ロッテ(★5対6☆)楽天 =リーグ戦16回戦(2025.07.31)・東京ドーム=
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楽天
0201020016904
ロッテ
0000014005800
勝利投手:西口 直人(3勝0敗0S)
(セーブ:藤平 尚真(0勝2敗5S))
敗戦投手:益田 直也(1勝3敗4S)

本塁打
【楽天】フランコ(4号・2回表ソロ),辰己 涼介(5号・2回表ソロ),ゴンザレス(3号・4回表ソロ),堀内 謙伍(2号・6回表2ラン)

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◆楽天が5連勝。楽天は2回表、フランコと辰己のソロが飛び出し、2点を先制する。その後5-5となって迎えた9回には、村林が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・西口が今季3勝目。敗れたロッテは、打線が5点差を追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆支配下に昇格となったロッテ吉川悠斗投手(20)が即1軍に合流した。東京ドームでの練習終了後、取材に応じた。プロ3年目での支配下昇格について「やっぱりすごくうれしい」と喜びをかみしめた。寮の部屋にいるときに電話で連絡を受けた。「僕、寮の部屋が3階にあるんですけど。1階に仲の良い永島田さんがいて、そこまでバーって行って、電話来たぞって話をしました」と真っ先に仲間に報告したことを明かした。22年に浦和麗明から育成ドラフト1位でロッテに入団。キレのある最速150キロの直球を武器とする左腕で、3年目の今季はファームで着実に力をつけ、ここまで12試合に登板。うち8試合に先発し、5勝2敗、防御率は3・67の成績を残していた。「貢献というよりかは、まず自分のやるべきことをしっかりやる。自分ができればそれが貢献につながると思う」と意気込んだ。

◆ロッテはガンホー・オンライン・エンターテインメントの冠協賛試合「ガンホースペシャルナイター」を開催。ガンホーのスマホゲーム『パズドラ』のイメージキャラクターを務め、CMに出演中の俳優・二宮和也が始球式を行った。登場時には「にのさん」にちなんで背番号23のBLACKSUMMERユニホームを着用。パズドラ内のキャラクター「ガチャドラ」から取り出した虹色のボールを、サウスポーでノーバウンド投球。捕手のミットに見事に収まり、スタンドから大きな拍手が送られた。投球後は「いつもと違う立場と環境で、やることも違ったので、ちょっと緊張しましたけど、練習できたのがすごく大きくて、練習のことを思い出しながら無事、投げることができました」と安堵(あんど)の表情を浮かべて振り返った。報道陣から「今日の投球の点数は...」と尋ねられると、質問が終わる前に「100点です」と即答。「とんでもないところに行ったらどうしようとかいろいろ考えてしまったんですが、温かく受け入れていただいて、本当に楽しく投げることができました」と笑顔を見せた。普段はコンサートで東京ドームのステージに立つ二宮にとって、今回は新鮮だったという。「いつもと違うなと思ったのは、野球なので当然なんですけど、お客さまが全員、座っていらっしゃるっていう空間が自分にとっては結構、新鮮」と語り「うちわとペンライトに囲まれて育ってきた人間なので、そうではない環境っていうのは、すごく逆にいろいろ見える。しかも選手の方々にも見られているというのは、またとない空間でした」と感慨深げだった。

◆楽天マイケル・フランコ内野手(32)が、外国人野手3人がスタメンに名を連ねた一戦で先陣を切った。「7番DH」で先発。2回1死、ロッテ・サモンズの5球目、外角スライダーを左中間スタンド中段に運ぶ確信の4号ソロを突き刺した。20日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来、出場5試合ぶりの1発に「ショウジが久々の登板だからね。早く楽に投げさせてあげたかったから、先制点をプレゼントできてよかったよ」と笑顔で話した。2点リードの4回1死では、「6番左翼」で出場したオスカー・ゴンザレス外野手(27)も3号ソロで続いた。「入るとは思わなかったけど入ってくれてよかったよ。先輩のフランコが打ったのでボクも打ててうれしいね」と振り返った。この日はルーク・ボイト内野手(34)が「4番一塁」で先発した。外国人野手3人がスタメンにそろい踏みするのは、4番ディクソン、5番アマダー、7番ウィーラーが並んだ18年6月15日阪神戦(楽天生命パーク)以来、7年ぶりとなった。

◆ロッテ主催試合恒例となっている驚異的スピードを誇る「DASHMAN」とファンのダッシュ対決「DASHMAN RACE」で注目の展開が巻き起こった。この日は4回表終了後にレースが実施。現在開催中の「BLACK SUMMER WEEK」期間は特別にチャレンジャー自身がハンディの秒数を希望できるが、この日の若い男性チャレンジャーはなんと「0秒」を申告。これには場内は一気にどよめきに包まれた。レースではDASHMANとチャレンジャー2人が同時にスタートを切ると、チャレンジャーは驚異的な加速力を見せ、DASHMANを大きく引き離して圧勝。スタンドは歓声と驚きに包まれ大盛り上がりを見せた。ゴールすると、チャレンジャーは「パテレ行き、ヨロシクゥ!」と書かれたボードを掲げ、観客の笑いと拍手を誘った。この快挙にはX(旧Twitter)でも話題となり、「すげぇ!!ハンデ無しでダッシュマンに勝った!!」「チャレンジャー、今すぐ代走用意してくれ!」と驚きと称賛の声が上がった。

◆ロッテ先発のブライアン・サモンズ投手(30)は立ち上がりから苦しんだ。東京ドームでは5月に来日初勝利を挙げており「投げやすいマウンド。同じように勝ちにつながるようなピッチングができれば」と意気込んでいたが、2回にフランコと辰己にソロ本塁打を浴びて2点を先制された。4回はゴンザレスにもソロを被弾。6回に1死一塁から堀内に2ランを浴びた。まさかの4被弾で6回7安打5失点で降板。「全体的にはしっかり粘れたかなとは思うけど、ホームラン4本の4球が失投で悔やむ。やっぱりホームランっていうのが大きかった」と振り返った。

◆1軍で2カ月ぶりに先発した楽天荘司康誠投手(24)が、150キロ台の直球を軸に力投した。初回、ロッテ先頭の藤原を154キロ直球で遊ゴロ、2番寺地は153キロ直球で中飛、最後は3番ソトをスプリットで空振り三振と3者凡退に仕留めた。2、3回も危なげなく3人で退けた。4回は先頭藤原に四球を与え、この日初めて走者を背負う。続く寺地には中前打で無死一、三塁とされたが、ソトはスプリット、西川、山本はカットボールでいずれも空振り三振に封じて切り抜けた。6回にソトの適時内野安打で1点を失ったが、6回途中97球、3安打1失点9奪三振と試合を作った。今季初勝利を挙げた5月24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来の1軍登板で結果を残した。荘司は「気持ちで負けずに投げられたのがよかったです。全部の球種よかったですし、ゾーンで勝負できました。あとはチームが勝つようにしっかり応援したいと思います」とホッとした表情で話した。

◆楽天が今季最多の1試合4発でロッテを破り、今季2度目の5連勝を達成した。豪快に得点を重ねた。まずは2回。マイケル・フランコ内野手(32)が左中間スタンド中段への4号ソロで先制する。さらに辰己涼介外野手(28)が右中間に5号ソロで続いた。2-0の4回にオスカー・ゴンザレス外野手(27)が3号ソロ、6回には堀内謙伍捕手(28)が2号2ランでリードを5点に広げた。試合前時点で12球団最少の36本塁打だった打線が目覚めた。2カ月ぶりに先発した荘司康誠投手(24)は、6回途中3安打1失点9奪三振と力投。しかし、リリーフ陣が打ち込まれて同点に追いつかれる。荘司の今季2勝目はお預けとなったが、チームは同点の9回に村林一輝内野手(27)が決勝犠飛を放ち、球宴明けから5連勝とした。明日8月1日からは敵地でソフトバンクと3連戦を戦う。

◆ロッテ吉井理人監督(60)は、先発ブライアン・サモンズ投手(30)に奮起を促した。2回にフランコと辰己に、4回はゴンザレスにソロを被弾。6回に1死一塁から堀内に2ランを浴びた。まさかの4被弾で6回7安打5失点で降板した。吉井監督は「先取点取られるとやっぱり苦しくなる。ホームランもそうなんですけど。もうちょっと先発は頑張ってほしい」と話した。打線が5点ビハインドを追いつく執念を見せたが「先発変わってからは打線は粘って頑張りました。ただ、先発やっつけたかった。頑張ったは頑張ったんですけども、ゲーム展開からいくとちょっと苦しかった」と、序盤に得点できなかったことを課題に挙げた。

◆ロッテは5点ビハインドを追いつくも、最後に力尽き、3連敗となった。先発のブライアン・サモンズ投手(30)は2回にフランコと辰己にソロ本塁打を浴びて2点を先制された。4回はゴンザレスにソロを許した。さらに流れを止められず6回に1死一塁から堀内に2ランを浴びた。まさかの4被弾で6回7安打5失点で降板した。打線は1-5の7回2死満塁のチャンスから押し出しと内野安打で2点差に迫る。なおも2死満塁でネフタリ・ソト内野手(36)の2打席連続適時打となる左翼越え二塁打で同点に追いついた。5-5の9回に登板した益田直也投手(35)が先頭の中島に二塁打を浴び中犠飛で1死三塁のピンチを背負う。村林に右犠飛を浴び勝ち越しを許した。

◆楽天荘司康誠投手(24)が復活を証明した。2カ月ぶりの1軍マウンドで6回途中97球、3安打1失点9奪三振とゲームメーク。「バッターに向かって自分のボールを投げ込めたんで、良かった」と、うなずいた。簡単には失点しない。3点リードの4回、ロッテ先頭藤原に9球粘られて四球を与える。この日初めて背負った走者だ。続く寺地には8球目のスプリットを中前にはじき返され、無死一、三塁と好機を広げられた。1点は仕方ない場面ではあったが「もう絶対、0で帰りたい」と目の前の打者に集中し、腕を振った。まずは3番ソトを真ん中低めスプリットで空振り三振。4番西川、続く山本は、いずれも外角低めカットボールで空を切らせた。「バットに当てさせないようにというところを一番に考えて、三振狙いでいった中で取れて、すごい良かった」と手応え十分だった。この日の最速は154キロを計測。力強い直球を軸に相手打線を手玉に取った。6回2死三塁からソトの内野安打で1点を奪われたが、5月24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来の1軍登板で力投。今季2勝目はならずも「調子もめちゃくちゃ良くて、いい感覚で投げられたんで、感覚通りの手応えだったかなと思う」と試合後の表情は明るかった。チームは最大5点リードから一時追いつかれたが、9回に再び勝ち越し、球宴明けから無傷の5連勝とした。

◆一発攻勢で、楽天が試合の流れを引き寄せた。二回1死走者なし。「7番・DH」で出場したマイケル・フランコ内野手(32)が、左翼席に先制の4号ソロを放った。「打ったのはスライダー。荘司が久々の登板だから、早く楽に投げさせてあげたかった。先制点をプレゼントできてよかった」2死走者なしからは辰己が右越えに5号ソロ。5連勝に向けて「頑張って勝ちましょう」と力を込めた。ベンチから見守った下園打撃コーチは「各打者が積極的にいけている」と明かした。さらに、2-0の四回は先頭のゴンザレスが左越え3号ソロ。「先輩のフランコが打ったので僕も打ててうれしい」。打撃不振で2軍降格し、7月30日に1軍昇格した助っ人が意地を見せた。先発した荘司は、5月24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来の登板。石井投手コーチは「超積極的にストライク先行の投球ができている。変化球の高さも間違えないで投げられている」と評価した。(広岡浩二)

◆楽天が競り勝って5連勝。4本塁打で5点をリードしたが、追い上げられて七回に同点とされた。同点の九回に村林の犠飛で勝ち越し、最後は藤平が締めた。5番手の西口が3勝目を挙げた。ロッテは粘りを見せたが、最後は力尽きた。

◆ロッテは楽天との3連戦で手痛い3連敗を喫した。打線は5点差を追い付く粘りを見せたが、実績のある4番手の益田が同点の九回に勝ち越し点を奪われた。この3連戦は全て先手を奪われる試合展開。吉井監督は「先取点を取られると苦しくなってしまう。もうちょっと先発が頑張ってほしい」と苦言を呈した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
55354 0.611
(↑0.004)
-
(↓1)
49353
(+5)
258
(+4)
59
(+1)
74
(-)
0.247
(-)
2.440
(↓0.01)
2
(1↓)
日本ハム
56362 0.609
(↓0.006)
0
(-)
49352
(+4)
250
(+5)
87
(+1)
49
(+1)
0.246
(-)
2.320
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
48413 0.539
(↑0.005)
6.5
(↑1)
51329
(+6)
337
(+2)
60
(-)
42
(+3)
0.258
(↑0.001)
3.400
(↑0.02)
4
(-)
楽天
44462 0.489
(↑0.006)
11
(↑1)
51268
(+6)
306
(+5)
40
(+4)
88
(+2)
0.245
(-)
3.120
(↓0.02)
5
(-)
西武
43491 0.467
(↓0.006)
13
(-)
50236
(+2)
268
(+6)
39
(-)
58
(-)
0.229
(-)
2.690
(↓0.02)
6
(-)
ロッテ
35542 0.393
(↓0.005)
19.5
(-)
52268
(+5)
350
(+6)
45
(-)
39
(-)
0.231
(-)
3.600
(↓0.03)