DeNA(★3対4☆)巨人 =リーグ戦18回戦(2025.08.09)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0001020104801
DeNA
0020001003910
勝利投手:菊地 大稀(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(3勝2敗33S))
敗戦投手:伊勢 大夢(0勝3敗5S)

本塁打
【巨人】泉口 友汰(5号・6回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆巨人は1点ビハインドで迎えた6回表、泉口のソロと代打・坂本の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、8回に代打・大城卓が犠飛を放ち、再びリードを奪った。投げては、5番手・菊地が2年ぶりの白星。敗れたDeNAは、4番手・伊勢が踏ん張りきれなかった。

◆巨人又木鉄平投手(26)が"同期"に続いて、プロ初勝利を狙う。登板前日は横浜スタジアムで最終調整した。23年ドラフト同期の森田駿哉投手(28)が6日のヤクルト戦(東京ドーム)で6回無失点と好投し、プロ初勝利を挙げたことを受け「せっかくなのでチャンスをものにするのと、森田さんがいい流れをつくってくれたので、乗っていけるようにやるだけ」と力を込めた。ようやく巡ってきたチャンスものにする。今季は2軍戦で14試合に登板して4勝2敗、防御率2・30。結果を残しての1軍での登板に「いい緊張感というか、(2軍戦とは)また違った緊張感を味わえている。課題は自分の中で明確なので、それをしっかり明日は変わったぞってところを見せられればいいかな」と話した。DeNA打線とは自身初対戦となる。「素晴らしいバッターが多いので、しっかり相手と勝負できるように。自分と勝負する前にまずしっかり相手と勝負するっていうことを心がけたい」と気を引き締めた。

◆動画配信者のCLAYが始球式で堂々たるノーバウンド投球を披露した。背番号901のユニホームで登場すると、ワインドアップから捕手・山本のミットに突き刺さるような速球を披露した。球場からは拍手に包まれた。株式会社Com2uS Japanが協賛し「プロ野球RISINGナイター」として開催された一戦。来場者にはプロ野球RISINGのマスコットキャラクター「ライちゃん&ジンちゃん」と「DB.スターマン」が描かれたオリジナルうちわが配布された。「プロ野球RISING」ユーザーのCLAYが始球式の大役を務めた。

◆もう欠かせないクールにダイヤモンド一周泉口友汰が同点ホームラン???プロ野球 (2025/8/9)??DeNA×巨人??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ

◆巨人乙坂智外野手(31)が古巣から加入後初安打をマークした。1点を追う5回に又木の代打で登場。DeNAケイの初球を捉え、左翼越え二塁打を放った。7月29日中日戦の初打席から、いずれも代打で3打席連続無安打だったが、待望の一打が飛び出した。代打がコールされると、21年まで在籍した古巣のDeNAファンからも大きな拍手で迎えられた。NPB復帰後初安打が左翼フェンスの「ニコニコレンタカー」の看板方向に打球が飛んだことも話題になっている。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます高い走塁意識がたまらない絶対に失敗できない三盗キャベッジが痺れる場面で決めた?プロ野球 (2025/8/9)??DeNA×巨人??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ

◆DeNAアンソニー・ケイ投手(30)が、勝ち越しを許してベンチで怒りの感情を爆発させた。3回に打線に2点のリードをもらうも、直後の4回2死二塁、巨人岸田に中前適時打を浴びて1点差に。さらに6回1死、泉口に同点ソロを浴びると、中前打と四球で一、二塁。すきを突かれて二塁走者キャベッジに三盗を許すと、代打坂本に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。6回途中7安打3失点で降板が告げられ、歩いてベンチに戻りながら怒りが収まらず。ベンチに戻るとグラブを放り投げて帽子もたたきつけた。それでも怒りは収まらず、叫び声を上げながらベンチを3度力いっぱい殴りつけて感情を爆発させた。ケイは配信コメントで「今日は調子が良かったですが、相手のアジャストが良く複数失点してしまいました。踏ん張れずに悔しい思いがあります。この後、チームが逆転することを願っています」とコメントした。

◆大魔神の予言が...。テレビ解説で佐々木主浩氏が6回表の巨人の攻撃時に1死から巨人泉口友汰内野手(26)の5号ソロで同点に追いつかれた直後のDeNAのベンチワークを指摘した。「1つ遅い。明らかにケイがかっかしていた。1人前のところでコーチがマウンドに行って、落ち着かせないと」と解説。キャベッジに中前打を許し、続く岸田を四球で歩かせた。ここで一塁側ベンチから大原コーチがマウンドの先発アンソニー・ケイ投手(30)の元に向かった。なお、1死二、三塁から代打坂本勇人内野手(36)がカウント2-1から内角151キロを左翼に勝ち越しの適時二塁打をマーク。このシーンについては「ケイの中で一番、いいボール。真っすぐをしっかりと投げた。打った坂本がうまかった」と打った坂本をたたえた。

◆巨人がシーソーゲームで競り勝ち、2連勝でカード勝ち越しを決めた。阿部慎之助監督(46)は開口一番に「みんな頑張ってくれました」と振り返った。3回に2点を先制されるも、6回に同点として、なお1死一、三塁の好機で代打坂本勇人内野手(36)が左翼線への適時二塁打で勝ち越しに成功。坂本は通算469本目の二塁打で歴代1位の立浪和義の487本まで、あと18に迫った。直前に相手バッテリーの意表を突く三盗を決めたキャベッジについては「絶対にアウトになってはいけない場面でああやってアグレッシブにいってくれた。これ以上調子に乗らせないようにしたい」と暴走を抑制した。1点リードの7回に11試合連続無失点中だった石川達也投手(27)が登板するも、蝦名に同点適時二塁打を許した。8回に泉口友汰内野手(26)の二塁打で好機をつくると、キャベッジが四球を選び、岸田が3バントで犠打を決めた。坂本が申告敬遠で歩かされ、リチャードの代打大城卓三捕手(32)が左犠飛で再び勝ち越した。8回は大勢、9回は守護神マルティネスの必勝パターンで締めた。

◆巨人坂本勇人内野手(36)がメモリアルな一打を放った。6回1死一、二塁で代打で登場。二走・キャベッジの三盗で一、三塁としてから左翼線への適時二塁打を放ち「何とかランナーをかえそうと打席に入りました。良かったです」と振り返った。今季10本目の二塁打で18年連続2ケタ二塁打を達成。巨人では長嶋茂雄氏、阿部監督らの17年連続を抜く記録となった。歴代1位は王貞治氏の21年連続となっている。

◆DeNAがシーソーゲームで粘り負け、2連敗で2位巨人に2・5ゲーム差に引き離された。今季の対巨人はこれで5勝12敗1分けで、7試合を残してカード勝ち越しの可能性は消滅した。3回に幸先よく先制に成功した。3回1死三塁、巨人又木に追い込まれながらも梶原昂希外野手(25)が内角高めの144キロ直球を振り抜いた。高く舞上がった打球は、右中間を破る先制適時打。さらに快足飛ばして間一髪で三塁まで陥れた。「犠牲フライでも良いと思ってとにかく事を起こそうと思い打席に入りました」と食らいついた。さらに続く蝦名達夫外野手(27)の浅めの右犠飛でスライディングで本塁生還。武器の俊足で1点をもぎ取った。しかし先発のアンソニー・ケイ投手(30)がリードを守り切れない。直後の4回2死二塁、巨人岸田に中前適時打を浴びて1点差に。さらに6回1死、泉口に同点ソロを浴びると、中前打と四球で一、二塁。すきを突かれて二塁走者キャベッジに三盗を許すと、代打坂本に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。6回途中7安打3失点で降板が告げられ、歩いてベンチに戻りながら怒りが収まらず。ベンチに戻るとグラブを放り投げて帽子もたたきつけた。それでも怒りは収まらず、叫び声を上げながらベンチを3度力いっぱい殴りつけて感情を爆発させた。ケイは配信コメントで「今日は調子が良かったですが、相手のアジャストが良く複数失点してしまいました。踏ん張れずに悔しい思いがあります。この後、チームが逆転することを願っています」とコメントした。7回には強行策で1死一、二塁から蝦名が左翼フェンス直撃の同点の適時二塁打。しかし直後の8回に伊勢大夢投手(27)が1死満塁から大城卓に決勝犠飛を献上した。

◆巨人泉口友汰内野手(26)が今季4度目の猛打賞で打線をけん引した。4回に遊撃内野安打でチャンスメークすると、6回1死からは7月9日の中日戦以来となる5号ソロを放った。8回先頭では技ありの逆方向への二塁打で決勝点を演出した。1カ月ぶりの1発を「出塁しようと思っていました。最高の結果になって良かったです」と振り返った。

◆DeNAがシーソーゲームで粘り負け、2連敗で2位巨人に2・5ゲーム差に引き離された。今季の対巨人はこれで5勝12敗1分けで、7試合を残してカード勝ち越しの可能性は消滅した。

◆巨人はしぶとく決勝点を奪った。同点に追いつかれた直後の8回の攻撃。先頭の泉口が左中間への二塁打を放つと、続くキャベッジは冷静に四球を選んだ。岸田がスリーバントを決めて走者を進め、坂本は申告敬遠で1死満塁の絶好機をつくった。ここで阿部監督は14試合連続スタメン起用のリチャード内野手(26)に代えて大城卓三捕手(32)を代打に送り出した。追い込まれながらも伊勢の外角高め直球を逆らわずに流し打ち。決勝の左犠飛を放ち「とりあえず前に飛ばそうと思って行きました。(三塁走者が本塁に生還して)ホッとしました」と安堵(あんど)した。チームは2連勝で7月12日以来の貯金生活に突入。先発野手全員安打となる18安打12得点で大勝した昨夜とは対照的な試合を勝ち切った。阿部監督は「みんな頑張ってくれました」とねぎらった。

◆試合が行われた横浜スタジアムのYデッキにサンケイスポーツの特別販売ブースが設置され、多くのファンが足を運んだ。藤浪が表紙に登場した特別版タブロイド新聞「BAY☆スタ」(税込み600円)の第38号(今季3号)を販売。同紙の持参者や購入者の特典として抽選会を実施し、にぎわいを見せた。

◆巨人・赤星優志(26)が10日のDeNA戦(横浜)に先発する。9日、前回3日(東京ドーム)に続き2週連続で同じ相手との対戦に、「前回で言えば宮崎さんに(本塁打と犠飛で)2打点を挙げられたので、その前に走者を出さないように」と警戒した。6月29日以来、登板6試合ぶりの白星となる7勝目を目指す。(横浜)

◆ちょうど1年ぶりとなる1軍の舞台。巨人・又木鉄平投手(26)が粘りの投球を見せた。4回68球を投げ、5安打2失点。プロ初勝利とはならなかった。「自分と勝負する前に、まずしっかり相手と勝負するっていうことを心がけたい」0-0の三回、1死二塁で梶原に内角高めの144キロの直球を右中間フェンス直撃の適時三塁打とされ、蛯名にも右犠飛を許して2点を献上。三者凡退に仕留めた二回以外は得点圏に走者を背負うイニングが続き、五回の打席で代打を送られた。昨年8月9日の中日戦(バンテリンドーム)は先発するも1回5失点でKO。1年目はそのまま登板機会がなく3試合未勝利に終わった。制球力が課題で、四球を乱発して〝自分との勝負〟で崩れてしまう試合も多かったが、今季は2軍で「自滅っていうところがなくなってきた」と改善。この日は申告敬遠1つを含む2四球にとどめ、計10回?で10四球だった昨季からの成長の跡を見せた。同期の仲間とともに先発ローテ定着を目指す。森田が6日のヤクルト戦でプロ初先発勝利。2023年に又木が日本生命からドラフト5位、森田がホンダ鈴鹿から同2位で入団。ともに先発型の左腕で、社会人時代から面識があった。「いいライバルでもありますけど、(森田が先発した試合で)送り出すときもマジで勝ってくれと思いました。勝ってうれしかった」と勇気をもらった。森田に続くプロ初勝利はお預けとなったが、貴重な経験を得た。

◆巨人・乙坂智外野手(31)が古巣の本拠地で巨人加入後、初安打となる二塁打を放った。1点を追う五回2死、投手・又木の代打で起用されると、DeNAファンからもどよめきと拍手が起こった。左打席からケイの初球、カットボールを左越えへ運び、今季4打席目で初安打。NPBでの安打はDeNAに所属した2021年以来4年ぶりとなった。乙坂は21年限りでDeNAを退団後、メキシコ、ベネズエラ、米独立リーグなどを渡り歩き、入団テストを経て7月12日に巨人へ加入した。

◆なりふり構わず、レギュラーをつかみ取る。夏場に入ってから先発出場の機会を増やしているDeNA・林琢真内野手(24)は「本当に試行錯誤しながらプレーしている」と必死だ。下半身のコンディション不良から戦列復帰した7月は遊撃で起用され、牧が故障で戦線離脱した8月初めから8試合続けて二塁で先発。7番に入った前夜は低い弾道で右翼フェンスに直撃する当たりを含む2安打。好調の上位打線につなぐ意識で打席に立ち「『今の状況だったら、どういうバッティングをすればいいか』と考えている」と冷静に語る。5月9日の広島戦(横浜)では、プロ初のサヨナラ打を放った。その一戦のヒーローインタビューでは「毎試合、命がけで根性を出してやる」と大観衆の前で誓った。進化の跡は体格に表れる。身長171センチと小柄ながら、体重は昨オフから10キロ増えて80キロ。一食の量を増やした成果で一回り大きくなり、スイングも力強くなった。2023年に駒大からドラフト3位で入団。今年は結婚し、一層の覚悟を固めてシーズンを迎えた。二塁、遊撃、三塁を堅実に守り、機動力も兼ね備える。この日は四回に四球を選び、次打者の1球目にすかさず二盗を決めた。「自分のポジションを全うするだけ」。一度つかんだチャンスは手放さない。(鈴木智紘)

◆1番で起用されたDeNA・梶原昂希外野手(25)が、三回1死三塁で右中間フェンスに直撃する先制の適時三塁打を放った。肘をたたんで内寄り高めの直球を捉え「犠牲フライでもいいと思い、とにかく事を起こそうと打席に入った」と汗を拭った。続く蝦名の浅めの右飛で果敢にタッチアップして生還し、自慢の足で2点目を刻んだ。

◆巨人は代打起用が成功して競り勝った。1―2の六回に代打坂本の二塁打などで逆転し、3―3と追い付かれた直後の八回に代打大城卓の犠飛で勝ち越した。5番手の菊地が2年ぶりの白星。DeNAは投打がかみ合わなかった。

◆巨人は、大城卓三捕手(32)が勝ち越し犠飛を放ちチームを連勝に導いた。大城は3-3で迎えた八回、1死満塁のチャンスで代打で打席に立つと、追い込まれながらも左犠飛を放った。以下、大城のヒーローインタビュー。--接戦を制して「みんなが繋いでくれていい場面で送り出してくれたので、なんとかしようと思って打席立ちました」--満塁の場面で代打に立った「本当に痺れる場面でしたけど、なんとか前に飛ばそうと思って、それだけを考えて打席立ちました」--手応えは「感触は悪くなかったので、セーフになってくれと思って自分も走っていました」--(三走の)泉口選手はヘッドスライディングでホームに生還「その場面は見てないんですけど、ありがたいです」--残り試合に向けて抱負「チームもいい状態で来てますので、まず明日も勝って勢いに乗っていきたいなと思います」--最後にファンに向けて「いつも熱いご声援ありがとうございます。皆さんの声援が本当に自分たち選手の励みになってますので、これからも頑張っていきたいと思いますので、明日以降も熱いご声援よろしくお願いします」

◆2位巨人は阿部慎之助監督(46)の采配がさえ渡り、接戦をものにして2連勝。3位・DeNAとの差を2・5ゲームに広げた。泉口の同点ソロで追いついた六回には1死一、二塁で二塁走者のキャベッジが三盗に成功。代打・坂本の二塁打を呼び込み、一時勝ち越しのホームを踏んだ。指揮官はキャベッジの判断だったと認めつつ「絶対にアウトになっちゃいけない場面でアグレッシブにいってくれた」とたたえつつ「これ以上はあんまり調子に乗らせないように」と、積極性が時に裏目に出ることもある助っ人に苦笑いした。その後同点とされて八回1死満塁では3打数無安打だったリチャードに代えて大城卓を起用。左犠飛で決勝点が刻まれた。その直前には岸田にスリーバントを指示して成功。「絶対に決めてほしい場面だったので。バントは難しいけど結果的に決めてくれた」という阿部監督の采配に応えた。指揮官は決勝点を挙げた大城卓に「大事なところでいってもらわないといけない選手。最低限の仕事をしてくれたので勝ちにつながった」とねぎらいの言葉をかけた。

◆DeNAは三回に2点を先制しながら、接戦に敗れた。先発のケイは六回途中まで7安打3失点。打線では蝦名が3安打2打点、七回には一時同点の適時二塁打を放った。

◆巨人・坂本が六回に適時二塁打を放ち、通算二塁打数は歴代2位の469本目。歴代最多の中日・立浪和義の487にあと18。今季は10本目の二塁打となり、プロ2年目の2008年から18年連続で二塁打を10本以上マーク。18年以上続けて2桁二塁打を記録したのは21年の王貞治(巨人)、20年の張本勲(巨人など)と衣笠祥雄(広島)、19年の福本豊(阪急)と金本知憲(阪神など)、18年の高木守道(中日)と山崎裕之(西武など)に次いで8人目(歴代6位タイ)。巨人では長嶋茂雄と阿部慎之助の17年を抜いて単独2位。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が9日、中4日で先発予定だった10日の巨人戦(横浜)の登板を腰の違和感で回避した。9日は試合前の練習でキャッチボールを行っていた。三浦監督は「明日以降のことは決まっていない」と話すにとどめた。10日は代わって石田裕太郎投手(23)が先発する。

◆3試合連続で2番に入ったDeNA・蝦名達夫外野手(27)が、3安打2打点と存在感を示した。1点を追う七回1死一、二塁で昨季までチームメートだった石川の直球を捉え、左翼フェンス直撃の適時二塁打。「積極的に打ちにいくことができた。いい結果につながってよかった」とうなずいた。8月は好調を維持しており、三浦監督は「打つべき球を打てている」と評価した。

◆巨人・坂本勇人内野手(36)が同点の六回に代打で起用され、左翼線への適時二塁打をマーク。NPB歴代2位の通算二塁打数を「469」に伸ばし、18年連続2桁二塁打を達成した。球団では長嶋茂雄を抜く右打者の最長記録(球団記録は王貞治氏の21年連続)。安打は7月26日の広島戦以来だったベテランは「たまには打ちます。チームが勝ったので良かった」と語った。

◆采配ズバッ!! セ・リーグ2位の巨人は9日、DeNA18回戦(横浜)に4-3で競り勝ち、2連勝を飾った。六回に代打、坂本勇人内野手(36)が一時勝ち越しの適時二塁打を放つと、追い付かれて迎えた八回にはまたも代打、大城卓三捕手(32)が勝ち越しの犠飛。阿部慎之助監督(46)の采配が冴え渡り、3位DeNAとのゲーム差を2・5に広げた。選手を信頼して繰り出した策がズバズバと的中した。阿部監督は決死のタクトに応えたナインをほめ続けた。まずは決勝点をもたらした大城卓をねぎらった。「大事なところで行ってもらわないといけない選手。最低限の仕事をしてくれたので勝ちにつながった」勝ち越し点はいずれも代打で刻んだ。泉口のソロで追いついた六回には1死一、三塁で、2打席連続三振の増田陸に代えて〝切り札〟坂本を代打起用。現役時代にオフの自主トレをともにしたまな弟子は、左翼線への適時二塁打で応えた。再び同点となった八回は無死一、二塁で5番岸田にバントを指示し、2度ファウルとなって追い込まれた。「バントって難しいけど、絶対に決めてほしい場面だった」と指揮官。強い意思をスリーバントのサインに込め、岸田が成功。1死満塁となり、3打数無安打だったリチャードに代えて大城卓を送り、左犠飛で勝ち越した。大城卓は「阿部監督がいい場面で送り出してくれた」と感謝した。勝利後の会見でも硬い表情だった阿部監督の表情が緩んだのは、キャベッジの積極走塁だ。同点の六回1死一、二塁で二塁走者のキャベッジが意表を突く三盗を決め、代打・坂本の勝ち越し打での生還につなげた。指揮官は助っ人の独断と明かし、「絶対にアウトになっちゃいけない場面でアグレッシブにいってくれた」とたたえつつ、「これ以上はあまり調子に乗らせないように」と積極性が裏目に出た暴走が少なくない助っ人にくぎを刺し、苦笑いした。「みんな頑張ってくれた」と阿部監督。18安打12得点の豪快な攻撃で勝った8日とは対照的な緻密な攻撃で2連勝。7月12日以来となる貯金1とした。2位DeNAとの差を2・5ゲームに広げ、10日の第3戦で6月27―29日のDeNA戦(横浜)以来の同一カード3連勝を狙う。(谷川直之)

◆DeNAは接戦をものにできなかった。三回に2点を先行したものの巨人の粘りに屈し、三浦大輔監督(51)は「(点を)取ったり取られたりして、ひっくり返すことができなかった」と唇をかんだ。走者を出しながらも粘っていた先発のケイが乱れたのは、1点リードの六回。1死から泉口に浮いた初球を捉えられ、ソロを浴びた。さらに安打と四球で1死一、二塁とされて代打の坂本を打席に迎え、1球目に二塁走者のキャベッジに三盗を許した。隙を突かれてピンチを広げ、坂本に適時二塁打を浴びた。5回?を7安打3失点。交代を告げられてマウンドを降りると球を投げつけ、ベンチではグラブと帽子をたたきつけて自身への怒りをあらわにした。その後は落ち着きを取り戻し「相手のアジャストが良く、複数失点してしまった。踏ん張れずに悔しい思いがある」と冷静に語った。3位のチームは2位の巨人に前回のカードから3連敗。三浦監督は「まだ終わりじゃない。一つでも取れるようにと常に思っている」と挽回を期した。(鈴木智紘)

◆巨人の戦い方を見て、現実的にクライマックス・シリーズ(CS)をにらむ段階に入ったと、改めて感じた。先発ローテーション投手が足りなくなった中で、2年目の又木が4回2失点。四球で崩れる心配が少なく、まさに「御の字」の結果だった。これを受けて五回、2番手で登板したのは中川。スコアは1-2で、まだ中盤。阿部監督の勝負カンは、流れをいったん整え、終盤へつなぐ方向に働いたのか。もくろみは当たり、中川が1番・梶原からの打順を3者凡退に抑えると、六回に逆転。八回に再び勝ち越している。シーズン前半では考えにくい継投。もはや順番やイニングなどに関係なく、いつでもいかせる。順位をにらんだ段階であることが、よくわかる。打線も、泉口が3番らしい打者に成長したとはいえ、いまだにベストオーダーを組めない。岡本、吉川...。主力が「いない」のは、どうしようもないこと。現有戦力でどう、やりくりするか。投打とも、臨機応変な起用が続くだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
62392 0.614
(↑0.004)
M30
(↑1)
40352
(+6)
235
(+2)
65
(-)
81
(-)
0.244
(↑0.001)
2.000
(↑0.01)
2
(-)
巨人
50493 0.505
(↑0.005)
11
(-)
41303
(+4)
303
(+3)
63
(+1)
42
(+1)
0.242
(-)
2.690
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
46505 0.479
(↓0.005)
13.5
(↓1)
42323
(+3)
311
(+4)
59
(-)
47
(+1)
0.237
(↑0.001
2.830
(↓0.01)
4
(1↑)
中日
45542 0.455
(↑0.006)
16
(-)
42270
(+2)
302
(-)
52
(-)
62
(-)
0.227
(↑0.001)
2.830
(↑0.03)
5
(1↓)
広島
43535 0.448
(↓0.005)
16.5
(↓1)
42302
(-)
326
(+2)
50
(-)
48
(-)
0.239
(↓0.001)
2.960
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
35565 0.385
(↓0.004)
22
(↓1)
47265
(+2)
375
(+6)
48
(-)
45
(-)
0.227
(-)
3.510
(↓0.03)