日本ハム(★2対5☆)ソフトバンク =リーグ戦14回戦(2025.07.29)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:モイネロ(9勝2敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(4勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】周東 佑京(3号・1回表ソロ),山川 穂高(16号・4回表3ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクが9連勝。ソフトバンクは初回、周東の先頭打者本塁打で先制する。その後同点を許すも、4回表には山川の3ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・モイネロが6回1失点の好投で今季9勝目。敗れた日本ハムは、先発・山崎福也が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆両チームのスタメンが発表された。首位日本ハムと2位ソフトバンクの直接対決。ゲーム差は「1」で、ソフトバンクは勝利すれば今季初の首位浮上となる。先発はリバン・モイネロ投手(29)で4番は近藤健介外野手(31)。27日のオリックス戦で腰の張りを訴えた周東佑京内野手(29)も「1番中堅」で出場する。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が先頭打者本塁打を放った。今季3号ソロ。日本ハム山崎の4球目カットボールを右翼に運んだ。勝てば首位浮上となる大事な首位攻防戦で、頼れるリードオフマンが先制パンチを放った。周東の先頭打者本塁打は22年8月4日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、3年ぶりの2度目。「とにかく出塁してチャンスメークをと、打席に入りました。簡単に追い込まれてしまいましたが、そこからいいアプローチができたと思います。欲しい先制点を取ることができ、いい入りができて良かったです。大事な首位ファイターズとの初戦を勝ちに繋げられるように頑張っていきます」とコメントした。しかし、1回裏にモイネロが3連打を浴びて同点に追いつかれた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が試合開始2分、わずか4球でいきなりの先制点を許した。日本ハムが勝てば首位キープ、負ければ2位転落となる首位攻防3連戦初戦。先頭ソフトバンク周東を2球で追い込むも、カウント1-2から逆球となった内角高めカットボール右翼スタンドへ運ばれた。次打者ダウンズに四球でなおも無死一塁としたが、続く柳町を左飛、近藤を遊ゴロ併殺に仕留めて最少失点で切り抜けた。この日から1軍合流した松本剛外野手(31)は「2番左翼」で昇格即スタメン。早速、第1打席で左前打を放った。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)同学年のソフトバンク小久保裕紀(53)に"ビンタ風ハイタッチ"をかまして場内を盛り上げた。試合前のメンバー表交換。まず新庄監督は審判団と握手を交わした。続けて小久保監督が審判団と握手を交わし終えるのを待って、視線が合った瞬間に、小久保監督が挙げた右手に向かって、自身の右手を大きく振りかぶってハイタッチ。まるでビンタをした時のような「パチン」という音が鳴り響き、ベンチへ引き揚げる際は両手を上げてスタンドのファンをあおった。試合はプレーボール直後の1回に先発山崎が1番周東に先頭打者本塁打を食らったが、その裏にレイエスが同点適時打をお見舞いするなど、首位攻防にふさわしい熱気あふれる雰囲気で始まった。

◆北海道出身のお笑いコンビ「トム・ブラウン」が、ファーストピッチセレモニーを行った。捕手役のみちお(40)は、顔面を緑色に塗りたくり、ピッコロ大魔王に扮(ふん)して登場。日本ハム森本稀哲外野守備走塁コーチ(44)が、現役時代の06年球宴出場時に仮装して話題となったネタでもあり、みちおは「これをひちょりさんがやったときに、(日本ハムが)優勝しているのでやらせていただきました」と話した。球審役をその森本コーチが務めるコラボに、スタンドは投げる前から爆笑。投手を務めた布川ひろき(41)のボールは見事にノーバウンドでピッコロ大魔王のミットにおさまった。

◆新庄監督がきつねダンスを初披露した!?試合前のセレモニーは、テレビ東京「ポケモンとどこいく」とのコラボで、番組出演者の松丸亮吾(29)、高橋ひかる(23)が来場して番組をPRした。さらにグラウンド上にはお笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春(49)と「きつね」の大津広次(36)、淡路幸誠(35)も乱入。淡路は持ちネタでもある新庄監督のモノマネ姿で現れ、庄司は恒例の「ミキティーーー!」と絶叫。それぞれは3回裏終了時にファイターズガールとともにきつねダンスにも登場し、ダンスを踊っていた。

◆初回に先制パンチを食らった日本ハムは、裏の攻撃ですぐさま1点を返し、試合を振り出しに戻した。日本ハム先発山崎福也投手(32)が試合開始わずか2分で周東に先制アーチを許すも、打線がすぐさまやり返した。1点を追う初回1死からこの日1軍昇格即スタメンの松本剛外野手(31)が、相手先発モイネロから左前打で復帰後初安打で出塁。2番清宮幸も左前打でつなぎ、なおも1死一、三塁から4番レイエスの右前打で同点に追いついた。日本ハムが勝てば首位キープ、負ければ2位転落となる首位攻防3連戦初戦となっている。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が16号3ランを放ち勝ち越しに成功した。1-1の4回1死一、二塁。日本ハム山崎の初球スライダーを左翼に運んだ。26日オリックス戦以来2試合ぶりの1発で一挙3得点。山川は「初球のスライダーにうまく反応することができました。少し詰まりましたが、いい打ち方ができたと思います。いい展開にもっていくことができたので、このままカード頭の大事な一戦を取れるように頑張っていきます」とコメントした。1回には周東佑京内野手(29)が3年ぶり2度目の先頭打者本塁打。1発攻勢で先発モイネロを援護した。

◆勝てば首位キープ、負ければ2位転落の首位攻防戦で、4回に勝ち越し3ランを浴びた日本ハム先発山崎福也投手(32)にCS放送のGAORAで解説した元日本ハム、阪神の今成亮太氏(37)が苦言を呈した。1死一、二塁で走者をためた状態からソフトバンクの主砲山川の一振りで勝ち越しを許した。今成氏は「緩いボール、嫌だなと思っていたんですよ。この回カウントを取っていたのが緩いボールが多かった。山川選手の前の打席を見ていると、遊ゴロになりましたけど、緩いボールの対応の仕方が良かったんですね。タイミングが合っていたので。ここはゆっくりいった方がいいんじゃないかって話す前に初球でやられてしまったので」と説明。続けて「初球をいかれるってことは、頭がクリアになっているので、狙ってますから。これはダメージデカいですよ」と振り返った。左翼席中段へ運んだ1発に「山川選手のパワーだったら持っていきますよね。ホークスとしては最高の点の取り方じゃないですか」と解説した。

◆初回に先制パンチを食らった日本ハムは、裏の攻撃ですぐさま1点を返し、試合を振り出しに戻した。日本ハム先発山崎福也投手(32)が試合開始わずか2分で周東に先制アーチを許すも、打線がすぐさまやり返した。1点を追う初回1死からこの日1軍昇格即スタメンの松本剛外野手(31)が、相手先発モイネロから左前打で復帰後初安打で出塁。2番清宮幸も左前打でつなぎ、なおも1死一、三塁から4番レイエスの右前打で同点に追いついた。レイエスは球団を通じて「モイネロ投手はとてもいいピッチャー。大きな打球ではなく、犠牲フライやシングル狙いで、とにかくランナーを帰す意識でした」とコメント。だが4回に山崎がソフトバンク山川に痛恨3ランを被弾して、またもや勝ち越しを許した。日本ハムが勝てば首位キープ、負ければ2位転落となる首位攻防3連戦初戦となっている。

◆日本ハムは首位攻防3連戦初戦を前に、ファンからパワーを直接注入された。新庄監督や選手らが開場時にファンをウエルカムハイタッチ。9年ぶりのリーグ制覇を期待する声を直で聞いた。その中には「おかえり~」という言葉をかけられた選手もいた。この日から再昇格した松本剛だ。6月12日以来、約1カ月半ぶりに選手会長が1軍に帰ってきた。「呼ばれる準備はずっとしてきました。チーム状態がすごくいいんで、なかなかどうなのかなって思いもありましたけど、こうやって呼んでもらえた。できることをしっかりやりたいなと思います」。2番中堅で即スタメン。1点を追う1回に早速、できることをしっかりやった。左前打で出塁すると、続く3番清宮幸の左翼線への安打に迷いなく二塁を蹴って三塁まで到達。好走塁でチャンスを広げて4番レイエスの同点打を誘発した。2軍調整中は過去の自分と向き合った。首位打者を獲得した22年などの打撃映像を見比べながら「いい時に戻すっていう感覚がイメージ的に好きじゃなかったんですけど、今回はいい時に戻すイメージですごく練習してきた」。その成果の一端が初回の安打だ。復活ののろしを上げたチームリーダーが、日本一を目指す大航海を歓喜のゴールへと導いていく。【木下大輔】▽日本ハム山崎(6回途中まで2被本塁打で4失点)「(4回に)山川さんに打たれたホームランが痛かったです。初回に先制された後、すぐに追いついてもらっただけに悔やまれます」

◆日本ハムが、7月5日から守っていた首位の座から陥落した。1ゲーム差で迫っていた2位ソフトバンクとの直接対決は、同点の4回に山崎福也投手(32)が、山川穂高内野手(33)に決勝3ランを浴びた。5回2/3を5安打4失点の山崎は「山川さんに打たれたホームランが痛かったです。初回に先制された後、すぐに追いついてもらっただけに、悔やまれます」と話した。打線は、この日1軍に合流した松本剛内野手(31)の復帰後初安打からフランミル・レイエス内野手(30)の右前適時打で初回に1点を挙げたが、その後は沈黙。ソフトバンク戦は5連敗となった。

◆ソフトバンクが20年以来5年ぶりの9連勝を飾り、今季初めて首位に浮上した。単独最下位だった5月1日には最大借金「7」だったが、これで貯金は節目の「20」に到達。日本ハムとの首位攻防戦の第1ラウンドを制した。勝率はソフトバンクが54勝34敗4分けで勝率6割1分4厘。日本ハムは55勝35敗2分けで勝率6割1分1厘となり、わずかにソフトバンクが上回った。1回に周東佑京内野手(29)が先頭打者本塁打。同点の4回1死一、二塁では山川穂高内野手(33)に16号3ランが飛び出し勝ち越しに成功した。先発のリバン・モイネロ投手(29)は6回1失点で今季9勝目を手にした。これで対日本ハムにも5連勝。対戦成績は8勝6敗となった。

◆ソフトバンクが20年以来5年ぶりの9連勝を飾り、今季初めて首位に浮上した。単独最下位だった5月1日には最大借金「7」だったが、これで貯金は節目の「20」に到達。日本ハムとの首位攻防戦の第1ラウンドを制した。ソフトバンクが9連勝で貯金を20とし、今季初の首位に浮上した。5月1日時点のソフトバンクは借金7で、首位オリックスから6ゲーム差の最下位。借金7以上から貯金を20まで増やしたのは12年巨人以来、プロ野球史上7度目。ソフトバンクでは南海時代の68年に借金4から貯金を最大29にしたケースがあったが、借金7から貯金20は球団史上初めて。

◆日本ハム・フランミル・レイエス外野手(30)が3試合連続打点となる適時打を放った。1点を追う初回1死一、三塁の好機に、軽打で右前へ運んだ。「モイネロ投手はとてもいいピッチャー。大きな打球ではなく、犠牲フライやシングル(安打)狙いで、とにかくランナーをかえす意識でした」。リーグ本塁打キングが、状況に応じた打撃で結果を残した。

◆25日ぶりに2位へ転落した日本ハム新庄監督は言った。「何カ月間もソフトバンクさんの背中を追いかけて、やっと追いつくことができましたね...ものは考えよう(笑い)」。逆転の発想で悔しさを紛らわせた。首位攻防第1ラウンドは完敗だった。同点の4回に先発山崎が山川に決勝3ランを被弾した。「山崎君と山川君が真剣勝負して、山川君の方が野球がうまかったっていうだけのことでしょ」と淡々と振り返った。4点を追う9回に1点は返した。明日につながるかとの問いにも「負けは負けよ」。今季初めて昨季王者に首位を明け渡した現実も、しっかり受け止めた。これでソフトバンク戦は5連敗となったが、終わったことは仕方がない。「明日からどういう戦いしていくか楽しみですね。(30日は)何回目の開幕? 3回目。いいじゃないですか。今年は6回ぐらいあるかもしれない(笑い)。バーっと盛り上がっていきましょう」。やり返すだけだ。

◆日本ハムが、7月5日から守っていた首位の座から陥落した。1ゲーム差で迫っていた2位ソフトバンクとの直接対決は、同点の4回に山崎福也投手(32)が、山川穂高内野手(33)に決勝3ランを浴びた。5回2/3を5安打4失点の山崎は「山川さんに打たれたホームランが痛かったです。初回に先制された後、すぐに追いついてもらっただけに、悔やまれます」と話した。打線は、この日1軍に合流した松本剛内野手(31)の復帰後初安打からフランミル・レイエス内野手(30)の右前適時打で初回に1点を挙げたが、その後は沈黙。ソフトバンク戦は5連敗となったが、新庄剛志監督(53)は「何カ月間もソフトバンクさんの背中を追いかけて、やっと追いつくことができましたね...ものは考えよう(笑い)。さあここから、乗ってきたんで、明日からね、どういう戦いをしていくか楽しみですね」と、前向きに話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後、先発した山崎福也投手(32)に「ロジンのつけ方を控えめに」と指示していたことを明かした。「(控えめにと)言ってたんですよ。あれぐらいだったらいいでしょうね。膝から下で、ちょちょっと触って置く。伊藤くんにしても、山崎くんにしても、相手がいることなんでね。ものすごいピンチで、もうバッターのことしか考えなくて、ロジンをいっぱい触ってって(今後も)何回かはあるかもしれんけど」ロジンを巡っては前カードの27日ロッテ戦で、多用する相手の田中晴也投手(21)に、打席のフランミル・レイエス外野手(30)が不快感を示すようなシーンがあった。この試合は自軍もロジンを多く使う伊藤大海投手(27)が登板しており、マウンド後方の土は白く色が変わるほどだった。新庄監督は投手、打者両方によくないとして、白い粉が出ない新型ロジンの開発を求めている。また自身のSNSでは「手の甲につける意味はなんだろ!?」とも投稿していたが、この日「手の甲がベッタベタになる人もいるらしい。手の甲にものすごい汗かいて、手の内側に(汗が)入ってくる投手もいるんで。まあまあファイターズもね、つける選手結構多いんで。その辺はやっぱ、相手もいることだし、やっていきましょうっていうことを話しましたね。ま、(新型ロジンの)開発が一番いいですね」とあらためて言及していた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が痛恨の1発を浴び、4敗目(4勝)を喫した。同点の4回1死一、二塁で、山川に初球のチェンジアップを左翼ブルペンまで運ばれた。「(カウントを)取りにいってしまった。もう少しボール(球)で入ったりとかできる余裕があればよかった」。5回2/3を5安打4失点。新庄監督は「真っすぐのスピード、欲しいかな。もっと。インコースにズバっとね」と課題を挙げていた。

◆ソフトバンクの9番牧原大成内野手(32)が貴重な追加点を挙げた。3点リードの7回2死三塁で、ザバラ相手に三塁前にボテボテのゴロ。それでも快足を飛ばし、適時内野安打をもぎ取った。「形はどうであれ、欲しい追加点を取ることができてよかったです」。ダメ押し点となる一打に納得顔だった。

◆ソフトバンクが1分けを挟んで5年ぶりの9連勝を飾り、92試合目で今季初めてパ1位に浮上した。日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦。1回に周東佑京内野手(29)が先発山崎から3号先頭弾を放つと、同点の4回には山川穂高内野手(33)が勝ち越しの16号3ランを決めた。単独最下位だった5月1日に最大借金7を抱えたが、大逆襲で今季最多の貯金20に到達。3厘差で奪首した小久保鷹が、リーグ2連覇へ新庄日本ハムを突き放しにかかる。ソフトバンクが1発攻勢で今季初の奪首を決めた。プレーボール直後の初回、先頭周東がいきなり右翼席中段に3号先制ソロを打ち込んだ。カウント1-2と追い込まれたが、日本ハム先発山崎のカットボールに体が反応した。「とにかく出塁してチャンスメークをと、打席に入った。簡単に追い込まれたけど、そこからいいアプローチができたと思う」。首位攻防第1ラウンド。先手を取った周東はダイヤモンドを周回して珍しく右手を突き上げた。リードオフマンの1発に主砲も触発された。同点で迎えた4回1死一、二塁。5番山川は初球の変化球を強振。打球は左翼ブルペンに飛び込む勝ち越しの16号3ランとなった。開幕から不振が続き、移籍2年目で初めて4番からの降格も味わった大砲の豪快復調弾。打撃フォームもまだまだ手探りだが、球宴後から思考を変えた。「(打撃フォームなど)いろいろ諦めずにやってきたけど、まったくだった。それより1球1球に集中すること。打席で投球に集中することにフォーカスしている。体の動きに関しては今まで培ってきたものに任せる感じ」。眼光鋭く、初球の変化球を見事に仕留めた。86本塁打でリーグトップを走る新庄日本ハムのお株を奪う1発攻勢で快勝。昨季のリーグ王者が、92試合目にして首位に立った。小久保監督は表情を崩さす、さらなる必勝を誓った。「今日のことは終わったのでまた明日。山川は後半戦の打席内容はいい。このまま行ってくれたらチームとしても大きい」。ライバル視してきた新庄ハムに敵地で先勝。5年ぶり9連勝の破竹の勢いで、V本命が加速度を増す。【佐竹英治】

◆日本ハムが7月5日から守っていた首位の座から陥落した。1ゲーム差で迫っていた2位ソフトバンクとの直接対決は、同点の4回に山崎福也投手(32)が、山川穂高内野手(33)に決勝3ランを浴びた。打線は1軍復帰した松本剛内野手(31)の復帰後初安打からフランミル・レイエス内野手(30)の右前適時打で初回に1点を挙げたが、その後は沈黙。9回に、その松本剛の適時内野安打で1点を返したが、及ばなかった。

◆奪首バイ! ソフトバンクが5年ぶりの9連勝を飾り、今季92試合目で初の首位に浮上した。敵地エスコンフィールドで日本ハムとの首位攻防3連戦第1ラウンド。先陣を託されたリバン・モイネロ投手(29)が6回100球、6安打1失点の好投でハム料理に成功し、チームトップの9勝目をゲットした。5月1日に最大借金7で最下位に沈んだチームが、大逆襲で貯金20に到達。"パの定位置"に返り咲いた昨季のリーグ王者が連覇へ突き進む。今季92試合目。ソフトバンクがついに日本ハムから首位を奪い取った。5月1日には最大借金「7」で単独最下位に低迷。潮目が変わった5月2日のサヨナラ勝利からこの日まで、45勝18敗2分け、勝率7割1分4厘で大逆襲に転じた。5月1日までの勝率3割6分から驚異のV字回復。小久保監督も「大事」と表現した首位攻防3連戦の初戦を会心の白星で飾った。左腕エースのモイネロが導いた。6回ジャスト100球で、6安打1失点。1-0の1回1死から「びっくりした」という3連打で同点とされたが、動じなかった。捕手海野や投手コーチとの会話で「アジャストできた」と高い修正力を発揮。1死一、二塁で野村を1球で左飛に仕留めると、石井は宝刀カーブ2球、スライダー2球で空振り三振に斬った。「結構ヒットは打たれましたが、6回1失点の結果には満足しています。内容もよかったんじゃないかと思います」。チーム単独トップの9勝目で、1分けを挟んで5年ぶりの9連勝に大きく貢献した。6回2死、代打郡司にこの日99球目を投じたところで、左手を気にするそぶりを見せた。「汗でボールが滑っている感じがあった」とアクシデントではなかったもよう。倉野投手コーチがマウンドに駆け寄ったが、「ケガとか痛いのはなかったので大丈夫」と無事を強調した。今季の日本ハム戦は5試合で無傷の3勝、防御率1・29のキラー。3勝すべてが敵地ということも、今後の直接対決で頼もしい存在となりそうだ。4回に山川が勝ち越し決勝3ランを放った際には「山川と同じくらいうれしかった」と野手陣と一緒に「どすこいポーズ」に参加した。試合後の取材を終えると「アリガトウ」と日本語で報道陣にお礼。謙虚で無邪気な男はチーム内外で愛される。7回以降は藤井-松本裕-杉山の勝ちパターン2枚が勝利のバトンをつないだ。昨季のリーグ王者が"定位置"を取り返した。貯金は節目の「20」に到達。だが、北の大地での首位攻防戦は始まったばかりで、30日に負ければ一夜で陥落する。緩みはない。一気の10連勝で新庄日本ハムを突き放しにかかる。【只松憲】

◆47日ぶりに1軍復帰した日本ハム松本剛外野手(31)が、復活ののろしを上げた。ソフトバンクとの首位攻防3連戦初戦に「2番左翼」でフル出場。1点を追う1回の第1打席でいきなり左前打で出塁すると好走塁も見せて一時同点となるホームを踏んだ。チームは敗れて25日ぶりに2位転落となったが、頼れる選手会長が存在感を発揮した。諦めない松本剛は、全力疾走した。4点を追う9回2死二、三塁。「あれは気持ちがうまく打球に乗ってくれたかな」。遊撃へのボテボテのゴロが幸いし、適時内野安打となった。最後まで逆転を信じるファンに歓喜をもたらした。結果として敗色を塗り替えることはできなかったが、選手会長の意地が詰まった打席だった。6月12日以来となる1軍復帰。「今回落ちた時は自分自身、最初は気持ちの整理がすごく難しかった」。今季2度目の抹消期間は約1カ月半。首位打者を獲得した22年などの打撃映像を参考に「いい時に戻す感覚がイメージ的に好きじゃなかったけど、今回はいい時に戻すイメージですごく練習してきた」。心身とともに過去の自分とも向き合って復調を図ってきた。稲葉2軍監督や佐藤、横尾両2軍打撃コーチが付きっきりで見てくれた。「ヒットを打って少しでも喜んでもらえたら」という再出発の原動力に加え、試合前に行われたウエルカムハイタッチではファンから「おかえり~」とたくさんのエールも受けた。「『おかえり』っていう言葉が、すごくなんか自分の胸に刺さった」。偶然にもファンと直接ふれあうイベントと重なった再昇格の節目。「『ただいま』ってみんなに、打席の中で返せたらいいな」と気持ちも高ぶっていた。再昇格即フル出場で、1点を追う1回には左前打。好走塁も見せて同点の起点となった。新庄監督も「よかったね。1打席目にヒットが出たんで。あとの打席も雰囲気、全然悪くないし。(9回の)内野安打も、また乗っていくポイントの1つ。乗ってくれるんじゃないですか」と期待する。チームは今季初めてソフトバンクに首位を明け渡したが、しびれる戦いはここからが本番。「勝てなかったのはすごく悔しかったですけど、個人的にはすごくいい緊張感の中でゲームができて、やってきたことが出せた打席がすごく多かったのですごくいい1日だった」。選手会長はもう立ち止まらない。チームの大航海を、歓喜のゴールへ導いていく。【木下大輔】

◆日本ハム・北山亘基投手(26)が30日のソフトバンク戦で16日の西武戦(ベルーナ)以来、2週間ぶりに先発する。今季ここまで6勝3敗。試合前の練習でキャッチボールなどで調整した。初出場した球宴では23日の第1戦(京セラ)で2イニングを投げて完全投球。敢闘選手賞を受賞し「後半戦の糧になるような経験だった」と充実の表情を浮かべた。ソフトバンクとの首位攻防戦第2ラウンドを任された4年目右腕は「結果にフォーカスしてチームが勝つことに全力でコミットできるように」と力強く語った。

◆「4番・DH」で先発出場した日本ハム、フランミル・レイエス外野手(30)が0―1の一回1死一、三塁で同点に追い付く右前適時打を放った。「モイネロ投手はとてもいい投手。大きな打球ではなく、犠牲フライやシングル狙いで、とにかくランナーを返す意識でした」カウント1―2からソフトバンクの先発左腕、モイネロの152キロを捉えた。高めの直球を右前へはじき返し、すぐさま試合を振り出しに戻した。

◆試合前の先発メンバー紹介で背番号7の右打者が大型ビジョンに映し出されると、本拠地のファンからひときわ大きな拍手が送られた。打撃不振で2軍再調整していた日本ハム・松本剛外野手(31)が29日、約1カ月半ぶりに昇格。頼りになる選手会長が1軍の舞台に戻ってきた。「(1軍に)呼んでもらえたので、できることをしっかりやりたい」帝京高から2012年にドラフト2位で入団し、22年には打率・347で首位打者を獲得した。ただプロ14年目の今季は春先から調子が上がらず、5月は月間打率・111(36打数4安打)と低迷。6月13日に出場選手登録から外れた。輝きを取り戻す。「いい時に戻す感覚が好きじゃなかったんですけど、今回はいい時に戻すイメージで練習してきた」。2軍では、首位打者を獲得した22年時の打撃フォームを入念に見直してきた。〝灼熱(しゃくねつ)の鎌ケ谷〟でバットを振り込み、ファーム25試合で打率・322、2本塁打、8打点と状態を上げた。ソフトバンク14回戦では「2番・左翼」で昇格即先発出場。0―1の一回の第1打席で左前打を放ち、同点のホームを踏んだ。「プレーで引っ張っていけるように」と松本剛。9年ぶりのリーグ制覇へ向け、チームリーダーとして先頭に立つ。(加藤次郎)

◆ソフトバンクの周東が2022年8月4日の日本ハム戦以来、自身2本目となる初回先頭打者本塁打を放った。カウント1―2から内角寄りの速球をコンパクトに振り抜き右翼席へ。「追い込まれたが、そこから良いアプローチができた」とうなずいた。今季は4月下旬からけがで約1カ月離脱したものの、3割前後の打率を保つなど開幕から好調を維持。球界屈指の俊足も健在で、1番打者として打線をけん引している。日本ハムとの大事な首位攻防の初戦で「先制点が取れて、いい入りができた」といきなり存在感を示した。

◆日本ハムの先発、山崎福也投手(32)は5回?を投げて5安打4失点で、1-4とリードを許した場面で降板した。重要な2位・ソフトバンクとの首位攻防戦第1ラウンドを任されたが、相手に試合の主導権を明け渡した。「山川さんに打たれた本塁打が痛かったです」。一回、1番・周東に先頭打者本塁打を被弾。二、三回は無失点に抑えたが、1―1の四回1死一、二塁で5番・山川に勝ち越しの左越え3ランを浴びた。一発攻勢を受け「初回に先制された後、すぐに追いついてもらっただけに悔やまれます」と肩を落とした。

◆ソフトバンクが1分けを挟んで5年ぶりの9連勝。貯金20で今季初めて首位浮上。周東が初回先頭打者本塁打を放ち、1―1の四回に山川の16号3ランで勝ち越した。1失点のモイネロが9勝目。日本ハムは投打で振るわず、2位転落。

◆日本ハムは首位攻防の初戦を落とし、2連敗で4日以来の2位に陥落。先発の山崎が一回、周東に先頭打者本塁打を被弾。1―1の四回1死一、二塁では山川に勝ち越しの左越え3ランを浴び、「(味方に)追いついてもらっただけに悔やまれます」と肩を落とした。新庄監督は「(ゲーム差なしで)同じラインに立った。(明日は)何回目の開幕? いいじゃないですか。盛り上がっていきましょう」と前を向いた。

◆日本ハムは首位攻防戦の初戦を落とし、4日以来の2位に陥落した。試合後、新庄剛志監督(53)が〝ロージンバッグ問題〟について言及した。事の発端は27日のロッテ戦(エスコン)で相手先発、田中晴が滑り止めのロージンバッグの粉末を大量に右手に付けて投球したこと。リリース時に白い粉が舞い、見づらいことから打者のレイエスが不満気に打席を外すシーンがあった。自軍先発の伊藤もロージンの〝使い手〟で、SNSでは「粉雪降ったみたいになっとる」「ロジンVSロジン」などと注目を集めていた。29日の自軍先発、山崎もロージンを多めに使用する投手のひとり。打者出身の指揮官は「ロージンの使い方を控えめにと言っていた。相手がいることなんで」と試合前に指摘していたことを明かした上で「(粉が出づらいロージンバッグの)開発が一番ですね」と希望した。新庄監督は28日に自身のインスタグラムを更新し「バッターからすると本当に気になって仕方がない(原文ママ)」などと問題提起していた。

◆打撃不振で2軍落ちしていた日本ハムの松本剛外野手(31)が約1カ月半ぶりに1軍復帰。チームは敗れたが「2番・左翼」で即先発出場すると2安打1打点と気を吐いた。「勝てなかったのは悔しかったですけど、個人的には久しぶりに1軍に戻ってきて、やってきたことを出せた打席が多かった」0-1の一回、昇格後初打席に左前打でチャンスメークすると、同点のホームを踏んだ。1―5の九回2死二、三塁ではしぶとく遊撃への適時内野安打を放ち、「気持ちがうまく打球に乗ってくれた」とうなずいた。試合前には「ウエルカムハイタッチ」イベントでファンと直接、交流。大型ビジョンに映し出されると、ひときわ大きな拍手を送られ「すごく感動した。何としても(期待に)応えたい気持ちでした」と感慨深げに振り返った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
54344 0.614
(↑0.005)
-
(↓1)
51344
(+5)
249
(+2)
58
(+2)
73
(+2)
0.247
(-)
2.420
(↑0.01)
2
(1↓)
日本ハム
55352 0.611
(↓0.007)
0
(-)
51343
(+2)
241
(+5)
86
(-)
47
(+1)
0.245
(↓0.001)
2.280
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
46413 0.529
(↓0.006)
7.5
(-)
53317
(+2)
331
(+3)
60
(+1)
38
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.410
(↑0.01)
4
(-)
西武
43471 0.478
(↑0.006)
12
(↑1)
52230
(+3)
256
(+2)
38
(-)
58
(+1)
0.228
(-)
2.650
(↑0.01)
5
(-)
楽天
42462 0.477
(↑0.006)
12
(↑1)
53254
(+2)
296
(+1)
35
(-)
85
(-)
0.244
(-)
3.080
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
35522 0.402
(↓0.005)
18.5
(-)
54258
(+1)
336
(+2)
44
(-)
38
(+1)
0.231
(↑0.001)
3.550
(↑0.01)