1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:湯浅 京己(3勝2敗0S) (セーブ:岩崎 優(0勝2敗22S)) 敗戦投手:赤星 優志(6勝7敗0S) 本塁打 |

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◆阪神が接戦を制した。阪神は2回表、小幡のソロで先制に成功する。そのまま迎えた4回には、小幡が今度は犠飛を放ち、追加点を挙げた。投げては、2回無失点の好救援を見せた3番手・湯浅が今季3勝目。敗れた巨人は、打線が4回までの好機を生かしきれず、4連敗を喫した。
◆巨人赤星優志投手(26)が阪神戦に先発。このカードは今季2試合に登板して0勝2敗の防御率5・40、通算では4勝6敗の防御率2・57。勝利したのは23年9月21日が最後で、24年4月17日から5連敗中だ。巨人投手の阪神戦最多連敗は83~85年定岡、99~01年桑田、13~14年沢村の6連敗で、赤星が今日の対戦で黒星を喫すると3人のワースト記録に並んでしまう。
◆巨人赤星優志投手(26)が「虎アレルギー」を払拭する。登板前日の19日は東京ドームで最終調整。前半戦最終登板に向けて「しっかり自分の仕事を果たせるよう」と力を込めた。今季は開幕からローテの座を守り続ける一方で、対阪神戦は2試合に登板して0勝2敗、防御率5・40。相性は良くないが「特に意識しないように、まずは自分のピッチングをすることを考えて投げたい」と誓った。挽回を期す先発マウンドにもなる。前回登板の13日DeNA戦(横浜)は3回4失点(自責3)で降板。降板後には、阿部慎之助監督(46)から「もっと攻めるところを大事にしてほしいと言われました」と明かした。この1週間は「ボールがちょっと甘く入ってるところがあったので、ブルペンではしっかり意識して投げました」と、指揮官から言われた助言を基に課題に取り組んだ。チームは前日の「伝統の一戦」第1ラウンドで、延長11回の熱戦の末に力尽き、自力優勝の可能性も消滅した。今季の対戦成績は4勝12敗。苦手意識を払拭する快投に期待がかかる。
◆巨人小林誠司捕手(36)が、先発バッテリーの捕手で発表された瞬間、スタンドが沸いた。小林は、6月20日の西武戦(東京ドーム)から赤星とバッテリーを組み、この日で5試合連続でコンビを組む。6月20日の同戦は自ら決勝打を放ち、守備では赤星を好リードし、5勝目へと導き、29日のDeNA戦でも6勝目へと導いた。対阪神戦は4連敗中。通算でも4勝12敗と苦しむ中、「赤星-小林」バッテリーで阪神打線の勢いを止める。
◆巨人のスタメンが発表された。この日の試合に敗れれば、史上初めて前半戦で今季の対阪神戦のカード負け越しが決まる一戦。荒巻悠内野手(22)が「5番三塁」でプロ入り後、初めてクリーンアップを任された。先発マウンドには赤星優志投手(26)が上がる。今季はここまで16試合に登板して6勝6敗、防御率2・13。女房役は小林誠司捕手(36)が務める。
◆一瞬ヒヤリとするアクシデントが起こった阪神坂本誠志郎捕手(31)に、ファンから温かい声援が送られた。0-0で迎えた1回裏、巨人先頭丸への7球目はファウルとなったが、その打球が坂本の左ひざ内側付近を直撃。痛そうに顔をゆがめ、野村バッテリーコーチ、トレーナー、栄枝が駆けつけた。坂本は痛みを軽減するように、その場で何度も足踏み。その姿を見た阪神ファンから「頑張れ、頑張れ、坂本!」と何度も声援が送られた。その後、坂本はプレーを続行し、丸を右飛に仕留めると、先発デュプランティエとのバッテリーで初回を3者凡退に仕留めた。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が先制1号ソロを放った。2回、佐藤輝、大山が打ち取られて2死走者なし。巨人先発赤星のカウント1-1からの119キロカーブを右翼スタンドへ運んだ。昨年3月31日巨人戦(東京ドーム)以来、476日ぶりのプロ通算3本目となった。小幡は今季、スタメンでキャリアハイの49試合起用。正遊撃手定着へバットでアピールした。
◆巨人が、2回から2イニング連続で阪神先発のデュプランティエの自滅から好機をつくったが、あと1本が出ず、無得点に終わった。1点を追いかける2回は、先頭の増田陸が死球で出塁。1死から泉口も四球で一、二塁の好機をつくったが、中山が左飛、小林が空振り三振に倒れた。3回は、先頭の赤星が四球で出塁し、1死から佐々木、吉川も四球で満塁の好機をつくったが、増田陸が浅めの右飛、ルーキー荒巻が空振り三振に倒れた。
◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)が与四死球の最多を更新した。来日1年目の右腕は6月12日、西武戦(ベルーナドーム)での4四死球が最多だった。この日は2回に2四死球。3回には先頭赤星に四球を与えると、1死から佐々木、吉川に連続して四球を与え、3回までに5四死球を数えた。前日まで自身4連勝中(6勝)でリーグトップの105奪三振をマークし、防御率1・42を誇る助っ人の異変に、球場がざわついた。
◆「すしレース」はコハダが圧倒的なレース運びを展開した。コハダがロケットスタートを決めた。他の4貫は、ほぼ横一戦。大外からアナゴが懸命にコハダを追いかけるも、コハダが他の追随を許さず逃げ切って1着でゴールテープをきった。4貫差で2着アナゴ、3着マグロ、4着エビ、5着タマゴの順で入線した。コハダは月間2勝目を挙げ、通算でもタマゴと並んで5勝目。後半戦に向けてギアが上がってきている。通算成績はアナゴが16勝、エビ10勝(白エビ1勝を含む)、マグロ8勝、タマゴ5勝、コハダ5勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が両リーグ最速で今季100三振を喫した。1点リードの4回1死一、二塁。カウント2-2から赤星の内角144キロ直球にバットが空を切った。前日19日の巨人戦(東京ドーム)ではキャリアハイとなる今季25号2ランで勝負を決めるなど、両リーグ断トツの本塁打数を積み上げる今季。プロ入りから5年連続の100三振となったが、それ以上の進化を見せている。
◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)が3回無安打無失点で降板した。来日14度目の先発マウンドに上がり、初回は3者凡退で発進。2回に2四死球から1死一、二塁を背負ったが、後続を打ち取った。3回は先頭赤星に四球を与えると、1死から佐々木にも四球。安藤投手コーチがマウンドに向かったが、そのまま続投した。さらに吉川にも四球を与え、自己最多を更新する1試合5四死球。次打者増田陸にも初球から連続してボールを与えると、捕手坂本がマウンドに向かい声をかけるシーンもあった。後続は打ち取り、3回を完了。4回に藤川監督が2番手岩貞をコールし、来日最短の3回での降板になった。デュプランティエは来日1年目で14試合に先発登板。ローテの一角を埋め、6勝3敗、リーグトップ109奪三振、防御率1・37を記録していた。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が、代打攻勢をかけ、1点を返した。2点を追いかける4回、2番手岩貞から泉口、中山が連打で無死一、二塁。小林がバント失敗の後、4回2失点だった赤星に代打岸田を起用した。岸田は四球を選び、1死満塁から丸の中前適時打で1点を返した。なおも1死満塁の好機で、佐々木に代打オコエを起用したが、オコエは二飛、吉川は二ゴロに倒れた。19日の第1戦は、延長10回を無得点に終わり、この試合も3回まで無得点だったが、4回に代打攻勢で反撃した。
◆巨人赤星優志投手(26)が、阪神戦に先発し、4回3安打2失点でマウンドを降りた。2回2死から小幡の今季1号ソロで先制点を献上。4回にも無死から中野、森下の連打でピンチを背負って、1死満塁から小幡の犠飛で2点目を失った。4回に1死一、二塁の好機をつくり、阿部監督が赤星に代打岸田を起用。岸田が四球を選び、丸の適時打で1点を返した。降板後、赤星は「試合を作れず、チームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」とコメントした。阪神戦は試合前時点で、今季2戦2敗で防御率5・40。通算では4勝6敗、防御率2・57だったが、勝利したのは23年9月21日が最後で、24年4月17日から5連敗中だったが、この日も白星を逃した。
◆阪神が球団史上初となる、オールスター前の巨人戦勝ち越しを決めた。今季ここまで17試合を戦い13勝4敗。この日は連勝で2カードぶりの勝ち越しを決め、21日の第3戦に勝てば、17年ぶり3度目の貯金20で折り返しとなる。「6番遊撃」で先発した阪神小幡竜平内野手(24)が先制、決勝の2打点を挙げる活躍を見せた。まずは2回。佐藤輝、大山が打ち取られて2死走者なしで、小幡が巨人先発赤星のカーブを右翼スタンドへ運んだ。昨年3月31日巨人戦(東京ドーム)以来となる先制1号ソロ。さらに4回1死満塁では、フォークを右翼へ打ち返し2点目の犠飛。2打席連続で仕事を果たした。一方、ここまで6勝を挙げている先発のジョン・デュプランティエ投手(31)は、来日最短となる3回で降板。無安打無失点ながら、2回に2四死球、3回に3四球と来日最多の5四死球を与え、3回62球でマウンドを降りた。4回に2番手で登板した岩貞祐太投手(33)が1死満塁から巨人丸に中前打を浴びて1点をかえされるも、最少失点で踏ん張りリレー。その後は湯浅京己投手(26)が2回を投げ、及川雅貴投手(24)、石井大智投手(27)、岩崎優投手(34)と盤石のリリーフ陣が、無失点つないでリードを守り切った。
◆巨人が接戦を落とし、3連敗を喫した。対阪神戦も4連敗となり、今季の対阪神戦のカード負け越しが決まった。先発の赤星優志投手(26)は4回3安打2失点で降板した。2回2死から小幡の右翼席中段へのソロ本塁打で先制点を献上。登板最終回の4回には1死満塁から小幡に右犠飛を浴びて、追加点を許した。前回登板の13日DeNA戦(横浜)では3回4失点(自責3)で降板。2試合連続で5回持たずの降板となり「試合を作れずチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」とコメントした。打線は、あと1点が遠かった。相手先発のデュプランティエからは3回までに5つの四死球をもらうも無得点。4回に代打攻勢で1点を返すのがやっとだった。5回以降は阪神のリリーフ陣の前に屈した。この日の敗戦で今季の対阪神戦の通算成績は4勝12敗となり、史上初めて前半戦で今季の対阪神戦のカード負け越しが決まった。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が、阪神の守護神岩崎攻略に向け、9回に「サカチョー」を代打で連続起用したが、ともに凡退した。1点を追いかける9回、中山に代え、代打に長野久義外野手(40)を起用したが、空振り三振。さらにバルドナードに代え、坂本勇人内野手(36)を起用したが、遊飛に倒れた。阪神先発のデュプランティエは制球を乱し、2回から2イニング連続で得点圏に走者を進めたが、好機で1本出ず。4回に代打攻勢をかけ、丸の適時打で1点を返したが、5回以降はわずか1安打と沈黙し、阪神に5連敗を喫した。阪神戦は4勝13敗となり、シーズン前半戦で今季の負け越しが決定。首位阪神とのゲーム差は今季最大の11ゲーム差に広がった。
◆巨人が接戦を落とし、3連敗を喫した。対阪神戦も5連敗となり、今季の対阪神戦のカード負け越しが決まった。先発の赤星優志投手(26)は4回3安打2失点で降板した。2回2死から小幡の右翼席中段へのソロ本塁打で先制点を献上。登板最終回の4回には1死満塁から小幡に右犠飛を浴びて、追加点を許した。前回登板の13日DeNA戦(横浜)では3回4失点(自責3)で降板。2試合連続で5回持たずの降板となり「試合をつくれずチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」とコメントした。打線は、あと1点が遠かった。相手先発のデュプランティエからは3回までに5つの四死球をもらうも無得点。阿部慎之助監督(46)は「(チャンスを)自らつぶしちゃったよね。荷が重いよ。そういう(若い)選手が出てるから。それでなんとか勝たしてあげるのが、こっちの役目なんだけど」と振り返った。4回に代打攻勢で1点を返すのがやっとで、5回以降は阪神のリリーフ陣の前に屈した。この日の敗戦で今季の対阪神戦の通算成績は4勝12敗となり、史上初めて前半戦で今季の対阪神戦のカード負け越しが決まった。それでも、阿部監督は「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、別に何の問題はないと思う。1つ1つ勝つだけなので」と前を向いた。
◆巨人は阪神投手陣の前に好機で1本が出ず、阪神戦5連敗。通算4勝13敗となり、シーズン前半戦で今季の阪神戦の負け越しが決まった。巨人がシーズン前半戦で阪神戦負け越しが決まるのは、球団史上初めて。阿部慎之助監督(46)は「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、別に何の問題はないと思うんですけど。1つ1つ勝つだけなんで」と力を込めた。1点を追いかける9回に長野久義外野手(40)、坂本勇人内野手(36)の「サカチョー」を代打で連続起用したが、ともに凡退。4回に代打攻勢をかけ、丸の適時打で1点を返したが、6回以降は4イニング連続の3者凡退と沈黙した。巨人は19日に自力優勝の可能性が消滅。首位阪神とのゲーム差は、今季最大の11ゲーム差に広がった。
◆巨人は阪神投手陣の前に好機で1本が出ず、阪神戦5連敗。通算4勝13敗となり、シーズン前半戦で今季の阪神戦の負け越しが決まった。巨人がシーズン前半戦で阪神戦負け越しが決まるのは、球団史上初めて。巨人は阪神戦に4勝13敗となり、早くもこのカードの負け越しが決まった。巨人が17回戦で負け越し決定は18年広島戦以来で、球宴前に負け越しは84年中日戦(26回戦制で7月6日の15回戦)以来、41年ぶり。2リーグ制後、阪神戦では75、23年の18回戦を抜く最速の負け越しで、前半戦に負け越し決定も初めてだ。
◆阪神が球団史上初となる、オールスター前の巨人戦勝ち越しを決めた。今季ここまで17試合を戦い13勝4敗。この日は連勝で2カードぶりの勝ち越しを決め、21日の第3戦に勝てば、17年ぶり3度目の貯金20で折り返しとなる。ここまで6勝を挙げている先発のジョン・デュプランティエ投手(31)は、来日最短となる3回で降板も、5人のリリーフがリードを守り抜いた。試合後、藤川球児監督(44)はデュプランティエについて「前半戦は彼は本当に頑張ってくれてですね。一番直近は100球を超えてないですけど、その前3回が全て100球オーバーというところで、少し懸念はしていたんですけど、本人の中でも少し疲労があったので、ここはスパッと交代して、特に大きな故障ではないです」と説明。好投を続けたリリーフ陣をねぎらいながら「デュプランティエがこれで少し休んでコンディションをまた上げてね、後半戦に備えてやってくれたらなと思います」と話した。
◆阪神森下翔太外野手(24)が追加点を呼び込んだ。1点リードの4回無死一塁、巨人赤星から右前打。その後チャンスが広がり、小幡の2点目犠飛につながった。146キロの直球を打ち返し「(赤星の)クイックが早かったんで」と納得。この日は主軸でなく同学年の6番小幡が全打点を挙げ「お疲れさまです。ありがたいです」と感謝の言葉を口にした。
◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)が3回無安打無失点で降板し、自身5連勝での7勝目を逃した。この日は制球が乱れる場面もあり、来日最多の5四死球。右腕は「自分の状態も悪かったし、投球数もかさんでしまいました」と反省した。藤川監督は「前半戦は彼は本当に頑張ってくれた。本人の中でも少し疲労があったので、ここはスパッと交代して。特に大きな故障ではないです」と早期降板の意図を説明した。
◆阪神中野拓夢内野手(29)が攻守で存在感を見せた。打っては4回先頭で4試合ぶりの安打となる中前打。小幡の犠飛で2点目のホームに生還した。8回には荒巻の難しいバウンドの打球を好捕し、二ゴロを完成。「なんでもいいから塁に出ようという気持ちはあった。追加点につながって良かった。(守備は)緊迫した場面で、ああいうプレーは相当大きいと思う」。8回には犠打も決め、2年連続で30犠打をクリアした。
◆阪神及川雅貴投手(24)が3試合連続の25ホールドを挙げた。7回に4番手で登板し、1番丸からの3人を3者凡退に仕留めた。「中継ぎでつないできた試合展開だったので3人で抑えられて良かった」。セットアッパー石井に並ぶ25ホールド目。「毎回、毎回(先発投手が)いい訳じゃない。そこに対応していくのが中継ぎ。臨機応変にみんな対応できた。それが結果につながった」と胸を張った。
◆阪神湯浅京己投手(26)が1点リードの5回から3番手で登板し、2イニングを1安打無失点で3勝目を手にした。今季3度目の回またぎ。「楽天戦で同じ感じでやられているんで。今日は絶対に抑えようと思って2イニング目も行きました」。前回6月15日楽天戦で2イニング目にサヨナラ打を許した雪辱も果たした。21日も登板すれば今季2度目の3連投。「出番があれば頑張ります」と爽やかに腕ぶした。
◆巨人は、阪神投手陣の前に好機で1本が出ず、4連敗を喫した。借金は3となり、前半戦の借金ターンが決まった。1点を追いかける9回に長野久義外野手(40)、坂本勇人内野手(36)の「サカチョー」を代打で連続起用したが、ともに凡退。4回に代打攻勢をかけ、丸の適時打で1点を返したが、6回以降は4イニング連続の3者凡退と沈黙した。この日の敗戦で、阪神戦は5連敗。通算4勝13敗となり、シーズン前半戦で今季の阪神戦の負け越しが決まった。巨人がシーズン前半戦で阪神戦負け越しが決まるのは、球団史上初めての屈辱だった。再三の好機での拙攻に、阿部慎之助監督(46)は「自らつぶしちゃったよね。まぁ、荷が重いよ。そういう選手が出てるから、それで何とか勝たせてあげるのが、こっちの役目なんだけど」と悔しさをにじませた。巨人は19日に自力優勝の可能性が消滅。首位阪神とのゲーム差は、今季最大の11ゲーム差に広がり、3位に転落した。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)がプロ入りから5年連続の100三振に到達した。4回1死一、二塁の第2打席で空振り三振。日本人ではヤクルト広沢の8年連続に次ぐ長さ。前日19日にはキャリハアイの25号本塁打を放っており、試合に出続けているからこその勲章だ。この日は6回1死で右前打を放った。
◆阪神が球団史上初となる、オールスター前の巨人戦勝ち越しを決めた。今季ここまで17試合を戦い13勝4敗。2位とのゲーム差を今季最大10・5に広げた。この日は連勝で2カードぶりの勝ち越しを決め、21日の第3戦に勝てば、17年ぶり3度目の貯金20で折り返しとなる。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が476日ぶりの1発で試合を決めた。0-0の2回2死。先発赤星の内角119キロカーブを泳がされることなく、グッとこらえてバットを振り抜いた。右翼へ角度良く上がった打球は、そのままスタンドイン。今季1号の先制ソロだ。「手応えはしっかりあったので、入ってくれてよかった。あまり打たないので速く走りすぎましたけど。気持ちよかったです」昨季3月31日巨人戦以来となる、自身プロ3本目のアーチ。前回に続く東京ドームでの1発となった。4回1死満塁の場面では、再び右翼へ飛距離十分の犠飛もマーク。「なんとか事を起こそうという気持ちでいきました」。チームの全得点となる2打点を稼ぎ、1点差勝利を導いた。本塁打、犠飛ともに角度のついた打球。小幡自身は試合後に要因を明かした。「タイミングをしっかり取れている時は角度もいいのが出ると思う。タイミング次第だと思います」。すでに自己最多49試合でスタメン出場する今季。打撃面では少し上からたたくイメージを持つなど工夫を重ねる中、最も大切にする意識が「タイミング」だった。「1番はタイミング。タイミングが差されるとフライが上がったり空振りしたり、ゴロになったりする」この日の2打席ともに早めに構え、ボールに遅れることなく前でさばいた打撃。大切にする意識が実った2打席だ。藤川監督も「最近は本当に飛距離が伸びてきていて。またここからさらに成長してほしいと思いますね」と称賛した。故障によるファーム再調整も経て、現在は走攻守にわたってチームを支える。着々と遊撃定着へ前進していく中でも、小幡に緩みはない。「常にやるべきことをしっかりやるだけ。準備からしっかりして、1日1日やりたいと思います」。背番号38が、日々頼もしさを増している。【波部俊之介】
◆球団史に残る屈辱を味わった。巨人は接戦を落とし首位阪神に今カード2連敗。今季の阪神との通算成績は4勝13敗となり、球団史上初めて前半戦でのカード負け越しが決まった。それでも、阿部慎之助監督(46)は「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、何の問題もないと思う。1つ1つ勝つだけ」と冷静に受け止めた。必死にタクトを振ったが勝利には結びつかなかった。指揮官は相手投手が岩貞に代わった4回を好機と捉えた。先頭の泉口、中山が連打。8番小林は犠打失敗も、なお1死一、二塁のチャンスを迎えた。ここで代打攻勢を仕掛けたが1得点に終わり「向こうも勝負を早く仕掛けてきたので、こっちも負けじと勝負をかけたんだけど...」と肩を落とした。ただ、落ち込んでる暇はない。21日は球宴前最後の試合。阿部監督は「とにかく絶対に勝ってオールスターブレークに入ってほしい。精いっぱい頑張ります」と必勝を誓った。
◆巨人は、阪神投手陣の前に好機で1本が出ず、阪神戦5連敗を喫した。今季の対阪神戦は4勝13敗となり、シーズン前半戦で今季の阪神戦の負け越しが決まった。巨人がシーズン前半戦で阪神戦の負け越しが決まるのは、球団史上初めての屈辱だった。阿部慎之助監督(46)は「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、別に何の問題はないと思うんですけど。1つ1つ勝つだけなんで」と話した。巨人は、19日に自力優勝の可能性が消滅。首位阪神とのゲーム差は、今季最大の11ゲーム差に広がり、3位に転落した。今季の対阪神戦は1点差負けが6試合、1点差勝ちが3試合など僅差が多く、競り負けのケースが目立つ。
◆阪神が、巨人に2連勝し、オールスター前最後のカード勝ち越しを決めた。2回に小幡の今季1号ソロで先制。4回にも1死満塁から、小幡の犠飛で1点を追加した。投手陣は先発デュプランティエが3回無失点で降板したが、鉄壁のリリーフ陣がリードを死守。6回からは4イニング連続の3者凡退に抑えた。対巨人戦は5連勝をマーク。今季の対巨人戦は13勝4敗となり、シーズン前半戦で今季の巨人戦の勝ち越しが決まった。阪神がシーズン前半戦で巨人戦の勝ち越しを決めるのは、球団史上初めての快挙だった。リーグ戦再開後、阪神は15勝4敗と順調に白星を積み重ねるが、2位のDeNAは7勝10敗2分け。2位以下の球団では、最下位のヤクルトが唯一の貯金で、中日が勝率5割でその他3球団は負け越し、阪神が頭一つ抜けた。2位のDeNAとのゲーム差は、10・5ゲーム差で2位との差は今季最大。3位の巨人との差は11ゲーム差に広がった。
◆前日19日に延長十一回の激闘を制した阪神は野手はスタメンの変更なし。注目は前日に決勝25号2ランを放った佐藤輝明内野手(26)。今季東京ドームでは4本塁打を放っており、量産が期待される。大山悠輔内野手(30)もプロ通算1000安打まであと1本に迫っている。2位巨人とのゲーム差は「10」となり、ペナントレースの行方にも注目だ。
◆阪神・小幡竜平内野手(24)が先制の1号ソロを放った。二回2死の第1打席。赤星の119キロカーブを捉えると、打球は右翼席で着弾。小幡にとってこれが今季1号。プロ通算3本目の放物線。伏兵の先制パンチに東京ドームの虎党から大歓声があがった。
◆阪神・小幡竜平内野手(24)が先制の1号ソロを放った。二回2死の第1打席。赤星の119キロカーブを捉えると、打球は右翼席で着弾。小幡にとってこれが今季1号。プロ通算3本目の放物線。伏兵の先制パンチに東京ドームの虎党から大歓声があがった。「打ったのはカーブ。まずは先制できてよかったです。良い感触でしたが、一旦さっきの打席のことは忘れて、また次の打席もチームに貢献できるように頑張ります」とコメントした。
◆前半戦ラストゲームの21日の18回戦に先発する阪神・伊藤将司投手(29)はキャッチボールなどで調整した。ここまで6戦4勝負けなし、防御率0.48と圧巻の成績を残す。東京ドームでの先発登板は2023年8月27日以来約2年ぶりとなる。5連勝に向け、「ランナーをためずに丁寧に投げられたら。ストレートをしっかり両サイドに投げ切れているので、そこは継続して。勝って終わりたいなとは思います」と力を込めた。
◆阪神は1-0の四回、小幡竜平内野手(24)の犠飛で追加点を挙げた。先頭の中野と森下の連打で一、二塁とすると、1死から大山も四球を選んで満塁とチャンスを作る。ここで小幡が変化球をしっかりと右翼へ打ち上げ、リードを2点に広げた。小幡は二回の1号ソロに続いて2打席連続打点。伝統の一戦連勝へ、リズムよく得点を奪った。
◆阪神のジョン・デュプランティエ投手(31)が来日最短の3回無失点で降板した。自身4連勝中だった助っ投右腕は無安打に抑えたものの、来日ワーストの5四死球を与えており、三回には3四球で1死満塁のピンチを招いた。2-0の四回からは岩貞祐太投手(33)がマウンドに上がった。
◆阪神は1-0の四回、小幡竜平内野手(24)の犠飛で追加点を挙げた。先頭の中野と森下の連打で一、二塁とすると、1死から大山も四球を選んで満塁とチャンスを作る。ここで小幡が変化球をしっかりと右翼へ打ち上げ、リードを2点に広げた。小幡は二回の1号ソロに続いて2打席連続打点。伝統の一戦連勝へ、リズムよく得点を奪って「打ったのはフォークかな。いい流れでつないでもらった打席だったので、自分もその流れにうまく乗ることができました。追加点が欲しい展開だったので、ランナーをかえすことができてよかったです」とコメントした。
◆巨人・赤星優志投手(26)が先発したが、4回3安打2失点でリードを許して降板。「試合を作れずチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」とコメントした。二回に6番・小幡に打たれた、この日初安打が、右翼席へのソロで先制点を許した。四回は連打と四球で満塁のピンチを招き、再び小幡に右犠飛を打たれた。その裏の攻撃で好機で打順が回り、代打が送られた。今季は自己最多の6勝をマークしている右腕だが、前回13日のDeNA戦では5安打4失点、今季最短の3回でノックアウトされ6敗目。「先週も早い回で降りて、やられているので、しっかり自分の仕事を果たせるように頑張りたい」と雪辱を期したマウンドだったが、再び早い回で降板となった。
◆阪神は接戦を制して、伝統の一戦で連勝を収めた。二回に小幡竜平内野手(24)に今季1号ソロが飛び出して先制に成功。四回にも再び小幡の犠飛で追加点を奪った。この2点を強力ブルペン陣が守り抜いた。先発のデュプランティエは三回降板となったが、四回は岩貞がピンチを招くも1失点で守り切る。五、六回は湯浅が回またぎで無失点で抑えて3勝目。終盤は及川、石井、岩崎がシャットアウトした。これで今季の巨人戦の成績は13勝4敗に。前半戦にして巨人戦の勝ち越しを決めた。
◆阪神が対戦成績を13勝4敗とし、8試合を残して、球団初の球宴前巨人戦勝ち越しを決めた。「6番・遊撃」小幡竜平内野手(24)が二回、2024年3月31日巨人戦(東京D)以来、通算3本目の本塁打で先制。四回1死満塁では右犠飛で2点目を追加した。無安打ながら4四球1死球のジョン・デュプランティエ投手(31)は3回62球で降板。岩貞祐太投手(33)は1点を奪われたが湯浅京己投手(26)が五回から2回無失点。七回は及川雅貴投手(24)、八回の石井大智投手(27)は31戦連続無失点で岩崎優投手(34)は22S目(2敗)を挙げた。通算1000安打に王手をかけた大山悠輔内野手(30)は八回、佐藤輝明内野手(26)の申告敬遠後の好機で中飛に倒れるなど無安打に終わり、2戦で3併殺打を記録した。巨人戦勝ち越しは23年以来。12勝12敗1分の24年を挟んで、21年から5年連続負け越しなし。貯金19は最多タイで巨人とは11差となった(成績=53勝34敗2分、観衆=4万2360人)。
◆巨人は4安打1得点で4連敗となり、早くも今季の阪神戦負け越しが決まった。阿部慎之助監督(46)は三回までに相手先発のデュプランティエが5四死球と荒れた中で得点できなかった攻撃に「(こちらが好機を)自ら潰しちゃったよね。まぁ、荷が重いよ。そういう(若い)選手が出ているから、それでなんとか勝たせてあげるのがこっちの役目なんだけど」と悔しそうな表情で振り返った。連日の奮闘を見せる投手陣には「みんな頑張ってくれて、試合壊れなかったしね。(勝利まで)あともう1歩まで来ている」とたたえた。前夜、首位を快走するライバルとの間に「力の差が歴然としてある」と語った指揮官。阪神戦のシーズン負け越しに「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、何の問題はない。1つ1つ勝つだけ」と気持ちを切り替え、前半戦の最終戦となる21日のカード第3戦へ「絶対勝ってオールスターブレーク入ってほしい。精一杯頑張ります」と語った。
◆阪神が対戦成績を13勝4敗とし、8試合を残して、球団初の球宴前巨人戦勝ち越しを決めた。「6番・遊撃」小幡竜平内野手(24)が二回、2024年3月31日巨人戦(東京D)以来、通算3本目の本塁打で先制。四回1死満塁では右犠飛で2点目を追加した。無安打ながら4四球1死球のジョン・デュプランティエ投手(31)は3回62球で降板。岩貞祐太投手(33)は1点を奪われたが湯浅京己投手(26)が五回から2回無失点。七回は及川雅貴投手(24)、八回の石井大智投手(27)は31戦連続無失点で岩崎優投手(34)は22S目(2敗)を挙げた。巨人戦勝ち越しは23年以来。12勝12敗1分の24年を挟んで、21年から5年連続負け越しなし。貯金19は最多タイで巨人とは11差。
◆阪神が対戦成績を13勝4敗とし、8試合を残して、球団初の球宴前巨人戦勝ち越しを決めた。「6番・遊撃」小幡竜平内野手(24)が二回、2024年3月31日巨人戦(東京D)以来、通算3本目の本塁打で先制。四回1死満塁では右犠飛で2点目を追加した。無安打ながら4四球1死球のジョン・デュプランティエ投手(31)は3回62球で降板。岩貞祐太投手(33)は1点を奪われたが湯浅京己投手(26)が五回から2回無失点。七回は及川雅貴投手(24)、八回の石井大智投手(27)は31戦連続無失点で岩崎優投手(34)は22S目(2敗)を挙げた。
◆阪神が対戦成績を13勝4敗とし、8試合を残して、球団初の球宴前巨人戦勝ち越しを決めた。巨人戦勝ち越しは2023年以来。12勝12敗1分の24年を挟んで、21年から5年連続負け越しなし。貯金19は最多タイで巨人とは11差。
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は制球に苦しんだ阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)の3回降板に踏み切った藤川球児監督(44)の采配を評価した。今季のデュプランティエからみれば、考えられない制球の乱れだった。オープン戦までは、このような投球をしていた。右腕が体から離れ、制球が難しいフォームだから悪い面が出てしまったのだろう。微妙にストライクゾーンが狭い傾向がある球審だったので、厳しいんじゃないかと試合前から予想はできた。悪い方に的中した感じだ。シーズンを通して調子がいい投手はいない。仕方ない部分はある。そんな中で評価したいのは、藤川監督が四回から継投に入ったこと。外国人の好投手に対しては「お前に任せた」「少々悪くても我慢するよ」という対応をしがちなのだが、藤川監督は「ダメならすぐに代える」姿勢を示した。阪神には他にも強力が先発陣がいるからこそできる采配ではある。が、チーム内の競争を煽る効果が出てくる。デュプランティエにも、いい刺激を与えられたのではないか。質量ともに圧倒的な投手力があるから、野手も1点ずつ積み重ねればいいという楽な気持ちで攻撃に専念できる。小幡のような脇役がヒーローになると、チームのムードもますます良くなる。2位以下もAクラス狙いの戦いになりかねない差がついた。シーズンもこのまま進んでいきそうな予感がする。
◆停滞感を打破できない。巨人はまたも貧打で敗れ、4連敗。阪神戦は4勝13敗となり、史上最速、初めて前半戦のうちにカード負け越しが決まった。阿部慎之助監督(46)は悔しそうにため息をついた。「自ら(好機を)潰しちゃったよね。(若い選手たちには)荷が重いよ。それでなんとか勝たせてあげるのがこっちの役目なんだけど」19日のカード初戦で延長戦の末に零封負けを喫し、自力優勝の可能性が消滅。指揮官は「力の差が歴然とある」と嘆いたが、この日も4安打1得点。三回で降板した相手先発のデュプランティエが5四死球と荒れた序盤、外野フライと三振で走者を進められず好機を逃した。チームの借金は3にふくらみ、3位に後退。首位・阪神とのゲーム差は11に。阿部監督は「(阪神の)勝ち越しが決まったからって、別に何の問題はない」と切り替え、前半戦最終戦となる21日へ向けて「絶対に勝ってオールスターブレークに入ってほしい」と言葉を絞り出した。(谷川直之)
◆派手さはないが、キッチリ2番打者の〝仕事〟をこなした。阪神・中野拓夢内野手(29)が追加点の起点となった。「ずっとヒットが出ていなかったので。ヒットじゃなく何でもいいから塁に出ようという気持ちはありました。追加点につながってよかったです」1―0の四回。先頭で打席に入ると、赤星の146キロ直球を中前へはじき返した。4試合ぶりの安打をマークし、森下翔太外野手(24)の右前打、大山悠輔内野手(30)の四球で1死満塁。小幡竜平内野手(24)の犠飛で貴重な2点目のホームを踏んだ。八回には先頭の近本光司外野手(30)が中前打で出塁すると、バントをしっかりと決めた。これで12球団トップを独走する30犠打目。「きのう、大事な場面で失敗したので。早めに一つ決めた方が自分としても楽に次のバントができるので、早めに決めたいとは思っていました」。19日の16回戦では六回無死二塁でバント失敗。チャンスの芽をつぶしていた。「自分の中でモヤモヤしていたことはありましたけど、(四回に)一本出てそこからは気持ちが楽にいけたかなと思います」打率・293はリーグ2位で出塁率・362はリーグトップ。状況に応じて役割を変える2番打者から、迷いは消えた。(渡辺洋次)
◆阪神・石井大智投手(27)が八回に登板。4番・増田陸を空振り三振に仕留めるなど、危なげなく三者凡退に抑えた。「それぞれが自分の仕事をして、それが結果につながって勝ててよかった」。これで31試合連続無失点。藤川球児監督(44)が現役時代の2006年に樹立したセ・リーグ記録の38試合連続無失点も視野に入る。「監督をはじめ、選手の体調の管理だとか、すごくやりやすくてパフォーマンスを発揮できる環境が常に整っている」と首脳陣に感謝した。
◆自身4連勝中だった阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)が来日最短の3回62球で降板した。「長いイニングは行きたかったんですけど、自分の状態も悪く、投球数もかさんでしまいましたし、普通に交代されたっていうことですね」。無安打に抑えたが、来日ワーストの5四死球を与え、三回には3四球で1死満塁のピンチを招いた。「自分がやりたくなかった結果を出してしまったので、次に生かしていきたいと思います」と切り替えた。
◆阪神・岩貞祐太投手(33)が2-0の四回、ジョン・デュプランティエ投手(31)の後を受けて登板。連打などで1死満塁とされ、丸の中前適時打で1点を失ったが後続を打ち取った。「しっかり準備した上でマウンド上がれたのでよかったですけど、なんとか最少失点でというところで勝ちゲームになってよかったです」と胸をなでおろした。
◆計6投手を好リードした阪神・坂本誠志郎捕手(31)は盤石の投手陣に胸を張った。「後ろで投げている3人(及川、石井、岩崎)もいいし、そこまでつなぐ投手も誰がいっても、ゲームを締めてくれる」。湯浅京己投手(26)やニック・ネルソン投手(29)、D3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=ら、安定した投球を続ける中継ぎ陣に「チームとしても大きな戦力。本当に投手陣が頑張ってくれて、おかげさまで今日も何とか勝てました」と目を細めた。
◆阪神・森下翔太外野手(24)は先頭の中野拓夢内野手(29)が出塁した四回無死一塁でカウント1―1から赤星の146キロ直球を右前へ運び、チャンス拡大。その後、中野が2点目のホームを踏んだ。「(赤星の)クイックが速かったんで。そういう意識って感じです」と振り返った。同級生の小幡竜平内野手(24)の先制本塁打には「大きかったです」とたたえた。
◆連投となった阪神・及川雅貴投手(24)は2―1の七回から登板し、1番・丸からの好打順を三者凡退に斬った。「いいバッターがそろっているのがジャイアンツ打線。どこの場所でも同じかなと思っていましたけど、中継ぎでつないできた試合展開だったので3人で抑えられてよかった」と汗をぬぐった。先発のジョン・デュプランティエ投手(31)が3回で降板し、救援5人でもぎ取った勝利に「臨機応変にみんな対応できた。それが結果につながった」と団結した勝利を喜んだ。
◆盤石のリリーフ陣がいるからこそ、その決断に迷いはない。先発のデュプランティエ(前ドジャース3A)を三回で交代。大胆に映る継投策も阪神・藤川球児監督(44)にとっては計算内。計6投手で逃げ切り、指揮官はうなずいた。「きょうはあまり揺れ動きのないゲームにはできたと思うので、昨日よりも少しよかったかなと思います」ここまで6勝3敗と大車輪の活躍を見せてくれた新助っ人だが、この日は制球に苦しんだ。三回までに5四死球。無安打のまま三回2死満塁のピンチを迎えた。最後はD3位・荒巻(上武大)を空振り三振に仕留め、何とか無失点で切り抜けたが、藤川監督は動く。「前回登板より前の3試合が全て100球オーバーというところで、少し懸念はしていたんですけど、本人の中でも少し疲労があったので、ここはスパッと交代した」デュプランティエは3回無安打無失点、62球で交代も「三回もいってくれたので十分」と想定内。2-0とした四回から岩貞をマウンドに送った。2番手の左腕が1点こそ奪われたものの、その後は湯浅、及川、石井、岩崎と盤石の中継ぎリレーで勝利をもぎとった。傍から見れば大胆ともいえる序盤での継投策。ただ、それが平然とできるのも虎の強みだ。「誰か一人、1イニングの投球数が少なければ複数イニングいけると思っていますから、そこは計算通り」五回から2イニングを任せた湯浅は2敗目を喫した6月15日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来の回またぎに燃えていた。「楽天戦は同じ感じでやられているので、今日は絶対抑えようと思って2イニング目に行きました」。選手のモチベーションを把握し、士気を上げる。そして万全の状態でマウンドに送り出せるように、指揮官はコンディション面を常に気遣う。「みんなが健康であるということが担保されているからこそできる継投。本当に素晴らしいリリーバーたちの活躍だったと思います」チーム防御率は12球団断トツ、驚異の1・95。救援防御率はさらに上の1・77を誇る。藤川監督がつなぐ鉄壁の守りに隙はない。(原田遼太郎)
◆歴史的G倒や! 阪神は巨人戦に2-1で競り勝った。G戦5連勝で今季の対戦成績を13勝4敗とし、球団史上初めて球宴前にシーズン勝ち越しを決めた。「6番・遊撃」で出場した小幡竜平内野手(24)が二回に今季初本塁打となる先制ソロを放つなど全2打点を挙げた。21日の同戦も勝って、前半戦を3連勝で締めくくる!遊撃のレギュラーとしてチームを引っ張る姿勢を、体現した放物線だった。史上初の球宴前G戦勝ち越しに導いたのは、小幡の一発。ひと振りで流れを呼び込み、軽やかにダイヤモンドを1周した。「手応えはしっかりあったので、入ってくれてよかった。(本塁打は)あまり打たないので速く走りすぎましたけど、気持ちよかったです」久しぶりの感触に、充実の汗をぬぐった。二回の第1打席。2死走者なしから赤星が投じた内角への変化球を「その前に同じ球が来ていたので、軌道はわかっていた」と崩されることなく、ぐっとこらえて鋭く振りぬいた。昨年3月31日に同じ東京ドームで放って以来、約1年4カ月ぶりとなるプロ通算3本目の本塁打。笑顔で仲間から祝福を受けた。四回にも1死満塁から飛距離十分の右犠飛を放ち、チームの全2打点を記録。藤川監督も小幡の飛躍に「最近は飛距離が伸びてきている。甲子園でも惜しい当たりがあったり、スイングを変えることなく東京ドームにきて、スタンドまで届いたというところでは、さらに成長してほしい」と目を細める。この日で今季49試合目の先発出場。経験を重ねながら、頼りがいのあるショートストップへと成長してきた。今季初アーチを「たまたまです、(本塁打が出やすい)東京ドームだから」と謙遜したが、パワーアップしていることは間違いない。一年間戦い抜くために、体作りを重点的に取り組んできた。184センチの長身だが、もともと体格はきゃしゃ。延岡学園高時代は食が細く、寮で出るご飯を後輩に手伝ってもらいながら食べていたこともあった。しかし今は違う。毎朝起きたら一番にプロテインを飲む。どうしても食事量が減ってしまうときは、麺類で炭水化物の量を補うこともある。同学年の森下と食事を共にするときには、よく食べる森下に「そんなんじゃいつまでたっても俺の体に追いつけない」といじられることも。「お前の体になったら内野守れんわ」と言い返しながら、負けじと食べるようにしているという。
◆球宴前に今季の巨人戦勝ち越し決定!! 前夜は主砲・佐藤輝の延長での一発で勝ち、そして本日は伏兵・小幡の今季1号アーチを含む2打点だけで勝利するって...どこまで強くなるんや、藤川阪神!?びっくらこいたのは、いくら乱調とはいえ無安打、無失点の先発デュプランティエを三回でピシャリと交代させたこともだけど...その後、鉄壁のリリーフ陣が巨人打線を1失点に封じるという、藤川監督の冷静かつ客観的な投手起用なのだ!!ま、その陰にはタイガース東京応援団の巨人さんという強い(弱いか?)味方がいてくれたんだけどね...。二回1死一、二塁から中山が初球を簡単にフライにしてくれたり、三回に3四球で一死満塁の大ピンチも凡退で助けてくれるわ、1点奪われた四回も小林のバントミスあり、代打オコエの初球セカンドフライあり...ありがてぇけど、クソー巨人、意地見せたれやー!!アレ? でもこの虎の独走って...し烈なAクラス争いに注目させて阪神に目を向けさせない巨人、DeNA、中日、広島の作戦かァ!? 強過ぎるのもつれ~!!
◆選挙には行かれましたか? 投票日のGT決戦。トラ番までが試合前のベンチ横で「○○党は...」「△△党が...」と会話していた。虎ソナも、ちゃんと期日前投票を済ませて、東京ドームにやってきた。昔は「何党に入れるんですか?」と問われて「スポーツ平和党」と答え、実際にアントニオ猪木さんや江本孟紀さん(本紙専属評論家)に清き1票を投じたっけ。「スポーツ」で「平和」を目指す。分かりやすかったなぁ。今は悩んだ。真夏の参院選と同じぐらい熱くなるはずだったGT決戦だが、阪神が崖っぷちの巨人に敵地で見事に連勝した。最強投手陣は、巨人打線を完璧に封じ込む。というより、巨人は2試合で1本しか長打が出ていない。狭いドームなのに。これでは、全く怖くない。しかも、3連戦の初戦でいきなり巨人の自力V消滅の現実を目撃するとは。阪神ファンにとっては、気分アゲアゲMAXなのだが、巨人が元気がないのは、ちょっと寂しい気もする。「去年、阪神の自力優勝の可能性がなくなった日を取材しました。そのとき、梅野さんが言ってたんですよ。『あれ、あんまり関係ないから』って」トラ番・中屋友那が1年前の経験を教えてくれた。チーム内で誰よりも「自力V消滅」を味わったベテラン捕手の言葉が、若きトラ番の脳裏に焼き付いている。実際、昨年も阪神の自力Vは8月12日に消滅して、翌13日に復活して、再消滅は14日のことだった。そこから、優勝の灯が完全消滅したのが9月28日。1カ月以上の日々を要した。だから、梅野が言うように「関係ない」のだ。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
53 | 34 | 2 | 0.609 (↑0.004) | - (-) |
54 | 301 (+2) | 194 (+1) | 52 (+1) | 73 (-) |
0.246 (↓0.001) | 1.950 (↑0.01) |
2 (1↑) |
DeNA |
40 | 42 | 5 | 0.488 (↑0.007) | 10.5 (-) |
56 | 264 (+5) | 251 (+3) | 45 (-) | 41 (-) |
0.227 (↑0.001) | 2.730 (-) |
3 (1↓) |
巨人 |
41 | 44 | 3 | 0.482 (↓0.006) | 11 (↓1) |
55 | 238 (+1) | 250 (+2) | 51 (-) | 38 (-) |
0.240 (↓0.001) | 2.560 (-) |
4 (-) |
中日 |
40 | 45 | 2 | 0.471 (↓0.005) | 12 (↓1) |
56 | 228 (+3) | 263 (+5) | 41 (-) | 57 (+2) |
0.227 (↑0.001) | 2.850 (↓0.02) |
5 (-) |
広島 |
38 | 44 | 5 | 0.463 (↓0.006) | 12.5 (↓1) |
56 | 259 (+7) | 268 (+8) | 41 (+2) | 45 (-) |
0.241 (↑0.001) | 2.820 (↓0.06) |
6 (-) |
ヤクルト |
27 | 50 | 5 | 0.351 (↑0.009) | 21 (-) |
61 | 224 (+8) | 325 (+7) | 37 (+1) | 39 (-) |
0.227 (↑0.002) | 3.530 (↓0.03) |
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