西武(☆11対2★)ロッテ =リーグ戦14回戦(2025.08.01)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:隅田 知一郎(8勝6敗0S)
敗戦投手:小島 和哉(4勝7敗0S)

本塁打
【西武】ネビン(11号・1回裏ソロ),デービス(1号・4回裏2ラン)

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◆西武は初回、ネビンのソロなどで幸先良く2点を先制する。続く2回裏には、西川と長谷川の連続適時打などで一挙5点を奪い、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・隅田が7回2失点の力投で今季8勝目。敗れたロッテは、先発・小島が3回8失点と乱調だった。

◆空色のサマーブルーユニホームをまとった西武打線が、得点力不足がウソかのように打ちまくった。初回、ロッテ小島に対し、1番西川愛也外野手(26)が四球をもぎとったのが大きかった。いずれも際どい球ながら、西川はボールと判断して見送った。西川はその後、二盗、三盗と軽やかに決め、2番長谷川の内野ゴロの間に先制のホームイン。その後、4番のタイラー・ネビン外野手(27)の11号ソロはカウント3-1からの甘い直球だった。2回も安打が続く。初回の四球に影響したのか、小島のぎりぎりの制球が安定しない。ボール先行の状況を、西武打線が確実に捉えていった。西川、長谷川、ネビン...と適時打が続き、6安打集中で5点を追加した。2回は打者一巡にもなった。4月4日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で打者11人を送り出して6点を取って以来、今季2度目の猛攻。3回にも源田壮亮内野手(32)の三塁打を機に加点し、4回を終えて10-0とリード。この日から着用の期間限定ユニホームに彩りを添えた。

◆西武の源田壮亮内野手(32)が球団新記録となる通算59本目の三塁打を放った。この日は「7番遊撃」でスタメン出場。3回無死、ロッテ小島のカットボールを左中間に運び、勢いよく二塁を蹴り、三塁へスライディングしての三塁打。塁上でガッツポーズした。これまでの球団最多は秋山翔吾の58本。源田が更新した。なお、NPBの現役選手の三塁打数では3位となっている。源田は「もっと打てるように頑張ります」とコメントした。

◆ロッテ先発の小島和哉投手(29)は3回8安打8失点と苦しい内容でマウンドを降りた。初回、先頭西川を四球で歩かせると二盗、三盗を決められ、無死三塁から内野ゴロで先制点を献上。ネビンにもソロを許し初回からいきなり2失点で苦しい立ち上がりになった。2回には1死満塁から西川、長谷川の連続適時打、ネビンの左翼越え適時二塁打など打者10人に6安打を許し、5失点と勢いを止められなかった。3回にも先頭の源田に三塁打を許してピンチを背負い、内野ゴロの間に1点を追加され、今季ワーストの8失点となった。降板後は「こういった展開にしてしまい申し訳ないです」と謝罪した。

◆ロッテは西武先発の隅田から今季初得点を挙げた。4回まで無安打に抑えられていたが、5回の先頭西川史礁外野手(22)が左前打でチーム初安打をマーク。続く山本大斗外野手(22)が左越え二塁打を放ち、無死二、三塁の好機をつくった。このチャンスで先発出場試合で6試合連続安打継続中だったネフタリ・ソト内野手(36)が左前適時打を放ち得点を奪った。さらに1死一、三塁から上田希由翔内野手(23)が中前適時打を放ち追加点を挙げた。ロッテ打線はこれまで隅田に対し5月11日に7回無失点、5月25日にも6回無失点と抑え込まれており、17イニング連続無得点を喫していたが、この回でその流れを断ち切った。

◆西武のメジャー通算72発新外国人J・D・デービス内野手(32)がうれしい来日1号を放った。序盤から猛攻で8-0とリードする4回、バックスクリーン左に2ランを放り込んだ。自身も、ベンチのネビンもうれしそうにガッツポーズ。「いいタイミングで捉えて、感触も良かったです。初本塁打を打つことができてうれしいです」。なお源田も3回に、球団新記録となる通算59本目の三塁打をマークした。西武は1回にネビン、4回にデービスが本塁打。西武の外国人選手のアベック本塁打は、07年9月19日オリックス戦のカブレラとリーファー以来18年ぶり。同年はこの試合を含めて2人のアベック弾が3度あった。また、新外国人2人によるアベック弾は、01年に15度記録したカブレラとマクレーン以来24年ぶり。

◆期間限定のサマーブルーユニホームを身につけた5位西武が「反攻の8月」に幸先よい大勝を飾った。初回、いきなり西川愛也外野手(26)の2盗塁を絡めて先制すると、タイラー・ネビン外野手(27)にも11号ソロが出た。2回も6安打集中の打者一巡で5点を加えると、3回にも1点。さらに4回には7月に途中入団したJ・D・デービス内野手(32)に来日1号となる2ランが飛び出し、4回までに10点を奪う猛攻を見せた。先発の隅田知一郎投手(25)は4回まで完全投球。そこから一転、5回に3連打などで2点を失ったものの、そこから大崩れすることなく7回2失点。チームトップの今季8勝目を挙げた。

◆ロッテは大敗を喫して4連敗となり、借金は今季ワーストの「20」となった。先発の小島和哉投手(29)は3回8安打8失点と苦しい内容でマウンドを降りた。初回、先頭西川を四球で歩かせると二盗、三盗を決められ、無死三塁から内野ゴロで先制点を献上。ネビンにもソロ本塁打を許し初回からいきなり2失点で苦しい立ち上がりになった。2回には打者10人に6安打を許し、5失点と勢いを止められなかった。3回にも失点し22年8月から13連勝と好相性だった西武に、今季ワーストの8失点で早々の降板となった。4回からは前日に育成から支配下登録された吉川悠斗投手(20)がデビュー登板。4回1安打3奪三振5四死球3失点だった。打線は西武先発の隅田から4回にネフタリ・ソト内野手(36)の左前適時打、上田希由翔内野手(23)の中前適時打で得点を奪ったものの、大量失点が響いて隅田には今季3連敗となった。

◆前日に育成から支配下登録された吉川悠斗投手(20)が1軍初登板を果たした。新背番号は「91」だがユニホームが間に合わず育成時代の「127」のユニホームを着用してマウンドに上がった。4回から2番手で登板。先頭の渡部に四球で出塁を許す。後続を右飛と一邪飛に打ち取ったものの、デービスに左中間への2ランを浴びた。5回にも制球が定まらず走者をため1死一、三塁から右犠飛で1失点。3イニング目からは徐々に本来の力を発揮し4回1安打3奪三振5四死球3失点だった。吉川は「やはり緊張はありました。3イニング目までは自分のできないことを気負って狙いすぎた。緊張もあり、自分の本来の感覚を分からなくなっていた感じがあった」と振り返ったが、7回を3者凡退で抑えたことに関しては「あれが2軍でやってきたこと」と話した。地元での登板に家族も応援に駆けつけていた。「自分の持ち味はまっすぐだと思っているんですけど、そのまっすぐもゾーンに入らないと始まらないところがあるので、まずはゾーンで勝負できるようにやっていけたら」と次回登板へ意気込んだ。吉井理人監督(60)監督は「1軍で足るか足らないかって言ったら、まだまだやらなければいけないことはある」としながらも、「落ち着いてからは彼のボールを投げたら1軍のバッターでもアウトは取れるっていうのはわかった。自信にして、これからにつなげてほしい」と期待した。

◆ロッテ吉井理人監督(60)は炎上した先発の小島和哉投手(29)に苦言を呈した。小島は初回、先頭西川を四球で歩かせると二盗、三盗を決められ、無死三塁から内野ゴロで先制点を献上。ネビンにもソロを許し初回からいきなり2失点で苦しい立ち上がりになった。吉井監督はこの回について「初回がルーキー以下の内容の失点。先頭にフォアボール出して、二盗はしょうがないとして、三盗なんかピッチャーの油断以外の何ものでもない。内野ゴロで1点で3-1から外国人のホームランバッターにまっすぐ行ってホームランね。これは話にならない」と厳しく指摘した。続けて「何かを意識したら起こらない失敗だと思うんでね。あれは開幕投手を任すようなピッチャーだったのかと思うと、やっぱりちょっとがっかり」と話した。小島は2回も1死満塁から西川、長谷川の連続適時打、ネビンの左翼越え適時二塁打など打者10人に6安打を許し、5失点。3回にも1点を追加され、今季ワーストの計8失点となった。22年8月から続いていた西武戦13連勝もストップし「記録はいつか途絶えると思って。途絶えても別にあまり気にしない。けど、本当に今日の試合はひどい内容だったので申し訳ない」と謝罪した。

◆期間限定のサマーブルーユニホームを身につけた5位西武が「反攻の8月」に幸先よい大勝を飾った。初回、いきなり西川愛也外野手(26)の2盗塁を絡めて先制すると、タイラー・ネビン外野手(27)にも11号ソロが出た。2回も6安打集中の打者一巡で5点を加えると、3回にも1点。さらに4回には7月に途中入団したJ・D・デービス内野手(32)に来日1号となる2ランが飛び出し、4回までに10点を奪う猛攻を見せた。西武は1回にネビン、4回にデービスが本塁打。西武の外国人選手のアベック本塁打は、07年9月19日オリックス戦のカブレラとリーファー以来18年ぶり。同年はこの試合を含めて2人のアベック弾が3度あった。また、新外国人2人によるアベック弾は、01年に15度記録したカブレラとマクレーン以来24年ぶり。

◆西武1番打者の西川愛也外野手(26)が2つの節目をクリアした。初回、四球で出て二盗、三盗で今季20盗塁。「チーム全体で足でかき回せていなかったので勇気を振り絞って行きました」と先制点につなげた。2回の適時打で今季100安打目。チームで13連敗中のロッテ小島の攻略に貢献し「これを続けられるようにやっていきたいです」と燃えていた。

◆助っ人の花火は格別だ。メジャー通算72発、西武の新外国人J・D・デービス内野手(32)が4回、この日10得点目となる来日1号2ランを、バックスクリーン左へ飛ばした。技術的なことより何より。「ファンの皆さんがくれるエナジーは、すごくアンビリーバボーな瞬間でした。幸せな気持ちを共有してくれる方々だと思うので、見ているともっと頑張りたいなと思います」。試合後のファンとの交流にも興奮した。優しい人だ。試合前、野球を始めたばかりという少年が始球式を務めた。笑顔で頑張って投げた。三塁を守るデービスは両手を高くし、コングラッチュレーションの拍手を送っていた。「見る景色は違うし、少しずつ慣れていければ」と話した来日直後。今ではすっかり日本式。ベンチ前での通称クソデカネックレスの授与も丁寧に受ける。4番のタイラー・ネビン外野手(28)とはメジャー時代にわずかな時期ながら主軸を組んだ。故郷カリフォルニアから海を渡って共闘する。ネビンは初回にソロを放ち"ネビデビ弾"も完成した。西武の外国人のアベック弾は07年のカブレラ、リーファー以来18年ぶりのことだ。メジャー経験者の2人だから、できることがある。デービスは言った。「いいメンターとして、いい先輩として、後輩の選手たちにしっかり自分たちの経験を還元することだと思っています。僕たち2人で野球はできないですし、チームとして全員で勝ちにいけるように」暑く熱い、反攻の8月だ。5位西武はまだ終わらない。【金子真仁】西武は1回にネビン、4回にデービスが本塁打。西武の外国人選手のアベック本塁打は、07年9月19日オリックス戦のカブレラとリーファー以来18年ぶり。同年はこの試合を含めて2人のアベック弾が3度あった。また、新外国人2人によるアベック弾は、01年に15度記録したカブレラとマクレーン以来24年ぶり。

◆最大の敵は湿度を伴った気温以上の暑さだ。ロッテは2日の西武戦の先発に木村優人投手(20)を送る。前回から中13日での登板は、とかく過酷な暑さが話題となる敵地のマウンド。若き右腕の工夫と対策とは-。降雨により2-2の五回打ち切りで引き分けとなった前回7月17日のソフトバンク戦(北九州)は、雨による中断を挟みつつ5回2失点(自責1)とまずまずの内容だった。チーム方針で出場選手登録を抹消され、2日の登板に合わせてきた。「ここ(ベルーナ)で投げるのもわかっていたので、暑さであったり、いろんな部分で初めての経験なので、それも踏まえて、しっかり考えてやってきました」と木村。とくに警戒したのが暑さだ。昨年7月には小島が登板中に熱中症のような症状を発して緊急降板する事態もあった。「暑さがこもって屋外の球場より全然暑い。マリンでの練習でもトレーナーを着こんだり、いつも暑い状況に身を置いて暑さに慣れてきた」と木村。気象庁によると日本の7月の平均気温は平年より2・89度高く、1898年の統計開始以来で最高だった。2日の試合も台風9号の影響で、湿った空気が関東地方に流れ込み、予想気温の35度以上の暑さが心配される。過酷な暑さに負けず、3勝目の白星を目指す。(片岡将)

◆「4番・DH」で出場の西武タイラー・ネビン外野手(28)が1―0の一回にリーグ単独4位となる11号ソロを放った。カウント3―1からロッテ先発左腕、小島の145キロの直球を一閃。左翼席へ運び「力の入るポイントにボールが来てくれたので、ミスショットせずに、しっかりと捉えることができました」と振り返った。ベンチに戻ると、お決まりの「ビッグチェーンネックレス」を首からかけた。

◆対西武戦で13連勝中だったロッテ先発の小島和哉投手(29)が3回8失点と大炎上。一回から一発を浴びるなど西武打線に滅多打ちを食らい、早々にKOされた。一回、先頭の西川に四球で出塁を許すと、続く長谷川の打席で二盗、三盗を決められ、二ゴロの間にあっさり1失点。4番のネビンには11号ソロを被弾していきなり2点のビハインド。二回には2死満塁から西川、長谷川に適時打、ネビンには左越え2点二塁打、村田にもプロ初打点となる右前適時打を浴びるなど5点を失った。三回にも1失点して計8失点でKOで降板。四回からは支配下登録されたばかりの吉川がプロ初登板。小島の対西武戦の連勝は風前の灯となっている。

◆二回、西武打線が爆発した。安打と死球で1死満塁とすると1番・西川が「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。ヒットになってよかったです」と左前適時打。2番・長谷川も左前適時打で続き「愛也さん(西川)のタイムリーヒットに続けられるように打席に入りました。続くことができてよかったです」と振り返った。その後、2死満塁で第1打席に左越え11号ソロを放った4番・ネビンが左中間を破る走者一掃の2点二塁打。「うまく対応して打つことができました。追加点をあげることができてよかったです」と助っ人スラッガー。5番・村田も右前適時打で続き、打者一巡の猛攻でこの回一挙、5点を奪った。

◆西武が今季最多の11得点で快勝した。一回にネビンの11号ソロなどで2点を奪い、二回も5点を追加。四回はデービスの1号2ランで突き放した。先発の隅田は7回2失点で8勝目。ロッテは小島が崩れ、今季ワーストの借金20。

◆ロッテ先発の小島は西武戦で4年越しの13連勝中だったが、3回8安打8失点の大炎上。打線は隅田に対してソトと上田の適時打で2点を返したが焼け石に水だった。4連敗で借金が今季ワーストの20に膨らんだ吉井監督は「初回のピッチングがルーキー以下の内容の失点。あれはもう、開幕投手を任すようなピッチャーだったのかと思うと、やっぱりちょっとがっかりですね」と小島に怒り心頭だった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
56354 0.615
(↑0.004)
-
(-)
48356
(+3)
259
(+1)
60
(+1)
74
(-)
0.246
(↓0.001)
2.430
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
56372 0.602
(↓0.007)
1
(↓1)
48354
(+2)
254
(+4)
88
(+1)
49
(-)
0.245
(↓0.001)
2.340
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
49413 0.544
(↑0.005)
6.5
(-)
50333
(+4)
339
(+2)
61
(+1)
42
(-)
0.258
(-)
3.380
(↑0.02)
4
(-)
楽天
44472 0.484
(↓0.005)
12
(↓1)
50269
(+1)
309
(+3)
40
(-)
89
(+1)
0.245
(-)
3.120
(-)
5
(-)
西武
44491 0.473
(↑0.006)
13
(-)
49247
(+11)
270
(+2)
41
(+2)
60
(+2)
0.230
(↑0.001
2.690
(-)
6
(-)
ロッテ
35552 0.389
(↓0.004)
20.5
(↓1)
51270
(+2)
361
(+11)
45
(-)
39
(-)
0.231
(-)
3.690
(↓0.09)