DeNA(★1対2☆)ヤクルト =リーグ戦14回戦(2025.07.30)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:アビラ(4勝6敗0S)
(セーブ:星 知弥(1勝2敗3S))
敗戦投手:バウアー(4勝9敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(6号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが破竹の8連勝。ヤクルトは2回表、山田のソロで先制する。そのまま迎えた6回には、内山が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・アビラが7回4安打1失点の力投で今季4勝目。敗れたDeNAは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆午前にカムチャッカ半島を震源とする地震が発生し、太平洋沿岸に津波警報が出された。DeNA球団によると、横須賀にある球団施設DOCKは避難区域にあるため、強化組(残留組)の選手、スタッフは練習予定を切り上げ、各自帰宅した。ただ、寮はDOCK内。寮生は寮に待機している。なお、特に被害の報告はないという。気象庁によると、横浜にも津波が発生。午後0時32分に最大20センチの波が来た。横浜スタジアムは埠頭(ふとう)まで1キロない距離にあるが、午後5時45分開始のヤクルト戦は現在のところ、予定通り開催する。

◆DeNAはトレバー・バウアー投手(34)が先発する。6月12日から続く自身の5連敗と、後半戦勝ち星なしのチームの3連敗を止められるか。バッテリーは、松尾汐恩捕手(21)と組む。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)のソードセレブレーションが1回から飛び出した。ヤクルト1番岩田を1球で左飛。2番赤羽は遊ゴロ。そして、3番内山に対してはフルカウントからの6球目150キロをアウトローにズバッと決め、見逃し三振だった。マウンド上のバウアーは両手を頭上に構えると、そのまま左腰の下に向かって振り下ろした。6月12日から自身5連敗中。6連敗なら、日米のキャリア通じて初の屈辱となる。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が、球団新記録となる通算305号本塁打を放った。2回2死、DeNAバウアーから左翼席に先制の6号ソロを放った。「打ったのはカーブ。うまく反応して打つことができました。先制できて良かったです」とコメントした。21日の広島戦で池山2軍監督が持つ球団記録に並んだ際には「もっと早く打ちたかったのが本音ですけど、池山さんに並べたのは素直にうれしい。自分の力だけではない。周りに感謝の気持ちを持ってプレーをしていきたい」と話していた。山田はヤクルト一筋15年目で、プロ1号は高卒2年目の12年8月10日巨人戦(東京ドーム)で内海哲也から放った。3度のトリプルスリーを達成するなど輝かしい実績を積み重ねてきた山田が、新たな記録を加えた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が「すごく楽しみ」と話していたヤクルト村上との再戦は、まずはバウアーに軍配があがった。2回先頭で最初の打席を迎えた。カーブを2球続け、ボール、空振りでカウント1-1。3球目は真っすぐをクイックで投げた。ボールとなったが、緩急を最大限に生かした。4球目も真っすぐで空振りを奪い、追い込んだ。そこから真っすぐ2つをファウルされたが、最後7球目で初めてチェンジアップを投げ、空振り三振に仕留めた。2年前は通算7打席対戦し、バウアーが7打数無安打に抑えている。村上の第1打席、真っすぐは最速152キロを記録。村上相手にギアが上がったようだった。ただ、2死から山田に先制ソロを許した。

◆ヤクルトのペドロ・アビラ投手(28)が「ソードセレブレーション」を披露した。1回先頭、DeNA桑原を外角低めの125キロカーブでハーフスイングを誘い、3球三振に仕留めた。一塁審判がスイング判定すると、刀をさやに収めるような動きを披露した。1回にはDeNA先発バウアーが内山を見逃し三振に仕留め、「ソードセレブレーション」のパフォーマンスを披露していた。それに"呼応"するように、アビラも同じ決めポーズをした。

◆DeNA先発のトレバー・バウアー投手(34)は6回を投げ、99球、4安打3四球2失点だった。初回は3者凡退。2死から内山にはアウトローいっぱいに150キロ真っすぐを決め、見逃し三振。ソードセレブレーションを披露する絶好の立ち上がりだった。2回は先頭で「すごく楽しみ」と話していたヤクルト村上との再戦。フルカウントからチェンジアップで空振り三振だった。好投を続けたが、2死から山田に先制ソロを打たれた。真ん中に入ったカーブを捉えられた。さらに6回、先頭赤羽に四球を与え、続く内山に左中間へ適時二塁打を打たれた。1死から内山には三盗を決められたが、後続は抑えた。その裏、代打を送られ降板した。村上とは3打席対戦し、三振、四球、二飛で2打数無安打だった。バウアーは6月12日から自身5連敗中。この日は真っすぐの走り、カーブのキレとも悪くなかったが、援護点がないまま降板となった。このまま負け投手となれば、日米のキャリアを通じて初の自身6連敗となる。

◆DeNAは投打がかみ合わず、後半戦に入り勝ち星なしの4連敗となった。先発のトレバー・バウアー投手(34)は6回2失点。最速155キロの真っすぐには力があり、変化球もキレがあったが、2回に真ん中のカーブを山田に先制ソロ。6回には内山の二塁打で追加点を許し、援護点のないまま、自身日米通じて初となる6連敗を喫した。打線は4併殺が響いた。1点を追う8回には、無死二塁から犠打失敗。拙攻だった。

◆ヤクルトが3年ぶりの8連勝を決めた。22年6月以来だった。山田哲人(33)が先制&決勝アーチを決めた。2回にバウアーから左翼に6号ソロ。これが通算305号で、球団新記録となった。記念の1本を勝利で花を添えた。6回は内山の左中間適時二塁打で追加点を奪った。守備ではDeNAを"ゲッツーの沼"に引きずり込んだ。先発アビラは7回4安打1失点の好投で、走者を出しても3併殺でしのいだ。8回の大西も失策絡みで1失点後に1死一塁から併殺で踏ん張った。投打がかみ合って、接戦を制した。

◆1-2とDeNA1点ビハインドの8回、マウンドには3番手で中川虎大投手(25)が上がった。2死一、二塁とピンチを招くが、オスナを空振り三振で切り抜けた。カウント2-2から外低めにフォークを落とし、バットに空を切らせた。ところが、空を切ったバットがそのままオスナの手を離れ、マウンドの中川へ飛んでいく。幸い直撃は免れた。オスナが手を上げ、謝罪。中川も手を上げて応じたが、苦笑いだった。ピンチを切り抜けた後に襲ってきた別のピンチも、なんとか切り抜けた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(33)が、球団新記録となる通算305本塁打を放った。2回2死走者なしで、DeNAバウアーから左越えの先制6号ソロ。並んでいた池山隆寛2軍監督(59)の記録をついに超えた。15年目での記念弾が決勝点となり、チームを22年6月以来の8連勝へと導いた。5位広島とのゲーム差は3・5、CS圏内の3位DeNAとも6・5と縮めた。ヤクルトが17日巨人戦から8連勝。連勝が始まる前の16日時点のヤクルトは24勝50敗5分けの借金26。これまで借金20以上のチームが7連勝した例は56年東映、61年阪急、64年近鉄、、01年日本ハム、22年日本ハムの5度あるが、借金が20以上あったチームが8連勝は初めて。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)は日米通じて初の自身6連敗を喫したが、悲観した表情は見せなかった。「今日は普通の野球というか。弱い当たりが野手に飛んで、強い当たりはヒット。アンラッキーな部分があまりなかった」。6回4安打2失点で9敗目。ただ、最速155キロの真っすぐは力があり、カーブをはじめ変化球の精度も上がった。初回は3者凡退。2死から内山をアウトローいっぱい150キロで見逃し三振にすると、マウンドでお得意のソードセレブレーションを披露した。前回16日広島戦は右打者への外真っすぐを引っかけたが、オールスター休みを挟んで2週間で修正。背中に張りを感じていたが、体を休め、コンディションを整えた。悔やまれるのは、2回の山田のソロ。カーブが甘く入った。それでも、以前の敗戦時とは明らかに違う。再戦を楽しみにしていた村上に対しては3打席で1四球も、緩急を駆使し2打数無安打。バットもへし折った。「危険な打者。1発を打たれると試合にかかわる」とリスペクトを持って抑えた。チームの連敗も止められなかったが、復活の足掛かりになりそうな1敗だった。【古川真弥】

◆DeNAは4併殺を重ね、内野ゴロの間の1得点のみに終わった。6回にわたり先頭を出しながら、打線がつながらない。1点を追う8回は無死二塁で三森のバント失敗もあった。三浦監督は「(先頭の出塁を)生かせなかった。ダブルプレーが4つ。回が浅いところでは打たせましたけど。細かいミスもちょこちょこ」と反省点を並べた。後半戦いまだ勝ち星なしの4連敗となった。

◆ヤクルト山田哲人内野手(33)が、球団新記録となる通算305本塁打を放った。2回2死走者なしで、DeNAバウアーから左越えの先制6号ソロ。並んでいた池山隆寛2軍監督(59)の記録をついに超えた。15年目での記念弾が決勝点となり、チームを22年6月以来の8連勝へと導いた。5位広島とのゲーム差は3・5、CS圏内の3位DeNAとも6・5と縮めた。ツバメ道を進み続け、頂上にたどり着いた。2回2死、バウアーの123キロナックルカーブを山田がかち上げた。高い放物線でヤクルトファンが占める左翼席に届けた。先制&決勝の6号ソロは球団新記録の通算305号。通算11打数6安打2本塁打と好相性右腕からのメモリアル弾で「こんなにホームランを打てるバッターになるとは想像もしてなかった。想像以上の結果で、自分でもすごく驚いてます」。その軌跡が自分でも信じられなかった。ダイヤモンドを1周し、三塁側ベンチで出迎えられた。両腕で漢字の「山」を作る"山ポーズ"を決め、チームメートも呼応した。記念の1発の喜びを、最高の仲間とともに共有した。6月だった。チームが低迷する中、雰囲気が暗くならないよう増田珠の提案で、それぞれ個性を表す決めポーズを考案した。山田は複数の中から山に決めた。「そこまで気に入ってるわけじゃないですけどね」と照れ笑いを浮かべつつ「みんなやってくれるからさ」。一体感が好きだから、適時打や本塁打を放った時は必ずやるようになった。そんなアットホームな空気がたまらない。だからこそ一筋15年で歩んだ。20年は国内FA権の行使も真剣に悩んだ。それでも「自分の居場所はこのチーム」とチーム愛を貫き、7年契約での残留を決断。あの時の選択は間違っていなかった。今、胸を張れる。同時に感謝の思いがこみ上げる。「いろんな監督、コーチ、選手、チームメート、裏方さんに雰囲気づくりだったり、私生活の部分でもよくしてもらった。自分の力だけでは、ヤクルトじゃなかったら、この記録は絶対に達成してない。それは自分自身が一番感じてます」試合後、一筋だからこそたどり着いた記録に実感を込めた。チームは1カ月前の谷底からはい上がって8連勝で、7月は12勝5敗2分け。自身も不調を抜け、7月は月間打率2割9分5厘、2本塁打、8打点だ。「すごく苦しかったけど、巻き返す気持ちをみんな持っている。自分も毎日打てるように。そういう気持ちでバットを振り続けたい」。年齢とも向き合いながら1歩ずつ進む。まだまだ見たい景色がある。【上田悠太】ヤクルトが17日巨人戦から8連勝。連勝が始まる前の16日時点のヤクルトは24勝50敗5分けの借金26。これまで借金20以上のチームが7連勝した例は56年東映、61年阪急、64年近鉄、、01年日本ハム、22年日本ハムの5度あるが、借金が20以上あったチームが8連勝は初めて。▽ヤクルト高津監督(山田の球団新記録となる1発に)「もっともっとという気持ちもあるが、若い頃からずっと見てきて、スペシャルな選手であるのは間違いない。人に、チームに与える影響があり、非常に大きなものを背負ってプレーしている」▽ヤクルト・アビラ(1回は『ソードセレブレーション』のポーズを決め7回4安打1失点で4勝目)「バウアー選手がやっているのは知っていて、自分を鼓舞するためにやった。メジャー実績のある投手と日本で投げ合うことは日本で野球をやる上で1つの夢だった。それで勝てて良かった」

◆DeNAは投打がかみ合わず、後半戦に入り勝ち星なしの4連敗となった。先発のトレバー・バウアー投手(34)は6回2失点にまとめたが、打線がつながらなかった。先頭が6度出塁したが、4併殺にバント失敗もあった。

◆ヤクルト高津臣吾監督(56)が、球団新記録の通算305号を放った山田哲人内野手(33)を称賛した。山田のメモリアルアーチが先制&決勝弾となり、DeNAに勝ちきった。値千金の1発を放った山田に、高津監督は「若い頃からずっと見てきて、ほんとスペシャルな選手であるのは間違いないので。人に与える影響、チームに与える影響も大きい。非常に大きなものを背負ってプレーしている。なかなかマネできない選手だと思います」と最敬礼した。投打がかみ合って接戦を制し、22年6月以来となる3年ぶりの8連勝。「(接戦は)選手も、見てる我々もしんどいですけどね」と笑いつつ「若い選手が多い現状で、こういう競ったゲームを取っていくのは、野球選手としていい経験になると思う。成長させてくれる。中盤でもつれても、終盤で何とかする。粘って最後は勝ち切るゲーム展開ができている」と、うなずいた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)は6回2失点で9敗目を喫したが、ヤクルト村上宗隆内野手(25)に対しては3打席で空振り三振、四球、二飛。ヒットは許さなかった。見応えのある対決が続いた。【2回先頭】初球からカーブを続け、ボール、空振りでカウント1-1。3球目はクイックで148キロを内角に投げ込みボール。強打者に対し、緩急を最大限に駆使した。4球目も150キロを内角に投げ空振りで追い込んだ。5球目も真っすぐで、これも内角へ。その時点でこの日最速となる152キロ。ファウルとされたが、ギアを上げたようだった。6球目は一転、外にカーブでこれもファウル。そして7球目、初めてチェンジアップを投げ、低めに沈めて空振り三振に仕留めた。【4回無死二塁】一塁が空いている状況で2打席目を迎えた。初球は前打席の結果球であるチェンジアップから入り、空振り。2球目で外にカーブが外れると、3球目は151キロを内角に投げ、ストライクで追い込んだ。ただ、そこからカーブ、真っすぐ、チェンジアップと外れ、四球を与えた。【6回無死二塁】またも一塁が空いていた。初球、またチェンジアップから入るが抜けてボール。ここからカーブを2つ続けて見逃しを重ね追い込む。4球目は高め真っすぐでボール。カウント2-2から最後はインハイに渾身(こんしん)の153キロ。バットをへし折り、二飛に仕留めた。前日は「とても楽しみ」と、力を認める村上との再戦を心待ちにしていた。2年前は7打席で7打数無安打4奪三振と封じていた。この日の対戦を終えると「彼が戻ってきてすごく、うれしかった。四球を許してはしまったが、すごく楽しいマッチアップだった。非常に危ない打者。今日は僅差の試合。彼にソロ1発、大きいの1発打たれると、試合に関わってくるので、それを与えなかったのは大きいのかなと思います」と振り返った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(33)が、球団新記録となる通算305本塁打を放った。2回2死走者なしで、DeNAバウアーから左越えの先制6号ソロ。並んでいた池山隆寛2軍監督(59)の記録をついに超えた。15年目での記念弾が決勝点となり、チームを22年6月以来の8連勝へと導いた。5位広島とのゲーム差は3・5、CS圏内の3位DeNAとも6・5と縮めた。自身の持つ球団記録を抜かれたヤクルト池山2軍監督は言った。「もっと早く打ってよ」。山田がプロ3年目の当時、1軍打撃コーチとして才能開花を後押しした。あの頃から熱心に伝えたのは「バッターはタイミングが命」。当時の山田は強いスイング力が魅力だったが、見逃しが多かったという。プロの壁に向き合う若武者に「タイミングの取り方として、足を上げてボールを見てごらん」と助言し、今につながる礎を築いた。教え子であり、同じく球団の象徴となる数字を背負う。開幕前には「背番号1を背負っている以上はチームの顔でもあるから、しっかり気持ちと体を持って頑張ってな」と伝えた。山田は「池山さんの記録を超えたのは、ほんとに光栄なこと」と言葉に実感を込めた。背番号1がつなぐ記録のバトンがある。【ヤクルト担当=上田悠太】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が2試合連続で4番・三塁」で先発する。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(33)が先制の6号ソロを放った。0-0の二回2死。バウアーが投じた真ん中の変化球を強振。大きな放物線を描いた打球は左翼席に着弾した。21日の広島戦(神宮)以来となる一発。球団最多記録となる通算305本塁打で貴重な先取点を挙げた。山田は「打ったのはカーブ。うまく反応して打つことができました。先制できて良かったです」とコメントした。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が先発し、6回4安打2失点で降板。6月6日以来の白星となる5勝目はならなかった。二回2死で山田にカーブを左翼席に運ばれ、先制点を献上。0-1の六回は先頭に四球を許すと、続く内山に150キロの直球を捉えられ、左中間を破る適時二塁打で加点された。打線は六回までに3併殺打とつながりを欠き、バウアーを援護できなかった。

◆ヤクルトが逃げ切り3年ぶりの8連勝を飾った。山田哲人内野手(33)が二回、球団最多記録となる通算305本塁打を放ち先制。六回には内山壮真捕手(23)が左中間へ適時二塁打を放ってリードを広げた。先発のペドロ・アビラ投手(28)は7回1失点で4勝目(6敗)。以下、山田のヒーローインタビュー。--チームは8連勝「勢いに乗っていい感じだと思います」--本塁打を振り返って「(バウアー)とにかく変化球がすごくいいので、変化球も頭に入れながら打席に立ってました。ちょっと上がりすぎたかなとは思ったんですけど、しっかりフルスイングできたのでホームランになってくれました」--チームメイトが山のポーズで出迎えて「僕はあまり気に入ってないんですけど...」--池山隆寛さんを抜く305号「偉大な先輩の記録を超えられたのでうれしい気持ちと、また明日も打てるように頑張りたいなと思います」--チームの雰囲気は「すごいいいです。ムネ(村上宗隆)が帰ってきてからさらに良くなって、この連勝続いてると思います」--自身の調子「ちょっとずつ、自分の力を発揮できてるんじゃないかなとは思ってます」--夏場の戦いに向けて「あと56試合。一戦一戦、今日みたいな試合ができるように頑張ります」

◆ヤクルトが3年ぶりの8連勝。二回、山田哲人内野手の球団最多通算305本塁打となる6号ソロで先制。六回には内山壮真捕手の適時二塁打で加点した。先発のペドロ・アビラ投手が7回1失点と好投し、4勝目。継投で2―1で逃げ切った。

◆打線は4併殺打にバント失敗など、拙攻が目立った。七回に佐野恵太外野手の二ゴロの間に1点を返したが、一歩及ばず4連敗。先発したトレバー・バウアー投手は6回2失点で9敗目、自身6連敗を喫した。

◆ヤクルトが逃げ切り3年ぶりの8連勝を飾った。山田哲人内野手(33)が二回、球団最多記録となる通算305本塁打を放ち先制。六回には内山壮真捕手(23)が左中間へ適時二塁打を放ってリードを広げた。先発のペドロ・アビラ投手(28)は7回1失点で4勝目(6敗)。?ヤクルト・山田が今季6号を放ち、通算305本塁打。ヤクルト(前身を含む)の通算本塁打記録で、池山隆寛の304本を抜いて歴代単独1位となった。?DeNA・バウアーとの通算対戦打率は・545(11打数6安打)と相性が良く、本塁打を放ったのは、5月16日(神宮)以来、今季2本目。バウアーからシーズン複数本塁打を放ったのは、2023年の中日・細川成也(5月27日=2本)、今季の巨人・岡本和真(4月16日=2本)に次いで3人目。?ヤクルトのシーズン8連勝は22年6月8日のオリックス戦-同19日の広島戦以来3年ぶり。

◆トレバー・バウアー投手(34)は6回2失点で9敗目(4勝)を喫した。球威のある直球で三振を奪う場面もあったが、二回に山田にナックルカーブを左翼スタンドに運ばれて先制を許し「インコースの甘いところに行ってしまった。反省点」と肩を落とした。それでも「全体的にいい投球だった。今日の試合は普通の野球。アンラッキーな部分があまりなかった」と落ち着いた表情で話した。

◆DeNAは打線が4併殺打と振るわず、1点差で競り負けて4連敗を喫した。七回に内野ゴロの間に挙げた1得点のみ。三浦大輔監督(51)は「もう1点取れなかった。細かいミスがあり、流れにつながらなかった」と悔やんだ。相手先発は初対戦のアビラ。打者陣は来日1年目の右腕に対して早いカウントから振りにいき、いずれも手元で動く球を打たされて3併殺打を喫した。痛かったのは1点を追う八回。先頭の蝦名が2番手の大西から二塁打を放ったが、続く三森がバントを決められず、二塁走者の蝦名が三塁でタッチアウトとなる捕ゴロに終わって好機をつぶした。後半戦は4試合で計3得点。三浦監督は「形をつくった中で攻め切れていないのが現状」と嘆いた。

◆ヤクルトのペドロ・アビラ投手(28)が7回1失点で4勝目を挙げた。一回先頭の桑原を空振り三振に斬ると、相手先発のバウアーが三振を奪った際に見せるパフォーマンス「ソードセレブレーション」を披露。「自分を鼓舞するためにやった」と流れに乗り、DeNA打線を翻弄した。好投手との投げ合いを制し「メジャーで実績のある投手と投げ合うことは日本でやる上で夢だった。それがかなって勝てたので良かった」と笑顔を見せた。

◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(25)が攻守で躍動した。「2番・右翼」で先発した内外野を守れる万能選手は、八回に12試合連続安打となる左中間への二塁打をマーク。八回から就いた三塁の守備では、無死二塁でバント処理した捕手・古賀からのワンバウンド送球をカバーしてタッチアウト。さらに続く三塁線のゴロも軽快にさばいて併殺を奪い、ピンチの芽を摘んだ。高津監督は「八回の守備、あれはめちゃくちゃ大きかった」とたたえた。

◆師匠を超えた!! ヤクルト・山田哲人内野手(33)が30日、DeNA14回戦(横浜)で二回に先制の6号ソロを放ち、球団最多記録を塗り替える通算305本塁打をマークした。左足を高く上げるフォームのきっかけを与えてくれた池山隆寛2軍監督(59)が持っていた球団記録を更新。試合は2-1で競り勝ち、チームを3年ぶりの8連勝に導いた。球団史に新たな1ページを刻んだ。二回、山田が先制の6号ソロ。球団最多記録を更新する通算305本目のアーチを横浜の夜空に架けた。「しっかりフルスイングできた。自分がこんなにホームランを打てる打者になるとは想像もしていなかった。自分でも驚いている」相手先発のバウアーが投じたカーブを豪快に左翼席に運んだ。21日の広島戦で池山隆寛(現2軍監督)に並ぶ球団最多の304本塁打を放ってから4試合目。左足を高く上げるフォームを二人三脚で作り上げた恩師を超え「1年目からすごい携わっていただき、ちょくちょく連絡もいただいている。記録を超えたのは本当に光栄なこと」と喜んだ。スワローズ愛を貫いたからこそ、たどり着いた偉業だ。分岐点は2020年オフ。「正直、今までで一番悩んだ」と国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留を決断し、7年の長期契約を結んだ。今年で燕一筋15年目。今月16日で33歳になった主将は「ヤクルトじゃなかったら、こういう記録は達成していない」と感慨を述べた。野球を始めた少年時代から、ユニホームを着たときに心に宿る思いは変わらない。「たくさん走りたい、たくさんホームランを打ちたいと思って野球をしている」。これまでに前人未到の3度のトリプルスリー(シーズン3割、30本、30盗塁以上)を達成。しかし、ここ2年は下半身のコンディション不良もあって成績は低迷した。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(33)が30日、DeNA14回戦(横浜)で二回に先制の6号ソロを放ち、球団最多記録を塗り替える通算305本塁打をマークした。左足を高く上げるフォームのきっかけを与えてくれた池山隆寛2軍監督(59)が持っていた球団記録を更新。試合は2-1で競り勝ち、チームを3年ぶりの8連勝に導いた。やっぱり、山田には笑顔が似合う。通算記録や節目の記録、2000安打にさえ興味を示さない男が「池山さんの記録」は意識していたように感じる。それだけいろいろな縁、深いつながりがあったからだ。今年1月2日。大阪・住吉大社での初詣。絵馬には「打開」と力強く書いた。ここ数年、故障が続いた現状を打破したいという思いからだった。引いたおみくじは「凶」だったが、そこには「このみくじにあう人、現状を打破する気概を持とう」と記されていた。願いと共鳴し、背中を押してくれた。さらに、こうも記されていた。「幸運のカギ=笑顔」今年も笑顔が消えた日が続いた。体の状態が決して万全ではない中で「あかんわ」と漏らしたり、「よく落ち込むよ」と下を向いたりしていた。でも、故障者が相次ぐ中で周囲の〝雑音〟からも逃げずに中心選手として戦ってきた。だからこそ、記録を超えられた。満面の笑みで喜べた。ファンも笑顔にする山田のスマイルが、スワローズ浮上のカギを握っているはずだ。(ヤクルト担当・赤尾裕希)

◆DeNAは打線が4併殺打と精彩を欠き、1点差で負けて4連敗を喫した。七回に内野ゴロの間に挙げた1得点のみ。三浦大輔監督(51)は「もう1点取れなかった。形をつくった中で攻め切れていないのが現状」と嘆いた。初対戦だった相手先発のアビラに対しては3併殺打。打者陣は早いカウントから振りにいき、いずれもツーシームを打たされた。痛かったのは1点を追う八回だ。先頭の蝦名が2番手の大西から二塁打を放ったが、続く三森がバントを決められず、二塁走者の蝦名が三塁でタッチアウトとなる捕ゴロに終わって好機をつぶした。後半戦は4試合で計3得点にとどまる。前夜もバントの失敗があり、三浦監督は「細かいミスがあり、流れにつながらなかった」と指摘した。(鈴木智紘)

◆てっちゃん、おめでとう―。ヤクルトの「松山組」が毎年1月に行う自主トレーニングをサポートしている石丸篤史さん(44)が、球団新記録の通算305本塁打を放った山田哲人内野手(33)に祝福メッセージを寄せた。記録保持者だった池山隆寛2軍監督(59)が1996年に愛媛・松山市で自主トレをスタートさせてから今年で30年目。長年家族が経営していた権現温泉が自主トレの拠点となっていた縁から、交流を重ねてきただけに喜びもひとしおだ。何となく池山さんの記録を超えるのはきょう(30日)かなと思って、仕事を定時で上がって急いで帰宅したら、ギリギリ、リアルタイムでホームランを見られました。池山さんとてっちゃん。2人をつなぐのは30年の物語です。自分が初めて池山さんと会ったのは中学生の頃で、すごくかっこいい本当のスーパースターでした。一方、初めててっちゃんを見たときは、練習がきつすぎて階段を上るのがやっとで、「この子大丈夫かな?」と心配していたぐらい。本当に立派になったなと感慨深いです。池山さんの通算本塁打記録はずっと破られないと思っていました。いつか抜く人が出てきてくれらと思っていたら、てっちゃんだったので本当にうれしいです。足を上げる打撃フォームも、プレースタイルも似ていて、背番号1も受け継いでくれた。今年もしんどいときが多かったと思いますが、この記録があったから頑張れたと思う。また松山に来てくれたら今まで通り迎えたいので、その日を楽しみにしています。残りシーズンけがに気を付けて頑張って!!

◆ヤクルトの〝看板〟の威力を、改めて感じた。山田の本塁打は、バウアーの得意球、ナックルカーブが内角から真ん中に入ってきたところを、逃さなかったもの。打者にいわせると本来は、待っていなくても反応できるボールだそう。それをひと振りで仕留めたあたりが、シーズン前半戦とは違う姿だ。山田の入団時、私は投手コーチだった。正直に振り返ると、球団の本塁打記録を塗りかえるとは、予想もできなかった。とりたてて体が大きいわけでもないのに、よくぞここまで、と思う。山田と並ぶ看板の村上も、さすがの存在感だ。打線の主軸が4番に座っていることで、周囲の打者に安心感と安定感を与えている。復帰のタイミングも絶妙だ。けが人続出でチャンスをもらった若手たちが、実戦を積んで確実に成長した。まさに、野村克也元監督流の「地位は人を育てる」。これは投手にも通じること。最後を締めた星は、石山と遜色のない球を投げていた。リリーフ陣の防御率の向上にも、目を見張るものがある。投打とも充実してきたヤクルトは今、どこよりもしっかりした野球ができている。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
57352 0.620
(↑0.005)
M39
(-)
49321
(+5)
201
(-)
56
(-)
75
(+2)
0.245
(-)
1.910
(↑0.02)
2
(-)
巨人
45453 0.500
(↑0.006)
11
(-)
50262
(+2)
269
(-)
56
(-)
39
(-)
0.242
(-)
2.630
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
41465 0.471
(↓0.006)
13.5
(↓1)
51268
(+1)
267
(+2)
45
(-)
41
(-)
0.226
(-)
2.720
(↑0.01)
4
(-)
中日
41492 0.456
(↓0.005)
15
(↓1)
51239
(-)
276
(+2)
45
(-)
58
(-)
0.225
(↓0.001)
2.840
(↑0.01)
5
(-)
広島
38495 0.437
(↓0.005)
16.5
(↓1)
51271
(-)
292
(+5)
43
(-)
47
(-)
0.240
(-)
2.900
(-)
6
(-)
ヤクルト
32505 0.390
(↑0.007)
20
(-)
56243
(+2)
336
(+1)
43
(+1)
42
(+1)
0.229
(↓0.001)
3.440
(↑0.04)