1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 10 | 1 | 1 |
日本ハム | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 12 | 0 | 0 |
勝利投手:高野 脩汰(4勝0敗0S) 敗戦投手:山本 拓実(2勝2敗1S) 本塁打 |

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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは1点を追う8回表、藤原の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長11回には、2死満塁から藤原が押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・高野脩が今季4勝目。敗れた日本ハムは、救援陣が踏ん張れなかった。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が有言実行した。前日からオーダー変更は、五十幡亮汰外野手(26)を3番から2番に変え、9番の田宮裕涼捕手(25)を伏見寅威捕手(35)に入れ替えただけ。前日26日の試合後、「今日の打順も悪くはないな。明日(ロッテ先発は)田中(晴)君ですよね。まあまあ、今日の打順でいいかなとは思いますけどね。あ、五十幡君のところ(3番)とキャッチャーは伏見君で」と、2カ所入れ替えることを、ぶっちゃけていたが、その通り。守備位置も全員同じで、2番に移った五十幡のところには、前日「2番・三塁」だった清宮幸太郎内野手(26)が「3番・三塁」で入った。
◆札幌出身のものまねタレント兼歌手、シンガー・ソングライター松浦航大(31)がファーストピッチに臨み、115キロのどストライクボールを投じ、スタンドをわかせた。中学で野球に打ち込んだ経験者。普段は本人と聞き間違えるほどの"超どストライクものまね"を披露するが、この日は、かつて鍛えた強肩で、鋭いストライクボールを投げ込んでいた。
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が思わぬ形で"死球"を食らうアクシデントがあった。2回1死の場面。ロッテ西川の投手返しの詰まったライナーを体で受け止める好守備をした直後のことだった。球審からフワリと投げられた新しいボールが、伊藤の体に直撃。場内は大きくざわついた。もともと、新しいボールを受け取るポーズを取っていた伊藤だが、球審が投げた瞬間は一塁側方向に目線を送っていた。球審がボールを投げたことを気付いていなかったため、体に直撃する形となったが、大事には至らず。続くソトは空振り三振に打ち取った。
◆"お祭り男"が足で魅せた。24日のオールスターでMVPに輝いた日本ハム清宮幸太郎(26)が、初回2死から中前打で出塁し、続く4番レイエスの打席で、カウント1-2から二盗に成功。これが自己最多5つ目の盗塁となった。2死二塁とチャンスを広げると、レイエスがロッテ先発田中晴の内角高めに抜けたフォークを、起用に右前へ運び、先制点が生まれた。――
◆ロッテがネフタリ・ソト内野手(36)の29打席ぶりの1発で、試合を振り出しに戻した。打線は日本ハム先発の伊藤大海投手(27)を前に3回までわずか1安打に抑えられていたが、0-3の4回に安田尚憲内野手(26)の右前打と西川史礁外野手(22)の中前打で2死一、二塁。ソトがカウント2-2からの直球を左翼スタンドへ運び、今季9号の同点3ランとなった。ソトは「追い込まれていたのでシンプルにストライクゾーンに来た球をしっかり打ち返すことだけを考えて、しっかり捉えることができて良かった」と振り返った。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)がロッテ先発の田中晴也投手(21)のロジンの使い方に、怒りの表情を見せるシーンがあった。5回の打席。打席に立つとマウンド上はロジンの白い粉が舞い、スモークがかかったような状況で、レイエスも思わず田中晴をにらみ付けるような表情を見せた。さらに2球目を投げ終えた後もポンポンとロジンを付ける田中晴を見て打席を外し、イライラする仕草も見せた。この打席の結果は空振り三振だった。ちなみに直前の清宮幸太郎内野手(26)も田中晴が初球を投げる前に1度、打席を外して白い粉が舞う状況が改善されるのを待っていた。田中晴は日本ハム先発の伊藤大海投手(27)と同様に右手の手汗を止めるため、基本的に1球ごとにロジンを右手に付けている。ロジンを愛用する右腕同士の投げ合いで、マウンド後方は5回終了時には雪が積もったかのように真っ白となっていた。4月27日にエスコンフィールドで行われたロッテ戦後に、新庄剛志監督(53)もその試合で先発した田中晴のロジンの使い方について言及していた。この日と同様に打者が打席を外して試合が止まるシーンもあり、新庄監督は「昔から思ってたんだけど、ロジン、粉がたくさん出ないのを開発してくれないかな」と提案した上で「ものすごく舞っていたじゃないですか。あれ、お互い嫌なんすよ。バッターも集中していて止めるのも嫌だし、ピッチャーもさぁ投げようっていう時に止められたら『あぁ』ってなるじゃないですか」と投手と打者の両方にとってプラスではないと指摘していた。>
◆ロッテ先発の田中晴也投手(21)はプロ最多114球を投げ抜き、6回9安打9奪三振3失点(自責1)でマウンドを降りた。初回2死二塁の場面でレイエスの止めたバットに当たった打球が不運にも右前に落ち、先制を許す形となった。2回にも1死から万波を打ち取ったかに見えたが、打球は遊撃後方に落ちた。続く石井に右前打を浴びた際、右翼の藤原恭大外野手(25)が後逸し、その間に走者が生還。さらにスクイズも決められて追加点を奪われた。打線が追いついた後の4回には、先頭打者に中越え二塁打を許しピンチを迎えたがが、そこから気迫の投球で3者連続三振。次のイニングでも連続三振を奪い、5者連続三振を記録するなど、粘り強い投球で試合を立て直した。田中晴は「先制点とその後の追加点を先に取られてしまい、状況として守備、攻撃ともに良いリズムが作れなかったのでそこが先発としての役割はまだ不十分だった」と反省点を挙げたが、「その後はピンチになりながらでも0で抑えることができましたし自分のできることはできたと思うのでそこは良かった」と振り返った。
◆日本ハムが5試合ぶりに黒星を喫し、連続カード勝ち越しも5カード連続で止まった。対ロッテ戦連勝も6でストップ。後半戦初黒星で、2位ソフトバンクとのゲーム差は「1」に縮まったが、新庄剛志監督(53)は「またソフトバンク戦から連勝していくぜ!」と気合のコメントを残して球場を後にした。リーグトップ11勝目を狙った伊藤大海投手(27)は、7回5安打3失点と粘り、1点リードした状態で降板したが、中継ぎ陣が崩れ、白星は次回登板にお預けとなった。
◆ロッテは首位日本ハムとの延長戦を制し、逆転勝ちした。4-4の延長11回、2死から安打と四球2つで2死満塁。藤原恭大外野手(25)は四球を選び押し出しで勝ち越しに成功した。11回裏は10回から登板の高野脩汰投手(26)が回またぎで登板し無失点に抑えた。先発の田中晴也投手(21)は初回2死二塁の場面でレイエスの止めたバットに当たった打球が不運にも右前に落ち、先制を許す形となった。2回にも1死から万波を打ち取ったかに見えた打球が遊撃後方に落ちた。続く石井に右前打を浴びた際、右翼の藤原が後逸し、その間に走者が生還。さらにスクイズも決められ追加点を奪われた。打線が追いついた後の4回には先頭打者に中越え二塁打を許しピンチを迎えるが、そこから気迫の投球で3者連続三振。次のイニングでも連続三振を奪い、5者連続三振を記録するなど、粘り強い投球で試合を立て直し、プロ最多114球を投げ抜き、6回9安打9奪三振3失点(自責1)だった。打線は日本ハム先発の伊藤の前に3回までわずか1安打に抑えられていたが0-3の4回にネフタリ・ソト内野手(36)の29打席ぶりの1発で試合を振り出しに戻した。7回に2番手で登板した小野郁投手(28)が2死一、二塁から水野に勝ち越し打を許したものの、9回に藤原の左前打で再び試合を振り出しに戻し、勝利につなげた。
◆日本ハム・フランミル・レイエス外野手(30)が球宴明け2試合連続で打点を挙げ、リーグトップを独走する58打点に伸ばした。1回2死二塁、カウント1-2からロッテ田中晴の高めに抜けたフォークに思わず手が出たが、止めたバットに当たった打球は運良く右前に落ち、先制適時打となった。「ラッキーだったよ」。試合は逆転負けも「マタアサッテ」と29日からのソフトバンク戦へ、気持ちを切り替えていた。
◆ロッテ藤原恭大外野手(25)が執念の同点打と勝ち越しの押し出し四球でミスを挽回した。2回に右前打を後逸し失点につなげてしまったが、1点を追う8回に左前適時打。「死ぬ気で打ちました。取り返したろうっていう気持ちでした」。同点の延長11回には押し出し四球を選び、勝ち越しに成功。「点取るしかないなと思ってたんで、フォアボールでしたけど、勝ちにつながる1点になって良かった」と安堵(あんど)の表情だった。
◆首位日本ハムが最下位ロッテに痛恨の逆転負けで、連勝が4で止まった。新庄剛志監督(53)は試合後の取材対応はなく、球団を通じて「またソフトバンク戦から連勝していくぜ!」とコメント。29日からは本拠地で戦う、1差に迫られたライバルとの3連戦へ向けて気持ちを切り替えた。完投王国ならではの落とし穴にハマった。延長11回に登板した山本拓は16日西武戦以来、球宴ブレークも挟んで中10日でのマウンド。簡単に2死を奪ったあとに安打と2四球で満塁のピンチをつくって降板。火消しで登場した宮西も同様に中10日の登板で、決勝の押し出し四球を与えた。加藤投手コーチも「百戦錬磨の宮西も久々の登板が2アウト満塁だったんで、そこは申し訳なかった。こちらの責任」と振り返った。両リーグ断トツの19完投を誇る先発陣の影で、今季はブルペン陣に登板機会がなかなか巡らないことも多い。同コーチは「投げすぎよりは全然いいと思うけど、体が軽すぎるとか実戦勘など調整の難しさはある。ここからは調整していかなきゃいけない」と話した。ソフトバンクとのデッドヒートを制する、ひとつのポイントとなってきそうだ。【木下大輔】▽日本ハム伊藤(3点リードの4回、ソトに同点3ランを浴びる)「先制してもらったリードを守り切れず、ふがいない気持ちです」
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が、後半戦最初の登板となるロッテ戦で7回5安打3失点、11勝目を逃した。3点の援護を追いつかれ「僕が戦犯。リードを守り切れず、ふがいないです」と猛省した。3点リードの4回2死一、二塁で、ソトに痛恨の同点3ランを浴びた。カウント2-2から、高めのつり球要求が甘く入った。「(伏見の)サインに納得してうなずいて投げたボール。仕留めきれなかった僕のボールの弱さ」。加藤投手コーチも「本人も自覚していると思いますが、3点差でしたし、一番避けてほしかったのが出てしまった」とポイントに挙げた。今季は124回2/3を投げ12被弾で、被本塁打率(1試合=9イニングで何本の本塁打を打たれるか)は0・87。昨季までの4シーズンで最も悪かった24年(176回1/3で14被弾)の0・71を上回っている。「数字にも出ているし感じている。相手の待ちだったり読みをもっと感じ取っていかないといけない。感じる力に欠けていると思う」と課題を挙げた。19日楽天戦では、球団では15年大谷以来10年ぶりの12球団10勝一番乗りを果たした。継続して白星を積み上げられる裏には、類いまれなる修正力がある。「ただイニング食って三振をそこそこ取ってというピッチャーになってしまっている。改善していかないと」。しっかり対策を練って立て直し、雪辱につなげる。【永野高輔】
◆「4番・DH」で先発出場の日本ハム、フランミル・レイエス外野手(30)が0―0の一回2死二塁で先制の右前適時打を放った。カウント1―2からロッテ先発右腕、田中晴の130キロのフォークボールに合わせた。高めへ抜けた変化球にレイエスはバットを止めたが、打球は右前にポトリ。チームに先制点をもたらし「止めたバットに当たったのでラッキーだったよ」と振り返った。
◆日本ハムの先発、伊藤大海投手が7回5安打3失点と粘投。降板直後の攻撃で味方が勝ち越し、勝利投手の権利を得たが、2番手の田中が同点に追い付かれ、ハーラートップ11勝目は次戦にお預けとなった。「先制してもらったリードを守り切れず、ふがいない気持ちです」3―0の四回2死一、二塁で6番・ソトに左越え同点3ランを被弾。ただこのまま崩れることはなく7回を3失点にまとめた。投手陣の柱として自覚十分の右腕は「援護してくれた野手陣に感謝しかありません」と最敬礼した。
◆ロッテが粘り勝ち。3―4の八回に藤原の適時打で追い付き、延長十一回に再び藤原が押し出し四球を選んで勝ち越した。4番手の高野脩が2回を無失点で4勝目を挙げた。日本ハムは八回以降に打線が振るわず、連勝が4で止まった。
◆日本ハムはチーム今季最長となる4時間24分の接戦を落とし、連勝が4で止まった。2位・ソフトバンクとのゲーム差は1に接近。新庄剛志監督(53)は球団を通じ「また(29日の)ソフトバンク戦から連勝していくぜ」とコメントを残し、足早に球場を後にした。レイエスの先制右前適時打などで序盤に3点をリードしたが、四回に先発の伊藤が6番・ソトに左越え同点3ランを被弾。延長戦にもつれ、4―4の十一回2死満塁でマウンドに上がった宮西が1番・藤原に痛恨の押し出し四球を与え、勝ち越された。ベテラン左腕の登板は16日の西武戦(ベルーナ)以来、11日ぶり。加藤投手コーチは「宮西は百戦錬磨と言われますけど、久しぶりの登板があんな場面だったので申し訳ない」と責めることはなかった。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
55 | 34 | 2 | 0.618 (↓0.007) | - (-) |
52 | 341 (+4) | 236 (+5) | 86 (-) | 46 (+3) |
0.246 (↑0.001) | 2.250 (↓0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
53 | 34 | 4 | 0.609 (↑0.004) | 1 (↑1) |
52 | 339 (+3) | 247 (+1) | 56 (-) | 71 (+1) |
0.247 (-) | 2.430 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
46 | 40 | 3 | 0.535 (↓0.006) | 7.5 (-) |
54 | 315 (+1) | 328 (+3) | 59 (+1) | 37 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.420 (↑0.01) |
4 (-) |
西武 |
42 | 47 | 1 | 0.472 (↓0.005) | 13 (-) |
53 | 227 (+1) | 254 (+4) | 38 (+1) | 57 (-) |
0.228 (-) | 2.660 (↓0.02) |
5 (-) |
楽天 |
41 | 46 | 2 | 0.471 (↑0.006) | 13 (↑1) |
54 | 252 (+4) | 295 (+1) | 35 (+1) | 85 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 3.100 (↑0.03) |
6 (-) |
ロッテ |
35 | 51 | 2 | 0.407 (↑0.007) | 18.5 (↑1) |
55 | 257 (+5) | 334 (+4) | 44 (+1) | 37 (+1) |
0.230 (-) | 3.560 (↑0.03) |
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