1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 |
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | X | 4 | 9 | 0 | 1 |
勝利投手:北山 亘基(7勝3敗0S) 敗戦投手:髙橋 光成(4勝6敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムが4連勝。日本ハムは2回裏、松本剛の適時打で先制する。そのまま迎えた6回に清宮幸のソロが飛び出すと、8回には石井の適時二塁打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・北山が8回2安打無失点の快投で今季7勝目。敗れた西武は、打線が沈黙した。
◆日本ハム達孝太投手(21)がリスタートの7日西武戦(エスコンフィールド)に先発する。前回登板の7月31日ソフトバンク戦は5回7安打5失点で、プロ入り初黒星。デビューからの連勝が7で止まったが、「ちょっと気持ちが楽になったっす。もうそんな変なこと考えなくていいんだって。今まではなかったことにして、ここからまた頑張ります」と表情はやわらかかった。西武戦は今季3戦3勝、防御率1・13と好相性。6月29日、7月14日の対戦では完投勝利を挙げている。だが「たぶんそろそろ打たれると思うので、ちゃんと抑えたいなと思います」と気を引き締める。その14日の対戦では、一塁走者の滝沢夏央内野手(21)にけん制した際、相手ファンから大ブーイングを浴び、「すごかったので、ちょっと楽しくなって。もう1回聞きたいなって」と再びけん制を投じたことが話題となった。再戦を前に、けん制について問われると「そうですね...ぼちぼち」といたずらっ子のような笑いを浮かべながら「ランナーを出さなかったらけん制する機会もないと思うので。出さないように頑張りたいなと」と話した。
◆日本ハム石井一成内野手(31)が22年9月10日西武戦以来3シーズンぶりの4番でスタメン出場する。石井と西武先発高橋との対戦は、新庄剛志監督(53)が就任した22年が11打数4安打1打点の打率3割6分4厘、23年が1打数1安打(三塁打)、24年が4打数3安打の打率7割5分と、相性の良さが結果に表れている。ちなみに今季は2試合対戦し5打数1安打の打率2割だが、7月17日の対戦では、4回先頭での2打席目に右前打を放ち出塁している。相性の良さがハマれば、この日も「4番石井」が爆発する可能性がある。
◆「おどるポンポコリン」などのヒット曲で知られる「B・Bクィーンズ」の近藤房之助(74)がファーストピッチセレモニーに登場した。「ピーヒャラピーヒャラ」とおなじみの曲が流れる中、年齢と同じ「74」のユニホームを着用してマウンドへ。日本ハム田宮裕涼捕手(25)に向かって、ワンバウンドながらホームベース上を通過する投球を披露した。それでも「ドキドキしちゃって...。ワンバウンドでしたね。すいません」と、納得のいかない表情だった。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、"持ってる"男ぶりを発揮した!?1点リードの6回1死、西武高橋光成投手(28)の高め151キロ直球を右翼席へ運ぶ9号ソロ。打った瞬間に確信歩きする文句なしの1発。「(先発)北山の圧がすごかったので打ちました」と振り返った。この試合は球団のエスコンフィールド100勝目がかかる一戦。清宮幸は23年4月1日楽天戦で、記念すべき新球場1勝目を自身のサヨナラ打で決めており、100勝目がかかるこの日を前に「そこで僕が打っちゃったりとかすると最高」と話していた。清宮幸はほかにも、19年5月30日ロッテ戦で球団通算8000号、昨年8月11日西武戦でも同8500号を放っている。>
◆西武打線が沈黙し、3連敗となった。これで12カード連続でカード勝ち越しがない。ストライクゾーンでどんどん勝負してくる日本ハム先発の北山に対し、ファウルで粘る打者も多かったが、最後は仕留めきれず。7回まで放った安打は、4回に長谷川信哉外野手(23)のたたきつけての内野安打1本のみと封じられた。西武は3日のロッテ戦(ベルーナドーム)でも8回2死までチーム全体で、その時も8回2死での長谷川の内野安打が1本目だった。8回にはタイラー・ネビン外野手(28)が死球で出塁後、J・D・デービス内野手(32)がチーム2本目の安打などで2死満塁をつくったものの、後続が断たれた。先発の高橋光成投手(28)は2回に先制点を許して以降は粘ったが、6回に清宮に9号ソロを浴び、追加点を許した。
◆日本ハムが本拠地エスコンフィールド開業3シーズン目で、同球場節目の100勝に到達した。1点リードの6回1死、清宮幸太郎内野手(26)が西武高橋光成投手(28)から右翼席へ運ぶ9号ソロ。「(先発)北山の圧がすごかったので打ちました」と振り返った。清宮幸は23年4月1日楽天戦で、記念すべき新球場1勝目を自身のサヨナラ打で決めた"節目男"だった。北山亘基投手(26)は8回2安打無失点で、4年目で自己最多の7勝目。背番号が57→15に代わった最初の登板を白星で飾った。チームは4連勝でリーグ60勝一番乗り。貯金は今季最多の23となった。新庄剛志監督(53)が3シーズンぶりに4番に据えた石井一成内野手(31)も4安打1打点の活躍。指揮官は試合後「15番輝いてたわ~ オーラも凄かった!! あと、4番どうした!?」とコメントを残し、球場を引き揚げた。
◆先発投手は難しい。白星は打線との兼ね合いだ。西武の高橋光成投手(28)は「もちろん勝ちたいですけど、そこだけは僕にはコントロールできないので」と淡々と話す。7回2失点。投手指標の1つとして知られるHQS(投球回7回以上で自責点2以内)をクリアしたのは今季5度目だ。それなのに5度のうち、白星がついたのは1度だけで、この日は黒星だ。QS(投球回6回以上で自責点3以内)は10回も記録している。それでも今季は4勝6敗だ。投げるたびに7個も8個も「0」を並べられる投手は、なかなかいない。失点は投手につきものだ。それでも踏ん張って、勝利の可能性を高めていく。この日は初回、3番レイエスに外角152キロで見逃し三振を取った。際どいコースに投げきった。「外をしっかり通ればリスクも少なくなりますし、そういったところを今日感じられました」。レイエスは第2打席も同じように見逃し三振にした。それを「いい発見」と表現した。白黒に一喜一憂する間もなく、1週間は過ぎていく。「次回の登板に向けて、しっかりと準備していきます」。ペナントレースは残り3分の1を切っている。【金子真仁】
◆5位西武が3連敗で、借金は今季ワースト8となった。好投手の攻略は容易ではないにせよ、下馬評を覆せない展開が続く。日本ハム先発の北山はどんどんストライクゾーンに投げ込んできた。2回は10球中ボール判定なし、6回は10球中ボール判定は2球のみ。それでも西武打線は7回が終了した時点で、長谷川がたたきつけて得た内野安打1本のみ。7日の試合を残して、この3連戦も負け越しが決まった。交流戦のDeNA戦で勝ち越して以来、12カード連続でカード勝ち越しがない。143試合で91敗もした昨季でさえ「12連続」はなかった、4年ぶりの長いトンネルだ。どうすれば空気は変わるのか-。試合後、鳥越裕介ヘッドコーチ(54)に尋ねた。「どんなことやろうね...」と思案しつつキーワードに"勇気"を挙げた。「ピッチャーは勇気もっていってるんで、チーム全員が全員そういうことじゃないけども、野手に関してはそういうのがすごく目立つ。姿も非常に弱くなってるし、でもそんな中で元気出してみんなやってるんだけど、あそこ(打席)に行ってバッテリーとの勝負になった時にひるみが見える。そこはみんなに、しっかり話していきたい」勇気不足がミスにつながってもいる。8回の4失点目は投手浜屋の一塁カバーが遅れた。前日5日はチャンスでベテラン炭谷が2球連続バントミス。積極性と表裏一体のケースも多いとはいえ、走塁ミスも散見される。「つまらないミスとか基本的なところができていない部分があるので、そこはまずしっかりとやる。ということと、あとはちょっと最近失敗続きというか、うまくいってないことが多いので。もういっぺん勇気を持って戦いに、勝ちにいくという気持ちで」再建を託されて、これまで縁のなかった西武に昨オフに加わった。強い覚悟で背中に「91」を付ける。「選手たちもそれぞれ頑張ってるんでね。前を向いて。俺らも選手を信じてるし」。首脳陣の熱量はもちろん、ファンも大勢、北海道まで応援に駆けつける。この熱さに強く応えるのは選手たちだ。【金子真仁】
◆「持ってる男」がメモリアル勝利を引き寄せた。日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、1点リードの6回1死で貴重な右越え9号ソロを放ち、チームのエスコンフィールド100勝目に貢献した。1勝目の23年4月1日楽天戦では延長10回にサヨナラ打を放っており、またも節目で輝いた。チームは4連勝でリーグ60勝一番乗り。貯金を今季最多23に増やした。幸運を運ぶ「幸太郎」が、またしても、おいしいところを持っていった。1点リードの6回1死、1ストライクから、清宮幸は西武高橋の高めに浮いた内角へのストレートをジャストミートした。「まっすぐ待ってました。もう完璧でした」と確信歩き。打球はぐんぐん伸び、2階席最前面の広告ボードを直撃した。投げていたのは、8日に背番号57から15に変わったばかりの同学年北山。5回まで1-0のヒリヒリする展開に、清宮幸は「北山の圧がすごくて。『ゴロ捕れよ』とか『とっとと打て』と。きょうもサードゴロをいっぱい打たせてきたので、ヒヤヒヤでした」。4回までに3つの三ゴロをミス無くさばき、6回に美しいアーチを描いた。「展開が展開だったので何とかもう1点ほしかった。同級生の北山が15番初の試合。北山の節目の試合を勝利で飾れて良かった」と喜んだ。北山の節目であり、チームの節目でもあった。エスコンフィールド初勝利の23年4月1日楽天戦では延長10回に自身初のサヨナラ打を放っており、1勝目と100勝目でお立ち台に立った。2年目の19年5月30日ロッテ戦(札幌ドーム)では球団通算8000号、昨年8月11日西武戦(エスコンフィールド)では同8500号を放った。ちなみに99勝目の5日は4打数無安打も「時間がたったら今日が来た」とマイナスなイメージは無意識に取っ払い、メモリアルがかかる試合で、かっ飛ばした。節目については当然「なんなんでしょうね。わからないです。でもラッキーですね」と意識はない。幼少期から注目を浴びてきたスターは、何かを呼び寄せる天性の才を秘めているのかもしれない。その上で「次の101勝目が大事。そこに向かって明日も、ちゃんと準備したい」。"打って"かぶとの緒を締めた。【永野高輔】
◆22年9月10日西武戦以来、3シーズンぶりに4番で出場した日本ハム石井一成内野手(31)が、4安打1打点と勝利に大きく貢献した。この日の朝、打順を聞いた自身も「びっくりした」と言うが、先制点の起点となる2回の中前打を皮切りに、ダメ押しとなる8回の左越え適時二塁打など安打を重ねた。「うれしかったですね。ほんとに。最後打点もついたので、仕事ができたかなと思います」と納得した。
◆日本ハム松本剛外野手(31)が2回1死一、二塁で先制の左前適時打を放ち、これが決勝打になった。カウント1-2から西武先発高橋の高めのストレートを捉えた。「最初のチャンスだったので、つなぐ意識を持っていましたが、いいところに落ちてくれました。チーム内争いっていうところが、すごくいい方向に行ってると思うので、なんとか1本という思いで毎日います」。出場3戦連続打点で今季初めてお立ち台にも上がった。
◆背番号を「15」に変更した日本ハム北山亘基投手(26)が、新たな一歩を白星で踏み出した。8回2安打無失点でプロ4年目で自己最多の7勝目。今季スタメン初コンビの伏見とともにアウトを重ね、防御率もリーグ2位の1・45へ良化した。チームは4連勝で60勝リーグ一番乗り。貯金を今季最多23とした。軽くなった背中がマウンド上でよく跳ねた。「57」から「15」に背番号が変わった北山が、最初の登板を8回2安打無失点で終えた。「ファイターズの15番は、北山亘基です!」。ヒーローイタンタビューでは、堂々と胸を張った。「チームの顔になっていくような選手がつける番号。注目された中で結果を出すのが大事なんじゃないかと思った」。特別な一戦を勝利で飾った。完封ペースの8回、先頭ネビンへの死球から、2死満塁のピンチを背負った。前回登板の7月30日ソフトバンク戦は、1点リードの8回に失点して降板した。「次はやり返すという気持ちがあった」。源田を直球2球で追い込むと、最後はフォークを低めに落として遊ゴロ。今季スタメン初コンビの伏見と最大のヤマを切り抜け、「すごく慎重に(伏見)寅威さんと組み立てできたのでよかった」と感謝し、納得した。シーズン中には異例となる背番号変更。新庄監督からの提案だった。「数字以上に、また違った思いみたいなものを託されたような気がしている」。ルーキーイヤーの22年には、開幕投手に指名してくれた指揮官。徐々に増す期待の大きさと、責任の重さをひしひしと感じている。鏡に映さなければ背中は見えない。だがロッカーに印字された名前の下の「15」を目にするたび、気持ちは引き締まる。勝ち星はキャリアハイの7勝目。それでも「最低でも2桁勝ちたいと思ってやってます。喜ぶ要素はまだまったくない」と表情は緩まない。夏休みに実施されている平日デーゲーム。登板前に行っていたキャッチボールの最中には、たくさんの子どもたちの声援が耳に届いた。「気づいてましたし、すごく力にかわりました」。これまで以上に多くの憧れのまなざしを背に受け、北山自身もまた大きくなっていく。【本間翼】
◆日本ハムが4連勝で60勝にリーグ一番乗り。北山は8回2安打無失点と好投し、自己最多の7勝目を挙げた。二回に松本剛の適時打で1点を先制。六回に清宮幸のソロで、八回には石井の適時二塁打などで加点した。西武は3連敗。
◆?日本ハムがリーグ最速となる60勝に到達。日本ハム(前身を含む)のリーグ60勝一番乗りは2012年以来13年ぶりで、同年の最終順位はリーグ優勝。?チーム99試合目以内で60勝に到達したのは、1962年の95試合(同年の最終順位はリーグ優勝)、09年の97試合(同リーグ優勝)に次ぐ、16年(同リーグ優勝)と並ぶ球団3番目のスピード。過去3度はいずれもリーグ優勝と吉兆。?日本ハムがこの日に本拠地・エスコンで挙げた勝利が、23年4月1日の楽天戦(○4-3)での同球場初勝利から数えて通算100勝(86敗6分け)となった。
◆西武打線は零敗を喫した。北山に七回までわずか内野安打1本に封じられ、0―2の八回2死満塁の好機では源田が遊ゴロと攻めきれず無得点。直後に2点を失い、首位争いを演じる日本ハムとの力の差を見せつけられた。今季の日本ハム戦は5勝11敗と圧倒されている。前日5日も1得点と昨季からの貧打が解消されず、西口監督は「試合の入りが悪い。内野安打1本では本当に何も起こらない」と悩ましげに語った。(共同)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
59 | 36 | 4 | 0.621 (↑0.004) | - (-) |
44 | 384 (+12) | 271 (+3) | 68 (+2) | 78 (+2) |
0.251 (↑0.002) | 2.430 (↓0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
60 | 37 | 2 | 0.619 (↑0.004) | 0 (-) |
44 | 380 (+4) | 256 (-) | 92 (+1) | 50 (-) |
0.248 (-) | 2.260 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
49 | 45 | 3 | 0.521 (↓0.006) | 9.5 (↓1) |
46 | 335 (+1) | 358 (+2) | 62 (-) | 45 (+2) |
0.256 (-) | 3.420 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
46 | 49 | 2 | 0.484 (↑0.005) | 13 (-) |
46 | 275 (+2) | 323 (+1) | 41 (+1) | 90 (-) |
0.243 (-) | 3.130 (↑0.02) |
5 (-) |
西武 |
44 | 52 | 2 | 0.458 (↓0.005) | 15.5 (↓1) |
45 | 254 (-) | 287 (+4) | 44 (-) | 63 (-) |
0.228 (↓0.001) | 2.720 (↓0.01) |
6 (-) |
ロッテ |
37 | 56 | 3 | 0.398 (↓0.004) | 21 (↓1) |
47 | 286 (+3) | 382 (+12) | 49 (+2) | 41 (-) |
0.233 (-) | 3.710 (↓0.09) |
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