1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | X | 10 | 12 | 0 | 2 |
勝利投手:有原 航平(7勝5敗0S) 敗戦投手:ボス(2勝5敗0S) 本塁打 |

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◆投打のかみ合ったソフトバンクが快勝。ソフトバンクは1点を追う3回裏、山本の3ランで逆転に成功する。続く4回には周東の適時打が飛び出すなど、終わってみれば12安打で10得点を挙げた。投げては、先発・有原が7回2失点の粘投で今季7勝目。敗れたロッテは、投手陣が崩壊した。
◆ロッテの上田希由翔内野手(23)が1軍昇格後即先制打を放った。2回に1死から藤岡が左前打、宮崎がプロ初の長打となる右中間を破る二塁打を放ち1死二、三塁のチャンスを作る。この日に昇格し即「8番一塁」で先発に抜てきされた上田は、カウント1-0からソフトバンク先発有原の145キロカットボールを一塁線を破る2点適時二塁打とした。二塁上では笑顔でベンチに向かってポーズを決めた。上田は「ちょっとフワフワした感じがあったんですが、前のザキさん(宮崎)が打ったのを見てチャンスで回ってきたし逆に落ち着けた感じもありました。内野も前に来ていたので犠牲フライでもオッケーと思っていったらちょっと気持ち的にも楽になってしっかりバットも振れたかなと思います」と振り返った。3連勝中の好調有原から貴重な先制点を奪取した。
◆ソフトバンク山本恵大外野手(25)がプロ初本塁打を放った。1-2の3回だった。2死から近藤の左前打、中村の四球で一、二塁となり、ボスの3球目ストレートを左翼ホームランテラスに運んだ。通算37打席目で飛び出した初アーチは逆転3ラン。「チャンスで回してもらい、とにかく次につないでいこうと思いました。しっかり自分のスイングができたと思います。逆方向に長打というところは自分の持ち味でもありますし、プロ初ホームランがいい場面で打つことができて良かったです。逆転のホームランとリードすることができましたが、この後も結果を出してチームを勝ちにつなげられるように頑張ります」とコメントした。山本は東京・国士舘-明星大を経て21年育成ドラフト9位でソフトバンクに入団。4月12日に育成から支配下登録された左の大砲候補だ。
◆ロッテのドラフト3位ルーキー一條力真投手(22)のプロ初登板はほろ苦デビューとなった。この日初めて1軍に昇格した一條は5回に2番手としてマウンドに上がった。近藤を左飛、中村を空振り三振に仕留めテンポ良く2アウトを奪った。しかし、続く山本に四球を与えると、ダウンズに高めに浮いたフォークを捉えられ、左越え二塁打を浴びて2死二、三塁のピンチを招いた。直後に直球が抜けて暴投となり、三塁走者の生還を許して1失点。なおも2死一、三塁のピンチが続いたが、最後は遊飛で切り抜けた。1イニング28球を要し、1安打1奪三振2四球1失点だった。
◆ロッテの先発オースティン・ボス投手(33)は4回を投げて7安打5失点と打ち込まれ、4月25日以来となる3勝目はならなかった。2点の援護をもらった直後の2回に味方失策も絡み1点を返される。さらに3回には安打と四球で2死一、二塁とされ山本に左越え3ランを浴び逆転を許した。4回にも2死二塁から周東に適時打を許し、さらに失点した。「全体的にストレートが走っていなかったしコントロールも悪く思ったようなところに投げれなかったっていうのが今日のピッチングですね。特にホームランを打たれたイニングは本当にコントロールが定まらず自分自身苦しくなってしまった」と振り返った。
◆ロッテは投打かみ合わず逆転負けを喫した。先発のオースティン・ボス投手(33)は3回に逆転3ランを被弾するなど4回7安打5失点と打ち込まれた。5回にプロ初マウンドに上がったルーキーの一條力真投手(22)も暴投で失点し1イニング28球を要し、1安打1奪三振2四球1失点とほろ苦デビューとなった。7回には6回から回またぎ登板の早坂がダウンズにダメ押しの2ランを浴びる。その後も勢い止められずこの回4失点となった。打線は2回にこの日に昇格した上田が1死二、三塁のチャンスから一塁線を破る2点適時二塁打とし先制した。だが、その後は有原に抑えられ、追加点を奪えなかった。
◆ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(26)が今季1号2ランを放った。7回無死一塁、ロッテ3番手早坂の直球を左中間席に運び、リードを6点に広げた。打った瞬間に確信し「打つべきボールを待って、打つべきボールを仕留めることができた」と胸を張った。13日の敵地楽天戦から2試合連続猛打賞。「いい打席を続けることができている。継続して頑張っていくよ」と引き締めていた。
◆ソフトバンク有原航平投手(32)が7回2失点で自身5連勝を飾り、チームトップタイの7勝目を挙げた。2回に4連打を浴びて2失点したが、フォークと直球を軸に立て直した。球宴前のラスト登板を飾り「先に点を与えてしまったところは、しっかり反省しないといけない。次の登板ではもっと長いイニングを投げられるように」と反省も忘れなかった。
◆ソフトバンク海野隆司捕手が、28歳の誕生日に2安打1打点で10得点大勝に貢献した。まずは2点リードの4回1死から右中間二塁打を放ち、周東の適時打で5点目のホームを踏んだ。6点リードの7回無死二塁では再び右中間へダメ押しの適時二塁打。「1打席目に打っていたらなぁ...と思って走っていました」。快音を残した打席より、2回1死二塁の好機で空振り三振に倒れた場面を反省する貪欲さを見せた。今季5度目のマルチ安打で、打率を4月8日以来の2割台に乗せた。 守っても、投手陣をリードする気概にあふれている。「ホークスのエースですし、今は本当に有原さん自身も調子がいいと自分も思っている。有原さんの足を引っ張らないように必死こいてやっています」。正捕手筆頭格として日々の研究を怠らない。「自分への誕生日プレゼントに? はい。なったと思います」。バースデーに華を添え、お立ち台で笑顔が弾けた。ソフトバンク周東(4回の左前適時打など2打点。20試合ぶりの打点に)「海野の誕生日に華を添える1本になってよかったです」
◆ソフトバンク4年目の山本恵大外野手(25)がプロ1号を逆転決勝3ランで飾り、10得点大勝&2連勝を導いた。1点を追う3回2死一、二塁。ロッテ先発ボスのストレートを逆方向の左翼ホームランテラスに運んだ。1軍37打席目。4月12日に支配下登録を勝ち取った左の大砲候補が、値千金の放物線を描いた。この1勝でソフトバンクとして通算1600勝に到達。試合のなかった首位日本ハムに2・5ゲーム差と迫った。山本は全力疾走しながら、着弾を確認した。本拠地で割れんばかりの大歓声を受け「すごいですね。鳥肌が立つというか」と感激。直後に右翼守備に就く際には右翼スタンドから山本コールを受けた。「あんなに応援されたことないです」。初々しく照れた背番号77の新星が、10得点大勝を導くラッキーボーイになった。1-2の3回2死一、二塁。ボスの直球を逆方向の左翼テラスに運んだ。1軍37打席目。今年結婚し、夫人も駆けつけた一戦で、待望の初アーチが生まれた。お立ち台で「奥さんも来ている前で打ててうれしかったです」と明かすと、再びみずほペイペイドームは大歓声。柳田の故障もあって4月12日に支配下登録を勝ち取った左の大砲候補が、値千金の放物線で応えた。ヤクルトや巨人の主砲として活躍したロベルト・ペタジーニを想起させる打撃フォーム。右足を開きつつバットを低く構え、小久保監督も「打ち方はずっとペタジーニみたい」と話してきた。山本は「力が入らないように自然体で構えるようになったらペタジーニになっていました」と原点を明かす。「もともと大学の時は(バットを)高い位置で構えていた。それだと力んでしまうので」。プロ入り後に着手した脱力打法が奏功し、夢のプロ初本塁打をこれ以上ない場面でかっ飛ばした。小久保監督が2軍監督1年目だった22年入団した生粋の"小久保チルドレン"。実は幼いころに参加した野球イベントで、現役だった指揮官と写真を撮った。小久保監督は覚えていなかったが「小学校から知っている...、とは言えないけど証拠写真が残っているのでね」と苦笑い。25歳の活躍に「2軍にいる(笹川)吉康とか秋広はうかうかしていられない。それが底上げ、活性化につながる」とうれしそうにうなずいた。この日試合のなかった首位日本ハムに、じわり2・5ゲーム差。球団名がソフトバンクに変わって通算1600勝に到達した。節目を飾った新星のメモリアルアーチで2連勝。波に乗っていく。【只松憲】
◆ソフトバンクが快勝した。1―2の三回、山本のプロ初本塁打となる3ランで逆転。四、五回に1点ずつ加え、七回にはダウンズの1号2ランなどで4点と突き放した。有原は要所を締め7回2失点で7勝目。ロッテは投手陣が崩れた。
◆ソフトバンクの上沢が15日、今季初めて出場選手登録を外れた。小久保監督は「(1軍に)帯同しながら(調整する)。次どこで投げるか決めていないけど」と説明した。米球界を経て加入した今季は14試合で6勝6敗、防御率3・39。12日の楽天戦は六回途中4失点と振るわず黒星を喫した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
50 | 32 | 2 | 0.610 (-) | - (-) |
59 | 308 (-) | 222 (-) | 78 (-) | 42 (-) |
0.243 (-) | 2.310 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
47 | 34 | 3 | 0.580 (↑0.005) | 2.5 (↑0.5) |
59 | 302 (+10) | 237 (+2) | 50 (+2) | 61 (+1) |
0.245 (↑0.002) | 2.510 (-) |
3 (-) |
ORIX |
44 | 35 | 3 | 0.557 (↓0.007) | 4.5 (↓0.5) |
61 | 300 (+6) | 293 (+7) | 56 (-) | 35 (-) |
0.263 (↑0.002) | 3.300 (↓0.04) |
4 (-) |
西武 |
41 | 41 | 1 | 0.500 (-) | 9 (-) |
60 | 215 (-) | 219 (-) | 35 (-) | 56 (-) |
0.230 (-) | 2.480 (-) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 42 | 2 | 0.481 (↑0.006) | 10.5 (↑0.5) |
60 | 241 (+7) | 280 (+6) | 32 (+1) | 80 (+3) |
0.244 (↑0.002) | 3.160 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
31 | 48 | 1 | 0.392 (↓0.005) | 17.5 (↓0.5) |
63 | 229 (+2) | 307 (+10) | 43 (-) | 32 (+1) |
0.228 (-) | 3.630 (↓0.07) |
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