日本ハム(☆7対3★)オリックス =リーグ戦14回戦(2025.07.12)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
01110000031211
日本ハム
23000200X71200
勝利投手:加藤 貴之(6勝3敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(7勝5敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(4号・4回表ソロ)

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◆日本ハムは初回、矢澤の適時打などで2点を先制する。続く2回裏に清宮幸と石井の適時打で3点を追加すると、5-3で迎えた6回にも清宮幸の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・加藤貴が5回3失点で今季6勝目。敗れたオリックスは、先発・九里が試合をつくれなかった。

◆キティちゃんが"コロコロ始球式"で場内を盛り上げた。今カードは「ファイターズかわいいシリーズ」と銘打たれて開催されており、株式会社サンリオのキャラクターの「ハローキティ」が試合前のファーストピッチに登場した。トコトコと走りながらマウンドへ向かい、あえてグラブははめずに、かわいらしく投球。ボールはコロコロと転がって内野の人工芝上で止まってしまい、マウンド上でオロオロと動揺してしまったが、捕手が慌てて前に出て捕球して、なんとか大役を終えた。

◆日本ハムの韋駄天(いだてん)コンビ「俊足りょうたこうた」が初回に連動してオリックス九里から先制点を奪った。1番五十幡亮汰(いそばた・りょうた)外野手(26)がカウント2-1からの4球目を引っ張って右前打で出塁。五十幡は2番矢沢宏太(やざわ・こうた)外野手(24)への4球目に二盗成功。無死二塁となり、矢沢もカウント2-2からの6球目を引っ張って一、二塁間を破ると、二塁走者の五十幡が生還。先制右前適時打となった。さらに1死一、三塁から、5番石井がフルカウントから強攻。高めのカットボールを強引に打った打球は、前進守備の二塁正面のゴロとなったが、三塁走者の矢沢は本塁へ"ギャンブルスタート"。二塁太田のバックホームよりも先にヘッドスライディングでホームベースにタッチして2点目をもたらした。矢沢は「1番のイソさん(五十幡)が打って走ってくれたので、進塁打のつもりで打ちました。(ホームへの走塁は)ピンさん(石井)との、いいチームプレーだったと思います」とコメントした。1、2番で起用されたチーム屈指の足の速さを誇る「俊足りょうたこうた」の魅力全開の躍動で1回に2点を先行した。

◆日本ハム野村佑希内野手(25)が脅威の打球を放った。4回先頭で打席に立つと、オリックス先発九里の初球を豪快に引っ張った。打球はぐんぐん伸びて、左翼ポール後方にある大型ビジョンに直撃し、グラウンドに落ちてきた。大型ビジョンは3階席の上にある。当たった箇所は、通常は打席に立つ選手の打率などが示されるビジョン中央やや上部。高さ的には左翼スタンド側にあるサウナ施設や宿泊施設が入る「タワー11」よりも高い。相当な飛距離と考えられるが、ファウルだった。結局、カウント2-2から九里の低めのチェンジアップを打たされ、三ゴロに倒れた。

◆パ・リーグ首位の日本ハムが両チーム2桁安打の乱打戦を制し、貯金を今季最多タイの「16」に戻した。初回無死二塁から矢沢宏太投手(24)の右前適時打で先制。さらに1死一、三塁、石井一成内野手(31)の内野ゴロの間に、三塁走者の矢沢が本塁へ突っ込み2点目を加えた。2回には清宮幸太郎内野手(26)の右翼への2点適時二塁打などで、さらに3点を追加した。先発の加藤貴之投手(32)がオリックス打線に2、3、4回と1点ずつ許し、2点差まで詰め寄られるも6回2死満塁、再び清宮幸が中前2点適時打を放ち、突き放した。清宮幸は今季最多4打点の荒稼ぎで勝利を呼び込んだ。加藤貴は5回8安打3失点と打ち込まれたが、打線の援護を受け、チーム2位の6勝目を挙げた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後、11日オリックス戦で郡司裕也捕手(27)を8回の守備から中堅で起用した意図を語った。「郡司くんのレフトの動きがいいんですよ。足の運びが。センターが一番簡単なんで、外野手の中で。全部見えるから、スタートも切りやすいし。レフト、ライトだと、ちょっと角度が変わってくるから。センターって簡単だなって、たぶん守ってたら思うと思うんです。だから、ちょっと郡司くんのセンターも、ちょっとアリかなって。肩は、そんな強い方じゃないんですけど、内野手をやってるんで、捕ってすぐカットマンに投げる技術は持っているから。徐々に、徐々に」と今後も中堅起用の可能性を示唆しながら説明した。捕手登録の郡司は23年途中に中日から日本ハムへ移籍後、これまで一塁、二塁、三塁、左翼を守ってきた。11日は3番左翼でスタメン出場したが、0-6の8回から中堅へ回った。守備機会はなかった。11日の試合後に郡司は「人生初です。少年野球とかでもないです」と練習もしたことがない守備位置をぶっつけ本番で守ったことを明かした。さらに「ミスったって使っている方が悪い。1球ぐらい捕りたいから打球来いって思ってましたけど、ジェッシー(水谷)に横捕りされました。あとは(守っていないのは)ライトとショートだけなので。ピッチャーはいいとして、引退までに全制覇(笑い)」と振り返っていた。その発言もチェックしていた新庄監督は「あとは(守ったことないのが)ライトとショートって言ってたんで...(笑い)。あんな記事書かれたら、いつ守らせようって思ってしまうじゃないですか、ハハハ。ピッチャーもね、点差が離れたときに(笑い)」と話した。

◆パ・リーグ首位の日本ハムが両チーム2桁安打の乱打戦を制し、貯金を今季最多タイの「16」に戻した。初回無死二塁から矢沢宏太投手(24)の右前適時打で先制。さらに1死一、三塁、石井一成内野手(31)の内野ゴロの間に、三塁走者の矢沢が本塁へ突っ込み2点目を加えた。2回には清宮幸太郎内野手(26)の右翼への2点適時二塁打などで、さらに3点を追加。6回2死満塁では清宮幸が中前2点適時打を放ち、突き放した。先発の加藤貴之投手(32)は5回8安打3失点も、打線の援護を受け、6勝目を挙げた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が仕掛けた策が、快勝のポイントだった。「やっぱ、矢沢君と石井君のセカンドゴロ(の1点)。あれは、おっきいっしょ」。1点先制直後の1回1死一、三塁。石井はフルカウントからの7球目、ボール気味の浮いたカーブを強引に打った。前進守備の二塁正面へのゴロ。三塁走者の矢沢は本塁にヘッドスライディングでタッチをかいくぐり、2点目を奪った。矢沢は「サインによって僕のスタートが変わる、ちょっと難しいシチュエーションでした」と振り返る。オリックス内野陣は石井の6球目まで併殺シフト。7球目だけ、二塁太田だけが前進守備を敷いた。そこで「ギャンブルスタート」(矢沢)となった。石井は「とにかく、ことを起こそうと。三振が一番ダメ。見逃す勇気もなかったけど前に飛ばせばヤザ(矢沢)もかえってきてくれる」と俊足の後輩を信じて打ちにいった。だから試合中の矢沢の談話は「ピンさん(石井)との、いいチームプレー」だった。見逃せば四球で1死満塁の可能性もあったが、新庄監督は「いいんです、あれは」と肯定。「今、結果が出なくてもいいから(打席で)背筋を真っすぐ伸ばしてほしいと(助言している)。丸まっていたら空振りかポップフライ。それでセカンドゴロは生まれた」。誰もが信じ合うからこそ生まれた、試合の流れを引き寄せる2点目。これが首位を走る日本ハムの強さだ。【木下大輔】

◆日本ハム加藤貴之投手が5回8安打3失点で6勝目を挙げた。5回以外、毎回安打を許す投球も、打線の援護に救われた。「点を取ってもらったのにピリッとしない投球になってしまいました。連戦が続く中、中継ぎに負担をかけて申し訳ないです」と猛省も、エスコンフィールドでは6月4日阪神戦から3連勝となった。

◆日本ハム石井一成内野手(31)が1年ぶりにエスコンフィールドへ観戦に訪れた祖母の前で躍動した。1回はギャンブルスタートのサインで二ゴロを放って2点目を挙げ、2回は右前適時打。「ヒーローになるつもりでいたんですけど、ダメでした。でも、いい時に来てくれました」。昨年7月13日は観戦に訪れた祖母の前でお立ち台にも上がった。13日も観戦予定で「明日も勝ちたいです」と連日の活躍を誓った。

◆夏だ野球だ清宮サマーだ!! 日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、今季初の4打点を挙げ、両軍2ケタ安打の乱打戦にケリをつけた。2点リードの6回2死満塁では中前へ2点適時打で突き放した。23年から2年連続最高打率を上げる7月に、今季最も相性の良いオリックス戦で得意の"猛牛撃ち"。チームは2試合ぶりの白星で、貯金を今季最多タイの「16」に戻した。清宮幸が、粘る猛牛打線を黙らせた。2点差に詰め寄られていた6回2死満塁、オリックス本田の外角低め直球を、バットの先で何とか捉えた。「ツーアウトでしたし、ここからの点は向こうも結構ダメージ大きいなと思ってました。ここで打つ打たないで、ほんとに流れ変わるなとすごく感じてたんで、何とか1本出せてよかったです」。打球は中前に抜け、走者2人がかえる貴重な2点適時打となった。清宮らしい会心の当たりではなかった。「なんかインチキっぽいヒットでしたけど」と苦笑い。だが、愛あるイジりを続けてきた新庄監督は至ってご機嫌だ。「サードの子(清宮幸)の打点でかいよね。満塁で大きいの狙いにいくかと思ったら"会心の"ボテボテのセンター前。あんだけ外野が前進している中。狙ったんでしょうね、あの打球。最高のヒットですよ」。相手守備の意表を突く? ような小粋な一打を新庄節で、激賞した。夏は幸太郎の季節だ。7月に入り39打数13安打8打点。打率3割3分3厘で、現状では月間打率が最も高い。23、24年も月間最高打率をマークしている「幸太郎月」に、またもギア全開だ。理由については「なんでなんですかね。寝る、食う。あとは毎日トレーナーさんに体のコンディション整えてもらってるので、そのたまものかな」と感謝。対オリックス戦も今季54打数18安打8打点で、パ・リーグで最も相性が良く、こちらも打率3割3分3厘。さんさんと輝く夏の太陽のように、清宮幸の打撃が輝きを増している。試合後には花火大会も行われ、今季最多3万3637人が来場した。「たくさんの方が来てくださってましたし、僕は花火(本塁打)はなかったですけど、いい形で花火につなげられたかと。本物の花火を楽しんでくれたら」。これからも勝負強い打撃で貢献し、シーズンの最後に最高の花火を、打ち上げる。【永野高輔】

◆日本ハムは2位オリックスに快勝した。一回に矢沢宏太投手の適時打などで2点を先制し、二回は清宮幸太郎内野手の2点二塁打などで3点を追加。六回は再び清宮幸の2点打で突き放した。清宮幸は4打点の活躍。先発の加藤貴之投手は5回3失点で6勝目(3敗)を挙げた。

◆オリックスの九里は日本ハムの機動力に苦戦し、4回5失点で5敗目を喫した。一回に五十幡に二盗を決められた後に先制打を許し、さらに1死一、三塁からの二ゴロで、三塁走者の矢沢に本塁を陥れられた。二回にも2本の適時打を浴び「一、二回で大量点を取られて難しい試合にしてしまった」と反省した。三回からは80キロ台のスローカーブを見せるなど、緩急を駆使して修正。「(失点後も)あれだけ投げさせてもらったので、次につなげないといけない」と語った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
48322 0.600
(↑0.005)
-
(-)
61302
(+7)
221
(+3)
75
(-)
41
(+1)
0.243
(↑0.001
2.350
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
44333 0.571
(↓0.008)
2.5
(↓1)
63294
(+3)
282
(+7)
56
(+1)
35
(-)
0.262
(↑0.001
3.250
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
45343 0.570
(↓0.007)
2.5
(↓1)
61287
(-)
232
(+7)
48
(-)
58
(-)
0.241
(↓0.002)
2.510
(↓0.04)
4
(-)
西武
41391 0.513
(↑0.007)
7
(-)
62213
(+5)
212
(+1)
33
(-)
55
(+2)
0.233
(↓0.001)
2.460
(↑0.02)
5
(-)
楽天
38412 0.481
(↑0.007)
9.5
(-)
62231
(+7)
269
(-)
31
(+1)
77
(+3)
0.241
(↑0.002)
3.120
(↑0.04)
6
(-)
ロッテ
30471 0.390
(↓0.005)
16.5
(↓1)
65222
(+1)
296
(+5)
43
(-)
30
(-)
0.226
(↓0.001)
3.590
(↓0.02)