1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 6 | 9 | 0 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:髙橋 宏斗(3勝8敗0S) 敗戦投手:才木 浩人(7勝5敗0S) |

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◆中日が6連勝。中日は両軍無得点で迎えた6回表、上林の適時二塁打で2点を先制する。そのまま迎えた9回には、ボスラーと石伊の適時打などで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・高橋宏が9回4安打無失点の完封で今季3勝目。敗れた阪神は、打線が沈黙した。
◆5連敗中の中日高橋宏斗投手が阪神戦で先発する。阪神戦は通算10試合に登板して1勝5敗、防御率3・52。対戦カード別の防御率が最も悪く、セ・リーグ5球団の中で1勝しかしていないのは阪神戦だけだ。唯一の白星は24年7月12日のバンテリンドームで記録しており、甲子園球場では5試合で0勝3敗、防御率4・35と、まだ勝ったことがない。苦手の甲子園球場の阪神戦で連敗を止め、今季3勝目を挙げられるか。
◆首位を独走する阪神に強力な1枚が加わった。前日15日に高橋遥人投手(29)が左前腕に埋めたプレートを除去する手術から復帰し、6回2失点(自責1)と力投。後半戦の戦力としてメドが立った。そろって好成績を保つ先発ローテ陣の中で、高橋は「7人目」。さらに戦力が分厚くなった。これからは先発のチョイスも注目される。16日は才木浩人投手(26)が先発する。高橋は悔しい復帰戦となった。痛かったのは2失点した4回だ。無死一、二塁で一塁手の大山悠輔(30)が難しいバウンドの打球をうまくさばいて二塁に送球。一塁に転送されたボールをベースカバーに入った高橋が受けた。タイミング的には併殺完成かと思われたが、判定はセーフ。リクエストでも結果は変わらなかった。このとき、高橋はぎりぎりでベースカバーに入っており、静止画ではベースを踏み外しているように見える。審判は「オフ・ザ・バッグ」(ベースを踏めていない)のジェスチャーをしなかったが、惜しいプレーだったことは間違いない。2死三塁になるところが、1死一、三塁とピンチが広がった。高橋はさらに犠打失策もおかし、その後1-2と逆転されてしまった。
◆阪神早川太貴投手(25)が1軍に初合流した。13日に支配下選手契約の締結が発表されたばかりだった。3月に同じく育成から昇格した工藤泰成投手(23)に続く1軍デビューが見えてきた。2人は昨秋の育成ドラフトで指名された同期。1年目に限らず、育成ドラフトの同期2人が1軍出場を果たせば、阪神では初めてのケースになる。過去の育成ドラフト複数指名(※は支配下昇格)08年 ※野原祐也、吉岡興志、藤井宏政09年 高田周平、※田上健一10年 阪口哲也、※島本浩也、穴田真規19年 ※小野寺暖、奥山皓太23年 松原快、福島圭音24年 ※工藤泰成、嶋村麟士朗、※早川太貴、川﨑俊哲
◆阪神早川太貴投手(25)が、試合前練習で1軍に合流した。背番号が変更後の「31」ではなく、育成選手契約時の「129」の練習着でグラウンドに現れた。昨年の育成ドラフト3位で入団したルーキー。13日に支配下選手契約を締結したことが発表されていた。2軍戦では12試合に登板し、11試合で先発。6勝1敗で防御率3・16と安定した成績を残していた。藤川球児監督(44)は、支配下昇格の発表当日に「リリーフにもたくさんの役割が細かくあるんですけど、その中で彼の役割は、ロングリリーフになると思います。チームの大きな助けになる可能性があるというところで支配下になっている」と期待を寄せていた。
◆阪神早川太貴投手(25)、中川勇斗捕手(21)が、出場選手登録された。早川は13日に支配下選手契約の締結が発表され、プロ初の1軍昇格となった。「出番がきた時にしっかり結果を出せるように準備したい。支配下を目指して1軍で投げるためにやってきたので、ここまで来られてうれしいですけど、ここからが勝負なのでしっかりやっていきたい」と力を込めた。中川は4月29日に1軍昇格しプロ初安打をマーク。7試合に出場し、10打数1安打の打率1割で、5月21日に出場選手登録を抹消されており、約2カ月ぶりの1軍となった。「ファームでやってきたことを出すだけだと思っている。いい感覚をつかめている。そこは1軍も2軍も関係ないので、一緒のような感じでやっていきたい」と手応えを持って挑む。代わって高橋遥人投手(29)、ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が出場選手登録を抹消された。高橋は前日15日の同戦で275日ぶりの1軍マウンドに上がり、中日打線を相手に6回4安打2失点。昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を受けていた。ヘルナンデスは7月4日DeNA戦でスタメン出場したが、翌日以降はベンチスタートが続いていた。8打席連続で安打が出ていなかった。
◆中日上林誠知外野手(29)が「3番右翼」で3試合ぶりにスタメンに復帰した。12日広島戦(バンテリンドーム)で右肘付近に死球を受け、13日広島戦(同)は欠場。前日15日阪神戦(甲子園)は代打出場だった。先発は中日高橋宏斗投手(22)。甲子園球場では5試合で0勝3敗、防御率4・35と鬼門だが、克服して5月2日広島戦(マツダスタジアム)以来となる今季3勝目を目指す。
◆中日上林誠知外野手(29)が球宴でのホームランダービーに初選出された。「いつも常に本塁打は狙っているわけじゃないので。試合前のアップだと思ってやります。優勝を狙うとかもなく、普通にやりたいなと」。8年ぶり2度目の球宴出場で、栄えあるホームランダービーにも参加することになった。右アキレス腱(けん)断裂など大けがや不振を乗り越え、復活を遂げた証しでもある。「ホームランは佐藤輝とかが見せてくれると思うんで。自分はいつも通りに。まずは1本!」と謙遜しながら抱負を語った。
◆虎党で知られる歌手のサンプラザ中野くん(64)が、「ウル虎の夏」の特別ゲストとしてファーストピッチセレモニーに登場した。同姓の中野拓夢内野手(29)のユニホームをまとい、マウンドへ。サウスポーからバウンド投球となったが、充実の表情を見せた。「練習では結構上の方にボールが行ったんですけど、思いきりたたきつけちゃって。まあ、届いたのでよかったです」。ノーバウンド投球ではなかったが、実はある秘密があった。普段からふんどしを履く習慣があり、この日も着用。「ノーバンじゃなかったんですけど。実はノーパンでございまして。今、ふんどしを履いておりますので、ノーパンでございます。ノーパンファーストピッチセレモニー」と笑って明かした。
◆暫定ながらセ・リーグから3割打者が消えた。トップの打率3割1厘で試合に入った阪神中野拓夢内野手(29)が2打席凡退した時点で2割9分9厘となった。2割9分7厘で2位だった中日岡林勇希外野手(23)も2打席目まで安打が出ていない。パ・リーグは15日現在、3人の3割打者がいる。
◆阪神打者の折れたバットが次々と中日内野陣を襲った。初回、森下翔太外野手(24)が高橋宏斗投手(22)にバットを真っ二つに割られた。打球は遊撃へ、バットの先端部分は三塁前に転がった。森下はアウト。三塁の板山祐太郎(31)は鋭くとがった木片を冷静に足で止めて、ことなきを得た。4回には前川右京外野手(22)のバットが派手に割れ、ボールとともに二塁前へ。田中幹也内野手(24)が冷静にバットをよけながら、打球を処理した。
◆阪神才木浩人投手(26)が5回までハイレベルな投手戦を繰り広げている。許した走者は5回2死から山本に浴びた右前打のみ。1安打無失点で序盤5イニングを圧倒した。この日は中日先発、高橋宏斗投手(22)との「ヒロト」対決。高橋宏も阪神打線を2安打無失点に封じ込めており、5回終了時点で両軍合わせて3安打のみ。「0-0」の展開が続いている。昨秋のプレミア12でも共闘した好右腕同士、ハイレベルな投手戦を繰り広げている。
◆阪神才木浩人投手(26)が痛恨の先制点を許し、6回3安打2失点で降板となった。5回2死までは1人の走者も許さない完全投球を披露。6回だった。先頭石伊に左前打で出塁を許し、田中への四球などで2死一、三塁にピンチ拡大。迎えた3番上林に、フルカウントまでもつれながら、右中間へ走者一掃の先制2点二塁打を浴びた。直後の攻撃で打順が回り代打が投入。好投を続けながらも踏ん張りきれず、今季8勝目の権利を得ることはできなかった。
◆阪神梅野隆太郎捕手(34)が「ステルス盗塁」を阻止した。7回1死一塁で、一塁走者のジェイソン・ボスラー(31)がワンバウンドになる投球軌道を見て、遅れてスタート。梅野はワンバウンドをうまくミットに収め、スタートに気付いてからも、あわてることなく二塁に好送球。余裕を持ってボスラーをアウトにした。記録は盗塁死となった。
◆中日先発高橋宏斗投手(22)が甲子園での初勝利を飾った。ここまで甲子園球場では5試合に登板して0勝3敗、防御率4・35。鬼門だったが、6試合目のこの日は阪神打線を力でねじ伏せた。5月2日広島戦(マツダスタジアム)以来となる今季3勝目をマーク。阪神戦での勝利は24年7月12日(バンテリンドーム)以来、プロ2勝目となった。打っては、3試合ぶりにスタメン復帰した上林誠知外野手(29)が先制打を放った。0-0の6回2死一、三塁、フルカウントから阪神先発才木の151キロストレートをとらえ、右中間へ2点適時二塁打。価値ある一打となった。チームは今季最長の6連勝を飾り、借金も5に減らした。これで対阪神戦は7勝5敗。独走している阪神にセ・リーグで唯一勝ち越し。Aクラス、CS進出へ、上昇あるのみ。中日が勢いに乗ってきた。>
◆阪神のルーキー早川太貴投手(25)がプロ初登板で痛恨のボークを取られた。育成ドラフト3位で入団し、13日に支配下契約を締結。この日に自身初の1軍昇格を果たし、いきなりのプロ初登板。5点ビハインドの9回2死一、三塁の場面で、打者は9番投手の高橋宏だった。しかし、初球を投じて再びセットポジションに入ったところで球審がボークを宣告。三塁走者が生還し、痛恨の追加点を許した。直後に高橋宏を空振り三振で3アウトを奪ったが、苦いプロ初登板となった。
◆阪神が中日に連敗し、6カードぶりに負け越した。先発は自身連勝中の才木浩人投手(26)を中7日の登板間隔を空けマウンドへ。中日先発中高橋宏斗投手(22)との「ヒロト」対決で序盤は投手戦を展開した。才木は4回までパーフェクトピッチングを披露し、ともに5回まで0-0で試合は進行した。6回先頭に石伊に左前打を許すと、2死一、三塁で上林に中堅右への先制2点適時二塁打を決められた。打線は高橋宏の前に9回4安打完封負けを喫した。6月27日ヤクルト戦以来、約1カ月ぶりの連敗。また、5月15日DeNA戦(横浜)以来、約2カ月ぶり、今季5度目の完封負けになった。昨季は甲子園無敗だった中日に2年ぶりの甲子園での連敗。中日高橋宏にも甲子園で初めて白星を献上した。8・5差の首位は堅持しているが、5位中日に5勝7敗と借金を2つ抱えた。
◆中日高橋宏斗投手(22)が今季初完封で5月2日広島戦以来となる3勝目を挙げた。過去5試合で0勝3敗と苦手としていた甲子園でプロ初勝利。悩めるエースの快投で、チームは今季最長の6連勝を飾った。首位を独走する阪神に、今季7勝5敗と白星先行。竜が虎に強い!1人で投げきった。高橋宏が待ち望んでいた瞬間だった。最後の打者森下を二ゴロに打ち取り、笑顔が弾けた。126球の熱投で4安打7三振無失点。首位阪神を相手に今季初の完封勝利を飾った。「開幕投手を任されてから、ここまでふがいない結果だったんですけど、ここから大事な後半戦。そこに向けて少しはいいスタートが切れた。甲子園で勝ててないのは分かってましたし、ここで1つ勝てたのは自信にしたいと思います」プロ入り後、甲子園での初勝利となった。過去5試合に登板して0勝3敗、防御率4・35。苦しい登板が続いたが、6試合目にしてつかんだ「聖地」での1勝だ。今季の勝ち星そのものも、5月2日広島戦(マツダスタジアム)以来の3勝目。ほしくてたまらなかった白星を完封で飾ったのだから喜びも倍増だ。勝てなかった期間、先輩大野の姿が支えになった。「勝ちが先行している投手は今、おじさん連中(笑い)。食らいついていけるように頑張りたい」。口では「おじさん」と言うが、心底尊敬している。「マウンドでの立ち振る舞い、練習態度とかも、全て見習わないといけない。かけてくれる言葉というのはすごく重みがある」。先輩から学び、吸収し、自分の力に変える。「おっさんずラブ」で苦しい期間を乗り越えた。チーム初完封勝利に、井上監督も「試行錯誤して考えている中で、つかんだものがあったのかなと思います」と納得の表情。高橋宏の復活は大きなプラスだ。吉兆もあった。指揮官は「余談になるけど、試合の途中でカラスかハトか知らないけど、うんこがビシャって。うんこ来たよ! って。だから今日は運があるなと思っていた。負ける気がしなかった」とおどけた。チームは今季最長6連勝で、借金は5まで減った。Aクラスへ、ひた走るのみ。阪神戦は7勝5敗とセ・リーグで唯一の勝ち越し。真夏の暑さとともに竜が昇り始めた。【林英樹】
◆スタメン復帰した中日上林誠知外野手(29)が先制タイムリーを放った。0-0で迎えた6回2死一、三塁、阪神先発才木の151キロ速球をとらえ、右中間へ2点適時二塁打。「(高橋)宏斗がずっと頑張っていたので、何とかランナーをかえしたかった。緊迫した展開の中、1本出てよかったです」。12日広島戦(バンテリンドーム)で右肘付近に死球を受けた影響で、スタメンは3試合ぶり。先発復帰即V打で6連勝に貢献した。
◆中日先発高橋宏斗投手(22)が甲子園での初勝利を飾った。ここまで甲子園球場では5試合に登板して0勝3敗、防御率4・35。鬼門だったが、6試合目のこの日は阪神打線を力でねじ伏せた。5月2日広島戦(マツダスタジアム)以来となる今季3勝目をマーク。阪神戦での勝利は24年7月12日(バンテリンドーム)以来プロ2勝目となった。打っては、3試合ぶりにスタメン復帰した上林誠知外野手(29)が先制打を放った。9回には、ジェイソン・ボスラー外野手(31)の適時打などで4点を奪い、試合を決めた。チームは今季最長の6連勝を飾り、借金も5に減らした。これで対阪神戦は7勝5敗。独走している阪神にセ・リーグで唯一勝ち越している。
◆こちらもアレアレ!? 阪神才木浩人投手(26)も今季の中日戦は2戦2敗となった。高橋との投げ合いで、5回2死まで完全投球と圧倒したが、0-0で迎えた6回につかまった。先頭石伊の左前打と、2番田中への四球で2死一、三塁のピンチを招くと、3番上林に右中間を破る走者一掃の2点適時打で均衡を破られた。「リズム良くきていた中で初めてのピンチ。丁寧にいきながら押すところは押していったけど、もっといろいろできたかなという場面ではあります」と肩を落とした。6回3安打2失点。中日戦は6回4失点で敗れた4月29日以来の対戦だったがリベンジならず。昨季は2勝1敗、対戦防御率0・82と好相性だったが、今季は苦戦が続いている。これが前半戦最終登板。5敗目を喫した一方で、収穫もあった。「反省はあるけど、この先につなりそうなピッチングが自分の中ではできていた。プラスにとらえて次の登板を迎えられたら」。しっかり修正し、中日を天敵にはできない。>
◆阪神早川太貴投手(25)はホロ苦の1軍デビューとなった。くふうハヤテから育成ドラフト3位入団し、13日に支配下昇格。2軍戦は主に先発で12試合6勝1敗、防御率3・16。この日1軍初昇格し、「ここからが勝負。しっかりやっていきたい」と引き締めていた。9回2死一、三塁でマウンドへ。2球目の前にボークと判定され三塁走者が生還。その後は高橋宏を空振り三振に抑えた。「緊張してしまった。ボークは人生で初めてだと思う」と反省した。虎党からは新人右腕に大歓声。「やってしまったことは、かなりひどいが、『頑張れ』、『これから頼むぞ』みたいな声をいただけて、あたたかかった」と感謝した。藤川監督は「緊張感はあると思うが、次からはわれに返ってやってくれれば」。本人も「今後に生かさないと、きょうのピッチングは何も意味がなくなってしまう」と前を向いた。
◆アレアレどうした!? 首位阪神が5位中日に2連敗し、6カードぶりに負け越した。先発高橋宏の前に三塁を踏めず、4安打で今季5度目の完封負け。中日戦は5勝7敗でセ界で唯一負け越している。2位巨人に8・5ゲーム差をつけて独走中とはいえ、何ともイヤ~な感じの完敗だ。きょう17日は昨年ドラフト1位で競合して外した金丸が先発してくる。井上竜を苦手としないためにも、元恋人撃ちでスカッと快勝したい。甲子園にため息が充満した。才木と高橋宏の「ヒロト対決」となった一戦で、打線が散発4安打と沈黙。チャンステーマが流れたのは8回と9回に二塁へ走者を進めた2度だけ。三塁を踏めず、ストレスばかりがたまる5度目の0敗になった。阪神戦通算10戦1勝だった高橋宏に完封され、甲子園初勝利も献上した。藤川監督は相手右腕に脱帽するしかなかった。「すごく良かったですよね。ボールの軌道もこれまでより良かったと思います」。0-0の3回は先頭梅野が安打で出塁したが、才木がスリーバント失敗。続く近本の鋭い打球は二直で不運の併殺。4~7回は無安打に抑えられた。内野安打と暴投でもらった8回2死二塁の得点機は、梅野が空振り三振に仕留められた。指揮官ももどかしげだった。「才木はバントがうまくできず、高橋投手は(6回の先制機に)バントを決める。野球のゲームというところでは投げること以外、セ・リーグはやらないといけないので...」期待の中軸も無安打に終わった。本塁打&打点でリーグ2冠の4番佐藤輝も3の0。完敗を認めるしなかった。「むちゃくちゃ良かったですね。コントロールも。いい球を投げてたと思います。普通にまた明日、頑張ります」。4の0に終わった3番森下も「打てなかったです。修正して頑張ります」と唇をかんだ。首位は揺るがないが、何ともいや~な感じの2連敗になった。負けても2位巨人を8・5差離して独走しているが、5位中日戦は5勝7敗でセで唯一負け越し、借金は2に増えた。昨季10勝0敗1分けだった甲子園でも、3勝3敗と苦戦気味だ。もし17日も敗れれば、星野監督が中日を率いていた98年以来の甲子園3連戦3連敗...。27年ぶりの屈辱は何としても避けたい。17日はドラフト1位左腕の金丸が先発してくる。昨年競合してくじで外した元恋人に、プロ初勝利を献上するわけにはいかない。井上竜を天敵にするわけにもいかない。2年ぶりVを目指すチームにとって、重要な戦いになる。【伊東大介】▽阪神近本(4の1、中日戦打率は1割8分9厘)「スコアラーさんから試合前に言われました。中日打ってないよって。それはタイミングとか時期にもよるし、そこまで深く考えることでもない。チームとしてもあまり(中日に)勝ってないし、明日勝ちたいです」▽阪神木下(2度目のイニングまたぎも9回に4失点し、連続無失点が6試合でストップ)「何もないです」▽阪神中川(2度目の1軍昇格)「ファームでやってきたことを出すだけ。今いい感覚をつかめている。そこは1軍も2軍も関係ない」
◆ルーキーもアレアレ!? 阪神早川はホロ苦の1軍デビューとなった。くふうハヤテから育成ドラフト3位入団し、2軍では主に先発で12試合6勝1敗、防御率3・16の成績を残し、13日に支配下登録された。この日初昇格すると、5点ビハインドの9回2死一、三塁でプロ初登板のマウンドへ。結果は痛恨だった。高橋宏への2球目を前に、投球動作がボークと判定されて三塁走者が生還。高橋宏は空振り三振に抑えたが、決定的な6点目を失った。「緊張してしまった。ボークは人生で初めてだと思う」。打者が投手だっただけにもったいなかった。それでもファンの激励に感謝した。「やってしまったことは、かなりひどいけど、『頑張れ』『これから頼むぞ』みたいな声をいただけてあたたかかったです」。藤川監督は「緊張感はあると思うけど、次からはわれに返ってやってくれれば」と激励。早川も「今後に生かさないと、きょうの投球は何も意味がなくなってしまう」と前を向いた。
◆こちらもアレアレ!? 阪神才木浩人投手(26)も中日戦は2戦2敗となった。高橋との投げ合いで、5回2死まで完全投球で圧倒したが、0-0で迎えた6回につかまった。先頭石伊の左前打と田中への四球で2死一、三塁のピンチを招き、3番上林に右中間を破る走者一掃の2点適時打で均衡を破られた。「丁寧にいきながら、押すところは押したけど、もっといろいろできたかな...」と肩を落とした。6回3安打2失点。中日戦は6回4失点で敗れた4月29日以来の登板だったがリベンジならず。昨季の中日戦は2勝1敗、対戦防御率0・82の好相性だったが今季は苦戦が続く。チームは6月22日と交流戦明け初戦の27日に敗れて以来の2連敗。「ゾーンで勝負し切れなかった」と悔いた。5敗目となった今回を含め、5登板続けて7回をクリアできていないのは課題だが、前半戦7勝、防御率1・66と役割を果たした。「この先につながりそうな投球はできていた。プラスに捉えたい」と後半戦での再加速を誓った。
◆中日が、先発の高橋宏斗投手(22)の完封勝利で阪神に2連勝し、6連勝を飾った。9日の巨人戦の劇的な勝利から勢いに乗った。2点を追いかける9回に巨人守護神のマルティネスから細川が値千金の逆転3ラン。次カードの広島戦は同一カード3連勝を飾り、阪神戦も連勝した。4位広島とのゲーム差は0・5差で、3位DeNAとの差は1・5ゲーム。2位巨人とのゲーム差も2・5ゲーム差で、3位だった20年シーズン以来のAクラス入りが視野に入る。17日の阪神戦の後は19日から3位のDeNAが相手で、シーズン前半戦のAクラスでのフィニッシュの可能性も残され、注目が集まる。
◆13日に支配下契約を結んだ阪神育成ドラフト3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が1軍の出場選手に登録され、自身初昇格を果たした。「支配下登録をしていただいて、まずすぐにこうして(1軍に)上がるチャンスがもらえたので、出番が来たときにしっかりと結果を出せるように、準備をしていきたいと思います」。ファームでは主に先発で登板し、12試合で6勝1敗、防御率3・16。この日に1軍に初合流し、試合前練習ではキャッチボールなどで調整した。藤川監督がロングリリーフ要員としての期待を明かしている中、「準備(の仕方)とかは分からないところも多いので、ここから先輩たちや、中継ぎをやっている後輩や同期とかに聞きながらしっかりと準備をしたい。マウンドで投げることには変わらないので、しっかりと準備をして、自分の持ち味出せるようにやっていきたい」と意気込んだ。この日は中川勇斗捕手(21)も1軍に合流&昇格。代わって高橋遥人投手(29)、ラモン・ヘルナンデス内野手(29)=前メキシカンリーグ=が登録を抹消された。高橋は「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」後のリハビリ生活を経て15日の中日戦(甲子園)で今季初登板初先発を果たしていた。ヘルナンデスは5月22日に1軍に昇格するも、7月に入ってからは8打席ノーヒット。15日は六回に代打で出場するも右飛に倒れ、1軍通算成績は打率・224(76打数17安打)、4打点となっていた。
◆17日の中日戦(甲子園)に先発する大竹耕太郞投手(29)はキャッチボール、ダッシュなどで調整した。当日の予報は「雨時々曇り」と天気がよくないことを知り、「もうええですわ」とため息。「自分で、なにか頑張って物事が変わるようなことじゃない。あまり考えてもしようがないので。準備だけはしっかりやる」と苦笑いだった。大竹の登板日になると、よく雨が降ることから「雨男」「大雨降太郎」と呼ばれている。前回9日の広島戦(マツダ)も試合前に突然、降り出した強い雨のため、試合開始時間が予定より30分遅れでスタートした。そんな中でも大竹は六回途中1失点の粘投で今季5勝目。「雨が降った時点で『きょうは俺の日だな』って」とジョークで笑わせた。今回も〝雨に強い雨男の本領発揮で白星をつかむ。
◆阪神は「2番・二塁」の中野拓夢内野手(29)と「4番・三塁」の佐藤輝明内野手(26)の同期コンビに注目。中日先発の高橋宏とは今季4度目の対戦で、過去3度の対戦では中野が対戦打率・714と抜群の相性を誇る。佐藤輝は対戦打率・333。5月24日の一戦(バンテリンD)では、右中間へ12号ソロを放っている。2番が塁に出て4番がかえす。いつもの得点パターンで阪神先発の才木を援護する。
◆阪神先発の才木浩人投手(26)が四回まで完全投球を見せている。150キロ超の直球と落差のあるフォークで中日打線を手玉に取った。四回には1番・岡林、2番・田中を連続空振り三振、続く上林も遊ゴロで四回を終えて、49球、3三振を奪う投球を見せている。試合は0―0と中日先発の高橋宏との投手戦が続いている。
◆阪神の先発・才木浩人投手(26)が痛恨の1球に肩を落とした。0‐0で迎えた六回。先頭のD4位・石伊(日本生命)に詰まりながらも左前に運ばれると、高橋宏に犠打で1死二塁のピンチ。岡林は二ゴロで2死三塁とした。田中は四球で2死一、三塁。3番・上林に対し、フルカウントからの6球目だった。151キロ直球を痛打されると、打球は右中間へ。2点二塁打で先制点を奪われた。才木は四回まで完全投球。中日の先発・高橋宏と白熱の投手戦を繰り広げていたが、この日背負った初めてのピンチに屈した。直後の打席で代打を送られて降板。6回3安打2失点と試合を作るも、打線の援護なくマウンドを譲った。
◆阪神は中日先発の高橋宏に屈し、今季5度目の完封負け。打線が4安打と沈黙した。八回に2死二塁とようやく好機を作ったが、生かせなかった。先発の才木は6回3安打2失点と試合を作るも、ピンチで上林に痛恨の2点二塁打を浴び、九回はD3位の木下(KMGホールディングス)が4失点した。阪神は6月22日のソフトバンク戦(甲子園)、同27日のヤクルト戦(神宮)で喫して以来の連敗。カード負け越しは6月20日からのソフトバンク戦(甲子園)以来で、6カードぶり。リーグ戦再開後は初めてとなった。完封負けは5月15日のDeNA戦(横浜)以来。貯金は17に減少した。
◆高橋宏が昨夏以来の完封で中日を今季初の6連勝に導いた。散発4安打で無四球と寄せ付けず、5月2日以来の白星となる3勝目。六回に上林の二塁打で2点先制した打線は九回に4点加えた。才木が粘れなかった阪神は今月初の連敗。
◆阪神が6月22日ソフトバンク戦(甲子園)ー27日ヤクルト戦(神宮)以来の2連敗。6カードぶりの負け越しを喫した。才木浩人投手(26)が両軍無得点の六回2死一、三塁、上林誠知外野手(29)に右中間突破の二塁打を浴びて、2点を奪われた。九回はD3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=が3点を失った。さらに2死一、三塁で、13日に支配下選手契約を締結した育成D3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が木下の後を継いで昇格即登板し、ボークで6点目を与えた。打線は9回を投げた高橋宏斗投手(22)の前に沈黙し、5月15日DeNA戦(横浜)以来、5度目の零敗。自身の連勝が「2」で止まった才木は5敗目(7勝)。中日戦の対戦成績は5勝7敗。
◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)は、何の手を打つこともなく4失点した九回表を指摘。相手にプレッシャーを与える甲子園の最大の武器、ファンの声援を生かすことなく敗れた試合を悔やんだ。甲子園で戦う阪神の一番大きな武器は何か? それは、スタンドの虎党の大声援。これほど、味方の力になり、相手にプレッシャーを与えるものはない。もし、2点差で九回裏を迎えていたら、どうなっていたか? 完封目前の中日・高橋宏は極めて過酷なマウンドになったことだろう。絶対に0-2で九回裏を迎えるべき試合だった。ところが、阪神は九回表に4点を失ってしまう。木下、早川という新しい力を投入したことを決して否定はしない。長いシーズンを考えて、必要な戦力になってほしい投手たちだ。ただ、1死二、三塁から今月になって調子を上げているボスラーに真っ向勝負で2点打を打たれる。そのまま続投して、致命的な失点を重ねてしまう。あくまでベンチワークだから、とやかくは言いたくないが、たとえば、満塁策、たとえば継投。いろんな策が考えられたケース。何の手を打つこともなく失点を重ねてしまった。その結果、最大の武器を全く生かせない九回裏になってしまった。ことしの阪神は、2点ビハインドでも丁寧に、粘り強く継投して、終盤に逆転の可能性が残る采配をしてきたはずだ。その積み重ねが、2位を大きく引き離しての、現在のポジションだ。2点差なら、何が起こるか分からないクリーンアップも健在。もし、走者を置いて、森下、佐藤輝、大山を迎えたら、高橋宏は本当に苦しかっただろう。まだまだ2位との差はある。決して油断したとも思いたくない。でも、ほんの少しのほころびで、流れがガラッと変わることだってある。そういう経験を何度もしてきた者として、今の思いを伝えたい。
◆阪神・佐藤輝は高橋宏に脱帽した。「めちゃくちゃよかった。やっぱりコントロールがよかったですね」。二回先頭の第1打席は130キロカーブにタイミングを狂わされて空振り三振。四回は二ゴロ、七回は遊飛と3打数無安打に終わった。チームは久々の連敗。虎の主砲は「また明日。また(相手投手が)変わるのでね。頑張ります」と力を込めた。
◆阪神・森下は3試合ぶりの無安打に終わった。高橋宏に対し、遊ゴロに倒れた第1打席でバットを折られると、四回は外角154キロに手を出せず見逃し三振。七回は好守に阻まれる三ゴロで、九回は二ゴロでラストバッターとなった。試合後は「打てなかったです。修正して頑張ります」と言葉少な。15日に豪快弾を放った打棒を、ファンは待っている。
◆3番手でプロ初の連投となった阪神D3位・木下(KMGホールディングス)は0-2の八回は三者凡退に抑えたが、九回に捕まった。1死から5安打を浴び、4失点でKO。早川にマウンドを譲った。連続無失点は6試合でストップし、試合後は「何もないです」と肩を落とした。
◆なすすべなく、スコアボードにゼロが並んだ。気になるのはリードオフマンの竜アレルギー。ただ、最後に奏でた快音は光-。完敗の中、阪神・近本は前を向いた。「スコアラーさんからも試合前に言われました。『中日戦で打ってないよ』って。でもそれはタイミングとか時期にもよるし、そこまで深く考えることでもない」中日の先発・高橋宏の前に、第3打席まで無安打に終わった。15日の同戦でも5打数無安打と音なし。7月の月間打率・368(57打数21安打)と好調を維持する切り込み隊長が、セ・リーグで唯一苦手とするのが竜投手陣だ。対チーム別打率・189(53打数10安打)はもちろんリーグ最低。チームも中日相手に5勝7敗とセ界で唯一負け越している。それでも、九回1死で迎えた第4打席は、高橋宏の変化球を中前にはじき返した。小谷野1軍打撃チーフコーチも、背番号5の状態について「全く問題ない」と話し、「あしたの試合に向けてという意味でも、最後に一本出してくれたのはよかった」と続けた。近本も静かに闘志を燃やす。「チームとしても(中日に)あんまり勝っていないし、あした勝ちたいです」最後につかんだ苦手克服の兆し。その一打で、次こそ勝利への道を切り開く。(原田遼太郎)
◆2試合連続スタメンマスクの阪神・梅野は先頭の三回に11球粘り、高橋宏から右前打をもぎ取った。「なんとか先頭で出るためにあの打席は必死に食らいつきました。いいピッチャーなんで、なんとかっていう気持ちで粘りながらいけた」。上林に浴びた決勝2点打については「真っすぐで押し込んで行けたらよかったとは思うんですけど。結果それが決勝点になっているんで。しっかりバッテリーで反省して、次に生かしたい」と話した。
◆阪神の育成D3位で13日に支配下契約を結んだ早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が出場選手登録され、0-5の九回2死一、三塁で1軍初登板。投手の高橋宏に対し、2球目のセットポジションに入ったところでボークを宣告され、1点を失った。「すごい緊張してしまいました。ボークは人生で初めて。なんで左手が動いたのかが分からなくて...」とホロ苦いデビューとなった。
◆今季初めて中7日で先発した阪神・才木は6回3安打2失点で降板。前半戦ラスト登板を白星で飾れず今季5敗目(7勝)を喫した。「リズムよくきていた中での初めてのピンチでカウント負けした」。五回2死までパーフェクト投球。六回2死一、三塁から上林にフルカウントから勝ち越しの2点二塁打を浴びた。前半を振り返り、「内容がよくない中でも勝ちがついたり、防御率も1点台(1・66)で、なんとかかんとかという感じ。きょうは、先(後半)につながりそうな投球ができた」とプラスに捉えた。
◆阪神・小幡が0―2の八回に意地を見せた。高橋宏には四回からの中盤3イニングをパーフェクトに抑えられた中、2死から二遊間へ転がし、二塁内野安打で出塁。快投に〝待った〟をかけるべく、しぶとさを示した。それでも「早めに出したかったですけどね」と二、五回にあった前の2打席に着目。「常に反省するところは反省をし、準備をしたい」と振り返った。
◆阪神は中日戦に0-6で今季5度目の零封負け。7月初の連敗を喫した。三回無死一塁で才木浩人投手(26)が犠打を失敗。藤川球児監督(44)は、六回に先制点につながる犠打を成功させた相手投手の高橋宏と比較し、「投げること以外をやらないといけない」と苦言を呈した。2位巨人と8・5ゲーム差の首位独走も油断禁物。指揮官は就任後から強調してきた「凡事徹底」を改めて求めた。快投には賛辞を贈る。だが、藤川監督が見逃さなかったのは、寝かせたバットが生み出した結果の差。わずか数ミリが勝敗を分けるプロ野球の世界で、〝9人目の野手〟に求められる働きをこなせなかった才木に、苦言を呈した。「才木はバントがうまくできず、高橋(宏)投手はバントを決める。野球のゲームというところでは、投げること以外を、セ・リーグに関してはやらないといけないので」三回、先頭・梅野が高橋宏との11球に及ぶ勝負を右前打で粘り勝ちし、塁に出た。次は投手の才木で当然バントの場面。しかし、1ボールから3球連続ファウルでスリーバント失敗。送ることができず、続く近本の二直では一走・梅野が飛び出し、ライナーゲッツーで先制機を逸した。投げ合う高橋宏は続く四回から尻上がりに調子を上げ、六回までの中盤3イニングをパーフェクト。六回の攻撃では才木と同じ無死一塁でしっかりと投前バントを決め、先制の2点を呼び込むと、そのまま完封。一方、五回2死までパーフェクトの才木についても「良かったですよね」とほめた虎将だが、両腕の明暗の分かれ目は、マウンドだけでなく、打席にもあったとみた。藤川監督は昨秋の就任後、秋季キャンプの鍛錬、自主トレ期間を経て沖縄に乗り込んだ今年2月の春季キャンプで戦士たちに「凡事徹底」を求めた。セ・リーグに所属する球団である以上、先発投手は打席に入り、ときには置かれた走者を一つ先の塁に進める仕事が求められる。それができるかどうか-。ただ単に一つのアウトを差し出したり、自らも含めて一気に2つのアウトを食らえば、苦しさはマウンド上の自分に、そしてチームに跳ね返ってくることだってある。相手に揺さぶりをかけるバント一つも大きな凡事。それができてこそ、勝利への道は開ける。
◆「何でストレートやねん、梅野!?」6点差で負けたとかは一切関係なし!! 勝負の分かれ目は0-0で迎えた六回2死一、三塁の中日の攻撃。打席は上林そしてカウントは3-2、その前の球は甘いスライダーを空振り...。そんなんストレートを狙っとるに決まっとるやんかー!! なのにストレートをほうらせて先制の2点二塁打を許しちまった...。てか~、ストライクからボールになる球を要求して、見逃されても満塁で細川勝負でも良かったやろー!!四回までパーフェクトの先発・才木に白星が付かなかったのはしんどいわ~! 才木も三回無死一塁でバントを決めろや!! 六回に中日・高橋宏がキッチリ送りバントを決めたのが、得点につながったのも勝負の分かれ道だったのだ!!猛虎打線、夏バテですか~? 前日5安打、そして本日は4安打と猛虎打線が誇る1~5番が近本のヒットわずか1本てんだから...。ウル虎の夏は今シーズンも叱咤(しった)激励(勝率悪いんです)と受けとめて、気合入れてこーや!!
◆世の中には、不思議なことがいっぱいある。今の阪神を取り巻く世界でも「えっ?!」「何で?!」がいくつも-。個人的には九回の投手起用がそうだったし。ここは、結果論で言わせていただきます。試合前にはオールスターのプラスワン投票の結果発表があった。中野が選ばれた。おめでとう。2位のチームメート、デュプランティエの4倍近い圧倒的な得票(3万5467票)を集めた。そりゃあ、そうだろう。まだ選ばれていない中から、中野を選ばずして、誰を選ぶんだ!「そもそも、中野がファン投票でも、監督推薦でも、選手間投票でも選ばれていなかったことが不思議ですよね」本人を取材したトラ番・渡辺洋次が首をひねりながら話してくれた。〝滑り込み当選〟の中野は、素直に喜んでいたそうだが。確かに、セ・リーグの二塁手部門は激戦ではある。巨人・吉川、DeNA・牧、広島・菊池...。「とはいえ、首位打者ですよ。リーグで一番打っている打者が選ばれなかったら、おかしいでしょ。二塁手として失策もわずかに1個。守備面でもすごい貢献度ですからねぇ」渡辺記者の力説を聞けば聞くほど、選ばれて良かったと思う。何はともあれ、首位打者のいないオールスターにならなかったことにホッ!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
51 | 34 | 2 | 0.600 (↓0.007) | - (-) |
56 | 295 (-) | 193 (+6) | 49 (-) | 72 (-) |
0.247 (↓0.001) | 1.990 (↓0.05) |
2 (-) |
巨人 |
41 | 41 | 3 | 0.500 (-) | 8.5 (↑0.5) |
58 | 235 (-) | 241 (-) | 50 (-) | 36 (-) |
0.242 (-) | 2.550 (-) |
3 (-) |
DeNA |
39 | 41 | 4 | 0.488 (↓0.006) | 9.5 (-) |
59 | 256 (+3) | 240 (+4) | 45 (-) | 41 (-) |
0.226 (-) | 2.680 (↓0.02) |
4 (-) |
広島 |
38 | 42 | 4 | 0.475 (↑0.007) | 10.5 (↑1) |
59 | 250 (+4) | 256 (+3) | 38 (+1) | 43 (+2) |
0.241 (-) | 2.770 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
39 | 44 | 2 | 0.470 (↑0.007) | 11 (↑1) |
58 | 218 (+6) | 256 (-) | 41 (-) | 55 (-) |
0.223 (-) | 2.860 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
24 | 50 | 5 | 0.324 (-) | 21.5 (↑0.5) |
64 | 210 (-) | 315 (-) | 36 (-) | 37 (-) |
0.222 (-) | 3.550 (-) |
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