1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | X | 5 | 10 | 0 | 2 |
勝利投手:有原 航平(9勝5敗0S) (セーブ:藤井 皓哉(2勝2敗2S)) 敗戦投手:ヤフーレ(2勝4敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ソフトバンクは2回裏、牧原大の適時打などで2点を先制する。その後5回にはダウンズのソロ、7回には山本のソロが飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・有原が6回2失点の好投で今季9勝目。敗れた楽天は、先発・ヤフーレが試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が3試合ぶりにスタメン復帰した。腰の張りなどを考慮されて2試合欠場が続いていたが、この日は試合前練習から本隊に混じって汗を流していた。2連投中の代役守護神、杉山一樹投手(27)がベンチから外れた。
◆ロックバンド氣志團の綾小路翔がセレモニアルピッチを行った。トレードマークの立派なリーゼント姿で登場。マウンドに立っていよいよ投げるかと思えば、メンバー全員がマウンドに付近に集まって話し合いを始めた。すると突然ダチョウ倶楽部の鉄板ネタ「どうぞ どうぞ」。球場は少しばかり静寂に包まれ、綾小路翔は「自分の心臓の音しか聞こえなかった」と苦笑いした。「どうぞ どうぞ」が行われた背景は「こんなにプレッシャーを感じるものかと。昨日どうしても投げる自信がなくて、誰か代わりに投げる人がいないかなと思ったんですけど、ゴールデンボンバーと連絡がつかなくて...。なので腹をくくりました。メンバーに最後もう1回だけ、本当に俺かなって思って相談したらやるってみんなが言い出してくださったんですけど、結局僕だった」と笑いながら明かした。セレモニアルピッチは惜しくもワンバウンド投球。「球速にこだわって投げたんですけど。もう1回リベンジしたいです。福岡ソフトバンクホークスさん、お願いします!」とリベンジを誓った。
◆ソフトバンクが3連勝で5カード連続の勝ち越しを決めた。貯金は今季最多を更新する「22」。首位の座をがっちり固めた。2回無死一、二塁で9番の牧原大成内野手(32)が先制の中前適時打。7月の月間打率3割2厘を記録した男の一打で主導権を握った。5回はジーター・ダウンズ内野手(27)の3号ソロ、7回には山本恵大外野手(25)の2号ソロが飛び出すなど効果的に追加点を奪った。先発の有原航平投手(32)が6回103球で7安打2失点の粘投。有原は自身7連勝で今季9勝目をあげた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)がパ・リーグタイ記録の1試合5四球を記録した。第4打席の申告敬遠まで1球も振らずに出塁。8回の5打席目の2球目がファウルで、これがこの試合の初スイングだった。小久保監督は「1球も振らずに4四球。見たことないですね。プロ野球でもないんじゃないですか。調べられないでしょうけど」と驚きの表情だった。
◆首位ソフトバンクが3連勝で5カード連続の勝ち越しを決めた。貯金は今季最多を更新する「22」。1試合5四球のパ・リーグタイ記録=近藤健介(ソフトバンク) 2日の楽天16回戦(みずほペイペイドーム)の1、3、4、6、8回に四球を選んで記録。20年9月27日マーティン(ロッテ)以来7人、8度目。球団では1リーグ時代の49年5月10日安井、88年5月27日門田に次いで3人目の最多タイ。なおプロ野球記録は91年10月13日落合(中日)の6四球。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)がリーグタイ記録で史上7人目の1試合5四球を記録した。申告敬遠された第4打席以外は持ち前の選球眼を生かして出塁。8回の5打席目の2球目がファウルで、これがこの試合の初スイングだった。西武清原、南海門田ら球界のレジェンドたちに肩を並べ「状態がいいですし、ボール球に反応していない」とうなずいた。連続打席出塁も「9」に伸ばした。小久保監督は「4打席目まで1球も振らずに4四球って初めて見た。あるの? そんな記録残ってないだろうけど」と驚きの表情だった。
◆ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(27)が攻守で存在感を出した。「6番三塁」でスタメン出場し、1回2死二塁で4番ゴンザレスの三遊間への当たりを横っ跳び捕球。抜けていれば先制点献上の可能性もあったが、内野安打にとどめて失点を防いだ。3-1の5回1死では3号ソロを放つなど2打点の活躍。「甘いボールに対してスイングを仕掛けることができ、ミスショットをしなかったことがすべて」と胸を張った。
◆ソフトバンク山本恵大外野手(25)が貴重な追加点となる2号ソロを放った。4-2の7回先頭、加治屋の直球を逆方向の左翼スタンドまで運んだ。「チャンスで結果を出すことができず悔しさがありましたが、しっかりと切り替えをして打席に入りました」。1回1死満塁では併殺打。悔しさを晴らす1発になった。
◆また勝った。ソフトバンク有原航平投手(32)が自身7連勝を飾り、今季9勝目を手にした。楽天戦に先発し、6回103球で7安打2失点の粘投。5月16日に6回5失点と打ち込まれた犬鷲打線にリベンジを果たした。2度ほえた。3-1の5回に1死満塁のピンチを迎え、首位打者争いを繰り広げる村林を遊ゴロ併殺。フォークを4球続けて無失点で切り抜けた。「いいところに投げられれば、一番アウトを取れる確率が高いと思ったので続けて投げました」。1点を失い、なお2死一塁だった6回は代打鈴木大をチェンジアップで空振り三振。リードを守り切った右腕がシャウトした。主に右打者にはフォーク、左打者にはチェンジアップを中心に攻め立てる。この日はフォークを見切られる場面も多かったが「ここ最近、決め球としてもカウント球としてもたくさん使っている。それは頭の中に入れながら」と想定内だった。それでも縦変化を意識させることで150キロ前後の直球が生きてくる。今季の投球スタイルを貫いて連勝街道を継続させた。「今日は真っすぐをもう少しうまく投げられたらな、っていうのはあった。そのへんも相手は研究してくる。よく考えて次はもっと良くなるように投げたい」。登板ごとに反省と向上心を口にする有原。次回登板は9日からの本拠地日本ハム3連戦で登板する見込み。宿敵との直接対決で3年連続の2桁勝利を目指す。【只松憲】
◆「恐怖の9番」で首位固めだ。ソフトバンクが3連勝で5カード連続の勝ち越しを決めた。0-0の2回1死一、二塁で牧原大成内野手(32)が先制&決勝の中前適時打。得点圏打率3割超えの勝負強さを発揮して白星を呼び込んだ。5~7月の打率も3割7厘の高打率で貢献。育成出身、プロ15年目の男が下位から打線を支えて、チームは今季最多の貯金「22」に達した。修正力が光った。2回1死一、二塁。9番牧原大はヤフーレの初球ストレートにスイングを仕掛けたが「ちょっと強引に振りにいったんで、これじゃダメだと思った」と意識をセンターに向けた。カウント1-1から外角ストレートを中前へ。コンパクトなスイングで「今日はある程度方向を決めて打ちました」と狙い通りの快音だった。二塁走者の野村が生還し、この先制打が決勝点になった。得点圏では66打数23安打で打率3割4分8厘。「今年はチャンスで回ってくることが多いので、なんとか、かえせるようにという意識でやってます」。今季は出場78試合中、約半分の37試合が9番での出場。得点圏に強い「恐怖の9番」がチームを3連勝に導き、お立ち台で無数のフラッシュライトを浴びた。5~7月は3カ月で打率3割7厘を記録した。上位につなげる役割を全うし、チームの首位浮上の原動力になった。「9番は年間指定席を買ってるんで」。冗談を飛ばしながら好調の要因を語った。「後ろには(1番の周東)佑京といういいバッターがいる。自分が打てなくても後がなんとかしてくれる。気持ち的に楽なので。そこが自分の今のバッティングにいい感じにつながっているのかなと思います」。二塁守備でも連日の好プレー。今季のV字回復の起点になった5月2日のサヨナラ勝利は、牧原大の適時打が川瀬の劇的打につながった。育成出身でプロ15年目。ベテランの域に入っても「打席で後悔しないため」にアーリーワークを欠かさない。牧原大は小久保ホークスを支え続けている。2位の日本ハムも勝利し、1ゲーム差のまま。貯金は今季最多を更新する「22」。5カード連続の勝ち越しで首位の座をがっちり守った。連覇を目指す王者には頼もしい9番がいる。【只松憲】
◆楽天は5連勝の後に2連敗となった。ヤフーレが4四死球と制球に苦しんで三回途中3失点で降板。今季多く見られる負けパターンに、三木監督は「先発がもうちょっとぴりっとしてほしいな」と注文をつけた。打線も有原の前に内野ゴロの間と犠飛による2点止まり。監督は「チャンスはできたけど、しっかり(要所を)抑えられたね」と歯がゆさをにじませた。
◆ソフトバンクの山本が4―2の七回、外角いっぱいの直球を逆方向へ運ぶ2号ソロを放った。一回1死満塁の先制機で併殺打に倒れた悔しさを晴らし「切り替えて臨むことができた」と落ち着いた声で話した。4月に支配下登録された25歳の左打者。7月15日にプロ初本塁打をマークするなど、打撃力を買われて5番や6番で先発起用されることが増えた。「重みを感じている。初々しさはないので、しっかり実力を出していきたい」と目標を高く掲げた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
57 | 35 | 4 | 0.620 (↑0.005) | - (-) |
47 | 361 (+5) | 261 (+2) | 62 (+2) | 75 (+1) |
0.247 (↑0.001) | 2.430 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
57 | 37 | 2 | 0.606 (↑0.004) | 1 (-) |
47 | 361 (+7) | 255 (+1) | 89 (+1) | 49 (-) |
0.246 (↑0.001) | 2.320 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
49 | 42 | 3 | 0.538 (↓0.006) | 7.5 (↓1) |
49 | 334 (+1) | 346 (+7) | 62 (+1) | 43 (+1) |
0.257 (↓0.001) | 3.410 (↓0.03) |
4 (-) |
楽天 |
44 | 48 | 2 | 0.478 (↓0.006) | 13 (↓1) |
49 | 271 (+2) | 314 (+5) | 40 (-) | 89 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.140 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
44 | 49 | 2 | 0.473 (-) | 13.5 (↓0.5) |
48 | 252 (+5) | 275 (+5) | 43 (+2) | 61 (+1) |
0.231 (↑0.001) | 2.700 (↓0.01) |
6 (-) |
ロッテ |
35 | 55 | 3 | 0.389 (-) | 21 (↓0.5) |
50 | 275 (+5) | 366 (+5) | 46 (+1) | 39 (-) |
0.231 (-) | 3.650 (↑0.04) |
コメント