ロッテ(★1対2☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2025.08.07)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:松本 晴(5勝3敗0S)
(セーブ:杉山 一樹(2勝2敗15S))
敗戦投手:サモンズ(4勝3敗0S)
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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは1点を追う6回表、井上の適時打で同点とする。さらに続く佐藤直にも適時打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・松本晴が5回1失点で今季5勝目。敗れたロッテは、先発・サモンズが好投するも、打線が援護できなかった。

◆デーゲームで2位の日本ハムが敗れ、ソフトバンクは7日の首位陥落はなくなった。ロッテに敗れても0差のまま変わらない。勝利すれば1ゲーム差に広がる。ソフトバンク先発は松本晴でロッテはサモンズ。カード勝ち越しをかけて3戦目を戦う。ソフトバンクは8日の移動日をはさみ、9日からは本拠地で日本ハム3連戦を控えている。

◆ロッテは青森県三沢市の冠協賛試合「THIS IS MISAWナイター」を開催。三沢市出身の女優・奥山かずさが始球式を行った。大きなMのロゴが入ったグラブを身につけ勢いよく投げたボールは、打者の後ろを通りワンバウンドで同じ三沢市出身の捕手役、種市篤暉のミットに収まった。奥山は「とても緊張しました...。というのも私はマリーンズのファンで、いつも見ているマウンドに自分が立っているということに気持ちがたかぶりすぎてしまって。普段以上にマウンドの重みみたいなものを感じてしまいました。でも、三沢市を盛り上げたいというハッピーな気持ちで投げることはできたかなと思います! どんな時でもずっとマリーンズを応援しています! 今日はありがとうございました!」とコメントした。

◆ロッテは連敗で、借金は今季ワーストタイの「20」となった。打線が再三のチャンスを生かせなかった。3回に2死一、三塁の場面で池田来翔内野手(25)の左翼線への適時二塁打で先制。だが、5回2死満塁、7回2死二塁、8回2死三塁のチャンスをいずれも生かせず、追加点を奪えなかった。先発のブライアン・サモンズ投手(30)は6回5安打2失点と粘投した。5回まで毎回走者を出すも無失点と粘りを見せる。1-0の6回2死二塁の場面で井上に右前打を浴び同点。直後の佐藤直にも右前打を浴び追加点を許した。

◆ソフトバンクが6カード連続の勝ち越しを決め、2位日本ハムとのゲーム差を「1」に広げた。今季最多の貯金「24」とし、9日からは本拠地で日本ハムとの首位攻防3連戦に向かう。0-1の6回2死二塁で井上朋也内野手(22)が同点の右前適時打。なお2死二塁で佐藤直樹外野手(26)が勝ち越しの右前適時打を放ち、ドラ1コンビで逆転に成功した。

◆ソフトバンク松本晴投手(24)は5勝目も猛省した。5回5安打、1失点の内容も先制されたのは自らの2つの失策がきっかけ。「自分のミスで相手に先制点を与えてしまったというところが、今日1番の反省点です」。3回2死一塁から投ゴロを取り損ね、さらに一塁へ悪送球。ピンチ拡大し池田に適時二塁打を許した。「野手のみなさんのおかげで、何とか試合を作ることができたと思います」。降板直後に逆転した打線に最敬礼だった。投手1試合3失策のプロ野球タイ記録=松本晴(ソフトバンク) 7日のロッテ17回戦(ZOZOマリン)の3回に2失策、4回に1失策を記録。57年8月22日小野(毎日)以来、68年ぶり7人目。パ・リーグでは56年4月24日中西(毎日)同年7月29日黒木(南海)前記小野に次いで4人目。3失策しながら勝利投手は56年中西、57年小野に次いで3人目だった。

◆ロッテは連敗で、借金は今季ワーストタイの「20」となった。打線が再三のチャンスを生かせなかった。3回に2死一、三塁の場面で池田来翔内野手(25)の左翼線への適時二塁打で先制。だが、5回2死満塁、7回2死三塁、8回2死三塁、9回2死一、三塁のチャンスをいずれも生かせず、追加点を奪えなかった。吉井理人監督(60)は「最後の決める打撃がなかなかできなかった。相手あるスポーツなんで、こちらじゃなかなかコントロールできないんですけど、ここで勝負強く1本出せるように頑張っていきます」と切り替えた。大砲の山口航輝外野手(24)と山本大斗外野手(22)を並べた打線を組んだが、この日は結果が出なかった。吉井監督は「いい場面で回ってきて、ちょっと力みすぎたのかな。山口も狙ってるボールだったらしいんですけど、力んでる分前に出された。でも積極的に打ってくれたので、また次に期待します」と話した。先発のブライアン・サモンズ投手(30)は6回5安打2失点と粘投した。5回まで毎回走者を出すも無失点と粘りを見せる。1-0の6回2死二塁の場面で井上に右前打を浴び同点。直後の佐藤直にも右前打を浴び追加点を許した。指揮官は「追い込んでからフォアボールになるのは、打たれたくないっていう気持ちが強くなって変化球ちょっといいところ投げすぎた。それでボールになってしまったんですけど、6回2失点はよく頑張った」と話した。

◆ソフトバンクが6カード連続の勝ち越しで貯金を今季最多「24」に積み上げた。「9番中堅」で9試合ぶりにスタメン出場した佐藤直樹外野手(26)が決勝打。同点の6回2死二塁で勝ち越しの右前適時打を放った。周東佑京内野手(29)はコンディションを考慮しての休養日。代役センターが勝利に導き、2位の日本ハムとのゲーム差を「1」に広げた。次カード9日からは本拠地で日本ハムとの直接対決3連戦に向かう。最後は左手1本ではじき返した。佐藤直は体勢を崩しながら外角球を右前へ。「落ちてくれって思ってました」。打球は外野で弾んで二塁走者が生還。初球を仕留めた積極的なスイングが殊勲のタイムリー。「いいところで打てた」と笑みを浮かべた。0-1の6回2死二塁で井上が同点打。なお2死二塁と続いたチャンスで佐藤直が決めた。19年ドラフト1位の佐藤直と20年ドラフト1位の井上の連打で逆転。ロッテの先発左腕、サモンズ対策で起用された右打者2人が3打席目に仕事をした。小久保監督は「あの2人に代打を用意してたんですけど、『あぁ、もう行け!』って行かせた。よう打ったね。あいつらに託して良かった」と褒めつつも「球団が求めてるのはこんなもんじゃないでしょう。まだ(成績で)回収しきれていない」とドラ1コンビにさらなる奮起を促した。この日は腰の張りや両ひざに不安を抱える周東がコンディションを考慮されての休養日だった。指揮官は「1試合休ませて次の日も休みなら2日間休める」と話しており、8日の移動日と合わせて"連休"を与えた形だ。周東に代わって代役センターに入った佐藤直が今季2度目の決勝打。今季1度目は柳田が故障離脱した直後の4月12日ロッテ戦で、同試合でも3安打2打点で代役の仕事を果たした。リーグ連覇へのピースとして、またも貴重な一打を放ってみせた。ロッテ戦は通算950勝に達して6カード連続の勝ち越し。貯金「24」は今季最多を更新した。デーゲームで2位の日本ハムが敗れ、首位のソフトバンクはナイターゲームでしっかり白星。ゲーム差を「1」に広げ、9日からは本拠地で首位攻防3連戦を迎える。「いい流れでいける? もちろん」。小久保監督の声も弾んだ。【只松憲】

◆ソフトバンク井上朋也内野手(22)が貴重な同点打を放った。1点を追う6回2死二塁。サモンズのスプリットを右前に運んだ。「とにかくチャンスで絶対に結果を出そうと思いました。追い込まれてからはゾーンを上げて、何とか食らいつこうと」。今季3度目の先発出場で2年ぶりの打点をマーク。第2打席の4回1死一、二塁の好機では三ゴロに倒れていただけに雪辱の一打。V争いとともに若手には1軍生き残りのサバイバル戦だけに、アピールに必死だ。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が連日の外野の好守備に目を細めた。0-1の5回2死満塁でソトが右翼へライナー性の打球を放つと、右翼手の柳町が猛チャージをかけてギリギリ捕球。落ちていれば追加点を奪われていた場面だった。指揮官は「(柳町)達のあのプレーがないと。昨日の周東しかりね。あの満塁からのプレーでワンサイドになってた(可能性がある)。あれで2点くらい入ってたら、あの展開になってない」と話した。前日6日は周東が2死満塁で左中間への大飛球をランニングキャッチ。チームを救うプレーで勝利に貢献していた。

◆ロッテ・山本大斗外野手(22)は「7番・左翼」で3試合ぶりにスタメン復帰。前日の同カードは守備から途中出場し、約1カ月ぶりとなる本塁打をマーク。同じ右打ちの山口航輝外野手(24)は再昇格後に2試合連続本塁打を放っており、期待の長距離砲による良質な競争が生まれつつある。山本は直近の10試合で40打数5安打、打率・125。この間に17三振と不振に陥り、過去2試合はスタメン落ち。「この2試合、全体練習の前からサブロー(ヘッドコーチ)さんと付きっ切りで秘密のキャンプをしてきました。3時間半くらいですかね。詳しくは言えませんが、テーマを持って、とにかく振り込んでいました」と語った。前日6日は八回の唯一の打席で、初球を捉えて左越えに11号ソロ。「特訓通り、練習してきたことがしっかり出せたと思う。山口さんが帰ってきて、このままだとポジションを取られる。もらった1打席のチャンスを生かせたのは良かった」と一息ついた。吉井監督は「ありますよ、〝山山〟」と、山口と山本の同時起用を示唆していたが、その言葉通りこの日は山口を「8番・DH」に入れた。若き2人の大砲候補がチームを活性化させれば、大きなうねりを生むことも可能だ。(片岡将)

◆俺たちもリーグ2連覇戦線に入れてくれ! ソフトバンクが逆転勝ちで貯金を今季最多の「24」。勝利をもたらせたのは下位を打つ19年入団の6年目、佐藤直樹外野手(27)と同5年目、井上朋也内野手(22)の〝ドラ1コンビ〟だった。前夜、今季最多17安打で12点を奪ったタカ打線。勢いそのままに相手先発左腕・サモンズを攻略しようとしたが塁上をにぎわすもあと1本出ず、五回終了時点で7残塁と本塁が遠かった。うだるような暑さのなか、必死に腕を振り援護を待つ先発・松本晴投手(24)の祈りが通じたのは六回。2死二塁から「8番・左翼」で今季4試合目の出場の井上がライナーで破る右前同点打、2年ぶりの打点に塁上で喜びのガッツポーズをみせて「ゾーンを上げて何とか食らいつこうとしていい結果につながった」と汗をぬぐった。レギュラーの周東佑京内野手(29)が休養でベンチスタートになり、代わって「9番・中堅」で出場した佐藤は7月27日のオリックス戦(みずほペイペイ)以来のスタメン。勝負どころで回ってきた打席にベンチ裏で準備する代打陣に気づいたが「送られなかった。もうやるしかない」と腹をくくり打席へ。初球、外寄りの直球を逆方向へ弾き返す技ありの右前決勝打に「何とか落ちてくれてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。地獄を見た男だ。ドラ1で期待されてタカ戦士に加わるも思うように活躍できず、2023年オフに戦力外となり育成契約を結んだ。昨季途中、ベテラン・柳田が負傷で戦線離脱したため支配下へ復帰した経緯がある。くすぶっていた〝ドラ1〟2人の活躍に小久保裕紀監督(53)は「代打を用意していたけれど、葛藤しながらも『行け!』と。託してよかった」と話す一方で、「球団からすればまだ(投資分を)回収できていないと思う」とゲキを飛ばした。これを伝え聞いた佐藤は「本当ですか? たまにスタメンで試合に出る分、緊張感はすごい。常時出られるになればまた変わると思いますけどね。日本ハムと優勝争いする中で試合に出られているのは選手として幸せなこと。ドラ1って期待されているんですかね...でも、頑張ります」と静かにうなずいた。酷暑の8月戦線は5勝1敗と上々の滑り出し。伏兵の活躍で気分よく博多へと帰ることができる指揮官も9日から始まる日本ハムとの首位決戦に「いいムードで入れる?もちろん、もちろん」と笑みをこぼした。(山戸英州)

◆ロッテは三回に池田の適時二塁打で先制したが、その後の好機であと1本が出なかった。四回1死一、二塁では山口が併殺打に倒れ、五回2死満塁ではソトが右飛。七回以降も得点圏に置いた走者を返せなかった。吉井監督は「最後に決める打撃がなかなかできなかった。勝負強く1本出せるように頑張っていく」と話した。6日にともに本塁打を放ち、吉井監督が〝山山砲〟と命名した山本、山口と期待の長距離打者を並べて起用したが、それも不発。負け越しは再び今季最多の20に膨らんだ。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60364 0.625
(↑0.004)
-
(-)
43386
(+2)
272
(+1)
68
(-)
78
(-)
0.250
(↓0.001)
2.400
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
60382 0.612
(↓0.007)
1
(↓1)
43380
(-)
258
(+2)
92
(-)
51
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.260
(-)
3
(-)
ORIX
49463 0.516
(↓0.005)
10.5
(↓1)
45338
(+3)
365
(+7)
62
(-)
45
(-)
0.257
(↑0.001)
3.460
(↓0.04)
4
(-)
楽天
47492 0.490
(↑0.006)
13
(-)
45282
(+7)
326
(+3)
41
(-)
90
(-)
0.244
(↑0.001)
3.130
(-)
5
(-)
西武
45522 0.464
(↑0.006)
15.5
(-)
44256
(+2)
287
(-)
45
(+1)
64
(+1)
0.229
(↑0.001)
2.690
(↑0.03)
6
(-)
ロッテ
37573 0.394
(↓0.004)
22
(↓1)
46287
(+1)
384
(+2)
49
(-)
41
(-)
0.233
(-)
3.690
(↑0.02)