1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 5 | 2 | 0 |
勝利投手:大竹 耕太郎(6勝1敗0S) (セーブ:岩崎 優(0勝2敗23S)) 敗戦投手:床田 寛樹(7勝8敗0S) |

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◆阪神が投手戦を制した。阪神は初回、大山の適時打で1点を先制する。投げては、先発・大竹が7回4安打無失点の力投。その後は石井、岩崎とつないでリードを守り抜き、大竹は今季6勝目を挙げた。敗れた広島は先発・床田が好投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。
◆この3連戦は阪神の恒例イベント「Family with Tigers Supported by Joshin」として行われる。選手はイエローアイボリー色のユニホームで登場した。明かりのような優しさ、温かみを持つ家族を表現した配色で、親から子にタイガースや野球の伝統・文化をつないでいくきっかけになってほしいとの願いを込めてデザインされた。TIGERSの胸文字からもクラシックな雰囲気が漂う。シートノック前のウオーミングアップで阪神の選手がグラウンドに現れると、新鮮なユニホーム姿に観客が反応した。
◆阪神の掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSテレビの生放送で解説を務める。阪神は2位に10ゲーム差をつける独走。勝てば条件次第で早くもマジック41が初点灯する。23年に監督として18年ぶり優勝に導いた岡田顧問は「マジックとか関係ないでしょ。普通にこなしていけば結果が出ますよ」と優勝に太鼓判を押した。
◆NMB48の川上千尋(26)が試合前の始球式に登場した。「Family with Tigers」として開催されたこの日。限定ユニホームでマウンドに立ち、見事なノーバウンド投球で球場を沸かせた。ベンチ裏に戻ると、震えた手を見せながら感慨深げに語った。「さっき室内練習場で練習させていただいたんですけど、投げすぎてずっと手が震えていて(笑い)。その中でノーバウンドを投げられたのは、自分の中ですごく練習の成果が出たと思いました。100点満点中、85点です!」大の阪神ファンで知られるが、小学4年時に元阪神マートンの本塁打を目の当たりにしたのが虎党になったキッカケだった。この日も背番号9のユニホームを着用して登場。「大好きなマートン選手の番号をつけさせてもらいました」と笑顔で明かした。
◆阪神の掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSテレビの生放送で解説を務めた。2回に阪神小幡竜平内野手(24)がバウンドを合わせられず失策。岡田顧問は「前半もずっと合ってないですよね。キャンプの時から(打球との)ぶつかりが多いと言っていたんですけど」とぴしゃり。今年は雨が少なく、グラウンド状態もよくないことが紹介されると、掛布氏が「(昔は)自分たちで阪神園芸さんに多めに水をまいてくださいと言っていたよね」と語り、岡田顧問も「おーん」と応じた。岡田顧問はここで、驚きの情報を披露。「広島の菊池だけが金沢に聞きに来るらしいですよ。毎試合前に来るって」。ライバル球団の名二塁手が阪神園芸のベテランスタッフ金沢健児さんに、甲子園の土の状態をリサーチしていると明かした。
◆阪神の掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSテレビの生放送で解説を務めた。セ・リーグは打率3割の打者がおらず、阪神近本光司外野手(30)がこの日2安打した時点で2割9分2厘で暫定トップに立った。岡田顧問は「2割9分2厘でトップなんか。これ3割いかんねえ」と極端な投高打低に思案顔。「近本と中野はセーフティー(バントを)しないんよね。セーフティーで塁に出るという頭が一切ないんですよ。足があるわけだから、別にしてもいいんだけどね。しないんですよねえ。やってもいい打順なんですけどね」と指摘した。1、2番コンビはともに左打ちの俊足だが、バント安打を狙う打席は少ない。
◆阪神大竹耕太郎投手(30)が粘りに粘って、7回無失点の好投を見せた。5回まで1安打投球で相手を寄せ付けなかったが、6回に2死満塁のピンチ。それでも坂倉を二ゴロに打ち取り、無失点に仕留めた。直後の7回には無死満塁と絶体絶命のピンチを招いたが、代打野間を投ゴロホームゲッツー。2死二、三塁となり、1番大盛も左飛でしのぎきった。終盤の大ピンチを守り切り、7回4安打無失点。今季6勝目の権利をゲットし、マウンドを降りた。
◆阪神の掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSテレビの生放送で解説を務めた。岡田顧問は阪神大竹耕太郎投手(30)を今回も打ち崩せない広島打線に苦言を連発。「(広島は)打球の勢いがないよね。足も使えない。長打もないんで大量点の期待感がない」とばっさり。最大のチャンスは7回無死満塁だったが、投手の床田寛樹(30)に代わって、広島ベンチは野間峻祥外野手(32)を代打に送った。結果は最悪の投-捕-一の併殺打。この回も無得点に終わった。「何で(左対左になる)野間だったんだろうな。右もいるのに。これなら(打撃がいい)床田の方がよかったかもしれない」と本気の提言をしていた。
◆広島が今季3度目の6連敗を喫し、借金が10に膨らんだ。先発床田寛樹投手(30)は初回2死一、二塁から、大山に左前へ先制適時打を許したが、2回以降は踏ん張った。6回5安打5三振1失点で降板。先発としての役目は果たした。ただ、この日も打線が阪神先発大竹耕太郎投手(30)に抑えられた。7回、無死満塁のチャンスを作りながらも、代打広島野間峻祥外野手(32)が投ゴロ併殺打。続く広島大盛穂外野手(28)も左飛に倒れて無得点に終わった。阪神戦はこれで4勝12敗。5月17日同カード(甲子園)から9連敗となった。球団の人気マスコット・スラィリーが今年30周年を迎えた。デビューは95年7月29日の中日戦(旧広島市民球場)。この日が「30歳のバースデー」だったが、白星で飾れなかった。
◆阪神の優勝マジック点灯は持ち越しとなった。阪神はリーグ戦再開後3連勝を飾ったが、対象チームだった中日が巨人に勝利。それでも貯金を今季最多21に伸ばし、2位巨人とのゲーム差は今季最大11に広げた。カープキラーがこの日も健在だった。阪神大竹耕太郎投手(30)が7回4安打無失点と快投し、6勝目。初回を3者凡退でスタートすると、3回から3イニング連続で3者凡退。6回は連打から2死満塁とされたが、最後は坂倉を二ゴロに仕留めた。さらに、7回に無死満塁のピンチを招くも、代打野間を投ゴロ併殺。最後は2死二、三塁で、大盛を左飛に打ち取った。これで大竹は無傷の自身6連勝。今季広島戦は4戦4勝で、通算17試合で13勝1敗とこの日も白星を積み重ねた。打線もいきなり初回に先制。1番近本光司外野手(30)が左前打を放つと、2死一、二塁から5番大山悠輔内野手(30)が、先制の左前適時打。これで4戦連続安打、4戦連続打点とした。打線はその後、なかなか好機をつくれずも、12球団トップの防御率を誇る投手陣がきっちりリードを守り抜いた。
◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が勝負のカードを惜しげもなく切り、大ピンチ脱出に導いた。「1-0」の展開が続いた中盤6回。1死一、二塁のピンチを招いたところで、内野を集めて先発大竹のもとへ駆け寄った。その後2死満塁となった直後には安藤投手チーフコーチを交えて再びマウンドへ。1イニング2度の「間」を取り、最後は坂倉の二ゴロで無失点に切り抜けた。1点リードのまま、続く7回の守備では無死満塁のピンチで代打野間。即座に安藤コーチを交えてマウンドへ集まった。直後に野間は投ゴロでのホームゲッツー。2死二、三塁となり、またも坂本は単独で大竹のもとへ駆け寄った。2人で話し合った直後、1番大盛を左飛に打ち取り無失点で切り抜けた。規則では9回までに捕手がマウンドにいける回数は3回まで。延長戦に入るとそれまでの回数にかかわらず、1回のみ行くことが許される。ただし、投手コーチがマウンドに向かう時は別カウント。コーチは1人の投手につき1イニングに1回マウンドに向かうことが可能となっている。限られた回数の中、坂本が2イニングのうちに挟んだタイムは計4度。終盤の大ピンチで勝負のカードを惜しげもなく繰り出し、無失点に封じ込めた。
◆阪神の優勝マジック点灯は持ち越しとなった。リーグ戦再開後3連勝を飾ったが、対象チームだった中日が巨人に勝利。それでも貯金を今季最多21に伸ばし、2位巨人とのゲーム差は今季最大11に広げた。カープキラーがこの日も健在だった。阪神大竹耕太郎投手(30)が、7回4安打無失点と快投し6勝目を挙げた。阪神が広島に完封勝ちするも、中日が勝ったためにM点灯は30日以降に持ち越し。30日のM点灯条件は、阪神○のケースは中日△か●、阪神△の場合は中日●でM39が出る。これで阪神の完封勝ちは今季22度目(1-0完封は8度目)。月別の完封数は3月1度→4月1度→5月8度→6月7度→7月5度。月間5完封以上を3カ月連続で記録したのは43年8~10月巨人、55年7~9月巨人、65年6~9月阪神、24年5~7月中日に次いでプロ野球5度目。
◆この日出場選手登録を抹消された阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)について試合後、藤川球児監督(44)が説明した。「最終登板から疲労があって、その回復が少し遅れているといいますか、なので、もう1回、10日間ゆっくりしようかと」。前回20日巨人戦(東京ドーム)も「本人の中でも少し疲労があったので、ここはスパッと交代して」と3回無失点で降板していた。今季はここまで14試合に先発して6勝3敗、防御率1・37。セ・リーグ最多109奪三振をマーク。「日本も初めてですから、アメリカでもイニング数をそこまで投げていない投手ですから。そのあたりは、自分たちはアメリカでどれぐらい投げているかはわかっていますから、しっかりコントロールしながらまたやってもらいたい」。今後を見据えて、今季初の登録抹消となった。
◆マイナスの数字がずらりと並ぶ。広島が今季14度目の0封負けで21年以来、4年ぶりの借金10となった。6連敗は今月2度目、今季3度目。対阪神戦は9連敗で4勝12敗となった。先発床田寛樹投手(30)は初回2死一、二塁から、大山に左前へ先制適時打を許したものの、2回以降は粘投。ただ、打線の援護に恵まれず、6回5安打5三振1失点ながら今季8敗目を喫した。
◆広島が今季14度目の0封負けで、21年以来4年ぶりの借金10となった。先発床田は6回1失点と粘投も、打線の援護がなく8敗目を喫した。打線は6回、7回と満塁の好機をつくりながら無得点。阪神大竹に今季4戦4敗となった。今季3度目の6連敗。新井監督は「もうあと1本、そこまではいってるんだけどね。次の対戦もあるんで。前を向いてやっていきたい」と渋い表情で語った。▽広島床田(6回5安打5奪三振1失点で今季8敗目)「僕が1点を取られたんで。それで負けたので。僕の責任かなと思います」
◆阪神石井大智投手(28)が28歳の誕生日を自らの好投で飾った。1-0の8回に登板。2死から広島ファビアンに中前打を浴びるも、最後は坂倉を150キロ直球で投ゴロに仕留めた。「点を取られたら最悪の誕生日なんですけど、いい誕生日になりました」。これで32試合連続無失点としたが「評価されるのは最後の数字なんでシーズン終わるまで続けたい」と継続を誓った。
◆0ばかり並んだ両軍のスコアボードに唯一の「1」が光る。阪神大山悠輔内野手(30)が虎の子の「スミ1」をたたき出した。初回2死一、二塁。左腕床田はしつこく得意球のツーシームを外角に投げてきた。4球連続で見送ってカウント3-1。5球目、またもツーシームが外角ぎりぎりに入ってきたのを見逃さない。打球は鋭いライナーで左前にはずんだ。「(意識は)打点を挙げるだけでした。大竹に先取点を、と。チャンスで回してくれたので、なんとか1点と思っていました。本当は追加点を取らないといけないんですけど、そんなに簡単にはいかない。勝ち切れたのはすごく大きい。チーム全員の勝利だと思います」球宴をまたいで4試合連続の打点。47打点としてDeNA牧を離してリーグ単独3位に躍り出た。佐藤輝、森下と虎のクリーンアップトリオで極めてレアな「表彰台独占」だ。「そこ(打点)を求められていると思うので、仕事を果たせるように、もっともっと頑張ります」と照れ笑いした。7月は打率3割3分8厘と個人の月別ダントツ。お立ち台で「汗をいっぱいかいているから」と冗談めかしたが、本当だ。練習量は極力落とさない。疲労がたまっている時に、フリー打撃であえて極端なフルスイングをすることがある。「シーズンを戦っていく中で、スイングの出力を弱めたくない。しっかり振って体の出力も高めたい」。何しろ、この猛暑だ。吐きそうなほどキツい。歯を食いしばってのコンディション作りが、勝負どころでの活躍につながっている。「本当に目の前の1試合1試合。まずは今日取れたので、明日の試合も全力で、チーム一丸となってもう1回しっかり取りにいきたい」。飾り気のない言葉にも強さがみなぎる。マジック点灯にまつわる話題は、まるで人ごと。浮つく気配はみじんもない。【柏原誠】
◆阪神の掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSテレビの生放送で解説を務めた。岡田顧問は捕手の起用パターンにも注目していた。後半戦最初のDeNA2連戦(甲子園)は才木浩人(26)と高橋遥人(29)が先発マウンドに上がった。ともに梅野隆太郎捕手(34)がマスクをかぶるところだったが、打撃面でも好調をキープする坂本誠志郎捕手(31)が2試合とも先発マスクだった。「これで全員(の相手)が坂本になっている。このままフルということはないと思うけど、どうするかですよね」と興味津々だった。坂本はこの日、7回無死満塁をしのぐなど大竹耕太郎(30)をリードし、無失点勝利に貢献した。「よく抑えてくれた。もちろんバッテリーで攻めるんだけど、野手のみんなの力を借りながらと思っている。いろいろな気持ちをみんなで合わせていけたのが良かった」とホッとした様子だった。
◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が完封勝ちへ好リードした。先発大竹が2、6、7回と3イニングで三塁まで走者を背負うも、すべて無失点。「丁寧に投げてくれたし、最後のピンチのところも気持ち出して、よく抑えてくれたと思います」。リリーフ2人の無失点リレーもサポートし、1-0での勝利に「うん。やりがいしかないですね」と汗を拭った。
◆阪神の守護神岩崎優投手(34)が20日巨人戦以来のマウンドで、10連続セーブを挙げた。9回先頭の二俣を144キロ直球で空振り三振に仕留めると、末包はスライダーで右飛。最後は代打林を再び145キロ直球で空振り三振に斬った。これで今季23セーブ目。中8日での登板も「ブルペンには入っていたので。勝てて良かったです。また明日!」と元気に締めた。
◆ライバルたちの目の前で、阪神近本光司外野手(30)が2割9分でセ・リーグの打率トップに立った。前半戦最終戦の21日巨人戦(東京ドーム)以来のマルチ安打。1打席目の安打は、試合の勝敗を分ける一打となった。初回、広島床田のストレートを捉えた打球が三遊間を襲う。名手の遊撃手・矢野も捕りきれず、打球は左前へ。続く中野の犠打と佐藤輝の四球で2死一、二塁と好機は広がり、大山の先制&決勝打につながった。今季試合前まで対床田は15打数6安打の4割という相性のよさが、1打席目から結果になって表れた。2打席目も右前打を放った。「何投げてくるかわからないので、ストレートか変化球か。そのへんにどう対応するか。それは他の投手にも言えるんですけど」と好相性にも油断することなく、好球を見極めて決勝点につなげていった。28日の時点でセの打率3位の近本より上位にいた広島小園、阪神中野が無安打に終わり、近本が抜け出した。チームも3連勝。後半戦2カード目の広島戦の初戦もしっかり取った。「そうですね。しっかりカード頭、週頭取れたので、明日もしっかり自分たちの野球をやりたいと思います」。チャンスを切り開いた1番打者は、次戦を見据えた。【堀まどか】
◆阪神熊谷敬宥内野手(29)がプロ初の左翼先発で奮闘した。「不思議な感じです」と振り返りながらも、守備機会を危なげなくこなした。「レフトのスタメンは初めてなので、そういうところの難しさもやって、1回経験することで次に生かせる」。内野での先発、代走、代打とフレキシブルな男にさらに1つ、選択肢が広がった。
◆阪神が後半戦開幕3連勝を飾った。対象チームの中日が勝利したためマジック点灯は30日に持ち越しとなったが、貯金を今季最多21に伸ばし、2位巨人とのゲーム差は今季最大11に広げた。
◆今度こそマジック点灯や! 阪神大竹耕太郎投手(30)がピンチを耐え抜き、7回無失点で自身6連勝を飾った。今季広島戦は4戦4勝、通算でも13勝1敗と超カープキラーはいまだ健在だ。チームは後半戦開幕後3連勝。貯金を今季最多の21に増やし、2位巨人とのゲーム差も今季最大の11に広げた。中日の勝利でこの日のマジック点灯はお預けとなったが、30日にもマジック39が点灯する。ベンチに歩を進めながら、大竹は力の限りに何度も何度もほえた。1点リードの7回無死満塁から粘りに粘っての3アウト目だった。珍しく、はじけた表情。内に秘めた闘志が前面にあふれ出ていた。「ノーアウト満塁で代えてもいいところを、任せていただいたので。それはもう、期待に応えるしかないなと。ポジティブに捉えてやりました」「1-0」の展開が続く中、7回に迎えた無死満塁の大ピンチ。打席には俊足巧打の代打野間を迎えた。「基本的に三振が少ないバッター。三振より、ピッチャーゴロでというイメージがあった」。狙い通りの投ゴロ併殺。直後には1番大盛を左飛に仕留めてピンチを脱した。6回も2死満塁を無失点で切り抜けており、2イニング連続で見せた土俵際の踏ん張り。7回4安打無失点で今季6勝目をつかんだ。これで広島相手に昨季から自身5連勝。この日も80キロ台のスローボールなどを巧みに使用するなど、巧みな投球術で打者を翻弄(ほんろう)した。緩急を生かしたボールやクイックなどフォームにも変化。投球の随所に工夫が見える左腕だが、そのうちの1つがマウンドの立ち位置だ。「こだわりがないのが、こだわり。日にもよるし、バッターにもよる。1球ごとに変える時もあります」プレート幅を端から端まで最大限に使用。その時々で打者からの見え方や投球の角度に変化を加えている。立ち位置も含めた投球のあらゆる要素に変化をつけているのには、1つの信条がある。「相手が嫌がることをする。考える事が1つ増えるじゃないですか。フォームの中でもバリエーションがあって、同じ球種でもバリエーションがあると面倒くさい。打者に、『僕にどうやって合わせなきゃいけないか』とさせたい。考えごとを増やすという...」クレバーな投球で、チームも広島戦9連勝となった。マジック点灯こそ持ち越しとなったが、2位巨人とのゲーム差を今季最大の11差に拡大。貯金も同最多の「21」に伸ばした。藤川監督も「チームがまた少し強くなるきっかけになるゲーム」と評価。コイキラーが、またも仕事を果たした。【波部俊之介】▽阪神安藤投手チーフコーチ(大竹について)「今日は状態も良かったですし。(7回)あの満塁をゼロで帰ってきてくれたのは大きかった」
◆阪神に新加入したグラント・ハートウィグ投手(27)=前メッツ3A=が試合前練習に参加。藤川球児監督(45)が見つめるなか、ブルペン投球などを行った。「(ブルペンの)感触はよかった。まだ時差ボケに対応している途中ではあるが、マウンドに上がって日本のボール、マウンドの感触というのを確かめられた。藤川監督とは長い会話はしていないが『グッジョブ』と言ってもらった」自身の強みについて「リリースポイントが横からなので、右打者は思い切ってスイングしづらいと思う。胸元をえぐるシンカー、相手から逃げるようなスライダーを活用している」と話した。牛肉が好物だという新助っ人右腕は、すでに日本食も楽しんでおり「牛タンに挑戦して美味しかった。神戸ビーフがすごく美味しかった」と笑顔を見せた。「大事な場面で投げて、チームを助けることができれば本望。1、2週間で自分の状態を上げて、投げる準備をしていきたい」。強力助っ投が首位独走中のチームをさらに加速させる。
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神は「1番・中堅」の近本光司外野手(30)に注目。今季相手先発の床田に対しては対戦打率・400と好相性を誇る。不動のリードオフマンが一回から相手投手をゆさぶっていく。阪神はこの試合に勝利し、中日が引き分けか敗戦なら優勝へのマジックナンバー「41」が点灯する。
◆阪神が幸先よく先制した。一回先頭の近本が左前打を放って出塁。相手先発・床田に対して、試合前の時点で今季対戦打率.400と好相性を誇るリードオフマンが相性通りのヒットで口火を切ると、続く中野が犠打で1死二塁。森下は三振も、佐藤輝が四球でつないで2死一、二塁の好機を作った。打席には5番・大山。カウント3‐1から5球目、139キロツーシームを捉えると、打球は左前に弾む先制打。大山はこれで4試合連続安打&打点となった。大山は「打ったのはツーシーム。チャンスメイクしてもらったので、ランナーを帰すことができて良かったです。ただ、まだ初回なので、しっかり勝ち切れるように次の打席も頑張ります」とコメントした。
◆先発した阪神・大竹耕太郎投手(30)が六回にピンチを迎えるも何とか切り抜けた。広島打線に対して、五回までわずか1安打に抑えたが、1-0の六回に1死から連打を浴び、得点圏にランナーを背負った。続く小園は一ゴロに斬るも、ファビアンには四球を選ばれ2死満塁に。それでも5番・坂倉を二ゴロに打ち取り、スコアボードにゼロを刻んだ。大竹は試合前時点で、今季の対戦成績3戦3勝、防御率1・33と抜群の相性を誇っている。
◆阪神の先発・大竹耕太郎投手(30)は7回4安打無失点。6勝目の権利を得て降板した。試合前時点で今季の対戦成績3戦3勝、防御率1.33、通算でも12勝1敗と抜群の相性を誇る広島に対して、五回までわずか1安打投球。打たせて取るピッチングで凡打の山を築いた。六回に2本のヒットと四球で2死満塁を迎えた場面では、5番・坂倉をニゴロに打ち取り、ゼロをキープ。七回にも味方失策と死球が絡み無死満塁。それでも、代打・野間を投ゴロ併殺、大森を左飛に仕留め、吠えながら右手を高々と突き上げた。
◆阪神が七回の好機を逃した。広島の2番手・栗林に対して、先頭の坂本が四球で出塁。しかし、熊谷が犠打失敗で1死一塁となった。代打・豊田の当たりはボテボテの投ゴロ。それでも、栗林の送球がそれ、リプレー検証の結果も判定は覆らず、セーフ。1死一、二塁の好機を作った。近本は中飛で2死。中野が四球で満塁となった。打席には3番・森下。しかし二飛に終わり、追加点とはならなかった。
◆阪神・掛布雅之OB会長(70)と岡田彰布オーナー付顧問(67)が、MBSのテレビ中継で解説を務めた。七回、広島の先頭・モンテロの遊ゴロを悪送球した阪神・小幡竜平内野手(24)について、掛布会長は「肩が強いから、(それに頼って)フットワークを使えていないよね」と指摘。岡田顧問も「足が使えてない。木浪より守備位置が前だし。肩に自信があるからガチッと捕ってしまう。(球とグラブが)ぶつかっている」と同調。遊撃の定位置をつかみつつある若虎の成長の鍵は、フットワークだと意見が一致した。ちなみにこの回、阪神は無死満塁の大ピンチで代打・野間を投ゴロ併殺に打ち取るなど無失点。岡田顧問は、広島ベンチが右打者がいる中で左打者を起用したことについて「なんで...」「代打の失敗ですよ」と首をかしげていた。
◆阪神が逃げ切り3連勝を飾った。先発の大竹耕太郎投手(30)が7回4安打無失点の好投。六回は2死満塁、七回は無死満塁と絶体絶命のピンチを招きながら、無失点で切り抜け雄叫びをあげた。大竹はこれで6勝目(1敗)。広島戦は今季4戦4勝と鯉キラーぶりを発揮した。打線は一回2死一、二塁で大山が4試合連続安打&打点となる左前適時打を放って先制。この1点を八回はこの日が28歳の誕生日だった石井、九回は岩崎が抑えて守り切った。阪神は後半戦無傷の3連勝で貯金は今季最多の21となった。
◆広島は好機を生かせず、阪神戦9連敗となった。先発した床田寛樹投手(30)は6回を1失点で今季8敗目となった。床田は一回に2死一、二塁のピンチを招き、大山に左前へ先制打を浴びた。その後は粘りの投球を見せ、6回を1失点でまとめた。打線は難敵の大竹相手に苦戦。六回に2死満塁、七回には無死満塁の好機を作るが、後続が続かず得点を奪えなかった。
◆阪神・掛布雅之OB会長(70)、岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSのテレビ中継で阪神-広島の解説を務めた。1-0の勝利を見届け、「1-0のゲームじゃない。1-0はしんどいものだけど、しんどくない。安心して見ていられる。あの(七回の無死)満塁だけ」と岡田顧問。掛布会長も「もう、優勝一直線でしょう。こういうゲームを勝つんだもん。ピンチをしのぐんだもん」と、Vを〝確信〟していた。
◆阪神が今季8度目の「1-0勝利」で、1981年5月23日―8月23日の12連勝(2分挟む)以来の広島戦年間9連勝を飾った。一回2死一、二塁、大山悠輔内野手(30)の左前打で先制。この1点を3投手の継投で死守した。小幡竜平内野手(24)の失策を機に招いた七回無死満塁を脱した大竹耕太郎投手(30)は6勝目(1敗)。八回に登板した石井大智投手(28)は32試合連続無失点。九回を締めた岩崎優投手(34)は23セーブ目(2敗)。今季広島戦4戦4勝の大竹は通算17試合で13勝1敗。大山は4試合連続打点。チームは22度目の無失点勝利。また今季6勝3敗、防御率1・37でリーグ最多109奪三振のジョン・デュプランティエ投手(31)が出場選手登録を抹消された。
◆先発した床田寛樹投手(30)は6回を1失点で今季8敗目(7勝)となった。
◆阪神が今季8度目の「1-0勝利」で、1981年5月23日―8月23日の12連勝(2分挟む)以来の広島戦年間9連勝を飾った。?阪神が勝ったが、自力優勝の可能性を残す中日も勝ったため、阪神の優勝へのマジックナンバーの点灯は30日以降に持ち越しとなった。30日に阪神(対広島)が勝った場合は中日(対巨人)が引き分けもしくは負け、阪神が引き分けなら中日が負ければ優勝マジック39が出る。?対広島は5月17日(甲子園)から9連勝。対広島で9連勝以上したのは、1981年(5-18回戦=12連勝、2分けを挟む)以来44年ぶり。引き分けを挟まない9戦9勝は76年(15-23回戦)以来49年ぶり。
◆広島は難敵攻略まであと一歩届かず、6連敗で4年ぶりの2桁借金となった。先発の床田が6回1失点と粘りの投球を披露。打線は今季3戦で3勝を献上と苦手としている大竹から2度の満塁機を作るが、あと1本が出なかった。六回に2死満塁、七回には無死満塁と絶好のチャンスを迎えるが、代打・野間が投ゴロ併殺、大盛は左飛に終わった。新井監督は「あと1本というそこまではいっているんだけどね」と悔しさをにじませ、「うちの代打の一番手は野間なんで。野間でああいうふうになったらしようがないのかな」と説明。大竹には通算17戦で13勝目を献上したが、「いいところまでいっているので。次も対戦があると思うので、前へ前へ向いてやっていきたいです」と前を見据えた。
◆阪神・掛布雅之OB会長(70)、岡田彰布オーナー付顧問(67)がMBSのテレビ中継で解説を務め、試合後には子供たちから募集した質問に答えた。「なぜ、最後に『お~ん』をつけるんですか?」というストレート過ぎる問いに、岡田顧問は「自分では意識していないけど」と苦笑い。「(自分では『お~ん』ではなく)『う~ん』というか、ちょっと考える時間かなあ。(そこから)話が続くような感じで」と自己分析。掛布会長は「岡田さんの雰囲気を感じているから普通に聞ける。(会話で)『間(ま)』を作るというか」と〝解説〟していた。
◆〝スミ1〟の難しさは、先発した投手にしか分からない。私の経験上で話せば、序盤は全く気にならないものだ。1点を先制してもらったことも、それほど脳裏をよぎらない。ところが六回ぐらいから急に苦しくなる。「この1点を守らなければ」という気持ちが強くなるから。1球のミスも許されない気持ちになる。一番苦しい七回に無死満塁の大ピンチを迎えた大竹。野間のボール打ちでの投ゴロ併殺もあったが、よくしのいだ。大竹は調子は良くないような感想を残していたが、私は十分に良かった部類ではないかと感じた。大竹らしく2段モーション、そしてクイックも織り交ぜる。ボールの緩急に加えて、下半身を使ったフォームの緩急までつけての投球で広島打線を翻弄していた。もう少し援護があれば完封、完投ペースだった。余談になるが、昔の投手なら「点を取ってくれないなら投げさせろ」と言っていた展開。ただ今の阪神には自慢の救援陣がいる。チーム防御率1点台の投手たちがいる。藤川監督の交代の判断は仕方ない。最後に付け加えたい。打線が奮起して点を取って、投手を楽に投げさせて!(サンケイスポーツ専属評論家)
◆取れるもんなら取ってみろ!! 阪神は広島を1―0で退け、後半戦3連勝で貯金を今季最多の21とした。先発した大竹耕太郞投手(30)が2度の満塁機をしのぎ切り、7回無失点で今季6勝目。チームの1―0勝利は今季8度目で、7月までに記録するのは1968年以来で57年ぶり。広島戦で9イニングでの〝スミ1〟勝利は74年以来、51年ぶりで、歴史的な鉄壁投手陣が力を見せつけた。30日にも優勝へのマジックナンバー「39」が点灯する。1-0の七回無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた瞬間、いつもは物静かな大竹が何度もほえた。スタンドからの「大竹コール」の大合唱も「全然聞こえなかった」と苦笑いするほどだ。「1点リードがあったし、絶対に打たれちゃいけない、と考えるよりも追い付かれても追い越されないように、と余裕を持って投げた」先頭のモンテロの遊ゴロを処理した小幡が一塁に悪送球。末包には左前に運ばれ、矢野に死球を与えて塁がすべて埋まった。「味方のエラーを帳消しにしてあげられるチャンス」。大竹流の超プラス思考で、代打・野間を外角高めの直球で投ゴロ併殺に。大盛は左飛に仕留め、六回に続いて満塁機をしのぐと、グラブをたたきながら叫んだ。「しびれる試合でしたけど、リードした形で投げ終えることができたんでよかった」7回4安打無失点で、今季6勝目。広島戦は4戦4勝で、通算では13勝1敗と抜群の相性を誇る。「(理由は)わからない。そろそろ駄目でしょうとは正直思っているけど。きょうも紙一重なんですけどね。ボールの走りがそんなによくなかった」と首を傾げた。100キロ以下のスローボールを交えて鯉打線を幻惑した。9日の広島戦(マツダ)で今季5勝目を挙げて以来の出番。登板予定だった17日の中日戦(甲子園)が雨天中止になり、球宴ブレークもあって「中19日」と登板間隔があいた。才木や村上ら先発ローテの柱が優先的に起用され、大竹の順番は後回しになる。「同じ能力であれば若い子を使うのは当然というか、将来的なことを考えれば、そういう世界なので。それでも年上の方を使いたい、こいつに任せたいなって思ってもらえるようなピッチングをしていくだけ」重圧さえ楽しんでいるかのような投球で、甲子園では2024年7月10日のヤクルト戦から8連勝だ。チームは、今季8度目の1-0勝利。シーズンに8度以上記録するのは球団では1971年(10度)以来で54年ぶりで、7月までに8度記録するのは68年(9度)以来で57年ぶり。また広島戦で一回に1点を挙げて1―0で勝利するのは、9イニングでは74年7月30日(甲子園)以来で51年ぶり。自慢の投手陣が歴史的快挙を次々と達成した。
◆クリーンアップのとりでが、ここぞの場面でさすがの一本だ。阪神・大山悠輔内野手(30)が日が暮れる前に電光石火の先制タイムリー。この大きな大きな1点が決勝点となった。「本当は追加点を取らなきゃいけないんですけど、そんな簡単にはいかないですしね。勝ち切れたっていうのはすごく大きいと思うので、チーム全員の勝利だと思います」一回、先頭の近本が左前打で出塁すると、中野が犠打を決める。森下が凡退し、佐藤輝が四球でつないで2死一、二塁で打席に向かった。制球を乱した床田がカウント3―1から投じたツーシームを左前に運び、近本を迎え入れた。これでオールスターを挟んで、21日の巨人戦(東京ドーム)から今季自己最長となる4試合連続打点だ。並んでいた牧(DeNA)を上回り、リーグ単独3位の47打点。これで佐藤輝、森下に次いで藤川虎が誇るクリーンアップがセ・リーグ上位を独占だ。「そこを求められていると思う。その仕事を果たせるように一日一日やっているので、もっともっと打てるように頑張ります」。7月は打率・338、17打点と好調で、ヒーローインタビューでは「汗をいっぱいかいているのでそれが要因じゃないかなと思います」と汗をぬぐった。この広島3連戦は「Family with Tigers Supported by Joshin」として開催。選手らは家族が持つ優しさや温かみを表現したイエローアイボリー色で表現した限定ユニホームを着用して戦う。
◆プロ初の左翼でスタメン出場した阪神・熊谷は7度の守備機会をそつなくこなした。「難しさというよりも緊張しました。不思議な感じでしたね」。バットでは快音を響かせられず、1―0の七回無死一塁の場面で犠打失敗。「(8番で)打順の巡り合わせとしても絶対に決めないといけないところなので、しっかりと練習します」と気を引き締めた。
◆この男の登場に、甲子園が大きく沸き立つ。しびれる1点リードの出番でも動じず腕を振る阪神・石井の投球が、頼もしい。勝利のタスキを、またも無失点でつないだ。「やれる精いっぱいはできたかな、と。勝ってよかったですね」大竹の熱投を無駄にするわけにはいかない、1―0の八回だ。2番からの好打順も、菊池と小園を打ち取って2死とする。ファビアンには中前打を許したが、坂倉のゴロは自ら処理し、ファーストにトス送球。難なくスコアボードにゼロを刻んだ。全身で浴びた大歓声がいつにも増して大きいのは、この日が28歳の誕生日だから。「いい登板になりました」と笑顔を作った。4月5日の巨人戦(東京ドーム)から続く連続無失点を32試合に更新。セ・リーグでは、藤川球児(阪神、2006年、38試合)、篠原貴行(横浜、11年、37試合)に次ぎ、ビエイラ(巨人、21年)に並ぶ歴代3位という境地までやってきた。藤川監督は「オールスターも出て、非常にタフな状態ですけど、良いピッチング。このまま少しずつ自分のペースで進んでもらいたい」とニッコリ。その信頼感は投げれば投げるだけ、高まっていく一方だ。「評価されるのは最後の数字なので、シーズンが終わるまでしっかりと続けたい」石井はただ目の前だけを見つめ、次の登板に備える。接戦をモノにしたからこそ、試合後の甲子園には祝福のバースデーソングが鳴り響いた。(須藤佳裕)
◆阪神・近本が〝床田キラー〟ぶりを発揮し、先制劇の口火を切った。一回先頭で遊撃手のクラブを弾く安打で出塁。大山の一打で先制のホームを踏んだ。床田に対しては今季対戦打率・444と好相性。「(床田は)何を投げてくるか分からないので、直球と変化球にどう対応するか」とうなずいた。チームは後半戦3連勝。リードオフマンは「カード頭、週頭を取れたので、明日もしっかり自分たちの野球をやりたい」と力強かった。
◆阪神・坂本が好リードで〝スミ1〟勝利に導いた。七回無死満塁では代打・野間を投ゴロ併殺に仕留め「いいボールからどんどんいって何とか抑えたいな、と。最高の形になった」。大竹、石井、岩崎と3人の継投で、1点差を守り勝つしびれる展開にも女房役は「(1-0の勝利は)やりがいしかないですね」と頼もしかった。
◆阪神・岩崎は久しぶりの登板でも淡々と抑えた。1―0の九回に3番手として、20日の巨人戦(東京ドーム)以来の登板。2つの三振を奪うなど三者凡退に仕留めた。「まあいつもと一緒ですけど、勝ててよかったです。ブルペンで投げていたので(間隔があいても)大丈夫です」。早くも昨季に並ぶ23セーブ目をマークし「また明日!」と左手を挙げて引き揚げた。
◆スミイチなのに快勝と感じるのは、2025年の自慢、最強投手陣がいるからだ。「Family with Tigers」イベントの特別ユニホームに身を包んだ阪神ナインを見つめるチビっ子たちのうれしそうな顔があっちにも、こっちにも。最高の夏休みだ。夏真っ盛りなのに、この話題を書く時期がきたのか...。優勝へのマジックナンバー。日本語に直訳すると「魔法の数字」。呼び名からして謎に満ちている。ことしも、摩訶(まか)不思議な数字の世界にようこそ-。中日が勝ったから点灯はしなかったが、時間の問題であることは変わらない。当番デスク・川端亮平は、トラ番1年目の2005年にリーグ優勝を経験する強運の持ち主だ。「9月14日に点灯(M13)したと、今回、データ表を見て知ったぐらいです。全く記憶がありません。6人いたトラ番の一番年下で、毎日、必ずファンの声を集めて、先輩の取材を必死で手伝って。意識する暇もなかったです」新米記者はマジックの謎に迫る以前の段階だった。その3年後の08年はトラ番3番手。〝主力戦闘員〟としてマジックを体験する。7月22日にM46。早い。いや、早過ぎた。ジワジワと魔法に翻弄された(?)猛虎は大逆転のV逸。
◆強い! 強過ぎるやんか阪神タイガース!!一回の大山のタイムリーを、大竹-石井-岩崎の虎の鉄壁投手陣が守り切るという、まさに今季の阪神を象徴するような試合◎(=花丸)大変よくできました!!でも、こーいうときには虎党60年のジイさんの俺は、あえてこの先、いや来季以降のために叱らないかんのやー!!(と思う)猛虎打線、四回以降ヒットなしって恥ずかしくないんかー(怒)オバタ~! 巨人戦でよもやの3ホーマーしたからって天狗(てんぐ)になっとるんじゃないやろなー? 二回、七回、先頭打者をともにエラーで出塁させるかあー? そもそも守備力で起用されとることを忘れたらあかんやろ!!(怒)クマガイ~! 七回のバントミスはダメー!! 自分の役目をキチンとはたせやー!!そして、最後に一番のダメ出し!! 伝統の巨人軍、なんで逆転負けくらっとんやー!!(怒)阪神のマジック点灯阻止? 悲しいぜ巨人軍...。にしても、対広島通算13勝(1敗)の大竹様々です。七回無死満塁のピンチでもマジで安心していたし...その通り無失点におさえる投球...これもプロ野球の不思議な魅力なんだよなあ~!
◆阪神は広島を1―0で退け、後半戦3連勝で貯金を今季最多の21とした。30日にも優勝へのマジックナンバー「39」が点灯する可能性がある。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
56 | 35 | 2 | 0.615 (↑0.004) | - (-) |
50 | 316 (+1) | 201 (-) | 56 (-) | 73 (-) |
0.245 (↓0.001) | 1.930 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 |
44 | 45 | 3 | 0.494 (↓0.006) | 11 (↓1) |
51 | 260 (+5) | 269 (+8) | 56 (+2) | 39 (-) |
0.242 (-) | 2.660 (↓0.07) |
3 (-) |
DeNA |
41 | 45 | 5 | 0.477 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
52 | 267 (+1) | 265 (+5) | 45 (-) | 41 (-) |
0.226 (-) | 2.730 (↓0.03) |
4 (-) |
中日 |
41 | 48 | 2 | 0.461 (↑0.006) | 14 (-) |
52 | 239 (+8) | 274 (+5) | 45 (+2) | 58 (-) |
0.226 (↑0.001) | 2.850 (↓0.02) |
5 (-) |
広島 |
38 | 48 | 5 | 0.442 (↓0.005) | 15.5 (↓1) |
52 | 271 (-) | 287 (+1) | 43 (-) | 47 (-) |
0.240 (↓0.001) | 2.900 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
31 | 50 | 5 | 0.383 (↑0.008) | 20 (-) |
57 | 241 (+5) | 335 (+1) | 42 (+2) | 41 (+2) |
0.230 (↑0.001) | 3.480 (↑0.03) |
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