西武(★4対9☆)楽天 =リーグ戦16回戦(2025.08.10)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
00210015091500
西武
20001001041200
勝利投手:鈴木 翔天(2勝2敗4S)
敗戦投手:中村 祐太(0勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天は3-3で迎えた7回表、フランコの適時打で1点を挙げ、勝ち越しに成功する。続く8回には、村林と武藤の連続適時打が飛び出すなど、4本の適時打で一挙5点を奪い、試合を決定づけた。投げては、3番手・鈴木翔が今季2勝目。敗れた西武は、投手陣が精彩を欠いた。

◆西武は10日、前日9日の楽天戦(ベルーナドーム)の7回守備から途中交代した岸潤一郎外野手(28)について「右ハムストリングの肉離れ」と発表した。同日に所沢市内の病院で受診し「実戦復帰まで6週間を要する見込み」と診断された。岸はこの日、出場選手登録を抹消され、代わってモンテル外野手(25)が登録された。岸は今季1軍初昇格となった4月13日日本ハム戦(エスコン)で、走塁中に左太もも裏を痛めてリハビリ組に合流。実戦復帰後、再調整期間を経て3日に今季3度目の1軍昇格を果たした。8月は「3番中堅」で2試合にスタメン出場し、8打数3安打とアピールしていた。

◆西武仲田慶介内野手(26)が、2回の守備から途中交代した。初回、本塁へのヘッドスライディング時に右太もも裏を痛めた可能性がある。0-0の初回、先頭打者として遊撃への内野安打で出塁。後続がつないで二塁に進塁し、5番村田の左前打で一気に生還した。走塁中に、相手左翼手の返球が背中付近に当たったが、気迫のヘッドスライディングで先制点をもぎ取った。ただ、生還直後にホームベース上に横たわりながら、右太もも裏を気にするしぐさをみせていた。2回の守備からは、仲田に代わって外崎修汰内野手(32)が右翼に入った。外崎が右翼に回るのは、22年6月5日ヤクルト戦(神宮)以来3年ぶりとなった。

◆俳優の三浦翔平(37)が始球式に登場し、ノーバウンドのストライク投球を披露した。西武炭谷銀仁朗捕手(38)が捕手役を務め、打席には楽天中島大輔外野手(24)が立った。三浦はナインが夏の期間中に着用している「ライオンズサマーブルーユニホーム」と同じ、爽やかな水色のユニホーム姿で登場。ワインドアップからノーバウンドのストライク投球を決めて、場内を大きく沸かせた。球団を通じて「人生で初めての始球式でした! 投げる機会をいただきとても光栄です。野球経験もなく、普段子どもと柔らかいボールでキャッチボールなどをするくらいなので、少し不安に思っていましたが、始める前に練習させてもらえたのでよかったです。今日もライオンズに勝ってほしいです」とコメントした。

◆西武は3戦連続の2桁安打を放ったが、逆転負けで3連勝を逃した。同点の7回、回またぎした中村祐太投手(29)が勝ち越しを許した。1死から2四球と三塁への内野安打で満塁を招くと、5番フランコの右前適時打で勝ち越し点を献上。8回には5番手のボー・タカハシ投手(28)が楽天打線につかまり一挙5失点。終盤にリードを広げられた。約1カ月ぶりの1軍登板だった先発菅井信也投手(22)は、毎回走者を出しながらも粘っていたが3回1/3を3失点で途中降板となった。

◆今季100試合目の楽天が西武を破り、前夜の借りを返した。2点を追う3回。併殺崩れの間に1点を返すと、なおも2死三塁から4番黒川史陽内野手(24)が同点打を放った。4回には渡辺佳明内野手(28)の左犠飛で勝ち越しに成功した。5回に再び同点に追いつかれたが、7回1死満塁からマイケル・フランコ内野手(32)が決勝打となる右前適時打で勝ち越す。さらに8回には太田光捕手(28)が適時二塁打、村林一輝内野手(27)が2点適時二塁打、武藤敦貴外野手(24)が適時打と一挙5得点の集中打を浴びせてリードを広げた。ミゲル・ヤフーレ投手(27)は5回途中9安打3失点で3勝目を逃したが、リリーフ陣が踏ん張った。雨天中止でこの日は試合がなかった3位オリックスに3ゲーム差に接近した。

◆楽天が終盤の集中打で勝利をつかんだ。同点の7回1死満塁からマイケル・フランコ内野手(32)が、西武中村祐の142キロ直球を右前に運ぶ決勝打を放った。「ピッチャーのみんなが粘りながら頑張って投げてくれているからね。回ってきたチャンスで結果を残すことができて良かったよ。目の前の試合を1試合1試合、チーム一丸で戦っていくよ」と笑顔で振り返った。1点リードの8回に一気にたたみかけた。太田が適時二塁打、村林が2点適時二塁打で続く。さらに代走から途中出場の武藤敦貴外野手(24)に約2カ月ぶりの安打となる適時三塁打が飛び出した。「状態良かったんで、打席に立たせてもらえればいい結果が出るなと自信はあったので、いい結果になって良かった」。フランコも2打席連続適時打を決め、一挙5得点の猛攻で主導権を奪った。試合中盤までロースコアの接戦となったが、終わってみれば15安打9得点で快勝した。三木監督は「もう少しっていう部分もあるんですが、打線はよく頑張ったかなとは思う」。今季100試合目を白星で飾り、雨天中止でこの日試合がなかった3位オリックスに3ゲーム差に接近。Aクラス浮上へ勝ち続ける。【山田愛斗】

◆西武は3戦連続の2桁安打を放ったが、逆転負けで3連勝を逃した。西口文也監督(52)監督は「ちょっともったいないというか、イニング先頭としっかり勝負できなかった結果」と約1カ月ぶりの1軍登板で4回途中3失点で降板した菅井信也投手(22)について振り返った。試合が決まったのは同点の7回。回またぎした中村祐太投手(29)が勝ち越しを許した。1死から2四球と三塁への内野安打で満塁を招くと、5番フランコの右前適時打で勝ち越し点を献上。8回には5番手のボー・タカハシ投手(28)が楽天打線につかまり一挙5失点。終盤にリードを広げられた。西口監督は継投について「12回まで計算した中で誰を複数いかせるかっていうところで祐太にいかせたってところですね」と説明。中村祐は試合前時点で防御率0・77と安定感があった。6回を3者凡退で抑えていただけに「2イニング目は先頭を取って四球、ヒット、四球。その四球2つがやっぱりもったいない。しっかり勝負して欲しかったというところですね」と言葉を絞り出した。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、2試合連続で西武戦のベンチ入りを外れた。前日の同戦は球場入りしたものの、体調不良により欠場。この日は試合前練習には参加したが、大事をとって欠場した。試合後、三木肇監督(48)は「昨日の今日だったから。練習で確認して、今日はベンチに入れなかったんだけど。明日また確認して進めてって感じです」と話した。

◆楽天武藤敦貴外野手(24)に約2カ月ぶりの安打が飛び出した。ダメ押しのタイムリーを決めた。7回に代走から途中出場。4点リードの8回1死二塁で迎えた第1打席、西武ボー・タカハシの149キロ直球を前進守備の右越えに運び、適時三塁打とした。「状態良かったんで、打席に立たせてもらえればいい結果が出るなと自信はあったので、いい結果になって良かったです」武藤にとって6月13日阪神戦(楽天モバイルパーク)以来の安打となった。前日は1点を追う8回に盗塁失敗があっただけに、バットで雪辱した形だ。「あそこはもう1回同じ場面来たら『絶対決めてやる』っていう気持ちでいるんですけど、ほかのところでアピールできたので、あれはあれでやり返そうかなと思います」と力を込めた。

◆「5番・DH」で先発出場の西武・村田怜音(れおん)内野手(24)が1回2死一、二塁で先制の左前適時打を放った。「(前打者の)ネビンの敬遠で5番打者としてなんとしてでもランナーをかえす気持ちになりました」カウント1―1から楽天先発右腕、ヤフーレの127キロの変化球をたたいた。左前へはじき返し「仲田さんのナイス走塁で先取点をあげることができました」と生還した二走・仲田に感謝した。西武打線はその後、7番・長谷川が「みんながつないだチャンスの場面でしたので、ランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました」と中前適時打。ヤフーレの立ち上がりを攻めた。

◆チームの将来を担う和製大砲候補が自慢の打撃で存在感を放った。西武の2年目、村田怜音(れおん)内野手(24)が自身初の2試合連続複数安打をマークした。一回2死一、二塁で先制打。相手バッテリーに前を打つネビンとの勝負を避けられ、燃えた。「ネビンの敬遠(のように勝負しない四球)で5番打者として何としてでも走者をかえす気持ちになりました」カウント1―1からヤフーレの127キロのスライダーをたたいた。左前へはじき返し「仲田さんのナイス走塁で先取点をあげることができました」と生還した二走・仲田に感謝した。2―3の五回1死二塁では試合を振り出しに戻す右前適時打。「同点に追い付くことができてよかった」と喜んだ。三重出身で相可高、皇学館大を経て、2024年にドラフト6位で西武に入団。197センチ、112キロと立派な体躯で大学時代は通算25本塁打をマークした。前夜、2安打2打点の活躍でお立ち台に上がり「僕が打って勝てる試合を増やしていきます」と力強く宣言した右打者が、この日も本拠地のファンの前で快音を響かせた。(加藤次郎)

◆楽天は3―3の七回1死満塁からフランコの適時打で勝ち越し、八回に太田、村林の適時二塁打などで5点を加えて突き放した。6投手の継投で細かくつなぎ、3番手の鈴木翔が2勝目を挙げた。西武は救援陣が踏ん張れなかった。

◆楽天は終盤に打線が爆発し、逆転勝ちした。3―3の七回1死満塁では「5番・三塁」で先発出場したフランコが決勝の勝ち越し打。2ボールから右腕、中村祐の143キロの直球をしぶとく右前へ運び「(バットの)先ではあったんですけど、仕事はできたかなと思います」と汗を拭った。打線は続く八回に集中打で一挙、5得点。三木監督は「打線はよく頑張った」とたたえた。また試合前練習には参加したが、ベンチ入りしなかった主砲、浅村についても言及。「大丈夫って言いづらいところだけど、確認してかな。明日また確認して進めてって感じです」と説明した。

◆西武は救援陣が終盤に手痛い失点を重ねた。同点で登板した4番手の中村祐は2イニング目の七回に1死満塁のピンチを招き、フランコに適時打を浴びた。八回に登板したボーも粘れず、6長短打を浴びて5点を失った。延長十二回まで想定し中村祐に回をまたいで投げさせたが、裏目に出た。西口監督は「四球二つがもったいない。しっかり勝負してほしかった」と残念がった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
62364 0.633
(↑0.004)
-
(-)
41391
(+1)
273
(-)
70
(-)
78
(-)
0.250
(↓0.001)
2.360
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
60402 0.600
(↓0.006)
3
(↓1)
41381
(-)
263
(+1)
92
(-)
51
(-)
0.245
(↓0.001)
2.270
(↑0.01)
3
(-)
ORIX
50463 0.521
(-)
11
(↓0.5)
44341
(-)
367
(-)
63
(-)
45
(-)
0.258
(-)
3.450
(-)
4
(-)
楽天
48502 0.490
(↑0.005)
14
(-)
43295
(+9)
339
(+4)
41
(-)
93
(+2)
0.247
(↑0.002
3.200
(↓0.01)
5
(-)
西武
46532 0.465
(↓0.004)
16.5
(↓1)
42269
(+4)
300
(+9)
47
(-)
64
(-)
0.231
(↑0.002
2.760
(↓0.06)
6
(-)
ロッテ
37583 0.389
(-)
23.5
(↓0.5)
45289
(-)
387
(-)
49
(-)
41
(-)
0.233
(-)
3.680
(-)