1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16 | 1 | 3 |
楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 | 0 |
勝利投手:伊藤 大海(10勝5敗0S) (セーブ:柳川 大晟(1勝1敗5S)) 敗戦投手:古謝 樹(3勝3敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムは1-1で迎えた3回表、レイエスのソロで勝ち越しに成功する。その後は6回に万波のソロと五十幡の適時打で2点を加えると、7回にも万波のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が7回2失点の力投で今季10勝目。敗れた楽天は、打線がつながりを欠いた。
◆上半身のコンディション不良で離脱していた楽天鈴木翔天投手(28)が、1軍に合流した。勝ちパターンの一角としてリリーフ陣を支えてきた左腕は「戻ってきたからにはいち早く戦力になれるように。みんなたくさん投げてるので、少しでも手助けになればと思います」と意気込んだ。鈴木翔は1軍で登板したのは6月4日DeNA戦(楽天モバイルパーク)が最後。同11日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消されていた。今月12日の2軍ロッテ戦(ロッテ浦和)で実戦復帰すると、同16日DeNA戦(森林どり泉)でも登板。2試合で計2回を無失点に封じ、1軍に合流した。一時はノースローの期間もあったが、トレーナーと組んだ最短のプランで復帰までこぎ着けた。「トレーニングとかそういう筋力面では絶対落とさないように心がけてたので、意外とノースローしてても投げ始めたら筋力が落ちずにこれたというか、すんなりと復帰できました」と明かした。
◆山形出身でキャイ~ンのウド鈴木(55)が始球式に登場した。楽天の「324」のユニホーム姿でマウンドに上がり、ワインドアップで捕手堀内に向かってノーバウンド投球。マウンドではキャイ~ンポーズを披露した。球速は63キロだった。ウド鈴木は「東北出身の私にとりまして、誉であり、末代まで語り継がれる偉業となりますので、まんじゅうを持つ時も、思わず、指の握りを確認してしまう日々でございます! ひょっこり怪投させていただきたく存じます!」と意気込んでいた。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が、パ・リーグ一番乗りで20号に到達した。同点に追い付かれた直後の3回無死、カウント2-1から楽天先発古謝の外角高めのストレートを右翼スタンドに運んだ。来日2年連続の20本到達で「ホームランが出にくい球場なので、その特性を理解して、強いライナーを打つ意識で打席に入りました。結果的にホームランになってよかったです」。打点も56に伸ばし、2タイトルでトップを独走している。----https://www.nikkansports.com/baseball/
◆山形出身でキャイ~ンのウド鈴木(55)が、始球式で相方愛を表現した。楽天の背番号「324」のユニホーム姿でマウンドに上がった。「今日はいつもそばにいる天野君がいないので、天野君の誕生日を背番号に入れて、投球前にキャイ~ンポーズをして、『天野く~ん!』と大きく叫んで緊張をほぐし、気合を入れました」。天野ひろゆき(55)を思い、プレートに足をかけた。ワインドアップで捕手堀内に向かってノーバウンド投球。球速は63キロだった。。「ここに到着してから、岸選手が練習に付き合ってくださって、僕がどんなに暴投しても、岸選手が笑顔でボールを受けて返球をしてもらいまして、本当にこの上ない体験をさせていただきました。ありがとうございました!」と力を込めた。----https://www.nikkansports.com/baseball/
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が、2年連続の2ケタ10勝に到達した。両リーグトップでの到達は、球団では15年大谷翔平以来10年ぶり。伊藤は今季、本拠開幕の4月1日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)こそ5回9安打5失点で黒星も、同8日楽天戦(楽天モバイルパーク)で9回2失点と好投し、1勝目を挙げた。6月20日中日戦(バンテリンドーム)は9回無失点で今季初完封。7月4日楽天戦(エスコンフィールド)で9勝目と、着実に白星を重ねていた。伊藤が2年連続4度目の2桁勝利。日本ハム投手の両リーグ10勝一番乗りは61年久保田、62年尾崎、79年高橋直、92年金石、96年西崎、98年岩本、09、11年ダルビッシュ、15年大谷以来9人、10度目。伊藤の10勝到達は21年が10月30日、22年が9月2日、24年が8月25日で、今季が自身最速。日本ハムで球宴前の前半戦に10勝到達も15年大谷が7月10日に両リーグ一番乗りして以来、10年ぶり。>
◆パ・リーグ首位の日本ハムが2カード連続初戦白星発進で、貯金を19に戻した。初回1死一、三塁、郡司裕也捕手(27)の中前適時打で先制。2回に追い付かれるも直後の3回先頭で、フランミル・レイエス外野手(30)がリーグトップの20号ソロを放ち、勝ち越した。6回は1死から万波中正外野手(25)の15号ソロで3点目。さらに1死一塁から新庄剛志監督(53)が、エンドランを仕掛け、伏見の打球は三塁へのゴロだったが、一塁走者の清宮幸が悠々二塁セーフとなり、伏見も内野安打で出塁し1死一、二塁とチャンスを広げた。さらに2死満塁で五十幡亮汰外野手(26)の右前適時打で、4点目を加えた。7回2死からは万波が2打席連発となる左越え16号ソロを放ち、突き放した。>
◆楽天の自力優勝の可能性が今季85試合目で消滅した。2ケタ安打を放つも、あと1本が出ず、日本ハムに4連敗を喫した。初回、先発の古謝樹投手(23)が3連打を浴びて先制点を献上した。2回無死一、二塁から堀内謙伍捕手(28)の併殺の間に同点に追いついたが、その直後の3回に日本ハムのレイエスに勝ち越しソロを被弾した。さらに試合後半は万波に2打席連続本塁打を打たれるなど突き放された。打線は2ケタ安打をマークしたが、得点圏でチャンスをものにできなかった。古謝は5回途中7安打2失点8奪三振。5回に打球が右足に直撃するアクシデントで途中降板となった。1カ月ぶりに復帰登板した鈴木翔天投手(28)は1回を3安打無失点だった。この敗戦で自力優勝の可能性が消滅。昨季は72試合目で自力Vが消滅している。
◆日本ハム田中正義投手(31)が、バースデー登板で9試合連続無失点をマークした。5-2の8回から2番手で登板すると、宗山と堀内を直球で中飛。2死からは辰己涼を154キロの直球で見逃し三振に仕留めた。これで6月14日の広島戦(エスコンフィールド)から9試合連続無失点。開幕から守護神を務めていたが、勝ちパターンでは7月から8回での起用がメイン。田中は「やることは変わらないので、しっかりゼロでいけるように意識しています」と話した。今季は27試合に登板して0勝1敗11セーブ、6ホールド、防御率は1・37とした。新庄剛志監督(53)は「8回の顔になってきたね。9回だとなんかちょっと引きずって、無理やり笑顔を出してる感じだけど。8回はなんか自然に、『僕に任してください』みたいな表情でね、いてくれてるんで。8回合ってますよね。僕、8回のピッチャーがめちゃくちゃ大事だと思ってるんですよね。9回はプレッシャーありますけど、8回はいろんな場面でいかないといけないでしょう。年俸は上がるべきだと思うポジションは7、8回ですよね、僕の中では」と評価した。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、目標の貯金「21」へ連勝を誓った。この日は1回に郡司裕也捕手(27)の適時打で先制すると、1-1の3回にはフランミル・レイエス外野手(30)が右翼席へ20号ソロ。6回と7回には万波中正外野手(25)の2打席連続アーチ(15&16号)などでリードを広げた。先発の伊藤大海投手(27)は、10安打を浴びながらも7回を2失点にまとめ、両リーグ最速の2ケタ勝利に到達した。新庄監督は、かねて目標をオールスターゲームまでの貯金「21」としてきた。球宴までの残り2試合を連勝すれば、目標に到達する。新庄監督は「今もうあんま興味ない。もうその付近にいってるから。目標はそこなんですけど。その付近に行ってしまえばもう計算通りなんで。その『21』がもう絶対じゃないんで。十分でしょう。あと2つ勝ったら『21』か。大丈夫です。もう1勝1敗ぐらいの気持ちでね」と大きく構えたが、つづけて「2勝とりにいきます」と言い残して球場を後にした。20日は加藤貴之投手(33)が、今季7勝目をかけて楽天の内と投げ合う。
◆上半身のコンディション不良で戦列を離れていた楽天鈴木翔天投手(28)が、1軍で1カ月半ぶりに復帰登板を果たした。3点ビハインドの8回から4番手で登板。先頭の日本ハム伏見に直球を3球続け、左前打を許す。続く水野は中飛に抑えたものの、水谷に左前打を打たれ、さらに2死一、二塁からレイエスに左前に運ばれた。2死満塁とされたが、最後は奈良間を空振り三振に仕留めた。6月4日DeNA戦(楽天モバイルパーク)以来の1軍マウンドで1回を3安打無失点2奪三振。「とりあえず復帰することができて良かった。ゼロっていうのは収穫かなと思います」と振り返った。その上で「緊張もしますし、思ったようなところに投げられないこともあったので、そこら辺を次の登板に向けて修正していきます」と話した。
◆楽天の自力優勝の可能性が85試合目で消滅した。同点の3回に日本ハムのレイエスに勝ち越しソロを被弾。6、7回は万波の2打席連続本塁打などで突き放された。打線は11安打もあと1本が出ず。三木肇監督は「(自力V消滅は)非常に残念だけども、(最終的に順位が)決まるまで何が起こるか分からないし、明日からも変わらず、必死にやるというところで進めたい」と話した。楽天鈴木翔(上半身のコンディション不良から復帰し、1回を無失点)「とりあえず復帰することができて良かった。ゼロっていうのは収穫かなと思う」
◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、4試合ぶりのスタメンで2安打と気を吐いた。1点を追う2回無死一塁から日本ハム伊藤の初球、148キロ直球を中前にはじき返すと、無死一、三塁と好機を広げ、一時同点につなげた。3回にはカウント1-2からのスプリットを再び中前に運んだ。2日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)以来の複数安打に「1打席目の初球から出たのはすごい良かった。でも、これを1試合通してもっと打席の内容を良くしていけるようにしないといけないですし、(試合に)出ない期間でしっかり見直したことを試せた」と話した。試合前時点で通算10打数1安打に封じられていた伊藤から2安打をマークした。「要所で力を入れて投げてきているような印象だったので、ストライクを取りに来たボールを前に飛ばせたのが良かった」と手応えを示した。
◆日本ハム万波中正外野手(25)が2年ぶりの2打席連続本塁打を放ち、勝利を引き寄せた。1点リードの6回1死から左越え15号ソロ。6月28日西武戦以来、出場15試合ぶりの1発で目覚めると、3点リードの7回2死で再び左越えに、23年8月12日ソフトバンク戦以来の2打席連発の16号。「うまく回転して打てました。苦しかった時期も長かったので、本当にうれしく思いますね」と安堵(あんど)した。
◆楽天古謝樹投手(23)が、3敗目を喫した。球宴前ラスト登板となった日本ハム戦は、5回途中7安打2失点。8奪三振は自己最多タイだった。打球が右足に直撃するアクシデントで降板したが「問題ないです。大丈夫です」と強調した。収穫と課題を得た登板となった。初回に五十幡、レイエス、郡司に3連打を浴びて先制点を献上。なおも1死一、二塁から石井をスライダーで空振り三振、続く万波はツーシームで空を切らせた。同点の3回にはレイエスにソロ本塁打を被弾したが、要所で三振を奪うなど最速150キロの直球を軸に力投した。古謝は「前回よりもストレートの強さにこだわって1週間準備をしてきました。真っすぐで三振も取れましたし、自信のある球で三振を取ることができたことは良かった。ただ、まだまだ1発のところなど課題はありますので、オールスター後のシーズンに向けて課題をつぶせるように頑張っていきたい」と振り返った。後半戦は先発ローテ定着に照準を合わせる。「前半戦はしっかりとローテーションで回れなかったので、後半戦は夏で暑い時期も続きますが、気持ちで乗り切ってローテーションで回れるようにしていきたい。長いイニングを投げて、リリーフの方たちの負担を減らせるような投球を心がけていきたい」と力を込めた。
◆パ・リーグ首位の日本ハムが前半戦ラストカードで白星発進した。
◆日本ハム万波中正外野手(25)が"目覚め"の2打席連発で、前半戦最終カード白星発進に貢献した。2試合ぶりにスタメン復帰。1点リードの6回に左翼へ6月28日西武戦以来、出場15試合ぶりの15号ソロを放つと、7回には再び左越えに16号ソロ。23年8月12日ソフトバンク戦以来2年ぶりとなる2打席連発で、流れを呼び込んだ。万波はどうしても打ちたかった。1点リードの6回1死、フルカウントから西垣の内角低め直球をかち上げると、打球は左翼席に吸い込まれた。出場15試合48打席ぶりの15号。「うまく回転して打てました。苦しかった時期もすごく長かったので、本当に本当にうれしく思います」。7回も再び左翼へ2年ぶりの2打席連発。「オールスター前にホームラン打てて良かったなと、マジで思ってます」。人気サッカー漫画イナズマイレブンの必殺技から拝借した、手のひらを突き出す「ガニメデプロトン」ポーズで喜んだ。6月28日西武戦で14号を放って以降、わずか6安打で17三振。この日の試合前時点で、打率は2割2分7厘まで落ち込んでいた。この日も2打席目まで連続三振を喫し、第3打席の前に新庄監督から「(バットから)手を離すな」と指摘を受けていた。崖っぷちの中、自らも「元々やりたいような打ち方。自分が1番気持ちいいと感じるようなところに収まるような。できるんじゃないかなって気がして」と閉じていたスタンスを開き、打撃感覚も"開眼"。万波砲復活に、指揮官も「あの1本でガラッと変わった。安心しました」と喜んだ。しばらく鳴りを潜め、差を広げられていたトップ独走中の20本塁打のレイエスとは4本差。「別に、10本離れてるとかじゃない。絶好調とかだったら、すぐにひっくり返る数字。もちろん最後まで諦めるつもりはないんで、まだまだ背中を追って頑張ります」。チーム内キング争いが、日本ハムの快進撃を、さらに後押しする。【永野高輔】
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、インスタグラムでヒーロー2人をたたえた。この日は万波中正外野手(25)が、6回に6月28日の西武戦(ベルーナドーム)以来となる15号ソロ。さらに4-1の7回には、2打席連発の16号ソロを放った。投げては先発の伊藤大海投手(27)が、11安打を浴びながらも7回を2失点7奪三振の力投で、両リーグ最速の2ケタ10勝に到達した。新庄監督はまず万波に言及。「小学生の頃、日が暮れるまで野球を楽しみ お母さんがご飯できたよの合図で家に帰る その頃を思い出させるような万波君の2本のホームラン 野球を楽しんでやってます打法 NICE home run ありがとちゃん」とたたえた。伊藤には短く「10勝 一番乗り 17番」と絵文字を添えてつづった。
◆パ・リーグ首位の日本ハムが前半戦ラストカードで白星発進した。16安打と打線が爆発。その中でソロ本塁打3本だけでなく、残り13安打、すべて単打だったことも注目に値する。本塁打の陰に隠れ目立たないが、6回のエンドランを生かした1点は、勝敗を左右するものだった。1点リードの6回、1死から万波中正外野手(25)の15号ソロで3点目。さらに1死一塁から新庄剛志監督(53)が、エンドランを仕掛た。伏見は初球を打ち、打球は三塁へのゴロだったが、一塁走者の清宮幸が悠々二塁セーフとなり、伏見も内野安打で出塁し1死一、二塁とチャンスを広げた。さらに2死満塁で五十幡亮汰外野手(26)の右前適時打で、4点目を加えた。指揮官は、意図を説明。「ちょっと(伏見が)バットを出せてない状態だったんで。初球にエンドランでバット出させようと思って。そしたらヒットが出て、その後もヒットでつながったから。振れてない選手にはエンドランを出すケースはちょっとありますね。でも、ここからはどんな選手でもセーフティーもあれば、一、二塁でのバントもあれば。ピッチャーがいいだけに、いろんな作戦を使って、1点は取りいきたいですね」。この日は苦しんでいた万波が覚醒し2打席連発。レイエスと本塁打1、2位を争う。さらに、3年半、鍛え上げてきた選手の感度を生かした新庄流の仕掛けも融合し、パの覇権争いを抜け出していく。
◆日本ハムのエース伊藤大海投手(27)が、球団のレジェンドに並んだ。楽天相手に7回11安打を浴びながら2失点と粘投。球団では15年大谷翔平以来、10年ぶりに、両リーグ最速で2桁10勝に到達した。チームはレイエス、万波の3本塁打などで主導権を握り、8回以降は盤石の継投で逃げ切り成功。梅雨が明けた仙台で、伊藤の123球の熱投が実り、貯金を19に戻した。伊藤がもがき苦しみながら、10勝に到達した。3点差に詰め寄られた7回、2死一、二塁のピンチを招くも、小郷を見逃し三振に切って取り、右拳を突き上げた。123球目のストレートは球速151キロ。最後まで力のあるボールを投げ続けたが、11安打を浴びながらの勝利に「本当にみんなが打ってくれたおかげ」と打線に感謝した。新庄監督とはシーズン15勝を約束している。当然、ここは通過点で「まだ防御率はよくないので後半戦、もっと下げていけるようにしっかりゲームを作っていけたら」と反省も忘れない。指揮官も「とりあえず2桁をクリアはしましたけど、完投できなかったのは本人のミスですね。球数が多いっていうことで、これを反省してもらわないと。完投王国の一員としてはね」。好調先発陣のけん引役として、あえて厳しい言葉を投げかけた。両リーグ最速での10勝到達は、球団ではドジャース大谷以来だ。失敗後の的確な修正力で、コンスタントに結果を重ねてきた。プロワースト12安打を許して6回6失点で降板した前回11日オリックス戦後、「テンポ良く投げられるように」と約15メートルの近距離の投球練習を増やした。「力みがあった」という投球フォームも「145キロを投げるぐらいのフォームで150キロが出せるように」と、打者に予想以上の球速感を与える作業に徹してきた。ボールの回転が気に入らないときは、1カ所だけ黒く塗りつぶしたボールを用いてチェック。「(回転数を測る)ラプソードより自分の感覚と視覚で確認できた方が、ボールを持ち替えたときにすぐできる。ラプソードだと正解までに時間がかかる。これは1発で分かる」。見つめなおすポイントの正確さが、結果に結び付いている。努力家エースの熱投が生き、貯金を19に戻した。残り2戦全勝なら新庄監督が目標に掲げた、前半戦の「貯金21」に届く。指揮官は「21が絶対じゃないんで。付近に行ってしまえば、もう計算通り。あとは1勝1敗ぐらいの気持ちで...」と言った後、続けて「2勝取りに行きます」。優勝への航海は、有言実行を続けることで、より加速していく。【永野高輔】伊藤が2年連続4度目の2桁勝利。日本ハム投手の両リーグ10勝一番乗りは61年久保田、62年尾崎、79年高橋直、92年金石、96年西崎、98年岩本、09、11年ダルビッシュ、15年大谷以来9人、10度目。伊藤の10勝到達は21年が10月30日、22年が9月2日、24年が8月25日で、今季が自身最速。日本ハムで球宴前の前半戦に10勝到達も15年大谷が7月10日に両リーグ一番乗りして以来、10年ぶり。
◆日本ハムは先発の伊藤大海投手が7回を投げて11安打を浴びながらも2失点でまとめ、12球団で10勝一番乗りを果たした。打線はレイエス外野手が2年連続20号、万波中正外野手の2打席連続ソロなどで得点を重ねた。
◆楽天は好投手の伊藤に対して7回で11安打を放ちながら、2得点と仕留めきれなかった。三木監督は「チャンスはつくれたけどね。もう一本っていうところ」と歯がゆい表情で話した。投手陣もレイエスと万波に計3本のアーチを許す力負け。日本ハムには今季3勝11敗1分けと大きく負け越し、自力優勝の可能性が消えた。監督は「現状はこういう形だが(順位が)決まるまで何が起こるか分からない。変わらず一戦一戦必死にやる」と力を込めた。
◆日本ハムの万波が六回に6月28日以来の一発となるソロを放ち、七回にも2打席連発の16号ソロ。「オールスター前に一本、本塁打を出して後半戦を迎えたいと思っていた」と笑顔だった。六回は内寄りの直球をうまく体を回転させて捉え、七回は甘く入った直球を強振。ともに左翼席へ運んだ。リーグトップのレイエスも20号ソロを放ったが「4本なので、絶好調だったらすぐにひっくり返せる数字かなと思う。最後まで諦めるつもりはない」とタイトル獲得を狙っていく。
◆日本ハムは伊藤が7回を投げて11安打を浴びながらも2失点でまとめ、12球団で10勝一番乗りを果たした。攻撃ではレイエスが2年連続20号、万波の2打席連続ソロなどで得点を重ねた。日本ハム・伊藤が両リーグ最速で10勝(5敗)に到達。日本ハム(前身を含む)の投手が両リーグ10勝一番乗りを果たしたのは、1961年の久保田治、62年の尾崎行雄、79年の高橋直樹、92年の金石昭人、96年の西崎幸広、98年の岩本勉、2009、11年のダルビッシュ有、15年の大谷翔平に次いで10年ぶり9人目(10度目)。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
52 | 33 | 2 | 0.612 (↑0.005) | - (-) |
56 | 326 (+5) | 229 (+2) | 83 (+3) | 42 (-) |
0.246 (↑0.002) | 2.280 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
49 | 34 | 4 | 0.590 (↑0.005) | 2 (-) |
56 | 314 (+4) | 239 (-) | 51 (-) | 66 (+2) |
0.245 (-) | 2.450 (↑0.03) |
3 (-) |
ORIX |
46 | 36 | 3 | 0.561 (↓0.007) | 4.5 (↓1) |
58 | 309 (-) | 304 (+8) | 57 (-) | 35 (-) |
0.262 (↓0.001) | 3.320 (↓0.06) |
4 (-) |
西武 |
42 | 43 | 1 | 0.494 (↓0.006) | 10 (↓1) |
57 | 220 (-) | 236 (+4) | 35 (-) | 56 (-) |
0.228 (↓0.002) | 2.560 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 44 | 2 | 0.470 (↓0.006) | 12 (↓1) |
58 | 243 (+2) | 286 (+5) | 32 (-) | 81 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 3.150 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
32 | 50 | 2 | 0.390 (↑0.007) | 18.5 (-) |
59 | 242 (+8) | 323 (-) | 43 (-) | 33 (-) |
0.229 (↑0.001) | 3.630 (↑0.05) |
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