1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 8 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
勝利投手:モイネロ(8勝2敗0S) 敗戦投手:今井 達也(6勝3敗0S) |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは4回表、牧原大の適時二塁打と中村の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた9回には、近藤の2点適時二塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・モイネロが9回2安打無失点の快投。来日初完封で今季8勝目を挙げた。敗れた西武は、打線が沈黙した。
◆ソフトバンクは19日から西武3連戦を迎える。現状は首位日本ハムと2ゲーム差の2位。結果次第では前半戦の首位ターンの可能性を残している。初戦の相手先発は今井達也投手(27)。今季は4月18日に今井-平良のリレーで屈辱の"ノーヒットワンラン"負けを喫した。今井には直近2連敗中で、8試合連続黒星をつけられていない。ソフトバンク戦で最後に今井が負け投手になったのは23年9月29日となっている。難攻不落の右腕だが「今井キラー」に期待したい。中村晃外野手(35)は18年の初対戦から通算43打数16安打で打率3割7分2厘。20年には驚異の6打数5安打を記録しており、直近3年間でみても21打数7安打の打率3割3分3厘となっている。今季も9打数3安打。7月5日の対戦ではタイムリーも放った。打撃職人の一打が勝利を呼び込めるか。昨季の成績では川瀬晃内野手(27)が9打数4安打、山川穂高内野手(33)は16打数6安打を記録している。直近3年間で今井から本塁打を放ったのは、23年近藤の1本、24年牧原大の1本、柳町の1本。今季は本塁打が出ていない。好投手の今井を攻略し、チームトップ8勝目を目指すリバン・モイネロ投手(29)を援護したい。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が、前日18日に出場選手登録を抹消した川口冬弥投手(25)について説明した。試合前に報道陣に取材対応。「最初の真っすぐに比べて8キロ~10キロぐらい落ちていた。1軍の疲れとかプレッシャーもあるでしょう。150キロの真っすぐがあるからフォークも効くから」と話した。川口は6月20日に育成から支配下登録。デビューから5試合連続無失点だったが、17日のロッテ戦(北九州)で6回表に複数失点。しかし同戦は降雨コールドで、規定により5回裏までのスコアと個人成績が残った。川口の失点は記録上残らない形になっていた。力強い真っすぐを取り戻すべく、再び筑後で鍛錬を積む。
◆西武の新外国人J・D・デービス内野手(32=前エンゼルス3A)がデビューする。「5番DH」でのスタメン出場が発表された。11日に正式契約を交わしたばかり。すでに3軍戦には出場し、2試合連続で安打している。この日はDH出場となるが、西口監督(52)は20日以降はスタメン三塁で起用する方針を示唆している。この日はいきなり、ソフトバンク・モイネロとの対戦に。西口監督は試合前に「どういう感じで対応してくれるかというところを楽しみにしておきたいです」と期待を寄せた。
◆西武の炭谷銀仁朗捕手が19日、38歳の誕生日を迎えた。試合前には電子オルガンで「HAPPY BIRTHDAY」の演奏もあり、西武ファンたちから祝福の拍手が寄せられた。自身のインスタグラムでは誕生日Tシャツを披露。「自分でデザインしてファナティクスさんに作ってもらいました。もちろん栗山さんと中村さんにも着てもらいます」とした。完全非売品で3人分しか作っていないという。大きく「骨牙尾」とデザインされている。中村剛也内野手(41)栗山巧外野手(41)は"真獅子の骨牙コンビ"と呼ばれ、愛されてきた。日刊スポーツがこの1月「2人が骨牙なら、自分は獅子の何だと思いますか?」と尋ねたところ「ちょっと待ってくださいね」と20秒間、ニヤニヤしながらスマホをいじって熟考。「僕、しっぽ。しっぽがいい。しっぽの役割を調べたら、走ったり、バランスを整えるためのものってなって。しっぽがいい」そんなこともあって獅子の尾(または獅子のしっぽ)に名乗りを上げていた。骨牙は現在2軍調整中。先輩2人の分まで、獅子を走らせる。【金子真仁】
◆ソフトバンク打線が初回から粘りを見せた。西武今井から1番周東、2番ダウンズが連続四球。2人で計18球を投げさせて無死一、二塁のチャンスを作った。3番中村は三邪飛に倒れたが、4番近藤が再び四球。1死満塁とし、5番山本は空振り三振、6番柳町は空振り三振に倒れて無得点に終わった。最終的に今井は初回だけで39球。1回表のソフトバンクの攻撃時間は21分だった。
◆西武今井達也投手(27)が25イニング連続奪三振の日本人記録に並んだ。6月7日の広島戦(マツダスタジアム)から24イニング連続で奪三振の状態で臨んだ、この日のマウンド。初回に5番山本から空振り三振を奪った。これで20年山本由伸(当時オリックス)と22年佐々木朗希(ロッテ)が持つ25イニング連続奪三振に並んだ。2回は凡打3つでチェンジに。今回は新記録達成とはならなかった。連続奪三振の記録は15年サファテ(当時ソフトバンク)の43イニング。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が規定打席に再到達した。この日が今季87試合目。ソフトバンクの規定打席は270打席となっており、第4打席で乗った。同打席時点での打率2割9分5厘はチームトップでリーグ4位。周東は4月23日に死球を受けて「右腓骨(ひこつ)骨折」の離脱があったが、約1カ月で戦列に戻っていた。この日は「1番中堅」でスタメン出場し、第1打席に四球。二盗を決めて出場5試合連続盗塁を決めた。さらに第3打席は遊撃への内野安打で出場6試合連続安打を放った。さらに9回にはこの日2度目の盗塁成功。今季25盗塁とし、リーグトップの楽天小深田に並んだ。
◆ソフトバンクが引き分けを挟んで4連勝を飾った。貯金は今季最多を更新する「15」。勝利した首位の日本ハムと離されずに2ゲーム差を保った。先発のリバン・モイネロ投手(29)が来日初完封。わずか2安打の快投でチーム単独トップの8勝目をあげた。打っては4回に牧原大成内野手(32)の左中間適時二塁打、中村晃外野手(35)の右前適時打で2点を先制。9回には近藤健介外野手(31)がダメ押しの2点適時二塁打を放った。前半戦は残り2試合。日本ハムが2連敗、ソフトバンクが2連勝で逆転での首位ターンとなる。
◆西武が敗れ、再び借金生活となった。この日はエース今井達也投手(27)が7月5日以来の先発マウンドに上がったものの、初回に制球が乱れ3四球。最終的には無失点でしのいだものの、初回から39球を要する展開に。3回にも2四死球などで満塁にし、1イニング27球を要したが、ここも無失点に。しかし4回、牧原大らの適時打を浴び、先に2点を許してしまった。5回105球で降板となった。打線はソフトバンク・モイネロに三振こそほとんど奪われなかったものの、代わりに凡打の山。3回、先頭源田が四球で出塁したものの、9番古賀悠がバント2球失敗の後、痛い併殺打に。その後も二塁さえ遠い拙攻となった。この日「5番DH」でデビューとなった新外国人のJ・D・デービス内野手(32=前エンゼルス3A)はいい当たりもあったものの、3打数無安打だった。
◆ソフトバンクが引き分けを挟んで4連勝を飾った。先発のリバン・モイネロ投手(29)が2安打で来日初完封。奪三振「2」は先発転向後最少だった。打たせて取る省エネ投球に小久保裕紀監督(53)は「これまでとは全く違うモイネロを見た。新たなスタイルだったね」とチームトップ8勝目をあげた左腕をたたえた。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が殊勲の決勝打を放った。0-0の4回1死二塁から今井の直球をジャストミート。左中間へ先制の適時二塁打を放った。「つないでもらったチャンスを絶対に生かそうと思いました。積極的にスイングを仕掛けにいった結果がタイムリーにつながった」。9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で左肘に死球を受け、4試合欠場も17日のロッテ戦(北九州)では5回に同点打。降雨引き分けコールドに持ち込んだ。2戦連続してここ一番の勝負強さを発揮した。
◆西武今井達也投手(27)が25イニング連続奪三振の日本人タイ記録を達成した。20年山本由伸(当時オリックス)と22年佐々木朗希(ロッテ)が持つ記録に並んだ。初回、1死満塁からソフトバンク山本、柳町を連続三振に。ただし、1回表を終わらせた156キロ直球が、早くもこの日の39球目だった。1番周東、2番ダウンズに連続四球を与え2人で18球。うち8球がファウルだった。「制球どうこうよりも前に飛ばす気ないんで、初回から。それはこっちはどうにもできないんで」と今井。2回は奪三振なく新記録ならず。3回までに72球を要し、4回についに2失点した。前半戦は6勝3敗、防御率1・62、この日時点でリーグ1位の119奪三振でフィニッシュ。23日からのオールスター出場を終えると、8月は週前半に上位球団が固まる過酷な日程だ。後半戦へ向け「一生懸命投げるだけです」と話した。
◆西武はモイネロに2安打完封負けで、二塁さえ踏めなかった。「そこまで本調子には見えなかったですけど」と西口文也監督(52)もがっくりだ。新外国人デービスは5番DHでいい当たりもあったものの3打数無安打に。新助っ人は「興奮も緊張もある。緊張するということは、いい意味で自分にとって重要なゲームだと分かっているということ。それもうまく利用しながらやりたい」と前向きに話した。
◆ソフトバンクの3番中村晃外野手(35)が貴重な2点目をたたき出した。1点を先制してなおも4回2死一、三塁。カウント3-1から今井の直球を右前にはじき返した。「有利カウントにもっていくことができ、思い切って自分のスイングをすることができました。大きい追加点を取ることができてよかった」。13日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来の打点に納得の表情だった。
◆ソフトバンク周東佑京(29)が2盗塁を決め、楽天小深田に並ぶリーグトップタイの25盗塁とした。初回、四球を選ぶとすかさず二盗。さらに9回に左前打し、再び二盗を決めた。打っても2安打を放つなど、規定打席に再到達。打率2割9分8厘でリーグ4位につけた。「(盗塁は)いかに点を取るかで走っているので。(規定打席到達も)シーズンが終わってから。今は気にしていない」と、リードオフマンは一戦集中でチームをけん引する。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)がニュースタイルで来日初の完封勝利を飾った。「ドクターK」が西武打線から凡打の山を築き、112球で被安打2。1試合2奪三振は先発転向後最少だった。蒸し暑いベルーナドーム仕様にモデルチェンジしてチーム単独トップの8勝目。引き分けを挟む4連勝に導き、前半戦の首位ターンへ望みをつないだ。モイネロが少年時代に戻った。「昔は今日みたいに三振が少なくて、打たせて取るタイプの投手だったんだ」。それは母国キューバで過ごした12~13歳のころ。「ゴロやフライが多くて、長いイニングを投げていた記憶があるね」。15年以上も前を思い返し、完封経験は「子どものリーグみたいな時はあった気がする」と笑みを浮かべた。6回を投げ終えた時点で71球、0奪三振。6月6日のヤクルト戦で1試合18奪三振を記録した左腕とは別人のように凡打の山を築いた。「暑さもあったし、西武打線がアグレッシブだったのでコースや高さに(気をつけて)しっかり投げた。なるべく少ない球数でという意識」。2~8回は無安打。最終的に被安打2、先発転向後最少の2奪三振だ。打たせて取るニュースタイルで来日初の完封勝利。「全球種のコントロールがよかったね。(捕手の)海野のリードもよかったですし、アナリストの人たちと試合前に話せたこともよかった」。試合前のデータ確認も怠らなかった。小久保監督も「さすがモイネロのピッチング」とうなずいた。省エネスタイルには「暑さ対策もあったのかも分からないけど、今年のこれまでとは全く違う投球スタイル。あのスタイルなら球数も減る。新しいモイネロを見た」と興奮気味。防御率1・27はリーグトップで先発ローテーションの大黒柱だ。後半戦も優勝争いのキーマンになることは間違いない。指揮官の信頼度は増すばかりだ。これでモイネロは先発転向後のベルーナドームで5勝0敗、防御率0・38。蒸し暑い敵地だが無双の成績を残している。チームは引き分けを挟んで4連勝。貯金「15」は今季最多を更新した。「チームが勝てたことが一番うれしい」。心優しき左腕が頼りになる。デーゲームで勝利した首位日本ハムと離されず、2ゲーム差を保った。前半戦は残り2試合。わずかに首位ターンの可能性も残している。小久保ホークスは新庄ハムに食らいついていく。【只松憲】
◆ソフトバンクは先発のモイネロ投手が来日初完封で8勝目(2敗)を挙げた。左腕は、テンポの良いピッチングを見せ西武打線を2安打に封じた。打線は四回に牧原大成内野手と中村晃外野手の適時打で2点。九回にも2点を加え、貯金を今季最多の「15」とした。
◆西武の今井は5回2失点で、モイネロとの好投手対決に敗れた。ファウルで粘られた一回は3四球を与えるなど39球を要し、その後も球数が増えて105球で降板。風邪で出場選手登録を外れて2週間ぶりの登板でチームを勝利に導けず、次回へ「一生懸命投げるだけ」と淡々と語った。打線もモイネロの前に2安打で二塁を踏めずに完封を許した。三回無死一塁で古賀悠がバントに失敗して送れず、直後に今井が失点するなど流れも悪かった。西口監督は「なかなか打ち切れなかった」と悔しそうに話した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
52 | 33 | 2 | 0.612 (↑0.005) | - (-) |
56 | 326 (+5) | 229 (+2) | 83 (+3) | 42 (-) |
0.246 (↑0.002) | 2.280 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
49 | 34 | 4 | 0.590 (↑0.005) | 2 (-) |
56 | 314 (+4) | 239 (-) | 51 (-) | 66 (+2) |
0.245 (-) | 2.450 (↑0.03) |
3 (-) |
ORIX |
46 | 36 | 3 | 0.561 (↓0.007) | 4.5 (↓1) |
58 | 309 (-) | 304 (+8) | 57 (-) | 35 (-) |
0.262 (↓0.001) | 3.320 (↓0.06) |
4 (-) |
西武 |
42 | 43 | 1 | 0.494 (↓0.006) | 10 (↓1) |
57 | 220 (-) | 236 (+4) | 35 (-) | 56 (-) |
0.228 (↓0.002) | 2.560 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 44 | 2 | 0.470 (↓0.006) | 12 (↓1) |
58 | 243 (+2) | 286 (+5) | 32 (-) | 81 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 3.150 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
32 | 50 | 2 | 0.390 (↑0.007) | 18.5 (-) |
59 | 242 (+8) | 323 (-) | 43 (-) | 33 (-) |
0.229 (↑0.001) | 3.630 (↑0.05) |
コメント