1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:モイネロ(10勝2敗0S) 敗戦投手:伊藤 大海(11勝6敗0S) |

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◆投手戦を制したソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは3回裏、近藤が適時二塁打を放ち、1点を先制する。投げては、先発・モイネロが9回無失点13奪三振の快投。今季2度目の完封で10勝目をマークした。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が力投を見せるも、打線が沈黙した。
◆日本ハム伊藤大海がソフトバンク戦に先発。このカードは通算27試合を投げて13勝8敗で、そのうち敵地のみずほペイペイドームで8勝2敗。黒星は21年6月25日、23年4月12日のみで、23年7月4日からシーズンを挟んで6連勝中だ。みずほペイペイドームでは15~17年にバンデンハークが14連勝を記録したが、ビジター投手は06~09年ダルビッシュ(日本ハム)17~20年二木(ロッテ)の7連勝が最多。伊藤が7連勝を記録すればダルビッシュらの記録に並ぶ。
◆2位日本ハムが首位攻防戦で連敗を喫し、首位ソフトバンクとのゲーム差が「3」に広がった。右打者を7人並べた打線が、相手先発のモイネロを打てなかった。2回先頭の郡司の四球から2死三塁としたが、左打者の7番石井が空振り三振で無得点。チーム初安打は5回先頭で万波が中前打を放ったが、後続は3者凡退に終わった。6回先頭の五十幡に代打野村、8回先頭の伏見に代打水谷、続く奈良間に代打清宮幸とたたみかけたが、いずれも空振り三振と不発に終わった。先発した伊藤は3回2死二塁で近藤に左中間へ先制の適時二塁打を浴びたのが唯一の失点。8回まで投げ切って4安打1失点、11奪三振。111球の熱投で今季5度目の完投と意地を見せたが、悔しい6敗目となった。
◆ソフトバンク・モイネロに完封された日本ハム新庄剛志監督(53)は「想像はしてましたけど、こういう展開になるのは。なかなか塁を埋めることは難しいですね」と試合を振り返った。2回は三塁まで走者を進めたが、あと1本が出ず。5回は先頭の万波がチーム初安打となる中前打を放つも、続く石井が送りバントを決められなかった。「あそこ(5回)でバントはやっぱしっかり決めていかないとね。なかなかヒットが続くもんじゃないんで。(走者が)セカンドに行っての、ラッキーヒットとかそれで点を取りに行かないと」と苦言を呈した。わずかな隙も突けず、モイネロに完敗。「攻略法なんて、ないから(笑い)。変化球か真っすぐかどっちか待って、バッチリその考えが当てはまったとしても、ボールがいいからファウルになるから。それをなんとかするのが担当コーチだろ...って無理。いや、今日はあきらめがつきますよ」と新庄監督。これで首位攻防戦は連敗。首位ソフトバンクとのゲーム差が「3」に広がった。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)も、ソフトバンク・モイネロにお手上げだった。相手左腕に13三振を奪われて0-1で完封負け。「想像はしてましたけど、こういう展開になるのは。まあなかなかね、塁を埋めることは難しいですね」。エース伊藤も11奪三振で8回1失点と好投も"負け完投"。目標だったチーム完投数「21」に到達しても「忘れてた」と笑顔はなかった。わずかな隙を突けなかった。1点を追う5回先頭で万波がチーム初安打となる中前打。続く石井に送りバントのサインを出したが、2球連続でファウル。サインを取りやめて打たせたが中飛に終わった。「あそこ(5回)でバントはやっぱしっかり決めていかないとね。なかなかヒットが続くもんじゃないんで。セカンドに行ってのラッキーヒットとかそれで点を取りに行かないと」と振り返った。首位ソフトバンクと1差で始まった首位攻防3連戦で2連敗となり、ゲーム差は「3」に広がった。「今日はあきらめがつきますよ」とすぐに気持ちは切り替えたが、「明日ね、ちょっと勝たないとね、勢いづかせるんで」。プロ初先発の孫易磊を送り込む11日は負けられない。【木下大輔】
◆日本ハムのエース伊藤大海投手(27)が1点に泣いた。3回2死二塁で近藤に左中間へ先制適時二塁打を浴びた。その後はモイネロとの投げ合いでスコアボードに0を並べたが、打線の援護もなく今季3度目の"負け完投"。「負けは負けなんで。あそこ、防がなきゃいけない点数だった。ほんと1点ゲームにはなると思ってたんで、もったいなかった」と悔しい6敗目となった。
◆ソフトバンク大関友久投手(27)が初の2ケタ勝利に向け意欲をみせた。11日の本拠地日本ハム戦に先発予定。「(10勝は)1つの使命的な感じで。1つの通過点として、自分が求めるところを目指した結果、通過できるようにしたい」。すでに自己最多の8勝はクリアし、自身7連勝中と絶好調。それでもパンチ力のある日本ハム打線には細心の注意を払うつもりだ。「長打力があるチーム。しっかり準備して臨みたい」と気を引き締めた。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が新庄ハムを制圧した。9回125球を投げ、散発3安打、13奪三振の熱投で今季2度目のシャットアウト勝利。得点圏に走者を許したのは1度だけ。虎の子の1点を守り抜いた。先発転向2年目も10勝到達し2年連続で2ケタ勝利をマーク。チームは有原、モイネロと2本柱の好投で同カード連勝。首位をがっちりキープしゲーム差を3に広げた。リーグトップの破壊力を誇る日本ハム打線もキューバの怪腕の前にはタジタジだった。試合後のインタビューで胸を張った小久保監督の言葉が大きな信頼感を物語っていた。「(相手先発が)伊藤で、そうは点は取れないというゲームプランだった。ほんとあの1点を守り切る素晴らしいピッチングだったと思います。日本ハム打線を完封するので。全球種よかったと思います」小久保監督からの最大級の賛辞。その言葉通りモイネロは圧巻の投球だった。初回、先頭五十幡を直球で空振り三振に切りきっちり3者凡退。シーズン前半戦の疲労回復と先発ローテ再編の目的で登録抹消。中11日の先発マウンドもまったく不安はなかった。「ずっと調子はよかったし、今日はコントロールもよかった」とモイネロは涼しい顔で登板を振り返った。150キロ超の直球に、自慢のカーブ、スライダー、チェンジアップ。得意の変化球もしっかり操り8回まで毎回の13奪三振。登板前に警戒する選手名を問われて「シンジョー(監督)」と言って笑わせたが、本拠地では三塁側ベンチはマウンドから背中側で見えない。敵将の鋭い視線を気にする? ことなくスイスイとテンポよく投げ込んだ。2回には先頭四球で2死三塁としたが石井を直球で空振り三振。3回に近藤が先制点をプレゼント。序盤の得点で守りの投球になるどころか、さらに攻めて3回以降は得点圏にすら走者を出さなかった。キューバから来日中の両親ら家族がスタンドで応援。本拠地初観戦だった母親には完封勝利で最高のプレゼントを贈った。「9回投げられたのはうれしい。今後も続けていきたい」。2年連続で2ケタ勝利に到達。ただ、まだまだ満足はしていない。個人目標を「沢村賞」と言い切る左腕は、さらに勝負の夏に腕を振り続ける。【佐竹英治】
◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)が先制の決勝打を放った。0-0の3回2死二塁から伊藤のカットボールを強振。左中間を深々と破る適時二塁打。「得点圏に走者を進めてくれたので、このチャンスを絶対に生かそうと打席に入りました。みんな状態がいいですし、つないでいくという意識がいい形になってくれていると思います」。32歳のバースデーだった前日(9日)はノーヒットに終わったが、1日遅れでしっかり自ら祝打を放った。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が10日の日本ハム17回戦(みずほペイペイドーム)を欠場した。コンディション不良で大事を取ったもの。試合後、小久保監督は「明日もスタメンは難しいけど、抹消はしない方向です」と説明した。
◆2位日本ハムが首位攻防戦で連敗。今季4度目の3連敗で首位ソフトバンクとのゲーム差が「3」に広がった。右打者を7人並べた打線が、相手先発のモイネロを打てなかった。2回先頭の郡司の四球から2死三塁としたが、左打者の7番石井が空振り三振で無得点。チーム初安打は5回先頭で万波が中前打を放ったが、後続は3者凡退に終わった。6回先頭の五十幡に代打野村、8回先頭の伏見に代打水谷、続く奈良間に代打清宮幸とたたみかけたが、いずれも空振り三振と不発に終わった。先発した伊藤は3回2死二塁で近藤に左中間へ先制の適時二塁打を浴びたのが唯一の失点。8回まで投げ切って4安打1失点、11奪三振。111球の熱投で今季5度目の完投と意地を見せたが、悔しい6敗目となった。
◆連敗ストップは20歳の「台湾の至宝」に託された。日本ハム孫易磊が11日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)でプロ初先発する。チームは首位攻防戦で2連敗。さらに今季4度目の3連敗中と負けられないプレッシャーもかかるが、「普段と同じような気持ちです」と冷静。いつも通りに前日調整を行った。ソフトバンク対策も万全だ。9日の試合前練習では伊藤と長く話し込んだ。「ソフトバンクとよく対戦してる大海さんにちょっとお話を聞いた。その前には加藤さんにもちょっとお話を聞きました」と先輩たちから情報、データを仕入れて頭に入れた。新庄監督は天王山での抜てき理由として「(ソフトバンクは)あんまり新しいピッチャーは得意としていないかなって」と説明した。2軍では83球が最多で、11日も球数は90球がメド。状況はチームの踏ん張りどころにもなったが、注目の試合で「どういう活躍をしてくれる選手なのか見たい」と指揮官は期待した。
◆日本ハム伊藤大海投手(27)のリーグ単独トップ5完投目は、0-1の悔しい完投負けとなった。3回2死二塁で近藤に左中間へ先制適時二塁打を許し、8回4安打1失点の好投も6敗目(11勝)。チームは首位ソフトバンクとの直接対決に連敗し、ゲーム差を「3」に広げられた。このまま日曜日ローテを続ければ、2週間後にエスコンフィールドで再戦が控える。次は本拠地で、やり返す。伊藤は試合後、自身が見せた隙を赤裸々に語った。3回2死二塁。22年まで同僚だった近藤に、左中間へ先制適時二塁打を浴びた。内角を狙ったボールが少し甘く入った。伊藤 ちょっと遠慮...遠慮じゃないですけど、近藤さんは人としても選手としても大好きですけど、もうチームメートじゃないっていうのを、ちゃんと頭に入れて戦わなきゃなって。私情が手元をわずかに狂わせた。その反省が5回2死一塁の次の打席の対戦だった。初球から4球連続で近藤がのけぞりそうになるほど厳しく内角を攻め、最後は外角への変化球で二ゴロに抑えた。伊藤 当てない自信もありましたし、しっかりコントロールしきれる部分もあった。その前が悔しい結果だっただけにより厳しく、より厳しくって。やっぱ、あそこまでしないと今(の近藤は)ちょっとどうにもならない状態なのかなって。その1点で敗れただけに、好投でも「負けは負け」。それでも、すぐにリベンジの機会はやってくる。2週間後の24日は本拠地でソフトバンク戦。再びモイネロとの投げ合いになるかもしれない、負けられない1戦だ。伊藤 0で抑えると負けることはないので、そこをしっかりやっていきたい。個人的に、やっぱりモイネロ投手との投げ合いはすごく愉しい。次は勝って「もっと愉しかった」って言えるようなゲームにしたいです。もう隙は見せられない。次はソフトバンク戦を完璧に封じる。【木下大輔】
◆ソフトバンクのモイネロが今季2度目の完封で、2年連続2桁の10勝目。3安打に抑え、13奪三振。三回に近藤の適時二塁打で挙げた1点を守り切った。4連勝で今季最多の貯金26。日本ハムは打線が4安打で完投の伊藤を援護できず。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が被安打3、13奪三振で今季2度目の完封勝利を挙げ、10勝目。2年連続の2桁勝利に到達した。チームは4連勝で今季最多の貯金26。?ソフトバンク・モイネロが今季10勝目(2敗)。2桁勝利は昨年(11勝)に続く2度目。ソフトバンク(前身を含む)の外国人投手が2年以上続けて2桁勝利を挙げたのは、1960、61年と63-65年のスタンカ(17→15、14→26→14)、2014、15年のスタンリッジ(11→10)、17、18年のバンデンハーク(13→10)に次いで7年ぶり4人目(5度目)で、左投手は初。?完封勝利は7月19日の西武戦(○4-0、ベルーナドーム)以来、今季2度目。13三振以上を奪ってスコア1-0の完封勝利は、23年5月9日のソフトバンク・大関友久(13三振、対日本ハム、熊本)以来2年ぶり。外国人投手では20年10月28日の日本ハム・バーヘイゲン(13三振、対オリックス、京セラ)以来5年ぶり。?チームは本拠地・みずほペイペイで7月5日の西武戦から11連勝。同球場シーズン11連勝以上は05年6月14日の横浜戦-7月15日の西武戦の12連勝、昨年5月6日の日本ハム戦-6月11日のヤクルト戦の11連勝に次いで3度目。
◆ソフトバンクの近藤が唯一の得点をもたらした。三回2死二塁で伊藤の甘く入った速球を捉え、左中間へ二塁打。これが決勝点となり「首位を争うチームのエース。いいところで一本打てた」と安堵の表情を浮かべた。今季は開幕直後に腰を手術するなど故障に苦しんだが、8月は打率5割、4本塁打、10打点と絶好調だ。「監督にも8、9月にいてもらわないと困るという言葉をもらった。結果で(チームの力になる)というのは意識している」と頼もしかった。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
62 | 36 | 4 | 0.633 (↑0.004) | - (-) |
41 | 391 (+1) | 273 (-) | 70 (-) | 78 (-) |
0.250 (↓0.001) | 2.360 (↑0.03) |
2 (-) |
日本ハム |
60 | 40 | 2 | 0.600 (↓0.006) | 3 (↓1) |
41 | 381 (-) | 263 (+1) | 92 (-) | 51 (-) |
0.245 (↓0.001) | 2.270 (↑0.01) |
3 (-) |
ORIX |
50 | 46 | 3 | 0.521 (-) | 11 (↓0.5) |
44 | 341 (-) | 367 (-) | 63 (-) | 45 (-) |
0.258 (-) | 3.450 (-) |
4 (-) |
楽天 |
48 | 50 | 2 | 0.490 (↑0.005) | 14 (-) |
43 | 295 (+9) | 339 (+4) | 41 (-) | 93 (+2) |
0.247 (↑0.002) | 3.200 (↓0.01) |
5 (-) |
西武 |
46 | 53 | 2 | 0.465 (↓0.004) | 16.5 (↓1) |
42 | 269 (+4) | 300 (+9) | 47 (-) | 64 (-) |
0.231 (↑0.002) | 2.760 (↓0.06) |
6 (-) |
ロッテ |
37 | 58 | 3 | 0.389 (-) | 23.5 (↓0.5) |
45 | 289 (-) | 387 (-) | 49 (-) | 41 (-) |
0.233 (-) | 3.680 (-) |
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