1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 9 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 |
勝利投手:高野 脩汰(5勝0敗0S) 敗戦投手:佐々木 健(0勝3敗0S) |

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◆ロッテが連敗を4で止めた。ロッテは初回、寺地の適時二塁打で1点を先制する。その後同点とされるも、9回表には安田が適時打を放ち、再びリードを奪った。投げては、3番手・高野脩が2回無失点で今季5勝目。敗れた西武は、打線が2安打1得点と振るわなかった。
◆ロッテの先発田中晴也投手(21)がノーヒットワンランと好投しながらも白星を逃した。5回を投げて被安打0、5四球、1失点で降板となった。序盤から140キロ台後半の直球と鋭く落ちるフォークを駆使し、西武打線を封じ込めた。テンポ良くアウトを重ねていく中で、課題としていた立ち上がりも無失点で切り抜けた。だが1点リードの5回、2つの四球と犠打で1死二、三塁とされると、左犠飛で同点に追いつかれた。球数97球、無安打のまま5回でマウンドを降りる悔しい展開となった。試合前には「しっかりリカバリーできた。順調に来ていると思う」と体調面で手応えを口にしていた。猛暑の中での登板に備え、サプリの成分を見直すなど、コンディション調整にも余念がなかった。「マグネシウムやナトリウムなど、塩分系もきちんと取っている。脱水対策は万全ですし、睡眠も含めて細かいところまで意識している」と、勝利への執念を口にしていた。試合前時点で4試合連続のクオリティースタートながら、白星に恵まれなかった。「先制点を与えず、勝っている状態で次の投手につなぐ、あるいは完投する。全てをその意識でやりたい」と話していたが、またしても白星はお預けとなった。
◆5位西武が最下位ロッテに敗れ、3連戦は1勝1敗1分けとなった。西武はこれで11カード連続でカード勝ち越しがない。ロッテとは7月11日~13日の3連戦でも1勝1敗1分けに終わっていた。1-1の同点で迎えた9回、西武は4番手の佐々木健投手(29)が2四死球で2死一、二塁のピンチを作り、ロッテ安田に勝ち越し適時打を喫した。西武はこの日、ロッテ先発の田中晴から5回で5四球を選びながらも、安打は1本もなし。2番手のルーキー広池にも力で押され、7回終了時点で1本も安打を打てず。2四球と犠飛で5回に同点に追いつくのがやっとだった。8回2死、ようやく長谷川信哉外野手(23)が三塁へたたきつけての内野安打を放ったものの、続く渡部聖弥外野手(22)がカウント3-0となった後、ボール球を続けて空振りし三振。勝ち越せなかった。9回も1死後に村田怜音内野手(23)が安打で出塁し、代走の高松渡外野手(26)が二盗に成功したものの、後続が凡退した。
◆5位西武がわずか2安打で敗れた。最下位ロッテに対し1勝1敗1分け。これで11カード連続でカード勝ち越しがない。ロッテ田中晴、広池の継投に押し込まれ、四球の走者こそ出すものの、7回まで安打を1本も打てず。8回2死、ようやく長谷川が三塁へたたきつけての内野安打を記録した。唯一の得点は5回、2四球を機に西川が犠飛を放ってのもの。総得点253点はリーグ最下位だ。この日は2軍もイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)で日本ハムの7投手の前に5安打のみ。3得点したが、うち2点は内野ゴロの間と相手失策だった。3-4で敗れた。北海道・美唄で夏合宿中の3軍も、旭川で行われた慶大戦で0-1の完封負け。相手はリーグ戦で経験豊富な外丸東真投手(4年=前橋育英)らの継投だったものの、イレギュラーバウンドでの安打もあり、快音は少なかった。チームはシーズン91敗した昨季、チーム打率は2割1分2厘でリーグ最下位。同5位のオリックスとも2分6厘差をつけられた。今季はネビンの活躍、西川らの台頭はあるものの、この日1~3軍の3試合での適時打は、2軍戦での蛭間の1本のみ。故障もあり、各カテゴリーでパワーヒッターがあまり出場していない状況はある。とはいえ、打力は依然として球団全体の課題だ。【金子真仁】
◆ロッテ安田尚憲内野手(26)が勝負強さを発揮して、チームの連敗を4で止めた。初回の好機では三振に倒れたが、その悔しさを胸に、同点の9回2死一、二塁から中前へ決勝打をマーク。「悔しさをぶつけられた。いいところで打ててよかった」と、初球147キロのツーシームを狙い通りに打ち返した。最近6試合で7安打と好調を維持。「もっと角度をつけたい」と課題も口にした。吉井監督は「助かった。ああいう場面で打てるのは大きい」とたたえた。
◆ロッテ先発の田中晴也投手(21)が、5回ノーヒットワンランと好投しながらも白星を逃した。140キロ台後半の直球と鋭く落ちる変化球で、5回まで被安打0。だが1点リードの5回、2四球と犠打で1死二、三塁とされると、左犠飛で同点に追いつかれた。球数97球、無安打のまま5回で無念の降板。「1点を守りきれないで交代してしまったところはすごい悔しい。四球で点を取られてしまったので本当に反省しないといけない」と厳しく向き合った。
◆西武・渡辺勇太朗投手(24)が3日のロッテ16回戦(ベルーナ)に先発する。今季はここまで15試合に先発し、5勝7敗、防御率2・62をマーク。埼玉・浦和学院高から入団7年目の右腕が今季自身初登板となるロッテ戦に向け、言葉に力を込めた。「やることは変わらない。とにかく目の前の打者一人一人を集中して抑えることが大事」対ロッテは5回?を投げて4安打無失点で白星を挙げた昨年8月29日(ZOZOマリン)以来。すでに2桁本塁打をマークしている山本や、D1位・西川(青学大)ら20代前半の好打者が多く「イメージとしては若い選手が多いので。力を持っている選手たちだと思うので、そこに負けないように頑張りたい」と意欲的に語った。〝ロジン右腕対決〟を制する。投げ合うロッテの先発、田中晴は7月27日の日本ハム戦(エスコン)でいつも通り、ロジンを大量に使用。リリース時に白い粉が舞い、見えにくいことから打者のレイエスがいらだち、打席から外すシーンが話題を呼んだ。渡辺も汗かきだといい「僕もロジンを使う方。もう呼吸するような感覚でしています」とニヤリ。球界を代表する(?)ロジンの使い手2人がベルーナで激突する。(加藤次郎)
◆ロッテ先発の田中晴也投手(21)は西武を5回無安打に抑えながら1-1の同点で降板した。一回こそ外野フライ3つの三者凡退に抑える順調な滑り出しだったが、二回には2死から連続四球を与えるなどこの回だけで30球を要した。三回も先頭の滝沢に13球粘られた末に四球を許すなど無失点ながら28球。気温33度、70%超の湿度に体力を奪われたか、五回に先頭打者から連続でストレートの四球を与えるなど1死二、三塁とされると西川に左犠飛を打たれ、無安打で同点とされた。田中晴は足を気にするしぐさが見られながらもこの回を投げ切り、5回97球、無安打、5四球、1失点で降板。2番手の広池(東海大九州)にマウンドを譲った。代わった広池は六回を三者凡退に抑え、継投による〝ノーヒットワンラン〟を続けている。
◆西武・岸潤一郎外野手(28)が3日のロッテ16回戦(ベルーナ)から出場選手登録され、約3週間ぶりに1軍の舞台に戻ってきた。今季は2日までに8試合に出場し・091、0本、0打点。プロ6年目の右打者が危機感とともに強い決意を口にした。「自分自身、崖っぷちだと思っている。もうやるしかないです」兵庫・尼崎市出身の岸は高知・明徳義塾高で1年夏から計4度、甲子園大会に出場。高校通算26本塁打をマークした。四国IL・徳島を経て、2020年にドラフト8位で入団。パンチ力のある打撃で21年には自己最多の9本塁打を放った。ただ今季は7月の月間打率が・071(14打数1安打)と低迷。7月12日に出場選手登録から外れた。ファームではチューブを臀部に巻き付けながら打撃練習を行うなど、打撃フォームを見直し「打球は徐々に強くなってきている」と手応えをにじませる。この日の試合前練習では本職の外野に加えて一塁の守備練習も入念に行い、精力的に汗を流した。「チームの起爆剤となれるように頑張ります」と岸。チーム浮上のキーマンになる。(加藤次郎)
◆「1番・中堅」で先発出場の西武・西川愛也外野手(26)が0―1の五回1死二、三塁で犠牲フライをマーク。試合を振り出しに戻した。カウント1―1からロッテ先発右腕、田中晴の132キロのカットボールにスイングをかけた。左翼ポール際後方へ犠飛を打ち上げ「最低限の仕事ができてよかったです」と振り返った。前夜2日のロッテ戦(ベルーナ)で1試合6安打の離れ業をやってのけた左打者が、この日もリードオフマンとして役割を果たした。
◆快投か、怪投か。ロッテ・田中晴也投手(21)は西武戦(ベルーナ)に先発し、5回無安打ながら1失点で勝ち負けは付かなかった。「熱中症だけには気をつけたいですし、後ろの投手に迷惑をかけるので、熱中症とか防げるものはしっかり対策したい」としていた田中晴。一回に藤原、寺地の連続二塁打で先制点をもらい、その裏は三者凡退に抑える絶好のスタートを切ったが、33度の気温と70%を超える湿度が一気に体力を奪っていく。二回には無失点ながら30球を要するなど西武打線の粘りもあり、四回までに81球と球数がかさんだ。五回に先頭の仲田と古賀悠に連続でストレートの四球を与えるなど1死二、三塁とされ、西川に左犠飛を打ち上げられ、無安打で同点に。心配していた熱中症で足を気にするしぐさが見られたこともあり、〝ノーヒットワンラン〟の田中晴は5回無安打5四球、1失点で降板。「先制してもらった中でその1点を守りきれず交代したところはすごく悔しい。四球で点を取られてしまったので、本当に反省しないといけない」。後を受けたドラフト5位新人の広池(東海大九州)も2回無安打に抑えたが、3番手の高野修が長谷川に三塁内野安打を許して無安打試合は途切れた。(片岡将)
◆ロッテが連敗を4で止めた。1―1の九回に安田の適時打で勝ち越した。3番手の高野脩は八回から2回を投げて得点を許さず5勝目を手にした。西武は2安打で、犠飛による1点のみと打線が力負け。好投の渡辺を援護できなかった。
◆西武が接戦を落として11カードぶりの勝ち越しとはならず、借金が今季ワーストタイの6に膨らんだ。八回2死に長谷川が三塁への内野安打を放つまで、打線が無安打に抑えられるなど散発2安打と沈黙。西口監督は「やっぱり打線が何とかしてあげなきゃいけないというところで、何もしてあげることができなかった。それに尽きます」と渋い表情だった。
◆西武は接戦を落とし、11カードぶりのカード勝ち越しとはならなかった。これで借金は今季ワーストタイの6に膨らんだ。右腕、渡辺は「何とか最少失点でゲームを作ることができたことはよかった」と6回6安打1失点と先発の役割を果たしたが、打線が援護できなかった。チームは8回2死に2番・長谷川が三塁への内野安打を放つまで、ロッテ投手陣の前に無安打。散発2安打と沈黙した。西口監督は「やっぱり打線が何とかしてあげなきゃいけないというところで、何もしてあげることができなかった。それに尽きます」と渋い表情。その上で先発右腕、渡辺を「(投球の)組み立てもいろいろ変えながら投げてくれていた。試合をしっかりと作ってくれた」と責めることはなかった。
◆ロッテの安田が連敗ストップに貢献した。1―1の九回2死一、二塁。佐々木の甘く入った初球の速球を捉え、中前に運んだ。勝ち越し点をたたき出し、6試合ぶりの白星を呼び込んで「2死だったので自分が打つしかないと思って、初球から打ちにいった」と率直に喜んだ。前日2日の試合でも九回に抑え投手から同点打をマークした。勝負強く、積極的な打撃が光る。「いいところで打てている。継続して頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。
◆この勝負強さが本領だ。ロッテは「3番・三塁」で先発した安田尚憲内野手(26)の決勝打で連敗を4でストップ。今季いまだ本塁打0本ながら、前日の同カードでは九回に延長戦に持ち込む同点打を放つなど連日の殊勲打をマークする大砲は、長打力だけではない魅力を発揮しつつある。1-1の九回2死一、二塁。「もう2アウトだったので、自分が打つしかないと思って、初球から打ちにいきました」と安田。西武4番手の佐々木が投じたツーシームをとらえて中前適時打を放ち、一塁上でガッツポーズを繰り出した。1点を先制した直後の一回無死二塁では空振り三振。五回2死一、二塁では左飛と2度の好機で凡退していた鬱憤を晴らす快打だ。「チャンスで2回打てなかった。3回目のチャンスを回してくれたので、打ててよかった」と笑顔。安田自身は「もう少し角度がついてくれれば」と不満が残るが、攻撃陣を統括するサブローヘッドコーチは「あんまり長打とかホームランは求めないようにしている。昨日といい、今日といい、ああいう一打を打てるのがヤスの特長じゃないかな」。チームを勝たせる安打を打てる男こそが、主砲だ。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
58 | 35 | 4 | 0.624 (↑0.004) | - (-) |
46 | 369 (+8) | 262 (+1) | 64 (+2) | 75 (-) |
0.249 (↑0.002) | 2.400 (↑0.03) |
2 (-) |
日本ハム |
58 | 37 | 2 | 0.611 (↑0.005) | 1 (-) |
46 | 370 (+9) | 255 (-) | 91 (+2) | 49 (-) |
0.248 (↑0.002) | 2.300 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
49 | 43 | 3 | 0.533 (↓0.005) | 8.5 (↓1) |
48 | 334 (-) | 355 (+9) | 62 (-) | 43 (-) |
0.256 (↓0.001) | 3.470 (↓0.06) |
4 (-) |
楽天 |
44 | 49 | 2 | 0.473 (↓0.005) | 14 (↓1) |
48 | 272 (+1) | 322 (+8) | 40 (-) | 89 (-) |
0.243 (↓0.001) | 3.190 (↓0.05) |
5 (-) |
西武 |
44 | 50 | 2 | 0.468 (↓0.005) | 14.5 (↓1) |
47 | 253 (+1) | 277 (+2) | 43 (-) | 63 (+2) |
0.229 (↓0.002) | 2.690 (↑0.01) |
6 (-) |
ロッテ |
36 | 55 | 3 | 0.396 (↑0.007) | 21 (-) |
49 | 277 (+2) | 367 (+1) | 46 (-) | 40 (+1) |
0.232 (↑0.001) | 3.630 (↑0.02) |
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