中日(☆8対3★)阪神 =リーグ戦15回戦(2025.08.07)・バンテリンドーム=
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阪神
0111000003712
中日
11302100X81201
勝利投手:金丸 夢斗(1勝4敗0S)
敗戦投手:伊原 陵人(5勝5敗0S)

本塁打
【阪神】中川 勇斗(1号・2回表ソロ),佐藤 輝明(29号・4回表ソロ)
【中日】チェイビス(2号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は1-1で迎えた2回裏、チェイビスのソロで勝ち越しに成功する。その後同点とされて迎えた3回には、田中とボスラーの適時打などで3点を加え、リードを奪った。投げては、先発・金丸が8回3失点の力投でプロ初勝利。敗れた阪神は、先発・伊原が試合をつくれなかった。

◆阪神投手陣のすごさを浮き彫りにする数字がある。中日に5日、6日と2連勝。ともに投手が2失点に抑えての逆転勝ちだった。しかし、チーム防御率は「2・00」のまま動かず。維持してきたレベルがいかに高いかを示している。3日のヤクルト戦(神宮)で今季ワーストの8失点を喫して、チーム防御率は1・93→2・00に。約1カ月ぶりに2点台になった。7月2日に異次元の1点台に突入した際は大きな話題になった。だが、チーム内には「長いペナントレースを戦っていく中で、あげてもいい失点はある。だからあまり防御率に意味はない」と言う声がある。確かに何失点しようが負けは負け。3日の8失点がまさにそうだ。逆に、驚く数字がある。後半戦の23勝のうち3失点が1度あるだけで、あとは2失点以下。強いチームの典型といえる傾向だ。いかに、ディフェンス力をベースに白星を拾ってきたかが分かる。

◆中日中田翔内野手(36)が1軍に復帰した。5月13日に腰痛で抹消されて以来。この日は午前10時20分開始のバンテリンドームでの親子ゲーム2軍オリックス戦に「4番・指名打者」で出場。1回にオリックス先発山口の外角低め146キロ直球を右中間へ運ぶ適時二塁打を放ち2打席で交代していた。「1打席1打席かみしめて立ちたい。ケガをしないように、体と相談しながら」と話し、ダブルヘッダーは「若いころはよくあった。14、15年ぶり」と笑った。落合英二2軍監督(56)も「体調を見ながらですけど、今のところ打席も立てるし守備もいける。体調はいい方だと思う」と話した。1軍では今季22試合に出場し打率1割6分9厘、2本塁打、4打点。2軍では22試合に出場し、打率2割9分3厘、2本塁打、9打点。代わって板山祐太郎内野手(31)が登録抹消となった。

◆中日は10度目の先発でプロ初勝利を目指す金丸夢斗投手(22)を援護するために、1番にブライト健太外野手(26)を起用した。また加藤匠馬捕手(33)がスタメンマスクをかぶる。金丸と組むのは6月5日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来2度目。上林誠知外野手(30)、石伊雄太捕手(24)は休養の意味合いも含めベンチスタートとなった。またこの日1軍復帰した中田翔内野手(36)も代打で待機する。

◆スタメンが発表され、阪神大山悠輔内野手(30)はベンチスタートとなった。7月4日DeNA戦以来、今季2度目。代わって中川勇斗捕手(21)が7月31日以来、5番ではプロ初のスタメンとなった。また「6番一塁」にはラモン・ヘルナンデス内野手(29)が入った。前夜まで連投していた及川雅貴投手(24)はベンチ外。この日が誕生日の先発伊原陵人投手(25)は、中日の先発金丸夢斗投手(22)とドラ1ルーキー対決で6勝目を目指す。優勝マジック32とする阪神は勝てば、中日に8勝7敗で全チームに勝ち越しとなる。

◆阪神大山悠輔内野手(30)がスタメンを外れた。7月4日DeNA戦(横浜)以来、今季2度目のベンチスタート。7月は藤川球児監督(45)が疲労を考慮してのベンチスタートだった。大山は前日6日中日戦(バンテリンドーム)の延長10回1死満塁、マルテから背中に死球を受けて、貴重な勝ち越し点をゲットしていた。また、及川雅貴投手(24)はベンチメンバーから外れた。5日中日戦から連投で1勝1ホールド。今季はここまで46試合登板で5勝3敗1セーブ27ホールド、防御率0・81。

◆阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(25)がプロ入り初のボークを喫した。自身3連敗中で7月31日広島戦以来、今季14度目の先発。初回先頭ブライトに左翼線二塁打を許すと、田中、岡林の連続二ゴロで先制の1点を失った。続く細川には左翼線二塁打を献上。続くボスラーの打席で初球を投じる前に、審判からボークを宣告された。二塁走者細川は三塁に進塁したが、ボスラーを一ゴロに打ち取り、最少失点で1回を終えた。この日は伊原の25回目の誕生日。6月8日オリックス戦以来、約2カ月ぶりの6勝目もかかっている。

◆阪神中川勇斗捕手(21)がプロ初本塁打を記録した。0-1の2回1死から金丸夢斗(22)の初球、外角高めの150キロを左翼席に運んだ。21年夏の甲子園で京都国際の主砲として4強入り。同年ドラフト7位で指名された。思い切りのいい打力を評価され、捕手登録ながら今季は外野で出場機会をつかんだ。今年4月30日の中日戦(バンテリンドーム)で代打でプロ初出場。初スタメンだった5月6日巨人戦(東京ドーム)で初安打を放っていた。これが6度目のスタメンだが、すべて左翼での出場。この日は初めて「5番」に座った。

◆阪神坂本誠志郎捕手(31)がさすがの気配りを見せた。2回、中日のルーキー金丸夢斗投手(22)が打席に立った際、右肘に装着したエルボーガードが外れかけて困っているのを見逃さず、手を差し伸べた。敵味方を超えた「お兄さん」ぶりにSNSでは「人が良すぎ」「ほんわかする」「性格が捕手向き」と両チームのファンから反応があった。

◆阪神先発の伊原陵人投手(25)が同じ先発ルーキーの気遣いに感謝した。2回無死一塁で回ってきた打席で、この日25歳の誕生日を迎えた伊原へ、左翼スタンドからハッピーバースデーの演奏が届けられた。気づいたマウンドの中日先発金丸夢人投手(22)は、1度マウンドを外して演奏を待つ気遣い。それに対し伊原も、一礼して感謝の気持ちを示した。

◆阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(25)がプロで初めて本塁打を浴びた。自身3連敗中で7月31日広島戦以来、今季14度目の先発。立ち上がりの初回1死三塁から岡林の二ゴロで1点を失った。味方打線は2回、中川のプロ初アーチで同点に。しかし直後の2回裏先頭のチェイビスへ失投。初球、真ん中高めへの137キロカットボールを左翼スタンド最前列へ運ばれた。1回は1点を失った後の2死二塁でプロ初のボークも喫していた。

◆阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(25)がプロワースト失点を更新した。自身3連敗中で7月31日広島戦以来、今季14度目の先発。初回1死三塁から岡林の二ゴロで1点を失うと、同点とした直後の2回裏、先頭のチェイビスにプロ初被弾。再び同点で迎えた3回は先頭ブライトに二塁打を許し、田中の中前適時打で勝ち越された。さらに1死二、三塁からボスラーの右前適時打、野選でこの回3失点。プロ入り後最多の5失点を喫した。この日は25回目の誕生日。1回は1点を失った後の2死二塁でプロ初のボークも記録した。

◆阪神に痛恨のバッテリーミスが出た。3回、1点を勝ち越され、なおも1死一、二塁で伊原陵人(25)のノーバウンドのスライダーを坂本誠志郎捕手(31)が後逸し、ピンチを広げた。坂本は今季3個目の捕逸。ここからさらに2点を失い、2-5と3点のビハインドを背負った。25歳のバースデー登板の伊原は、中日金丸夢斗(22)とのドラフト1位対決。序盤から苦しいマウンドになっている。

◆阪神豊田寛外野手(28)は惜しくもドラフト同期に続けなかった。5回1死、伊原陵人投手(25)の代打で登場。金丸夢斗投手(22)の速球を力強くたたくと、逆方向への飛球はぐんぐん伸びて右翼ポール際のフェンス最上部に当たり、二塁打となった。あと数十センチでプロ初本塁打に届かなかった。2回には、5番で先発した中川勇斗捕手(21)がプロ初本塁打を放っていた。2人は21年ドラフトの同期で、豊田が日立製作所から6位、中川が京都国際から7位で指名された。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が2試合ぶりの29号ソロを放った。初の30本に王手をかけた。2-5と3点を勝ち越された直後の4回。金丸夢斗投手(22)の浮いたスライダーを強振し、バックスクリーンに低い弾道で運んだ。2位の森下翔太外野手(24)とは13本差。同じくリーグトップを走る打点は73に伸ばした。序盤から点の取り合い。阪神も昨秋ドラフトで入札したルーキー左腕のプロ初勝利を阻止すべく、4番打者が意地を見せた。

◆阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(25)が4回6安打5失点で降板した。初回1死三塁から岡林の二ゴロで1点を失うと、同点とした直後の2回裏、先頭のチェイビスにプロ初被弾。再び同点で迎えた3回は先頭ブライトに二塁打を許し、田中の中前適時打で勝ち越された。さらに1死二、三塁からボスラーの右前適時打、野選でこの回3失点。プロワーストの5失点を喫した。4回は3者凡退で終えたが、5回の打席で代打豊田を送られて降板。2点を追う5回の攻撃は2死一、三塁まで中日先発金山を攻めたが、森下が三ゴロに沈み無得点に終わった。先発での4回降板は前回7月31日広島戦に並び、最短タイとなった。この日は25回目の誕生日。1回は1点を失った後の2死二塁でプロ初のボークも喫した。白星は6月8日オリックス戦以2カ月以上遠ざかる。6勝目は次戦以降に持ち越された。

◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が失点につながる2つの捕逸をおかした。まず3回、1点を勝ち越され、なお1死一、二塁で伊原陵人(25)のノーバウンドのスライダーを後逸し、ピンチを広げた。ここからさらに2点を失った。中日金丸夢斗(22)とのドラフト1位対決だった伊原を勝利に導けなかった。3-5の5回には2死満塁から木下里都(24)の低めのスライダーを捕球できず、生還を許した。そのあとさらに内野安打でもう1点。痛恨のバッテリーミスとなった。

◆阪神が8失点を喫して中日に敗れ、3試合ぶりの黒星を喫したが、優勝マジックは対象チームの巨人が負けたため1減って31となった。今季の中日戦も7勝8敗となり、セ・リーグ全チームに勝ち越しとはならなかった。阪神伊原陵人投手(25)は先発ではプロ最短タイの4回、ワースト5失点(自責2)を喫し5敗目。中日金丸夢斗投手(22)とのドラ1ルーキー対決で白星とはならなかった。初回から点の取り合いとなった。伊原がプロ初のボークもからみ、1回2死三塁から中日岡林の二ゴロの間に先制点を許した。阪神は2回に中川勇斗捕手(21)のプロ初本塁打で追いつくも、直後の2回裏に中日チェイビスに勝ち越しソロ本塁打を献上。再び直後の3回2死二塁で、中野拓夢内野手(29)が同点中前適時打を放ち、一時は試合を振り出しに戻した。しかし3回裏、中日先頭のブライトに左中間へ二塁打を許すと、この回3本の安打と四球に捕逸が絡んで3失点を喫した。2-5で迎えた4回には、先頭の佐藤輝明内野手(26)が金丸のスライダーをバックスクリーンへ運び、29号ソロ本塁打をマークしたが、反撃はここまで。5回に2番手木下里都投手(24)が3本の安打を許し、この日2度目の捕逸がからみ、さらに2失点。6回にも3番手ラファエル・ドリス投手(37)が1点を失い、流れを引き寄せられなかった。

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が8回3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の先発で阪神打線とは初対戦。2回に中川、4回に佐藤輝にソロを浴びたが、直球を軸に攻めの投球を続けた。これまでなかなか金丸の登板時に援護ができなかった打線は阪神先発伊原から5点を奪い4回でKO。さらに追加点を加え過去最大に援護した。チームの連敗も3でストップし借金は9。首位阪神相手に悔しい逆転負けが続いたが、チーム一丸で黄金ルーキーに勝ち星をつける大勝で8日からの広島3連戦(バンテリンドーム)に勢いよく突入する。金丸夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、神戸市出身。神港橘では甲子園出場なし。関大ではリーグ通算49試合20勝3敗、312奪三振、防御率0・83。3年秋から大学最終登板まで72回連続自責点0。昨年3月、大学生で侍ジャパンに選出され、欧州代表戦に先発。2回をパーフェクト(4奪三振)で6投手の完全リレーにつなげた。昨年ドラフト1位で4球団競合の末、中日入団。177センチ、77キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が8回3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の先発で阪神打線とは初対戦。2回に中川、4回に佐藤輝にソロを浴びたが、直球を軸に攻めの投球を続け、ようやく勝利をつかんだ。金丸の活躍の原点には、関大時代から丁寧なケアを心がけていく継続力があった。大学2年から登板数が増加し、「(ケアせず)あと2年投げきるのは、きつかった」という。練習場から約2キロ先の治療院「力Body Recovery」に足しげく通った。電気やはりを用いて背骨にアプローチし、神経を整えて、痛みを改善する施術だ。冨山力院長(35)が施すケアが、中日ドラフト1位入団への道のりには、欠かせなかった。痛みを緩和するだけじゃなく、「金丸はケアを『痛くなってから行うことではなく、常に確認する継続力そのもの』」と冨山さん。体に痛みがなくても、部位ごとの可動域が正しく動くかをチェック。マイペースな性格だが、登板前後の計2度きちんと来院し、好投のために、己の体に1ミリのズレも許さなかった。ドラ1の称号を手にした今も、毎朝5時起床で入念な体幹ストレッチが日課。「事前の準備を怠らない男です。プロ以上にケアをしてましたから」と冨山さんはうなずいた。【中島麗】

◆阪神大山悠輔内野手(30)は大事をとって今季初の欠場となった。ベンチスタートは疲労を考慮した7月4日DeNA戦(横浜)以来、今季2度目だった。大山は前日6日中日戦(バンテリンドーム)の延長10回1死満塁、マルテから背中に死球を受けて、これが決勝点となっていた。この日の試合後、藤川球児監督(45)は「そんな大きなことではないです。長いですから、とにかく全力ではやるんですけれど、プレーヤーだけに頼ることなく、全員で戦っていくというところですから」と説明した。

◆4球団競合で中日入りしたドラフト1位金丸夢斗投手(22)が「10度目の正直」でプロ初勝利を挙げた。自身初となる阪神戦でプロ初の1試合2本塁打を許すも8回6安打3失点と力投。チームの大量援護にも守られて記念星を手にした。

◆阪神が今季ワーストタイ8失点を喫し、3連勝を逃した。堅守を誇るバッテリーに、珍しく2つのミス。スタメンマスクの坂本誠志郎捕手(31)は「新人が2人投げているのに、すごく迷惑をかけてしまった」と唇をかんだ。3回、1点を勝ち越され、なおも1死一、二塁。先発伊原が投じた低めスライダーをミットに当てながらも後逸(記録は捕逸)。1死二、三塁とピンチを広げ、この回3失点を喫した。さらに5回2死満塁では2番手木下のスライダーを捕球できず。2つ目の捕逸の間に三塁走者が生還し、この回も2点を失った。坂本は「僕のせいで負けたので、僕のおかげで勝てる試合を次はつくりたい」と責任を背負ったが、藤川監督は前を向いた。「負けてまた強くなるというのはいつも言っている通り。また明日、あさってと、チームがしっかり立ち上がってくることを願いながら」。中日には7勝8敗とリーグ唯一の負け越しが続くが、2位巨人とは依然12ゲーム差。本拠地に戻る8日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)から、再び虎の戦い方を取り戻す。【磯綾乃】

◆阪神大山悠輔内野手(30)は大事をとって今季初の欠場となった。前日6日中日戦の延長10回、背中に押し出し死球を受け、これが決勝点となっていた。ベンチスタートは疲労を考慮された7月4日DeNA戦(横浜)以来、今季2度目。藤川監督は「そんな大きなことではないです。長いですから、とにかく全力ではやるんですけれど、プレーヤーだけに頼ることなく、全員で戦っていくというところですから」説明。8日以降は状態を見ながら判断される。

◆夏真っ盛り、若虎も熱い! 阪神中川勇斗捕手(21)が高卒4年目で特大のプロ初本塁打を放った。プロ初の5番スタメン起用に応え、中日ドラフト1位左腕の金丸から超フルスイングで左翼席中段にたたき込んだ。アーチに感情を爆発させ、凡打でもヘッドスライディングをいとわなかった若虎。夏甲子園を戦う高校球児に負けないハツラツプレーでナインに気合を注入した。チームは8失点で3試合ぶりの黒星を喫したが、対象チームの巨人が負けたため、優勝マジックは一つ減って31となった。バットの先端まで熱い血がたぎっているようだった。2回1死。小さなファイター中川が、初勝利を狙う金丸に襲いかかった。初球の150キロ。外角高めの難しい球でもお構いなし。思い切りバットを振り抜き、広いバンテリンドームの左翼席中段まで飛ばした。「強い直球に、空振りやファウルにならないようにいきました。打った瞬間、完璧だと思いました。僕は全打席、結果を出していかないといけない立場。続けていきたいです」172センチ、75キロの体に秘めた気持ちは熱い。初回、ブライトの左前打を捕球ミス。先制点につながる痛い失策だった。記念の同点ソロにも「迷惑をかけてしまった。うれしさはなかった」。登録は捕手。打力を買われて今季初めて外野に挑戦。6度目の先発だった。しかも休養の大山に代わる初の5番。「5番か。俺か、という感じでした」。5月6日のプロ初安打と同じように、6回に二遊間への打球で一塁に頭からダイブした。京都国際では21年夏に甲子園4強。プロになり4年たっても変わらない。涼しいドームでも泥と汗にまみれ、高校球児さながらのファイトを見せた。9回には右前打も放ち、初のマルチ安打。地元愛知の小牧市出身。あこがれの場所だったバンテリンドームで、観戦した両親、姉、兄に「何とかいいところを見せたかった」と見事に錦を飾ってみせた。「打てる捕手」として評価されていたが、今はミットはほとんど手にせず、バットでの勝負に集中している。用具メーカーが同じ縁でDeNA牧と知り合い、1月に合同自主トレが実現。「冗談抜きで、センスは僕よりあります。あの体格で普通に右に運べるのはセンスとリスト(手首)」と言わしめた。牧は2軍で右中間に飛ばす映像を見て驚いていたという。5番に抜てきした藤川監督は戦う姿勢を改めて評価した。「すごいホームラン。気持ちが出たというよりは、それがあるからヘッドスライディングになる。1打席にかけるところが前から目にとまっていた。そこにすごく魅力を感じる」と目を細めた。3試合ぶりの敗戦だが、巨人が負けて優勝マジックは31に減った。がむしゃらな若武者の存在も、栄光のゴールテープに向かう強い推進力になっている。【柏原誠】中川勇斗(なかがわ・はやと)生まれ 2004年(平16)1月27日、愛知県出身。体 172センチ、75キロ。右投げ右打ち。野球歴 味岡小1年から味岡キングスで始め、中学時代は愛知尾州ボーイズ。京都国際では1年秋からベンチ入り。3年春夏の甲子園に出場し、夏は2本塁打で4強入りに貢献。高校通算18本塁打。21年ドラフト7位で阪神入団。プロ初出場 4月30日の中日戦(バンテリンドーム)で同点の7回に代打登場。斎藤から四球を選ぶ。プロ初安打 5月6日巨人戦(東京ドーム)で「7番左翼」で初スタメン。5回1死で巨人石川から三塁強襲内野安打でヘッドスライディング。捕手兼外野手 昨季2軍で打率3割2分1厘を残した打力を生かすため、昨秋キャンプから外野守備練習を開始。「出るチャンスのあるところでやろうと思っている」と決意。弟子入り 今年1月、DeNA牧の自主トレに参加。バットメーカーの担当者が同じ縁で志願した。23年打点王、最多安打の牧から「器用というよりも天才系なのかな。すごい面白い選手」と高評価を受ける。

◆夏真っ盛り、若虎も熱い! 阪神中川勇斗捕手(21)が高卒4年目で特大のプロ初本塁打を放った。プロ初の5番スタメン起用に応え、中日ドラフト1位左腕の金丸から超フルスイングで左翼席中段にたたき込んだ。アーチに感情を爆発させ、凡打でもヘッドスライディングをいとわなかった若虎。夏甲子園を戦う高校球児に負けないハツラツプレーでナインに気合を注入した。チームは8失点で3試合ぶりの黒星を喫したが、対象チームの巨人が負けたため、優勝マジックは一つ減って31となった。中川勇斗(なかがわ・はやと)生まれ 2004年(平16)1月27日、愛知県出身。体 172センチ、75キロ。右投げ右打ち。野球歴 味岡小1年から味岡キングスで始め、中学時代は愛知尾州ボーイズ。京都国際では1年秋からベンチ入り。3年春夏の甲子園に出場し、夏は2本塁打で4強入りに貢献。高校通算18本塁打。21年ドラフト7位で阪神入団。プロ初出場 4月30日の中日戦(バンテリンドーム)で同点の7回に代打登場。斎藤から四球を選ぶ。プロ初安打 5月6日巨人戦(東京ドーム)で「7番左翼」で初スタメン。5回1死で巨人石川から三塁強襲内野安打でヘッドスライディング。捕手兼外野手 昨季2軍で打率3割2分1厘を残した打力を生かすため、昨秋キャンプから外野守備練習を開始。「出るチャンスのあるところでやろうと思っている」と決意。弟子入り 今年1月、DeNA牧の自主トレに参加。バットメーカーの担当者が同じ縁で志願した。23年打点王、最多安打の牧から「器用というよりも天才系なのかな。すごい面白い選手」と高評価を受ける。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が自身初のシーズン30発に王手をかけた。3点を追う4回先頭。2ボール1ストライクから、先発金丸の真ん中付近に甘く入った128キロスライダーを振り抜いた。グングン伸びた飛球はそのままバックスクリーン下部へ吸い込まれた。「甘い球がきたんでね。しっかり打ててよかったです」2試合ぶりの1発で今季73打点目。本塁打とともに、両リーグ2冠を独走する。すでにアーチの数はキャリアハイを塗り替えた。球団の生え抜き選手では85年の掛布雅之、岡田彰布以来、40年ぶりとなる30本塁打にもいよいよリーチをかけた。大台に向けての意識を問われると「頑張ります」とほほ笑んだ。中日ドラフト1位金丸とはプロ入り後初の対戦だった。同じ兵庫県出身で4学年下の左腕。1打席目は外に逃げる120キロカーブで二ゴロに打ち取られていた。「いいピッチャーですよね。コントロールがいいし、全体的にまとまっているし。よかったと思います」。やられたままでは終わらず、直後の2打席目に放ったアーチ。首位を走る虎の4番が実力を見せつけた。バンテリンドームでは今季5発目の本塁打となった。昨季は10試合を戦いながら、1本もアーチをかけられなかった舞台。今季の球場別では、本拠地甲子園での7発に次ぐ本塁打数をマークしている。球場の広さも甲子園特有の浜風も関係なし。シーズン41発ペースでアーチを量産し続ける。今季の開幕前、沖縄・宜野座キャンプで語っていた目標の1つが「30本」だった。中堅から左方向への打球に意識を置くなど、試行錯誤を重ねて臨んだ25年。まずは大台に到達し、取り組みの結実を証明する。【波部俊之介】

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が8回3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の先発で阪神打線とは初対戦。2回に中川、4回に佐藤輝にソロを浴びたが、直球を軸に攻めの投球を続け、ようやく勝利をつかんだ。金丸の両親も初勝利までの長旅が終わった。父・雄一さん(49)、母・淳子さん(48)は5月5日デビュー戦のバンテリンドームから東京ドーム→神宮→みずほペイペイドーム→ベルーナドーム→横浜→山形→名古屋→名古屋→名古屋と息子の初勝利の瞬間を見るためにすべてスタンドに駆けつけていた。雄一さんは「今思うといろんな球場に見に行くことができたプレゼントみたい」と笑った。井上一樹監督(54)と自分たちに向かって手を振る息子に「たくましくなった。ええピッチャーになった」と涙が止まらなかった。父雄一さんは息子と同学年で高校3年時に世代NO・1だった高橋宏と今は常に一緒にいるほど仲良しな姿を見て喜ぶ。「あの時、そんなことになるとは思いませんでした。感激ですよ」。神港橘高校3年、息子の最後の夏となった20年はコロナ禍のため戦後初めて大会中止となった。父雄一さんは「5月20日でした。休校中で自宅でその知らせを受けました。あの時の絶望した姿は忘れられません。数日間、言葉をかけられなかった」。戦わずして夢が散った。当時の全国の球児と同じく金丸もやり場のない悔しさに我を失った。「逆境」が金丸を強くしてきた。コロナで休校の2カ月間に走り込み、鍛え135キロ前後だった直球が140キロを越えるようになり関大への道、プロへの道が開けた。息子は兵庫県の独自大会8強(それ以上の試合はなし)で終えた夏、審判員を務める雄一さんは交流試合という形で甲子園で行われた中京大中京(愛知)対智弁学園(奈良)の一塁塁審を務めた。そのマウンドには高橋宏が立っていた。今は息子と親友となり中日の今後を支える若き左右の両輪となった。夢の続きはこれからだ。

◆中日中田翔内野手(36)が1軍に復帰し、8回に代打で出場した。阪神左腕門別と対戦し中飛に倒れた。5月13日に腰痛で抹消されて以来の1軍登録に井上一樹監督(54)は「今日、(バンテリンドームで)2軍で試合あったでしょ。中田が二塁打打った。そのあと三振こいたけど、そこまでの過程のファウル、ファウルのスイング見ていると、『だいぶ振れていたね』と、俺の中で。後続部隊、代打陣が、なんか圧がない、迫力がない。もう1本欲しいねと思ってた矢先の翔(中田)だったので。これはなんかのお告げじゃないけど、そういうタイミングなのかなと思って、思い切って。板山がいまいちだったので、『もう1回頑張ってこい』と。『翔いくぞ!』と。スムーズに。オレのインスピレーションで決めました」と説明した。中田はこの日午前10時20分開始のバンテリンドームでの親子ゲーム2軍オリックス戦に「4番・指名打者」で出場。1回にオリックス先発山口の外角低め146キロ直球を右中間へ運ぶ適時二塁打を放ち、夜の阪神戦とダブルヘッダーだった。

◆阪神伊原陵人投手(25)は先発でプロ最短タイとなる4回でKOされ、ワースト5失点(自責2)でドラ1ルーキー対決に敗れた。「球が高く甘くなってしまい、同じような打たれ方をしてしまいました」。自身4連敗となる5敗目を喫した。初回1死三塁から岡林の二ゴロの間に1点を失った。追いついた直後の2回、今度は先頭のチェイビスに真ん中高めの初球137キロカットボールで左翼最前列まで運ばれた。痛恨のプロ初被弾だ。再び同点で迎えた3回は先頭ブライトに二塁打を許すなど、この回3本の安打と四球に捕逸が絡んで3点を奪われた。中日の先発はドラ1ルーキー金丸。昨秋のドラフト会議で外れ1位として伊原が指名される前、阪神が最初に1位指名した左腕だった。初対決は悔しい黒星。「試合の中で修正できず、ゲームを作ることができませんでした。(課題は)山盛りです」。初回にはプロ初のボークも経験。25歳の誕生日の反省を糧にする。

◆阪神新助っ人のグラント・ハートウィグ投手(27)が来日2戦目で1回3者凡退と好投した。5点ビハインドの7回に登板。先頭チェイビスを一邪飛に仕留め、続く代打土田は中飛。最後は加藤匠から空振り三振を奪った。前回5日中日戦では3四球を与えながらの無失点デビュー。この日は危なげない無失点投球だった。「初登板に比べると、だいぶ落ち着いて投げることができたよ。ストライク先行で投げられて、前回に比べると本当によかったよ」と振り返った。

◆阪神中野拓夢内野手(29)4打数2安打で打率を2割9分3厘に上昇させ、近本を抜いて首位打者に躍り出た。中日ドラフト1位金丸と初対戦。1点を勝ち越された直後の3回2死二塁では、左腕の133キロスプリットを中前にはじき返す同点打で貫禄を見せた。「すごく真っすぐの力強さを感じた。次回対戦があれば、しっかりと打てるように準備したい」。球筋をインプットした2番打者は早くも次戦を見すえていた。

◆中日ブライト健太外野手(26)が今季初めて1番に起用され、プロ初の4安打と大暴れした。試合後、井上一樹監督(54)は「今日はブライトが切り込み隊長として、よく頑張ってくれた」とほめた。初回の先頭打者での左前安打、3回の左中間二塁打、6回の中前安打はいずれもその後生還した。欠場した上林誠知外野手(30)について、井上監督は「(チームの)流れがいまいち良くないので。上林が、もちろんレギュラー扱いとか、『全員で戦うよ』と言ってる以上、ブライトもこれだけの活躍をしてくれてるし。(上林)誠知も、『オレも負けてられん』と闘争本能に火が付いてくれたらうれしいし。上林が、『ものすごく脚が悪くて』と言うことではなく。流れを変える意味で。石伊じゃなくて加藤(匠馬)を使ったでしょ。そういったところも、連戦とかになると必要なのかな」と、ブライトと加藤匠を抜てきした理由を説明した。

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が8回3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の先発で阪神打線とは初対戦。2回に中川、4回に佐藤輝にソロを浴びたが、直球を軸に攻めの投球を続け、ようやく勝利をつかんだ。勝利の瞬間、金丸はようやく満面の笑みを見せた。「重たいですね。10試合分の重さが詰まってます」とウイニングボールを見つめた。初白星まで10試合、3カ月もかかった。打線が金丸登板試合で最多8得点の援護に好守備連発も「なるべく0-0のイメージで、何が起こるか分からないので最後まで表情を変えなかった」。「真っすぐとスプリットがよかった」と打たれても攻めの投球を続けた。中継ぎが不安な中、井上監督に「行きます」と志願して8回もマウンドに上がり「0」を刻んだ。プロの厳しさをたたき込まれた3カ月だった。前回7月31日巨人戦は自己ワースト6失点。「一番悔しいマウンドだった」と降板後ベンチで涙を流した。2日後のオフには近くの温泉施設でリフレッシュ。神戸の実家に帰省した球宴休みも両親と温泉施設へ。豪華な温泉宿ではなく身近に行ける温泉施設が大好きだ。6月5日ソフトバンク戦では初回にいきなり4失点。投球前の動作のクセで球種がバレていた。わずかな隙も見逃してくれなかった。2日後の休日、金丸は友人と出かけた。車で1時間かけ向かったのは、豊田市の足助(あすけ)町だった。「本当に山の中で、だいぶ気持ちもリフレッシュされました」。約1時間半、緑に囲まれ時間を忘れた。4球団競合の末、中日に入団。ドラフト直後から周囲の期待は膨らむばかり。「そういうのはありますよ。だから、そういうところ行って、いい感じに忘れるんです」。森林の中で心を無にした。チームの連敗も3でストップ。試合序盤のもたつきに「いつ替えてやろうかソワソワしてる」とベンチで金丸をイジった井上監督もニンマリ。「ちょっと時間がかかりすぎたが、これで調子に乗ってほしい」と高橋宏との両輪を期待した。金丸も「ヒロトに負けないように頑張ります」とここから左右両エースとしてドラゴンズを支えていく。【石橋隆雄】

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が10度目の先発でプロ初勝利を挙げた。

◆阪神が8失点を喫して中日に敗れ、3試合ぶりの黒星を喫したが、優勝マジックは対象チームの巨人が負けたため、1減って31となった。今季の中日戦も7勝8敗となり、セ・リーグ全チームに勝ち越しとはならなかった。阪神伊原陵人投手(25)は先発ではプロ最短タイの4回、ワースト5失点(自責2)を喫し5敗目。中日金丸夢斗投手(22)とのドラ1ルーキー対決で白星とはならなかった。2回には中川勇斗捕手(21)のプロ初となるソロ本塁打、4回には佐藤輝明内野手(26)の29号ソロ本塁打が飛び出した。

◆夏真っ盛り、若虎も熱い! 阪神中川勇斗捕手(21)が高卒4年目で特大のプロ初本塁打を放った。プロ初の5番スタメン起用に応え、中日ドラフト1位左腕の金丸から超フルスイングで左翼席中段にたたき込んだ。アーチに感情を爆発させ、凡打でもヘッドスライディングをいとわなかった若虎。夏甲子園を戦う高校球児に負けないハツラツプレーでナインに気合を注入した。チームは8失点で3試合ぶりの黒星を喫したが、対象チームの巨人が負けたため、優勝マジックは一つ減って31となった。胸に刻まれたレジェンドの姿が、プロで戦う道しるべとなっている。小学6年時の15年。中川は「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」に出場。愛知生まれの中川は、イチロー氏の地元豊山町と隣り合う小牧市出身だった。見事3位に入賞し、閉会式で当時現役メジャーリーガーだったイチロー氏と握手。今年、日本人初の米国野球殿堂入りも果たしたヒーローが、目の前にいる。「当たり前のように普通に打ってたので、すごいな...。すごいしか出てこない」と感激した。その際にイチロー氏から送られたのは、今にもつながる金言だ。「みんながプロ野球選手を目指すとしても、プロ野球選手になれなくても、いま大好きな野球をどんな形でも続けてほしい」。あれから10年。失敗しても、あきらめずに取り返す。「何がダメだったか反省して、受け止める」の信念で、これからもグラウンドで躍動し続ける。【阪神担当=塚本光】

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が8回3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の先発で阪神打線とは初対戦。2回に中川、4回に佐藤輝にソロを浴びたが、直球を軸に攻めの投球を続け、ようやく勝利をつかんだ。勝てなかった中日金丸の心の支えになった言葉は「負けることに慣れるな。慣れても悔しさだけは忘れるな」だった。関大時代の恩師で元阪急の山口高志さん(75)が、プロ初黒星を喫したデビュー戦の5月5日DeNA戦後に金丸に電話で伝えた。6回2失点も味方の援護がなかった。そこから3カ月、援護がほぼない状況が続いた。未来を予言したかのような山口さんの言葉には「これから何度も同じ相手に投げ、負けることも当然あるが、プロとして悔しさは忘れてはならない」ということを一番に伝えたかった。山口さんは同じ高校という縁もあり、神港橘時代の金丸を関大に誘い、同校のアドバイザリースタッフとして指導してきた。今ではプロでも少ないワインドアップを勧めたのも、投手としての考え方、メンタル面も教えてきたのも山口さんだ。金丸は常々、山口さんのことを「神様」と言っているが、山口さんは「オレの前では1度もそんなこと口にしたことはない。あれは表向きだけですよ」と笑う。金丸は「山口さんの『負け慣れるな』はしっかり心にとめています」と感謝した。【石橋隆雄】

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が10度目の先発でプロ初勝利を挙げた。

◆6日に背中に死球を受けた阪神・大山悠輔内野手(30)がスタメンを外れた。中川勇斗捕手(21)が「5番・左翼」で、ラモン・ ヘルナンデス内野手(29)が「6番・一塁」に入った。先発は25歳の誕生日を迎えた伊原陵人投手。20試合に登板して5勝4敗、防御率1・84。前回登板の7月31日の広島戦で4回4失点と苦しむなど現在3連敗中で、6月8日のオリックス戦(ともに甲子園)を最後に、白星から遠ざかっている。中日の先発は同じくドラフト1位の金丸夢斗投手(22)。ともに関西の大学リーグ出身の左腕対決となった。

◆阪神・伊原陵人投手(25)が先発し、一回に主導権を渡した。中日先発・金丸とのドラ1対決として幕を開けた、25歳のバースデー登板だったが、先頭のブライトに左翼線への安打を浴びると、左翼・中川の捕球ミスが重なり無死二塁。ここから田中、岡林の連続二ゴロでブライトに一つずつ進塁を許し、先制点を許した。伊原の中日戦での登板は2度の先発と1度の救援と合わせ、今回が4度目。その後に細川の二塁打とプロ初ボークで招いた2死三塁のピンチは断ち切り、失策が絡んだことによって試合前時点で13回2/3と続けていた中日戦での自責ゼロは、継続となった。

◆地元の愛知県で若虎が輝いた。阪神の高卒4年目、中川勇斗捕手(21)が二回にプロ初ホームランとなる同点ソロを放った。中日の先発・金丸が投じた初球150キロを完璧に捉えた。打球は阪神ファンの待つ左翼席へ。1軍通算21打席目で放った飛距離125メートルの一発にゆっくりとダイヤモンドを一周した。7月31日の広島戦(甲子園)以来のスタメンで、「5番・左翼」でプロ初のクリーンアップ起用。一回の守備では先頭のブライトが左翼線に放った打球処理に手間取り、先制点につながっていたが、ミスを取り返す一発にもなった。愛知県小牧市出身。地元で華々しく輝きを放った。

◆阪神・伊原陵人投手(25)が先発し、1-1の二回に勝ち越しを許した。一回に先制点を与えるも、直後の攻撃で中川のプロ初アーチとなるソロ弾ですぐさま追いついてもらった。しかし、仕切り直したい二回は先頭・チェイビスへの初球だ。137キロの変化球をとらえられると、打球はそのまま左翼席最前列に着弾。一瞬にしてビハインド展開としてしまった。失策が絡んだ一回の失点でつかなかった自責点はこの被弾により、中日戦では初めて記録。連続自責ゼロは「14回2/3」でストップした。

◆地元の愛知県で若虎が輝いた。阪神の高卒4年目、中川勇斗捕手(21)が二回にプロ初ホームランとなる同点ソロを放った。中日の先発・金丸が投じた初球150キロを完璧に捉えた。打球は阪神ファンの待つ左翼席へ。1軍通算21打席目で放った飛距離125メートルの一発にゆっくりとダイヤモンドを一周した。7月31日の広島戦(甲子園)以来のスタメンで、「5番・左翼」でプロ初のクリーンアップ起用。一回の守備では先頭のブライトが左翼線に放った打球処理に手間取り、先制点につながっていたが、ミスを取り返す一発にもなった。愛知県小牧市出身。地元で華々しく輝きを放った。中川は「「打ったのはストレート。初回に守備で迷惑をかけてしまいましたが、しっかり切り替えて打席にのぞむことができました。しっかり自分のスイングの中でとらえることができてよかったです。この後の打席で雑にならないよう、また切り替えてのぞみたいと思います」とコメントした。

◆阪神が三回に再び同点に追いついた。2死二塁の好機で中野拓夢内野手(29)が中前適時打を放った。金丸の133キロ変化球に食らいつき、中前へ。中野は7月10日の広島戦(マツダ)以来、19試合ぶりの打点だった。試合は中日が一回に先制。阪神は二回に同点としたが、その裏にまた1点を勝ち越されていた。頼もしい選手会長が相手に流れを渡さない一打を放った。

◆阪神・伊原陵人投手(25)が先発し、2-2の三回に勝ち越しを許した。1-1の二回にチェイビスに勝ち越しソロを浴びるながら、直後に同点に追いついてもらった。しかし、投球はピリッとしない。先頭の1番・ブライトに左中間への二塁打を浴びると、続く田中には二遊間を破られ、先制も含め、三回にして3度目の勝ち越しシーンを演出された。さらにその後は四球と1死後の捕手・坂本の捕逸で二、三塁とピンチを背負うと、ボスラーに右前適時打を打たれ、さらにチェイビスの打球を処理した一塁・ヘルナンデスはホームへ送球するもアウトにできず(記録は野選)。この回で一挙3点を失った。先頭打者に安打で出塁されるのは一回から3イニング連続で、3イニング連続失点はプロワースト。苦しい投球が続いている。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が2‐5で迎えた四回に飛距離130メートルの29号ソロを放った。金丸のスライダーを一閃。打球は美しい放物線を描いてバックスクリーンへと吸い込まれた。5日以来となる一発で29本塁打。球団の生え抜き選手では1985年の掛布雅之氏、岡田彰布氏以来となるシーズン30本塁打に王手をかけた。広いバンテリンドームでこの試合3本目の本塁打。白熱の空中戦が繰り広げられている。「打ったのはスライダー。もうとにかく最後まで逆転を目指してやるだけです。次の打席も頑張ります」とコメントした。

◆阪神・伊原陵人投手(25)が先発し、4回を投げて自己ワーストの5失点を喫した。自責点は2点だった。一回に失策絡みで先制点を献上すると、味方の援護を受けながら二、三回も失点。2-2の三回は田中の中前適時打、ボスラーの右前適時打に、味方の野選で一気に3点を失い、この時点でプロ入り後ワーストとなる5失点となった。四回はこの日初めての無失点を三者凡退で決めたが、五回に打席が巡ったところで代打が送られた。一回から3イニング連続で先頭打者に安打で出塁されるなどリズムに乗れず、先発として4回での降板は前回登板した7月31日の広島戦(甲子園)に続く最短タイ。25歳のバースデー登板は悔しさが残る結果となった。

◆阪神・木下里都投手(24)が3-5の五回に2番手で登板するも失点を喫した。先頭・岡林は156キロ直球で空振り三振に仕留める好発進も、続く細川、ボスラーに連打を浴び、二回にソロ本塁打を放っていたチェイビスは2ボールから申告敬遠で勝負を避けて1死満塁。山本は本塁封殺の遊ゴロに抑えたものの、加藤匠の打席で捕手・坂本が痛恨の捕逸を犯して3-6とされた。さらに、加藤匠には打ち取った当たりのゴロを打たせるも、結果はボテボテの三塁適時内野安打と、不運にも見舞われた。4回を投げて自己ワースト5失点(自責2)だった先発・伊原からバトンが渡るルーキーリレーだったが、ビハインドは4点と、中日の背中はさらに遠のいた。

◆阪神が六回に失点し、今季ワーストタイとなる1試合8失点に達した。この回に3番手で登板したのはドリスだったが、先頭のブライトはバットを折りながらも中前に落とされ、田中の投前バントで1死二塁。岡林は中飛に打ち取ったものの、細川には低めの変化球を拾って右前に運ばれ、二走の生還を許した。ドリスは復帰後4試合目で初失点。チームはこの時点で3日のヤクルト戦(神宮)に並ぶ、今季ワーストとなる8失点に達した。

◆阪神・伊原陵人投手(25)が先発し、4回を投げて自己ワーストの5失点を喫した。自責点は2点だった。一回に失策絡みで先制点を献上すると、味方の援護を受けながら二、三回も失点。2-2の三回は田中の中前適時打、ボスラーの右前適時打に、味方の野選で一気に3点を失い、この時点でプロ入り後ワーストとなる5失点となった。四回はこの日初めての無失点を三者凡退で決めたが、五回に打席が巡ったところで代打が送られた。一回から3イニング連続で先頭打者に安打で出塁されるなどリズムに乗れず、先発として4回での降板は前回登板した7月31日の広島戦(甲子園)に続く最短タイ。25歳のバースデー登板は悔しさが残る結果となった。「ボールが高く、甘くなってしまい、同じような打たれ方をしてしまいました。試合の中で修正できず、ゲームを作ることができませんでした。次回登板でいい形を出せるように、今日出た課題に取り組みます」とコメントした。

◆阪神は中日に大敗。先発した伊原陵人投手(25)が試合を作れず、中日の先発・金丸夢斗投手(22)にプロ初星を献上した。伊原は2試合連続となる自己最短タイの4回で降板。自己ワーストの5失点(自責2)だった。打線は二回に「5番・左翼」でプロ初のクリーンアップを任された高卒4年目の中川勇斗捕手(21)が起用に応えるプロ初本塁打。四回には佐藤輝明内野手(26)に29号ソロが飛び出したが反撃はここまでだった。金丸は8回6安打3失点で待望のプロ初勝利。阪神の連勝は2で止まり、中日相手に再び今季7勝8敗と負け越した。

◆阪神が3日ヤクルト戦(神宮)に次ぐワーストタイの8失点で、連勝は「2」で止まった。伊原陵人投手が25歳の誕生日登板で一回から3イニング連続失点。先制点を献上し、同点直後の二、三回で4点を失い、4回68球6安打1本塁打4奪三振1四球1ボークの5失点(自責2)で降板した。五回の木下里都投手(24)は坂本誠志郎捕手(31)の捕逸もあり、2失点。六回にはラファエル・ドリス投手(37)が失点を重ねた。死球から一夜明け、ベンチスタートの大山悠輔内野手(30)に代わって初の5番に入り、一回に左翼で失策を記録した中川勇斗捕手(21)が二回、11試合、21打席目で初本塁打を左翼席に放った。四回には佐藤輝明内野手(26)がバックスクリーンに29号本塁打を運んだ。大山は今季初欠場。チームは中日・金丸夢斗投手(22)に初白星を献上した(成績=61勝38敗2分、観衆=3万6292人)

◆阪神が3日ヤクルト戦(神宮)に次ぐワーストタイの8失点で、連勝は「2」で止まった。伊原陵人投手が25歳の誕生日登板で一回から3イニング連続失点。先制点を献上し、同点直後の二、三回で4点を失い、4回68球6安打1本塁打4奪三振1四球1ボークの5失点(自責2)で降板した。6月8日オリックス戦(甲子園)の5勝目を最後に自身4連敗で5敗目を喫した。五回の木下里都投手(24)は坂本誠志郎捕手(31)の捕逸もあり、2失点。六回にはラファエル・ドリス投手(37)が失点を重ねた。死球から一夜明け、ベンチスタートの大山悠輔内野手(30)に代わって初の5番に入り、一回に左翼で失策を記録した中川勇斗捕手(21)が二回、11試合、21打席目で初本塁打を左翼席に放った。四回には佐藤輝明内野手(26)がバックスクリーンに29号本塁打を運んだ。大山は今季初欠場。巨人がヤクルトに敗れたため、優勝マジックは1減の「31」。

◆阪神が3日ヤクルト戦(神宮)に次ぐワーストタイの8失点で、連勝は「2」で止まった。伊原陵人投手が25歳の誕生日登板で一回から3イニング連続失点。先制点を献上し、同点直後の二、三回で4点を失い、4回68球6安打1本塁打4奪三振1四球1ボークの5失点(自責2)で降板した。6月8日オリックス戦(甲子園)の5勝目を最後に自身4連敗で5敗目を喫した。五回の木下里都投手(24)は坂本誠志郎捕手(31)の捕逸もあり、2失点。六回にはラファエル・ドリス投手(37)が失点を重ねた。死球から一夜明け、ベンチスタートの大山悠輔内野手(30)に代わって初の5番に入り、一回に左翼で失策を記録した中川勇斗捕手(21)が二回、11試合、21打席目で初本塁打を左翼席に放った。四回には佐藤輝明内野手(26)がバックスクリーンに29号本塁打を運んだ。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は4回5失点(自責2)で5敗目(5勝)を喫した阪神・伊原陵人投手(25)に言及した。伊原の課題が明らかになった。右打者に対して、すべて入ってくる球ばかり。立ち上がりから外角球が少ないのが気になっていた。外角に投げてもブライト、細川、チェイビスらが狙ったかのように打ってくる。チェンジアップかツーシームなのか、軌道だけ見ても、はっきり言って分かりにくい。球種が少なくなっていた。打者からすれば、怖さがないということだろう。外に逃げたり、下に落ちるように投げ分けることができれば、打者に追いかけさせることができるし、得意のクロスファイアも生きるはずだ。チームとしては2位以下を離し、優勝マジックを早く減らしたいという時期に突入しているだけに試す時期は過ぎた。伊原は球の切れもなく、疲れも見える。中継ぎに入れてみるというのも手だが、勝ちパターンには入れないだろうし、一度、出場選手登録を抹消する方がいい。大竹、デュプランティエも近々、1軍に上がってくるだろうし、1週間後の14日は試合がない。今から新しい球を覚えるのは簡単なことではないが、先発としてスキルアップするために、時間を使ってほしい。

◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)が、らしくないミスに反省の弁を述べた。三回、五回と失点につながる捕逸。六回の守備からベンチに退いた。「新人の2人(伊原、木下)が投げているのにすごく迷惑をかけた。僕のせいで負けた」。ここまで献身的にチームを支える女房役は「僕のおかげで勝てる試合を次に作っていきたい」とリベンジを誓った。

◆中日は新人の金丸夢斗投手が8回3失点と力投し、プロ10登板目で初勝利。二~四回に1点ずつ失っても崩れず、援護を引き出した。三回に田中、ボスラーの適時打などで3点を勝ち越し。連敗を3で止めた。阪神は伊原が4連敗の5敗目。?中日にドラフト1位で入団した新人・金丸が今季10試合目の先発でプロ初勝利を挙げた。中日の新人投手が白星を挙げたのは、2023年の仲地礼亜(同年2勝)と松山晋也(同1勝)以来2年ぶり。?2リーグ制(1950年)以降、中日の新人投手がプロ初勝利をマークするまでに10試合に先発登板したのは、16年の小笠原慎之介の9試合(初勝利=9月4日の巨人戦、他に救援で3試合に登板)を上回る最多先発で〝難産〟の末のプロ初勝利となった。球界全体では17年の阪神・小野泰己(初勝利=8月29日のヤクルト戦、先発13試合目)以来8年ぶり。

◆中日はなかなか援護できなかった金丸に、今季最多に並ぶ8点をプレゼントした。立役者は今季初めて1番で先発したブライト。左前打で出塁した一回に先制の生還を果たし、同点の三回は先頭で二塁打を放って勝ち越しの足場を築いた。4安打3得点と大暴れし「勝ちに貢献できてうれしい」と笑みを広げた。代打では存在感を示していたが、先発では思うような結果を出せていなかった。「自信にして、続けられるように頑張る」とさらなる活躍を狙う。

◆地元に錦ダ~ン!! 阪神は中日に3―8で敗れて連勝は2で止まった。「5番・左翼」に入ってプロ4年目で初めてクリーンアップに起用された中川勇斗捕手(21)が、二回に左翼席中段へ初本塁打を放った。今季最多タイの8失点を喫した敗戦の中で、愛知県出身の若虎がパワーとガッツあふれるプレーを見せた。2位巨人が敗れ、優勝へのマジックナンバーは「31」となった。乾いた打球音とともに白球が黄色く染まった左翼席中段に突き刺さった。待望のプロ初本塁打を確信した中川は華麗なバットフリップを決めると、打球の行方を横目にゆっくりと一塁へ走り出す。この時ばかりは普段の全力疾走を封印。六甲おろしが響き渡る中、余韻に浸りながらダイヤモンドを一周した。「打った瞬間、完璧だった。うれしいというよりも、その前の守備でエラーしているので、それを取り返したかった」この日、欠場した大山に変わって高卒4年目で初めて「5番・左翼」で先発。しかし、一回に自身の失策が絡んで1点を先制された。自分のミスは自分で取り返す-。決意を込めた打席でドライチ左腕の金丸と向かい合った。「真っすぐの強いピッチャーなので、その真っすぐに空振りやファウルにならないようにいきました。しっかり自分のスイングの中で捉えることができた」と初球の高め150キロ直球をフルスイング。外野手が追うのを早々に諦める、特大の一時同点本塁打となった。

◆黄金ルーキーに白星を献上しても、ただでは終わらない。虎の4番が意地の一撃。阪神・佐藤輝明内野手(26)が特大アーチを放って、大台に王手をかけた。「甘い球がきたので、しっかり打ててよかったです」2-5で迎えた四回先頭。ドラ1左腕・金丸の失投を見逃さなかった。ど真ん中、128キロスライダーを一閃。白球は美しい弧を描き、バックスクリーンへ。飛距離130メートルの特大弾で、逆転へのファイティングポーズを表現した。2試合ぶりの一発は29号ソロ。球団の生え抜き選手では、1985年の掛布雅之、岡田彰布以来40年ぶりとなる「シーズン30本塁打」に王手をかけた。自身がホームランを放てば10連勝中だった〝一発神話〟はストップも、虎党が待ち望んでやまなかった快挙の達成はもう目の前にきている。「いいピッチャーですよね。コントロールがいいし、全体的にまとまっていると思います」金丸との初対戦は3打数1安打。これから虎に立ちはだかってくるであろう強敵に一矢報いたことは今後にもつながるはずだ。〝マジック1〟となった30本塁打の話題には「まあ、頑張ります」とサラリとかわして球場を後にした主砲。長く閉ざされてきた扉をこじ開ける記念の一発は勝利で飾る。(原田遼太郎)

◆敗戦でも阪神・中野の快音は止まらない。1―2と勝ち越された直後の三回2死二塁で「すぐに取り返せて良かった」と中前に運ぶ一時同点のタイムリーを放つ。五回には三塁内野安打で今季2度目の3戦連続マルチ安打をマーク。打率・293で再びリーグトップに浮上した。2安打を見舞った金丸については「まだ勝てていないということと、阪神戦ということもあって気合が入っていたのかな、と。次回の対戦があればしっかりと打てるように準備したい」と話した。

◆プロ初勝利を挙げた中日・金丸夢斗を関大時代に支えたのが、阪急で通算50勝、44セーブを挙げ、阪神などで投手コーチを務めた山口高志氏(75)=関大硬式野球部アドバイザリースタッフ。高校、大学の先輩は〝絶滅危惧種〟とも言われるワインドアップ投法を金丸に推奨。勝てない時期も励ましていたことを明かし、祝福のメッセージをつづった。プロ初勝利、おめでとう。10度目の登板かな。勝てないとき「プロというのは勝つか負けるか。気持ちを切り替えていけ。トーナメントじゃない」ということを電話やメールで言っていたけど、もう言うこと、なくなっていたよ(笑)。七、八回のような投球をすれば、もっと楽に勝てたかもしれないけど、1歩目を踏み出すことができて肩の荷も下りただろうし2、3歩目と、すんなりいくんじゃないか。体を大きく使うために振りかぶって投げろというのが私の持論。最近の球界では本当に少なくなってきたけどね。実際、関大も多くの投手が常にセットポジションで投げているし、金丸も入部当時、そうだった。ワインドアップにするかどうか選択するのは選手だし、強制はしない。金丸はいい感じで投げていたね。「ご飯とか、どうしているんや?」と聞いたら、いつも「(高橋)宏斗と一緒にいます」と言っている。同い年なんやね。しっかりと結果も出している選手だし、これなら気持ちの切り替えも大丈夫だと思っていた。この日の試合終盤に150キロを超えていたように潜在能力は高い。岩田稔(関大から2006年希望枠で阪神入団。21年までプレーし、通算60勝)のように息の長い投手になってほしいな。そのためには大きなけがをしないことだ。金丸への連絡? きょう(7日)はしない。だって、みんなからたくさんくるだろうから。もう少ししてから電話しようと思うよ。(関大硬式野球部アドバイザリースタッフ)

◆中日は阪神に8―3で快勝。ドラフト1位・金丸夢斗投手(22)=関大=が自己最長の8回を投げ、6安打3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の登板となった本拠地のマウンドで116球の熱投。昨春は侍ジャパンに選ばれた左腕が力を発揮した。金丸の両親は、愛息にとっての待望の初勝利をバックネット裏から見届けた。母・淳子さんは「いままで10回見させていただいて、本当にすごい選手の中で一生懸命に投げている姿を見られて本当に良かった。この応援の中で初勝利ができて本当にうれしい」と感慨深げ。アマチュア野球の審判員を務める父・雄一さんはスタンドの大声援に応える姿を目に焼き付けながら「(なかなか勝てずに)いろんなものを背負ったと思うので、これからそういったものはなくなったという気持ちで、勝利を重ねていってほしい」と今後に期待を寄せた。

◆中日は阪神に8―3で快勝。ドラフト1位・金丸夢斗投手(22)=関大=が自己最長の8回を投げ、6安打3失点でプロ初勝利を挙げた。10度目の登板となった本拠地のマウンドで116球の熱投。昨春は侍ジャパンに選ばれた左腕が力を発揮した。また、関大時代の同級生で応援団長を務めたサンケイスポーツの森口友翔記者が、祝福メッセージで母校の〝金丸効果〟を証言した。関大時代の金丸は「謙虚」の一言に尽きます。好投しても感謝の気持ちを忘れずに次を見据える。ドラフトで指名された後には、応援団宛にサインを書いてくれました。後輩たちが大切に飾っていることでしょう。グラウンドを離れると、チームメートと一緒に自転車で学内を移動したり、ふざけあったり...。公私ともに、野球部だけでなく全応援団員から愛された存在でした。努力家でもありました。私が団長として野球部の勉強合宿で講演させていただいたときのこと。その講演が合宿の最後のプログラムになっており、多くの野球部員は講演後解散し、帰宅の途に-。しかし、彼だけは違いました。小田洋一監督は昼食会で「今頃、大学のグラウンドでトレーニングしている。あいつは(練習を)とことんやる子」と話していたのを思い出します。他人が見ていないところで積み重ねた努力が、初勝利につながったと思います。今春、関大野球部は60数人という、過去例を見ないほどの新入部員が入部しました。部員減少に悩まされていた応援団リーダー部に14人が入部しました。これは間違いなく〝金丸効果〟だと、胸を張って言えます。「関大のエース」と「応援団長」という関係を築けたことは一生の宝物です。プロ初勝利おめでとう。次は「日本のエース」と「記者」として会えることを夢見て-。(サンケイスポーツメディア局整理部)

◆阪神・大山悠輔内野手(30)が7日、中日戦(バンテリンドーム)を欠場した。試合前は打撃練習などを普段通りに行ったが、欠場は今季101試合目で初。6日の同戦では延長十回に押し出し死球を受けていた。ベンチ入りはし、試合後の藤川監督は「明日(8日)以降どうなるでしょうね。そんなに大きなことではないです。とにかく全力ではやりますけど、(特定の)プレーヤーだけに頼ることなく、全員で戦っていくというところですから」と話した。

◆阪神の新外国人ハートウィグ(前メッツ3A)が3-8の七回に来日2度目のマウンドへ。制球は乱れず、打者3人を8球で料理した。「初登板のときと比べてストライク先行で落ちついて投げることができた」。デビュー戦だった5日の中日戦では、3連続四球で無死満塁としてから後続を打ち取った。この日も最速150キロをマーク。右の中継ぎとして期待できそうだ。

◆先発した阪神・伊原は4回を投げて自己ワーストの5失点。25歳の誕生日だったが、金丸とのドラ1左腕対決で5敗目(5勝)を喫した。一回に先制を許すと、同点に追い付いた直後の二回にはチェイビスにプロ初被弾。再び同点で迎えた三回にも3失点と粘れなかった。「ボールが高く、甘くなってしまい、ゲームを作ることができなかった。きょう出た課題に取り組み、次は頑張ります」と必死に前を向いた。

◆アマチュア野球記者時代、〝虎の恋人〟をめぐって、上司からさまざまな指示が飛んだ。神宮球場で大学野球を取材していると、デスクから電話がかかってきて「虎の恋人はおるか?」と。誰とは言えないが、その投手は、たまたまスタンドで他のチームの試合を見ていた。「はい、いますよ」「阪神のことをどう思っているんや。聞いてみろ」その日は阪神の試合がなかった。当然、1面の鉄板ネタがない。というわけで、こちらに白羽の矢が立てられたわけだ。普段は関西を中心に取材しているから、すごすごと名刺を取り出し、あいさつし「阪神も注目しているけど、どう思う?」と質問してみた。とてもいいヤツだった。「うれしいです。ありがたいと思っています」。カイシャにさっそく報告した。「おぅ、わかったワ...」。普段は低くうなるような声なのに、そのときはものすごく、喜んでいた。次の日の1面。「○○、相思相愛!!」一応!?スクープ?だった。すぐに、その投手の監督から呼び出された。「アマチュア選手の場合、あまりどこに行きたいとかは言えないからねぇ。でも、キミのところの新聞社はおもしろいねぇ」。べた褒めだった。恐らく、その選手は阪神にいきたかったわけじゃないと思うし、結果的に阪神はくじで逃した。てっきり怒られると思っただけに、こちらはプロ入りしてからも、必死で応援していた。ン十年前の懐かしい思い出だ。2024年のドラフト会議で、関大・金丸には阪神を含む4球団が競合。阪神は金丸のいきたかった球団の一つだったと思う。阪神はくじで外し、伊原の交渉権を獲得。そして、この日投げ合った。「7月17日の甲子園が雨天中止になって...やっと見ることができます」試合前から興奮していたのが、2年目の虎番・萩原翔。近大時代はスポーツ編集部に所属。関西学生リーグを取材した。

◆♪ハッピバ~スデー、ディア、陵人~、ハッピバースデー、伊原~!ケーキを食べて「ウゲ~、ニガ~い! なにこれ? えっ!? ゴーヤ味のケーキ」という感じの、伊原の苦しい誕生日でした...。勉強、勉強。わが阪神は負けたけど、俺の中では『得した!!』ともいえるのだ。サトテルちゃんの29号アーチはあったけど、中川がプロ初ホームラン!! 21歳にしてフルスイングが魅力の中川勇斗く~ん、そのフルスイングを決して止めたらアカンよ~! 令和の衣笠祥雄になったれ~!あとですね、言いにくいけど...。名捕手・坂本の2つのパスボールって見たくても見られるもんじゃないよ~! 昨秋のドラフト会議で、1位指名で競合した金丸(外れ1位で伊原を指名)の初勝利をわが阪神が献上したのも、この先のプロ野球界のためやー!!にしてもなんで、全く打てずに(助っ人でホームランゼロ)、野選もするヘルナンデスが試合に出ているの? だったら昨年までいた、愛すべきミエちゃん(ミエセス)の復帰希望!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61382 0.616
(↓0.006)
M31
(↑1)
42345
(+3)
230
(+8)
64
(+2)
81
(-)
0.244
(-)
2.010
(↓0.01)
2
(-)
巨人
48493 0.495
(↓0.005)
12
(-)
43287
(+2)
298
(+3)
62
(-)
40
(-)
0.240
(↓0.001)
2.690
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
46485 0.489
(↑0.005)
12.5
(↑1)
44318
(+9)
295
(+5)
59
(+1)
46
(-)
0.236
(↑0.002)
2.770
(↓0.02)
4
(1↑)
中日
44532 0.454
(↑0.006)
16
(↑1)
44266
(+8)
299
(+3)
51
(+1)
61
(-)
0.226
(↑0.001
2.860
(-)
5
(1↓)
広島
42525 0.447
(↓0.005)
16.5
(-)
44299
(+5)
322
(+9)
50
(+2)
47
(-)
0.240
(-)
2.990
(↓0.06)
6
(-)
ヤクルト
34555 0.382
(↑0.007)
22
(↑1)
49260
(+3)
368
(+2)
48
(+1)
44
(+1)
0.227
(-)
3.520
(↑0.02)