨の失策を悔いた。5回1死一塁、中日山本の打球は一塁寄りに飛んできた。素早く左に反応し、体をひねって二塁へ投じたが、大きく上にそれた。ボールが三塁ファウルグラウンドを転々とする間に、一塁から岡林がホームインした。日米通算199勝目をかけて先発した田中将大投手(36)は4回まで無失点を続け、勝利投手の権利が見えてきていた場面。反撃の糸口を与える形になり、この回に同点に追いつかれた。試合後、門脇は「実力不足だなと思います。200勝間近でああやってミスで負けたので。もう本当に『すみません』しかなかったです」と言葉を絞り出した。本職は遊撃手。今季は三塁も務めながら、直近は離脱中の吉川尚輝内野手(30)の代わりに、この日で11試合連続で二塁を守ってきた。併殺打狙いで二塁に投げる動きは、三遊間ではない動き。本人は言い訳はしなかったが、守備力の高さに定評はあっても、簡単ではない局面だった。

◆巨人杉内俊哉投手チーフコーチ(44)が田中将大投手(36)の投球内容について言及した。田中将は前回登板の7日ヤクルト戦(東京ドーム)から中5日で先発マウンドに上がった。4回まで無失点に抑えるも、3点リードの5回に味方の失策も絡んで3失点。杉内コーチは「粘って投げていましたけどね」とねぎらいつつも「勝つのは難しいですね」としみじみと振り返った。杉内コーチは田中将の次回登板について「ちょっとまだ監督と話してないので分からないですけども、また休み明けに監督と相談して。どうなるんでしょうね、分からないですね」と未定を強調した。その上で「どうしても200勝ありきだと考えると駄目ですね。うちはチームが勝つのが大前提なので、その中で勝ちをもぎ取ってほしいなと思います。僕は特別扱いを今いるピッチャーでしたことないですし。ただ特別な感情はマー君に対してありますからね。何としても勝ってもらいたいっていう気持ちはもちろんあります」と話した。

◆中日が巨人に勝ち越し4カードぶりのカード勝ち越しを決めた。広島が敗れたため4位に浮上。借金は9となった。

◆巨人・丸佳浩外野手(36)が3号先頭打者本塁打を放ち、先制した。中日・柳の直球を右翼席へ運んだ。この日の先発は、日米通算199勝目を懸けてマウンドに上がった田中将。丸が放った先制弾が、大台へ向けての大きな援護となった。

◆巨人、中日の両球団OB、中島宏之氏(43)の引退セレモニーが試合前に行われた。巨人時代の背番号5のユニホームを着用し登場。大型ビジョンにプロ入りからの功績を振り返る特別映像が流れた後、ファートピッチを務め、捕手役を務めた亀井コーチに投球した。投球後には巨人の坂本勇人内野手、中日の細川成也外野手が代表して花束を贈呈。場内は両球団ファンからの「ナカジマコール」に包まれ「こうやって一線を離れて、そういう風に言ってもらう機会もないので、うれしいなという思いがまたあった。現役の選手もいつもそういう風に応援してもらっていることをちゃんと分かって、活躍してほしい」と感慨深く語った。中島氏は2019年から23年にかけて巨人、24年は中日でプレー。今年3月に現役引退を発表した。

◆大きな期待とプレッシャーを背に、本拠地のマウンドに上がった。プロ12年目の今季、楽天から巨人へ新たに加入した36歳のベテラン、巨人・田中将大投手が移籍後初となる中5日で中日戦に先発した。楽天で数々の伝説をつくり、米大リーグのヤンキースでも活躍。日米通算197勝の実績をひっさげ、新天地へとやってきた。春季キャンプでは昨季、菅野(現オリオールズ)を前年の4勝から15勝の復活に導き、「魔改造」と称される手腕を持つ久保巡回投手コーチと二人三脚で投球フォームの改良に努めた。今季初登板となった4月3日の中日戦(バンテリンドーム)で、586日ぶりの白星をマーク。しかし、その後は2戦続けて早々にノックアウトされ、2軍再調整となった。日差しの強い川崎市・ジャイアンツ球場で連日、汗を流し、2軍戦で登板を重ねた。3カ月ぶりの1軍登板となった前回7日のヤクルト戦では、六回途中2失点の力投も打線の援護なく勝敗つかず。「しっかりやるだけ」と決意を固め、再び1軍で迎えたこの日。一回からいきなり3点の援護を受けた。三回は2死満塁のピンチを背負うも、ボスラーを一ゴロに打ち取り無失点。本拠地のファンの大声援を受けて、決死の投球を続けた。(浜浦日向)

◆日米通算198勝の巨人・田中将大投手(36)が中5日で先発し、5回7安打3失点、81球で降板。勝ち負けはつかなかった。一回に味方打線が3点を先制。四回まで無失点に抑えていた右腕だったが、五回1死一塁から門脇が二ゴロを二塁へ悪送球し1点を献上。その後上林、ボスラーに適時打を浴び、同点に追いつかれた。

◆楽天から今季、巨人に加入した日米通算198勝右腕の田中将大投手(36)が先発。5回7安打3失点の力投を見せたが、同199勝目を挙げることはできなかった。一回からいきなり味方が3点を先取。田中将も四回まで無失点投球を続けたが、勝利投手の権利がかかった五回に落とし穴が待っていた。1死一塁でゴロをさばいた二塁手の門脇が、二塁へ痛恨の悪送球。ボールが転々とする間に一気に本塁生還を許すと、上林に右越え適時二塁打、ボスラーに中前適時打を打たれ、同点に追いつかれた。六回に無念の降板を告げられ「バックに助けてもらっていたので、最少失点で抑えたかったですが、それができず非常に悔しい投球になってしまいました」とコメントした。

◆セ・リーグ2位の巨人は逆転負けで、勝率5割に逆戻り。先発の田中将大投手(36)が5回7安打自責0の力投を見せたが、五回に失策が絡み3失点で追いつかれ日米通算199勝目を飾ることはできず。六回に2番手菊地がチェイビスに決勝弾を浴びた。増田大の失策から追いつかれた7日のヤクルト戦に続いて、守備の乱れから崩れて田中将に白星を付けることができず。阿部慎之助監督(46)は試合後、会見場に姿を見せず球団広報を通じて「金曜日の試合から、また切り替えてやっていきます」とコメントした。

◆中日が逆転勝ちした。先発の柳裕也投手が6回3失点で今季2勝目(2敗)を挙げ、通算50勝目を達成した。打線は3点を追う五回、上林誠知外野手、ボスラー外野手の適時打などで追い付き、六回にチェイビス内野手が勝ち越しの3号ソロを放った。

◆「1番・右翼」で出場した巨人・丸佳浩外野手(36)が、一回に右翼席へ3号先頭打者本塁打を放った。試合前には巨人でともにプレーした中島宏之氏の引退セレモニーとファーストピッチが行われ「久々にナカジ(中島)さんに会って、パワーをもらえたので打てました。ナカジさん、ありがとうございます」と感謝した。

◆楽天から今季、巨人に加入した日米通算198勝右腕の田中将大投手(36)が先発。5回7安打3失点(自責0)の力投を見せたが、またも同199勝目を挙げることはできず「そんな簡単じゃないのは分かっている。それをずっと積み重ねてきているんで。(1勝を挙げる)難しさっていうのは分かっているつもり。チームの勝ちにつながる投球をしていかないといけない」と悔しさをにじませた。前回7日のヤクルト戦は二塁手・増田大の失策から同点に追いつかれた。この日は勝利投手の権利がかかる3―0の五回1死一塁で二ゴロを処理した門脇が、二塁へ悪送球。ボールが転々とする間に一気に本塁生還を許すと、その後も粘れず2本の適時打で同点に追いつかれた。再び守備のミスをきっかけに白星を手放す形となったが、田中将は「きょう、やっぱりゲームを通して良い守りにほんとに助けられていたので。(五回に)1点を失った後、何とかやっぱりカバーして抑えたかったっていう思いが強かった。絶対にあそこはリードを保ったまま降りないといけなかった。結果的に追いつかれてしまうことで、後続の投手はきつくなってしまって、負担をかけてしまう形になってしまったなっていう思いで、本当に申し訳ない気持ちです」と責任を負った。

◆楽天から今季、巨人に加入した日米通算198勝右腕の田中将大投手(36)が先発。5回7安打3失点(自責0)の力投を見せたが、2試合続けて味方の失策がらみで同点に追いつかれ、同199勝目を挙げることはできなかった。杉内投手チーフコーチは次回登板については「まだ監督と話していないので」と未定としつつも、今後について「やっぱり200勝ありきだと考えると駄目ですね。うちはチームが勝つのが大前提なので。その中で、勝ちをもぎとってほしいなと思います」と言及した。現役時代から日本代表でも共闘した田中将に「一緒に戦ってきた選手ですから。特別な感情というのはマー君に対してあります。何としてでも勝ってもらいたいという気持ちはあります。ただ、僕は今いる投手で特別扱いをしたことはないですし、うちは勝つことが大前提なので」と語った。

◆「あと2勝」が遠い。日米通算198勝の巨人・田中将大投手(36)が先発し、5回3失点。自責点ゼロの力投も、五回に味方の失策絡みで追いつかれ、白星を挙げることができず。「ゲームを通して良い守りに助けられていたので、(五回に)1点を失った後、何とかカバーして抑えたかったという思いが強い」と悔しさをにじませた。前回7日のヤクルト戦は二塁手・増田大の失策から同点に追いつかれた。この日は勝利投手の権利がかかる3―0の五回1死一塁で二ゴロを処理した門脇が、二塁へ悪送球し失点。その後、2本の適時打を許した。偉業達成を目前に、続く足踏み。「そんなに簡単じゃないのは分かっている。チームの勝ちにつながる投球をしていかないといけない」と誓った。セ・リーグ2位のチームは逆転負けで、勝率5割に逆戻り。阿部慎之助監督(46)は会見場に姿を見せず、球団広報を通じて「金曜日の試合から、また切り替えてやっていきます」と、15日からの首位阪神との3連戦(東京ドーム)へ向けてコメントを残した。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
64402 0.615
(↑0.003)
M26
(↑2)
37361
(+2)
246
(-)
66
(-)
83
(+1)
0.244
(↓0.002)
2.050
(↑0.02)
2
(-)
巨人
51513 0.500
(↓0.005)
12
(↓1)
38311
(+3)
309
(+4)
65
(+1)
43
(+1)
0.242
(-)
2.640
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
47525 0.475
(↑0.006)
14.5
(-)
39338
(+10)
325
(+2)
66
(+4)
48
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.880
(↑0.01)
4
(1↑)
中日
47562 0.456
(↑0.005)
16.5
(-)
38281
(+4)
316
(+3)
55
(+1)
62
(-)
0.227
(↑0.001
2.810
(-)
5
(1↓)
広島
45545 0.455
(↓0.004)
16.5
(↓1)
39317
(-)
335
(+2)
53
(-)
48
(-)
0.241
(↓0.001)
2.930
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
37585 0.389
(↓0.005)
22.5
(↓1)
43281
(+2)
395
(+10)
54
(+2)
45
(-)
0.228
(-)
3.570
(↓0.07)