1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 7 | 11 | 0 | 3 |
西武 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 | 0 |
勝利投手:尾形 崇斗(1勝1敗0S) 敗戦投手:武内 夏暉(4勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクが5連勝。ソフトバンクは3回表、野村のソロなどで一挙4点を先制する。その後は、4回に谷川原がソロを放つと、6回には周東の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・尾形が今季初勝利。敗れた西武は、先発・武内が精彩を欠いた。
◆西武の炭谷銀仁朗捕手(38)が20日、ソフトバンク戦(ベルーナドーム)に難病と闘う子どもと家族30人を招待した。試合前には球場内で交流会も行った。その後、報道陣にも対応。「ちょっとでも元気になってくれたら。勇気を与えたり、楽しんでもらえたらと思います」と願っていた。
◆ソフトバンク野村勇内野手(28)が先制の9号ソロを放った。0-0の3回先頭、西武武内の初球ストレートを左翼席上段に運んだ。直前の2回裏、東浜が無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた。ベテランの粘りに野村が応え「とにかく積極的に自分のスイングをすることを意識して打席に入りました。甘いボールを仕留めることができ、先制のホームランと最高の結果になって良かったです」と語った。 野村のアーチで勢いづき、この回は一挙5安打4得点。今季2戦2敗だった武内を攻め立てた。
◆西武ファンにとっては、悪夢のような時間だったことだろう。両チーム無得点の2回、ネビン、新外国人デービス、村田が3連続安打で無死満塁に。西武ファンは大いにわいたが、続く炭谷が空振り三振で、長谷川は遊ゴロ併殺でまさかの無得点。ため息に包まれた。しかもその直後の3回表、先頭の8番野村への初球が甘く、左翼席上段にまで運ばれる先制ソロ。その後も外野後方に打球を飛ばされ、左翼渡部聖が目測を誤ったこともあり、一気に4失点という結果に。西武は3回裏、4安打を集めて2点を返して意地を見せた。しかし直後の4回表、武内が打率1割台だったソフトバンク7番谷川原にソロを被弾。再びあっさりと点差を広げられた一打も、やはり初球だった。負ければ自力優勝の可能性が消滅する試合で、ソフトバンクとの力や勢いの差をまざまざと見せつけられた。
◆ソフトバンク先発の東浜巨投手(35)は3回途中6安打2失点で降板した。4-0の3回1死二、三塁で渡部聖に中犠飛を打たれ、なおも2死三塁でネビンに左前適時打を浴びたところで小久保裕紀監督(53)が継投策に出た。2番手は尾形がマウンドに上がった。東浜は46球での降板となった。
◆ソフトバンクが引き分けを挟み、今季最長タイの5連勝を飾った。0-0の3回に野村勇内野手(28)が決勝の9号ソロ。西武武内の初球142キロ直球を左翼席上段まで運び「最高の結果になって良かった」と笑顔を見せた。野村のアーチが起点となり、1イニング4得点を奪った。4回は谷川原健太捕手(28)に1号ソロ、6回には周東佑京内野手(29)に2号2ランが飛び出して今季3度目の1試合3本塁打。アーチ攻勢で西武投手陣を粉砕した。デーゲームで首位の日本ハムが勝利し、前半戦の首位ターンはなくなった。それでも2ゲーム差から離れることなく、食らいついた。小久保監督は「日本ハムが負けないので我々も負けられない」と話してきたが、有言実行の5連勝だ。
◆西武の自力優勝の可能性が、今季87試合目にして消滅した。この日の敗戦で今季は42勝44敗1分けとなった。残り56試合に全勝した場合、98勝44敗1分けで勝率6割9分0厘となる。一方で現在2位のソフトバンクが、西武との残り8試合に全敗しても、それ以外で全勝すると98勝42敗4分けの勝率7割0分0厘となるため、西武は勝率でソフトバンクを上回れない計算になる。西口文也監督(52)の就任1年目となった今季、今井達也投手(27)隅田知一郎投手(25)を軸とした投手力を背景に、6月19日時点では最大で貯金を「7」まで増やしていた。ところが打線がその後失速し、6月20日以降は6勝15敗1分けと黒星がかさみ、一気に自力V消滅にまで落ち込んでしまった。この日も2回裏に3連打での無死満塁を、併殺打などでつぶして無得点。直後の3回表、先発の武内夏暉投手(23)がソフトバンク野村に先制弾を浴び、その後も同イニングでさらに3失点。3回裏に2点を返したが、4回表に武内が先頭の谷川原に再び初球を本塁打されるなど、力や勢いの差を見せつけられた。西武は昨季、シーズン91敗と歴史的な敗北を喫した。5月18日に13勝26敗となった時点で早くも自力優勝の可能性が消滅していた。また昨季はこの日と同じ87試合目の時点で、すでに27勝59敗1分けの借金「32」となっていた。
◆ソフトバンク打線が今季3度目の1試合3本塁打を放った。3回に野村勇内野手(28)が9号ソロ、4回に谷川原健太捕手(28)が4年ぶりのアーチとなる1号ソロ、6回に周東佑京内野手(29)が2号2ランを放った。1試合3発は4月11日のロッテ戦、6月4日の中日戦以来。4月11日は山川が2発、野村が1発。6月4日は栗原、野村、佐藤直が1発ずつ放っており、いずれの試合も野村に本塁打が飛び出している。
◆西武は今季87試合目で、球宴前に自力優勝の可能性が消滅した。39試合目となる5月18日に消滅した昨季と比べれば健闘しているものの、この日もソフトバンクに被本塁打3本など上位球団に力負けする試合が目立ってきた。西武西口文也監督(52)は「無死から走者を出すこと、チャンスでの1本も減ったと思う」とし「うちとしては1つ1つの勝ちを積み重ねていくことだけを目指していきたい」と話した。
◆西武先発の武内夏暉投手(23)は試合を作れなかった。立ち上がりこそ140キロ台後半がしっかり低めに決まっていたものの、味方が無死満塁で無得点に終わった直後の3回表、先頭のソフトバンク野村に先制ソロを浴びた。武内自身も「本塁打を打たれたことで相手に勢いをつけてしまいました」と振り返る1球。結局3回に4失点し、その裏に打線が2点を返したものの、4回表の初球を今度はソフトバンク谷川原に被弾。西口文也監督(52)も「かなり厳しい。うちが2回にチャンスをつぶしてね、次のイニングは先発として締めていかなきゃいけないところでの初球ホームランね。4点取られて2点取り返したあとも初球ホームラン。そこの入り方ね。気持ち的にも、もっとしっかり放っていかなきゃいけないところだと思いますね」と苦言を呈していた。
◆2試合ぶりに先発出場したソフトバンク山川穂高内野手(33)が武内から今季初安打を放った。3回2死二塁の第2打席。カウント1-0からの2球目のカーブをうまく拾って左前に運んだ。この回、4点目となる適時打に「うまく対応することができました。いい流れの中で打席に入ることができた結果だと思います」と笑顔。3試合ぶりの打点もマーク。復調のきっかけとしたいところだ。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が2戦連続で適時二塁打を放った。3回、野村の先制弾など2点を挙げ、さらに2死三塁から左翼越えに快音を響かせた。「自分のスイングをすることだけを考えました。いい流れに続いていくことができ、大きい追加点を取ることができてよかった」。前日19日も9回にダメ押しの2点適時打。しっかり4番の役目を果たした。
◆ソフトバンクが3発快勝で、連勝を今季最長タイの5に伸ばした。0-0の3回に野村勇内野手(28)が先制&決勝の9号ソロを放つと、4回には谷川原健太捕手(28)が4年ぶりのアーチ。今季2戦2敗だった西武の武内夏暉投手(23)を5回5失点で降板させた。6回には周東佑京内野手(29)の2号2ランでダメ押し。前半戦の首位ターンは逃したが、首位日本ハムとの2ゲーム差をキープして月間勝ち越しも決めた。デーゲームで日本ハムが勝った時点で、前半戦の首位ターンは消滅した。だが、ソフトバンクはお構いなし。今季3度目の1試合3本塁打で西武に快勝した。貯金は最多更新の「16」。首位との2ゲーム差を2試合連続でキープした。小久保裕紀監督(53)は「向こう(日本ハム)は負けないので、こっちも負けないようにやるだけです」と、新庄ハムに食らいつく。野村が3発快勝の起点だった。0-0の3回、先頭で武内の初球を「完璧」に仕留めた。「めちゃくちゃかみました。真芯でした」。自画自賛のアーチは左翼席の上段に着弾。今季9号が決勝ソロだ。前半戦だけでキャリアハイに1本差と迫り「すごくいいペースで打てている。まずは早く10本打ちたい」。見据えるのはルーキーだった22年の10本塁打超え。その先に「15本を目指していきたい」と目標を上方修正した。谷川原も4年ぶりのアーチで続いた。4-2の4回、先頭で武内のスライダーを右翼席へ運んだ。野村同様に初球を仕留め「久々すぎて気持ち良かった」とプロ1号を放った21年以来の感触をかみしめた。今季2戦2敗だった難敵の武内を攻略し、5回までに5得点。ダメ押しは周東弾で、6回に2号2ランを放って勝利を手繰り寄せた。今季3度目の5連勝。初戦は西武のエース今井から勝ち星を挙げ、昨季の新人王左腕の武内まで沈めた。前半戦の最終戦は今季最長6連勝がかかる一戦。21日は相手先発が隅田で、西武の「最強投手陣」相手に同一カード3連勝を目指す。7月は12勝4敗1分けとし、6試合を残して3カ月連続の月間勝ち越しも決めた。勝負の夏戦線で、連覇を目指すソフトバンクが波に乗っている。【只松憲】
◆ソフトバンクが8人の投手リレーで勝利をつかんだ。先発東浜が3回途中2失点。小久保監督は早めの継投策を決断し、追いすがる西武を振り切った。特に5番手の大山からは走者を出さない完璧なリリーフ。指揮官は「大山、藤井、松本(裕)、杉山がランナーを1人も出さずに流れを断ち切った」とねぎらった。
◆苦しいマウンドとなった。先発した西武・武内夏暉投手(23)は5回8安打5失点で降板。制球が定まらず「三回の先頭打者に本塁打を打たれたことで、相手に勢いをつけてしまった。もっと慎重に投げていればと反省しています」と唇をかんだ。試合開始時の午後5時でも気温が30度を超えたベルーナドーム。一、二回は無失点で切り向けたが、三回に捕まった。先頭・野村にソロを浴びると、ダウンズの犠飛で2点目を失った。さらに近藤、山川にも適時打を浴び、この回一挙4点を失った。今季は1月の自主練習中に左肘靱帯(じんたい)を痛めて出遅れ、5月14日のソフトバンク戦で初登板。徐々に調子を挙げ自身3連勝をマークし、前回11日のロッテ戦(ZOZOマリン)から中8日で臨んだ前半戦最後の登板だった。「万全な準備はできている」と気合を入れて上がったマウンドだったが、5勝目はならず3敗目を喫する悔しい結果となった。
◆ソフトバンクが1分けを挟んで5連勝。三回に野村のソロなどで4点を先行。4―2の四回は谷川原がソロを放ち、六回にも周東の2ランで加点した。計8投手の継投で逃げ切り、尾形が今季初勝利。西武は自力優勝の可能性が消えた。
◆西武は自力優勝の可能性が消滅した。痛恨だったのは0―0の二回。3連打で無死満塁と攻め立てながら、炭谷は空振り三振、長谷川は遊ゴロ併殺打に倒れて無得点。直後にソフトバンクに4得点を許し、投打のちぐはぐさが目立った。91敗を喫した昨季は39試合目で自力優勝の可能性が消えた。西口監督が就任した今季は開幕から奮闘していたが、7月は打線が振るわずに急失速して87試合目で消滅。監督は「一つ一つの勝ちを積み重ねていくことだけ」と懸命に前を向いた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
53 | 33 | 2 | 0.616 (↑0.004) | - (-) |
55 | 330 (+4) | 231 (+2) | 85 (+2) | 42 (-) |
0.246 (-) | 2.280 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
50 | 34 | 4 | 0.595 (↑0.005) | 2 (-) |
55 | 321 (+7) | 242 (+3) | 54 (+3) | 67 (+1) |
0.246 (↑0.001) | 2.460 (↓0.01) |
3 (-) |
ORIX |
46 | 37 | 3 | 0.554 (↓0.007) | 5.5 (↓1) |
57 | 311 (+2) | 312 (+8) | 57 (-) | 37 (+2) |
0.261 (↓0.001) | 3.380 (↓0.06) |
4 (-) |
西武 |
42 | 44 | 1 | 0.488 (↓0.006) | 11 (↓1) |
56 | 223 (+3) | 243 (+7) | 35 (-) | 56 (-) |
0.229 (↑0.001) | 2.610 (↓0.05) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 45 | 2 | 0.464 (↓0.006) | 13 (↓1) |
57 | 245 (+2) | 290 (+4) | 33 (+1) | 81 (-) |
0.244 (-) | 3.160 (↓0.01) |
6 (-) |
ロッテ |
33 | 50 | 2 | 0.398 (↑0.008) | 18.5 (-) |
58 | 250 (+8) | 325 (+2) | 43 (-) | 36 (+3) |
0.231 (↑0.002) | 3.610 (↑0.02) |
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