1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 9 | 1 | 2 |
ロッテ | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | X | 6 | 12 | 0 | 1 |
勝利投手:種市 篤暉(4勝7敗0S) (セーブ:益田 直也(1勝3敗5S)) 敗戦投手:前田 悠伍(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは2回裏、山口の3ランで先制する。そのまま迎えた5回には、安田の適時打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・種市が8回途中3失点12奪三振の好投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、6回以降に近藤の2本塁打で追い上げるも、反撃は及ばなかった。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が試合前に取材に応じ、セ・リーグも指名打者(DH)制度を導入することについて言及した。4日に都内で行われたセ・リーグ理事会で、27年シーズンからDH制を導入することを全会一致で正式決定。小久保監督は「監督会議でも提案していた。そこでは引き続き検討していますとの話だった。僕はもともとしたほうがいいと思っていた」と歓迎。理由は「セ・リーグにはセ・リーグの野球の面白さがあるけど」と前置きした上で「単純に一番打てるバッター(DH)がいなくて、打てないバッター(投手)がいるのは全然違う。あとは時代の流れに逆らわない方がいい。お客さんからしたら、そら打つ方が面白いでしょう」と語った。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が、5日に出場選手登録を抹消した緒方理貢外野手(26)について説明した。緒方は24年の開幕前に育成から支配下登録。リーグ優勝した昨季は1軍完走を果たし、今回の抹消はプロ初の2軍降格になった。小久保監督は「最終的には1軍に必要な戦力」と話しつつ「1軍慣れがあった。僕というよりコーチ陣の方からもそんな提案があった。安泰じゃない。そういうのをもろもろ含めて」と抹消理由を説明した。代わって5月の「右手有鉤(ゆうこう)骨鉤摘出術」から再起した川村友斗外野手(25)が1軍に昇格した。
◆ロッテ山口航輝外野手(24)が約1カ月ぶりに1軍に合流した。2軍では打率2割4分8厘で、3試合連続本塁打をマークするなど11本塁打と長打力を発揮。「練習でやってきたことが、あそこは試合でしっかり出たと思う。あとはこうして呼んでもらったからには、今日からまた勝負していかないといけない」と気を引き締めた。チームとしても苦しい状況が続いている。「6位ですし、打線の方も厳しいと思う。僕が起爆剤になれるならなりたい。でもほんとにやり返したいという気持ちの方が強いので。見返したいという気持ち、その方が強いので。そういった気持ちを持ってプレーして、結果が出ればチームのためにもなるかなと思う」と決意を語った。
◆ロッテは新たなEVリリーフカー「Hyundai IONIQ5(ヒョンデ アイオニック ファイブ)」の贈呈式を行った。セレモニーでは、リリーフカーIONIQ5に乗って高野脩汰投手(26)が登場し、Hyundai Mobility Japan株式会社七五三木敏幸(しめぎ・としゆき)代表取締役社長より鍵を模したパネルが贈呈された。七五三木代表取締役社長は「今回の取り組みは、私たちヒョンデにとって、スポーツとともに新たな価値を届ける初めての挑戦です。まずは、私たちヒョンデにこのような貴重な機会をくださった球団関係者の皆さま、そしてスタジアムにお越しいただいた全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。電気自動車のリリーフカーというまだ前例の少ない試みが、日々多くの熱狂が生まれるZOZOマリンスタジアムという場所で実現できたことに、特別な意味を感じています。この新たな視点から、野球という日本の文化に少しでも貢献できることを、心からうれしく思います」とコメント。高野脩は「いよいよ、今日から新しいリリーフカーが登場するということでワクワクした気持ちです! 集中力を高めて最高のパフォーマンスが出せるように今日も頑張りたいと思います!」と意気込んだ。
◆頼れる大砲が帰ってきた。ロッテ山口航輝外野手(24)が今季1号となる先制の3ランを放った。2回無死一、三塁のチャンスでソフトバンク先発・前田悠の変化球を左翼スタンドへ放り込んだ。24年4月23日以来の1発に「しびれました。最高です。これ以上ない」と喜びを語った。約2カ月ぶりの1軍合流で即先発に起用された大砲が、夕暮れのZOZOマリンに花火を打ち上げた。この日は家族も球場で見守っていた。試合後に子どもと妻の姿をスタンドに見つけ、「子供の顔見るだけで、また頑張らなとも思いますし、癒やされる。今日ほんとにいいところ見せられてよかった」と家族の前で頼もしい姿を見せた。長い2軍生活では葛藤もあった。「応援してくれる人いるかなとか。気持ち的に落ち込んでたっていうか、病んでた部分も少しある」と胸の内を明かした。しかし、そんな山口を迎えたのはファンからの大声援だった。「今日の声援は本当により大きく聞こえましたし、まだ多くの人が応援してくれてるんだなっていうのを実感しました。ここからファンの人のためにも頑張りたい」。山口の航海はまだ始まったばかりだ。【星夏穂】
◆ロッテ安田尚憲内野手(26)が、3試合連続で適時打を記録した3点リードの5回1死二、三塁のチャンスで甘く浮いた変化球を逃さず右前へ運び、貴重な追加点を挙げた。「浮いた球を逃さず打つことができました。チャンスで積極的に行くことができたし、ランナーを返すことができて良かった」と振り返った。安田は2日の西武戦(ベルーナドーム)では9回に同点適時打を放ち、チームの敗戦を阻止。翌3日の同戦では9回に勝ち越し打をマークするなど、土壇場で勝負強さ発揮していた。
◆ソフトバンクの高卒2年目左腕、前田悠伍投手(20)は今季2度目の先発マウンドも5回途中5失点(自責は3)でKO降板となった。2回にソト、池田に連打を浴びて無死一、三塁。ピンチで7番山口に左翼へ先制3ランを献上した。3、4回は3者凡退で切り抜けたが、5回に再び暗転。失策も絡み、1死二、三塁で安田に右前適時打を浴びたところでマウンドを降りた。1軍先発は3回6失点だった24年10月1日のオリックス戦、6回無失点でプロ初勝利を飾った7月13日の楽天戦に続き3度目だった。過去2試合で合計2奪三振だったが、この日は1試合で8奪三振を記録した。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が今季初の1試合2本塁打を2打席連発で決めた。6回に左翼へ6号ソロを放つと、8回にはまたも左翼へ7号2ラン。直近4試合で4発目と量産態勢に入った。近藤の1試合2本塁打は昨季3試合あり、そのうち2打席連発は1試合。8月2日の日本ハム戦で第1打席、第2打席に放って以来、1年ぶりとなった。
◆ロッテ種市篤暉投手(26)が7回2/3を3失点、今季最多の12奪三振で4勝目の権利を持って降板した。安定した投球を見せていたが、最後は悔しい登板になった。5回に2死一、三塁のピンチを背負ったが、周東を空振り三振に抑えた。6回に近藤にソロを被弾したが、乱すことなく後続を抑えた。7回にも安打と死球で無死一、二塁。相手に流れが傾きそうになったものの、空振り三振、中飛、見逃し三振に抑える落ち着きを見せた。だが、8回に四球で先頭打者へ出塁を許すと、再び近藤に2ランを浴び3点差に迫られた。2死を奪いながらもダウンズ、谷川原に連打を与えたところで降板となった。
◆ソフトバンクは8月初黒星で連勝が「4」で止まった。2位の日本ハムは勝利してゲーム差は0に。勝率でわずかに上回り首位はキープした。先発の前田悠伍投手(20)は5回途中5失点(自責3)で降板。2回無死一、三塁で山口に先制3ランを浴びると、5回は味方の失策が絡むなどで2失点。それでも1試合8奪三振はプロ入り後最多だった。打線は6回に近藤健介外野手(31)が2戦連発の6号ソロ。8回には7号2ランと2打席連続アーチを放った。直近4試合で4本塁打目。頼れる主軸は量産態勢に入った。
◆ロッテは打線がつながり、カード初戦を制した。2回無死一、三塁のチャンスでこの日2カ月ぶりに1軍に復帰した山口航輝外野手(24)がソフトバンク先発・前田悠の変化球を左翼スタンドへ放り込み、先制の3ランとなった。3点リードの5回1死二、三塁のチャンスでは安田尚憲内野手(26)が、甘く浮いた変化球を逃さず右前へ運び、3試合連続の適時打で貴重な追加点を挙げた。種市篤暉投手(26)は7回2/3を3失点、今季最多の12奪三振で4勝目を挙げた。3点リードの9回には益田直也投手(35)が抑え、名球会入りの250セーブまで残り「2」とした。▽ロッテ種市(7回2/3を8安打12奪三振3失点で4勝目)「三振が多い時は大体調子はいい時なので、この調子で続けられるように頑張っていきたい」
◆ソフトバンク前田悠伍投手(20)が5回途中5失点(自責3)で、プロ初黒星を喫した。初のZOZOマリン登板で2回に山口に先制3ランを浴び、5回も味方の失策が絡んで失点した。試合後、小久保監督は「マリンは初めてでしょ? 風の影響はかなりあったと思いますよ。初めてのマリンですぐに修正というのはなかなか。球は悪くない。これはもう経験を積み重ねていくしかない。100%風が影響している」と左腕をかばった。
◆チームの連勝は4でストップも、ソフトバンク近藤健介外野手(31)が豪快な2打席連続弾を放って気を吐いた。5点を追う6回1死走者なしで巡ってきた第3打席。カウント0-1からロッテ種市の139キロスプリットを捉え、左翼へ運び去った。「ビハインドの展開で何とかチャンスメークと打席に入った。打撃練習からいい感じだった」。2戦連発となる6号ソロ。反撃のノロシの思いを込め、5回まで無得点に抑えられていた右腕に一撃を見舞った。さらに、再び5点差とされた8回だ。先頭打者の柳町が四球で歩いた無死一塁の第4打席。カウント3-1からの5球目だった。150キロの直球を強振。2打席連続となる7号2ランを再び左翼席にたたき込んだ。「チームの勝ちにつながるように、という気持ちだった」。ここ4試合で4発の量産。白星には届かなかったが、近藤の好調は何とも頼もしい。
◆ロッテ益田直也投手(35)が通算セーブ数を248にし、名球会入りの250セーブまで残り「2」とした。3点リードの9回にマウンドに上がり、先頭に右前打を浴びたが、後続を抑えて試合を締めた。「抑えてチームが勝つのが全てなので、それができて良かった。投げる試合1つ1つを大事にこれからも頑張っていきたい」と話した。吉井監督は「先頭を出して流れ悪いなと思ったんですけど、苦手の川瀬に三振取ったので、あれはよかった」と評価した。
◆ロッテは打線がつながり、カード初戦を制した。2回無死一、三塁のチャンスでこの日2カ月ぶりに1軍に復帰した山口航輝外野手(24)がソフトバンク先発・前田悠の変化球を左翼スタンドへ放り込み、先制の3ランとなった。3点リードの5回1死二、三塁のチャンスでは安田尚憲内野手(26)が、甘く浮いた変化球を逃さず右前へ運び、3試合連続の適時打で貴重な追加点を挙げた。種市篤暉投手(26)は7回2/3を3失点、今季最多の12奪三振で4勝目を挙げた。3点リードの9回には益田直也投手(35)が抑え、名球会入りの250セーブまで残り「2」とした。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が3試合連続の複数安打と気を吐いた。中前打と右前打2本で今季7度目の猛打賞。「打席に入る前に狙い球を整理できている」と好調の要因を語った。後半戦は34打数12安打で打率3割5分3厘。9回には二盗を決め、22年以来3年ぶりの2ケタ盗塁にも達した。
◆ソフトバンクの連勝が「4」でストップした。高卒2年目の前田悠伍投手(20)が、今季2度目の先発で5回途中5失点(自責3)。20歳初登板でプロ初黒星を喫したが、自己最多8奪三振と見せ場は作った。23年ドラフト1位左腕は次回登板での雪辱を誓った。2位日本ハムとのゲーム差がなくなったが、勝率の差で首位はキープした。20歳の前田悠は、すでに前を向いていた。「次の登板では、全球勝負球だというくらいの気持ちで投げたい」。敵地でプロの洗礼を浴びても、下を向いてはいられない。23年ドラフト1位で入団した未来のエース候補は、すぐさま次回登板での雪辱を誓った。今季2度目の先発マウンドで5回途中5失点。2回にソト、池田に連打を浴びて無死一、三塁のピンチを背負うと、山口に左翼への決勝3ランを浴びた。1ボールからの2球目。127キロのチェンジアップが真ん中付近に甘く入った。「思っているよりもボールが高めに浮いてしまった。そこを捉えられてしまったのは、出力不足だと思います。低めにボールを集めることができませんでした」。5回は味方の失策が絡んで2失点。自責は3点でも、プロ初黒星を喫した。大器の片りんは見せた。この日は直球が最速148キロを計測。8奪三振は、プロ3度目の登板で自己最多だった。「スピードも勝手に出てましたし、あまりズレがなかった」。ストレートには納得する部分もあるが「打たれていることに変わりないので。真ん中にいっても、高めにいってもファウルが取れるぐらいの真っすぐを磨いていこうかなと思います」と口元を締めた。成長への意欲の高い高卒2年目が、頼もしい。小久保裕紀監督(53)も強風で有名なZOZOマリンでの初登板を考慮し「風の影響はかなりあったと思いますよ。初めてのマリンですぐに修正というのはなかなか(難しい)。球は悪くない。これはもう経験を積み重ねていくしかない。100%風が影響していた」ととかばった。チームは連勝が「4」で止まり、勝利した2位の日本ハムとのゲーム差がなくなった。勝率の差で首位はキープも、6日の結果次第で陥落する。何が何でも連敗は阻止する。【只松憲】
◆ソフトバンク前田悠伍投手(20)が6日、出場選手登録を抹消された。再登録は16日以降。前田悠は前日5日のロッテ戦(ZOZOマリン)で5回途中5失点(自責は3)。プロ初黒星を喫していた。試合後、小久保裕紀監督(53)は「マリンは初めてでしょ? 風の影響はかなりあったと思いますよ。初めてのマリンですぐに修正というのはなかなか。球は悪くない。これはもう経験を積み重ねていくしかない。100%風が影響していた」と話していた。代わって中継ぎ枠で木村光投手(25)が登録された。
◆未完の大砲がチャンスをつかみに帰ってきた。ロッテ・山口航輝外野手(24)が5日のソフトバンク戦で1軍に再昇格し、「7番・左翼」で即スタメン起用された。出場3試合連続安打中ながら出場選手登録を抹消され、2カ月間の雌伏の時を過ごしてきた男がリベンジに挑む。首位ソフトバンクに挑む3連戦を前に、真っ黒に日焼けした背番号51の姿があった。2軍戦では7月29-31日に3試合連続本塁打をマークするなど、打率.248でありながらイースタン・リーグ2位の11本塁打、リーグトップの53打点と結果を残してきた。「練習でやってきたことが、試合でしっかり出たと思う。こうして呼んでもらったからには、今日からまた勝負していかないといけない」抹消前の5月31日には適時二塁打を放つなど出場3試合連続で安打をマークしたものの、チーム事情で6月4日に2軍降格となった。「あの日は絶対に忘れないと思う。見返すつもりでいるので。結果を出すしかない。正直、(2軍に)落とされたときはもう(1軍は)ないのかなとうっすら思っていましたけど、またチャンスをもらった」。胸に熱い思いを秘めながらラストチャンスをつかむ。(片岡将)
◆これが山口の魅力だ。この試合から再昇格したロッテ・山口航輝外野手(24)が「7番・左翼」でスタメン出場し、第1打席に今季1号3ランを放った。ソトの中越え二塁打、池田の左前打で無死一、三塁の好機。ソフトバンク先発の前田悠が投じた127キロのチェンジアップにフルスイング。すでにスタンドインを確信した山口は打球を悠然と見送り、一塁へと走り出した。「打ったのはチェンジアップです。今日1日に懸けてきたので、1打席目からチャンスで打つことができて良かったです。次も頑張ります」と2024年4月23日のソフトバンク戦以来の一発を喜んだ。出場3試合連続安打中だった6月4日に出場選手登録を抹消。降格後は悔しさのあまり、1軍の試合中継を見られなかったという。「正直、1試合も見ていないです。ライブでは。Ipadとかでは見られるので見ていましたけど、ライブで家で(テレビを)付けながらご飯を食べるとかは一切なかった」。まずは最高の形で一発回答。未完の大砲のリベンジが始まるのか。
◆ロッテが逃げ切った。二回に山口の1号3ランで先制し、五回にも2点を加えた。種市が七回途中3失点で4勝目。ソフトバンクは前田悠が五回途中5失点でプロ初黒星。近藤が2打席連続本塁打で3打点と奮闘も、4連勝で止まった。
◆思いの丈をバットで表した。ロッテ・山口航輝外野手(24)が1軍再昇格即「7番・左翼」でスタメン起用され、1号先制3ランを含む3安打4打点の大暴れ。二回無死一、三塁。前田悠の変化球を豪快に振り抜き、高い放物線を描いた打球は逆風をものともせずに左翼席へ。先制の1号3ランは昨年4月以来のアーチとなり「今日はやるか、やられるかの気持ち。今日に全てを懸けていた」と存在価値を証明した。2カ月前の6月4日。出場3試合連続安打中だったが、2軍降格が言い渡された。「チーム事情ではじき出される形になってしまった」と吉井監督。山本、西川ら同じ右打ちの外野手を優先するため。鬱屈した思いを抱えた山口は「もう1軍には呼ばれないかもと思った。あの日のことは忘れない」と表情を曇らせる。支えになったのは、元HKT48で夫人の多田愛佳さん(30)との間に、昨年10月に誕生した長女の存在。この日初めて本拠地で観戦しており、活躍する父の姿を届けた。「気持ちをゼロに戻してくれる。この子のために頑張ろうと新たな気持ちにさせてくれる存在」。巻き返す時間はまだ残されている。(片岡将)
◆いよいよ、その時が迫る。ロッテ・益田直也投手(35)は5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で今季5セーブ目を挙げて通算248セーブに到達。史上5人目となる通算250セーブまで2とした。7月21日以来のセーブはプロ14年目の進化をみせる投球だった。3点リードの場面で登板も、先頭の牧原大に右前打を許し、5月2日に逆転サヨナラ打を許した川瀬が代打で登場。自身が約1カ月の2軍暮らしを強いられたきっかけの打者だ。だが、百戦錬磨の守護神は慌てない。ファームでの再調整を経て、持ち球に加えたフォークで追い込み、最後はスライダーで空振り三振。続く柳町と近藤にもフォークを見せつつ、それぞれ直球、シンカーで打ち取り、試合を締めくくった。「まだフォークは練習中なんですけど、シンカーと球速差が7、8キロあるんで、緩急を付けられたかな」と新兵器の効果に手応えを感じている。吉井監督の助言を受けて直球の改善にも取り組む。「踏み込みを強くして球速を上げられるように。体への負担は高まってますよ。おじさんになると楽しがちなんですけど、鞭打って頑張ろうってことで」とレベルアップを狙う。球団では福浦2軍監督以来の名球会まで2つ。「近づくほどしんどいですね。でも僕しか、ここまで来た人しか経験できないことだと思う。噛み締めながら、もし同じことをする子がいたら教えられるように、今いい経験やと思ってやってます」。この経験は球団の財産でもある。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
58 | 36 | 4 | 0.617 (↓0.007) | - (-) |
45 | 372 (+3) | 268 (+6) | 66 (+2) | 76 (+1) |
0.249 (-) | 2.420 (↓0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
59 | 37 | 2 | 0.615 (↑0.004) | 0 (↓1) |
45 | 376 (+6) | 256 (+1) | 91 (-) | 50 (+1) |
0.248 (-) | 2.280 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
49 | 44 | 3 | 0.527 (↓0.006) | 8.5 (-) |
47 | 334 (-) | 356 (+1) | 62 (-) | 43 (-) |
0.256 (-) | 3.430 (↑0.04) |
4 (-) |
楽天 |
45 | 49 | 2 | 0.479 (↑0.006) | 13 (↑1) |
47 | 273 (+1) | 322 (-) | 40 (-) | 90 (+1) |
0.243 (-) | 3.150 (↑0.04) |
5 (-) |
西武 |
44 | 51 | 2 | 0.463 (↓0.005) | 14.5 (-) |
46 | 254 (+1) | 283 (+6) | 44 (+1) | 63 (-) |
0.229 (-) | 2.710 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
37 | 55 | 3 | 0.402 (↑0.006) | 20 (↑1) |
48 | 283 (+6) | 370 (+3) | 47 (+1) | 41 (+1) |
0.233 (↑0.001) | 3.620 (↑0.01) |
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