楽天(☆4対1★)西武 =リーグ戦14回戦(2025.07.27)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:藤井 聖(4勝4敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝3敗13S))
敗戦投手:渡邉 勇太朗(5勝7敗0S)

本塁打
【西武】西川 愛也(5号・6回表ソロ)
【楽天】ボイト(3号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆楽天は1点を先制された直後の6回裏、ボイトの2ランと宗山の犠飛で3点を挙げ、試合をひっくり返す。投げては、先発・藤井が6回3安打1失点の投球。その後は3人の継投でリードを守り、藤井は今季4勝目を挙げた。敗れた西武は、打線がつながりを欠いた。

◆楽天ルーク・ボイト内野手(34)が確信の1発を放った。1点を追う6回無死一塁。カウント2-2から西武渡辺の147キロ直球を捉え、逆転の3号2ランを左中間席に運んだ。推定飛距離116メートル、打球速度172キロの1発。確信歩きを決めた助っ人は「藤井も粘りながら頑張っていたからね。いい形で逆転することができてよかったよ」。20年のア・リーグ本塁打王が後半戦初アーチでチームを活気づけた。

◆楽天が後半戦2連勝を飾り、4位西武にゲーム差なしの5位とした。1点を先制された直後の6回無死一塁、4番ルーク・ボイト内野手(34)が渡辺の147キロ直球を左中間席にたたき込み、3号2ランで一気に逆転した。なおも1死三塁では宗山塁内野手(22)が中犠飛を放って、追加点を奪った。先発の藤井聖投手(28)は6回3安打1失点と粘ったが、5四死球で課題の残るマウンドとなった。それでも、チームトップタイの4勝目を挙げた。ルーキー宗山が6回に犠飛を放ち、これで今季の犠飛がリーグ最多の7本目。新人の7犠飛は81年原(巨人)に並ぶ最多記録で、パ・リーグの新人では55年岡本(阪急)57年矢頭(大映)79年高代(日本ハム)の6犠飛を上回る新記録。

◆楽天ルーク・ボイト内野手(34)が、確信の決勝弾を叩き込んだ。1点を追う6回無死一塁。西武渡辺の真ん中高め147キロ直球を完璧に捉え、逆転の3号2ランを左中間席に突き刺した。出場11試合ぶりの1発に「いったなっていう非常にいい感触だった」と確信歩きを決めた。2回の第1打席には大飛球を放ったが、あとひと伸び足りずに右飛に倒れていた。「非常にいい当たりで入ったかなと思った」と悔しい結果となったが、引きずらなかった。「しっかり自信を持って打席に入れたことが何よりですし、このチームに長打を求められて来ていると思うので、しっかり結果に表せて良かった」。4回には左前打を放ち、2安打2打点で2連勝に貢献した。新助っ人として6月下旬に来日した20年のア・リーグ本塁打王は、この日が16試合目の出場だった。「ここから調子を上げて、アジャストして結果につなげていければなと思う」と力を込めた。

◆楽天藤平尚真投手(26)が、剛速球で西武打線をねじ伏せた。1週間ぶりのマウンドで1回を1安打無失点3奪三振に抑え「いっぱい休ませてもらったんで、休んだ後はしっかり仕事しないといけないかなっていう感じです」と落ち着いた口調で振り返った。アウトはすべて三振だった。2点リードの8回に3番手で登板。まずは先頭滝沢を153キロ直球で見逃し三振に封じる。続く佐藤太は151キロ直球で空を切らせた。2死から西川にこの日最速の155キロ直球をポテンヒットとされたが、最後は長谷川を150キロ直球で見逃し三振に仕留めた。「三振取れるのは自分でもすごく調子が上がってきている証拠だと思う。狙いにいかなくても取れてるのはすごくいいことかなと思います」と、うなずいた。この日は母校の横浜(神奈川)がライバル東海大相模に快勝し、甲子園出場を決めた。自身と同じ横浜出身の渡辺佳明内野手(28)と試合中継を見ていたという。「どうなるかと思いましたけど、横浜らしい勝ち方をしてくれて、僕も気分良く投げられました」と刺激を受けた。横浜はエース奥村頼人投手(3年)が準決勝で2打席連発、決勝でもアーチをかけた。3年夏の神奈川大会準々決勝で2打席連続本塁打を放っている藤平は「奥村君はこの間の試合もチームを勝たせるようなバッティングをしてたので、甲子園に行ってもそういう活躍を期待したいと思います」。名門で同じ背番号1を背負う後輩にエールを送った。

◆楽天藤井聖投手(28)が、粘って切り替えてチームトップタイの4勝目を挙げた。6回3安打1失点ながら5四死球を与える苦しい投球に「球も悪い、コントロールもできなかったらもう最悪だったんですけど、球自体は悪くなかったんで、そこが良かったかなと思います」と振り返った。序盤から制球が乱れた。初回に安打と2四球で1死満塁のピンチを招いたが、西武5番の村田を投ゴロ併殺で無失点。2、3回も四死球から先頭に出塁されたが、いずれも併殺で3イニング連続ダブルプレーで切り抜けた。「今年はほんとにゲッツーが少なくて、自分の中で結構、悩んでいたところの1つでもあった。去年みたいにゲッツーを取れるようになってきて、いい傾向にあるのかなと思います」と、うなずいた。0-0の6回には先頭の西川に初球を捉えられ先制ソロを被弾したが、落ち着いていた。「(捕手)堀内がすごい申し訳なさそうな顔して。『僕のせいです』って言ってたので。『堀内のせいにしちゃおう』みたいな感じでうまく切り替えました(笑い)」。後続は3人で退けて、その裏の攻撃で4番ボイトの逆転2ランが生まれた。後半戦で2連勝を飾り、チームは4位西武とゲーム差なしの5位とした。「オールスター休み明けに三木監督から『目の色変えてやっていこう』っていう話があって、『ギラギラ、メラメラしながら楽しもう』っていう話があったんですけど。そういったところをチーム全体で体現できて2連勝に結びついてるのかなと思います」と力を込めた。

◆久しぶりに一発が飛び出した。楽天の新助っ人ボイトが、左翼席に3号2ランを放って試合をひっくり返した。「先発の藤井も粘りながら頑張っていたから、いい形で逆転することができてよかった」0-1の六回無死一塁。右腕・渡辺の5球目、147キロの高めに浮いた直球を仕留めた。8日の西武戦(ベルーナ)以来、19日ぶりの一発にベンチは沸いた。26日は出番がなく、この日が後半戦初出場。試合前時点で出場15試合、打率・204、2本塁打、7打点。2020年に米大リーグ、ア・リーグ本塁打王に輝いた男が苦戦していた。先発の藤井は6回3安打1失点で、勝利投手の権利を得て降板。左腕は「四死球(計5)を多く出したことはかなり反省です」と語った。(広岡浩二)

◆楽天は0―1の六回にボイトが逆転2ランを放ち、さらに宗山の犠飛で1点を加えた。藤井は5四死球と苦しみながら6回1失点と粘り、約1カ月ぶりの勝ち星で4勝目。九回を締めた則本が13セーブ目。西武は今季初の5連敗。

◆西武は今季ワーストの5連敗を喫した。一回から3イニング続けて併殺打を記録するなど拙攻で流れをつかめない。六回に西川のソロで先制しながら直後に3点を失うなど、ちぐはぐさが目立った。5位楽天にはゲーム差なしに迫られた。連敗中の得点は計7点と打線の不振が深刻。西口監督は「これからはもうちょっと作戦も考える。(走者を)動かしながらいかないといけない」と頭を悩ませていた。(共同)

◆楽天のルーク・ボイト内野手(34)が決勝弾となる左越え逆転3号2ランを放った。「非常にいい感触だった」後半戦に初出場。0-1、六回無死一塁。渡辺の5球目、147キロの高め直球を仕留めた。8日の西武戦(ベルーナドーム)以来、19日ぶりの一発にベンチは沸いた。来日直後は、狙い球を絞っていた。真っ向勝負の米大リーグとは異なり、ストライクゾーンからボール球に投げる投手が多い。「特定の球種を待たず、打てる球をしっかり打ち返すように対応した」と明かした。助っ人の奮闘で、チームは5位ながら4位・西武とはゲーム差なしに迫った。三木監督は「先制された直後の一発だったので、非常に大きかった」とたたえた。(広岡浩二)

◆楽天の新人・宗山塁内野手がリーグ単独トップとなる今季7本目の犠飛をマーク。新人選手のシーズン7犠飛は1981年の巨人・原辰徳と並ぶ最多記録。パ・リーグでは79年の日本ハム・高代延博ら3人の6本を抜いて新記録となった。楽天の球団記録はウィーラーが2019年に放った10本。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
55342 0.618
(↓0.007)
-
(-)
52341
(+4)
236
(+5)
86
(-)
46
(+3)
0.246
(↑0.001)
2.250
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
53344 0.609
(↑0.004)
1
(↑1)
52339
(+3)
247
(+1)
56
(-)
71
(+1)
0.247
(-)
2.430
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
46403 0.535
(↓0.006)
7.5
(-)
54315
(+1)
328
(+3)
59
(+1)
37
(-)
0.257
(↓0.001)
3.420
(↑0.01)
4
(-)
西武
42471 0.472
(↓0.005)
13
(-)
53227
(+1)
254
(+4)
38
(+1)
57
(-)
0.228
(-)
2.660
(↓0.02)
5
(-)
楽天
41462 0.471
(↑0.006)
13
(↑1)
54252
(+4)
295
(+1)
35
(+1)
85
(+1)
0.244
(↑0.001
3.100
(↑0.03)
6
(-)
ロッテ
35512 0.407
(↑0.007)
18.5
(↑1)
55257
(+5)
334
(+4)
44
(+1)
37
(+1)
0.230
(-)
3.560
(↑0.03)