1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:奥川 恭伸(1勝4敗0S) (セーブ:星 知弥(1勝2敗1S)) 敗戦投手:森下 暢仁(5勝10敗0S) |

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◆ヤクルトは0-0で迎えた4回裏、澤井の適時打で先制に成功する。その後は5回に内山の適時二塁打、8回には伊藤の犠飛で加点し、リードを広げた。投げては、先発・奥川が7回3安打無失点の力投で今季初勝利。敗れた広島は9回に1点を返すも、反撃が遅かった。
◆広島新井貴浩監督(48)が試合前練習中、悩める二俣翔一内野手(22)に実演指導した。フリー打撃の最中、二俣がミートポイントに置いたボールを振り抜くティー打撃、いわゆる「置きティー」を開始。そのスイングに熱視線を送り、途中で自らボールにバットをぶつけながらアドバイスを繰り返した。ときおり右肩の動きなども意識させていた。二俣は今季33試合出場で打率1割5分、1本塁打、2打点と苦しんでいる。若鯉にきっかけを与えようと懸命な指揮官。現役通算319本塁打を誇る元スラッガーとして強いスイングを繰り返し、観客を驚かせていた。
◆ヤクルト内山壮真捕手(23)が勝負強さを発揮した。1点リードの5回1死三塁、広島森下のカットボールを左翼線に運ぶ適時二塁打とした。「気持ちでフェアゾーンに落としました。援護できてよかったです」と追加点をもたらした。星稜の1学年先輩である先発奥川を援護した。
◆ヤクルト奥川恭伸投手(24)は7回3安打無失点の好投だった。三塁を踏ませぬ好投で、今季9試合目の登板で初勝利に権利を手にした。7回を投げきるのは21年のオリックスとの日本シリーズ第1戦以来、4年ぶりだった。7回は先頭を四球で出すも続くモンテロを三ゴロ併殺で斬ると、続く末包は二直でほえた。直球は力強く、フォームにキレがあった。今季は開幕投手を務めたが、未勝利で迎えた一戦だった。「とにかく勝ちたい」と話していた右腕。"9度目の正直"を懸けたマウンドで1つの壁を越えた。
◆広島森下暢仁投手(27)が自身5連敗で今季10敗目(5勝)を喫した。4回に7番沢井の左前適時打で先制されると、5回は3番内山に左翼線適時二塁打を浴びた。7回2失点と踏ん張ったが、打線がヤクルト先発奥川を打ち崩せなかった。「相手チームはゼロで抑えているので。(同じように)投げきれなかったのは申し訳ないです」森下は防御率2・27ながら自身5連敗。前半戦中の2ケタ黒星は23年の中日涌井(3勝10敗)以来で、広島では08年大竹以来17年ぶりの屈辱となった。
◆ヤクルトが広島との接戦を制した。奥川恭伸投手(24)が7回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。今季9度目の登板で、白星を手にした。7回まで三塁すら踏ませぬ好投。7回を投げきるのは21年のオリックスとの日本シリーズ第1戦以来、4年ぶりだった。7回は先頭を四球で出すも続くモンテロを三ゴロ併殺で斬ると、続く末包は二直でほえた。打線は4回に2死二塁から沢井が先制適時打を放った。ディレードスチールを決めた二塁走者の赤羽が激走し、試合を動かした。5回は1死三塁から先発奥川の星稜の1学年後輩にあたる内山が左翼線への適時二塁打で追加点の援護をした。
◆広島が完敗で5位に転落した。先発の森下暢仁投手(27)は7回2失点と粘投したが、打線がヤクルト先発奥川を打ち崩せなかった。森下は防御率2・27ながら自身5連敗となり、早くも今季10敗目(5勝)。前日の時点で0・5ゲーム差に迫られていた中日がデーゲームのDeNAに勝利したため、順位が入れ替わった。
◆広島が完敗で5位に転落した。先発の森下暢仁投手(27)は7回2失点と粘投したが、打線がヤクルト先発奥川を打ち崩せなかった。森下は防御率2・27ながら自身5連敗となり、早くも今季10敗目(5勝)。前日の時点で0・5ゲーム差に迫られていた中日がデーゲームのDeNAに勝利したため、順位が入れ替わった。
◆ヤクルトが広島との接戦を制した。奥川恭伸投手(24)が7回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。今季9度目の登板で、白星を手にした。7回まで三塁すら踏ませぬ好投。7回を投げきるのは21年のオリックスとの日本シリーズ第1戦以来、4年ぶりだった。7回は先頭を四球で出すも続くモンテロを三ゴロ併殺で斬ると、続く末包は二直でほえた。打線は4回に2死二塁から沢井が先制適時打を放った。ディレードスチールを決めた二塁走者の赤羽が激走し、試合を動かした。5回は1死三塁から先発奥川の星稜の1学年後輩にあたる内山が左翼線への適時二塁打で追加点の援護をした。高津臣吾監督は、奥川の今季初勝利に「チームにとっても、彼にとっても、すごく大きなスタートだったと思います。(勝てない時期は)彼にとっては非常につらい時間だったかもしれないけれど、でも成長してこうやって勝ちにつながって、また次、チームを勝ちにつなげるピッチングをしてくれるんじゃないかなと思います」と喜んだ。
◆失いかけていた自信を少しだけ取り戻した。ヤクルト奥川恭伸投手(24)が"9度目の正直"で今季初勝利を手にした。7回3安打無失点。8奪三振で三塁を踏ませない好投だった。お立ち台から最高の景色を眺めた。今季9試合目での初勝利に「あらためて勝つってこんなにうれしいんだ。長かった。うれしいのと同時に、この1勝で終わりたくない」と実感を込めた。白球に魂を込めた。7回は先頭坂倉に、フルカウントから高めのスライダーがわずかに外れた。ガックリ膝をつき苦笑い。続くモンテロは初球のフォークで狙い通り三ゴロ併殺に仕留め、表情を引き締めた。最後は末包を二直に打ち取り雄たけびを上げた。7回を投げきるのは、21年のオリックスとの日本シリーズ第1戦以来、4年ぶりだった。開幕投手を務めたが、今季は2度の2軍再調整を経験。登板した試合で、チームが8戦全敗だったのも心にのしかかった。考えれば、考えるほど何が正解か迷った。だからこそ迷いを消すように思考をシンプルに、力強い直球を追求した。シュート回転気味の直球を調整。体の開きを抑えるようにキャッチボールではインステップも試した。上からたたくように直球を投げきれるようになって、少しずつ自信を取り戻した。まだ1勝4敗。「なんとか勝ち越しまで、まずは持っていけるように」と後半戦の巻き返しを誓った。歓喜の中に強い決意が湧いた。【上田悠太】
◆ヤクルト奥川恭伸投手(24)が7回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。今季9度目の登板で、白星を手にした。石井投手コーチは「開幕からなかなか勝てず苦しんできたが、1つ勝ちが付くと、やっぱり本人の気分的にも違うと思う。開幕投手が勝ったことは、チームとしても本当にいい流れになると思う。ファームのコーチら、みんなでしっかり話し合って、作り直して、いい結果につながって本当によかった」と振り返った。 三塁を踏ませぬ好投だった。同コーチは「ストレートをしっかりと上からたたけるようになってきた。ストレートをしっかりたたけているから変化球もすごく効いてくる」と復調の要因を言った。「やっぱり開幕投手ですから。奥川が勝てないことには、チームとして絶対に強くなっていけない」と後半戦で先発ローテの軸となる1人として期待を込めた。
◆ヤクルト内山壮真捕手(23)が"先輩"援護打を放った。5回1死三塁、森下のカットボールを左翼線に運ぶ適時二塁打とした。先発した奥川の星稜の1学年下にあたる。「気持ちでフェアゾーンに落としました。すごくうれしいですし、奥川さんの勝ちたい思いが伝わっていたので何とか力になりたかった」と勝負強さを発揮した。
◆1勝して後半戦へ。ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が、今季初勝利を狙う9度目の先発登板への思いを明かした。「たくさん勝ち数を重ねたいと思って、先発をやっている。何とかまず1つ勝ちたい」悔しさを晴らす。6年目の今季は自身初の開幕投手を務めたが、試合前までの8試合で0勝4敗、防御率5・36。一時は2軍での再調整期間を経験するなど、12球団の開幕投手ではただ一人、勝ち星に恵まれていない。白星が喉から手が出るほど欲しい右腕は「今まで打たれたのが5試合以上。それくらい取り返せるように。そこまではほっとできない」と静かに闘志を燃やした。前回9日のDeNA戦(神宮)は七回途中4失点で降板したが、六回まで要所を締め、最少失点にまとめる力投。2日の広島戦(マツダ)では6回2失点と確実に状態は上向きつつある。「勝ちにこだわりすぎて失敗した試合もいっぱいある。少し楽な気持ちを持って、こだわりすぎないでしっかりとゲームをつくる。後ろに託すくらいの気持ちで投げたい」この日の三回の第1打席は右前打。投げては四回までに6三振を奪った。前半戦最後の登板で、背番号18が意地を見せた。(樋口航)
◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が7回3安打無失点。今季初勝利の権利をもってマウンドを降りた。150キロの直球とフォークボールを駆使して広島打線を翻弄。前回9日のDeNA戦(神宮)でつかまった七回もマウンドに上がった右腕は、先頭こそ四球で出塁を許したが、続くモンテロを三ゴロ併殺打。最後は末包を二直に封じて無失点で切り抜けると雄たけびを上げた、7回101球。今季最多となる8奪三振の力投を見せた。
◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が7回無失点の好投を見せ9度目の先発で今季初勝利(4敗)を挙げた。奥川は力のある真っすぐとフォークを武器に広島打線を翻弄した。打線四回、澤井廉外野手(25)が先制打を放つと、五回は内山壮真捕手(23)が追加点を挙げて右腕を援護した。以下、奥川のヒーローインタビュー。--今季初勝利「これまでチームに迷惑をたくさんかけてきたので、1つ勝ててホッとしています」--前半戦最後のマウンド「後半戦に向けていいスタートが切れるように、なんとか1つ勝って折り返せるようにっていう思いでマウンドに立ちました」--ピッチングを振り返って「前回、7回投げ切れずに悔しい思いしたので、今日は7回投げ切れて良かったですね。8回、9回とこれから投げ切れるように頑張りたいと思います」--五回に星稜高校の後輩の内山選手が貴重な追加点「本当に頼もしい後輩なので、やっぱり打ってくれたなっていう。本当にありがたいですね」--八回の攻撃では、追加点にベンチを飛び出して喜んでいた「もう1点と思ってたので、点数入った瞬間はうれしかった。チームが勝つっていうのはすごくうれしいことなので、自分のことのようにうれしかったですね」--後半戦に向けての意気込み「後半戦もどんどん勝てるように、個人としてもチームとしても勝てる試合、勝つ試合がたくさんできるように一生懸命頑張りたいと思います。また応援よろしくお願いします」
◆広島の森下は7回で7安打を浴びても2失点と粘ったが、援護を得られず、前半戦最後の登板で早くも昨季に並ぶ10敗目。123イニングを投げて防御率2・27と奮闘していても「ここまで(17登板で)ゼロで終わる試合がない。申し訳ない」とうつむいた。要所で制球が甘くなった。四回は四球と盗塁による2死二塁から浮いた直球を沢井に左前に運ばれ、先頭に二塁打を許した五回は1死後の三塁で中に入ったカットボールを内山に左翼線に打ち返された。
◆沢井が先制の左前適時打を放った。0-0の四回2死二塁で森下の直球を左前にはじき返すと、二走の赤羽が本塁にヘッドスライディング。一度はアウトと判定されたが、リプレー検証で覆り、沢井は「赤羽さまさま。あとで『ありがとう』と言っておきます。カウントもうまく作れて、その中で(積極的に)仕掛けられたのは良かった」と笑みを浮かべた。
◆先輩の今季初勝利をバットでアシストした。ヤクルト・内山壮真捕手(23)が、1-0の五回1死三塁で左翼線への適時二塁打。三回は好機で凡退していただけに「奥川さんの勝ちたいという思いが伝わっていた。何とか力になりたいと思っていた。気持ちでフェアゾーンに落とした」と石川・星稜高の1学年先輩の右腕に貴重な援護点をプレゼントした。星稜コンビが再び夏に輝いた。2019年の選手権大会では、2年生ながら「4番・遊撃」として6試合で打率・385、2本塁打と活躍し、エースの奥川と準優勝に貢献。6試合連続で「3番・左翼」に座った右打者は、奥川の先発した試合で2試合連続で打点をマーク。6年前と同様に、先輩と投打で躍動した。鋭いスイングが目を引き、入団5年目で中軸に定着してきた。お立ち台に上がった奥川から「頼もしい後輩。本当にありがたい」と感謝された背番号33の背中は、いつもより大きく見えた。(樋口航)
◆開幕投手が待望の初勝利!! ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が19日、広島11回戦(神宮)で今季最長の7回を投げ、3安打無失点、8奪三振で今季初勝利を挙げた。12球団の開幕投手でただ一人、白星のなかった右腕が昨年8月2日の巨人戦(東京ドーム)以来、351日ぶりとなる勝利。今季9登板目で価値ある1勝を挙げ「勝つってこんなにうれしいんだなと改めて思った」と笑顔を浮かべた。真夏の神宮で野球少年のような笑顔を浮かべた。奥川が7回3安打無失点で今季初勝利。球場全体を包み込んだ万雷の拍手を一身に浴び、お立ち台で頬を緩めた。「これまでチームに迷惑をたくさんかけてきたので、一つ勝ててほっとしている。何とか勝って(シーズンを)折り返せるようにという思いでマウンドに立った。勝つってこんなにうれしいんだなと改めて思った」最速151キロの直球とフォークボールがさえわたった。前回9日のDeNA戦(神宮)で3失点して逆転を許した七回も乗り越えた。先頭に四球を与えたが、続くモンテロを初球のフォークボールで三ゴロ併殺打。「ゲッツーを狙ってフォークを投げ切れた」とピンチの芽を摘み、次の末包を二直に封じて雄たけびを上げた。7回を投げ抜くのは、2021年の日本シリーズ以来4年ぶり。『9度目の正直』で今季最多の8三振を奪い、24年8月2日の巨人戦(東京ドーム)以来の白星を手にした。
◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が19日、広島11回戦(神宮)で今季最長の7回を投げ、3安打無失点、8奪三振で今季初勝利を挙げた。12球団の開幕投手でただ一人、白星のなかった右腕が昨年8月2日の巨人戦(東京ドーム)以来、351日ぶりとなる勝利。今季9登板目で価値ある1勝を挙げ「勝つってこんなにうれしいんだなと改めて思った」と笑顔を浮かべた。苦しかった。ふがいなかった。奥川は1軍で勝利に恵まれず、登板当日は寝付けないことが続いた。「イライラなのか、ずっともやもやしていました。ご飯も食べられないし、食べたくない。寝ようとしても寝られなくて、ずっと映像が頭の中を流れる感じでした」。トレードマークの笑みは消え、思い詰めていた。それでも、逃げなかった。野球を嫌いになっているのではないかと思い「野球から離れる時間はある?」と問うと、力強い言葉が返ってきた。「それはないです。突き詰めるというか、逃げちゃいけないなって。ここで野球を置いて、飲みに行ったり、遊びに行ったりしたら終わりだと思う。真摯(しんし)に野球と向き合わないと」課題は明白だった。投球でボールをリリースする際に手首が寝て(傾いて)しまっていた。直球はシュート回転し、勢いがない。投球フォームや球の握り方まで修正した。「ボールをたたく。真っすぐは投球の基本だし、僕みたいなピッチャーにとっては生命線。いい機会だと思ってしっかりやろう」と覚悟を決め、ブルペン投球では障害物を置いて投球フォームを矯正した。蘇った直球と、戻ってきた〝奥川スマイル〟。野球から逃げなかった日々が、真摯に向き合った先に喜びがあることを教えてくれた。(ヤクルト担当・赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
52 | 34 | 2 | 0.605 (↑0.005) | - (-) |
55 | 299 (+4) | 193 (-) | 51 (+2) | 73 (+1) |
0.247 (-) | 1.960 (↑0.03) |
2 (-) |
巨人 |
41 | 43 | 3 | 0.488 (↓0.006) | 10 (↓1) |
56 | 237 (-) | 248 (+4) | 51 (-) | 38 (+1) |
0.241 (↓0.001) | 2.560 (↓0.01) |
3 (-) |
DeNA |
39 | 42 | 5 | 0.481 (↓0.007) | 10.5 (↓1) |
57 | 259 (+2) | 248 (+7) | 45 (-) | 41 (-) |
0.226 (-) | 2.730 (↓0.05) |
4 (1↑) |
中日 |
40 | 44 | 2 | 0.476 (↑0.006) | 11 (-) |
57 | 225 (+7) | 258 (+2) | 41 (-) | 55 (-) |
0.226 (↑0.003) | 2.830 (↑0.03) |
5 (1↓) |
広島 |
38 | 43 | 5 | 0.469 (↓0.006) | 11.5 (↓1) |
57 | 252 (+1) | 260 (+3) | 39 (-) | 45 (+1) |
0.240 (↓0.001) | 2.760 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
26 | 50 | 5 | 0.342 (↑0.009) | 21 (-) |
62 | 216 (+3) | 318 (+1) | 36 (-) | 39 (+2) |
0.225 (↑0.001) | 3.500 (↑0.03) |
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