1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:松本 晴(4勝3敗0S) (セーブ:杉山 一樹(2勝2敗13S)) 敗戦投手:達 孝太(6勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは1点リードの4回表、山川と牧原大の適時打などで3点を加える。その後4-2となって迎えた5回には、ダウンズのソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本晴が5回3失点で今季4勝目。敗れた日本ハムは最終回に1点差に迫るも、あと一歩及ばなかった。
◆ソフトバンクのスタメンが発表された。山川穂高内野手(33)が、7月6日の本拠地西武戦以来の4番に復帰。後半戦はここまで5試合に出場し、打率3割3分3厘、2本塁打、6打点をマークしている。周東佑京内野手(29)はベンチスタートとなり、1番にはジーター・ダウンズ内野手(27)が名を連ねた。
◆リーグ首位の日本ハムは、トレードや新外国人選手獲得などの補強期限の31日も大きな動きはなかった。今季は支配下66選手でキャンプイン。開幕前の3月に松岡洸希投手(24)、5月に孫易磊投手(20)、7月に宮内春輝投手(29)の3選手が育成から支配下契約となったのが、ここまでの"補強"だった。新庄剛志監督(53)が就任して4年目の今季は先発陣が若手の台頭もあって充実。ブルペン陣も頭数がそろい、野手陣も登録抹消を有効利用しながら豊富な戦力で強力な「海賊打線」の破壊力を維持するなど、分厚い選手層を誇る。他球団とのトレードも、新庄監督が就任して以降は7件のトレードが成立したが、昨年3月に巨人と1対1(郡⇔若林)で行って以降は成立していない。新庄監督は前半戦最終戦が行われた21日に「トレードで、ここ(日本ハム)で出られない選手を他のチームで道を開かせたい気持ちもある。例えば、4対4とか、若い子のだけでのトレードしてあげられたらいいかなってところもあったんだけど、それもダメなので。難しい。なかなか決まらないです、パ・リーグは。全員を活躍させたいんですけど、人数は決まっているので」と話していた。かつては買い手市場だったトレードも、この4年間で多くの選手が成長し、今では売り手市場に変化。供給と需要が他球団と合致すれば今季も動く可能性があったが、今回は7月末までに実現はしなかった。これで投手38人、野手31人という陣容。上限から1人少ない69人の支配下登録選手で、9年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指していくことになる。
◆ファーストピッチを予定していたアーティストのGACKTが、サプライズで打席に立った。最初は予定通りグラブを手にマウンドへ。センター、一塁、本塁、三塁側に丁寧にお辞儀をしてからセットポジションで構え、投げようとすると「そのファーストピッチ、ちょっと待ったー!」と、ビジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔(41)が飛び出してきた。鬼龍院は「何ですか去年のファーストピッチは! あなたには任せられない。僕が投げます!」と、権利の強奪を主張した。ちなみに、GACKTは昨年8月1日オリックス戦でもエスコンフィールドでファーストピッチを務めたが、左投げでの投球はノーバウンドも、一塁側にややそれてしまっていた。GACKTは「ちょっと待って。この1年めちゃくちゃ練習してきたのに」と抵抗したが、鬼龍院に「僕は元野球部ですよ。安心してください」と押し切られ、ファーストピッチを譲ることになった。その上で場内に「バッターGACKT」がアナウンスされるとスタンドは騒然。左打席に立ったGACKTと鬼龍院の夢の対決がセッティングされたが、珍騒動はまだ終わらない。「元野球部」鬼龍院が振りかぶって投げたボールは、昨年のGACKTの投球よりも、かなり大きく三塁側にそれた。GACKTはやむを得ずスイング。終了後のGACKTは「ボールを打つのですか? 打席に立つのですか? 初めてです。右で振った方がいいのか左で振った方がいいのかよく分からなくて、とりあえず左で立ってみました」。鬼龍院の投球については「去年の僕が30点としたら、あいつは12点ですね。やばくないですか。元野球部って言ってましたから」と、あきれ顔だった。GACKTは、正月の「芸能人格付けチェック」で日本ハム新庄剛志監督(53)と共演した際「ずっと『野球は難しいんだよ』と話してたんですよ。何が難しいのか、ずっと説教されてました」と言う。この日は、日本ハムとソフトバンクの首位攻防戦。「気持ち的にはファイターズに勝ってもらいたいですよね。でもそれは気持ち的な問題ですけど。勝負は分からないので。最後まで見ている方たちが楽しんでもらえれば。その上で、いい試合をして勝ったチームを祝福するって言うのが、見る側の責任なのかなと思いますけどね」と、"一流芸能人"らしい"間違えない"完璧コメントで、締めくくった。
◆ファーストピッチをGACKTから強奪したビジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔(41)が、3回の日本ハムの攻撃後、ファイターズガールズと「きつねダンス」でコラボした。青い正規の衣装は用意されていなかったらしく、水色のポリ袋を切り貼りしたような、やや粗末なものを着用。だが、踊りの方はノリノリで、振り付けもバッチリ覚え、最後まで楽しそうに踊りきっていた。
◆勝てばデビューから8連勝の球団記録となる日本ハム先発の達孝太投手(21)が、思わぬ凡ミスをおかした。4回1死一、三塁、牧原大の打球を一塁の郡司が捕球。一塁カバーが遅れた達は、郡司がトスした際、ボールから一瞬目を離し、一塁ベースを探しにいった。振り向いたときには送球が頭部付近に近づいており、グラブでキャッチできず、キャップのつばの左側に当たってこぼれ落ちた。この間に、三塁から走者が生還し、3点目を与えた。幸い頭には直撃しなかったようで、その後も続投した。
◆エスコンフィールド開業以来初の珍事が起きた。6回表のソフトバンクの攻撃開始時、突如、内外野21箇所のスプリンクラーが作動。主にレフト中心に水が放出されたため、左翼を守っていた日本ハム水谷瞬外野手(24)は、水から逃げようと右往左往した。ざわつく球場に「ただいまスプリンクラーが作動しております。しばらくお待ちください」とのアナウンス。ちょっとした"水入り"となったが、2分後「お待たせしました。試合を再開します」とのアナウンスが流れ、リスタートした。6回表終了後、イニング間の「ジンギスカンダンス」の際は、日本ハムのマスコット、フレップとポリーがビニール傘を持って登場。珍事に乗っかったのか、傘をくるくる回しながらの新パフォーマンスを披露した。スタジアムDJも、ブースで傘を差すなど、プチ盛り上がりしていた。球団は「スプリンクラー制御システムの誤作動によるものです。原因を調査し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。
◆タレントの花咲楓香(23)が、5回裏終了時にグラウンドに登場し、YMCAダンスを踊った。北海道旭川市出身で、年間数十試合を観戦する大の日本ハムファン。昨年は2軍の千葉・鎌ケ谷で始球式も務めているが、「始球式をやらせていただいたときは緊張して記憶が飛んでしまったのですが、今日は余裕を持って楽しめました。スタンドから手を振ってくださったり、カメラを向けてくださる方もいてとてもうれしかったです」と笑顔だった。普段はスタンドから見つめるグラウンドに立ち、「こんなにも広くて大きいんだと改めて驚きました。スタンドの方々の顔も見えて、観客の近さにも驚きました。直前のイニング間ではファイターズガールさんたちにYMCAのレクチャーをしていただけて、本当に感謝しかありません! このような機会をいただきありがとうございました! 今年一番の思い出になりました。ファイターズの優勝を信じて、残りの試合も全力で応援します!」と話した。花咲楓香(はなさき・ふうか)2001年(平13)9月30日生まれ、北海道出身。グラビアを中心にタレント活動。趣味は野球のスコアをつけること、一眼レフで写真を撮ること、御朱印集め。血液型A型、夢はエスコンフィールドでの始球式。1st写真集「ルーキー」(ワニブックス)、3rdDVD発売中。公式ファンサイト「Fuukers」開設中。
◆エスコンフィールド開業以来初の珍事が起きた。6回表のソフトバンクの攻撃開始時、突如、内外野21箇所のスプリンクラーが作動。騒然となるファンに向けて「ただいまスプリンクラーが作動しております。しばらくお待ちください」とのアナウンスがあった。主にレフト中心に水が放出されたため、左翼を守っていた日本ハム水谷瞬外野手(24)は、水から逃げようと右往左往していた。X(旧ツイッター)では「何これ」「水谷くんがずぶ濡れ」「水谷がほんまに水の谷になってて可哀想だった爆笑」などの投稿が相次いだ。前代未聞のトラブルにSNSでも「スプリンクラー」が即トレンド入りした。約2分後に水の放出は収まり、場内には「お待たせしました。試合を再開します」とのアナウンスが流れ、試合はリスタートした。
◆日本ハム達孝太投手(21)のデビューからの連勝が7で止まった。勝てば球団記録を更新するところだったが、初回に先制点を献上すると、4回に3連打含む5本の単打で畳みかけられ3失点。2点の援護をもらった直後の5回先頭ではダウンズに左越えソロを浴び、7月6日楽天戦に並ぶ自己ワーストタイの5失点を喫した。5回94球を投げ7安打5失点で降板し、チームも追いつけずに敗れ、プロ初黒星となった。達は「ボール自体は悪くなかったと思います。不運なヒットもありましたが、結果として抑えられていないので、まだまだということです」とコメントした。
◆日本ハムが敗れ、一夜で再び2位に転落した。先発達孝太投手(21)が5回94球を投げ7安打5失点で降板。打線は4回1死三塁で万波中正外野手(25)が17号2ラン、5回2死一、二塁で郡司裕也捕手(27)が右前適時打を放ち3点目を挙げ、9回2死一、二塁でも、郡司が1点差に詰め寄る右前適時打を放ったが、追いつけなかった。前回ソフトバンクに3連敗した7月3日以来、7カードぶりの負け越しとなった。ソフトバンクとの3連戦は、初戦を落とし、前日30日が逆転許した直後に"逆転返し"で勝利。この日は9回に1点差まで詰め寄るも敗れる競り合いに新庄剛志監督(53)は「なかなか緊張感のある3連戦でした」とコメントした。
◆ソフトバンクが首位に再浮上した。日本ハムに競り勝ち、首位攻防3連戦を2勝1敗とした。先手を取った。初回先頭のジーター・ダウンズ内野手(27)が二塁打で出塁。1死三塁となり、3番近藤健介外野手(31)の二ゴロ間に先制点を奪った。3回無死一、二塁では4番山川穂高内野手(33)の適時打などで、さらに3点を追加した。2点差に迫られた直後の5回には無死からダウンズが今季2号ソロを放った。デビューから無傷の7連勝中だった日本ハム達とは初対戦となったが、計7安打5得点で攻略。難攻不落の右腕にプロ初黒星をつけ、4カード連続の勝ち越しを決めた。投げては、先発した松本晴投手(24)が今季4勝目をマーク。4回に2ランを被弾し、5回は1点を失うも、5回93球を投じ7安打3失点にまとめた。前夜は首位奪回から1日で後退も、再び首位に浮上した。1日からは楽天との本拠地3連戦に臨む。
◆日本ハム万波中正外野手(25)の後半戦初アーチも空砲に終わった。4点を追う4回1死三塁。ソフトバンク松本晴のスライダーを捉えて、左翼ブルペンへ飛び込む17号2ランを放った。「(4回に)3点取られた後だったので、早めに返したかった。最高の結果になってくれました」と反撃ムードを高めたが、及ばず。それでも打撃で苦しんだ7月をホームランで締めくくれたのは8月へ向けて好材料だ。
◆最後の反撃も及ばず、日本ハムが再び2位へ陥落した。2点を追う9回に4番郡司の適時打で1点差に迫ったが、そこまで。真夏の天王山は3試合とも接戦となったが、1勝2敗の負け越し。新庄監督は試合後、球団を通じて「なかなか緊張感のある3連戦でした」というコメント一文に、全ての思いを込めた。その緊張感あふれる中で、細かい"ミス"も痛かった。1点を追う3回無死一塁では送りバントが決まらず、2死から清宮幸の二塁打が飛び出しても得点にはつながらなかった。その直後の4回に先発達が3点を失うなど投打の歯車もかみあわなかった。7月は14勝8敗と勝ち越したが、そのうち5敗はソフトバンクに喫したもの。首位を明け渡した昨季王者とは、8月に2カード6試合を戦う。次は9日から始まる敵地での3連戦。しっかり勝ち続けて、やり返す。○...6回表のソフトバンク攻撃開始時に突如、エスコンフィールド内外野21箇所のスプリンクラーが作動した。主に左翼中心に散水され、左翼の日本ハム水谷が右往左往した。「ただいまスプリンクラーが作動しております。しばらくお待ちください」とのアナウンスから2分後「お待たせしました。試合を再開します」とリスタート。球団は「スプリンクラー制御システムの誤作動によるものです。原因を調査し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。
◆小久保ホークスが「再奪首」だ! ソフトバンク松本晴投手(24)が今季4勝目をマークした。5回93球を投じ7安打3失点。4回に2ランを被弾し、5回は1失点も、先発の仕事を果たした。無傷の7連勝中だった日本ハム達に投げ勝ち、日本ハム戦はこれで2勝0敗、防御率1・93の好相性ぶり。チームは首位攻防3連戦を2勝1敗で勝ち越し、一夜で首位に再浮上した。先発投手としての意地か。松本晴が踏ん張り、最低限の責務を果たした。3点リードで迎えた5回だ。2点差に迫られ、なおも2死一、二塁。1発出れば勝ち越しの状況も、マウンド上で表情は崩さない。5番の石井にカウント2-1から真ん中高めにスライダーを投じ、バットにひっかけさせた。結果は一ゴロ。要所で粘り、5回93球を投じ7安打3失点にまとめた。登板前日に「自分のやるべきことを最低限、強い気持ちで」と言い聞かせていた左腕が、きっちりゲームを作った。序盤は上々の立ち上がりだった。2回までは無安打投球を演じ、わずか1四球のみ。ただ、4回1死三塁から万波に2ランを被弾。真ん中低めチェンジアップを左翼へ運ばれた。5回も2死一、三塁で郡司に右前適時打を献上。ともに打線に援護してもらった直後のイニングでの失点だった。「味方が点を取ってくれた直後に失点してしまった。リズムの悪い投球になってしまった」と満足感はなく、反省点を口にした。プロ3年目。先発ローテとして左腕に期待するからこそ、試合後の小久保監督は厳しかった。「ローテを守っていくなら勝ちはついたけど、野手の信頼は得られない。取ったイニングのすぐあとに(失点)。反省していた。浮かれた表情はなかった」と話した。好投手との対決に燃えていた。登板前から「すごくいいピッチャー。負けないようにやっていきたい」と達を意識。デビューから7連勝中だった右腕との投げ合いを制し、対日本ハムはこれで無傷の2勝目。計18回2/3を5失点(自責4)で、防御率1・93の好相性だ。今後も覇権争いを繰り広げていく可能性が高い新庄ハム。それだけに松本晴の"キラーぶり"は大きい。首位攻防3連戦を2勝1敗とし、一夜で首位に返り咲いた。貯金20は今季最多タイで、リーグ連覇へこのまま突き進んでいく。
◆ソフトバンクが初対決となった新庄ハム期待の大型右腕の達を攻略し、再び首位に浮上した。初回に1点を先制し、4回に4番復帰の山川穂高内野手(33)のタイムリーなどで3点を追加。疲労を考慮し先発メンバーから周東を外したものの1番に入ったダウンズも2号ソロを放つなど打線が機能。「首位攻防」第3ラウンドを制した。7月は小久保ホークス月間最多タイの17勝(5敗1分け)。この勢いに乗って勝負の8月戦線で一気にV加速する。またトップの座を奪い返した。ソフトバンクが今季、急成長の大型右腕をしっかり攻略した。初回に1点を先制。打順が一回りした4回に日本ハム先発達に襲いかかった。先頭柳町、近藤の連打で無死一、二塁。6日の西武戦以来の4番に入った山川が長身右腕の武器であるフォークを仕留めた。カウント0-2からの4球目。三塁線への打球は清宮のグラブをはじく強襲タイムリー。「簡単に追い込まれてしまいましたが、そこからいい対応ができました。チャンスを生かすことができてよかった」集中力を高め、しっかり「4番」としての存在感を示した。4番打者での打点は5月13日の西武戦(京セラドーム大阪)以来の快音だった。山川の一打に打線も呼応。さらに、牧原大、谷川原が適時打。5安打を集め3点を挙げた。不動のリードオフマン不在もしっかり穴を埋めた。左膝の痛みと腰痛を考慮して周東を先発メンバーから外れた。代役を務めたダウンズが先制起点の二塁打に、5回の第3打席では左中間に2号ソロをたたき込んだ。第2ラウンドこそ逆転負けを喫したものの、5回5得点と「先行逃げ切り」の自慢の攻撃パターンでカード勝ち越した。「そんなに簡単に勝たせてくれませんよ。首位攻防ですからね。なかなかしんどい試合でしたね。首位? 関係ない。まだまだ49試合あるので」。小久保監督は再奪首も一笑に付して球場を後にした。終わってみれば1点差の緊迫ゲーム。それでも何より白星は大きい。小久保ホークス月間最多タイの17勝を挙げ、いよいよ勝負の8月戦線に突入する。【佐竹英治】
◆先発マスクをかぶったソフトバンク谷川原健太捕手(28)が貴重な追加点をたたき出した。4回に山川、牧原大の適時打で2点を挙げ、さらに2死二、三塁。カウント3-2と粘って達のフォークを右前に運んだ。「自分もいい流れに続いてタイムリーをと、打席に入りました。積極的にスイングができたので、追い込まれてからもアジャストできた」。一塁上では両手を挙げてガッツポーズ。今季自身、2打点目に笑顔だった。▽牧原大(4回の適時内野安打に)「とにかく走者をかえすことだけを考えました。追い込まれてから最低限のバッティングをしようという意識が結果的に内野安打といい形につながってくれました」
◆日本ハム水谷瞬外野手(24)がエスコンフィールド開業以来初の珍事を苦笑いで振り返った。6回表のソフトバンクの攻撃開始開始直前で突如、内外野21箇所のスプリンクラーが誤作動。場内が騒然となる中で「ただいまスプリンクラーが作動しております。しばらくお待ちください」とのアナウンスがあり、試合は約2分間中断した。誤作動したスプリンクラーは主にレフト中心に水が放出されたため、左翼を守っていた水谷が右往左往する姿に視線が集まった。「そんなにびっくりはしなかった」という水谷にスプリンクラーの水は「かかってないです。避けていました」という。ただ、状況としては「全体で起きているのかなと思ったんですけど、周りを見たらレフトだけだったんで(笑い)。センターもライトも上がってんのかなってパッと見たら自分のとこしか上がってなくて...勘弁してくれよと思った」と振り返った。球団は今回の珍事について「スプリンクラー制御システムの誤作動によるものです。原因を調査し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。
◆日本ハム達孝太投手(21)のデビューからの連勝が7で止まった。勝てば球団記録更新だったが、初回に先制点を献上すると、4回に3連打含む5本の単打で畳みかけられた。5回7安打5失点でプロ初黒星。チームも7カードぶりの負け越しで、一夜で再び2位に転落した。敗れても達のビッグマウスは健在だった。「しっかり打たれたのはダウンズ、近藤さん、谷川原さんぐらいだったんで。何か持ってなかったな。連勝もいつか止まるものなので。でも止められた相手がホークスで良かったなと思います」。5回7安打5失点でのプロ初黒星も前向きだ。名前が自身の名字と同じことから「警戒したい」と話していた柳町(達=読みはたつる)との"達対決"は、初回無死二塁の初対戦で右飛。だが3回は二塁への内野安打で出塁を許し、この回の3失点につながった。足元を抜けた打球に、「あれは捕れましたね。ドローということで(笑い)」と次回対戦時の完全決着を誓った。当然、負けたままでは終われない。次勝つためのヒントもつかんだ。自己最速は156キロだが、この日は140キロ台後半がほとんど。「真っすぐにキレがなかったのとフォークも追い込んでからが良くなかった」。その上で「カットやツーシームやチェンジアップを使ったり、いろんなことをした。いい経験ができた。もっと大きくなる自分が想像できた」と振り返った。194センチ、101キロの長身イケメン右腕。この日、史上最多日米通算204勝を挙げたダルビッシュの系譜を引く右腕は「また投げる機会があるなら、ホークス相手に投げたいですね。ボッコボコにしてやりたいなと思います」。先輩もそうだったように、高い壁を乗り越え、さらにビッグな投手へと駆け上がっていく。【永野高輔】
◆<日本ハム4-5ソフトバンク>31日エスコンフィールド日本ハム達孝太投手(21)のデビューからの連勝が7で止まった。勝てば球団記録を更新するところだったが、1回1死三塁から近藤の二ゴロで先制点を献上。4回は3連打含む5本の単打でたたみかけられて3失点。2点をかえしてもらった直後の5回先頭ではダウンズに左越えソロを浴び、7月6日楽天戦に並ぶ自己ワーストタイの5失点を喫した。5回94球を投げ7安打5失点で降板。チームも追いつけずに敗れ、プロ初黒星となった。
◆1勝1敗で迎えた2位・ソフトバンクとの首位攻防第3ラウンド。日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)は、ただならぬ思いで試合に臨んだ。「絶対負けられないので、みんなめちゃくちゃ気合が入っている。ホークスを倒さない限り優勝は絶対ないので、絶対勝ちます」雪辱を果たす。相手先発左腕、松本晴には前回対戦(7月3日、みずほペイペイ)でチームは7回7安打1失点、14三振の快投を許した。ただ清宮幸はその試合で2安打。今季6打数3安打と苦にしていない。打線の鍵を握る左打者は「真っすぐも良いし、タイミングも取りにくい印象がある。打ってはいますけどラッキーな安打も多いので、簡単なイメージは全くない」とした上で「タイミングもいろいろと変えてきたりする投手なので、うまく対応しながらできれば」と意気込みを語った。昨季は夏場以降に調子を上げ、2位に躍進したチームを支えた。今年も7月に入り、月間打率・295、3本塁打、15打点(30日時点)と確実性と力強さが増してきた。「みんなで一つになって戦っていきたい」と日本ハムの〝夏男〟が、チームを牽引(けんいん)する。有言実行。0-1の三回第2打席、2死一塁で左翼へ二塁打を放ち好機を演出した。しかし、後続が断たれた。四回には先発の達がつかまり3失点。0―4と劣勢に立たされている。
◆「6番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(25)が0―4の四回、追撃の17号2ランを放った。19日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、出場6試合ぶりの一発で本塁打ランキングでリーグ単独2位に躍り出た。「(四回の守備で)3点取られた後だったので早めに返したかった」ソフトバンクの先発左腕、松本晴の初球、128キロのスライダーを完璧に捉えた。左翼本塁打エリアの開放型ブルペンに突き刺し「最高の結果になってくれました」と振り返った。
◆試合中に珍事件が発生した。5―3の五回無死走者なしでマウンドには日本ハムの2番手・生田目。左打席にはソフトバンクの7番・川瀬が立った。首位攻防戦の後半戦が始まろうとしたところで外野の天然芝に水をまくためのスプリンクラーが誤作動。突如、複数のスプリンクラーから水が飛び出て、試合は約2分間、中断する事態となった。
◆プロデビューから7連勝中の日本ハム・達宏太投手(21)がソフトバンク戦に初先発。5回7安打5失点でリードを許した状態でマウンドを降りた。「ボール自体は悪くなかったと思います」一回、近藤の二ゴロの間に先制を許すと四回は山川の左翼線適時打、牧原の一塁への適時内野安打、谷川原の右前適時打で一挙3点を奪われた。味方に2点を返しててもらった直後の五回には1番・ダウンズに左中間ソロを被弾。今季ワーストタイの5失点を喫し「不運なヒットもありましたが、結果として抑えられていないので、まだまだということです」と振り返った。
◆ソフトバンクが競り勝って首位に浮上した。1―0の四回に山川、牧原大、谷川原の適時打で3点。五回はダウンズが貴重なソロを放った。松本晴が4勝目。六回以降は継投で逃げ切った。日本ハムは達がプロ初黒星を喫し、2位転落。
◆日本ハムは惜敗し、7カードぶりのカード負け越しで2位に転落した。デビューから7連勝中だった先発右腕、達は5回7安打5失点でプロ初黒星。一回、3番・近藤の二ゴロの間に先制を許すと、四回には一挙3失点。4番・山川の左翼線適時打、6番・牧原大の一塁への適時内野安打、8番・谷川原の右前適時打とソフトバンク打線を止めることができなかった。194センチの高卒4年目右腕は「ボール自体は悪くなかったと思います。不運なヒットもありましたが、結果として抑えられていないので、まだまだということです」と唇をかんだ。新庄監督は球団を通じたコメントで「なかなか緊張感のある3連戦でした」と首位攻防戦を振り返った。
◆ソフトバンクの松本晴は打線にも助けられ、5回3失点の粘投で4勝目を挙げた。一回こそ三者凡退の立ち上がりだったが、以降は毎回走者を背負う苦しい内容。四、五回は援護をもらった直後に失点し「リズムの悪い投球になってしまった」と約1カ月ぶりの白星にも反省しきりだった。今季は開幕を中継ぎで迎えたが、5月下旬から先発に定着。「強い気持ちを持って、打者と勝負していきたい」と臨んだ首位攻防戦で、最低限の役割は果たした。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
55 | 35 | 4 | 0.611 (↑0.004) | - (↓1) |
49 | 353 (+5) | 258 (+4) | 59 (+1) | 74 (-) |
0.247 (-) | 2.440 (↓0.01) |
2 (1↓) |
日本ハム |
56 | 36 | 2 | 0.609 (↓0.006) | 0 (-) |
49 | 352 (+4) | 250 (+5) | 87 (+1) | 49 (+1) |
0.246 (-) | 2.320 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
48 | 41 | 3 | 0.539 (↑0.005) | 6.5 (↑1) |
51 | 329 (+6) | 337 (+2) | 60 (-) | 42 (+3) |
0.258 (↑0.001) | 3.400 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
44 | 46 | 2 | 0.489 (↑0.006) | 11 (↑1) |
51 | 268 (+6) | 306 (+5) | 40 (+4) | 88 (+2) |
0.245 (-) | 3.120 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
43 | 49 | 1 | 0.467 (↓0.006) | 13 (-) |
50 | 236 (+2) | 268 (+6) | 39 (-) | 58 (-) |
0.229 (-) | 2.690 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
35 | 54 | 2 | 0.393 (↓0.005) | 19.5 (-) |
52 | 268 (+5) | 350 (+6) | 45 (-) | 39 (-) |
0.231 (-) | 3.600 (↓0.03) |
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