阪神(-降雨のため試合中止-)中日 =リーグ戦13回戦(2025.07.17)・阪神甲子園球場=
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◆甲子園がある兵庫県西宮市では、午前中から大粒の雨が降っている。前夜の試合後、阪神園芸が内野のグラウンドを覆う大きな防水シートを敷いた。午後も降り続く予報になっている。高校野球の兵庫大会は全会場で中止が決まった。プレーボールは午後6時。予告先発は阪神が大竹耕太郎投手(30)で、中日はプロ初勝利を目指す金丸夢斗投手(22)。

◆阪神の猛暑との戦いがようやく一段落する。1カ月以上続いた屋外球場での連戦がこの日で終わり、19日からは涼しい東京ドームで巨人と前半戦最後の3連戦に臨む。空調が効いていない西武の本拠地ベルーナドームをのぞくと、6月3~5日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来の完全な室内となる。実に「屋外」が以下のように11カードも続いた。すべて3連戦で過去32試合は中止がない。甲子園、ベルーナドーム、楽天モバイルパーク、甲子園、甲子園、神宮、甲子園、横浜スタジアム、マツダスタジアム、甲子園、甲子園。その間に、西日本では梅雨が早々と明け、本格的な夏が到来した。交流戦は負け越したが、6月下旬から11連勝するなど一気に調子を上げられたのは大きい。球宴明けはまた3カード屋外だが、8月はドーム開催が4カード組まれている。

◆先発予定の阪神戦が雨天中止となり中日金丸夢斗投手(22)のプロ初勝利はお預けとなった。チームは今季最長の6連勝、16日は高橋宏斗投手(22)が首位阪神を完封し、最高の形でバトンを受け取っていた。8度目の先発は神戸出身の金丸にとって甲子園は地元であり、野球をはじめるきっかけとなった聖地だ。14日の練習時には「僕は晴れると信じています。せっかくの甲子園なんで。(7度の先発で勝てなかったのは)『地元で勝て』というメッセージだったかなと思いますし、勝ちたいです」と気合十分だった。また、「どちらかと言うと雨男です」と苦笑いもしていたが、雨が降りやまず中止となった。金丸は5月5日DeNA戦(バンテリンドーム)でデビュー。7試合0勝3敗も防御率は2・64。6月5日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で6回4失点したが、それ以外の6試合はすべてクオリティースタート(6回以上、自責3以内)と先発の役割は果たしている。

◆午後2時15分、中止が発表された。阪神の試合中止は今季4度目。甲子園がある兵庫県西宮市では、午前中から大粒の雨が降り、昼過ぎにはゲリラ豪雨のような土砂降りの時間帯もあった。午後も降り続く予報になっている。阪神は室内練習場でいつも通りの練習を行った。18日は移動日。19日からの巨人3連戦(東京ドーム)で前半戦の日程を終える。今季中止になったのは4月10日のヤクルト戦、同13日の中日戦、5月9日の中日戦。すべて甲子園で、中日戦だけで3度目だ。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)の先発試合が、今季初めて雨で流れた。予告先発の試合では、移籍後通算5度目の中止となった。甲子園がある兵庫・西宮市では、午前中から大粒の雨が降り、昼過ぎには土砂降りの時間帯もあった。大竹はかつて、「大雨降太郎さん」グッズが発売されたほどの雨男。前回登板の9日広島戦も、試合開始が30分遅れた。SNSでファンは「さすがやなぁ」、「大雨降太郎の異名は伊達じゃない」などと投稿した。

◆試合が中止となり、ヒップホップ集団の「梅田サイファー」が、SNSの公式アカウントで反応した。この日は、夏の恒例イベント「ウル虎の夏2025」の最終日で、特別ゲストとして来場する予定だった。Xと、インスタグラムのストーリーズを更新。甲子園のグラウンドでの限定ユニホームを着た写真と、「本日雨天により試合中止となりました。残念ではございますが、またの機会によろしくお願いします!」という文章を投稿した。

◆中日金丸夢斗投手(22)が、前半戦最後となる19日からのDeNA3連戦(バンテリンドーム)で先発する見込みとなった。先発予定だった17日の甲子園での阪神戦は雨天中止。室内練習場で調整した金丸は「覚悟はしていました。楽しみにしていました」と悔しそうに話した。地元が神戸で、両親だけでなく数多くの友人たちも観戦予定。野球をやるきっかけとなった聖地でプロ初勝利を挙げたかった。井上一樹監督(53)は「ユメ(金丸)は投げたかっただろうし。流れ的にやってあげたいなって思ったけど、天気には勝てんかと思いつつ」と思いやった。次回登板については「ちょっと予定をまた変えなきゃいけないかな。DeNAにちょっと持っていこうかなっていう方向が強いかな」と明かした。DeNA3連戦は大野雄大投手(36)、カイル・マラー投手(27)と3人の先発が予想される。

◆中日井上一樹監督(53)が、「上肢のコンディション不良」で離脱中の守護神松山晋也投手(25)の復帰時期について、8月中旬以降になる見込みを明かした。絶対的守護神として28セーブを挙げているが、7月4日に出場選手登録を抹消。ナゴヤ球場でリハビリを続けている。球宴にも、セ抑え部門ファン投票で選出されている。井上監督は「ザクッとだよ。オレの想像だよ。医者の見解とかトレーナーのあれとかも抜きにして、どうだろう、海にクラゲが出没するぐらいの頃かな。よく言うじゃん。お盆明けたらクラゲが出るって。はっきりしたことは言えないけども、盆過ぎぐらいには帰ってきてくれないかなっていうイメージは持ってます」と、終盤戦での復帰を期待した。

◆中日は今季3度目の雨天中止となった。6連勝と勢いに乗る中、金丸夢斗投手(22)がプロ8度目の先発で初勝利をかけてマウンドへ立つ予定だった。チームは室内練習場で調整を行った。

◆首位の阪神は、17日の中日戦(甲子園)が雨天中止で試合はなかったが、2位の巨人が最下位のヤクルトに敗れ、ゲーム差が9ゲームに広がった。3位DeNAと4位広島の一戦は、降雨コールドで引き分けでゲーム差は変わらず。3位のDeNAと4位の広島のカードは1勝1敗1分けで終わった。2位の巨人は15日のヤクルト戦が雨天中止で、ヤクルトとのカードは0勝1敗に終わった。巨人は13日のDeNA戦から連敗で借金は1。首位の阪神が貯金を独占し、阪神以外の5チームは借金を抱える。交流戦終了時点では、首位阪神は2位DeNA、広島と3・5ゲーム差だったが、現在は2位巨人との差が9ゲーム差、3位DeNAとは9・5ゲーム差、4位広島とは10・5ゲーム差をつける。リーグ戦再開後、阪神は13勝4敗と順調に白星を積み重ねるが、2位の巨人は7勝7敗1分け。2位以下の球団では巨人、中日が勝率5割で、その他の球団は負け越し、阪神が頭一つ抜けた。

◆阪神-中日戦は降雨の影響により、午後2時15分に中止が発表された。試合は阪神が雨男として知られる大竹耕太郎投手(30)、中日はドラフト1位の金丸夢斗投手(22)=関大=が先発予定だった。阪神の試合中止は4月10日のヤクルト戦、同13日、5月9日の中日戦(ともに甲子園)に続き今季4度目。この日は、「ウル虎の夏2025」の最終日が予定されていた。

◆中日のドラフト1位新人、金丸は先発予定だった地元兵庫での阪神戦が中止。前夜16日には同学年の高橋宏の完封があり、「宏斗に続いて、やったろうと思っていた」と残念がった。プロ初勝利を目指し、19日からバンテリンドームナゴヤで行われるDeNA3連戦のどこかで登板する見込み。「また新しく準備してベストを尽くすだけ。切り替えて頑張りたい」と前向きな言葉を重ねた。

◆阪神・藤川球児監督(44)は前半戦最後の3試合となる19日からの巨人戦(東京ドーム)を「勝負どころ」と位置づけた。移動日となる18日を含め、疲労を回復できる日が増えたことを歓迎。石井大智投手(27)ら救援陣も万全の態勢で、宿敵の息の根を止めにいく。滝のような雨が、恵みに変わった。疲労がたまるこの時期に、願ってもない大きな休みが一日追加された。前半戦の山場となる3連戦を前に、軽めの調整で回復。藤川監督は目線を東へ向けた。「主力の選手たちも、きょう含めて2日間、きっちり休みながら調整して、東京ドームで3試合、巨人とできると。その後も休みになるというところでは、非常に絞りやすい、最後の前半戦の勝負どころかなと」朝から大雨が降り続いた甲子園は午後2時15分に中止が発表された。3月下旬の開幕から、周りには目もくれず、突っ走った結果、首位を独走中。6月28日~7月10日までの11連勝中には自慢の救援陣を次々と起用し、勝利の方程式である岩崎は7月だけで7試合、石井は8試合に登板。さらに開幕から大車輪の活躍を見せる及川はリーグトップの39試合に登板しており、フル回転でチームを支える中継ぎ陣にとっては、巨人相手に3試合、力を振り絞るためのいいリフレッシュになるに違いない。将は3連戦後の22~25日は4日間のオールスター休暇になることを見据え「前半に限っては、後ろから逆算しても、岩崎、石井あたりがちゃんといる状態で、きっちり、東京ドームで3試合行ける状態で臨める。それからネルソン含めて、いろんな投手のバリエーションを持った状態でいける」と力を込めた。自身も現役時代、2007年8月30日の広島戦(甲子園)から9月9日の巨人戦(東京ドーム)までセ・リーグタイ記録の10連投(最大6日連続登板)。10連勝に導いた経験からも、この一日のありがたみを噛み締める。「明日、もう一日(休みが)ありますからね、うちの選手のコンディションもちょっと疲労もあったんで、明後日に向けて非常にいいんじゃないかなと思います」連戦の中、貴重な2日間を得た。藤川虎がパワーを充電した。(渡辺洋次)

◆不屈の右腕が、ライバルに引導を渡す。阪神・石井大智投手(27)は室内練習場でキャッチボールなどを行い、調整。万全の状態で、東京ドームに乗り込む。「連敗しないチームが強いと、僕は思っている。巨人戦の3戦はすごく大事な試合になると思いますし、なんとか勝ち越せるように」交流戦後、チームは11連勝を含む13勝4敗と大きく勝ち越したが、現在は2連敗。前半戦最後の3連戦は石井が今季唯一失点を喫した巨人戦だ。「勢いづくと怖いチーム。主砲の岡本選手が戻ってきたら、もっと勢いづく。今の差をもっと突き放さなきゃいけない」13日のヤクルト戦(甲子園)を最後に登板から遠ざかっている。今季は32試合に登板し、防御率0・28。絶対的セットアッパーが武者震いしている。(萩原翔)

◆阪神が今季4度目の降雨中止。球宴前最後の3連戦となる19日からの巨人戦(東京D)に向けて、全体練習。

◆球宴に出場する阪神・佐藤輝明内野手(26)は、リーグトップの得票数で自身3度目となるホームランダービーに挑む。「しっかり期待してもらっているということだと思うので頑張りますよ。力を入れすぎず、気楽にいきます」。今季は24本塁打、62打点でリーグ2冠を走る主砲だが、過去出場した2度はいずれも初戦敗退。「決勝のことなんて考えていないですよ。(まずは)1回戦」と、一つ一つ勝ち上がっていく。

◆中日戦に先発予定だった阪神・大竹耕太郎投手(30)は雨天中止も、スライドせずに後半戦に向かう。「どうしようもないので。次いつかわからないですけど、そこに向けてしっかり調整していくしかない」。今季は9試合に先発し5勝1敗、防御率2・01。下肢の張りで出遅れるも、復帰後は勝利を積み上げた。「尻上がりに自分の思い描いている投球に近くなってきた」。2年連続2桁勝利の左腕が、フル回転する。

◆阪神・湯浅京己投手は26歳の誕生日を迎えた。「去年はリハビリとか手術のスタートだったので、今年はめちゃくちゃいい年にしたいなと思っています」。国指定難病「胸椎黄色靱帯骨化症」から再起した今季は25試合登板で2勝2敗、防御率1・69と、勝負どころでの役割を果たす。「投げられること自体がすごく幸せなこと。任された場面でしっかり自分の仕事をできるように、一日一日ベストをしっかり準備してやれれば」と気を引き締めた。

◆甲子園は朝から雨。阪神-中日は「神整備」で知られる阪神園芸の努力も実らず、午後2時15分に中止が発表された。首位を快走する阪神は、中日相手に本拠地でまさかの連敗。もし仮に、3戦目も負けたら甲子園での対中日3連戦3連敗は1998年以来、27年ぶりという屈辱だった。雨のおかげでその可能性はなくなったわけだが、雨の日にめっぽう強い大竹が先発だったから、試合が行われていたらおそらく勝っていただろう。そう考えると、やっぱりやりたかった。前半戦最後の甲子園での試合だっただけに、ファンにとっても中止は残念。そして、サンスポにもこの日の試合を楽しみにしていた記者がいる。整理部(紙面レイアウトを担当する部署)の新入社員、森口友翔だ。関大出身の森口は中日のドラフト1位・金丸と関大で同級生。この日、金丸は初勝利を懸けて、プロになって初めて甲子園での先発マウンドに臨む予定だった。しかし、無念の中止。大学で応援団の団長として野球部の試合に同行し、金丸をずっと見てきた森口は思わず笑った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
51342 0.600
(-)
-
(-)
56295
(-)
193
(-)
49
(-)
72
(-)
0.247
(-)
1.990
(-)
2
(-)
巨人
41423 0.494
(↓0.006)
9
(↓0.5)
57237
(+2)
244
(+3)
51
(+1)
37
(+1)
0.242
(-)
2.550
(-)
3
(-)
DeNA
39415 0.488
(-)
9.5
(-)
58257
(+1)
241
(+1)
45
(-)
41
(-)
0.226
(-)
2.680
(-)
4
(-)
広島
38425 0.475
(-)
10.5
(-)
58251
(+1)
257
(+1)
39
(+1)
44
(+1)
0.241
(-)
2.760
(↑0.01)
5
(-)
中日
39442 0.470
(-)
11
(-)
58218
(-)
256
(-)
41
(-)
55
(-)
0.223
(-)
2.860
(-)
6
(-)
ヤクルト
25505 0.333
(↑0.009)
21
(↑0.5)
63213
(+3)
317
(+2)
36
(-)
37
(-)
0.224
(↑0.002)
3.530
(↑0.02)