1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:大津 亮介(1勝1敗0S) (セーブ:杉山 一樹(2勝2敗11S)) 敗戦投手:隅田 知一郎(7勝6敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは1点を追う3回表、周東の適時二塁打で同点とする。なおも1死二三塁の場面でダウンズが2点適時三塁打を放つと、続く近藤にも適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大津が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた西武は、先発・隅田が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。
◆西武隅田知一郎はソフトバンクの周東に注意したい。両者の対戦成績を出すと、22年4打数1安打、23年2打数0安打、24年19打数9安打、25年6打数3安打で、通算では31打数13安打の被打率4割1分9厘。隅田が30打席以上対戦した打者ではワーストの被打率となっている。無安打に抑えた試合は24年4月28日が最後で、それ以降は6試合連続で安打を献上中だ。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が"隅田キラー"ぶりを発揮した。0-1の3回に海野、牧原大が連打。無死一、二塁とし、隅田の135キロカットボールを左翼線に運ぶ同点適時二塁打を放った。試合前時点で周東は隅田に対し、通算31打数13安打の打率4割1分9厘。隅田が30打席以上対戦した打者では最も高い打率を誇っていた。その後、1死二、三塁でダウンズが中越え2点適時三塁打、1死三塁で近藤が右前適時打を放ち、一挙7安打4得点を奪った。
◆西武隅田知一郎投手(25)が今季最短で降板した。2回まで完璧な立ち上がりも3回に暗転。3連打で1点を失うと、1死二、三塁からダウンズの打球が前進守備の中堅西川の頭上を越えて2点三塁打。続く近藤にも右前適時打を浴び、この回7安打で4点を奪われた。4回1死二塁とされたところで降板を命じられた。この日は3回1/3を投げて8安打4失点。今季15試合目の登板で、5回持たなかったのは初めてだった。
◆ソフトバンクが今季最長6連勝を飾り、前半戦のラストゲームを締めた。同一カード3連勝は今季5度目。貯金「17」は今季最多を更新した。先発の大津亮介投手(26)が6回5安打1失点で今季初勝利。2軍再調整を経て約2カ月ぶりの1軍登板で好投を見せた。2回、ネビンに先制アーチを許すも打線が直後に1イニング7安打4得点で逆転。大津も立ち直り、納得の83球で終えた。序盤は最大借金「7」で単独最下位も経験したが、最終的に89試合で51勝34敗4分けの2位で前半戦を終えた。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が25年シーズンの前半戦を総括した。首位ターンの日本ハムに対しては「予想通り強いなという印象」と語ったが、ソフトバンクも射程圏内の2位につける。現在地については「優勝争いからはみ出すことなく、十分追い上げることができる。そういう位置にいる」とうなずいた。ターニングポイントは5連敗で迎えた5月2日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)。0-3の9回裏2死走者なしから一挙4得点を奪ってサヨナラ勝利を飾った。最後に劇的打を放ったのは川瀬晃内野手(27)。「あの試合が一番。分岐点といえばあの試合です」とハッキリ話した。そこからチームは5連勝。最大借金「7」の単独最下位から怒濤(どとう)の追い上げを見せた。「勝つための決断を下していった結果がこうなっている。あとはコーチ陣を含め、いろいろな提案を出してもらって、受け入れて実行していく。その繰り返しだった」。開幕スタメンは全員が離脱か再調整を経験。現在も柳田、今宮、栗原、正木、オスナがいない。小久保ホークスは底力を見せつけた前半戦だった。【只松憲】
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が日本ハムとの直接対決を後半戦のポイントにあげた。オールスター前の最終戦が終了。前半戦の総括で「(後半戦のポイントは)一番は日本ハム戦じゃないですかね。すぐに直接対決が始まる。そこでしっかりとらえられるチーム状態にならないとペナントを制するのは厳しいと思う」と見据えた。後半戦は本拠地オリックス2連戦からスタート。移動日を挟んで29日~31日にはエスコンフィールドで日本ハム3連戦が控えている。この3連戦を含めて日本ハム戦は残り12試合。敵地で7試合、本拠地で5試合の予定だ。現状は7勝6敗で勝ち越している。4年目を迎えた新庄ハムの印象は「新庄監督が言っている通り、オーダーが3つくらい組めるチームになっていますよね」と選手層の厚さに言及。「例えば、(相手投手の)クイックが遅いピッチャーの時は足の速い選手を並べたり。レイエスや清宮(幸)を外しながらでも貯金が作れて、幅広い戦いができる。厚みを感じます。右(投手)は完投ができるパワー系。その中に(山崎)福也や加藤(貴)など軟投派がいてバランスがいい」と語った。24年は2位だった日本ハムに13・5ゲーム差をつけて独走優勝を飾った。しかし日本ハムとの対戦成績は12勝12敗1分け。カード別で唯一勝ち越せなかった相手でもある。さらに今季も交流戦では最終18試合目まで日本ハムと勝率1位を争う構図だった。連覇を目指すソフトバンクにとって新庄ハムは最大の宿敵となりそうだ。【只松憲】
◆西武が3連敗で前半戦を終えた。先発隅田知一郎投手(25)は2回まで完璧な立ち上がりも3回に暗転。3連打で1点を失い、ダウンズの打球が前進守備の中堅西川の頭上を越えて2点三塁打に。この回7安打で4点を奪われ、4回1死二塁とされたところで降板を命じられた。3回1/3、8安打4失点。5回持たなかったのは今季初。渡部聖弥外野手(22)を2番に据えた新打線は、タイラー・ネビン内野手(28)の10号ソロだけに得点を抑えられた。勝率5割から3連敗を喫し、借金3で前半戦を終えた。
◆ソフトバンクが今季最長6連勝を飾り、前半戦のラストゲームを締めた。同一カード3連勝は今季5度目。小久保監督が「最強投手陣」と表現した今井、隅田、武内から3連勝だ。試合後、指揮官は「めちゃくちゃ大きいですよ。でも日本ハムも負けないのでね。我々も負けられない」と語った。ソフトバンクは首位日本ハムと2ゲーム差の2位でオールスターブレークに入る。
◆ソフトバンクが一気の逆転劇で、西武隅田を攻略した。1点を先制された直後の3回表。海野が中前に初安打。続く牧原大が一塁前にセーフティーバントを(記録は一塁内野安打)決めて無死一、二塁とすると、周東佑京内野手(29)が左翼線へ適時二塁打。3連打で同点とし、1死二、三塁からダウンズが中堅越えに2点三塁打で勝ち越し。近藤も右前へ適時打を放って4点を奪った。「海野と牧さん(牧原大)にいい形でつないでもらった。何とかこのチャンスを生かそうと思いました」。周東は笑顔で、逆転勝利につなげた快打を振り返った。球宴前の最終カード。今井、武内、隅田の強力先発陣に警戒感を強めていたが、この3連戦は1本塁打を含め、3戦連続マルチ安打で14打数6安打、打率4割2分9厘。今季初の6連勝(引き分けを挟む)にチームを導いた。「あの3人(今井、武内、隅田)に勝てたのはよかった。後半戦に向け、イヤなイメージを与えられたのかなと」。頼れるリードオフマンの姿をしっかり示した。▽ソフトバンク・ダウンズ(3回、勝ち越しの2点三塁打に)「とにかく自分の打つべきボールに積極的にスイングを仕掛けにいった。その結果がいい形につながった。いい展開にもっていくことができた」▽ソフトバンク近藤(3回の右前適時打に)「追い込まれたが、うまく拾うことができました」
◆ソフトバンク松本裕樹投手(29)がわずか3球で今季22ホールドをあげた。8回に3番手で登板すると、それぞれ1球で滝沢を左飛、柘植を中飛、長谷川を右飛に仕留めた。小久保監督は「連投でしたけど、昨日(20日)も球数は少なかった。今日は3球だったけどね。前半戦の最後なので一番堅い方法でいこうと」。7回藤井-8回松本裕-9回杉山の「勝利の方程式」で6連勝を決めた。
◆見タカ! ソフトバンクが、今季最長6連勝で球宴前のラストゲームを締めた。先発の大津亮介投手(26)が、約2カ月ぶりの1軍登板で今季初勝利。6回5安打1失点の好投で、2軍再調整を言い渡した小久保裕紀監督(53)を見返した。前半戦は51勝34敗4分けのリーグ2位でフィニッシュ。首位の日本ハムとは2ゲーム差で、指揮官は後半戦での猛追を誓った。無駄な2カ月ではなかった。2軍で磨いてきたフォークを中心に、大津が西武打線を手玉に取った。1回1死一塁ではデービスを投ゴロ併殺。4回無死では渡部聖を空振り三振に斬った。「思うように投げられたボールが多かったので良かったです」。昨季は前半戦だけで6勝。苦しんだ今季はこの日、ようやく初勝利をつかんだ。開幕から決め球に苦しみ、5月17日に不振で出場選手登録抹消。苦手だったフォークの精度向上を目指し、投球フォームも微修正した。縦変化のボールにキレを出すため、前腕の使い方を変えた。自主トレの師匠、オリックス山岡に似た投球フォームだが「山岡さんに似せようと思ったわけではなく、結果的にそういうフォームになりました。よく似てるって言われます」。2カ月ぶりの1軍登板で6回1失点。筑後の"特訓"の成果を発揮した。小久保監督も「俺を見返してやろうという怒りの投球だったんじゃないですか」と冗談交じりに笑顔を見せた。「2軍の取り組みからそうでしょう」。指揮官は、筑後で黙々と技術向上を図る姿を見ていた。「エネルギーに変えるものはなんでもいい。後半戦も今日ぐらい投げてくれると頼もしい」と期待。大津は「見たか」と言わんばかりの好投で先発ローテーション入りへアピールした。今季最長6連勝という最高の形で球宴前のラストゲームを締めた。5月1日には最大借金7の単独最下位だったが、終わってみればリーグ2位。貯金17という驚異のV字回復を見せ、オールスターブレークに入る。指揮官は後半戦のポイントを「一番は日本ハム戦じゃないですかね。すぐに直接対決が始まる。そこでしっかりとらえられるチーム状態にならないとペナントを制するのは厳しいと思う」と語った。後半戦の2カード目、29~31日にエスコンフィールドで日本ハム3連戦が控えている。新庄ハム猛追の戦いは、まだまだ続く。【只松憲】
◆先発した西武・隅田知一郎投手(25)は今季最短となる3回?、8安打4失点で降板。前半戦最後の登板で白星を挙げられず「チームに申し訳ないピッチングをしてしまいました」と肩を落とした。今季4度目のソフトバンクとの対戦。二回まで無安打に封じる順調な立ち上がりだったが、味方が1点を先制した直後の三回に突然崩れた。先頭からの3連打で同点とされると、なお1死二、三塁からダウンズに2点打を浴びるなどこの回4点を失った。試合前の時点でチームトップの7勝(5敗)、防御率1・75をマーク。とくに4月は4勝負けなしの防御率0・58と好投し、初の月間MVPを受賞した。ただ、この日を含めた直近3試合は白星を手にできず「スタートダッシュはよかったんですけど、もうちょっと上がっていけたかなと思う」と振り返っていた。気合十分で臨んだマウンドだったが、悔しい結果に終わり「後半戦、やり返す準備をしていきます」と雪辱を期した。(石井孝尚)
◆アイドルグループ「超ときめき?宣伝部」のメンバー、菅田愛貴(20)が西武-ソフトバンク(ベルーナ)でセレモニアルピッチに登場。「少しでもたくさんの方に笑顔になってほしい」という思いから背番号2525(ニコニコ)のユニホーム姿でマウンドに上がり、投球はワンバウンドで捕手のミットに収まった。大役を終えて「必死に投げました。点数はほぼ100点です」と笑顔で振り返った。
◆ソフトバンクが1分けを挟んで今季初の6連勝。0―1の三回に周東の適時二塁打、ダウンズと近藤の連続適時打で計4点を奪って逆転した。大津は6回1失点で今季初勝利。西武は隅田が3回?を4失点と振るわず、3連敗を喫した。
◆ソフトバンクの大津が約2カ月ぶりの1軍マウンドで6回1失点と好投し、待望の今季初白星を手にした。0―0の二回にネビンにソロを浴びたが、その後は2軍で磨き上げたフォークボールを決め球にして抑え「2カ月間、取り組んできたことが発揮できた。初勝利はうれしい」と余韻に浸った。先発に転向した昨季は7勝と躍進した26歳の右投手。今季は開幕から苦しい滑り出しとなったが「悔しい思いを糧に、一日も無駄な日をつくらないように」と腐らなかった。心身で成長を感じさせる姿を示し「全体的にいい投球ができた」と手応えを口にした。
◆首位日本ハムを追走するソフトバンクに本来の勢いが戻ってきた。打線が爆発し、引き分けを挟み今季初の6連勝で球宴前のラストゲームを締めくくった。試合前練習中、グラウンドに出てきたナインは「サウナに入らなくてもいい」「干上がっちゃいますよ」と口々にベルーナドーム独特の暑さに参っていた。一転、試合では集中力を高めて防御率1点台の相手先発左腕・隅田を打者一巡の猛攻で3回?、8安打を浴びせて今季最短KOにしてみせた。1点を追う三回無死一塁、牧原大が技ありのドラッグバントを決めて(記録は一塁内野安打)好機を広げた。戦前までの対戦打率が5割と相性の良い周東がカットボールを捉えて左翼線適時二塁打で同点に追いついた。さらにダウンズ、近藤も連続適時打で続き、この回だけで7安打4得点。勝ち越し打を放ったダウンズは「自分の打つべきボールに積極的にスイングを仕掛けにいった。その結果がいい形につながってくれたと思う」とうなずいた。今カード初戦は今井、2戦目は武内と西武が誇る強力投手陣を次々と攻略して自信を取り戻したが常勝軍団は浮かれていない。試合後、小久保裕紀監督(53)が「(3投手の攻略は)むちゃくちゃ大きいけれど、日本ハムも負けていない」と冷静に語れば、同点打を含む2安打1打点の周東佑京内野手(29)も「日本ハムに離されるわけにはいかない」と気を引き締めた。すでに7月の月間勝率は日本ハムの・705(17試合、12勝5敗)に対し、ホークスは・764(18試合、13勝4敗1分け)と数字でも上回っている。シーズン序盤にレギュラー陣が次々とけがで離脱、5月1日には最大借金を7つ抱えて低迷を続けたが、今季最多貯金17で前半戦フィニッシュ。後半戦2カード目、7月29日からエスコンフィールド北海道での直接対決に向けて大きな弾みをつけた。(山戸英州)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
54 | 33 | 2 | 0.621 (↑0.005) | - (-) |
54 | 332 (+2) | 231 (-) | 85 (-) | 42 (-) |
0.245 (↓0.001) | 2.250 (↑0.03) |
2 (-) |
ソフトバンク |
51 | 34 | 4 | 0.600 (↑0.005) | 2 (-) |
54 | 325 (+4) | 243 (+1) | 54 (-) | 68 (+1) |
0.246 (-) | 2.440 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
46 | 38 | 3 | 0.548 (↓0.006) | 6.5 (↓1) |
56 | 311 (-) | 314 (+2) | 57 (-) | 37 (-) |
0.259 (↓0.002) | 3.360 (↑0.02) |
4 (-) |
西武 |
42 | 45 | 1 | 0.483 (↓0.005) | 12 (↓1) |
55 | 224 (+1) | 247 (+4) | 36 (+1) | 56 (-) |
0.229 (-) | 2.630 (↓0.02) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 46 | 2 | 0.459 (↓0.005) | 14 (↓1) |
56 | 245 (-) | 292 (+2) | 33 (-) | 81 (-) |
0.242 (↓0.002) | 3.140 (↑0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
34 | 50 | 2 | 0.405 (↑0.007) | 18.5 (-) |
57 | 252 (+2) | 325 (-) | 43 (-) | 36 (-) |
0.231 (-) | 3.570 (↑0.04) |
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