1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 | 12 | 2 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:石川 達也(5勝3敗0S) (セーブ:マルティネス(2勝2敗29S)) 敗戦投手:佐藤 柳之介(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆巨人は初回、キャベッジの適時打で先制に成功する。そのまま迎えた3回表に岸田と泉口の連続適時打で3点を加えると、5回には岸田がソロを放ち、リードを広げた。投げては、3番手・石川が今季5勝目。敗れた広島は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆巨人は26日、後半戦初戦となった広島戦5-1の白星で飾った。投打がかみ合っての快勝に、阿部慎之助監督(46)は「久しぶりにいい試合だったなと思うし、いいスタートが切れた」と充実感を漂わせた。またしても"ロマン砲"が流れを変えた。リチャード内野手(26)は7回1死一塁。広島2番手中崎の真ん中145キロ直球を捉え、右翼フェンス直撃への適時二塁打を放った。リチャードの一打で流れに乗った打線は、なおもチャンスで代打・坂本勇人内野手(36)、佐々木俊輔外野手(25)の適時打で加点。7回に3得点を挙げて試合を決めた。阿部監督は後半戦を迎えるにあたって、選手たちにこう呼びかけていた。「タイガースが独走しているけど、何とか一泡ふかすために1戦1戦頑張っていこう」指揮官のメッセージに、選手たちも最高の形で応えた。"鬼門"マツダスタジアムでも今季初勝利となり「いいように考えて明日も頑張ります」。ミラクルを予感させる後半戦の滑り出し。連勝を狙うこの日は、赤星優志投手(26)が先発マウンドに上がる。
◆後半戦2連勝を狙う巨人のスタメンが発表され、荒巻悠内野手(22)が「8番一塁」で出場する。増田陸内野手(25)がスタメンを外れた。また、前日の同戦で決勝打を放ったリチャード内野手(26)は「7番三塁」でスタメンに名を連ねた。先発は赤星優志投手(26)が務める。今季はここまで17試合に登板して6勝7敗、防御率2・23。登板前日の26日にはマツダスタジアムで最終調整し「前半戦の最後の方は、ちょっとあんまり良くなかったので。リベンジという意味でも、しっかり試合を作って、勝ちにつながるようなピッチングをしたいなと思います」と意気込んでいた。
◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が1軍復帰後初打点で流れを呼び込んだ。初回1死一、二塁で広島佐藤柳の真ん中低めの直球を中前にはじき返す先制打。「打てたことを神に感謝します。初回から攻撃でいいリズムを作れてよかったです」と存在感をみせた。前日26日が1軍昇格後の初戦だった。11日DeNA戦(横浜)でスタメン出場も体調不良を訴え、途中交代。ファームで3軍戦から仕切り直し、後半戦へ調整してきた。「2軍の若手の選手に交じって、彼らのエネルギーをもらって、そばで感じて。そういった意味ではすごいプラスな機会になった」と前向きに捉えていた。得点不足解消へ、阿部監督からは2試合続けて4番を託された。「長打を打つのが自分の目標。常に全力を尽くしてチームの勝利に貢献したい」。前日までに5本塁打を放つ広島戦で勢いをつけ、チームにエネルギーを注入する。
◆巨人赤星優志投手(26)が5回に突如崩れ、無念の降板となった。先頭の8番会沢、代打・モンテロ、1番秋山に3連打を浴び無死満塁とすると、2番大盛に右中間を破られる走者一掃の適時三塁打を許した。なお無死三塁で、3番小園のたたきつけた打球が前進守備の内野の頭上を越え、さらに1点を失った。この回1死も奪えずに4失点を喫し、阿部慎之助監督(46)は交代を決断。2番手として船迫大雅投手(28)がマウンドに上がった。赤星は登板前日には「前半戦の最後の方は、ちょっとあんまり良くなかったので。リベンジという意味でも、しっかり試合を作って、勝ちにつながるようなピッチングをしたいなと思います」と意気込んでいたが、この日も悔しい結果に終わった。
◆広島が追い上げを見せながらも、巨人に競り負けた。前半戦からの連敗が5となり、借金は今季最多9。2桁借金にリーチがかかった。先発佐藤柳之介投手(22)が乱調だった。立ち上がりから制球を乱す投球となり、1回に四球絡みで1点先制された。3回は1死二塁から四球で走者をためると、続く岸田に走者一掃の2点二塁打。さらに泉口にも適時打を浴びた。試合の中で修正することができずに3回まで球数79球を要し、先発としてはプロ入り最短3回4失点で降板となった。5点のビハインドとなった打線は5回1死、会沢からの3連打で無死満塁とし、大盛が走者一掃の三塁打で3点を返した。さらに小園も中前適時打で続いて1点差に。だが、1死一塁では、巨人2番手船迫の前に後続が抑えられ、追いつくことはできなかった。終盤に点差を2点差に広げられながら、8回には巨人大勢から代打野間が適時三塁打を放って再び1点差とした。なおも続いた一打同点の好機では、途中出場のモンテロが空振り三振。打線のつながりは光明も、連敗脱出はならなかった。▽佐藤柳(制球に苦しみ、最短3回4失点でプロ初黒星)「乱したと思うので、反省する部分かなと思います」
◆巨人が必死の継投策でリードを守り切り、後半戦再開後2連勝を飾った。勝率も5割復帰となった。阿部慎之助監督(46)は「もう何が何でも勝ちたかった。これでまた、貯金を1つずつ増やしていく。それしかないので」と見据えた。初回1死一、二塁から、トレイ・キャベッジ外野手(28)が中前適時打を放って幸先よく先制した。3回にも岸田行倫捕手(28)、泉口友汰内野手(26)の連続適時打で3点を加点。5回には岸田が6月8日楽天戦(東京ドーム)以来となる1発を放ち、リードを広げた。だが、先発の赤星優志投手(26)が5回に突如崩れた。先頭の8番会沢、代打モンテロ、1番秋山に3連打を浴び無死満塁とすると、2番大盛に右中間を破られる走者一掃の適時三塁打を許した。なお無死三塁で、3番小園のたたきつけた打球が前進守備の内野の頭を越え、さらに1失点。この回1死も奪えずに4失点を喫した。交代を決断した阿部監督は「打たれたのはしょうがないんだけどね、6勝しても、6負ける投手だって言われちゃいますよね、あれではね。そこを自分で学習しないと」と注文をつけた。その後は、必死の継投策でリードを守り切った。前半戦は0勝6敗だったマツダスタジアムで2連勝と、大きな後半戦スタートとなった。
◆巨人岸田行倫捕手(28)が中軸の役割をそつなくこなした。1点リードの3回1死一、二塁。「何が何でも打ちたかった」とバットを短く持って、広島佐藤柳から右中間を破る2点適時二塁打を放った。6月14日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の5番起用に応え「ああいう場面で打てて良かった」と汗をぬぐった。指揮官のゲキにも応えた。続く5回の第3打席は、外角高め直球を左中間スタンドに運ぶ3号ソロを放った。4回の守備でフライを落球。ベンチで阿部監督から「打って返せ」と言われた直後だっただけに「ほんまにホームランを打ったので、みんな笑っていました」と目尻を下げた。チームはオールスター明け2戦2勝。3連勝で借金を完済し、勝率5割に復帰した。それでも岸田は「もうちょっと(先発の)赤星を引っ張っていけたら」と捕手として反省も忘れない。飽くなき向上心を持ち続ける男が浮上の要となる。
◆広島は5点ビハインドから1点差とする反撃も及ばず、5連敗となった。先発佐藤柳の乱調もあり、5回までに5点を追う展開。5回1死から大盛の3点三塁打を含む5連打で1点差とし、2点ビハインドの8回は代打野間が適時三塁打で再び1点差に迫った。追いつくことはできず、借金9。新井監督は「選手全員から絶対に何とかするんだという気持ちが伝わってきた。こういう試合をして行けば必ず上向いて来ると思うし、チームとしても成長できる」と前を向いた。
◆7月の日本は、連日の猛暑。屋外はうだるような暑さが待ち受ける。春先に開幕するプロ野球のシーズンで、気温の上昇とともに状態を上げていく「夏男」と呼ばれる選手が球界には存在する。ソフトバンクから今季途中にトレードで巨人に移籍したリチャードもその一人なのか―。「どうしても毎年、本当に打てなくて、バットと一緒に寝ても打てないのが(夏前に)続く。そこから夏にかけてポンポンと(状態が)上がっていく。夏から、夏以降にかけて打っているイメージが自分の中ではある」確かに5月に新加入したが、18試合で打率・095。初陣を含む2本塁打を放ったが、45打席で安打は4本、19三振と苦しみ、サインミスを犯した6月12日の試合後には2軍降格を告げられた。もがきながらも2軍で結果を残し、7月8日に1軍再昇格。暑さが厳しさを増してきた21日の阪神戦で起死回生の同点3ランを放つと、前日26日の広島戦では右翼フェンスを直撃する決勝の適時二塁打。球宴を挟んで2試合続けてヒーローになった。食欲が落ちやすい夏場に体重が減る選手も多いが、沖縄出身の大男は「夏が来ると体重が増える」と明かす。偶然か、必然か―。リチャードが真価の問われる夏本番を迎えている。(浜浦日向)
◆巨人・佐々木俊輔外野手(25)が四回、絶妙なセーフティーバントを決めて猛打賞を獲得した。7月12日から2番起用が続いている2年目の左打者は、一回に左前打を放ち、キャベッジの適時打で先制のホームイン。三回に中前打を放ち、四回1死一塁での第3打席で広島・遠藤から三塁線へバントを転がして3打席連続安打をマークした。ベンチの仲間たちとは今季から始まった両腕で顔を囲むような〝お猿ポーズ〟で喜びを分かち合った。佐々木は社会人時代に絵本の『おさるのジョージ』に顔が似ていることからチーム内でも「ジョージ」と呼ばれている。
◆巨人・岸田行倫捕手が、5番でのスタメン起用にバットで応えた。まずは1―0の三回1死一、二塁で右中間を破る2点二塁打を放ち「みんなでつないでくれたチャンス。前の打席は打てなかったので、何が何でも打ちたかった」と拳を握った。さらに4―0の五回先頭で迎えた第3打席には、左翼席へ3号ソロ。6月8日の楽天戦で放った満塁弾以来となる一発に「久しぶりにホームランが打ててよかった」とコメントした。
◆巨人・赤星優志投手(26)が先発。一回先頭の秋山に許した右前打以降、四回まで無安打投球を続けたが、勝利投手の権利がかかる5―0の五回に悪夢が待っていた。8番から始まる打順で、先頭からまさかの5連打メッタ打ち。大盛に満塁走者一掃の三塁打、小園にも適時打を浴びてこの回1死も取れずに4失点。5点あったリードがあっという間に1点差となり、球数88球で降板が告げられた。五回途中4失点で、自身1カ月ぶりの白星となる7勝目を挙げることはできなかった。
◆巨人が3連勝で勝率を5割に戻した。岸田が1―0の三回に2点二塁打、4―0の五回にソロを放って計3打点と活躍した。赤星が4失点して五回途中に降板した後、救援陣が踏ん張ってリードを守った。広島は5連敗。
◆巨人は3連勝で勝率を5割に戻した。5番で起用した岸田行倫捕手(28)が2点二塁打、3号ソロで3打点の大当たり。阿部慎之助監督(46)は「率もいいし、現状だったら適任だと思って入れました」と起用の意図を説明した。岸田は四回の守備で落球し出塁を許す失策。直後の五回先頭で放った一発に、指揮官は「キャッチャーフライ落としてね、『打って返してこい』って言ったらホームラン打ってくれた」と舞台裏を明かした。
◆指揮官の期待に、バットで応えた。6月14日以来となる5番で起用された巨人・岸田行倫捕手(28)が、本塁打を含む2安打3打点の活躍。チームを3連勝で勝率5割復帰に導き「積極的に振れているのは、継続してやっていきたい」とうなずいた。1―0の三回1死一、二塁で右中間を破る2点二塁打を放ったが、四回に飛球を落球し出塁を許す失策を犯した。阿部監督から「打って返してこい」と言われた直後。五回先頭で左翼席へ、自身1カ月半ぶりの3号ソロを放ち「ほんまにホームラン打ったんで、みんな笑っていました」と振り返った。5―0から最後は1点差の勝利。女房役として「4点取られた五回、もうちょっと(先発)赤星を引っ張っていけたらよかった」と反省も忘れなかった。(浜浦日向)
◆広島のドラフト2位ルーキー、佐藤柳は苦い本拠地初登板となった。一、三回といずれも2番の佐々木の出塁をきっかけにピンチを広げる。中軸らに適時打を浴びて3回4失点でプロ初黒星を喫した。「1、2番は出すと厄介。そこからつながって得点率が上がる」と警戒していた展開となった。課題の制球は安定せず、3四球。「自分の仕事をしっかりできるようにしたい」と登板に臨んだが、早々にKOされ、先発投手の役割を果たせなかった。
◆詰め寄られては引き離す。追加点が欲しいときにタイムリー、長打が出る。巨人にいい傾向がみえてきた。前日26日も打線がつながり、エモトは「会心の勝利」と評価。「次の試合こそ重要」と位置付けた。その通りに、流れをモノにしたといえるね。ただ、先発・赤星が五回、5連打を浴びて4失点で降板したのは、いただけない。四回から球威が落ちて、打者のひざ元への変化球にもキレがなくなっていた。暑いのはわかるけど、せめて六回くらいまでは、全力で投げても球威をキープできるようにしないと。打線に流れがあるうちに、投手陣も締めたいからね。その意味でも、今の広島を〝他山の石〟としたらどうかな。リリーフが簡単に走者を出すようだと、攻撃にも悪影響を及ぼす。それがよくわかっただろう。阪神もなかなか負けないだけに、とにかく地道にいくしかない。気持ちだけは引き離されないことだよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
55 | 35 | 2 | 0.611 (↑0.004) | - (-) |
51 | 315 (+7) | 201 (+1) | 56 (-) | 73 (-) |
0.246 (-) | 1.950 (↑0.01) |
2 (-) |
巨人 |
44 | 44 | 3 | 0.500 (↑0.006) | 10 (-) |
52 | 255 (+6) | 261 (+5) | 54 (+1) | 39 (-) |
0.242 (↑0.001) | 2.590 (↓0.02) |
3 (-) |
DeNA |
41 | 44 | 5 | 0.482 (↓0.006) | 11.5 (↓1) |
53 | 266 (+1) | 260 (+7) | 45 (-) | 41 (-) |
0.226 (-) | 2.700 (↓0.01) |
4 (-) |
中日 |
40 | 48 | 2 | 0.455 (↓0.005) | 14 (↓1) |
53 | 231 (+2) | 269 (+3) | 43 (+2) | 58 (-) |
0.225 (↓0.001) | 2.830 (↓0.01) |
5 (-) |
広島 |
38 | 47 | 5 | 0.447 (↓0.005) | 14.5 (↓1) |
53 | 271 (+5) | 286 (+6) | 43 (-) | 47 (-) |
0.241 (-) | 2.910 (↓0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
30 | 50 | 5 | 0.375 (↑0.008) | 20 (-) |
58 | 236 (+3) | 334 (+2) | 40 (+1) | 39 (-) |
0.229 (↑0.001) | 3.510 (↑0.02) |
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